JPH1143010A - 車両の側部構造 - Google Patents

車両の側部構造

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JPH1143010A
JPH1143010A JP9199499A JP19949997A JPH1143010A JP H1143010 A JPH1143010 A JP H1143010A JP 9199499 A JP9199499 A JP 9199499A JP 19949997 A JP19949997 A JP 19949997A JP H1143010 A JPH1143010 A JP H1143010A
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vehicle
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lock pillar
door panel
side structure
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Tomonori Masuda
朋典 益田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の後方から衝突入力に対して、サイドシル
の変形量を低減させることが出来ると共に、良好な支持
剛性を得られて重量及び製造コストの増大を抑制出来、
しかも、エアバック展開用センサの防水性能も良好な車
両の側部構造を提供する。 【構成】車両側部1のドアパネル後端縁2及びリアタイ
ヤハウス3間には、ドア2閉塞状態でドアパネル後端縁
2aを対向させるロックピラー14が立設されている。
ロックピラー14内には、車両前後方向に沿う変形に対
して所定の剛性を有する支持部材としてのレインフォー
ス支持部材15が設けられている。レインフォース支持
部材15は、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略
ハット形状を呈する。底面部15b略中央位置には、側
面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック
展開用センサ8が、固着されて設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車等
のSRSサイドエアバック装置の展開用センサを取り付
ける車両の側部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両の側部構造として
は、例えば、図7及び図8に示すようなものが知られて
いる。
【0003】このようなものでは、車両側部1のドアパ
ネル後端縁2及びリアタイヤハウス3間には、ドア閉塞
状態でドアパネル後端縁2を対向させるロックピラー4
が立設されている。
【0004】このロックピラー4は、主に、ロックピラ
ーインナパネル4a及びロックピラーアウタパネル4b
とから構成されている。また、このロックピラー4の車
内側方には、サイドシル11を構成するシルインナレイ
ンフォース11aの上面に載置されて、リアフロアパネ
ル5が設けられている。
【0005】そして、このロックピラー4の車内側面で
あるロックピラーインナパネル4aには、ピラーインナ
パネル開口部6が形成されると共に、このロックピラー
4内には、側面衝突に対応して高剛性を有するレインフ
ォース部材7が設けられている。
【0006】このレインフォース部材7は、水平方向断
面を略ハット状とすると共に、車両前後方向に一対形成
されたフランジ部7a,7aが前記ピラーインナパネル
開口部6周縁6aに、スポット溶接によって固着されて
いる。
【0007】これらのフランジ部7a,7a間には、略
平板状の底面部7bが一体に形成されている。
【0008】この底面部7b略中央位置には、側面衝突
を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用
センサ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9
b,9bによって固着されて設けられている。
【0009】このように構成された従来のものでは、車
両側方からの衝突入力に対して、所定の剛性を有するレ
インフォース部材7によって、エアバック展開用センサ
8が配設支持されているので、例えば、ドア2の開閉に
よる振動等によっては、エアバック展開用センサ8の支
持剛性が比較的高く、エアバック展開用センサ8からエ
アバック展開信号が出力されるまで至らないと共に、側
突時には、最も早く側突入力が検知されて、エアバック
展開信号が出力される。
【0010】このため、サイドエアバックの誤動作が防
止されると共に、側突時に確実にサイドエアバックを展
開させることが出来る。
【0011】また、図9及び図10に示すような他の車
両の側部構造では、リアフェンダ10内側に設けられ
て、前記シルインナレインフォース11aと接合するシ
ルアウタレインフォース11bの上面11cには、断面
略L字状に形成される支持ブラケット12が、下片部1
2aを固着させて突設されている。
【0012】この支持ブラケット12のうち、前記下片
部12aと一体に形成されて上方へ向けて突設される片
持ち状の配設片部12b略中央位置には、側面衝突を感
知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用セン
サ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9b,9
bによって固着されて設けられている。
【0013】なお、他のこの種のものとしては、特開平
