JPH07120849A - 本原稿保持装置 - Google Patents

本原稿保持装置

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JPH07120849A
JPH07120849A JP26666493A JP26666493A JPH07120849A JP H07120849 A JPH07120849 A JP H07120849A JP 26666493 A JP26666493 A JP 26666493A JP 26666493 A JP26666493 A JP 26666493A JP H07120849 A JPH07120849 A JP H07120849A
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turning
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JP26666493A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原稿台上に本原稿を確実に保持できる小型で信
頼性の高い本原稿保持装置を提供する。 【構成】走査ユニット200の走査面に沿ってこの走査
面の左右に配設された2つの原稿台1のうちの、一方の
原稿台1の装置中央側端部に回転自在に軸支された補助
原稿台と19の回転軸支された側と反対側の端部を、上
方へ向かう方向に付勢すると共に、補助原稿台19が回
転軸支された側の原稿台1の上面よりも、上方に突出し
ない範囲で回転可能なように可動範囲を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等の原稿読み取り装置として使用される、本原稿の画
像読み取り機能もしくは頁めくり機能を備えた本原稿読
み取り装置の本原稿保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びファクシミリ等における原稿
読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位置に
自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの終了
した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出する
自動原稿給送装置(ADF)が知られている。
【0003】このように、原稿がシート原稿の場合に
は、ADFを搭載することにより、その原稿情報の読み
取りを自動的に行うことができるが、原稿が本原稿の場
合には、自動頁めくり機構の実現が事実状困難なため、
現段階では、本原稿の頁めくりを手動的にしか行うこと
ができない状況にある。
【0004】一方、従来、手間の掛る本原稿の読み取り
を自動化するための方法や手段の提案が種々なされてい
るが、これらの従来技術は、アイデアのみの提案が多
く、およそ実現し得るレベルには到達していない。
【0005】こうした現状に鑑み、本出願は、例えば、
特願平2−193589号明細書等に開示したように、
原稿載置台の原稿載置面に沿って張架された頁めくりベ
ルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部を形成
させながら、上記原稿載置面と頁めくりベルトとの間に
見開かれて載置された本原稿の原稿面に対して、頁収納
手段,頁吸着手段,頁分離手段および読み取り手段等が
配設された頁めくり読み取りユニット(以下、走査ユニ
ットという)を相対移動させることによって、上記本原
稿の頁めくりおよび原稿読み取り走査を行なう本原稿の
頁めくり読み取り装置を提案した。
【0006】この提案による本原稿の頁めくり読み取り
装置によれば、上記明細書等に記述したように、複写作
業等に多大な労力を要していた本原稿の頁めくり操作お
よび原稿読み取り走査を完全に自動化させることがで
き、複写等の生産性を著しく向上させる多機能原稿読み
取りシステムを実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案した本原稿の頁めくり読み取り装置では、その
原稿載置台の本原稿の左右頁の載置面が、フラットな同
一平面上に位置するように形成されている。このため、
この本原稿の頁めくり読み取り装置では、その原稿載置
台上に見開かれた本原稿の原稿面の高さがその左右頁で
異なる場合には、その走査ユニットの画像読み取り及び
頁めくり走査時における原稿走査面に段差が発生し、こ
の本原稿の段差部において走査ユニットが上下動するた
め、その画像読み取り及び頁めくり動作が不安定になる
不具合がある。
【0008】従って、上述のように本原稿の原稿面に対
して走査ユニットを相対移動させることによって本原稿
の画像読み取りや頁めくりを行なう装置では、その走査
ユニットの画像読み取り及び頁めくり動作を安定させる
ために、その原稿載置台上に見開かれた本原稿の原稿面
の高さをその左右頁ともフラットな同一平面上に位置さ
せることが望ましい。
【0009】このように、原稿載置台上に見開かれた本
原稿の原稿面の高さをその左右頁ともフラットな同一平
面上に位置させる手段として、従来、特開昭61−18
4527号公報記載の「シーソー式原稿支持装置」が提
案されている。
【0010】しかしながら、この従来の「シーソー式原
稿支持装置」では、その構成が大型かつ複雑であり、ま
た、左右に分割された原稿台の間に連結部材がないた
め、載置された原稿が不安定になるばかりでなく、原稿
台と原稿がずれてしまう不具合があった。
【0011】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、原稿台上に本原稿を確実に保持
できる小型で信頼性の高い本原稿保持装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、本原稿を載置する原稿載置台と、この
原稿載置台上に見開かれて載置された本原稿の原稿読み
取り、もしくは、頁めくりを行う走査ユニットを有する
本原稿取り扱い装置において、上記走査ユニットの走査
面に沿ってこの走査面の左右に配設された2つの原稿台
と、各原稿台のうちの一方の原稿台の装置中央側端部に
回転自在に軸支された補助原稿台とを具備し、上記補助
原稿台は、回転軸支された側と反対側の端部が、上方へ
向かう方向に付勢されると共に、上記補助原稿台が回転
軸支された側の原稿台の上面よりも、上方に突出しない
範囲で回転可能なように可動範囲を規制されている構成
とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、上記補助原稿台が、回転軸支
された側と反対側の端部が、上方へ向かう方向に付勢さ
れると共に、上記補助原稿台が回転軸支された側の原稿
台の上面よりも、上方に突出しない範囲で回転可能なよ
