JPH1143663A - 液状接着剤 - Google Patents

液状接着剤

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JPH1143663A
JPH1143663A JP10140960A JP14096098A JPH1143663A JP H1143663 A JPH1143663 A JP H1143663A JP 10140960 A JP10140960 A JP 10140960A JP 14096098 A JP14096098 A JP 14096098A JP H1143663 A JPH1143663 A JP H1143663A
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JP
Japan
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water
liquid adhesive
paper
starch
alcohol
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JP10140960A
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English (en)
Inventor
Naomi Okamura
直実 岡村
Akio Futamura
暁男 二村
Yukio Komaba
幸雄 駒場
Takao Yoneyama
隆雄 米山
Yoshiaki Totsuka
義明 戸塚
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NISHIKI NORI KOGYO KK
Cemedine Co Ltd
Original Assignee
NISHIKI NORI KOGYO KK
Cemedine Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙、特に薄手の紙に塗布した場合でもシワや
カール等の発生は全くなく、従来の液状接着剤に比較し
て接着強度や初期接着性において全く遜色のない新規な
液状接着剤を提供する。 【解決手段】 水溶性接着ポリマーと、自由水の活動を
制約する物質と、水性媒体とからなり、紙に対して塗布
可能な粘度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、特に薄手の紙
を接着する際にシワが発生することがなくかつ従来の液
状接着剤に比較して接着強度ならびに初期接着性におい
て遜色のない新規な液状接着剤に関する。
【0002】
【関連技術】従来、紙等の接着に供される家庭用、事務
用又は工業用接着剤としては、性状的にいえば、液状、
エマルジョン状、ラテックス状、ペースト状のもの(本
願明細書では、これらの性状の接着剤を一括して液状接
着剤と総称する)と、固形接着剤(スティック糊)とに
大別される。
【0003】従来の液状接着剤としては、デンプン、変
性デンプン、アラビヤゴム、ポリアクリル酸エステル、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、水溶性セルロ
ース誘導体並びにポリクロロプレン等の水溶性接着ポリ
マーと水等の水性媒体とからなる構成のものが一般的に
広く用いられている。
【0004】この従来の液状接着剤を紙に塗布すると時
間の経過とともに塗布した紙にシワが発生したり、紙が
カールしてしまったり、紙を貼った後にも波打ってしま
うなどの不都合が生じることはよく経験するところであ
る。このシワ等の発生は薄手の紙に液状接着剤を塗布す
る場合には特に顕著なものである。
【0005】例えば、液状接着剤を用いて新聞の切り抜
きを台紙に貼り付ける時、書籍中の文章をコピーしてノ
ートに貼り付ける時、種々の紙片をレイアウトして模造
紙等の所定の用紙に貼り付ける時などにいずれもシワや
カール等が発生し、また液状接着剤が乾いた後でもシワ
やカールの波打ち状態がそのまま残存して外観が見苦し
くなることは日常多くの人が体験している。
【0006】さらに、紙を用いる手芸の際にも液状接着
剤を用いることは多いがやはりシワやカール等が発生し
てしまい、手芸品としての価値が台無しになってしまう
ことがあり、また工業的にも種々の紙片を貼りつける工
程は多く、このような工程においてもいかにシワやカー
ル等の発生をなくし、ピッタリ貼ることができるかは大
きな問題となっているものである。
【0007】紙の構造はパルプ等の細長い植物繊維等を