9−123869号公報等に記載されているようなもの
が知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両の側部構造では、車両後方からの衝突入
力が作用した場合、図7及び図8に示すような水平方向
断面を略ハット形状としたレインフォース部材7では、
略平板状の底板部7bが、図8中二点差線で示すよう
に、折曲変形するに留まり、前記サイドシル11のシル
インナレインフォース11a及びシルアウタレインフォ
ース11bの車両前後方向に沿う変形量を低減させる効
果を期待出来るとは言い難かった。
【0015】また、図9及び図10に示す様な従来の車
両の側部構造では、前記支持ブラケット12が、上方へ
向けて突設される片持ち状の配設片部12bの略中央位
置にエアバック展開用センサ8を固着されているので、
支持剛性が不足してしまい、ドア2の開閉による振動等
によっては、エアバック展開用センサ8の支持剛性が比
較的高く、エアバック展開用センサ8からエアバック展
開信号が出力されるう虞があった。
【0016】このため、前記ロックピラー4に沿って略
鉛直方向へ延設されるロックピラーレインフォースを、
ロックピラー4内に設けて補強し、このロックピラーレ
インフォースにエアバック展開用センサ8を固着するこ
とも考えられるが、この場合、部品点数の増大と共に、
接続工程数も増大して、重量増及び製造コストの上昇を
招く虞もあった。
【0017】また、前記ロックピラー4内には、灌水試
験等によって水が侵入する虞がある。この際、前記従来
の車両の側部構造では、電子部品である前記エアバック
展開用センサ8を浸水させてしまう虞もあった。
【0018】そこで、この発明は、車両の後方から衝突
入力に対して、サイドシルの変形量を低減させることが
出来ると共に、良好な支持剛性を得られて重量及び製造
コストの増大を抑制出来、しかも、エアバック展開用セ
ンサの防水性能も良好な車両の側部構造を提供すること
を課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、車両側部の
ドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立設され
て、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させるロッ
クピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感
知するエアバック展開用センサを支持する支持部材を設
ける車両の側部構造であって、前記支持部材は、車両前
後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように形
成する車両の側部構造を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項1記載のもの
では、エアバック展開用センサを支持する支持部材が、
車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するよ
うに形成されているので、例えば、後突時、前記サイド
シル等の車両前後方向に沿う変形量を低減させる。
【0021】このため、例えば、後輪軸と、座席シート
との間に燃料タンクを配設した構造の車両では、燃料タ
ンクの変形が阻止される。
【0022】また、所定の支持剛性を得られるので、エ
アバック展開用センサを、前記乗員に近接したロックピ
ラー内に設けても誤作動する虞が無く、側突を良好な検
知性能で検知できる。
【0023】また、請求項2に記載されたものでは、車
両側部のドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立
設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させ
るロックピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横
Gを感知するエアバック展開用センサを支持する支持部
材を設ける車両の側部構造であって、前記支持部材は、
長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を
呈すると共に、底部略中央位置に前記エアバック展開用
センサを配設して、両脚部を前記ロックピラーの車内側
面に固着する車両の側部構造を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記請求項1に記載された作用に加えて更に、前
記支持部材が、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面
略ハット形状を呈して構成されているので、車両前後方
向への剛性向上効率が良好である。
【0025】従って、ロックピラーレインフォースをロ
ックピラーの上下に沿って内部に設ける場合に比して、
例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及び製
造コストの増大を抑制出来る。
【0026】しかも、エアバック展開用センサに対する
防水性能も、断面略ハット形状を呈する支持部材の底部
略中央位置に前記エアバック展開用センサが設けられる
ことにより、該支持部材下側面等が、ロックピラー内部
に浸入した水の跳ね上げ等を防止して、略防水構造を確
保出来る。
【0027】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記支持部材の前端部を前記ドアパネル後端縁を対向さ
せるロックピラー前側面に近接させると共に、後端部を
前記リアタイヤハウスの前側面に近接させる各請求項1