うに可動範囲を規制される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。ここでは、説明の便宜上、上記の頁めくり機
能および画像読み取り機能との両機能を1つのユニット
に組み込んだ装置をその実施例とした。また、本実施例
は、原理的には先に本出願人により提案されたブック原
稿のページめくり読み取り装置と略同様な機能を有して
いる。
【0015】先ず、本発明の実施例の構成・動作につい
て説明する。図1に、TPS(Turn the Pa
ge Scanner;頁めくり読み取り装置)の全体
構成図を示す。このTPSは、その装置本体の上部にコ
ンタクトガラス206及びスケール207が配置されて
おり、このコンタクトガラス206上に、シート物や厚
手の本原稿などの原稿を図示しない圧板によってセット
することができ、後述する光路切り換えを行った走査ユ
ニット200でこの原稿を走査することにより、このコ
ンタクトガラス206上の原稿像を読み取ることができ
る。
【0016】このTPSの装置本体の上半分はスキャナ
ユニット30になっており、走査ユニット200は、こ
のスキャナユニット30の内部を図1において左右方向
に走行して原稿の走査を行う。この走査ユニット200
の走査駆動系の構成図を図2に示す。図2は、装置本体
の上部から見た走査ユニット200の走査駆動系であ
り、図2において、装置本体の奥側にタイミングベルト
312がプーリ304と3段プーリ302によって、装
置本体の手前側にタイミングベルト313がプーリ30
5と2段プーリ306によって、それぞれ左右方向に張
られている。
【0017】ここで、プーリ304とプーリ305の回
転軸は、それぞれバネ307とバネ308によって支持
され、各タイミングベルト312,313に所定の張力
を与えている。3段プーリ302は、タイミングベルト
310でモータプーリ301と、また、タイミングベル
ト311で2段プーリ306とそれぞれ連結されてい
る。タイミングベルト311は、アイドラ303をバネ
309で外側に引くことで所定の張力を得ている。走査
ユニット200は、その奥側と手前側とがクランプ31
5により各タイミングベルト312,313にそれぞれ
固定され、モータプーリ301の回転軸を駆動するスキ
ャナモータ106の回転により、各タイミングベルト3
12,313を介して駆動される。
【0018】本実施例における走査ユニット200の構
成を図3に示す。図3において、走査ユニット200の
下側の左右には原稿押えローラ281a,281bが、
また、その外側にはシート巻き取りローラ280a,2
80bが、それぞれ回転自在に軸支されている。各シー
ト巻き取りローラ280a,280bには、左右独立し
た原稿押えシート282a,282bのそれぞれの中央
側の端部が巻き取られており、各原稿押えシート282
a,282bのそれぞれの外側の端部は、スキャナユニ
ット30の側板にそれぞれ固定されている。これらの原
稿押えシート282a,282bは、テトロン糸で織っ
たクロス(布)に、ゴム系樹脂を両面から溶け込ませた
シート状部材で構成されており、その表面に残留したク
ロスの凹凸跡により、帯電による吸着力が作用しにくい
構造を有している。
【0019】また、シート巻き取りローラ280a,2
80bは、図4にその一方の構造を示すように、二重構
造になっていて、巻き取りローラ軸251a,251b
と、筒状のシート巻き取りローラ280a,280bと
の間に、ゼンマイバネ252a,252bが取り付けら
れている。これにより、その巻き取りローラ軸251
a,251bを、原稿押えシート282a,282bを
張った状態よりも更に回転させることによって、ゼンマ
イバネ252a,252bの作用により、原稿押えシー
ト282a,282bにある程度の張力を掛けることが
できる。
【0020】更に、図5に示すように、各巻き取りロー
ラ軸251a,251bの外側端部には、シート巻き取
りギヤ232a,232bが固定されており、これらの
シート巻き取りギヤ232a,232bは、スキャナユ
ニット30の側板に左右両端を固定され、略全長に亘っ
て歯を有する駆動ラック231に、各アイドルギヤ23
3a,233bを介して、それぞれ噛み合っている。こ
れにより、図5において走査ユニット200が走行する
と、各アイドルギヤ233a,233bとともに各シー
ト巻き取りギヤ232a,232bが回転し、各巻き取
りローラ軸251a,251b、各ゼンマイバネ252
a,252b、及び、各シート巻き取りローラ280
a,280bを介して、各原稿押えシート282a,2
82bの引き出し及び巻き取りが行われ、左右のシート
巻き取りローラ280a,280bの張力が、常時、略
一定に維持される。このとき、各原稿押えシート282
a,282bの厚みによる各シート巻き取りローラ28
0a,280bの巻き太りによって走査ユニット200
の位置により発生する、各シート巻き取りローラ280
a,280bに巻き付いた各原稿押えシート282a,
282bの外周差は、各ゼンマイバネ252a,252
bにより吸収される。
【0021】一方、図3に示すように、各原稿押えロー
ラ281a,281bの間には、本原稿読み取り用のプ
ラテンガラス205と、本原稿頁めくり用のめくりベル
ト208が配設されている。本実施例における本原稿読
み取り用のプラテンガラス205は、走査ユニット20
0の読み取りスキャン方向の上流側に、また、本原稿頁
めくり用のめくりベルト208は、走査ユニット200
の読み取りスキャン方向の下流側にそれぞれ配置されて
いる。このように配置することにより、走査ユニット2
00の読み取り走査のための助走区間を長くでき、その
走査を安定させることができる。また、本実施例では、
同一ユニット内の下側に頁めくり機構を、上側に縮小光
学系を配置させて、装置の小型化を実現させている。
【0022】更に、このように構成することで、走査ユ
ニット200が、左の原稿押えローラ281bと、めく
りベルト駆動ローラ223とで加圧された本原稿(詳細
は後述)を受けて、これらのローラ間で位置出しされた
原稿面(読み取り面273)を読み取ることができるの
で、最適な画像が得られる。この時、プラテンガラス2
05の下面位置は、図6に示すように、原稿面の浮き上
がりの余裕分を予め見込んで、左の原稿押えローラ28
1bの最下点と、めくりベルト駆動ローラ223の最下
点とを結んでできる水平面(読み取り面273)よりも
僅かな間隙αだけ上方に設定されている。この間隙αの
値は、2αが光学系の焦点深度以下になるように設定さ
れ、光学系の縮小率に応じて決定される。
【0023】このプラテンガラス205は、図7に示す
ように、その側部がガラスホルダ269で支持されてい
る。また、プラテンガラス205の下面端部にはガラス
面取り部271があり、ガラスホルダ269の外側下端
部にはホルダ面取り部270がある。このとき、ガラス
面取り部271の側方角部272の位置は、ガラスホル
