JPS6338407Y2 - - Google Patents

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JPS6338407Y2
JPS6338407Y2 JP12015180U JP12015180U JPS6338407Y2 JP S6338407 Y2 JPS6338407 Y2 JP S6338407Y2 JP 12015180 U JP12015180 U JP 12015180U JP 12015180 U JP12015180 U JP 12015180U JP S6338407 Y2 JPS6338407 Y2 JP S6338407Y2
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JP
Japan
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head
case
front core
core
adhesive
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JP12015180U
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JPS5745025U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオテープレコーダ等に用いられる
消去ヘツドに係り、更に詳細には、プラスチツク
製のケース内にヘツド本体とガラスとブロツクと
をエポキシ樹脂で接着したものを装着して接着剤
によつて固定したタイプの磁気ヘツドであつて、
ケースとブロツク、ガラスおよびヘツド本体との
間に温度または湿度による膨張率の差があること
に基く不具合を防止した消去ヘツドに関する。
ビデオテープレコーダ等に用いられる消去ヘツ
ドはフエノール樹脂等のプラスチツク材料から成
形されたケース内にヘツド本体を装入して組立て
られるが、ヘツドのテープと接触する部分、すな
わちフロント面はテープとの接触による摩耗が激
しいため、通常フロントヘツドの両側に非磁性フ
エライトまたはチタン酸バリウム等のセラミツク
材から成形されたブロツクをエポキシ接着剤によ
つて固着して使用している。その状況は第1図お
よび第2図(第1図における−断面を矢印方
向に視た図)に示す通りである。すなわち両図に
おいて、消去ヘツドのケース1にはフロントコア
2A、バツクコア2B、コイル(第2図では省略
してある。)を組合わせたヘツド本体2と、フロ
ントコア2Aに接着剤を介して固着されたガラス
3ブロツク4Aおよび4Bとが装着され、接着剤
によつてケース1に固着されている。従来このフ
ロントコア2Aとケース1の内側面との隙間は第
2図に示されるように殆どなく、(通常0.1mm程
度)、両者を接着するための接着剤はフロント面
附近(第2図に示す上部附近)にのみ塗布しても
毛細管現象によつて両者の隙間全部に入り込み、
フロントコア2Aとケース1とはその対向面の全
面にわたつて固着されていた。
一方ケースに使用するフエノール樹脂等のプラ
スチツク材と、フエライト、ガラスまたはチタン
酸バリウム等のセラミツク材の物性を比較した場
合、温度および湿度による膨張率が前者は後者の
10倍以上の値を示している。このことは従来の消
去ヘツドに第4図に示すような不具合を招く結果
となつていた。第4図は第1図における−断
面を矢印方向に視た図で、フロント面付近のみを
示したものであり、イは初期状態、ロ,ハは高温
多湿の状態を示したもので、上下方向の寸法は左
右方向の寸法に較べて遥かに誇張して示されてい
る。同図において、消去ヘツドのフロント面は初
期はイに示すようにブロツク4A,4Bフロント
コア2A、ガラスブロツク3の面はほぼ一直線上
にあるが、高温、多湿状態ではフロントコア2A
の面のみ(ロ図)またはフロントコア2Aの面と
ガラス3の面とが他の面よりも寸法C程度だけ凹
むようになる。この寸法Cは通常0〜5μ程度で
ある。
この不具合を招く原因は第3図(第1図におけ
る−断面を矢印方向に視た図)と第2図とに
示されている。前記したように、プラスチツクの
膨張率がフエライト、ガラスまたはセラミツクに
較べて10倍以上であるから、消去ヘツドの温度又
は湿度の変化による寸法の変化を論ずるときは、
近似的にはプラスチツクの膨張率のみを考えれば
よい。いまある温度または湿度におけるプラスチ
ツクの膨張率をそれぞれαまたはβとすれば、ブ
ロツク4Bのフロント面とケース底面(−
面)との間の寸法変化はb×αまたはb×βであ
る(第3図参照)。前記したようにフロントコア
2Aとケース1とはその対向面の全面にわたつて
固着しており、その部分の膨張はフロントコアの
膨張に左右される。したがつてフロントコアのフ
ロント面と−面との間の寸法変化はa×αま
たはa×βである。これが前記した第4図に示す