固定化したもので、パルプ繊維等が疎な状態で存在する
疎部分と密な状態で存在する密部分とが並存している。
紙の表面に液状接着剤を塗布すると液状接着剤中に大量
に含まれる水等の水性媒体が作用することによって、固
定されたパルプ繊維等の密な部分に自由水が侵入して密
部分のパルプ繊維等を変位させてしまい、自由水が蒸発
等によって存在しなくなっても密部分のパルプ繊維等の
変位はほとんどそのまま残存してしまうためシワやカー
ル等が発生すると考えられる。なお、上記した疎部分に
水等の水性媒体が侵入しても疎部分には空隙が多くその
空隙に水等の水性媒体は入るためにパルプ繊維等が変位
することはないのでシワやカール等の原因となることは
ない。
【0008】例えば、固形接着剤(固形糊、スティック
糊)は、その成分が紙の疎部分及び密部分のいずれにも
侵入しないため、薄手の紙に塗布した場合でも紙にシワ
やカール等が発生することはない。固形接着剤は、この
点では従来の液状接着剤よりも優れているが、疎部分に
接着剤成分が入らないために投錨効果を発揮できないた
め接着強度の点で劣るという欠点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点に鑑みなされたもので、紙、特に薄手の
紙に塗布した場合でもシワやカール等の発生は全くな
く、従来の液状接着剤に比較して接着強度や初期接着性
において全く遜色のない新規な液状接着剤を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の液状接着剤の第1の態様は、水溶性接着ポ
リマーと、自由水の活動を制約する物質と、水性媒体と
からなり、紙に対して塗布可能な粘度を有することを特
徴とする。
【0011】本発明の液状接着剤の第2の態様は、水溶
性接着ポリマーと、糖類と、水性媒体とからなり、紙に
対して塗布可能な粘度を有することを特徴とする。
【0012】本発明の液状接着剤の第3の態様は、デン
プン分解物と水性媒体とからなり、紙に対して塗布可能
な粘度を有することを特徴とする。該デンプン分解物と
しては、デキストリン及び/又は粉アメが好適である。
この液状接着剤の構成の場合、さらに糖類を添加するこ
とも可能である。
【0013】本発明の液状接着剤の第4の態様は、ピロ
リドン基を有する水溶性接着ポリマーと、水性媒体とか
らなり、紙に対して塗布可能な粘度を有することを特徴
とする。
【0014】前記ピロリドン基を有する水溶性接着ポリ
マーとしては、ポリビニルピロリドン及び/又はポリビ
ニルピロリドン共重合体が好適に用いられる。
【0015】上記水溶性接着ポリマーとしては、塗布接
着後短時間増粘ゲル化して粘りが出る、換言すれば、少
し水分が減るだけで増粘する性能を有するとともに乾燥
後は接着層が硬くなくかつ脆くなく、つまり柔軟性を保
つ性質を有する材料を適用する。
【0016】上記自由水の活動を制約する物質として
は、本発明の液状接着剤中の自由水の活動を、例えば水
分子との間の水和作用などにより制約する性質を有する
材料を用いる。この物質としては、糖類を挙げることが
できる。
【0017】また、単独で水溶性接着ポリマーと自由水
の活動を制約する物質として作用する物質があるが、こ
れらの物質は、本発明の液状接着剤の主要成分としては
極めて好適である。
【0018】例えば、デンプン分解物、例えば、デキス
トリン、特に黄色デキストリンや粉アメは、水溶性接着
ポリマー成分と糖類成分とを有しているので単独で水溶
性接着ポリマーと自由水の活動を制約する性質を有して
いる。その他に、プルラン等を用いることもできる。
【0019】さらに、例えば、ピロリドン基を有する水
溶性接着ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン及び
/又はポリビニルピロリドン共重合体(ビニルピロリド
ン・酢酸ビニル共重合体やビニルピロリドン・アクリル
酸共重合体等)は、水溶性接着ポリマーとしての性質を
元来有している上、水和しやすいピロリドン基を有して
いるので自由水の活動を制約する性質を有してる。
【0020】本発明の液状接着剤においては、自由水の
活動を極力制限することが必要であり、そのためには組
成中の水分量を所定量以下として当初の自由水の量を制
限しておくことが重要である。本発明の液状接着剤にお
いては、固形分(不揮発分)を50%以上好ましくは5
5%以上、さらに好ましくは60%以上に設定するのが
好適である。なお、固形分(不揮発分)の上限も当然決
定されるが、上記したように紙に対して塗布可能な粘度
を設定することによって固形分(不揮発分)の上限値も
決定されることとなる。