ダ269の下面よりも僅かな高さβだけ上方に位置する
ように構成されていて、走査ユニット200の動作中
に、プラテンガラス205の側部に本原稿の頁端部など
が引っかからないようになっている。
【0024】一方、プラテンガラス205の内側には、
図3に示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯20
1,202が、本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置
されている。これらの蛍光灯201,202によって照
明された本原稿像は、図3において、第1ミラー219
に反射した後、第2ミラー220と第3ミラー221に
交互に反射し、最後にレンズ216を透過して、CCD
101上に縮小結像される。
【0025】また、めくりベルト208は、めくりベル
ト駆動ローラ223とめくりローラ224とに掛け渡さ
れており、このめくりベルト208の上側の、めくりベ
ルト駆動ローラ224から少し離れた部位の外側には、
帯電ローラ225が接触して配置されている。
【0026】更に、めくりベルト駆動ローラ223の駆
動軸端部には、図5に示すように、めくりベルト駆動ギ
ヤ234が固定されており、このめくりベルト駆動ギヤ
234は、アイドルギヤ235を介して、駆動ラック2
32に噛み合っている。これにより、走査ユニット20
0が走行すると、駆動ラック232に沿って、アイドル
ギヤ235と共にめくりベルト駆動ギヤ234が回転
し、めくりベルト駆動ローラ223の回転により、走査
ユニット200の移動速度と同じ速度でめくりベルト2
08が回転する。
【0027】前述のコンタクトガラス206上にセット
された原稿を読み取る場合には、図3に示すように走査
ユニット200の読み取り光路から外れた位置に待避し
ている切り換えミラー222が、図8に示すキープソレ
ノイド255の作用によって、図9に示すように走査ユ
ニット200の読み取り光路内に進出した位置まで移動
される。この切り換えミラー222の移動により、図9
に示すように、第1ミラー219と第2ミラー220と
の間の光路が、破線で示すプラテンガラス205側か
ら、実線で示すコンタクトガラス206側に切り換えら
れ、2本の蛍光灯203,204によって照明されたコ
ンタクトガラス206上の原稿像が、本原稿の場合と同
様に、第2ミラー220と第3ミラー221に交互に反
射し、レンズ216を透過してCCD101上に縮小結
像される。
【0028】切り換えミラー222は、図8に示すよう
に、切り換えミラーブラケット257に支持されてお
り、この切り換えミラーブラケット257は、光路調整
板259の上部支点258に、回転自在に軸支されてい
る。キープソレノイド255は、この切り換えミラーブ
ラケット257の、切り換えミラー222の支持側と反
対側の端部に配設されており、このキープソレノイド2
55がオン/オフすることにより、切り換えミラーブラ
ケット257が、光路調整板259の上部支点258を
軸として、図8において破線で示す位置と実線で示す位
置との間で揺動される。これにより、切り換えミラー2
22の位置が、前述したように、図3に示す走査ユニッ
ト200の読み取り光路から待避した本原稿読み取り位
置と、図9に示す走査ユニット200の読み取り光路内
に進出したシート物原稿読み取り位置とに選択移動され
る。ここで、切り換えミラー222の光路外への待避位
置(図8における破線位置)は、キープソレノイド25
5の動きに任せて特には規制しないが、この切り換えミ
ラー222の光路内への進出位置(図8における実線位
置)は、切り換えミラーブラケット257の揺動を位置
決めピン256で規制して、この切り換えミラー222
の光路内での停止位置を規制する。
【0029】本実施例における切り換えミラー222
は、切り換えた光路を調整できるように構成されてい
る。すなわち、本実施例における光路調整板259は、
図8に示すように、走査ユニット200のユニット本体
に対して、その下部が下支点262で回転自在に枢支さ
れており、その上支点258と下支点262との間の両
側部に当接して配設されたバネ260と調整ねじ261
とによって略垂直に支持されている。この光路調整板2
59には、平生、その上支点258が切り換えミラー2
22がわに変位する方向への回動習性が、バネ260に
よって付勢されており、この回動習性による光路調整板
259の回動位置は、バネ260と対向するがわに配置
された調整ねじ261の頭部が光路調整板259の側部
に当接することによって位置決めされている。従って、
この光路調整板259は、調整ねじ261を回転させる
ことにより、下支点262を軸として、その上支点25
8の位置を可変させて、この上支点258に支持された
切り換えミラーブラケット257の位置を変位させ、切
り換えミラー222の位置を移動させて、その切り換え
た光路を調整できる。
【0030】本実施例における走査ユニット200の光
学系は、切り換えミラー222以外の他のミラーには、
上述のような光路調整機能はなく、プラテンガラス20
5側の本原稿を読み取る光路の調整は、CCD101の
位置を調整することで行い、コンタクトガラス206側
の原稿を読み取る光路の調整は、上記の方法により切り
換えミラー222の位置を調整することで行うように構
成されている。これにより、本実施例の光学系では、そ
の調整個所を減らすことができ、その組み立て性や保守
性を向上させることができる。
【0031】また、本実施例の光学系は、上記のキープ
ソレノイド255、及びその連結要素等が、走査ユニッ
ト200内に納められていて、この光学系要素の交換時
に走査ユニット200ごと取り外すことにより、そのメ
ンテナンス性を向上させている。
【0032】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図10に、本実施例における走査ユ
ニット200の頁めくり部の動作説明図を示す。本実施
例におけるめくりベルト208は、材質が、PET、P
C、PVCなどからなり、その表面層が表面抵抗1014
Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が表面抵抗108
Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重構造の樹脂フィル
ムで構成されている。
【0033】また、めくりベルト駆動ローラ223は、
接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したロ
ーラで構成されており、確実なベルト駆動とアースを実
現している。
【0034】更に、帯電ローラ225は、金属ローラま
たは金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで
構成されており、この帯電ローラ225には、切り換え
スイッチ253aを介して、交流電源253から所定の
