JPH11164102A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH11164102A
JPH11164102A JP9325673A JP32567397A JPH11164102A JP H11164102 A JPH11164102 A JP H11164102A JP 9325673 A JP9325673 A JP 9325673A JP 32567397 A JP32567397 A JP 32567397A JP H11164102 A JPH11164102 A JP H11164102A
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JP9325673A
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Takeshi Yoshimura
剛 吉村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、製本原稿の左右頁のエリアを正確
に指定することが難しいという課題を解決しようとする
ものである。 【解決手段】 この発明は、製本原稿の画像を読み取る
ことが可能な画像読み取り装置において、見開き製本原
稿の左頁と右頁のエリア指定を独立に行う頁エリア指定
手段を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製本原稿の画像を
読み取ることが可能な画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿の画像を読み取る画像読み取り装置
は、単独で用いられたり、複写機などに用いられたりす
る。また、画像読み取り装置には製本原稿の頁めくりを
自動的に行う頁めくり機能を有するものがある。特開昭
60ー239725号公報には複写エリアを指定する機
能を有する複写装置が記載され、特開昭63ー1018
66号公報にはエディタ上でエリアを指定する機能を有
する複写機が記載されている。これらの複写装置や複写
機は、いずれも、原稿を定形サイズとして一定の基準位
置からエリアを認定するものである。
【0003】また、ディスプレー上でエリアを指定した
り、複数箇所のエリアを指定したりする画像読み取り装
置があり、これらは同様に原稿を定形サイズとして一定
の基準位置からエリアを認定するものである。原稿の画
像を読み取る画像読み取り装置や複写機は、見開き製本
原稿の綴じ部を越えた左頁、右頁上のエリアを正確に認
識するものがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像読み取り装置や複
写機などで原稿の画像を読み取る場合、従来は製本原稿
の連続した頁を自動的に又は手作業でめくりながらその
頁の画像を読み取ってゆく作業を行っている。この時、
製本原稿の頁の飛びや落丁、再入力などにより頁順が狂
った場合には、各頁に記載されている頁ナンバーを頼り
に手作業で頁を並べ直すしか手がなかった。
【0005】自動頁めくり機能を持たない画像読み取り
装置において、見開き製本原稿の頁ナンバーを読み取る
場合には、人が製本原稿の頁を1頁づつめくりながら左
頁、右頁とセットしてその頁ナンバーを入力する作業を
行うことになる。しかし、製本原稿の多数枚めくりや頁
画像の読み忘れなどにより、製本原稿の頁を飛んで画像
を読み取ることがよくある。また、画像読み取り済みの
製本原稿に対して意識的に頁を一部抜いたり修正して差
し替えたり追加したりすることが通常行われている。こ
のような場合の製本原稿の頁管理は、人が頁を製本原稿
と照らし合わせながら修正しているのが現状であり、楽
でなくて不便である。
【0006】また、自動頁めくり機能を有する画像読み
取り装置において、見開き製本原稿の頁ナンバーを読み
取る場合には、製本原稿の頁ナンバーがうってある位置
から自動的に頁ナンバーを読み取ることになる。しか
し、製本原稿の頁は全体に文字の印刷が主体であり、頁
ナンバーだけを自動的に認識するのが難しい。また、製
本原稿は頁ナンバーをうってある位置が製本原稿により
まちまちであり、また、製本原稿の左頁と右頁とで異な
る場所に頁ナンバーが印刷されている場合もあり、さら
に、見開き製本原稿は、見開きサイズが1冊の製本原稿
の中でも見開く頁によって大きくばらつく。このため、
一定の基準位置から頁のふってあるエリアを指定する従
来のやり方では、対応できず、頁ナンバーだけを自動的
に正確に認識するのが難しい。従って、製本原稿の頁管
理が困難である。
【0007】本発明は、製本原稿の頁エリア指定が容易
で製本原稿の頁ナンバーを自動的に正確に認識すること
ができ、製本原稿の頁管理が容易になる画像読み取り装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、製本原稿の画像を読み取る
ことが可能な画像読み取り装置において、見開き製本原
稿の左頁と右頁のエリア指定を独立に行う頁エリア指定
手段を備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読み取り装置において、前記左頁と右頁のエリア指定
は、左頁が製本原稿の左頁左端を基準とし、右頁が製本
原稿の右頁右端を基準とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像読み取り装置において、前記頁エリア指定手段は見開
き製本原稿の左頁と右頁の数字が記録されているエリア
を独立に指定可能であり、指定したエリア内の数字をO
CR処理して頁ナンバーを認識し、この認識した頁ナン
バーを読み取り画像の付加データとして読み取り画像と
ともに送出可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図6は本発明の一実施形態を示
す。この実施形態は、製本原稿(以下単に本原稿ともい
う)とシート原稿との画像を選択的に読み取る画像読み
取り装置の実施形態である。この画像読み取り装置は、
その装置本体の上部に平坦なコンタクトガラスからなる
原稿載置台206及びスケール207が配置されてお
り、このコンタクトガラス206上にはシート原稿が載
置されてその上に図示しない圧板が被せられる。このコ
ンタクトガラス206上の原稿は走査ユニット200で