ようなフロント面の凹凸を生ずる原因であり C=(b−a)αまたはC=(b−a)β である。
従来また消去ヘツドのフロント面が高温多湿の
場合でも第4図ロ,ハに示すような凹凸を生じな
い場合があるが、そのような場合には、フロント
コアにクラツクが生じていることが多かつた。こ
れはケース1とフロントコア2Aとの膨張率の差
によつて生ずる応力によりフロントコアにクラツ
クが発生したものである。
以上のフロント面の凹凸や、フロントコアに発
生するクラツクは消去ヘツドの性能不良を招くこ
とは論ずるまでもない。
本考案は従来の消去ヘツドの以上述べた欠点を
防止し、高温多湿の際にも性能の劣化しない消去
ヘツドを提供することを目的としている。
本考案は従来の消去ヘツドの欠点は、フロント
コアとケースとの対向面が全面的に接着剤で固着
されていることに原因があることに着眼してなさ
れたものであり、両者の間隙を1.0mm以上とする
ことによつて前記目的を達成している。
以下図面に基いて本考案の実施例について説明
する。第5図は本考案に係る消去ヘツドの正面
図、第6図は第5図における−断面を矢印方
向に視た図である。両図においてケース1のフロ
ントコア2Aに対する対向面部には溝1Aが設け
られている。したがつてこの部分のケース面とフ
ロントコア面との間には1.0mm以上の隙間dが設
けられている。他の部分の構成は前記した従来の
消去ヘツドと何等異るところはない。本例の場合
はケース内にヘツド本体2とガラス3ブロツク4
A,4Bとを挿入した後、ケース1とフロントコ
ア2Aとの間の隙間に接着剤5を塗り接着するが
その隙間dが1.0mm以上あるため、接着剤5が毛
細管現象で対向面全体に回るようなおそれはな
い。接着剤5にチキソトロピツク性を付与したも
のを用いれば加熱硬化後も下方に流れることはな
く、第6図に示すように塗つた位置にとどまつて
いる。この塗つた位置の下端部と−面間との
距離eを eb とすれば、高温多湿でケース1が膨張する場合で
も基準面−とフロントコア2A、ブロツク4
A,4Bの各フロント面との間の距離は等しく、
凹凸を生じたり、または応力によつてクラツクを
生じたりするおそれはない。
本考案は以上述べたように消去ヘツドの温度、
湿度の変化に伴つて生ずるフロント面の凹凸また
はフロントコアに生ずるクラツクを防止し、消去
ヘツドの性能の向上、耐久性の増加に大きな貢献
をするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来用いられている消去
ヘツドの概略の構造を示す図で第2図は第1図に
おける−断面を矢印方向に視た図、第3図は
第1図における−断面を矢印方向に視た図、
第4図イ〜ハは第1図における−断面を視た
図でフロントヘツド面の凹凸を示した図、第5図
は本考案に係る消去ヘツドの正面図、第6図は第
5図における−断面を矢印方向に視た図であ
る。 1……ケース、1A……溝、2……ヘツド本
体、2A……フロントコア、2B……バツクコ
ア、3……ガラス、4A,4B……ブロツク、5
……接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プラスチツク材から成形されたケース内に、フ
    ロントコア、バツクコアおよびコイルを組み合わ
    せたヘツド本体と、セラミツク材等から形成され
    前記フロントコアに接着剤を介して固着されたガ
    ラス、ブロツクとを挿入固定して成るテープレコ
    ーダの消去ヘツドにおいて、前記フロントコアと
    対向するケース面部に所定深さの溝を設け、両者
    の隙間を1.0mm以上としたことを特徴とする消去
    ヘツド。
JP12015180U 1980-08-25 1980-08-25 Expired JPS6338407Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12015180U JPS6338407Y2 (ja) 1980-08-25 1980-08-25

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12015180U JPS6338407Y2 (ja) 1980-08-25 1980-08-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5745025U JPS5745025U (ja) 1982-03-12
JPS6338407Y2 true JPS6338407Y2 (ja) 1988-10-11

Family

ID=29480810

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JP12015180U Expired JPS6338407Y2 (ja) 1980-08-25 1980-08-25

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