タイミングで、±2〜4kVの高電圧が印加される。
【0035】図10において、走査ユニット200を走
行させ、めくりベルト208を駆動しながら、後述する
タイミングに合わせて切り換えスイッチ253aをオン
し、帯電ローラ225に高圧電源253により、パルス
発生器253bの周波数に合った交流±2〜4kVの高
電圧をかけると、めくりベルト208の表面上に交番電
界が生じ、この交番電界の作用により、このめくりベル
ト208の表面に、接触した本原稿BOの最上位頁25
4を吸着させる吸着力が発生する。
【0036】パルス発生器253bの周波数は、TPS
制御ボード110によって制御され、その周波数を変え
ることができる。また、高圧電源253は、走査ユニッ
ト200の中に配置されていて、その高圧ハーネスが、
走査ユニット200の内部だけに収まり、他の給電線や
信号線のように引きずり回されることがなく、その安全
性が向上されている。
【0037】原稿の読み取り操作がスタートされると、
スキャナユニット30の左端の端部ホームポジションに
いた走査ユニット200が、図1において右方向に走行
を始める。この時、めくりベルト208と頁送りローラ
250を図10の実線で示す位置に図示せぬソレノイド
で移動させる。
【0038】そして、この走査ユニット200のプラテ
ンガラス205の原稿読み取り位置が本原稿BOの左頁
にかかると、図11に示すように、走査ユニット200
の光学系が、この本原稿BOの読み取り動作を始め、こ
の本原稿BOの原稿面を左頁から右頁へと読み取ってい
く。ここでの走査ユニット200の読み取り開始位置
は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わり、オ
ペレータによる操作表示制御部111からの本原稿サイ
ズ入力または図示せぬサイズ検知手段によってTPS制
御ボード110でコントロールされる。また、この読み
取り開始位置は、コンタクトガラス206上の原稿の読
み取り開始位置(スケール207の基準端)とも異な
る。
【0039】このようにして、走査ユニット200の光
学系が、本原稿BOの左頁から右頁へと、その原稿面を
読み取っていく。この図11に示す読み取り動作中は、
めくりベルト208と頁送りローラ250とが、図10
の実線で示す位置に保持されている。そして、右頁の端
まで読み終えると、図12に示すように、走査ユニット
200の原稿走査方向を逆転させる。
【0040】この時、図12に示すように、めくりベル
ト208と頁送りローラ250を図10の実線で示す位
置に図示せぬソレノイドで移動させる。また、これと略
同時にパルス発生器253bと高圧電源253を駆動し
て、所定の周波数の交流高電圧を帯電ローラ225にか
け、めくりベルト208の表面上に電荷パターンを形成
させる。
【0041】この本原稿BOの頁めくりを始めるときに
は、めくりベルト208と、後述する頁送りローラ25
0とが、図10の破線で示す位置にあって、この頁めく
り動作に先行して、このめくりベルト208の表面上に
形成された帯電パターン部が本原稿BOの最上位頁25
4の上に重なる。そして、この最上位頁254の先端
が、めくりベルト208の下側の中央を越えたところ
で、図13に示すように、このめくりベルト208と頁
送りローラ250とが、図示せぬソレノイドの作用によ
り、図10の実線で示す位置に移動される。
【0042】このタイミングは、本原稿BOの大きさ
(サイズ)によって変わり、オペレータによる操作表示
制御部111からの本原稿サイズ入力または図示せぬサ
イズ検知手段によってTPS制御ボード110でコント
ロールされる。
【0043】これにより、このめくりベルト208の表
面に形成された電荷パターンの不平等電界による吸着力
で、本原稿BOの最上位頁254だけが、めくりベルト
208の表面上に吸着されて、この最上位頁254の端
部がめくりベルト208と共に持ち上げられる。
【0044】この時に、走査ユニット200を、0.1
〜3(sec)の時間だけ停止させ、本原稿BOの最上
位頁254だけの吸着を確実にする。
【0045】ここで、本実施例におけるめくりベルト2
08への帯電のタイミングは、図17に示すように、本
原稿BOの原稿面を読み終えたと同時にリターンする走
査ユニット200のリターン動作と共に、めくりベルト
208への帯電を開始するように設定されているので、
走査ユニット200の動作に無駄がなく効率がよい。こ
の走査ユニット200のリターン位置またはめくりベル
ト208への帯電開始位置は、本原稿BOの大きさ(サ
イズ)によって変わり、オペレータによる操作表示制御
部111からの本原稿サイズ入力または図示せぬサイズ
検知手段によってTPS制御ボード110でコントロー
ルされる。
【0046】ここで、めくりベルト208への帯電のタ
イミングは、走査ユニット200がリターンを始めてか
ら後に、帯電を開始してもよい。このようにするため
に、図18において、本原稿BOの読み取り位置からめ
くりベルト208の駆動ローラ223の最下点までの距
離L1を、帯電ローラ225がめくりベルト208と接
している接点からめくりベルト208の駆動ローラ22
3の最下点までの距離L2以上にしている(L1≧L
2)。
【0047】また、このめくりベルト208と頁送りロ
ーラ224を図10の実線で示す位置に移動させたとき
に、帯電パターン形成のための高電圧印加を停止し、こ
れと同時にTPSボード110でパルス発生器253b
の発生周波数を500Hz以上の高周波に切り換え、高
圧電源253を駆動して高周波の交流高電圧を帯電ロー
ラ225にかけ、めくりベルト208の表面上に形成さ
れていた帯電パターンを高周波除電する。
【0048】上述のように、本原稿BOの最上位頁25
4をめくり上げ、走査ユニット200を0.1〜3秒間
の間停止させた後、再び走査ユニット200を、図13
に示すように、その端部ホームポジションに向けて移動
させると、この本原稿BOの最上位頁254が、図14
に示すように、めくりローラ224と頁送りローラ25
0に挾まれて確実に搬送され、走査ユニット200の右
側部に配置された上下一対の頁ガイド227,228
(図3)の間を通過して、走査ユニット200の右外側
にその先端側が送り出される。
【0049】この時、この走査ユニット200の上方側
の頁ガイド227上に取付けられた頁めくりセンサ21
4(図3)が、走査ユニット200の右外側に送り出さ
れた原稿頁を検知して、この原稿頁が正常に頁めくりさ
れたことを判断する。
【0050】ここで明らかなように、本実施例では、走
査ユニット200の頁めくり動作によりめくり上げられ
た原稿頁が、丸められたり折り曲げられたりせずに自然
な姿勢に保持されるので、このめくり上げた原稿頁を傷
めることがなく、また、このめくり上げた原稿頁を収納
するための頁収納手段を走査ユニット200内に配設す
る必要がないので、走査ユニット200を小型化でき
る。
【0051】次いで、図15に示すように、本原稿BO
