JPH07312681A - 本原稿画像形成装置 - Google Patents

本原稿画像形成装置

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JPH07312681A
JPH07312681A JP6102965A JP10296594A JPH07312681A JP H07312681 A JPH07312681 A JP H07312681A JP 6102965 A JP6102965 A JP 6102965A JP 10296594 A JP10296594 A JP 10296594A JP H07312681 A JPH07312681 A JP H07312681A
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JP6102965A
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Hiroshi Takahashi
浩 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の動作中あるいは非動作中を、オペレータ
が容易に認識することのできる、操作性及び利便性の高
い本原稿画像形成装置を提供する。 【構成】装置前面の表示手段507によって、装置の動
作状態を表示する。表示手段または警報手段によって、
装置の動作終了を表示もしくは報知する。装置内から本
原稿が取り出されない場合に、本原稿の複写終了後、一
定時刻毎に警告音を発する。頁入力手段により指示され
た画像形成頁数と、置数設定手段により指示された画像
形成部数とから、本原稿の複写時間を算出する。複写時
間算出手段により算出した本原稿の複写所要時間を表示
する。本原稿複写中に、残りの複写所要時間、あるい
は、複写終了予定時刻を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等の原稿読み取り装置として使用される、ブック原稿
の画像読み取り機能及び頁めくり機能を備えた本原稿画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、本原稿の情報を読み取った後に、
この読み取りを終えた原稿のページめくりを自動的に行
うように構成された本原稿頁めくり読み取り装置が種々
開発されている。
【0003】この種の装置として、本出願人は、本原稿
の原稿頁をめくるためのめくりベルト、及び、このめく
りベルトによってめくられた頁を収納ガイドへ搬送する
ための頁搬送ローラとを有する頁めくり手段と、本原稿
の原稿情報の読み取り走査を行う原稿読取手段と、を備
えた原稿読取ユニット(走査ユニット)を、原稿読み取
り位置に原稿の読み取り面を上方にして見開かれて載置
された本原稿の原稿面に対して、往復移動させることに
より、上記本原稿の頁を頁めくり手段によって一枚ずつ
分離して、上記本原稿の頁めくり動作及び原稿情報の読
み取り走査を行う本原稿頁めくり読み取り装置を提案し
た。この提案による本原稿頁めくり読み取り装置によれ
ば、複写作業等に多大な労力を要していた本原稿の頁め
くり走査および原稿読み取り走査を完全に自動化させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな本原稿頁めくり読み取り装置を、複写機もしくはプ
リンタ等の画像形成装置に搭載することにより、複写等
の生産性を著しく向上させる多機能な本原稿画像形成装
置を実現することができる。しかしながら、この本原稿
画像形成装置に搭載される本原稿頁めくり読み取り装置
は、その構成上、見開かれた本原稿の載置された本原稿
載置部が、本原稿上面を往復移動走査する走査ユニット
の支持体(スキャナユニット)によって覆われた構成と
なるため、オペレータが、その本原稿の頁めくり読み取
り状態、あるいは頁めくり読み取り完了状態、すなわ
ち、この装置の動作状態(装置動作中、あるいは非動作
中)を、外部から確認することが難しい。このため、こ
の種の装置では、その装置動作中、あるいは、動作終了
後、装置内に本原稿がセットされたままの状態で、オペ
レータが誤ってスキャナユニット部を開放した場合など
に、セットされた本原稿が破損される虞れがある。
【0005】また、この装置における本原稿の複写に
は、少なくとも本原稿の頁めくり動作を必要とする分、
通常の複写機等におけるシート原稿の複写を行う場合よ
りも多くの時間を要する。このため、この種の装置で
は、本原稿の多量頁または多量部数を一度に複写するよ
うな場合に、複写完了までのオペレータの待機時間が長
くなり、オペレータの負担が大きくなる。かといって、
その複写途中でオペレータが装置から離れた場合には、
他のオペレータによる割込みコピーや転写紙ジャム等に
より、本原稿の複写が中断されたまま放置されたり、こ
の複写の中断を複写の完了と間違えて新たなトラブルを
引き起こしたりする虞れがある。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、装置の動作中あるいは非動作中
を容易に確認でき、オペレータの誤操作を未然に防止で
きる操作性及び利便性の高い本原稿画像形成装置を提供
することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、本原稿の正確
な複写時間を、オペレータが事前に認識することのでき
る、操作性及び利便性の高い本原稿画像形成装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、請求項1では、装置内にセットした本
原稿を読み取り、読み取り頁の画像を画像を形成し、本
原稿の頁をめくる本原稿画像形成装置において、該装置
の前面に、装置の動作中あるいは非動作中を表示する表
示手段を有する構成とする。
【0009】また、請求項2では、装置内にセットした
本原稿を読み取り、読み取り頁の画像を画像を形成し、
本原稿の頁をめくる本原稿画像形成装置において、該装
置の動作終了を表示もしくは報知する表示手段または警
報手段を有する構成とする。
【0010】また、請求項3では、装置内にセットした
本原稿を読み取り、読み取り頁の画像を画像を形成し、
本原稿の頁をめくる本原稿画像形成装置において、該装
置の動作終了を報知する警報手段を備え、本原稿の複写
