JPS6050085B2 - 陽極負荷抵抗をアンテナとの自動整合方式および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、送信機終段の陽極交流電圧に比例する第１の
直流電圧信号を発生し、アンテナ出力電圧の平方根に比
例する第２の直流電圧信号と、比較し、この比較結果得
られる出力信号に依存して、送信機終段の陽極負荷抵抗
と、アンテナとの−整合を、整合に使用される制御信号
が、零になるように、制御するようにした、サーボルー
プを用いた、送信機終段の陽極負荷抵抗と、アンテナと
の自動整合方式および装置に関する。

この種の公知の方式の場合従来は、第１の方法５によれ
は調整基準として陽極直流電流に比例する電圧と陽極交
流電圧とが用いられ、両電圧は比較器において互いに比
較された。

公知の第２の方式では方向性結合器により検出された陽
極負荷の値に比例する電圧が比較器において陽極交流電
圧と．゛比較され、差が調整の基準としてサーボループ
に用いられる。実際には従来の第１の方法の場合サーボ
ループは所定の動作状態の下では不安定になる、何故な
らば調整が外れた楊合送信機の終段の効率が変化ｊする
からてある。

第２の方法ではこの点に関しては改善されているが、し
かし第１の方式と同じように、陽極電圧が低い場合（自
動調整動作は０Ｖで始まる）、サーボループの感度が相
応に低下する欠点を有する。

クそのため装置の整合動作がより緩慢になり、障害の原
因がある場合はその影響を強く受け整合が行なえなくな
ることがある。この公知の方法の欠点を回避するために
、本発明による自動整合方式においては、第１と第２の
直流電圧信号の発生の際変調成分を除去し、第１の直流
電圧信号を、第２の直流電圧信号によつて、除算し、除
算の結果得られる商号を基準電圧信号と比較し、前記の
基準電圧信号は、陽極負荷抵抗の設定値の平方根に比例
しており、この比較の結果得られる差信号に依存して、
送信機終段の陽極負荷抵抗の整合のための制御信号を発
生するようにする。

さらに、本発明による、自動整合装置においては、検出
器と方向性結合器に、変調成分を除去するためのフィル
ターをそれぞれ後置し、コンパレータが、商形成器てあ
り、その商形成器の出力信号は、検出器に後置したフィ
ルターの出力信号と、方向性結合器に後置したフィルタ
ーの出力信号との比に等し≦し、前記商形成器に、差形
成器を介して、制御轡作用接続し、曹記の差形成器の減
算入力側に、陽極負荷抵抗の設定値の平方根に比例する
信号を供給するようにする。

次に本発明の方式および装置を式と図面を用いて詳しく
説明する。

正しく負荷調整するために陽極負荷の値Ｒ。

が必要とされる。まず次の式が成立つ この式から ただしＰ。

は出力電力、Ｒａは陽極負荷値、Ｕａは陽極電圧を表わ
す。出力電力Ｐ。

は、方向性結合器により検出される電圧ＵＲを２乗して
さらに係数Ｋ２を掛けることにより求められる。両式（
２）、（３）には２乗の形が現われているためこれを避
けて（２）、（３）式から次の式を得る。

このように２つの２乗の形がなくなつたため回路素子が
少なくなり、そのため回路構成が簡単になりコストが安
くなる。値の平方根を用いても、この値そのものを用い
た場合と同じくらい良好に計算を行なうことができる。
陽極負荷の値Ｒ３−あるいは簡単にしてＶ奮一は比較器
において設定値ＶＲａ５Ｏｌ，と比較され、次のように
差が形成される：ΔＲａ＜Ｒａに対してさらに引算によ
り次の値が得られる平方根を用いるため装置の感度が係
数２丙εだけ低下する。

しかしΔＲａ＜Ｒａであるためこの係数の値はほぼ一定
となり、そのためサーボループの増幅度をそれに応じて
２Ｊ『；だけ大きくすれば、必要な感度が再び完全に設
定されるそのためとなる。

Ｒａの変化が比較的大きい場合ループの増幅度は、Ｒａ
を減少すると増加しＲａを増加するとそれに応じて減少
する、しかし常に丙汀に比例する。

そのため不安定が生ずるのはＲａが著しく小さい場合だ
けである。しかし実際は安定の限界が十分大きいため、
選定された設計値全体により不安定は考慮する必要がな
い。従来の差を用いる方法と比較して著しい安定性が得
られる。次に本発明の実施例につき図面を用いて説明す
る。