の最上位頁254を本原稿の綴じ部までめくり上げた時
点で、めくりベルト208と頁送りローラ250を元の
位置(図10の破線位置)に戻す。この状態で、走査ユ
ニット200を更にその端部ホームポジションに向けて
移動させると、図16に示すように、このめくり上げた
原稿頁が、本原稿の綴じ部に引っ張られて、一対の頁ガ
イド227,228の間を戻りながら、本原稿BOの左
頁上に重ね合わされるようにして走査ユニット200内
から排出される。
【0052】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿BO
に対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行し
たり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重
ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向を
反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走査
ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0053】なお、走査ユニット200は、本原稿BO
の読み取り動作のみ、あるいは、頁めくり動作のみを行
なう場合もある。
【0054】次に、本実施例における走査ユニット20
0の走査レールの構成について説明する。走査ユニット
200は、図18に示すように、前述の光学系が配設さ
れた走査光学系ユニット336が、スキャナユニット3
0の手前側と奥側に配置された一対の走査側板337
a,337bに対して、手前側の2本の支持ロッド34
4aと、奥側の1本の支持ロッド344bとで、回動自
在に支持されている。これにより、走査ユニット200
は、その手前側と奥側に配置された一対の走査側板33
7a,337bの相対ねじれに追従して、その走査光学
系ユニット336までねじれてしまわないように、走査
光学系ユニット336が手前側に配置された走査側板3
37aに対してのみ習うように構成される。
【0055】一方、スキャナユニット30の側板には、
その手前側と奥側とに、互いに平行な2本の走査レール
343a,343bが、それぞれの左右両端を固定して
配設されている。これらの走査レール343a,343
bは、断面形状が略L字型に構成されており、これらの
走査レール343a,343bを取り囲むように、コロ
ブラケット338a,338bが各走査側板337a,
337bにそれぞれ取付けられている。
【0056】これらのコロブラケット338a,338
b内には、各走査レール343a,343bの水平部分
を挾み込むように、位置決めコロ339a,339b
と、押えコロ340a,340bとが、それぞれ回転自
在に配設されている。ここで、各位置決めコロ339
a,339bは、本原稿の読み取り時及び頁めくり時に
おける走査ユニット200の上下方向の位置を決める機
能を果たしており、各走査側板337a,337bにそ
れぞれ2個ずつ配置されている。
【0057】これに対し、各押えコロ340a,340
bは、各走査レール343a,343bの水平部分を、
その上側から加圧するように構成されている。すなわ
ち、これらの押えコロ340a,340bは、図19に
示すように、略ベルクランク状に形成された押えコロブ
ラケット346の自由端部に回転自在に軸支されてい
る。この押えコロブラケット346は、その中央部が、
各コロブラケット338a,338bに固定されたスタ
ッド347に回転自在に軸支されている。また、この押
えコロブラケット346の基端部と、各コロブラケット
338a,338bとの間には、加圧バネ345が掛け
渡されている。これにより、加圧バネ345の緊縮力に
よって各押えコロ340a,340bが、各走査レール
343a,343bの水平部分をその上側から加圧す
る。
【0058】この各走査レール343a,343bの水
平部分に対する各押えコロ340a,340bの加圧に
よって、走査ユニット200に、スキャナユニット30
の上方側への変位習性が与えられ、この変位習性により
各走査レール343a,343bの水平部分の下面側に
対して各位置決めコロ339a,339bが当接するこ
とにより、スキャナユニット30に対して走査ユニット
200が位置決めされる。
【0059】また、この走査ユニット200は、手前側
のコロブラケット338aに回転自在に軸支された横押
えコロ341と、上記の各押えコロ340a,340b
と同様な加圧構造により奥側のコロブラケット338b
を内側方向に加圧する横加圧コロ342とを、各走査レ
ール343a,343bの水平部分を両外側から挾み込
むようにそれぞれ配置することによって、その奥行き方
向への位置決めがなされている。
【0060】図20乃至図23に、頁送りローラ250
の構成及び作用を示す。頁送りローラ250は、図20
及び図21に示すように、シャフト248の、めくりベ
ルト208の幅に対応する部位に、所定の間隔をおいて
複数個のローラを固定して構成されている。この頁送り
ローラ250は、発泡ポリウレタンのようなやわらかい
樹脂またはゴム等の材質で形成されている。
【0061】一方、めくりローラ224の幅は、めくり
ベルト208の幅よりも大きく形成されており、図20
に示すように、このめくりローラ224の両端部がめく
りベルト208の外側にそれぞれ延出している。シャフ
ト248には、このめくりローラ224の両端の延出部
に対応するように、頁送りローラ250の直径よりも僅
かに小さな直径の駆動ローラ249がそれぞれ固定され
ている。この駆動ローラ249は、頁送りローラ250
よりも高度の高いゴム等の材質で形成されている。
【0062】この頁送りローラ250は、図10の破線
で示す位置に待避している状態では、先端が櫛歯状に形
成された下方の頁ガイド228の凹部にはまり込む(側
方から見ると互いに重なり合う)ように位置している。
また、めくりベルト208が図10の実線で示す位置に
上昇した状態では、この頁送りローラ250も10の実
線で示す位置に移動し、各駆動ローラ249がめくりロ
ーラ224の両端延出部にそれぞれ当接して、この頁送
りローラ250の周面の一部がめくりベルト208によ
り少し加圧される位置まで移動する。
【0063】これにより、頁送りローラ250が、図2
1に示すように、駆動ローラ249との直径差分だけ変
形して、めくりベルト208によりめくり上げられた原
稿頁に対する搬送力が、この頁送りローラ250に与え
られる。また、この頁送りローラ250に対する回転力
は、めくりローラ224の回転力が、これに当接した駆
動ローラ249を介して伝達されることによって与えら
れる。このとき、駆動ローラ249は当接しているめく
りローラ224と同じ周速で回転するが、頁送りローラ
250は、その直径が駆動ローラ249よりも大きい分