【0021】本発明の液状接着剤の粘度は、その上限値
は紙に対して塗布可能であることによって決定される。
粘度が高すぎると、紙に塗布できなくなるので適度に低
粘度化することが必要である。粘度が2000ポイズ以
下程度であれば直接塗布可能であるが、800ポイズ以
下程度とすればボトル内での流動が可能であるため先端
にスポンジ又はヘラ等の塗布治具のついたボトルによる
塗布が可能である。
【0022】前記水溶性接着ポリマーの具体例として
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(アクリル
酸共重合体を含む)とそのアルカリ塩、ポリアクリルア
マイド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルキルエ
ーテル、カルボン酸と共重合したポリ酢酸ビニル、デン
プン、変性デンプン、デキストリン(白色デキストリ
ン、黄色デキストリン)、アラビヤゴム及び/又はセル
ロース誘導体が好適に用いられる。セルロース誘導体と
しては、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカル
シウム等をあげることができる。その他に、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸プロピレングルコールエステ
ル、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸
エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等を用
いることもできる。これらの水溶性ポリマーは、単独又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】さらに、好ましい水溶性接着ポリマーとし
ては、鹸化度55〜100モル%、平均重合度150〜
2,000のポリビニルアルコール、又は平均分子量
8,000〜2,000,000のポリビニルピロリド
ン、又は鹸化度60〜100モル%、平均重合度1,0
00〜66,000のポリアクリル酸メチル、ポリアク
リル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、又は平均重合度
1,000〜50,000のポリアクリル酸およびその
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、又は平均
重合度100〜50,000のポリアクリル酸アマイ
ド、又は平均重合度10,000〜100,000のポ
リオキシエチレン、又はアセタール化度0〜15モル
%、平均重合度150〜2,000のポリビニルホルマ
ール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロビ
オナール、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタ
ール化樹脂、又は平均重合度500〜5,000のポリ
ビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポ
リビニルイソブチルエーテル等のポリビニルエーテル系
樹脂、又はクロトン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタ
アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等
の不飽和一塩基酸または二塩基酸を酢酸ビニル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等に
1〜15モル%共重合させた共重合変性酢酸ビニル、共
重合変性アクリル酸エステル、これらの一種又は混合可
能な二種以上の水溶性ポリマーをあげることができる。
【0024】上記糖類の具体例としては、単糖類、二糖
類、三糖類、四糖類その他のオリゴ糖類及び/又は多糖
類の他にでん粉糖類又は還元水アメ類又は糖アルコール
類を用いることができる。
【0025】単糖類としては、エリスロース、キシロー
ス、リボース、アラビノース、ガラクトース、ブドウ糖
(グルコース)、ソルボース、果糖(フルクトース)、
マンノース等がある。オリゴ糖類、多糖類としては、二
糖類:ショ糖(シュクロース)、トレハロース、イソト
レハロース、イソサッカロース、パラチノース、麦芽糖
(マルトース)、セロビオース、ゲンチオビオース、メ
リビオース、ツラノース、ソホロース、乳糖(ラクトー
ス)等、三糖類:マルトトリオース、イソマルトトリオ