走査されて画像が読み取られる。この装置本体の上半分
はスキャナユニット30になっており、走査ユニット2
00はスキャナユニット30の内部で図6において左右
方向に走行して原稿の走査を行う。
【0012】図7は、本装置における走査ユニット20
0の頁めくり部を示す。本装置におけるめくりベルト2
08は、材質がPET、PC、PVCなどからなり、表
面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルムからなる表面層と
表面抵抗108Ω以下の低抵抗フィルムからなる裏面層
との二重構造の樹脂フィルムで構成されている。また、
めくりベルト駆動ローラ223は、表面に導電性ゴムを
被覆した金属ローラで構成されて接地されおり、確実な
めくりベルト208の駆動と接地を実現している。めく
りベルト208はめくりベルト駆動ローラ223とめく
りローラ224に張架されてめくりベルト駆動ローラ2
23により回転駆動される。
【0013】更に、帯電ローラ225は金属ローラまた
は金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで構
成され、この帯電ローラ225には切り換えスイッチ2
53aを介して交流電源253から所定のタイミングで
±2〜4kVの高電圧が印加される。交流電源253は
パルス発生器253bからのパルスにより制御される。
走査ユニット200が走行してめくりベルト208が駆
動されながら後述するタイミングで切り換えスイッチ2
53aがオンして帯電ローラ225に高圧電源253に
よりパルス発生器253bの周波数に合った±2〜4k
Vの交流高電圧がかけられると、帯電ローラ225によ
りめくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、この
交番電界の作用によりめくりベルト208の表面に本原
稿BOの最上位頁254を吸着させる吸着力が発生す
る。高圧電源253は走査ユニット200の中に配置さ
れている。
【0014】本原稿の読み取り走査が開始される時に
は、スキャナユニット30の左端の端部ホームポジショ
ンにいた走査ユニット200が図8において右方向に走
行を始める。この時、めくりベルト208と頁送りロー
ラ250は図7の実線で示す位置へ図示しないソレノイ
ドで移動させられる。そして、この走査ユニット200
のプラテンガラス205下側の本原稿読み取り位置が本
原稿BOの左頁にかかると、図8に示すように、走査ユ
ニット200が本原稿BOの読み取り動作を始めて本原
稿BOの原稿面を左頁から右頁へと読み取っていく。こ
こで、走査ユニット200の本原稿読み取り開始位置
は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わる。
【0015】このようにして走査ユニット200が本原
稿BOの左頁から右頁へと画像を読み取っていく。図8
に示すような走査ユニット200の画像読み取り動作中
は、めくりベルト208と頁送りローラ250とが図7
の実線で示す位置に保持されている。そして、走査ユニ
ット200が本原稿の見開き右頁の端まで読み終える
と、図9に示すように走査ユニット200の原稿走査方
向が逆転される。
【0016】この時、図9に示すようにめくりベルト2
08と頁送りローラ250が図7の破線で示す位置へ図
示しないソレノイドで移動させられる。また、これと略
同時に切り換えスイッチ253aがオンしてパルス発生
器253bと高圧電源253とにより切り換えスイッチ
253aを介して帯電ローラ225に所定周波数の交流
高電圧がかけられ、めくりベルト208の表面上に電荷
パターンが形成される。
【0017】本原稿BOの頁めくりを始めるときには、
めくりベルト208と頁送りローラ250とが図7の破
線で示す位置にあり、頁めくり動作に先行してめくりベ
ルト208の表面上に形成された帯電パターン部が本原
稿BOの最上位頁254の上に重なる。そして、最上位
頁254の先端がめくりベルト208の下側の中央を越
えたところで、図10に示すようにめくりベルト208
と頁送りローラ250とが図示しないソレノイドの作用
により図7の実線で示す位置に移動させられる。これに
より、めくりベルト208の表面に形成された電荷パタ
ーンの不平等電界による吸着力で本原稿BOの最上位頁
254だけがめくりベルト208の表面上に吸着され、
この最上位頁254の端部がめくりベルト208と共に
持ち上げられる。
【0018】本原稿BOの最上位頁254がめくり上げ
られて再び走査ユニット200が図10に示すように端
部ホームポジションに向けて移動し、本原稿BOの最上
位頁254が図11に示すようにめくりローラ224と
頁送りローラ250に挾まれて確実に搬送される。この
最上位頁254は、走査ユニット200の右側部に配置
された上下一対の頁ガイド227,228の間を通過し
て走査ユニット200の右外側にその先端側が送り出さ
れる。この時、この走査ユニット200の上方側に取付
けられた頁センサ214が走査ユニット200の右外側
に送り出される原稿頁を検出して原稿頁が正常に頁めく
りされたことが検出される。
【0019】次いで、図12に示すように本原稿BOの
最上位頁254が本原稿の綴じ部までめくり上げられた
時点でめくりベルト208と頁送りローラ250が元の
位置(図7の破線位置)に戻る。この状態で、走査ユニ
ット200が更に端部ホームポジションに向けて移動
し、図13に示すようにめくり上げられた原稿頁が本原
稿の綴じ部に引っ張られて一対の頁ガイド227,22
8の間を戻りながら、本原稿BOの見開き左頁上に重ね
合わされて走査ユニット200内から排出される。
【0020】めくり上げられた原稿頁254が本原稿B
Oの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユニット20
0の見開き本原稿に対する1回分の画像読み取り・頁め
くり動作が終了する。ここで、本原稿BOに対する画像
読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行したり、画像読
み取り及び頁めくり動作の何れか一方の動作のみを繰り
返して実行する場合に、上述のようにめくり上げられた