だけ、大きな周速で回転する。これによって、「頁送り
ローラの線速≧めくりベルトの線速」となり、めくり上
げられた原稿頁に対する確実な頁搬送力が得られる。
【0064】一方、図16に示したように、めくり上げ
た原稿頁を走査ユニット200から排出するときには、
この頁送りローラ250及びめくりベルト208を、図
10の破線で示す位置にそれぞれ待避させる。
【0065】上述のように構成された頁送りローラ25
0の動作は、図22及び図23に示すトグルジョイント
装置によって制御される。頁送りローラ250の回転中
心であるシャフト248は、図22及び図23に示すよ
うに、ベルクランク状に形成されたトグルレバー274
の一端に回転自在に軸支されている。このトグルレバー
274は、走査ユニット200に対して、支点275で
回転自在に軸支されている。また、走査ユニット200
に植設された固定ピン276とシャフト248との間に
は、緊縮性のバネ279が掛け渡されており、これによ
って、この固定ピン276と支点275を通る直線を中
立線278とするトグル機構が構成されている。
【0066】このトグル機構は、平生、図22に示すよ
うに、めくりベルト208から頁送りローラ250を図
10の破線で示す位置に待避させた状態にあり、めくり
ローラ224が図10の実線で示す位置に向けて上昇を
開始すると、このめくりローラ224の回転軸224a
が、トグルレバー274の他端部に係合し、このトグル
レバー274を回転させながら更に上昇する。
【0067】このとき、このトグルレバー274の回転
により、シャフト248が中立線278を越えるまで
は、バネ279の緊縮力が、頁送りローラ250を元の
位置に戻そうとするが、このシャフト248が中立線2
78を越えると、このバネ279の緊縮力が、頁送りロ
ーラ250をめくりローラ224に当接させる向きに作
用する。
【0068】これにより、図23に示すように、めくり
ローラ224が図10の実線で示す位置に上昇し終えた
状態で、このバネ279の緊縮力によって、各駆動ロー
ラ249がめくりローラ224の両端延出部にそれぞれ
当接して、この頁送りローラ250の周面の一部がめく
りベルト208により少し加圧される位置まで移動す
る。
【0069】一方、図16に示したように、めくり上げ
た原稿頁を走査ユニット200から排出するときには、
めくりローラ224が図10の破線で示す位置に待避す
る動作により、このめくりローラ224が、図23に示
す位置から、駆動ローラ249を押しながら下降する。
これにより、シャフト248が中立線278を越える
と、バネ279の緊縮力が、10の破線で示す位置に頁
送りローラ250を待避させる方向に作用して、頁送り
ローラ250が図22に示す位置まで待避し、めくりロ
ーラ224が元の位置に戻される。
【0070】このように、本実施例における頁送りロー
ラ250は、その待避位置からめくりベルト208に当
接する方向に、このめくりベルト208の上昇駆動に連
動して移動するので、この頁送りローラ250の駆動機
構を安価かつ小型に構成できる。また、この頁送りロー
ラ250移動は、めくりベルト208が上昇を開始した
後、ある程度の時間差を持って(めくりベルト208の
上昇の後半に)開始されるので、このめくりベルト20
8の上昇によってめくり上げられた原稿頁の端部位置が
めくりベルト208から突出している場合でも、このめ
くりベルト208と頁送りローラ250との間に、この
原稿頁の端部を確実に挾み込むことができ、走査ユニッ
ト200の頁めくり動作の余裕度が向上される。
【0071】上述の光路切り換え方式の第2の実施例と
して、切り換えミラー回転方式による光学系の構成を図
24に示す。この実施例では、切り換えミラー222を
支持している切り換えミラーブラケット264が、走査
ユニット200のユニット本体に対して、支点265で
回転自在に軸支されている。ソレノイド263は、この
切り換えミラーブラケット264の、切り換えミラー2
22の支持側と反対側の端部に配設されており、このソ
レノイド263がオン/オフと、このソレノイド263
と反対の方向に切り換えミラーブラケット264を引く
バネ266の作用により、切り換えミラーブラケット2
64が、支点265を軸として、図24において破線で
示す位置と実線で示す位置との間で揺動される。これに
より、切り換えミラー222の位置が、図24に破線で
示す本原稿読み取り位置と、図24に実線で示すシート
物原稿読み取り位置とに選択移動される。ここで、プラ
テンガラス205を通して本原稿を読み取る光路に切り
換えミラー222の光路を切り換える場合には、この切
り換えミラー222を位置決めピン268に付き当て
て、この切り換えミラー222の停止位置を図24にお
ける破線位置となるように規制する。また、コンタクト
ガラス206を通してシート物原稿を読み取る光路に切
り換えミラー222の光路を切り換える場合には、この
切り換えミラー222を位置決めピン267に付き当て
て、この切り換えミラー222の停止位置を図24にお
ける実線位置となるように規制する。
【0072】図25に本発明によるTPSの電装ブロッ
ク図を示す。図25において、TPS制御ボード110
は、CPU、外部ROM、RAM、I/O、タイマ、及
び、シリアルインターフェースからなり、TPS全体の
制御を行っている。このTPS制御ボード110は、シ
リアルインターフェースにより操作表示制御部111と
プリンタ部112に接続されており、それぞれの間でコ
マンド及びデータのやり取りが行われている。
【0073】読み取りユニット駆動ドライバ113は、
走査ユニット200のスキャナモータ106を正逆転駆
動させて原稿を走査している。この原稿走査に先立っ
て、中央HPセンサ114と端部HPセンサ115との
2つのセンサにより、走査ユニット200のホームポジ
ションが検出される。ここで、本原稿読み取り時は、中
央HPセンサ114の検出位置が走査ユニット200の
スタート位置となっている。図34に示すように、走査
ユニット200内には、本原稿BOの頁を静電吸着によ
りめくり込むためのめくりベルト208があり、本原稿
頁は、このめくりベルト208上に高圧電源116によ
り電荷パターンを形成することにより、めくりベルト2
08上に静電吸着される。
【0074】そして、このめくりベルト208上に静電
吸着された原稿頁のめくり込みは、めくりベルト上下ソ
レノイド117によりめくりベルト208を上方に揺動
させて、吸着された頁端部を走査ユニット200がわに
持ち上げることによって行われる。この時、本原稿BO
の頁がめくられたことを検知する頁めくりセンサ118
によって、原稿頁がめくられたか否かが検知される。こ
の頁めくり時に、頁めくりセンサ118の検知が所定の
タイミングで行われなかった場合には、その頁めくり走
査が再実行される。
【0075】ミラー切り換えソレノイド119は、本原
稿専用の下読み取りの光路と、シート原稿等の一般的な