検出器１０により陽極交流電圧が検出されて整流される
。

フィルタ１２において変調成分が除去される。方向性結
合器９により出力電圧の平方根に比例する直流電圧が得
られ、第２フィルタ１２″により変調成分が除去される
。フィルタ１２，１２″からの出力電圧Ａ，ｂは商計算
器１３へ導びかれ、その出力側に商ａ／ｂが現われる。
この陽極負荷の値Ｒａの平方根に比例する電圧は、比較
器１４において基準電圧ｅすなわち陽極負荷抵抗の規定
値の平方根と比較されて、差が形成される。差信号ｄは
ゲート回路１５を介してサーボ駆動部６へ導びかれる。
限界値スイッチ１６からの信号ｆは出力電力が低すぎる
場合ゲート１５を遮断し、他方送信機の制御部からの信
号ｇは陽極電圧が低すぎる場合ゲート１５を遮断する。
ゲート１５が開いている場合は、サーボループにより信
号ｄが零となるように調整される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の方式を実施する装置の回路略図である。 ５・・・・・・負荷、６・・・・・・サーボ駆動部、９
・・・・・・方向性結合器、１０・・・・・・陽極交流
電圧検出器、１２，１２″・・・・・・低域通過フィル
タ、１３・・・・・商計算器、１４・・・・・・比較器
、１５・・・・・・ゲート、１６・・限界値スイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 送信機終段の陽極交流電圧に比例する第１の直流電
   圧信号ａを発生し、アンテナ出力電力Ｐ＿ｏの平方根に
   比例する第２の直流電圧信号ｂと比較し、この比較結果
   得られる出力信号に依存して、送信機終段の陽極負荷抵
   抗と、アンテナとの整合を、整合に使用される制御信号
   が、零になるように、制御するようにした、サーボルー
   プを用いた、送信機終段の陽極負荷抵抗と、アンテナと
   の自動整合方式において、第１と第２の直流電圧信号ａ
   、ｂの発生の際、変調成分を、除去し、第１の直流電圧
   信号ａを、第２直流電圧信号ｂによつて除算し、除算の
   結果得られる商信号ａ／ｂを、基準電圧信号ｅと比較し
   、前記の基準電圧信号は、陽極負荷抵抗Ｒ＿ａ＿ｓ＿ｏ
   ＿ｌ＿ｌの設定値の平方根に比例しており、この比較の
   結果から得られる差信号ｄに依存して、送信機終段の、
   陽極負抵抗の整合のための制御信号を発生することを特
   徴とする陽極負荷抵抗と、アンテナとの自動整合方式。 ２ 送信機の出力電力が低すぎる時や、送信機終段の陽
   極電圧が低すぎる時に、送信機終段の出力電圧とアンテ
   ナとの整合のための制御信号が、遮断される特許請求の
   範囲第１項記載の自動整合方式。３ 負荷ないしは、ア
   ンテナ５を送信機終段に結合するための負荷結合素子３
   を有し、送信機終段の陽極交流電圧を検出して、整流す
   るための、検出器１０を有し、アンテナ出力電力Ｐ＿ｏ
   の平方根に比例する交流電圧を検出し、整流するための
   、方向性結合器９を有し、前記の検出器の出力信号ａと
   、方向性結合器の出力信号ｂとを比較するためのコンパ
   レータ１３を有し、前記のコンパレータの出力信号に依
   存して、前記の負荷結合素子を制御ないし調整するため
   の、制御装置ないしサーボ駆動部６とを有する、サーボ
   ループを用いた送信機終段の陽極負荷抵抗とアンテナと
   の自動整合装置において、前記の検出器と、前記の方向
   性結合器に、変調成分を除去するためのフィルター１２
   、１２′をそれぞれ後置し、前記のコンパレータが、商
   形成器１３であり、その商形成器の出力信号ａ／ｂは、
   検出器に後置したフィルター１２の出力信号ａと方向性
   結合器に後置したフィルター１２′の出力信号ｂとの比
   に等しくし、前記商形成器に、差形成器１４を介して、
   制記制御装置６を作用接続し、前記の差形成器の減算入
   力側ｅに陽極負荷抵抗Ｒ＿ａ＿ｓ＿ｏ＿ｌ＿ｌの設定値
   の平方根に比例する信号を供給するようにしたことを特
   徴とする陽極抵抗と、アンテナとの自動整合装置。 ４ 差形成器１４は、回転素子１５を介して、制御装置
   ６と作用接続されており、前記の回路素子は、送信機終
   段の出力電力Ｐ＿ｏが高すぎる場合、限界値を越える信
   号ｆに依存して、接続を遮断し、同様に送信機終終段の
   陽極電圧Ｕ＿ａが低すぎる場合、限界値を下回わる信号
   ｇに依存して、前記の接続を遮断するようにした特許請
   求の範囲第３項記載の装置。