原稿頁254が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされ
ると同時に走査ユニット200の移動方向が反転して本
原稿の原稿面に対して最短コースで走査ユニット200
の往復動作が繰り返される。なお、走査ユニット200
は、本原稿BOの画像読み取り動作のみ、あるいは、頁
めくり動作のみを行なう場合もある。
【0021】めくりベルト208上に静電吸着された原
稿頁254のめくり込みは、ソレノイドによりめくりベ
ルト208が上方に揺動されてめくりベルト208に吸
着された頁254の端部が走査ユニット200側に持ち
上げられることによって行われる。この時、本原稿BO
の頁がめくられたか否かが頁センサ214によって検出
される。頁めくり時に頁センサ214の頁検出が所定の
タイミングで行われなかった場合には、その頁めくり動
作が再実行される。
【0022】図14に示すようにミラー222はミラー
切り換えソレノイドにより駆動され、ミラー切り換えソ
レノイドのオン/オフによるミラー222の光路への進
退により本原稿専用の下読み取り光路とシート原稿用の
一般的な上読み取り光路とが切り換えられる。原稿照明
用の光源としては、走査ユニット200の上下の各読み
取り部に配設された各2灯の蛍光灯201,202、2
03,204がそれぞれ使用されている。
【0023】コンタクトガラス206上の原稿を読み取
るときには、ミラー222が光路に進出してコンタクト
ガラス206上の原稿が蛍光灯203,204により照
明され、その反射光がミラー222,220,221及
びレンズ216を通して画像読み取り手段としての画像
読み取り板101上のCCDに結像されて光電変換され
る。また、本原稿を読み取るときには、ミラー222が
光路から退避して蛍光灯201,202によりプラテン
ガラス205を通して原稿台1上の本原稿を照明し、そ
の反射光がミラー219,220,221及びレンズ2
16を通して画像読み取り板101上のCCDに結像さ
れて光電変換される。
【0024】ところで、本装置における原稿台ユニット
35には、図6に示すように、装置本体中心の左右にそ
れぞれ1つづつの原稿台1が配設されてリンク機構11
によって上下動自在に支持されている。各原稿台1は、
リンク機構11にかけられたバネ13によってそれぞれ
上方に加圧されている。また、原稿台1の奥側には、図
15に示すように、ヒンジ12を介して原稿押え板14
が原稿台1に対して回動自在に支持されている。この原
稿押え板14の先端にはストッパ爪15が設けられてお
り、このストッパ爪15は図15において原稿台1の上
に原稿押え板14を伏せたときに原稿台1の手前側に設
けられたストッパ16に係止されるようになっている。
このように、本装置の原稿台ユニット35では、原稿押
え板14のストッパ機構が原稿台ユニット35の手前側
にあるので、原稿押え板14の操作を容易に行える。
【0025】一方、原稿台1の上面には複数個の穴1a
が穿たれており、これらの穴1aから固定子17の一部
が突出されている。また、これらの固定子17の上面に
は、本原稿BOの表紙を確実に加圧固定させるためのゴ
ム板18がそれぞれ取付けられている。各固定子17
は、原稿台1の装置中央側付近に固定された回転軸20
(図16参照)にそれぞれ回動自在に支持されている。
更に、各固定子17は、図示しないバネによって図15
の矢印で示す方向にそれぞれ付勢されている。
【0026】これにより、図16に示すように、本原稿
BOの表表紙と裏表紙とを原稿押え板14と原稿台1と
の間に挾んで原稿押え板14のストッパ15をストッパ
16に係止することによって本原稿BOが原稿台1上に
確実に固定される。この場合、本装置では、各固定子1
7を原稿台1の装置中央側付近に配設したことにより、
これらの固定子17と原稿押え板14とで本原稿BOの
綴じ部BOa寄りの表表紙及び裏表紙を加圧挾持して本
原稿BOを原稿台1上により一層確実に固定することが
できる。
【0027】ここで、本原稿BOが載置されていない状
態で原稿押え板14を原稿台1上に固定したときには原
稿押え板14と原稿台1との間に数mmの隙間ができる
ように設定されており、厚い表紙を有する本原稿も固定
できるように構成されている。更に、本装置では、図6
に示すように左側の原稿台1は上下移動のみが可能で、
それに載置された本原稿BOのずれが起こらないように
なっている。一方、右側の原稿台1は、上下移動だけで
なく、スライド溝21によって図6において左右方向に
移動可能に支持されている。この右側の原稿台1はバネ
10により左方向への移動習性が付勢されており、リン
ク機構11に植設されたスライド軸22が原稿台1の側
面のスライド溝21の端部に突き当たることによって原
稿台1の移動が停止される。
【0028】次に、本装置の原稿台加圧固定切り換え装
置及び原稿台待避装置について説明する。リンク機構1
1によって上下方向に移動可能に構成されている原稿台
1には、バネ13により常に上昇しようとする力が付勢
されている(図6参照)。これにより、本装置内に原稿
台ユニット35がセットされて原稿台加圧動作モードに
入った状態では原稿台1の上昇習性により原稿台1上に
見開かれて載置された本原稿BOの原稿面をスキャナユ
ニット30内の走査ユニット200の下部に押し付ける
ように常に上方に加圧している。
【0029】この本原稿BOの原稿面の押圧力は、通
常、走査ユニット200が受けているが、走査ユニット
200が原稿台1上の本原稿から外れた位置に移動した
状態では原稿台1の上昇習性によって原稿台1及び本原
稿BOがスキャナユニット30内に食い込んで走査ユニ
ット200のスムーズな移動が阻害されてしまう恐れが
ある。従って、原稿台1が適切な位置まで上昇した状態
で原稿台1を固定して原稿台1の上昇習性による原稿台
1及び本原稿BOのスキャナユニット30内への余分な
食い込みを阻止する必要がある。また、走査ユニット2
00内の走査光路をミラー222により切り換えてスキ
ャナユニット30の上部に配置されたコンタクトガラス
206上の原稿を読み取るときには、走査ユニット20
0の下部と原稿台1の上面とが接触しないように原稿台
ユニット35の下方に原稿台1を待避させておく必要が
ある。
【0030】原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台待
