JPH11230180A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置

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JPH11230180A
JPH11230180A JP10033275A JP3327598A JPH11230180A JP H11230180 A JPH11230180 A JP H11230180A JP 10033275 A JP10033275 A JP 10033275A JP 3327598 A JP3327598 A JP 3327598A JP H11230180 A JPH11230180 A JP H11230180A
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bearing
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rolling bearing
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JP10033275A
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Yukio Sato
幸夫 佐藤
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/664Retaining the liquid in or near the bearing
    • F16C33/6648Retaining the liquid in or near the bearing in a porous or resinous body, e.g. a cage impregnated with the liquid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転がり軸受の内部空間に充填されている潤滑剤
含有ポリマ部材が軸受外部へ脱落するのを防止して、常
時、軸受内へ潤滑剤の自動的供給を継続できるようにし
た転がり軸受装置を提供する。 【解決手段】軸箱2内に装着される転がり軸受3の内輪
31と外輪32との間の軸受内部空間に、潤滑剤含有ポ
リマ部材35を充填して転動体33,保持器34と一体
に成形し、その転がり軸受3の両サイドにシール板3
6,37を取り付けてある。温度上昇などで潤滑剤含有
ポリマ部材35が分離しても、軸受外への脱落をシール
板36,37が阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部空間に潤滑剤
含有ポリマ部材を充填、成形した転がり軸受を組み込ん
だ転がり軸受装置の改良に係り、特に、当該潤滑剤含有
ポリマ部材が破断しても軸受内に残留させて軸受の潤滑
に寄与させるようにした転がり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な転がり軸受装置として
は、例えば図3に示すように、一対の円すいころ軸受
3,3を軸箱2内に収納して、軸1の端部を回転自在に
支承する構造のものがある。各転がり軸受3には、内輪
31と外輪32との間に転動体であるころ33が保持器
34で保持されている軸受内部空間に、潤滑剤含有ポリ
マ部材35が充填されている。そして、内輪31が内輪
間座6,7,8と軸端に螺合したナット9とで軸1に固
定されるとともに、外輪32が軸貫通穴41を有して軸
箱2の一端に取り付けた蓋4及び軸箱の他端に取り付け
た蓋5で軸箱2の内径面に固定されている。
【0003】なお、軸受内部空間に潤滑剤含有ポリマ部
材を充填した転がり軸受としては、上記の円すいころ軸
受の他に、図4に示すような複列ころ軸受が公知である
(特開平9−14273号公報)。このものは、二列の
軌道間に案内つば38を有する内輪31と、その2列の
軌道に対向した軌道を有する外輪32と、これらの内輪
31と外輪32の軌道間に介在し保持器34で保持され
た二列のころ33からなり、各列のころ33の外端面よ
り内側における内輪31と外輪32との間に存在する空
所(軸受内部空間)に潤滑剤含有ポリマ部材35が充填
されている。その潤滑剤含有ポリマ部材35は、ころ3