終了後、該装置内から本原稿が取り出されない場合に、
一定時刻毎に該警報手段により警告音を発する構成とす
る。
【0011】また、請求項4では、本原稿を読み取り、
読み取り頁の画像を画像を形成し、本原稿の頁をめくる
本原稿画像形成装置において、見開き本原稿の画像形成
頁数を指示する頁入力手段と、画像形成部数を指示する
置数設定手段とを有し、上記頁入力手段により指示され
た画像形成頁数と、上記置数設定手段により指示された
画像形成部数とによって、本原稿の複写時間を算出する
複写時間算出手段を具備する構成とする。
【0012】また、請求項5では、請求項4記載の本原
稿画像形成装置において、上記頁入力手段及び置数設定
手段により画像形成頁数と画像形成部数とを設定後、上
記複写時間算出手段により算出した本原稿の複写所要時
間を表示する表示手段を具備する構成とする。
【0013】また、請求項6では、本原稿を読み取り、
読み取り頁の画像を画像を形成し、本原稿の頁をめくる
本原稿画像形成装置において、見開き本原稿の画像形成
頁数を指示する頁入力手段と、画像形成部数を指示する
置数設定手段と、上記頁入力手段により指示された画像
形成頁数と、上記置数設定手段により指示された画像形
成部数とによって、本原稿の複写時間を算出する複写時
間算出手段と、を有し、上記複写時間算出手段により算
出した本原稿の複写時間に基づいて、本原稿複写中に、
残りの複写所要時間、あるいは、複写終了予定時刻を表
示する表示手段を具備する構成とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、請求項1では、装置前面の表
示手段によって、装置の動作状態が表示される。
【0015】また、請求項2では、表示手段または警報
手段によって、装置の動作終了が表示もしくは報知され
る。
【0016】また、請求項3では、装置内から本原稿が
取り出されない場合に、装置の動作終了を報知する警報
手段によって、本原稿の複写終了後、一定時刻毎に警告
音が発せられる。
【0017】また、請求項4では、複写時間算出手段に
よって、上記頁入力手段により指示された画像形成頁数
と、上記置数設定手段により指示された画像形成部数と
から、本原稿の複写時間が算出される。
【0018】また、請求項5では、上記頁入力手段及び
置数設定手段により画像形成頁数と画像形成部数とが設
定された後、表示手段によって、上記複写時間算出手段
により算出した本原稿の複写所要時間が表示される。
【0019】また、請求項6では、上記複写時間算出手
段により算出された本原稿の複写時間に基づいて、本原
稿複写中に、残りの複写所要時間、あるいは、複写終了
予定時刻が表示される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1に、本発明の本原稿画像形成装置の実施
例を示す。図1において、501はスキャナ部、502
は原稿台部、503はプリンタ部、504は給紙部、5
05は操作部、506は原稿押え用の圧板をそれぞれ示
している。
【0021】図2は、本原稿セット時、もしくは、本原
稿取り出し時に行う、原稿台引き出し動作時の斜視図を
示しており、本原稿BOを見開いてセットしてある状態
を示している。すなわち、本装置では、図2に示すよう
に、原稿台部502の原稿台ユニット35を装置本体か
ら引き出した状態で、本原稿BOのセット及び取り出し
が行われる。
【0022】また、本装置では、スキャナ部501が装
置本体の上部に対して開閉自在に設けられており、図3
に示すように、このスキャナ部501を開口して、スキ
ャナユニット30の走査ユニット200、及び、原稿台
ユニット35上の本原稿BOを露呈させることによっ
て、本原稿のジャム処理やユニットのメンテナンス等が
行われる。ここで、スキャナ部501と装置本体(プリ
ンタ部503)とは、ガススプリング509によって互
いに連結されており、このガススプリング509によ
り、図3に示すように、スキャナ部501が開口した状
態に保持される。
【0023】本装置の操作部505は、図4乃至図8に
示すような操作パネルと表示パネルとを有している。図
4,図5,図6は、本発明の要部の操作・選択部で、主
に本原稿の複写モードの設定とその表示を行う。図4
は、読み取り選択キー41とその表示42で、読み取り
選択キー41は、後述する、走査ユニット200が下側
読み取りを行う本原稿の読み取りモードと、走査ユニッ
ト200が上側読み取りを行うシート原稿の読み取りモ
ードとを切り換える。
【0024】図5は、本原稿複写機能キーとその表示
で、ソートモードとスタックモードとを切り換えるソー
ターキー43,両面モードの、表裏ページ、見開き左右
ページ、ページつめの各モードを選択する両面選択キー
44,本原稿の綴じ部の影を消去するセンター消去キー
45,本原稿の周囲の影を消去する枠消去キー46,本
原稿の基準を設定する基準設定キー47,コピーページ
を本原稿の右ページか左ページの何れかに限定する頁限
定設定キー48,コピー形式を選択するコピー形式選択
キー49,コピーの排紙面を設定する表面排紙キー5
0,コピー画像をズーム変倍するズームキー51,コピ
ー画像を独立変倍する独立変倍キー52,本原稿の開始
頁、終了頁、総頁を設定する頁数設定キー53,本原稿
のコピー開始頁を設定するコピー開始頁設定キー54な
どで構成されている。
【0025】図6は、量設定キーとその表示で、コピー
画像の消去幅を設定する消去幅設定キー55,及び、本
原稿の基準シフト量を設定する基準シフト量設定キー5
6で構成されている。
【0026】ところで、本原稿の一部を自動で複写する
場合には、その頁数を入力する必要がある。そこで、本
実施例では、画像形成のモード設定時に、見開き本原稿
の開始頁と終了頁、あるいは総頁数による画像形成頁数
を頁数設定キー53で入力し、本原稿の自動複写で必要
な頁数を設定し、その設定内容をガイダンス表示する。
【0027】「ガイダンス表示の説明」本実施例の画像
形成装置の操作ガイド及び警告の表示は、操作表示部に
配置した20桁2行のキャラクタ表示が可能なLCDパ
ネルで行っている。図7に、本装置のガイダンス表示を
示す。
【0028】図7(A)は、本原稿複写中の一般的な表
示1で、表示内容は、本原稿(下側読み取り)で、複写
倍率は等倍、見開き右頁の15頁から48頁までの設定