避装置は、これらの必要性を満たすための装置であり、
これらの両装置を1つの機構で兼用させる仕組の構成例
を図17〜図21に示す。この機構の制御ワイヤ40は
図17に示すように一端にフック41が固定される。制
御ワイヤ40の他端には他のフック42が固定され、制
御ワイヤ40の略中央部付近には球状の止め玉45が固
定されている。
【0031】フック41はリンク機構11の外側端部
(原稿台1の上昇下降によって上下する側)に固定され
ている。フック41から延びた制御ワイヤ40は、プー
リ46,プーリ47を介して方向を変換し、制御プーリ
48に巻き付けられている。ここで、制御ワイヤ40
は、図18及び図19に示すように、制御プーリ48の
溝50に導かれてその中央部付近に固定された止め玉4
5が制御プーリ48の止め穴49にはめ込まれている。
これにより、制御ワイヤ40の動きが制御プーリ48の
回転運動に確実に変換される。
【0032】制御プーリ48に巻かれて延出した制御ワ
イヤ40は、その一方の端部のフック42に掛けられた
張架バネ43の一端によって常に引っ張られている。こ
の張架バネ43の他端は、原稿台ユニット35のベース
6に固定されたフック44に掛けられている。制御プー
リ48は、図18に示すようにワンウエイクラッチ51
を介してシャフト54に支持されている。このシャフト
54は、一対の側板55に支持された滑り軸受52に対
して両端がEリング53で抜け止めされることによっ
て、滑り軸受52を介して側板55に対して回転自在に
支持されている。これにより、制御プーリ48は、シャ
フト54に対して図19の矢印a方向には自由に回転で
きるが、この矢印aと反対の方向にはワンウエイクラッ
チ51の作用によってシャフト54と相対回転すること
ができず、このシャフト54と一体となって回転する。
従って、後述する機構によってシャフト54が固定され
ると、制御プーリ48は、図17において矢印a方向、
すなわち、原稿台1が下降する際の回転方向にのみ回転
可能な状態になる。
【0033】次に、この原稿台加圧固定切り換え装置に
よる原稿台1の下降・固定動作について説明する。図1
7乃至図19において、シャフト54が固定された状態
にあるとき、何らかの外力、例えば、本原稿BOの自重
やめくり頁による加圧などによって原稿台1が押し下げ
られると、この原稿台1側に固定されている制御ワイヤ
40のフック41側の端部が弛む。
【0034】これと同時に制御プーリ48が張架バネ4
3に引っ張られて制御ワイヤ40のフック41側の弛み
を吸収しながら矢印a方向に回転し、制御ワイヤ40が
初期の張力を維持してフック44側に移動する。このと
き、制御プーリ48はワンウエイクラッチ51の作用に
よって矢印aと反対の方向に回転することができないの
で、原稿台1の上昇力が原稿台1に対する押下力を上回
っていても、原稿台1の上昇力によって制御プーリ48
が矢印aと反対の方向に回転されることはなく、制御プ
ーリ48は矢印a方向に回転した位置を維持して停止さ
れる。また、制御プーリ48の停止に伴って制御ワイヤ
40の移動も停止し、これによって原稿台1は外力によ
り押し下げられた位置まで下降して停止する。
【0035】ここで、シャフト54の固定は、以下に述
べる原稿台昇降機構によって行われる。すなわち、シャ
フト54には、図20に示すようにギヤ56がシャフト
54と一体となって回転するように固定されている。ま
た、このギヤ56は、図21に示すように側板55に固
定されたスタッド59に回転自在に支持されている他の
ギヤ57に噛み合っており、その回転がギヤ57に伝達
されるように構成されている。
【0036】更に、ギヤ57はウォームホイール58と
一体成形されており、このウォームホイール58には原
稿台昇降モータ61の出力軸に固定されたウォームギヤ
60が噛み合うように構成されている。この構成によ
り、原稿台昇降モータ61が停止しているときには、ウ
ォームギヤ60とウォームホイール58との噛み合いに
よってウォームホイール58が回転できず、このウォー
ムホイール58と一体のギヤ57に噛み合っているギヤ
56を介して連結されたシャフト54が固定状態とな
る。
【0037】次に、原稿台1の原稿台ユニット35下方
への待避動作について説明する。図20及び図21にお
いて、ギヤ56が矢印b方向に回転するように原稿台昇
降モータ61を駆動すると、ワンウエイクラッチ51に
より制御プーリ48とシャフト54とが一体となって回
転し、制御プーリ48が矢印a方向に回転して制御ワイ
ヤ40がフック44側に移動する。
【0038】この制御ワイヤ40の移動により、図6及
び図23において、左右の各原稿台1は下降して図22
に示す左右の原稿台下限センサ304で検知される位置
で原稿台昇降モータ61の停止により停止し、各原稿台
1の上面(本装置では本原稿BOの原稿面)が走査ユニ
ット200から離間した原稿台ユニット35の下方位
置、すなわち、図22に示す位置に待避される。この待
避動作は、装置本体の電源オン時や読み取り走査を行わ
ない待機時、スキャナユニット30の上部に配置された
コンタクトガラス206上のシート原稿の画像読み取り
時及び原稿台ユニット35の引き出し時に実行される。
【0039】次に、原稿台1の原稿台ユニット35上方
への加圧動作について説明する。上述の待避動作時とは
逆に、図20及び図21において、ギヤ56が矢印c方
向に回転するように原稿台昇降モータ61を駆動する
と、シャフト54が図17における矢印a方向と反対の
方向に回転し、ワンウエイクラッチ51の作用によって
制御プーリ48がシャフト54に対して自由回転可能な
状態になる。ここで、本装置では、原稿台1を上方に押
し上げるねじりバネ13の力が、制御ワイヤ40を下方
に引っ張っている力よりも強く設定されている。
【0040】従って、このように制御プーリ48が矢印
a方向と反対の方向に自由回転できる状態では、原稿台
1を上方に押し上げようとするねじりバネ13の力によ
って制御ワイヤ40がフック41側に移動する。この制
御ワイヤ40の移動により、図6において、左右の各原
稿台1が上昇し、各原稿台1の上面に見開いて載置され
た本原稿BOの原稿面が走査ユニット200に加圧され
る。
【0041】このように左右の各原稿台1が上昇して各
原稿台1上の原稿面が走査ユニット200に圧接した状
態で原稿台昇降モータ61を駆動し続けると、ワンウエ