3,保持器34と一体に成形されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸受内
部空間に潤滑剤含有ポリマ部材35を充填してなる従来
の転がり軸受3は、その使用時の回転速度や荷重条件等
が厳しくて軸受温度が上昇し潤滑剤含有ポリマ部材35
が軟化するような使用環境では、外的要因等による異常
などで温度が更に上昇した場合には、軸受内部空間に一
体成形して充填した潤滑剤含有ポリマ部材35が保持器
34や転動体33から分離して軸受3の外部へ脱落して
しまい、そのため軸受内への潤滑剤の自動的な供給がで
きなくなるという可能性をも考慮する必要がある。万一
そのような事態に立ち至ると、潤滑剤含有ポリマ部材を
充填した転がり軸受を軸箱2内に収納したことにより長
期間にわたり外部からの潤滑油補給を行わずに済むとい
う転がり軸受装置の長所が全く生かされなくなるという
問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、軸受内部空間に充填し
た潤滑剤含有ポリマ部材が保持器や転動体から分離して
も、軸受の外部へは脱落させずに軸受内に残留させて、
装置内の転がり軸受への潤滑剤の自動供給を継続させる
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る転がり軸受装置は、内輪と外輪との
間に転動体を有する軸受内部空間に潤滑剤含有ポリマ部
材を充填してなる転がり軸受を装着した転がり軸受装置
において、前記軸受の両サイドに、前記潤滑剤含有ポリ
マ部材の脱落を防止するシール板を取り付けたことを特
徴とする。
【0007】本発明に係る転がり軸受装置によれば、軸
受内部空間に充填した潤滑剤含有ポリマ部材が保持器や
転動体から分離しても、転がり軸受の両サイドのシール
板がその分離した潤滑剤含有ポリマ部材が軸受外部へ脱
落することを防ぐので、潤滑剤含有ポリマ部材からの潤
滑剤の自動的な供給が継続される。
【0008】なお、シール板は薄鋼板製,ゴム製、プラ
スチックス製等でよいが、シール板自体を潤滑剤含有ポ
リマ製とすることもできる。その場合は、シール板自体
からも潤滑剤を軸受内に供給することができる利点があ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来と同一又は相当部分に
は同一の符号を付してある。実施形態1 第1の実施形態を図1に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明のシール板を装着した円すい
ころ軸受を装着した転がり軸受装置の断面図である。こ
の転がり軸受装置は、円筒状の軸箱2の内部に軸方向に
間隔を隔てて配置されている一対の単列の円すいころ軸
受3,3を収納して、その二個の転がり軸受3で軸1の
一端部を回転自在に支承している。各転がり軸受3は、
内輪31と、外輪32と、その間を転動する円すいころ
33と、ころを保持する保持器34と、軸受内部空間に
充填された潤滑剤含有ポリマ部材35と、内外輪の両サ
イドの端面間の開口をそれぞれに塞ぐ環状のシール板3
6及び37とで構成されている。円すいころ33と保持
器34とは、相互の関係を保って潤滑剤含有ポリマ部材
35で一体に成形されている。両ころ軸受3,3の内輪
31は、軸方向に間隔を隔てて配置されている。そし
て、両内輪31の対向する端面間に内輪間座6が介装さ
れるとともに、他方の端面に内輪間座7及び内輪間座8
をそれぞれ当てて、軸1の端末に設けたおねじ1nに螺
合したナット9とで軸1に固定されている。
【0011】内外輪の両サイドに配設されている前記シ
ール板36,37は、潤滑剤含有ポリマ部材35の軸受
外部への脱落を防止するもので、薄鋼板またはゴム板を
素材とする簡単な円環状円板で良く、簡単に安価に製作
できて且つ簡単に装着することができるものである。す
なわち、内側のシール板36,36の方は、両ころ軸受
3,3の外輪32の対向する端面間に介装された外輪間
座11でシール板の外周部を挟み、外側のシール板3
7,37の方は、軸箱2に取り付けた蓋4及び蓋5で挟
んで固定されている。このようにして、それらの円環状
のシール板36,シール板37は、いずれもころ軸受3
の固定側である外輪32の両サイドに接触して取り付け