又は2記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0028】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記支持部材の前端部が前記ドアパネル後端縁を
対向させるロックピラー前側面に近接されると共に、後
端部が前記リアタイヤハウスの前側面に近接されている
ので、前記支持部材の前端部とロックピラー前側面との
間隙及び、後端部と前記リアタイヤハウスの前側面との
間隙からロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバ
ック展開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が更に減少
する。
【0029】また、請求項4に記載されたものでは、前
記支持部材配設位置は、車両前後方向で、燃料タンク配
設位置と、少なくとも一部を重複させている各請求項1
乃至3記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記支持部材配設位置が、車両前後方向で、燃料
タンク配設位置と、少なくとも一部で重複されているの
で、後突時にも、該支持部材が、サイドシルの変形量を
低減させて、後輪車軸と座席シートとの間に配設された
燃料タンクの変形を阻止する。
【0031】また、サイドシル内の車両の前後方向に沿
う変形を阻止する補強部材等が不要となり、重量及び製
造コストの増大を抑制出来る。
【0032】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記支持部材の開放側を、前記ロックピラーに形成され
た開口部と、略一致させる各請求項1乃至4記載の車両
の側部構造を特徴としている。
【0033】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記支持部材の開放側が、前記ロックピラーに形
成された開口部と、略一致するように構成されているの
で、該開口部及び開放側を介してエアバック展開用セン
サを挿入して、支持剛性の高い前記支持部材に該エアバ
ック展開用センサを容易に配設出来、作業性を良好なも
のとすることが出来る。
【0034】また、請求項6に記載されたものでは、前
記支持部材の下側面前端縁を前記ロックピラーの前側面
に接続すると共に、該支持部材の下側面後端縁を前記リ
アタイヤハウスの前側面に接続することにより、前記エ
アバック展開用センサ配設側への水の浸入を防止する各
請求項1乃至4記載の車両の側部構造を特徴としてい
る。
【0035】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記支持部材の下側面前端縁が、前記ロックピラ
ーの前側面に接続されると共に、該支持部材の下側面後
端縁が、前記リアタイヤハウスの前側面に接続されるこ
とにより、前記エアバック展開用センサ配設側への水の
浸入が防止される。
【0036】このため、更にロックピラー内部に浸入し
た水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね
上がる虞が減少する。
【0037】また、後突に対応する車両前後方向に沿う
方向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0038】そして、請求項7に記載されたものでは、
前記支持部材は、車体低周波振動の節近傍に位置する各
請求項1〜6記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0039】このように構成された請求項7記載のもの
では、前記車体低周波振動の節近傍に位置する支持部材
が、高剛性を有しているので、振動量が抑制される。従
って、車体全体の剛性向上に寄与する。
【0040】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0041】図1乃至図5は、この発明の実施の形態1
の車両の側部構造を示すもので、車両側部1のドアパネ
ル後端縁2及びリアタイヤハウス3間には、ドア2閉塞
状態でドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー
14が立設されている。
【0042】このロックピラー14は、主に、ロックピ
ラーインナパネル14a及びロックピラーアウタパネル
14bとから構成されている。また、このロックピラー
14の車内側方には、サイドシル11を構成するシルイ
ンナレインフォース11aの上面に載置されて、リアフ
ロアパネル5が設けられている。
【0043】そして、このロックピラー14の車内側面
であるロックピラーインナパネル14aには、ピラーイ
ンナパネル開口部16が形成されると共に、このロック
ピラー14内には、車両前後方向に沿う変形に対して所
定の剛性を有する支持部材としてのレインフォース支持
部材15が設けられている。
【0044】このレインフォース支持部材15は、長手
方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈す
ると共に、車両上下方向に一対形成された脚部15c,
15c先端のフランジ部15a,15aが、前記ピラー
インナパネル開口部16周縁16aに、スポット溶接に
よって固着されている。
【0045】これらの前記略水平方向へ向けて延設され
る脚部15c,15c間には、略平板状の底面部15b
が、両脚部15c,15c間を連結するように、一体に
形成されている。
【0046】この底面部15b略中央位置には、側面衝
突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開