で、24頁コピー中を示している。すなわち、ガイダン
ス表示部57の、左上は読み取り選択、右上はコピ
ー倍率、左下は設定頁数、右下はコピー中頁数を表
示している。また、図7(A)の本原稿待機中の一般的
な一般的な表示2では、表示内容は、本原稿(下側読み
取り)で、複写倍率は等倍、見開き頁モードの総頁数4
0頁の設定で、コピースタート前のため、右下のコピー
中頁数は表示していない。
【0029】以上のように、本装置では、見開き本原稿
の開始頁と終了頁、あるいは総頁数による画像形成頁数
を指示する頁入力を行い、その設定内容を表示し、設定
した頁数を確認、修正する。また、本装置のように本原
稿の開始頁を見開いてセットする場合にも、頁数設定後
に表示を見て本を開く。この設定頁数は、動作開始前の
待機時と、本原稿の読み取り終了時に表示する。また、
本原稿の読み取り時と複写時に、設定した頁数と、コピ
ー中動作中の頁数を表示する。
【0030】本実施例の本原稿画像形成装置は、その動
作開始後、本原稿の読み取り、読み取り頁の画像形成、
本原稿の頁めくり動作を自動で連続して行う。そして、
本原稿の設定頁数と、本原稿の読み取りあるいは複写中
に実行中の頁数を表示し、動作の状況と経過をオペレー
タに知らせる。また、ストップキーの押下によって、実
行頁により途中で動作を中断あるいは停止させる。
【0031】図7(B)は、シート原稿コピー中の一般
的な表示で、表示内容は、シート原稿(上側読み取り)
で、等倍コピーを示している。
【0032】図7(C)は、ガイダンス表示例で、表示
内容は、シート原稿読み取り切り換え時の原稿載置の警
告表示である。これは、本原稿読み取りモードで待機中
またはコピー終了後、読み取り選択キー41の押下によ
り、コンタクトガラス読み取り(シート原稿読み取りモ
ード)を指定した場合に表示する。これにより、本原稿
の装置内からの取り出しをオペレータに促し、本原稿の
保護と読み取り切り換えによる走査ユニットのホーミン
グ(ホームポジションへの復帰移動)を可能にすると共
に、シート原稿の読み取り走査が阻害されないようにで
きる。
【0033】図7(D)は、頁数設定表示で、本原稿読
み取りモード選択から頁数設定まで表示する。この頁数
設定は、本原稿の自動読み取りには必須の操作で、入力
選択まで優先して表示する。その後、開始・終了キーま
たは頁枚数キーの押下により、次の頁数入力表示に移行
する。開始・終了頁入力モードでは、開始・終了頁キー
の押下により、入力中は数値部が点滅し、10キー(図
示せず)で数値を入力し、エンターキーまたは開始・終
了キーで開始頁数を入力確定する。そして、その後、次
のガイダンスに移行し、同じく10キーで数値を入力
し、エンターキーまたは開始・終了キーで終了頁数を入
力確定する。
【0034】複写する総頁数を入力する頁枚数入力で
は、頁枚数キー押下から頁数の入力確定まで図示の表示
を行い、同じく10キーで数値を入力し、エンターキー
または頁枚数キーで頁枚数を入力確定する。
【0035】以上の頁数入力の後、開始頁選択表示を行
う。これは、本原稿の見開き頁の複写開始頁の左右を入
力指定するもので、コピー開始頁入力の左・右頁キーの
押下により選択し、待機モード表示となる。ここで、頁
限定モード時は、頁の左右が限られるため、コピー開始
頁入力モードには入らず、表示もしない。
【0036】上述のように、本実施例によれば、その設
定内容が表示されるので、オペレータが設定された頁数
を必要に応じて確認できる。また、本装置のように、本
原稿の開始頁を見開いてセットする場合にも、頁数設定
後に、オペレータが表示を見ながら本の開始頁を開いて
セットすることができ、セットがし易くなる。
【0037】また、本実施例では、装置の連続動作中で
も、オペレータが設定頁数を確認できる。更に、本原稿
の読み取り終了時に、設定した頁数が表示されるので、
複写した設定頁数を確認できる。また、取り出した本原
稿の見開き頁と設定した終了頁とを比較することによ
り、多数枚めくりによる頁の抜け等を容易に確認でき
る。
【0038】また、本実施例によれば、本原稿の読み取
りあるいは複写中に実行中の頁数が表示されるので、動
作の状況と経過をオペレータが判断でき、また、実行頁
により途中で動作を中断あるいは停止できる。
【0039】また、本実施例によれば、見開き本原稿の
開始頁と終了頁、あるいは総頁数と、本原稿の読み取り
あるいは複写中の頁数が表示されるので、設定頁数の動
作頁数から動作の経過と残り具合をオペレータが確認で
きる。
【0040】「複写時間算出の説明」本装置では、見開
き本原稿の画像形成頁数を指示する頁数(開始頁と終了
頁、あるいは総頁数)と、画像形成部数を指示する置数
より、その積と動作のサイクル時間により、本原稿の複
写時間を正確に算出できる。
【0041】例えば、独立モードで置数1にて、見開き
左頁の開始頁10頁から終了頁90頁の場合の本原稿の
複写時間を算出する。本原稿の見開き左頁の開始頁10
頁から終了頁90頁の場合は、 {90−(10−1)}/81頁 より、81頁の画像を形成する。ここで、例えば、図8
の本原稿モード動作タイミングに示すように、見開き本
原稿の1回の読み取りと頁めくりを行う時間を約15秒
とし、そのサイクル内の頁めくり期間に、見開き2頁の
画像をそれぞれ2枚の転写紙に作像するものとすると、
このモードでは、1枚当たり、7.5秒の時間で連続複
写されることになる。従って、その複写時間は、 7.5×81+12=619.5秒 となる。ここで、12秒はファーストコピーの遅れ分と
して加算し、その結果、約10分20秒で複写が完了す
ることが分かる。
【0042】次に、同モードで置数2で複写した場合
は、見開き本原稿の1回の読み取りと頁めくりを行う1
5秒サイクル内で、1頁につき2枚の画像形成ができる
ので、その所要時間は変わらない。しかし、例えば、置
数3で行った場合は、サイクル時間が20秒となるた
め、設定頁数81頁の複写時間は、 20×{(81+1)/2}+12=832秒 となり、約13分52秒の所要時間と算出される。
【0043】「複写時間表示の説明」図9に、上述の複
写時間のガイダンス表示例を示す。図9(A)に示す、
所要時間の表示(待機中)は、複写モードと頁数設定後
に複写時間を算出し、動作開始前の待機中を表す。上記
の例では、10頁から90頁までの複写所要時間が、ガ
イダンス右上に、10分20秒と表示される。一方、所