イクラッチ51の作用によって制御プーリ48に対して
シャフト54が自由回転可能な状態になって原稿面の走
査ユニット200への圧接状態が持続される。この加圧
動作は、後述するように、原稿台1の上に走査ユニット
200がある時だけ実行される。
【0042】この原稿台加圧固定切り換え装置50A及
び原稿台待避装置50Bは、図6及び図23に示すよう
に左右一対の原稿台1に対してそれぞれ1組ずつ配設さ
れており、走査ユニット200の移動位置に応じてそれ
ぞれ独立して制御される。すなわち、原稿台加圧固定切
り換え装置50A及び原稿台待避装置50Bの駆動源と
なる左右1組の原稿台昇降モータ61は、それぞれ独立
して制御される。
【0043】図23は上述した待避動作モード時におけ
る原稿台1の下方への待避動作を示し、図24はそのタ
イミングチャートを示す。この待避動作モードでは、図
24に示すように走査ユニット200の移動開始に先立
って左右の原稿台昇降モータ61がそれぞれ左右の原稿
台下限センサ304が各原稿台1を検知するまで逆転さ
れて図22に示すように左右の原稿台1が下方へ下げら
れる。その後、スキャナモータにより走査ユニット20
0が所定の方向に走査され、必要であれば走査ユニット
200の走査が何度も繰り返される。そして、この待避
動作モード終了時に走査ユニット200が中央ホームポ
ジションに戻り、左右の原稿台昇降モータ61が所定の
回数だけ正転して左右の原稿台1が元の位置に戻る。
【0044】一方、コンタクトガラス206上のシート
原稿を読み取る時は、スケール207が原稿端面の載置
基準となる。この基準は、本原稿の読み取り開始位置と
異なり、構成が最小サイズになるようにしてある。これ
により、原稿の読み取り開始ポイントが常に一定とな
り、制御も簡単となる。コンタクトガラス206上の原
稿を読み取るシートモードに入ったときは、原稿台下方
待機動作を行った後に、走査ユニット200が中央ホー
ムポジションから左側に移動して端部HPセンサで検知
される端部ホームポジション(図25に示す走査ユニッ
ト200の位置)まで来て停止し、操作部99により読
み取り条件が入力されてスタートスイッチがオンされる
のを待つ。ここで、スタートスイッチがオンされると、
スキャナモータにより走査ユニット200が図6の右方
向に走査され、コンタクトガラス206上の原稿が走査
ユニット200により読み取られる。
【0045】次に、原稿台1の加圧・固定動作モードに
ついて説明する。本原稿モードで本装置の動作が終了し
た時には走査ユニット200が図6に示す中央ホームポ
ジションに戻るので、本装置に本原稿BOをセットする
時も走査ユニット200が中央ホームポジションに位置
している。これは、本原稿BOを本装置の中央を基準と
してセットするので、原稿台ユニット35をスライドさ
せて閉じた後に原稿台1を上昇させてセットする時にど
んな大きさの本原稿でも確実に押えるられるようにする
ためである。この動作開始時には、もう一度、中央HP
センサで走査ユニット200が中央ホームポジションに
あることを確認する。そして、走査ユニット200は、
中央ホームポジションから左側に移動して端部HPセン
サで検知される端部ホームポジション(図26参照)ま
で来て停止する。
【0046】図25乃至図29は原稿台1の加圧・固定
モード時における走査ユニット200の遷移図を示し、
図30はそのタイミングチャートを示す。走査ユニット
200の端部ホームポジション(図25参照)は、画像
読み取り頁めくり動作開始ポイント、且つ、動作終了ポ
イントである。この端部ホームポジションでは、走査ユ
ニット200は原稿台1にかかっていない。この状態で
は、両側の原稿台昇降モータ61は停止しており、左右
の原稿台1は共に固定状態にある。
【0047】この原稿台1の加圧・固定モードでは、先
ず、走査ユニット200の駆動モータであるスキャナモ
ータが正転して走査ユニット200が図25の右方向へ
移動する。そして、走査ユニット200の右側の原稿押
えローラ281aが本原稿BOの左端にかかったとき
(Aポイント;図26参照)に左側の原稿台昇降モータ
61が正転し、左側の原稿台1が加圧状態になる。これ
により、本原稿BOは走査ユニット200に押し付けら
れ、最適な画像読み取りが行われる。
【0048】走査ユニット200が本原稿中心ポイント
(図27参照)に到達する少し前に右側の原稿押えロー
ラ281aが右側の原稿台1の左端にかかる(Bポイン
ト;図30参照)。そのとき、右側の原稿台昇降モータ
61が正転し、右側の原稿台1が加圧状態になる。次い
で、走査ユニット200は、本原稿中心ポイントを通過
し、本原稿BOの右側頁の画像読み取りを始める。その
後に左側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1の
右端にかかる(Cポイント;図30参照)。このとき、
左側の原稿台昇降モータ61が停止し、左側の原稿台1
が固定状態になる。これにより、本原稿BOは、固定さ
れてスキャナユニット30に食い込むことなく原稿押え
シート282bに押えられ、次に走査ユニット200が
通過するのを同じ高さを保ちながら待つ。
【0049】図28は、本原稿右頁の画像読み取り中ま
たは右頁めくり上げ中の走査ユニット200の動作状態
を示している。本原稿右頁の画像読み取りを終えた走査
ユニット200は、左側の原稿押えローラ281bが右
側の原稿台1の右端にかかった状態(Dポイント;図2
9参照)で停止し、スキャナモータが逆転して走査ユニ
ット200を左方向へ移動させる。これにより、走査ユ
ニット200は、本原稿BOの右頁をめくり上げながら
進み、本原稿中心ポイント(図27参照)に到達する少
し前に左側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1
の右端にかかる(Cポイント)。そのとき、左側の原稿
台昇降モータ61が正転し、左側の原稿台1が加圧状態
になる。
【0050】次いで、走査ユニット200は、本原稿中
心ポイントを通過し、本原稿左側頁の上に、めくり上げ
た右頁を重ね合せる動作を始める。その後に右側の原稿
押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にかかる
(Bポイント)。このとき、右側の原稿台昇降モータ6