用センサ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9
b,9bによって固着されて設けられている。
【0047】また、この実施の形態1では、このレイン
フォース支持部材15の前端部15dが、前記ドアパネ
ル後端縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに
近接されて、接続されると共に、後端部15eが前記リ
アタイヤハウス3の前側面3aに近接されて、接続され
ている。
【0048】そして、前記レインフォース支持部材15
配設位置は、図4に示すように車両前後方向で、後輪軸
18と、座席シート19との間に設けられる燃料タンク
17配設位置と、少なくとも一部が重複されるように構
成されている。
【0049】また、この実施の形態1では、前記レイン
フォース支持部材15の開放側15fを、前記ロックピ
ラー14に形成されたピラーインナパネル開口部16
と、略一致させている。
【0050】更に、この実施の形態1では、図5に示す
ように、前記レインフォース支持部材15が、車体低周
波振動の節20近傍である前記サイドシル11上部に位
置している。
【0051】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0052】この実施の形態1では、エアバック展開用
センサ8を支持するレインフォース支持部材15が、車
両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するよう
に、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形
状を呈して構成されているので、車両前後方向への剛性
向上効率が良好である。
【0053】このようにレインフォース支持部材15
が、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有し
て形成されているので、例えば、後突時、前記サイドシ
ル11等の車両前後方向に沿う変形量を低減させる。
【0054】このため、例えば、図2又は図4に示すよ
うに後輪軸18と、座席シート19との間に燃料タンク
17を配設した構造の車両では、燃料タンク17の変形
が阻止される。
【0055】また、所定の支持剛性を得られるので、エ
アバック展開用センサ8を、前記乗員着座位置に近接し
たロックピラー14内に設けても誤作動する虞が無く、
側突を良好な検知性能で検知できる。
【0056】従って、ロックピラーレインフォースをロ
ックピラー14に沿わせて、内部に設ける場合に比し
て、例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及
び製造コストの増大を抑制出来る。
【0057】しかも、図3に示すように、エアバック展
開用センサ8に対する防水性能も、断面略ハット形状を
呈するレインフォース支持部材15の底部15b略中央
位置に前記エアバック展開用センサ8が設けられること
により、支持部材下側面である脚部15c又は底部15
b等が、ロックピラー14内部に浸入して、前記リアフ
ェンダパネル10とサイドシル11のシルアウタレイン
フォース11bとの間に滞留した水の跳ね上げ等が防止
される。このため、このレインフォース支持部材15が
ロックピラー14内に配設されることにより、略防水構
造を確保出来る。
【0058】そして、図4に示すように、前記レインフ
ォース支持部材15の下側面である脚部15cの前端部
15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対向させるロッ
クピラー前側面14cに近接されて接続されると共に、
下側面である脚部15cの後端部15eが前記リアタイ
ヤハウス3の前側面3aに近接されて接続されている。
このため、前記レインフォース支持部材15の前端部
15dとロックピラー前側面14cとの間隙及び、後端
部15eと前記リアタイヤハウス3の前側面3aとの間
隙からロックピラー14内部に浸入した水が、前記エア
バック展開用センサ8方向に向けて跳ね上がる虞が更に
減少する。
【0059】しかも、前端部15dが、ロックピラー前
側面14cに、また、後端部15eが前側面3aに接続
されているので、後突に対応する車両前後方向に沿う方
向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0060】また、図4に示すように、前記レインフォ
ース支持部材15配設位置が、車両前後方向で、燃料タ
ンク17配設位置と、少なくとも一部で重複されている
ので、後突時にも、このレインフォース支持部材15
が、サイドシル11の変形量を低減させて、後輪車軸1
8と座席シート19との間に配設された燃料タンク17
の変形が阻止されると共に、サイドシル11内に車両の
前後方向に沿う変形を阻止する補強部材等が不要とな
り、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0061】そして、図1に示すように、前記レインフ
ォース支持部材15の開放側15fが、前記ロックピラ
ー14に形成された開口部16と、略一致するように構
成されているので、開口部16及び開放側15fを介し
てエアバック展開用センサ8を、車室内側から挿入し
て、支持剛性の高い前記レインフォース支持部材15
に、ボルト9a,9a及びウエルドナット9a,9bを
用いてエアバック展開用センサ8を容易に配設出来、作
業性を良好なものとすることが出来る。
【0062】また、図5に示すように、前記車体低周波
振動の節20近傍に位置するレインフォース支持部材1
5が、高剛性を有しているので、振動量が抑制される。
従って、車体全体の剛性向上に寄与することが出来る。
【0063】
【実施の形態2】図6は、この発明の実施の形態2の車