要時間の表示(コピー中)は、複写中の所要時間を表
し、図では、50頁目を実行中で、残りの所要時間が5
分10秒と減算されていく状態を示している。
【0044】図9(B)に示すように、複写の終了時刻
の表示は、ガイダンス右上部に、終了予定時刻として表
示する。ここで、現在の時刻を例えば、13時00分と
した場合、上記の例では、13分52秒要することか
ら、この終了時刻は、13時14分と表示される。この
時計の計数は、装置本体内に備えられた図示しない時計
用ICにより、通常は現在の時刻表示をする。そして、
あらかじめセットされた時刻に対し、複写所要時間を加
算して複写の終了予定時刻を表示する。
【0045】以上の時間算出は、図13のシステム構成
に示すメイン制御のCPUが、入力モードとそのモード
におけるサイクル時間データにより演算し、操作部パネ
ルにガイダンス表示のコードを送り、操作部パネルが表
示をコントロールする。
【0046】「動作状態表示の説明」本装置は、連続動
作を行うため、長時間に亘って使用される場合が多く、
自動処理のため、オペレータが装置から離れることが予
想される。また、この装置では、セットされた本原稿が
外部から見えず、その動作状態が判らない。
【0047】そこで、本実施例の装置には、図1に示す
ように、装置の原稿台部502の前面部分に、装置動作
中あるいは非動作中(異常停止時も含む)を表示する表
示手段507が備えられている。この表示手段507
は、例えば、赤、緑、オレンジの3色表示が可能な、L
EDグラフィック表示ユニット(スタンレー電気社製)
により構成されている。
【0048】そして、表示手段507は、例えば、装置
が動作していない待機中では、図10(A)に示すよう
に、その大型ドットLEDにより、その旨を表す「RI
COH」の文字が点灯される。一方、装置の動作中は、
図10(B)の動作表示に示すように、「コピー」の文
字と、本原稿のめくり動作を表す「動画表示」が、表示
手段507により表示される。また、この表示手段50
7は、コピーの終了を表す「FINISH」や、待ち時
間を表す「WAIT」、及び、ジャムや異常状態を表す
「EMG」等の文字を、装置の状態に応じて表示する。
更に、本装置では、この表示手段507を使用して、前
述した複写所要時間、及び、終了予定時刻等を表示させ
ることも可能である。これにより、装置前から離れたオ
ペレータにも、装置の動作状態が容易に判り、次の使用
を待つオペレータは、装置の空き状態を遠方から確認で
きる。
【0049】また、本装置では、本原稿のセット解除時
に、図10(C)の動作表示に示すように、「PUS
H」の文字と、セット解除ボタンの押下を促す「矢印」
を、表示手段507により点滅表示する。
【0050】更に、本装置では、一連の複写動作終了時
に、表示手段507により、それを表示する「FINI
SH」の文字を点滅させると共に、警報として警告音
(ブザー音)を数回(本例では5回)鳴らして、装置か
ら離れているオペレータに動作終了を報知する。また、
その後、所定時間が経過しても、本原稿が取り出されな
かったり、他の操作入力もしくは再度のプリント動作の
開始指示がされない場合には、例えば、1分経過毎に、
ブザーを3回鳴らして、装置から離れているオペレータ
に警告する。ここで、この警告により本原稿が取り出さ
れた場合には、それ以降の警告ブザーの警報を停止す
る。
【0051】「モードフローの説明」図11及び図12
は、各モードにおける制御フローで、頁数の設定フロー
及びコピー形式の選択フローを示す。これらの制御は、
後述する画像形成のモード制御を行うメインコントロー
ラが行い、その指令によりIPUコントローラは画像の
読み取り、データ処理、頁めくりの制御を行う。また、
シーケンスコントローラは、画像形成部の負荷のタイミ
ング制御を行う。
【0052】「頁数設定の説明」図5に示した本装置の
操作・表示部に頁設定の2つのキーを備え、図11に示
す頁数の設定フローはその制御を示している。頁数設定
には、以下の2つの方法があり、それを各キーの押下に
より選択する。
【0053】第1の開始・終了頁入力は、コピー開始頁
と終了頁の2つの置数を入力し、コピー開始頁から終了
頁までの頁数を演算し、差分の頁のコピーを行う。第2
の頁枚数入力は、複写頁数を直接入力する方法で、指定
左右頁から指定頁数だけコピーを繰り返す。この第2の
頁枚数入力は、主に本原稿に頁数が付いていない場合
や、頁が飛んでいる場合などに用いる。
【0054】頁数の入力操作方法は、図7に示したガイ
ダンス表示により前述の通り行う。また、この頁入力
は、本原稿の読み取り自動頁めくりの繰り返し動作には
必須の操作であり、本原稿の読み取りモード時には優先
して設定されるように、第1にガイダンス表示する。
【0055】「コピー形式モードの説明」コピー形式モ
ードは、本原稿読み取りモード時に有効で、操作部内
に、コピー形式キーとその状態表示LEDを備える。図
12のコピー形式フローに示すように、コピー形式モー
ドは、(1)独立頁、(2)見開き頁があり、コピー形
式キーの押下によりモードが切り替わり、指定モードの
LED(1)独立頁、(2)見開き頁が交互に点灯す
る。本装置では、コピー形式モードに優先順位を設け、
第1の設定は本原稿の1頁を転写紙1頁に形成し、使用
頻度が高い(1)独立頁モードとしている。また、電源
投入時や本原稿読み取りモードの選択時のコピー形式モ
ードの初期設定は、(1)独立頁モードとしている。
【0056】コピー形式モードの(1)独立頁モードの
指定時は、読み取った見開き本原稿の頁画像を、頁毎に
画像情報をフレームメモリより読み出して1頁の転写紙
に形成する。その画像合わせは、後述するように、頁端
部検知より頁画像位置を算出して、転写紙内に配置す
る。一方、(2)見開き頁モード指定時は、読み取った
見開き本原稿の両頁の画像情報をフレームメモリより連
続して読み出して1頁の転写紙に形成する。
【0057】一般に、本、書籍類は、両面の印刷であ
り、オフィス文書のステープラ止めやファイル等にも両
面原稿がある。従って、この種の本原稿画像形成装置
に、本原稿の頁毎の画像を用紙1頁に形成する独立頁モ
ードと、本原稿の見開き両面の画像を用紙1頁に形成す
る見開き左右頁モードとを備えることにより、画像形成
形態の違った複写が得られる。特に、独立頁モードは、
本原稿とコピーとの頁構成が同じとなる。また、見開き