上読み取りの光路との切り換えを行うソレノイドであっ
て、キープソレノイドを使用することにより、光路切り
換え時のみソレノイドに通電するようになっている。原
稿照明用の光源としては、前述したように、走査ユニッ
ト200の上下の各読み取り部に配設した各2灯の蛍光
灯201,202、及び203,204がそれぞれ使用
されている。
【0076】各蛍光灯201,202,203,204
は、各蛍光灯ドライバにより発光制御されている。ま
た、各蛍光灯201,202,203,204には、ヒ
ータ201f,202f,203f,204fと、サー
ミスタ201g,,203gとがそれぞれ取り付けられ
ており、これらのヒータとサーミスタによって各蛍光灯
の温度制御が行われている。
【0077】この電装ブロックでは、4灯の蛍光灯が1
つの蛍光灯ドライバ120に接続されているが、各蛍光
灯の点灯装置は2回路のみであり、TPS制御ボード1
10からの切り換え信号により上下の各蛍光灯の接続を
切り換える回路が蛍光灯ドライバ120の内部に備わっ
ている。
【0078】原稿画像は、各蛍光灯の照明によりミラー
及びレンズを通り、VPU102に接続されているCC
D101に結像される。VPU102は、CCD101
を駆動するクロックを発生し、CCD101から出力さ
れたアナログの画像信号をA/Dコンバータによりデジ
タル値に変換して、フレームメモリ104とIPU10
3を通し画像信号をプリンタ部112に出力する。ここ
で、フレームメモリ104は、TPSの読み取り線速と
プリンタ部112のプロセス線速のバッファに使用され
る。また、IPU103では、画像データの画像処理が
行われる。
【0079】ところで、本実施例における原稿台ユニッ
ト35には、図1に示すように、装置本体中心2の左右
に、それぞれ1つずつの原稿台1が、リンク機構11に
よって上下動自在に支持されて配設されている。各原稿
台1は、バネ13によってそれぞれ上方に加圧されてい
る。
【0080】また、原稿台1の奥側には、図26に示す
ように、ヒンジ12を介して原稿押え板14が原稿台1
に対して回動自在に支持されている。この原稿押え板1
4の先端にはストッパ爪15が設けられており、このス
トッパ爪15は、図26において、原稿第1の上に原稿
押え板14を伏せたときに、原稿台1の手前側に設けら
れたストッパ16に係止されるようになっている。この
ように、本実施例の原稿台ユニット35では、原稿押え
板14のストッパ機構が原稿台ユニット35の手前側に
あるので、原稿押え板14の操作を容易に行える。
【0081】一方、原稿第1の上面には数個の穴1aが
穿たれており、これらの穴1aから固定子17の一部が
突出されている。また、これらの固定子17の上面に
は、本原稿BOの表紙を確実に加圧固定させるためのゴ
ム板18がそれぞれ取付けられている。
【0082】各固定子17は、図27に示すように、本
原稿BOの綴じ部の背表紙を支持するための補助原稿台
19と共に、原稿台1の装置中央側付近に固定された回
転軸20に、それぞれ回動自在に支持されている。更
に、各固定子17は、図示しないバネによって、図27
の矢印で示す方向にそれぞれ付勢されている。
【0083】これにより、図28に示すように、本原稿
BOの表紙と裏表紙とを、原稿押え板14と原稿台1と
の間に挾んで、原稿台1に対して原稿押え板14を係止
することによって、本原稿BOが原稿台1上に確実に固
定される。この時、本実施例では、各固定子17が原稿
台1の装置中央側付近に配設されているので、これらの
固定子17により本原稿BOの綴じ部寄りの表紙及び裏
表紙が加圧挾持され、本原稿BOが原稿台1上によりい
っそう確実に固定される。
【0084】ここで、本原稿BOが載置されていない状
態で、原稿押え板14を原稿台1上に固定したときに
は、この原稿押え板14と原稿台1との間に、数mmの
隙間ができるように設定されており、厚い表紙の本原稿
も固定できるように構成されている。
【0085】更に、本実施例では、図28に示すよう
に、補助原稿台19が本原稿BOの背表紙を加圧するこ
とによって、載置された本原稿BOの見開き綴じ部が開
かれるので、その見開き頁の読み取りを確実に行うこと
ができる。
【0086】また、この補助原稿台19は、図28及び
図29に示すように、原稿台1の端部が、下方に曲がっ
ていて(図29のE部)、この曲折部分が、補助原稿台
19の一部(図29のG部)に当接することによってそ
の回転移動範囲が規制されており、これにより、補助原
稿台19が原稿台1の上面よりも上に突出しないように
構成されている。従って、本実施例では、比較的薄い本
原稿を載置した際に、補助原稿台19の回動により、こ
の本原稿の見開き綴じ部が上方へ飛び出さないようにな
っている。
【0087】更に、本実施例では、図1に示すように、
補助原稿台19の配設されている方の左側の原稿台1
は、上下移動のみが可能で、それに載置された本原稿B
Oのずれが起こらないようになっている。一方、補助原
稿台19の配設されていない方の右側の原稿台1は、上
下移動だけでなく、スライド溝21によって、図1にお
いて左右方向に移動可能に支持されている。
【0088】この右側の原稿台1には、バネ10により
左方向への移動習性が付勢されており、この原稿台1に
植設されたスライド軸22が、スライド溝21の端部に
突き当たることによって、この原稿台1の移動が停止さ
れている。
【0089】これにより、本実施例の本原稿固定装置で
は、載置された本原稿BOの左右頁に頁差が生じた場合
でも、この本原稿BOが突っ張ることなく保持され、そ
の走査中にも本原稿の位置ずれが起こる心配がなくな
る。
【0090】図30は、各原稿台1上に本原稿BOをセ
ットしたときの状態を示している。図30に示すよう
に、本原稿BOの表紙、及び、裏表紙は、原稿台1と原
稿押え板14によって挾まれ、各固定子17によってそ
れぞれ固定されている。また、各原稿台1の高さは、本
原稿BOの見開かれた左右の頁の頁差に応じて、前述し
た走査ユニット200により、本原稿BOの左右の頁が
押されることによって決定され、この状態で、補助原稿
台19が本原稿BOの背表紙を上方に加圧する。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、補助原稿台を、回転軸
支された側と反対側の端部が、上方へ向かう方向に付勢
し、且つ、上記補助原稿台が、回転軸支された側の原稿
台の上面よりも、上方に突出しない範囲で回転可能なよ
うに可動範囲を規制されているので、本原稿がセットさ
れていない状態では、補助原稿台の上面が略原稿台上面
と同じ高さに保持されていて、本原稿をセットする位置
基準である原稿台端部(補助原稿台側)が確認し易くな
る。また、本発明によれば、補助原稿台が原稿台よりも
上方に突出していないので、本原稿をセットするときに
補助原稿台を押し下げる必要もなく、補助原稿台が邪魔
にならずオペレータの操作性が向上する。更に、本発明
によれば、補助原稿台が原稿台よりも下方に大きく離れ
