JPS61184058A - 画質改善機能を備えたテレビジヨン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、画質改善機能を備えたテレビジョン受像機に
関するものである。

従来の技術 大型の投射形プロジェクタ等を表示装置として使用する
高品位テレビジョン方式用受像機などにおいては、フレ
アの発生やコントラストの低下を防ぐため、表示装置の
前段で予めディジタル・フィルタによるフレア補正と輪
郭補正が施される場合がある。

このディジタル・フィルタによるフレア及び輪郭補正を
行う先行技術の画質改善装置は、「カラーテレビジョン
画質改善装置」と題する先願（特願昭用５９−２０８８
４６、同２１０３１３乃至２１０３１９）の明細書に詳
細に開示されている。

上記先行技術の画像改善回路の一つは、第５図に示すよ
うに、フレア補正用ディジタル・フィルタ１と輪郭補正
用ディジタル・フィルタ２を並列接続することによりフ
レア補正と輪郭補正用の濾波を並行して行い、それぞれ
の濾波のための処理時間差を遅延回路３で調整するよう
に構成されている。

フレア補正用フィルタ１は、縦列接続された垂直フレア
補正用フィルタＩＡと水平フレア補正用フィルタＩＢか
ら成る。輪郭補正用フィルタ２はトランスバーザル・フ
ィルタから構成されるが、フレア補正用の各フィルタは
、回路の簡易化を図るために、トランスバーサル・フィ
ルタではなくリカーシブ・フィルタが使用される。

各フレア補正用フィルタＩＡ、ＩＢは、リカーシブ・フ
ィルタに画像信号を通すことから生ずる位相歪を改善す
るために、画像信号を一度リカーシブ・フィルタ（巡回
型フィルタ）に通したのち時間軸を反転して再度リカー
シブ・フィルタに通すことにより位相歪を相殺させ、最
後に時間軸を元に戻す構成となっている。このため、各
垂直フレア補正用フィルタＩＡには時間軸反転のための
フィールド反転回路が２個必要となり、また水平フレア
補正用フィルタＩＢには時間軸反転のためのライン反転
回路が２個必要となる。

発明が解決しようとする問題点 上記先行技術のフレア補正用フィルタでは、垂直フレア
と水平フレアの補正用に２個ずつ、全体で４個の時間軸
反転回路を必要とするため、フレア補正用フィルタが高
価で大形化するという問題がある。

発明の構成 問題点を解決するための手段 上記先行技術の問題点を解決する本発明のテレビジョン
受像機は、垂直フレア補正用フィルタと水平フレア補正
用フィルタ間で時間軸反転回路を共用させ、輪郭補正用
フィルタの前段に遅延回路を兼ねた時間軸反転回路を設
置すると共に、フレア補正、輪郭補正及び時間軸反転さ
れた画像信号を時間軸反転させつつ垂直・水平走査させ
ることにより、先行技術の画質改善回路から１個のフィ
ールド反転回路と２個のライン反転回路を削減するよう
に構成されている。

以下、本発明の作用を実施例によって詳細に説明する。

実施例 第１図は、本発明の一実施例における画質改善回路の構
成を示すブロック図である。

この画質改善回路は、フレア補正用フィルタ１０と輪郭
補正用フィルタ２０を並列接続することにより、フレア
補正のための濾波と輪郭補正のための濾波を並行して行
うと共に、各補正用フィルタＩＯと２０間に生じる遅延
時間差を遅延回路兼用のフィールド反転回路３０で調整
するように構成されている。

フレア補正用フィルタ１０は、直列接続された垂直フレ
ア補正用リカーシブ・フィルタｌｌａ及び水平フレア補
正用リカーシブ・フィルタｌｌｂから成るフレア補正用
リカーシブ・フィルタ１１と、同しく直列接続された垂
直フレア補正用リカーシブ・フィルタ１２ａ及び水平フ
レア補正用リカーシフ電フィルタ１２ｂから成るフレア
補正用フィルタ１２とを、フィールド反転メモリ１３の
前後に縦列接続することにより構成される。

フィールド反転回路１３は、画像信号を１フイ一ルド単
位で時間軸反転する際に１ライン単位での時間軸反転（
ライン反転）も同時に行う。従って、フィールド反転回
路１３は、水平フレア補正用リカーシブ・フィルタｌｌ
ｂと１２ｂ間に設置されたライン反転回路も兼ねること
になる。

入力端子ＩＮからフレア補正用フィルタ１０に供給され
る画像信号は、フィールド反転回路３０でフィールド反
転されたのち、輪郭補正用フィルタ２０に供給される。

この輪郭補正用フィルタ２０は、先行技術の場合と同様
に、並列又は直列に接続された垂直輪郭補正用トランス
バーサル・フィルタと水平輪郭補正用トランスバーサル
・フィルタを備え、垂直方向の輪郭補正と水平方向の輪
郭補正が並行して又は順次行う。