頁モードは、複写数が2分の1となり、グラビアなどの
見開き頁に亘る画像を連続画像として形成できる。
【0058】すなわち、この見開き頁モードでは、見開
き本原稿の両頁画像を1回の走査で読み取り、画像記憶
手段手段に書き込み、読み取り画像を頁毎の画像範囲に
分割して記憶手段手段より読み出して、本原稿の見開き
両面の画像を用紙1頁に形成し、画像形成形態に関わら
ず、画像読み取りは1回の片方向走査で同一に制御す
る。
【0059】「スキャナユニットの説明」図1に、本実
施例におけるTPS(Turn the Page S
canner;頁めくり読み取り装置)の全体概略構成
図を示す。このTPSは、その装置本体の上部にコンタ
クトガラス及びスケールが配置されており、このコンタ
クトガラス上に、シート物や厚手の本原稿などの原稿を
図示しない圧板によってセットすることができ、図示し
ない光路切り換えを行った走査ユニット200でこの原
稿を走査することにより、このコンタクトガラス上の原
稿像を読み取ることができる。
【0060】このTPSの装置本体の上半分はスキャナ
ユニット(スキャナ部501)になっており、走査ユニ
ット200は、このスキャナユニット501の内部を図
15において左右方向に走行して原稿の走査を行う。
【0061】図16乃至図18に、本実施例における走
査ユニット200の頁めくり動作を示す。本実施例にお
ける頁めくり手段としてのめくりベルト208は、材質
が、PET、PC、PVCなどからなり、その表面層が
表面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が
表面抵抗108Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重構
造の樹脂フィルムで構成されている。
【0062】また、めくりベルト駆動ローラ223は、
接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したロ
ーラで構成されており、確実なベルト駆動とアースを実
現している。
【0063】更に、帯電ローラ225は、金属ローラま
たは金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで
構成されており、この帯電ローラ225には、切り換え
スイッチを介して、交流電源(図示せず)から所定のタ
イミングで、±2〜4kVの高電圧が印加される。
【0064】図16おいて、走査ユニット200を走行
させ、めくりベルト208を駆動しながら、後述するタ
イミングに合わせて切り換えスイッチをオンし、帯電ロ
ーラ225に高圧電源により、パルス発生器(図示せ
ず)の周波数に合った交流±2〜4kVの高電圧をかけ
ると、めくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、
この交番電界の作用により、このめくりベルト208の
表面に、接触した本原稿BOの最上位頁254を吸着さ
せる吸着力が発生する。
【0065】パルス発生器の周波数は、TPS制御ボー
ドによって制御され、その周波数を変えることができ
る。また、高圧電源は、走査ユニット200の中に配置
されていて、その高圧ハーネスが、走査ユニット200
の内部だけに収まり、他の給電線や信号線のように引き
ずり回されることがなく、その安全性が向上されてい
る。
【0066】原稿の読み取り操作がスタートされると、
図15に示すように、スキャナユニット501の左端の
端部ホームポジションにいた走査ユニット200が、右
方向に走行を始める。
【0067】そして、この走査ユニット200のプラテ
ンガラス(図示せず)の原稿読み取り位置が本原稿BO
の左頁にかかると、図16に示すように、走査ユニット
200の光学系(ミラー220,レンズ216,電荷結
像素子(CCD)101,蛍光灯(原稿照明光源)20
1などからなる)が、この本原稿BOの読み取り動作を
始め、この本原稿BOの原稿面を左頁から右頁へと読み
取っていく。ここでの走査ユニット200の読み取り開
始位置は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わ
り、オペレータによる操作表示制御部らの本原稿サイズ
入力または図示せぬサイズ検知手段によってTPS制御
ボードでコントロールされる。また、この読み取り開始
位置は、コンタクトガラス上の原稿の読み取り開始位置
(スケールの基準端)とも異なる。
【0068】このようにして、走査ユニット200の光
学系が、本原稿BOの左頁から右頁へと、その原稿面を
読み取っていく。そして、右頁の端まで読み終えると、
図16に示すように、走査ユニット200の原稿走査方
向を逆転させる。
【0069】この時、パルス発生器と高圧電源を駆動し
て、所定の周波数の交流高電圧を帯電ローラ225にか
け、めくりベルト208の表面上に電荷パターンを形成
させる。
【0070】この本原稿BOの頁めくりを始めるときに
は、めくりベルト208が、原稿面と平行な位置にあっ
て、この頁めくり動作に先行して、このめくりベルト2
08の表面上に形成された帯電パターン部が本原稿BO
の最上位頁254の上に重なる。そして、この最上位頁
254の先端が、めくりベルト208の下側の中央を越
えたところで、このめくりベルト208が、図示せぬソ
レノイドの作用により、図16に示す傾斜位置に持ち上
げられる。
【0071】このタイミングは、本原稿BOの大きさ
(サイズ)によって変わり、オペレータによる操作表示
制御部からの本原稿サイズ入力または図示せぬサイズ検
知手段によってTPS制御ボードでコントロールされ
る。
【0072】これにより、このめくりベルト208の表
面に形成された電荷パターンの不平等電界による吸着力
で、本原稿BOの最上位頁254だけが、めくりベルト
208の表面上に吸着されて、この最上位頁254の端
部がめくりベルト208と共に持ち上げられる。
【0073】上述のように、本原稿BOの最上位頁25
4をめくり上げ、再び走査ユニット200を、その端部
ホームポジションに向けて移動させると、この本原稿B
Oの最上位頁254が、図17に示すように搬送され、
走査ユニット200の右側部に配置された上下一対の頁
ガイド227,228の間を通過して、走査ユニット2
00の右外側にその先端側が送り出される。