ていることもないので、本原稿をセットするときに本原
稿の背表紙が落ち込んでしまうという不具合も発生せ
ず、本原稿を確実にセットできる。また、薄い本原稿や
ホッチキス止めの原稿などを載置した場合に、補助原稿
台が本原稿を原稿台の読み取り面よりも押し下げること
もなく、走査ユニットが衝突しないで走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施される本原稿めくり読み取り装
置の概略断面図である。
【図2】この発明のが実施される本原稿めくり読み取り
装置のスキャナユニットにおける走査ユニットの駆動機
構を示す概略平面図である。
【図3】上記スキャナユニットにおける走査ユニットの
概略断面図である。
【図4】上記走査ユニットのシート巻き取りローラの構
造を示す概略断面図である。
【図5】上記スキャナユニットにおける走査ユニットの
シート巻き取りローラ及びめくりローラの駆動機構を示
す概略側面図である。
【図6】上記走査ユニットにおける画像読み取り部の原
稿押えローラとプラテンガラスとの位置関係を示す概略
断面図である。
【図7】上記走査ユニットにおける画像読み取り部のプ
ラテンガラスとガラスホルダとの位置関係を示す概略断
面図である。
【図8】上記走査ユニットにおける走査光学系の光路を
本原稿走査側からシート物原稿走査側に切り替えるため
の切り換えミラーの駆動手段及び光路調整手段の概略側
面図である。
【図9】上記切り換えミラーを駆動して上記走査ユニッ
トにおける走査光学系の光路を本原稿走査側からシート
物原稿走査側に切り替えた状態における走査ユニットの
概略断面図である。
【図10】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁め
くり上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略断面図で
ある。
【図11】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移図
である。
【図12】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷
移図である。
【図13】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移
図である。
【図14】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移図であ
る。
【図15】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
図である。
【図16】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁排出途中の遷移図である。
【図17】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁め
くり上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略断面図で
ある。
【図18】上記スキャナユニットに対する上記走査ユニ
ットの支持構造を示す概略側面図である。
【図19】上記スキャナユニットに対する上記走査ユニ
ットの支持機構の走査レールと押えコロとの関係を示す
概略側面図である。
【図20】上記走査ユニットにおけるめくりベルトと頁
送りローラとの位置関係を説明するための概略斜視図で
ある。
【図21】上記走査ユニットのめくりベルトに対する頁
送りローラの当接状態を示す概略側面図である。
【図22】上記走査ユニットにおけるめくりベルトの動
作に連動して上記頁送りローラを駆動させるトグルジョ
イント装置により上記めくりベルトから上記頁送りロー
ラを待避させた状態を示す概略側面図である。
【図23】上記トグルジョイント装置により上記めくり
ベルトに対して上記頁送りローラを当接させた状態を示
す概略側面図である。
【図24】上記走査ユニットにおける走査光学系の光路
を本原稿走査側からシート物原稿走査側に切り替えるた
めの他の切り換えミラーの駆動手段及び光路調整手段の
概略側面図である。
【図25】上記TPSの駆動制御手段のブロック図であ
る。
【図26】この発明の本原稿保持装置における一方の原
稿台の概略斜視図である。
【図27】この発明の本原稿保持装置における一方の原
稿台の補助原稿台の概略斜視図である。
【図28】この発明の本原稿保持装置の概略側面図であ
る。
【図29】この発明の本原稿保持装置の要部の側面図で
ある。
【図30】この発明の本原稿保持装置の作用を説明する
ための概略側面図である。
【符号の説明】
1 原稿台 10 バネ 11 リンク機構 12 ヒンジ 13 バネ 14 原稿押え板 15 ストッパ爪 16 ストッパ 17 固定子 18 ゴム板 19 補助原稿台 20 回転軸 21 スライド溝 22 スライド軸 30 スキャナユニット 35 原稿台ユニット BO 本原稿 BOa 本原稿の綴じ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本原稿を載置する原稿載置台と、この原稿
    載置台上に見開かれて載置された本原稿の原稿読み取
    り、もしくは、頁めくりを行う走査ユニットを有する本
    原稿取り扱い装置において、 上記走査ユニットの走査面に沿ってこの走査面の左右に
    配設された2つの原稿台と、各原稿台のうちの一方の原
    稿台の装置中央側端部に回転自在に軸支された補助原稿
    台とを具備し、 上記補助原稿台は、回転軸支された側と反対側の端部
    が、上方へ向かう方向に付勢されると共に、 上記補助原稿台が回転軸支された側の原稿台の上面より
    も、上方に突出しない範囲で回転可能なように可動範囲
    を規制されていることを特徴とする本原稿保持装置。
JP26666493A 1993-10-25 1993-10-25 本原稿保持装置 Pending JPH07120849A (ja)

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JP26666493A JPH07120849A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 本原稿保持装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP26666493A JPH07120849A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 本原稿保持装置

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ID=17433977

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