1が停止し、右側の原稿台1が固定状態になる。これに
より、本原稿BOは、固定されてスキャナユニット30
に食い込むことなく原稿押えシート282aに押えら
れ、次に走査ユニット200が通過するのを同じ高さを
保ちながら待つ。
【0051】その後、走査ユニット200は、本原稿の
左側頁の上に、めくり上げた頁を重ね合せながら進み、
この頁の重ね合わせが終了した後に右側の原稿押えロー
ラ281aが左側の原稿台1左端にかかる(Aポイン
ト;図26参照)。このとき、左側の原稿台昇降モータ
61が停止し、左側の原稿台1が固定状態になる。これ
により、本原稿BOは、固定されてスキャナユニット3
0に食い込むことなく原稿押えシート282bに押えら
れ、次に走査ユニット200が通過するのを同じ高さを
保ちながら待つ。そして、走査ユニット200は、端部
ホームポジション(図25参照)まで来て停止する。
【0052】次に、原稿台前方引き出し機構について説
明する。図6及び図23に示すように、原稿台ユニット
35の左右側面には、スライドレール300がスキャナ
ユニット30内のレールブラケット301に対して装置
本体の前後方向にスライド可能にそれぞれ連結されてい
る。原稿台ユニット35がスキャナユニット30内に納
まっている(セットされている)ときは、特別な指令が
無い限り、図23に示す開閉ロック装置302が原稿台
ユニット35を固定し、オペレータが原稿台ユニット3
5を引き出せない状態にある。この状態は、開閉ロック
センサ320によって検知されている。スライドレール
300は、装置本体の前面から原稿台ユニット35上の
原稿台1を充分手前側に引き出せるだけの伸縮能力を備
えている。また、原稿台ユニット35の前面には、開閉
スイッチ303と、図示しない原稿台引出し用の取手が
付いている。
【0053】次に、本原稿のセット動作について説明す
る。オペレータが本原稿を原稿台1にセットするときに
は、操作部で本原稿モードになっていることを確認した
後、開閉スイッチ303を押す。ここで、もし本原稿モ
ードになっていない場合は、操作部の本原稿モードスイ
ッチを押す。何れの場合も、原稿台1が下方退避位置に
なければ、原稿台下方退避動作が行われる。そして、走
査ユニット200が中央ホームポジションになければ、
走査ユニット200の中央ホームポジションへの移動動
作が行われる。
【0054】走査ユニット200が中央ホームポジショ
ンにあると、開閉ロック装置302が解除されて原稿台
ユニット35が引き出し可能になる。このとき、操作部
には、原稿台ユニット35が引き出し可能な状態にある
ことが表示される。オペレータは、原稿台ユニット35
の前面にある取手を持って原稿台ユニット35を装置本
体の手前側に引き出し、次いで左右の原稿押え板14の
ストッパ爪15とストッパ爪16との係止を解除して原
稿押え板14の前側を上に引き上げて開口させる(図1
5参照)。
【0055】オペレータは、この状態で本原稿BOの表
表紙及び裏表紙をそれぞれ原稿台1上に前側基準で合わ
せて置き、原稿押え板14を倒して表裏のそれぞれの表
紙を各原稿押え板14と各原稿台1とで挾み込むように
押え、原稿押え板14のストッパ15をストッパ16に
掛けて固定する(図16参照)。
【0056】その後、オペレータは、本原稿の画像読み
取りを開始したい頁を開いて本原稿の綴じ部付近を片手
で押えながら、原稿台ユニット35をスキャナユニット
30内に押し込んで納める(セットする)。そして、開
閉ロックセンサ320によって、原稿台ユニット35が
スキャナユニット30内にセットされたことが検知され
ると、開閉ロック装置302によって原稿台ユニット3
5が装置本体の所定の位置に固定される。この後、原稿
台昇降モータ61によって原稿台1が上昇され、本原稿
BOが所定の読み取り位置にセットされる。
【0057】次に、製本原稿の各頁の数字を認識するに
あたって製本原稿の特性について説明する。図3(a)
〜(c)に示すように、製本原稿BOは、頁ナンバーが
印刷されている頁印刷位置401が製本原稿によって決
まっており、頁印刷位置401が右頁と左頁とで対称で
あっても同じ位置にない場合が多い。シート原稿は、大
きさが一定で読み取り基準位置に突き当て可能であるの
で、頁ナンバーが印刷されているエリアを指定する場
合、その精度が高い。
【0058】一冊の製本原稿BOは、図4(a)〜
(e)に示すように頁を順にめくっていくと、横方向
(見開く方向)について見開き寸法Aが綴じ部での山の
できかたにより段々と縮んでゆき、中央でやや伸び、そ
の後も変化して最終頁の見開き状態で元の大きさになる
というふうに外形自体が大きく変化する。製本原稿の横
方向についての左頁の長さBと右頁の長さCとの比率
は、図4(a)に示すように最初の頁を見開いた状態
と、図4(d)に示すように製本原稿の真中の頁を見開
いた状態ではB:C=1:1であるが、図4(b)
(c)に示すように製本原稿の真中より前の頁を見開い
た状態ではBとCが異なり、図4E)に示すように製本
原稿の真中より後の頁を見開いた状態では図4(b)
(c)に示す状態とはBとCの大小関係が逆になり、製
本原稿の外形及び頁サイズが頁めくりにより常に動いて
いる。
【0059】このため、図2に示すように従来の一定の
読み取り基準でX−Y座標上にて製本原稿BOの左頁と
右頁の頁ナンバーが印刷されているエリア402を指定
する、つまり、読み取り基準からエリア402までのX
方向の距離X1、X2及びY方向の距離Y1、Y2を指定す
る方式では、頁ナンバーが印刷されているエリア402
を正確に指定するのは大変難しい。
【0060】この実施形態では、図1に示すように予め
製本原稿BOの外形を読み取り、頁ナンバーが印刷され
ているエリア402の指定基準位置を、X−Y直交座標
においてY方向については製本原稿BOの下端、X方向
については左頁では左頁の左端、右頁では右頁の右端と
し、エリア402は実際に原稿台上及びその周囲の読み
取り枠内で計った値を入力することで指定するという規
則を設けている。
【0061】このように、本実施形態は、製本原稿読み
取り上の基準位置ではなく、読み取った製本原稿の外形
を基準として頁ナンバーが印刷されているエリア402
を指定するので、製本原稿のように原稿の形自体が動い
ても製本原稿の外形に対しての頁ナンバー印刷エリア4