【0074】この時、この走査ユニット200の上方側
の頁ガイド227上に取付けられた頁めくりセンサ21
4(図17)が、走査ユニット200の右外側に送り出
された原稿頁を検知して、この原稿頁が正常に頁めくり
されたことを判断する。
【0075】次いで、本原稿BOの最上位頁254を本
原稿の綴じ部までめくり上げた時点で、めくりベルト2
08を元の位置に戻す。この状態で、走査ユニット20
0を更にその端部ホームポジションに向けて移動させる
と、図18に示すように、このめくり上げた原稿頁が、
本原稿の綴じ部に引っ張られて、一対の頁ガイド22
7,228の間を戻りながら、本原稿BOの左頁上に重
ね合わされるようにして走査ユニット200内から排出
される。
【0076】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿BO
に対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行し
たり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重
ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向を
反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走査
ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0077】なお、走査ユニット200は、本原稿BO
の読み取り動作のみ、あるいは、頁めくり動作のみを行
なう場合もある。
【0078】「画像形成部の説明」本装置の画像形成部
(プリンタ部502及び給紙部504)の概略構成を図
19に示す。この画像形成部は、給紙トレイ551より
用紙Pを給搬送し、プリンタ部502の感光体552,
帯電装置553,露光装置554,現像装置555,転
写・分離装置556などの作像ユニットで画像を作像
し、用紙Pに定着させる定着装置557などからなるぴ
厘他本体(プリンタ部502)と、その周辺機器として
のソータ、反転ユニットや、両面ユニットと、大量給紙
トレイ(LCT)558を備えるバンク(給紙部50
4)により構成される。画像形成は、像を形成する感光
体552に、帯電・露光・現像・転写の一連のプロセス
でトナー像を作って用紙Pに転写し、そのトナー像を定
着して用紙Pをトレイ559に排出することにより行わ
れる。その後、感光体552は、クリーニングユニット
560によりクリーニングする。本装置の画像の書き込
みは、半導体レーザLDにより感光体552を露光走査
して行い、感光体上に電荷の画像パターンを作る。
【0079】「本原稿セットの説明」本実施例の本原稿
読み取り装置は、前述したように、上側の走査ユニット
22を有するスキャナ部501と、下側の見開き本原稿
BOを載置する原稿台部502とによって構成される。
本原稿部502の原稿台ユニット35は、図2に示した
ような引き出しタイプになっており、装置手前側に原稿
台ユニット35を引き出して、その左右2つの原稿台1
上に本原稿BOをセットするように構成される。本原稿
BOは、図15に示すように、左方の原稿台1上に、そ
の綴じ部左端、且つ、手前側基準で合わせる。そして、
本原稿BOの表紙を左原稿台に配置された固定板(図示
せず)に、裏表紙を右原稿台に配置された固定板にそれ
ぞれ固定し、その連続読取中の綴じ部の形状変位による
最上位頁の変位を防止する。
【0080】本原稿セット手順は、以下の通りである。 (1)原稿台ユニットを引き出す。 (2)左表紙を、綴じ部左端且つ手前側基準で左原稿台
上に固定板で挾持する。 (3)右表紙を右原稿台上に固定板で挾持する (4)読み取り開始頁を見開き、本原稿押え爪をセット
して原稿台を上昇させ、見開き上位頁を平面状にする。 (5)原稿台ユニットを装置本体内に押し込んで閉め
る。
【0081】「TPSシステム動作の説明」 A.TPS動作モード (1)読み取りモード 本原稿読み取り サブ第1ミラー(読み取り光路切り換え用)を解除し、
下側蛍光灯(本原稿照明用)を点灯し、左ホームポジシ
ョンにてシェーディング補正後に、走査ユニットを右方
向に走査して、見開き本原稿を一度に読み取り、フレー
ムメモリ(F/M)に格納する。
【0082】シート原稿読み取り さび第1ミラーを挿入し、上側蛍光灯を点灯し、左ホー
ムポジションにてシェーディング補正後に、走査ユニッ
トを右方向に走査してシート原稿を読み取り、フレーム
メモリ(F/M)に格納する。
【0083】(2)リターンモード 頁めくり 本原稿読み取りモードで、高圧のバイアスを印加し、走
査ユニットを左方向に走査して、マクリローラが見開き
本原稿の右端部に達した時点で停止し、めくりローラを
上昇させ、0.5秒後に走査ユニットを左方向に走査す
る。読み取りセンサ画像より見開き本原稿の右端部と上
端部を検出し、初回の頁吸着位置と主走査方向の画像有
効範囲を算出する。また、頁めくり時に頁搬送路のセン
サにより見開き本原稿の右端部と左端部位置を検出し、
副走査方向の画像有効範囲を算出する。 ユニットリターン シート原稿読み取りモードで、走査ユニットを左方向に
走査する。
【0084】(3)ホーミングモード 通常の電源投入時、原稿台を下降させ、走査ユニットか
ら退避させる。走査ユニットを走査して中央ホームポジ
ション位置にセットする。
【0085】(4)前走査モード 左ホームポジションに走査ユニットを走査して、シェー
ディング補正、読み取り開始に備える。
【0086】(5)後走査モード リターン動作終了後、走査ユニットを走査して中央ホー
ムポジションにセットし、原稿台を下降させて走査ユニ
ットから退避させ、本原稿の取り出しを可能とする。
【0087】「TPSシステムとデータフローの説明」
図13に、本・シート原稿読み取り装置TPS(Tur
n the PageScanner)の原稿読み取り
画像を電子写真方式のプリンタに複写出力するシステム
構成を示す。
【0088】本システムは、原稿を読み取るスキャナ部
501と画像を形成するプリンタ部503で構成され、
スキャナ部501には、走査する走査ユニットのキャリ
ッジ部30がある。キャリッジ部30は、画像を読み取
るCCD(電荷結像素子)101を備えるSUBと、画
像アナログ信号処理とA/D変換までを行うVPU(V