上記フィールド反転回路３０は、ｌフィールド分の画像
信号を書込み、書込と逆の順序で１フイ一ルド分の画像
信号を読出すフィールド・メモリから構成される。従っ
て、書込みから読出しまでの時間を調整することにより
先行技術における遅延回路を兼ねさせることができる。

フレア補正用フィルタ１０の出力と輪郭補正用フィルタ
２０の出力は合成回路３１で合成され、これが史に合成
回路３２においてフィールド反転回路３０の出力と合成
されることにより、フレア補正、輪郭補正及びフィール
ド反転された画像信号が出力端子ＯＵＴに出力される。

この画質改善回路の出力は、入力端子ＴＮから供給され
た画像信号に対してフィールド単位で時間軸反転されて
いるため、後段の垂直・水平走査回路において時間軸を
反転しつつ垂直・水平走査が行われる。

すなわち、走査回路において第２図に示すような逆鋸山
状波の垂直偏向電流Ａと水平偏向電流Ｂが発生され、第
３図の矢印で示すように、各フィールドについて垂直・
水平方向共に逆方向（それぞれ下から上と右から左）の
走査が行われる。走査回路をこのように設計変更するこ
とは、極めて容易である。

第１図の垂直フレア補正用リカーシブ・フィルタｌｌａ
と１２２は、第４図に例示するように、加算回路４２．
４３及び４４と、１ライン遅延回路４５．４６及び４７
と、係数回路４８．４９及び５０とから成り、入力端子
４１に供給された画像信号に対し、垂直フレア補正用濾
波を行い出力端子５１に出力する。

第１図の水平フレア補正用リカーシブ・フィルタｌｌｂ
と１２ｂも、第４図中の１ライン遅延回路４５〜４７が
１サンプリング周期分の遅延回路で置き換えられる点を
除けば、第４図に例示した垂直フレア補正用リカーシブ
・フィルタと同様に構成される。

以上、フレア補正用フィルタ１０と輪郭補正用フィルタ
２０を高域通過濾波回路で構成する場合を例示したが、
両者を低域通過濾波回路で構成する場合には、第５図の
先行技術の画質改善回路の場合と同様に、フレア補正用
フィルタ１０の出力とフィールド反転回路３０の出力と
の差分をとる減算回路と、輪郭補正用フィルタ２ｏの出
力とフィールド反転メモリの出力との差分をとる減算回
路を追加すればよい。

発明の効果 以上詳細に説明したように、本発明の画質改善機能を備
えたテレビジョン受像機によれば、垂直フレア補正用フ
ィルタと水平フレア補正用フィルタが時間軸反転回路を
共用することにより、先行技術の画質改善回路から２個
のライン反転回路を削減できる。

また、フレア補正、輪郭補正及び時間軸反転された画像
信号を、時間軸反転しつつ垂直・水平走査することによ
り、１個のフィールド反転回路を削減できる。

なお、輪郭補正用フィルタの前段に配置されるフィール
ド反転回路が遅延回路を兼ねるため、このフィールド反
転回路によるハードウェア量の増ノ用は生じない。

従って、先行技術の画質改善回路に比べて１個のフィー
ルド反転回路と２個のライン反転回路が節減でき、それ
だけ安価、小型、高速となり、また信頼性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係わる画質改善機能を備え
たテレビジョン受像機内の画質改善回路の構成を例示す
るブロック図、第２図と第３図は第１図の画質改善回路
の出力を後段の垂直・水平走査回路において時間軸を反
転しつつ垂直・水平走査する方法を説明する概念図、第
４図は第１図の垂直フレア補正用リカーシブ・フィルタ
ｌｌａと１２２の構成の一例を示す回路図、第５図は先
行技術の画質改善回路の構成を示すブロック図である。 １０・・フレア補正用フィルタ、１１．１２・・フレア
補正用リカーシブ・フィルタ、ｌｌａ、１２ａ・・垂直
フレア補正用リカーシブ・フィルタ、ｌｌｂ、１２ｂ・
・水平フレア補正用リカーシブ・フィルタ、１３・・第
１のフィールド反転回路、２０・・輪郭補正用フィルタ
、３０・・第２のフィールド反転回路、３１．３２・・
合成回路。 第２図 Ｂ 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 直列接続された垂直フレア補正用リカーシブ・フィルタ
   及び水平フレア補正用リカーシブ・フィルタから成る２
   個のフレア補正用リカーシブ・フィルタを第１のフィー
   ルド反転回路の前後に縦列接続したフレア補正用フィル
   タと、 前段に第２のフィールド反転回路を配置した輪郭補正用
   フィルタと、 前記フレア補正用フィルタ、輪郭補正用フィルタ及び第
   ２のフィールド反転回路の各出力を合成することにより
   フレア補正、輪郭補正及びフィールド反転がなされた画
   像信号を出力する合成回路と、 該合成回路の出力を時間軸反転させつつ垂直・水平走査
   する走査手段とを備えたことを特徴とする画質改善機能
   を備えたテレビジョン受像機。