られているが、回転側である内輪31には非接触の状態
でころ軸受3の円環状の開口を塞いでいる。
【0012】なお、前記シール板36,37は、潤滑剤
含有ポリマ部材を素材として製作したものでもよい。こ
こで、本発明に適用する潤滑材含有ポリマ部材の一例を
述べる。
【0013】本発明に使用する潤滑材含有ポリマ部材
は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブチレン,ポ
リメチルペンテン等の基本的に同じ化学構造を有するポ
リマであるポリオレフィン系樹脂の群から選定した合成
樹脂に、潤滑剤としてポリα−オレフィン油のようなパ
ラフィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、
ジアルキルジフェニールエーテル油のようなエーテル
油、フタル酸エステル,トリメリット酸エステルのよう
なエステル油等の何れかを単独若しくは混合油の形で混
ぜて調整した混合物である。この合成樹脂と潤滑剤との
混合物を所定温度に加熱溶融した後、転がり軸受の内輪
と外輪との端面に型板を嵌めて囲った軸受空間内に注入
して加圧しながら冷却固化させ、潤滑材含有ポリマ部材
35を成形する。
【0014】前記ポリマの群は、分子構造は同じでその
平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106
範囲に及んでいる。その中で、平均分子量1×103
1×106 という比較的低分子量のものと、1×106
〜5×106 という超高分子量のものとを、単独もしく
は必要に応じて混合して用いる。また、必要に応じて前
記ポリマに酸化防止剤,錆止め剤,摩耗防止剤,あわ消
し剤,極圧剤等の各種の添加剤を加えてもよい。
【0015】前記潤滑剤含有部材の組成比は、全重量に
対してポリオレフィン系樹脂20〜80重量%、潤滑剤
80〜20重量%である。ポリオレフィン系樹脂が20
重量%未満の場合は、あるレベル以上の硬さ・強度等が
得られない。また、ポリオレフィン系樹脂が80重量%
を越える場合(つまり、潤滑剤が20重量%未満の場
合)は、潤滑剤の供給が少なくなり、シール装置のリッ
プ部の磨耗低減効果が少なくなる。
【0016】更に、特に耐熱性を要求される場合には、
上述のポリα一オレフィン系ポリマの代わりに、次のよ
うな熱硬化性樹脂をべ一スにした潤滑剤含有ポリマ部材
が好適である。
【0017】その熱硬化性樹脂としては、ジアリルフタ
レート系樹脂.フェノール系樹脂及びポリカルボジイミ
ド系樹脂を挙げることができる。より具体的には、ジア
リルフタレート系樹脂は、ジアリルフタレート,ジアリ
ルイソフタレート,ジアリルテレフタレートのモノマー
あるいはプリポリマーのそれぞれ単独重合体(ホモポり
マ)、これらの中の2つ以上のモノマーあるいはプリポ
リマの共重合体及びこれらの単独重合体と共重合体との
混合物である。このジアリルフタレート系樹脂は、その
ままでは加熱硬化させることができないので、通常、過
酸化物を硬化剤(重合開始剤)として用いる必要があ
る。過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサィド,m
−トルオイルパーオキサイド,t−ブチルパーオキサイ
ド,t−ブチルパーオキシベンゾエート,ジ−t−ブチ
ルパーオキシイソフタレート,2,5−ジメチル−2,
5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)へキサン,ジクミルパ
ーオキサイドなどを用いることができる。これら硬化剤
は、重合に際して樹脂に対して数重量%程度、通常は1
重量%程度添加される。
【0018】本発明で使用できるフェノール系樹脂は、
レゾールタイプの純フェノール樹脂,ノボラックタイプ
の純フェノール樹脂及び種々の変性フェノール樹脂であ
る。変性フェノール樹脂としては、例えばカシュー変性
フェノール樹脂(ノボラックタイプ,レゾールタイ
プ),油変性フェノール樹脂(ノボラックタィプ)など
が使用できる。ノボラックタィプのフェノール樹脂は、
そのままでは硬化せず、硬化剤としてへキサミンあるい
はレゾールタイプのフェノール樹脂を添加する必要があ
る。それに対して、レゾールタイプのフェノール樹脂は