ideo Processing Unit)102と
蛍光灯とそのインバータ電源、ヒータ、サーミスタ、フ
ァン、ソレノイド等のキャリッジ内の負荷系の信号せん
と電源ラインの配線を中継するCARIDGEで構成さ
れる。VPU、CARIDGEはそれぞれ独立のフレキ
シブルケーブルでIPU(ImageProcessn
ig Unit)103と接続されている。
【0089】IPU103には、読み取り画像を記憶す
るコネクタで接続可能なDRAMモジュールを備えてい
る。また、キャリッジ走査のステッピングモータや原稿
台駆動のDCモータ等の負荷とセンサ駆動、中継するM
OTOR.DもIPUのマイクロコンピュータが制御し
ている。
【0090】プリンタ部503は、複写のモード制御と
走査部PANELのキー、表示制御を行うメインMAI
Nと複写タイミング制御を行うシーケンスSEQ.で構
成される。MAINとIPU、SEQ,、PANELの
各マイクロコンピュータ間は、それぞれシリアル通信で
コマンドの送受信を行う。MAIN制御板は、作像に係
わるセンサ類の入力、及びモータ、ソレノイド、クラッ
チ等の出力により、画像形成のシーケンス制御を行う。
【0091】図14に、本・シート原稿読み取り装置T
PS(Turn the PageScanner)の
原稿読み取り画像を電子写真方式のプリンタに複写出力
する装置のデータ処理ブロックを示す。本システムは、
TPSの画像読み取り部と画像データ処理部、画像形成
部に大きく分けられる。TPSの走査キャリッジ右端部
に配置した画像読み取り板は、CCD(電荷結像素子)
101を備え、VPU(Video Processi
ng Unit)102でIPUからの基準信号に基づ
きCCD101のアナログデータ出力信号の補正からデ
ジタル変換までを行う。
【0092】クロック及び主走査方向のゲート信号に同
期した各ドット8ビットの読み取り画像データを約7.
5MHzの速度で画像処理装置IPU(Image P
rocessnig Unit)103に出力し、IP
U103で変倍等の加工処理や電子写真の高画質処理を
行う。IPU103の最終処理ではγ補正を含む階調処
理を行い、書き込みに適した各ドット4ビットのビデオ
データに変換する。その処理データをフレームメモリ1
04に蓄積する。
【0093】TPSでは、本原稿の読み取り走査速度9
0mm/sec.、シート原稿の読み取り走査速度90
mm/sec.、作像速度180mm/sec.と、読
み取り走査速度と作像速度とに差があり、速度バッファ
用にA3サイズ1頁分のフレームメモリ104を用いて
いる。また、本原稿に接触して読み取り走査するため、
リピートコピー時はフレームメモリより複数回データを
読み出して出力すればよく、原稿保護に対してフレーム
メモリは有効である。さらに、左右頁を独立にプリント
する頁連写では、1回の走査読み取りでフレームメモリ
104を用いて画像を分割して出力できるので、書き込
みとの同期走査や、再度の助走がいらない。IPU10
3の速度対応性により各ドット4ビット構成のフレーム
メモリ104をIPU処理後に配置する。画像処理後の
書き込みデータをメモリすることにより、各ドット8ビ
ットの読み取り画像データに対してフレームメモリ10
4のメモリ容量を半分にする。
【0094】TPSのフレームメモリ容量は400DP
Iの画像データでA3サイズ1頁分の128Mビットで
あり、DRAMによって構成される。フレームメモリ1
04への画像データ入力は2ドット分をパラレルに行
い、約3.8MHzの速度で順次入力する。一方、フレ
ームメモリ104からの画像データ出力は、同じく2ド
ット分をパラレルに行い、約7.5MHzの速度でIP
U103から送られるクロック及び主走査、副走査方向
のゲート信号に同期させ、メイン制御板107に順次に
出力する。更に、読み取り画像データを他のシステム機
器、例えばプリンタやワークステーションに転送するた
めの汎用SCSIインターフェースを備える。
【0095】メイン制御板107では、フレームメモリ
104によりプリンタの画像形成速度に高速出力された
画像データを約15MHzのシリアルデータに結合し、
FIFO(First In First Out)を
用いて更に主走査方向に高速化し、約18MHzの書き
込みクロックに同期させる。その各ドット4ビットのデ
ータを発光時間データにパルス幅変調し、LD(Las
er Diode)コントローラにPWMデータで書き
込みクロックに同期させ送信する。LDコントローラは
LDドライバを備え、LD105を発光させて感光体を
露光走査して作像する。
【0096】IPU103は読み取りキャリッジ200
の走査制御も行い、シート原稿読み取り時及び本原稿読
み取り時は読み取りキャリッジを走査速度90mm/s
ec.で等速走査し、71〜141%までのズームを含
む変倍時はその1.41〜0.71倍の線速で読み取り
走査する。また、キャリッジ200を走査開始位置に戻
すリターン時、及び本原稿の頁めくり時は120mm/
sec.の速度でスキャナのステッピングモータを駆動
する。
【0097】本原稿端部の画像検知回路はIPUに配置
され、種走査方向の画像変倍処理前の画素データをサン
プリングして判断する。検出の開始、終了はIPUのマ
イクロコンピュータにより指示され、副走査方向検出は
走査ユニット走査位置によりマイクロコンピュータが管
理し、主走査方向の画素カウンタをマイクロコンピュー
タが参照する。そして、その検出位置より、上記頁吸着
位置、主走査方向画像範囲をマイクロコンピュータが算
出する。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1では、装置前
面に配置された表示手段によって、装置前から離れたオ
ペレータにも装置の動作状態が容易に判る。また、次の
使用を待つオペレータは装置の空き状態を遠方から確認
できる。
【0099】請求項2では、走査終了時に、表示手段の
ディスプレイまたは警報手段のブザー音によって、オペ
レータに動作終了が報知され、次の操作に効率よく移れ
る。
【0100】請求項3では、本原稿の複写終了後に、本
原稿が取り出されない場合に、一定時刻毎に警告音が発
せられるので、オペレータに本原稿の取り出しが促さ
れ、本原稿の取り出し忘れが防止される。
【0101】請求項4では、本原稿の複写時間が正確に
算出されるので、オペレータの操作性が向上される。