ース等、四糖類:マルトテトラオース、イソマルテオー
ス等の他に糖化度別水アメ類をあげることができる。ま
た、糖質としてグラニュー糖や白砂糖を用いることもで
きる。
【0026】これらの糖類はいずれも問題なく用いられ
るが、低温での水に対する溶解度が高い程好適に使用さ
れる。この点で、ショ糖(シュクロース)は低温での水
に対する溶解度が他の糖類に比較して高いので最も好ま
しい。
【0027】前記デンプン糖類としては、水アメ、粉ア
メ、オリゴ糖、低糖化水アメ(デキストリン)、高糖化
水アメ(ブドウ糖とオリゴ糖の混合物)、麦芽糖(マル
トース)、ブトウ糖(グルコース)等をあげることがで
きる。
【0028】前記還元水アメ類としては、オリゴ糖水素
添加物、デキストリン水素添加物(低糖化還元水ア
メ)、ソルビトール、オリゴ糖水素添加物(高糖化還元
水アメ)、還元麦芽糖(マルチトール)、還元ブドウ糖
(ソルビトール)等が使用できる。
【0029】前記糖アルコール類としては、単糖類アル
コール、二糖類アルコール、三糖類アルコール、四糖類
アルコールその他のオリゴ糖類アルコール及び/又は多
糖類アルコールを用いることができる。
【0030】単糖類アルコールとしては、グリセロー
ル、エリスリトール、キシリトール、リビトール、アラ
ビトール、ガラクチトール、ソルビトール、イジトー
ル、マンニトール等がある。オリゴ糖類アルコール、多
糖類アルコールとしては、パラチニット、マルチトー
ル、ラクチトール、マルトトリイトール、イソマルトト
リイトール、マルトテトライトール、イソマルトテトラ
イトール等の他に糖化度別還元水アメ類をあげることが
できる。
【0031】本発明で用いられる糖類として、単糖類、
二糖類等の低分子量の糖類を用いると、耐湿性が低下す
る場合があるので、耐湿性を必要とする場合には、低分
子量の糖類は耐湿性に影響を与えない程度の量とするか
又は用いない方がよい。
【0032】前記水性媒体としては、水が用いられる
が、防腐剤、粘度安定剤、老化防止剤、着色料、香料等
を必要に応じて適宜添加してもよいことはいうまでもな
い。
【0033】前述したごとく、従来の液状接着剤を紙、
特に薄手の紙に塗布した時に生ずる紙のシワやカール等
は塗布した液状接着剤に大量に含まれている水等の水性
媒体の作用によるものである。これは、紙に水だけを塗
布しても同様にシワやカール等が生ずることからもわか
ることである。
【0034】本発明者は、液状接着剤の必須成分として
必らず含まれる水等の水性媒体の作用を制約することに
よって液状接着剤を塗布した紙、特に薄手の紙における
シワやカール等の発生を防止することが可能ではないか
という観点から種々研究を進めた結果、液状接着剤の一
成分として自由水の活動を制約する物質、例えば糖類な
どを添加すると、水性媒体中の水分子との間の水和作用
などによりフリーな水(自由水)が減少することによ
り、水の活動が大幅に制約され、紙、特に薄手の紙に液
状接着剤を塗布してもシワやカール等が発生しないこと
を見出し本発明に到達したものである。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげて説明する。
【0036】(実施例1〜6)ゴーセノールGL03
(日本合成化学株式会社製、部分ケン化型ポバールの商
品名、ケン化度88mol%、4%水溶液、粘度3.4
mPa・s120℃):白砂糖及び水(残部)を表1に
示した割合で配合し、液状接着剤を調製した。これらの
液状接着剤について、塗布性、耐シワ性及び接着性(初
期接着立上り時間及び接着力)を調べ、その結果を表1
に示した。
【0037】
【表1】
【0038】(塗布性テスト)図1に示したようなスポ
ンジ塗布ノズルの付いた40mlのポリエチボトル〔ニ
シキ糊工業(株)製事務のり「マイグルーNM35」に
用いられる容器〕に調製した各液状接着剤を35g入
れ、コピー用紙〔(株)NBSリコー製、中性乾式PP
用紙「マイペーパー」〕に塗布して液状接着剤の塗り広
がり性及び立てておいた上記ポリエチボトルを逆さにし
たとき、液状接着剤がノズル部へ流動し易いかを観察し
た。
【0039】塗布性評価の表記は次の通りである。 ◎:良く塗り広がり、ノズル部への流動も大変よい。 ○:塗り広がり、ノズル部への流動ともに若干落ちるが
問題なく使用できる。 △:塗り広げることができるが、流動が少ない。
【0040】(耐シワ性テスト)コピー用紙〔(株)N
BSリコー製、中性乾式PP用紙「マイペーパー」〕又
は原稿用紙〔コクヨ(株)製、「ケー10」〕の裏側面
に図1に示した塗布ノズルによって各液状接着剤を塗布