両の側部構造を示すものである。なお、前記実施の形態
1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して
説明する。
【0064】この実施の形態2では、ロックピラー14
の下方に、サイドシル11を構成するシルインナレイン
フォース11aが設けられると共に、前記実施の形態1
では、このシルインナレインフォース11aに接合され
るシルアウタレインフォース11bが省略されて、直接
このシルインナレインフォース11a下縁部に、リアフ
ェンダパネル10下縁部が接合される構成としている。
【0065】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同一なので、説明を省略する。
【0066】以上、この発明の実施の形態1,2を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態
1,2に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0067】例えば、前記実施の形態1では、図4に示
すように、前記レインフォース支持部材15の下側面で
ある脚部15cの前端部15dが、前記ドアパネル後端
縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに近接さ
れて接続されると共に、下側面である脚部15cの後端
部15eが前記リアタイヤハウス3の前側面3aに近接
されて接続されているが、特にこれに限らず、例えば、
前記レインフォース支持部材15の下側面である脚部1
5cの前端部15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対
向させるロックピラー前側面14cに近接されると共
に、下側面である脚部15cの後端部15eが前記リア
タイヤハウス3の前側面3aに近接されるものであれば
よい。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、エアバック展開用センサを
支持する支持部材が、車両前後方向に沿う変形に対して
所定の剛性を有するように形成されているので、例え
ば、後突時、前記サイドシル等の車両前後方向に沿う変
形量を低減させる。
【0069】このため、例えば、後輪軸と、座席シート
との間に燃料タンクを配設した構造の車両では、燃料タ
ンクの変形が阻止される。
【0070】また、所定の支持剛性を得られるので、エ
アバック展開用センサを、前記乗員に近接したロックピ
ラー内に設けても誤作動する虞が無く、側突を良好な検
知性能で検知できる。
【0071】また、請求項2に記載されたものでは、前
記請求項1に記載された作用に加えて更に、前記支持部
材が、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット
形状を呈して構成されているので、車両前後方向への剛
性向上効率が良好である。
【0072】従って、ロックピラーレインフォースをロ
ックピラーの上下に沿って内部に設ける場合に比して、
例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及び製
造コストの増大を抑制出来る。
【0073】しかも、エアバック展開用センサに対する
防水性能も、断面略ハット形状を呈する支持部材の底部
略中央位置に前記エアバック展開用センサが設けられる
ことにより、該支持部材下側面等が、ロックピラー内部
に浸入した水の跳ね上げ等を防止して、略防水構造を確
保出来る。
【0074】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記支持部材の前端部が前記ドアパネル後端縁を対向さ
せるロックピラー前側面に近接されると共に、後端部が
前記リアタイヤハウスの前側面に近接されているので、
前記支持部材の前端部とロックピラー前側面との間隙及
び、後端部と前記リアタイヤハウスの前側面との間隙か
らロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバック展
開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が更に減少する。
【0075】また、請求項4に記載されたものでは、前
記支持部材配設位置が、車両前後方向で、燃料タンク配
設位置と、少なくとも一部で重複されているので、後突
時にも、該支持部材が、サイドシルの変形量を低減させ
て、後輪車軸と座席シートとの間に配設された燃料タン
クの変形を阻止する。
【0076】また、サイドシル内の車両の前後方向に沿
う変形を阻止する補強部材等が不要となり、重量及び製
造コストの増大を抑制出来る。
【0077】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記支持部材の開放側が、前記ロックピラーに形成され
た開口部と、略一致するように構成されているので、該
開口部及び開放側を介してエアバック展開用センサを挿
入して、支持剛性の高い前記支持部材に該エアバック展
開用センサを容易に配設出来、作業性を良好なものとす
ることが出来る。
【0078】また、請求項6に記載されたものでは、前
記支持部材の下側面前端縁が、前記ロックピラーの前側
面に接続されると共に、該支持部材の下側面後端縁が、
前記リアタイヤハウスの前側面に接続されることによ
り、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸入が
防止される。
【0079】このため、更にロックピラー内部に浸入し
た水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね
上がる虞が減少する。
【0080】また、後突に対応する車両前後方向に沿う
方向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0081】そして、請求項7に記載されたものでは、
前記車体低周波振動の節近傍に位置する支持部材が、高
剛性を有しているので、振動量が抑制される。従って、
車体全体の剛性向上に寄与する、という実用上有益な効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車両の側部構造を示
し、要部を車室内側から見た斜視図である。
【図2】実施の形態1の車両の側部構造を示し、車両全
体を斜め後方から見た斜視図である。
【図3】実施の形態1の車両の側部構造で、図2のA−
A線に沿った位置の断面図である。
【図4】実施の形態1の車両の側部構造で、要部の拡大
図である。
【図5】実施の形態1の車両の側部構造で、車両の低周
波振動の節位置を示す全体側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の車両の側部構造を示
し、図3に対応する位置の断面図である。
【図7】一従来例の車両の側部構造を示し、要部を車室
内側から見た斜視図である。
【図8】一従来例の車両の側部構造で、図7中B−B線
に沿った位置の断面図である。
【図9】他の従来例の車両の側部構造を示し、要部を車
室内側から見た斜視図である。
【図10】他の従来例の車両の側部構造で、図9中C−
C線に沿った位置の断面図である。
【符号の説明】
1 車両側部 2 ドア 2a ドアパネル 3 リアタイヤハウス 3a 前側面 8 エアバック展開用センサ 14 ロックピラー 15 レインフォース支持部材(支持部材) 15c 脚部(下面側) 15d 前端部 15e 後端部 15f 開放側

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイ
    ヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後
    端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知し
    て車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを
    支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、 前記支持部材は、車両前後方向に沿う変形に対して所定
    の剛性を有するように形成することを特徴とする車両の
    側部構造。
  2. 【請求項2】車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイ
    ヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後
    端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知し
    て車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを
    支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、 前記支持部材は、長手方向を車両前後方向に沿わせる断
    面略ハット形状を呈すると共に、底部略中央位置に前記
    エアバック展開用センサを配設して、両脚部を前記ロッ
    クピラーの車内側面に固着することを特徴とする車両の
    側部構造。
  3. 【請求項3】前記支持部材の前端部を前記ドアパネル後
    端縁を対向させるロックピラー前側面に近接させると共
    に、後端部を前記リアタイヤハウスの前側面に近接させ
    ることを特徴とする各請求項1又は2記載の車両の側部
    構造。
  4. 【請求項4】前記支持部材配設位置は、車両前後方向
    で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部を重複させ
    ていることを特徴とする各請求項1乃至3記載の車両の
    側部構造。
  5. 【請求項5】前記支持部材の開放側を、前記ロックピラ
    ーに形成された開口部と、略一致させることを特徴とす
    る各請求項1乃至4記載の車両の側部構造。
  6. 【請求項6】前記支持部材の下側面前端縁を前記ロック
    ピラーの前側面に接続すると共に、該支持部材の下側面
    後端縁を前記リアタイヤハウスの前側面に接続すること
    により、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸
    入を防止することを特徴とする各請求項1乃至4記載の
    車両の側部構造。
  7. 【請求項7】前記支持部材は、車体低周波振動の節近傍
    に位置することを特徴とする各請求項1〜6記載の車両
    の側部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448798B1 (ko) * 2002-04-10 2004-09-16 현대자동차주식회사 자동차용 세터라이트센서 조립체
CN105109438A (zh) * 2015-08-23 2015-12-02 孔蓉 控制策略递进型开关装置
JP2017065636A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 トヨタ自動車株式会社 車両用センサの取り付け構造

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