【0102】請求項5では、装置の終了時間が表示され
るので、オペレータの待機時間のロスが少なくなり、次
の複写に対する空き時間も低減される。
【0103】請求項6では、複写途中でも、その終了時
間が表示されるので、他のオペレータにも次の使用可能
な時間を報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本原稿画像形成装置の概略斜視図で
ある。
【図2】上記本原稿画像形成装置の原稿台ユニットを引
き出した状態の概略斜視図である。
【図3】上記本原稿画像形成装置のスキャナユニットを
開放した状態の概略斜視図である。
【図4】上記本原稿画像形成装置の原稿選択キーとその
表示を示す概略図である。
【図5】上記本原稿画像形成装置の本原稿複写機能キー
とその表示を示す概略図である。
【図6】上記本原稿画像形成装置の量設定キーとその表
示を示す概略図である。
【図7】上記本原稿画像形成装置のガイダンス表示を示
す概略図である。
【図8】上記本原稿画像形成装置の本原稿モード動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図9】上記本原稿画像形成装置の他のガイダンス表示
を示す概略図である。
【図10】上記本原稿画像形成装置の装置前面の表示手
段の表示を示す概略図である。
【図11】この発明の本原稿画像形成装置における頁数
設定のためのフローチャートである。
【図12】この発明の本原稿画像形成装置におけるコピ
ー形式選択のためのフローチャートである。
【図13】この発明の本原稿画像形成装置のシステム構
成を示すブロック図である。
【図14】この発明の本原稿画像形成装置のデータフロ
ーのブロック図である。
【図15】この発明の本原稿画像形成装置における本原
稿の頁読み取り動作を示す概略斜視図である。
【図16】この発明の本原稿画像形成装置における本原
稿の読み取り終了動作(頁めくり開始動作)を示す概略
斜視図である。
【図17】この発明の本原稿画像形成装置における本原
稿の頁めくり前半の動作を示す概略斜視図である。
【図18】この発明の本原稿画像形成装置における本原
稿の頁めくり後半の動作を示す概略斜視図である。
【図19】上記本原稿画像形成装置の画像形成部の概略
断面図である。
【符号の説明】
1 原稿台 30 スキャナユニット 35 原稿台ユニット 41 読み取り選択キー 42 表示 47 基準設定キー 48 頁限定設定キー 49 コピー形式選択キー 53 頁数設定キー 54 コピー開始頁設定キー 57 ガイダンス表示部 200 走査ユニット 501 スキャナ部 502 原稿台部 503 プリンタ部 504 給紙部 505 操作部 507 表示手段 509 ガススプリング 510 ガイド板 511 ガイドコロ 512 本原稿センサ 551 給紙トレイ 552 感光体 553 帯電装置 554 露光装置 555 現像装置 556 転写・分離装置 557 定着装置 559 排紙トレイ 560 クリーニングユニット BO 本原稿 BOa 本原稿の綴じ部 P 用紙
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 386 // B42D 9/04 Z B65H 43/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置内にセットした本原稿を読み取り、読
    み取り頁の画像を画像を形成し、本原稿の頁をめくる本
    原稿画像形成装置において、 該装置の前面に、装置の動作中あるいは非動作中を表示
    する表示手段を有することを特徴とする本原稿画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】装置内にセットした本原稿を読み取り、読
    み取り頁の画像を画像を形成し、本原稿の頁をめくる本
    原稿画像形成装置において、 該装置の動作終了を表示もしくは報知する表示手段また
    は警報手段を有することを特徴とする本原稿画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】装置内にセットした本原稿を読み取り、読
    み取り頁の画像を画像を形成し、本原稿の頁をめくる本
    原稿画像形成装置において、 該装置の動作終了を報知する警報手段を備え、本原稿の
    複写終了後、該装置内から本原稿が取り出されない場合
    に、一定時刻毎に該警報手段により警告音を発すること
    を特徴とする本原稿画像形成装置。
  4. 【請求項4】本原稿を読み取り、読み取り頁の画像を画
    像を形成し、本原稿の頁をめくる本原稿画像形成装置に
    おいて、 見開き本原稿の画像形成頁数を指示する頁入力手段と、 画像形成部数を指示する置数設定手段とを有し、 上記頁入力手段により指示された画像形成頁数と、上記
    置数設定手段により指示された画像形成部数とによっ
    て、本原稿の複写時間を算出する複写時間算出手段を具
    備することを特徴とする本原稿画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の本原稿画像形成装置におい
    て、 上記頁入力手段及び置数設定手段により画像形成頁数と
    画像形成部数とを設定後、上記複写時間算出手段により
    算出した本原稿の複写所要時間を表示する表示手段を具
    備することを特徴とする本原稿画像形成装置。
  6. 【請求項6】本原稿を読み取り、読み取り頁の画像を画
    像を形成し、本原稿の頁をめくる本原稿画像形成装置に
    おいて、 見開き本原稿の画像形成頁数を指示する頁入力手段と、 画像形成部数を指示する置数設定手段と、 上記頁入力手段により指示された画像形成頁数と、上記
    置数設定手段により指示された画像形成部数とによっ
    て、本原稿の複写時間を算出する複写時間算出手段と、
    を有し、 上記複写時間算出手段により算出した本原稿の複写時間
    に基づいて、本原稿複写中に、残りの複写所要時間、あ
    るいは、複写終了予定時刻を表示する表示手段を具備す
    ることを特徴とする本原稿画像形成装置。
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