した。貼り合わせ30分後に紙にシワがよっているかを
観察する。
【0041】耐シワ性評価の表記は次の通りである。 ◎:シワがよらない。 ○:ほとんどシワがよらない。 △:シワによる凹凸が少し出る。
【0042】(接着性テスト) 1.初期接着立上り時間 上記コピー用紙に前記スポンジ塗布ノズルで各液状接着
剤を塗布後直ちに貼りつけ、20℃、60%RHの条件
下で、1、2、3、5、10、15、30、60分後に
手ではがし、はがし抵抗が発現する時間を測定する。
【0043】2.接着力 上記した初期接着立上り時間の測定の場合と同様に貼り
つけたコピー用紙を3日後に手ではがし、接着性能を観
察した。
【0044】接着力評価の表記は次の通りである。 ◎:コピー用紙が材破した。 ○:よくついている。 △:部分的についている。
【0045】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜6の各液状接着剤は、固形分が50%以上とした各成
分の割合の範囲で塗布性、耐シワ性及び接着性のいずれ
においても良好な結果を示した。
【0046】(実施例7〜9)ゴーセノールGL03に
白砂糖、ブドウ糖、ソルビトールS〔日研化学(株)
製、D−ソルビトール液、水分30%〕、レシス〔東和
化成工業(株)製、結晶マルチトール(純度99%)〕
及び水(残部)をそれぞれ表2に示した割合で配合し、
液状接着剤を調製した。
【0047】実施例1〜6の場合と同様に、各テストを
行なったところ、表2に示したように同様に良好な結果
を示した。
【0048】
【表2】
【0049】(実施例10及び11)アラビアゴム、白
砂糖、レシス〔東和化成工業(株)、結晶マルチトー
ル、純度99%〕及び水(残部)を表3に示した割合で
配合し、液状接着剤を調製した。
【0050】実施例1〜6の場合と同様に各テストを行
なったところ、表3に示したように同様に良好な結果を
示した。
【0051】
【表3】
【0052】(実施例12〜14)ゴーセノールGL0
3、ゴーセノールKL03〔日本合成化学(株)製、部
分ケン化ポバール、ケン化度80mol%、4%水溶
液、粘度2.6mPa・s/20℃〕、白砂糖、IP
A、ロダンソーダ(NaSCN)及び水(残部)を表4
に示した割合で配合し、液状接着剤を調製した。
【0053】実施例1〜6の場合と同様に、各テストを
行なったところ、表4に示したように同様に良好な結果
を示した。
【0054】
【表4】
【0055】(実施例15〜20)デキストリン102
−S〔日澱化学(株)製、黄色デキストリン、DE:
3.2〕、デキストリン3〔日澱化学(株)製、白色デ
キストリン、DE:2.4〕、白砂糖、SLD−22
〔参松工業(株)製、粉末水飴、DE:22〕、SLD
−32〔参松工業(株)製、粉末水飴、DE:32〕、
ハイマル−38〔参松工業(株)製、酵素糖化水飴、D
E:38、水分25%〕及び水(残部)を表5に示した
割合で配合し、液状接着剤を調製した。DEとは、還元
糖を測定してグルコースとしてあらわし、固形分に対す
る百分率として求めた値をいい、dextroseequivalentの
略語である。
【0056】実施例1〜6の場合と同様に各テストを行
なったところ、表5に示したように同様に良好な結果を
示した。
【0057】
【表5】
【0058】(実施例21〜26)ポリアクリル酸(2
5%溶液)、ルビスコールK60S(ポリビニルピロリ
ドン、液状、分子量450,000、固形分45%)、
ルビスコールVA64(ビニルピロリドン・酢酸ビニル
共重合体、パウダー状、分子量44,000、固形分1
00%)、ルビスコールK90(ポリビニルピロリド
ン、パウダー状、分子量1,200,000、固形分1
00%)、白砂糖、SLD−32及び水(残部)を表6
に示した割合で配合し、液状接着剤を調製した。
【0059】実施例1〜6の場合と同様に、各テストを
行なったところ、表6に示したように同様に良好な結果
を示した。
【0060】
【表6】
【0061】(実施例27及び28)ルビスコールVA
64、ルビスコールK30(ポリビニルピロリドン、パ
ウダー状、分子量45,000、固形分100%)及び
水(残部)を表7に示した割合で配合し、液状接着剤を
調製した。
【0062】実施例1〜6の場合と同様に各テストを行
ったところ、表7に示したように同様に良好な結果を示
した。
【0063】
【表7】
【0064】
【発明の効果】本発明の液状接着剤は、紙、特に薄手の
紙に塗布した場合でもシワやカール等の発生は全くな
く、従来の液状接着剤に比較して接着強度や初期接着性
において全く見劣りせず、紙、特に薄手の紙の接着や、