02は正確であるから、正確に頁ナンバー印刷エリア4
02を指定することが可能となる。
【0062】この指定した頁ナンバー印刷エリア402
に印刷されている頁ナンバーの数字情報をOCRするこ
と、つまり、製本原稿の読み取り画像データから頁ナン
バー印刷エリア402内の数字情報を抜き出して頁ナン
バーを認識すること自体は周知の技術であり、その認識
した頁ナンバーを画像データに付加情報として画像デー
タに添付することを画像読み取り装置の機能として行う
ことが本実施形態の特徴である。
【0063】製本原稿を読み取る際には、最初に上記規
則にのっとり製本原稿の読み取りを行う頁の頁ナンバー
印刷エリア402を指定する。これは、通常、操作部か
ら頁ナンバー印刷エリア402を数値データとして入力
してもよく、また、プレスキャンにより製本原稿の見開
き頁を読み取ってその読み取りデータにより画面に製本
原稿を表示し、その画面にて頁ナンバー印刷エリア40
2を数値データとして入力し、この数値データを上記規
則にのっとり換算するようにしてもよい。
【0064】次に、製本原稿の見開き頁を上述のように
読み取るが、走査ユニット(以下読み取りユニットとも
いう)200が図8、図9に示すように移動し、読み取
りユニット200が左方向へ移動するときに画像読み取
り板101からの製本原稿及びその背景の読み取り画像
データをページメモリに蓄える。同時に、その読み取り
画像データから製本原稿のX方向の大体の大きさと、Y
方向の正確な大きさを製本原稿と原稿台とのコントラス
ト差により認識する。
【0065】読み取りユニット200は、製本原稿BO
の右端を通過した後に一度停止して左方向へ戻るが、こ
の時、読み取り画像データから製本原稿BOの右端を認
識し、その認識した製本原稿BOの右端から一定の位置
にめくりベルト208がきたところで停止する。帯電し
ためくりベルト208が回動して製本原稿BOの右頁に
密着した後、めくりベルト208が持ち上げられて製本
原稿BOの最上位頁だけがくりベルト208にくっつい
て持ち上げられる。
【0066】次に、読み取りユニット200の左方向へ
の移動にしたがってめくりベルト208が回動し、製本
原稿BOの最上位頁が頁ガイド227、228の間に送
り込まれる。頁センサ214が製本原稿BOの最上位頁
の端を検知することにより、頁めくりが成功したことを
認知し、かつ、その検知タイミングで製本原稿BOのめ
くった右頁の端位置を正確に計算する。すなわち、原稿
台の基準位置(読み取り基準位置)に対する読み取りユ
ニット200の位置、及び読み取りユニット200に対
する右頁の端位置からページメモリのマップ上の右頁の
端位置を計算する。
【0067】製本原稿BOの最上位頁は、読み取りユニ
ット200の左方向への移動にしたがって頁ガイド22
7、228の間に送り込まれ、読み取りユニット200
が製本原稿BOの綴じ部を越えると頁めくり動作にな
る。さらに、読み取りユニット200が左方向へ移動
し、製本原稿BOの最上位頁の端が頁センサ214を抜
けて頁ガイド227、228からも抜け、頁めくり動作
が完了する。
【0068】製本原稿BOの最上位頁の端が頁センサ2
14を抜けたことが頁めくりの成功を示し、そのタイミ
ングから製本原稿BOの最上位頁の左端を正確に計算す
る。これにより、製本原稿BOより大きく読み取ってそ
の読み取り画像データを格納したページメモリのメモリ
エリア上から、見開き製本原稿の読み取り面の画像の位
置と大きさが正確に認識される。
【0069】ページメモリに蓄えた画像データを上記動
作で読み取った製本原稿の大きさ(形状)で切り取り、
更に原稿枠の端から上記定義した、指定の頁ナンバー印
刷エリア402を切り出し、上記切り取った画像データ
から上記切り出した頁ナンバー印刷エリア402に印刷
されている数字情報をOCR処理で抜き出して頁ナンバ
ーの数字情報に置き換えることにより頁ナンバーを認識
する。
【0070】頁ナンバーは、読み取り基準位置から読む
と、製本原稿の綴じ部の開き方により位置がばらつくた
め、読み取った原稿枠の端からの距離で位置を再計算す
るのがよい。上記切り取った画像データと上記頁ナンバ
ーの数字情報は、数字データと画像データを対で取り扱
える、予め定義されたフォーマット(例えばTiffの
ように画像データとコードデータを1つのまとまりとし
て定義できるようなフォーマット)に変換して送り出
す。
【0071】この実施形態の画像読み取り装置はプリン
タと組み合わせて複写機を構成したり単独で用いたりす
ることが可能であるが、パーソナルコンピュータや複写
機の制御部は上記送り出した画像データと頁ナンバーの
数字情報をもとに種々の自動機能を盛り込むことが可能
になる。
【0072】また、頁ナンバーの位置(エリア)を原稿
枠端からの位置として読み込むのは頁ナンバーの位置
(エリア)そのままの計測量を入力すればよく、操作上
も大変やりやすい。また、頁ナンバーの位置(エリア)
をディスプレー等に表示して頁ナンバー印刷エリア40
2を指定する場合も、図5に示すように製本原稿の左頁
左端から左頁の頁ナンバー印刷エリア402の左端まで
の距離a、製本原稿の右頁上端から右頁の頁ナンバー印
刷エリア402の上端までの距離b1、製本原稿の左頁
上端から左頁の頁ナンバー印刷エリア402の上端まで
の距離b2、製本原稿の右頁右端から右頁の頁ナンバー
印刷エリア402の左端までの距離cをパラメータとし
て記憶し処理することにより、続く頁を処理するときに
より正確な頁ナンバーの抜取りが可能になる。
【0073】この実施形態では、製本原稿の各頁に印刷
されている頁ナンバーを認識してこれを画像情報に付加
するので、自動頁めくり機能を有する画像読み取り装
置、又は画像読み取り装置とプリンタ等と組み合わせた
自動頁めくり機能を有する複写機等の画像形成装置にお
いて、頁ナンバーを常に機械が監視することによって多
数枚めくり(多数頁を一度にめくること)の検出が可能
になるのをはじめ、画像データ及び頁ナンバーをコンピ
ュータに出力する場合に抜け頁を簡単にチェックできる
ようになり、抜け頁を追加した後のソート、頁ナンバー
の再ナンバリングなどが可能になる。
【0074】この実施形態は、請求項1に係る発明の一
実施形態であって、製本原稿の画像を読み取ることが可
能な画像読み取り装置において、見開き製本原稿の左頁
と右頁のエリア指定を独立に行う頁エリア指定手段を備