無添加で加熱硬化する。また、油変性フェノール樹脂
は、硬化時に潤滑油を保持する能力が弱〈、単独では使
用できないため、他のフェノール樹脂を混合して使用す
る必要がある。
【0019】本発明で用いることのできるポリカルボジ
イミド系樹脂は、無添加で加熱硬化する。上記熱硬化性
樹脂と混合して本発明で使用できる潤滑剤としては、前
記熱硬化性樹脂との相溶性を有することが必要であり、
例えばジイソデシルフタレート,ジ−2−エチルヘキル
セバケート,トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート
などのエステル油、ポリオールエステル油,オクタデシ
ルジフェニルエーテル,テトラフェニルエーテル,ペン
タフェニルエーテルなどのフェニルエーテル油を挙げる
ことができる。
【0020】また、本発明においては、前記潤滑剤の代
わりに該潤滑剤を基油とするグリースを使用することが
できる。その場合、潤滑剤にリチウム石けん等の公知の
金属石けん類を適量添加して調合される。
【0021】なお、本発明の潤滑剤含有ポリマ部材の機
械的強度の補強や、成形性向上の目的で、次のような各
種充填剤を添加してもよい。例えば、炭酸カルシウムや
タルク,シリカ,クレー,マイカ等の鉱物類、チタン酸
カリウムウィスカー,ホウ酸アルミニウムウィスカー等
の無機ウィスカー類、或いはガラス繊維やアスベス卜,
石英ウール,金属繊維等の無機繊維類、及びこれらを布
伏に編組したもの、また有機化合物では、カーボンブラ
ック、黒鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維やポリエ
ステル繊維或いはポリイミドやポリベンゾイミダゾール
等の各種熱硬化性樹脂を添加することができる。更に、
潤滑剤含有ポリマ部材の熱伝導性を向上させる目的で、
カーボン繊椎,金属繊維,黒鉛粉末,金属粉末,酸化亜
鉛粉末等を添加してもよい。
【0022】更に、前記潤滑剤含有ポリマ部材は、高吸
油高分子であるポリプロピレン,ポリスチレン,ポリエ
チレン,ポリウレタン,ポリメタクリル酸エステル等の
アクリル系樹脂或いはポリノルボルネンなどを用いたも
のであってもよい。
【0023】上記の転がり軸受装置で両端部を支承した
軸1が、高速回転または重荷重下で使用されると、その
条件次第で内蔵されているころ軸受3の温度が上昇して
固体状に成形されている潤滑剤含有ポリマ部材35が軟
化することがある。そして最悪の場合、潤滑剤含有ポリ
マ部材35が保持器34や転動体33から分離する。し
かし、各ころ軸受3の両サイドの円環状の開口はシール
板36,シール板37により塞がれており、分離した潤
滑剤含有ポリマ部材35がころ軸受3の外部へ脱落して
しまうことなく軸受内に残留するから、潤滑剤含有ポリ
マ部材35からの潤滑剤の自動的な供給は依然として継
続されて潤滑不足は生じない。それゆえ、潤滑剤含有ポ
リマ部材35が分離した状態になっても、転がり軸受装
置の蓋4,5を取り外して軸箱2内に収納されているこ
ろ軸受3,3に外部からの潤滑油補給を行わずに済み、
長期間にわたり潤滑剤含有ポリマ部材35からの自動給
油で運転できる。実施形態2 第2の実施形態を図2に基づいて説明する。
【0024】この実施形態は、転がり軸受装置の軸箱2
に内蔵する転がり軸受のタイプが上記第1の実施形態の
場合と異なる。すなわち、図2(a)は、円すいころ軸
受3に替えて自動調心ころ軸受3Aを用いた例である。
二列の軌道間に浮き案内輪39を有する内輪31と、そ
の2列の軌道に対向した軌道を有する外輪32と、これ
らの内輪31と、外輪32の軌道間に介在し保持器34
で保持された二列のころ33,33からなる転動体とを
備え、各列のころ33,33の外端面より内側における
内輪31と外輪32との間に存在する軸受内部空間に潤
滑剤含有ポリマ部材35が充填されて、ころ33,保持
器34,浮き案内輪39と一体に成形されている。その
外輪32の両サイドにシール板36,シール板37を取
り付けて、分離した潤滑剤含有ポリマ部材35が軸受の
外部へ脱落することを防止している。
【0025】また、図2(b)は、円すいころ軸受3に
替えて円筒ころ軸受3Bを用いた例である。内輪31
と、つば付外輪32と、これらの両輪31,32の軌道
間に介在し保持器34で保持された単列の円筒ころ33