新聞の切り抜きの台紙への貼り付け、種々の紙片をレイ
アウトして模造紙等へ貼り付け等の作業が極めて手ぎわ
よくきれいに行なうことができる他、紙を用いる手芸品
の製作も容易となり、しかも仕上がりは極めて美麗とな
り、かつ工業的な紙片の貼り合わせ工程においてもシワ
やカール等の発生がなくなり、作業効率が向上し、不良
品の発生率も極めて低下するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の塗布性テストにおいて用いたスポンジ
塗布ノズルはポリエチボトルを示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 129/04 C09J 129/04 B 129/10 129/10 131/04 131/04 B 133/02 133/02 133/26 133/26 139/06 139/06 201/02 201/02 (72)発明者 駒場 幸雄 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内 (72)発明者 米山 隆雄 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内 (72)発明者 戸塚 義明 東京都墨田区京島3−47−3 ニシキ糊工 業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性接着ポリマーと、自由水の活動を
    制約する物質と、水性媒体とからなり、紙に対して塗布
    可能な粘度を有することを特徴とする液状接着剤。
  2. 【請求項2】 水溶性接着ポリマーと、糖類と、水性媒
    体とからなり、紙に対して塗布可能な粘度を有すること
    を特徴とする液状接着剤。
  3. 【請求項3】 デンプン分解物と水性媒体とからなり、
    紙に対して塗布可能な粘度を有することを特徴とする液
    状接着剤。
  4. 【請求項4】 前記デンプン分解物がデキストリン又は
    粉アメであることを特徴とする請求項3記載の液状接着
    剤。
  5. 【請求項5】 ピロリドン基を有する水溶性接着ポリマ
    ーと、水性媒体とからなり、紙に対して塗布可能な粘度
    を有することを特徴とする液状接着剤。
  6. 【請求項6】 前記ピロリドン基を有する水溶性接着ポ
    リマーがポリビニルピロリドン及び/又はポリビニルピ
    ロリドン共重合体であることを特徴とする請求項5記載
    の液状接着剤。
  7. 【請求項7】 糖類をさらに添加してなることを特徴と
    する請求項3〜6のいずれか1項記載の液状接着剤。
  8. 【請求項8】 固形分(不揮発分)が50%以上である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の液
    状接着剤。
  9. 【請求項9】 前記水溶性接着ポリマーが、ポリビニル
    アルコール、ポリアクリル酸とそのアルカリ塩、ポリア
    クリルアマイド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピ
    ロリドン共重合体、ポリビニルアルキルエーテル、カル
    ボン酸と共重合したポリ酢酸ビニル、デンプン、化工デ
    ンプン、変性デンプン、デンプン誘導体、デキストリ
    ン、アラビヤゴム及び/又はセルロース誘導体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の液状接着剤。
  10. 【請求項10】 前記糖類が、単糖類、二糖類、三糖
    類、四糖類その他のオリゴ糖類及び/又は多糖類である
    ことを特徴とする請求項2、7〜9のいずれか1項記載
    の液状接着剤。
  11. 【請求項11】 前記糖類がデンプン糖類、還元水アメ
    類又は糖アルコール類であることを特徴とする請求項
    2、7〜10のいずれか1項記載の液状接着剤。
  12. 【請求項12】 前記デンプン糖類が水アメ、粉アメ、
    ブドウ糖又は異性化糖であることを特徴とする請求項1
    1記載の液状接着剤。
  13. 【請求項13】 前記糖アルコール類が単糖類アルコー
    ル、二糖類アルコール、三糖類アルコール、四糖類アル
    コールその他のオリゴ糖類アルコール及び/又は多糖類
    アルコールであることを特徴とする請求項11記載の液
    状接着剤。
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