えたので、製本原稿の頁エリア指定が容易で製本原稿の
頁ナンバーを自動的に正確に認識することが可能にな
り、製本原稿の頁管理が容易になる。
【0075】また、この実施形態は、請求項2に係る発
明の一実施形態であって、請求項1記載の画像読み取り
装置において、前記左頁と右頁のエリア指定は、左頁が
製本原稿の左頁左端を基準とし、右頁が製本原稿の右頁
右端を基準とするので、製本原稿の頁エリア指定が容易
で製本原稿の頁ナンバーを自動的に正確に認識すること
が可能になり、製本原稿の頁管理が容易になる。
【0076】また、この実施形態は、請求項3に係る発
明の一実施形態であって、請求項2記載の画像読み取り
装置において、前記頁エリア指定手段は見開き製本原稿
の左頁と右頁の数字が記録されているエリアを独立に指
定可能であり、指定したエリア内の数字をOCR処理し
て頁ナンバーを認識し、この認識した頁ナンバーを読み
取り画像の付加データとして読み取り画像とともに送出
可能としたので、製本原稿の頁エリア指定が容易で製本
原稿の頁ナンバーを自動的に正確に認識することが可能
になり、製本原稿の頁管理が容易で抜け頁チェックや抜
け頁追加後のソート、頁ナンバーの再ナンバリングなど
を容易に実現することが可能になる。
【0077】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、上記構成により、製本原稿の頁エリア指定が容易で
製本原稿の頁ナンバーを自動的に正確に認識することが
可能になり、製本原稿の頁管理が容易になる。
【0078】請求項2に係る発明によれば、上記構成に
より、製本原稿の頁エリア指定が容易で製本原稿の頁ナ
ンバーを自動的に正確に認識することが可能になり、製
本原稿の頁管理が容易になる。
【0079】請求項3に係る発明によれば、上記構成に
より、製本原稿の頁エリア指定が容易で製本原稿の頁ナ
ンバーを自動的に正確に認識することが可能になり、製
本原稿の頁管理が容易で抜け頁チェックや抜け頁追加後
のソート、頁ナンバーの再ナンバリングなどを容易に実
現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における頁ナンバー印刷エ
リア指定を説明するための図である。
【図2】従来装置の頁ナンバー印刷エリア指定を説明す
るための図である。
【図3】製本原稿の特性を説明するための図である。
【図4】製本原稿の特性を説明するための図である。
【図5】本発明を説明するための図である。
【図6】上記実施形態の画像読み取り装置を示す断面図
である。
【図7】同装置における頁めくり部を示す断面図であ
る。
【図8】同装置における走査ユニットの本原稿読み取り
走査状態を示す概略図である。
【図9】同装置における走査ユニットの走査方向逆転時
の状態を示す概略図である。
【図10】同装置における走査ユニットの頁めくり走査
時の状態を示す概略図である。
【図11】同装置における走査ユニットの他の本原稿読
み取り走査状態を示す概略図である。
【図12】同装置における走査ユニットの頁めくり走査
状態を示す概略図である。
【図13】同装置における走査ユニットの他の頁めくり
走査状態を示す概略図である。
【図14】同走査ユニットの概略を示す断面図である。
【図15】上記装置の原稿台ユニットを示す斜視図であ
る。
【図16】上記装置の本原稿載置部分を示す断面図であ
る。
【図17】上記装置における原稿台加圧固定切り換え装
置及び原稿台待避装置を示す斜視図である。
【図18】同原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台待
避装置を示す断面図である。
【図19】上記装置の制御プーリを示す斜視図である。
【図20】上記原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台
待避装置の一部を示す斜視図である。
【図21】上記原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台
待避装置の他の一部を示す側面図である。
【図22】上記装置の原稿台待避状態を示す断面図であ
る。
【図23】上記装置の原稿台待避状態を示す平面図であ
る。
【図24】上記装置の原稿台待避動作を示すタイミング
チャートである。
【図25】上記走査ユニットの走査開始・終了時の状態
を示す概略図である。
【図26】上記走査ユニットの本原稿走査開始状態を示
す概略図である。
【図27】上記走査ユニットの本原稿中央走査状態を示
す概略図である。
【図28】上記走査ユニットの本原稿右頁上の状態を示
す概略図である。
【図29】上記走査ユニットの走査方向逆転時の状態を
示す概略図である。
【図30】上記走査ユニットの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
BO 製本原稿 1 原稿台 101 画像読み取り板 200 読み取りユニット 208 めくりベルト 214 頁センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製本原稿の画像を読み取ることが可能な画
    像読み取り装置において、見開き製本原稿の左頁と右頁
    のエリア指定を独立に行う頁エリア指定手段を備えたこ
    とを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像読み取り装置におい
    て、前記左頁と右頁のエリア指定は、左頁が製本原稿の
    左頁左端を基準とし、右頁が製本原稿の右頁右端を基準
    とすることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像読み取り装置におい
    て、前記頁エリア指定手段は見開き製本原稿の左頁と右
    頁の数字が記録されているエリアを独立に指定可能であ
    り、指定したエリア内の数字をOCR処理して頁ナンバ
    ーを認識し、この認識した頁ナンバーを読み取り画像の
    付加データとして読み取り画像とともに送出可能とした
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
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