からなる転動体とを備え、内輪31と外輪32との間に
存在する軸受内部空間に潤滑剤含有ポリマ部材35が充
填されて円筒ころ33,保持器34と一体に成形されて
いる。その外輪32の両サイドにシール板36,シール
板37を取り付けて、分離した潤滑剤含有ポリマ部材3
5が軸受の外部へ脱落することを防止している。
【0026】図2(c)は、円すいころ軸受3に替えて
玉軸受3Cを用いた例である。内輪31と、つば付外輪
32と、これらのこれらの両輪31,32の軌道間に介
在し保持器34で保持された単列の玉33からなる転動
体とを備え、内輪31と外輪32との間に存在する軸受
内部空間に潤滑剤含有ポリマ部材35が充填されて玉3
3,保持器34と一体に成形されている。その外輪32
の両サイドにシール板36,シール板37を取り付け
て、分離した潤滑剤含有ポリマ部材35が軸受の外部へ
脱落することを防止している。
【0027】なお、シール板36,37を薄鋼板製また
はゴム製のものではなく、潤滑剤含有ポリマ製とした場
合には、分離した潤滑剤含有ポリマ部材35が軸受の外
部へ脱落することを防止する機能とともに、シール板自
身から潤滑剤を軸受内へ自動供給する機能をも付与され
る。潤滑剤含有ポリマ製のシール板の場合、シール板を
内外両輪に接触させて取り付けても良い。
【0028】また、本発明は、転動体を円周上等間隔に
配設する保持器を外し、潤滑剤含有ポリマで保持する形
態のものにも適用できる。また、各実施形態には、転が
り軸受を内輪回転で装着したものを示しているが、本発
明に係る転がり軸受装置は内輪回転,外輪回転を問わず
に適用できることは勿論である。
【0029】また、装置内の転がり軸受の装着数につい
ても、一軸端につき二個一対と限定する必要はない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る転が
り軸受装置によれば、内蔵された転がり軸受の内輪と外
輪との間の軸受内部空間に充填した潤滑剤含有ポリマ部
材が保持器や転動体から分離しても、軸受内に残留させ
ることができるから、潤滑剤の自動的な供給を継続させ
ることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の転がり軸受要部の断
面図で、(a)は自動調心ころ軸受を用いた例、(b)
は円筒ころ軸受を用いた例、(c)は玉軸受を用いた例
である。
【図3】従来の転がり軸受装置の一例を示す断面図であ
る。
【図4】従来の他の転がり軸受の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 軸 2 軸箱 3 転がり軸受 3A 転がり軸受 3B 転がり軸受 3C 転がり軸受 31 内輪 32 外輪 33 転動体 34 保持器 35 潤滑剤含有ポリマ部材 36 シール板 37 シール板 4 蓋 5 蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪との間に転動体を有する軸受
    内部空間に潤滑剤含有ポリマ部材を充填してなる転がり
    軸受を装着した転がり軸受装置において、前記軸受の両
    サイドに、前記潤滑剤含有ポリマ部材の脱落を防止する
    シール板を取り付けたことを特徴とする転がり軸受装
    置。
JP10033275A 1998-02-16 1998-02-16 転がり軸受装置 Pending JPH11230180A (ja)

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JP10033275A JPH11230180A (ja) 1998-02-16 1998-02-16 転がり軸受装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003134975A (ja) * 2001-10-31 2003-05-13 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
CN116146598A (zh) * 2023-03-13 2023-05-23 浙江恒嘉轴承有限公司 一种圆锥轴承及其加工方法

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