JPH08223374A - 本原稿頁指定方法 - Google Patents

本原稿頁指定方法

Info

Publication number
JPH08223374A
JPH08223374A JP7020577A JP2057795A JPH08223374A JP H08223374 A JPH08223374 A JP H08223374A JP 7020577 A JP7020577 A JP 7020577A JP 2057795 A JP2057795 A JP 2057795A JP H08223374 A JPH08223374 A JP H08223374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
page
document
image
mode
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7020577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3386271B2 (ja
Inventor
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Toshiki Yamashita
敏樹 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP02057795A priority Critical patent/JP3386271B2/ja
Publication of JPH08223374A publication Critical patent/JPH08223374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3386271B2 publication Critical patent/JP3386271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、本原稿の画像読み取りもしくは画
像形成の頁の指定を簡易かつ正確に行うことができ、画
像読み取りもしくは画像形成の頁の指定ミスによる不具
合を無くすことができるようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、本原稿画像読み取り装置、もし
くは本原稿画像形成装置で本原稿の画像読み取りもしく
は画像形成の頁を指定する本原稿頁指定方法であって、
本原稿の画像読み取りもしくは画像形成の頁を本原稿頁
指定手段99により指定し、本原稿における複数箇所の
画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を本原稿頁範囲
指定手段99により指定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は本原稿画像読み取り装
置、もしくは本原稿画像形成装置で本原稿の読み取りも
しくは画像形成の頁を指定する本原稿頁指定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、本原稿画像読み取り装置、もしく
は本原稿画像形成装置には、本原稿の画像読み取りを行
わずに本原稿の頁めくりのみを連続的に行うものはな
く、本原稿の画像形成の頁や、非画像形成の頁、又はこ
れらの組み合わせからなる複数の頁群の指定や画像形成
飛ばし頁の指定を行うものはない。
【0003】また、本原稿画像読み取り装置もしくは本
原稿画像形成装置においては、一冊の本原稿内で、章や
頁の構成により、複数頁群の画像読み取りもしくは画像
形成を行ったり、画像読み取りもしくは画像形成を行う
べき頁が飛んでいたりする場合がある。従来、本原稿画
像形成装置においては、本原稿の画像形成を行う頁群毎
に頁数を指定しており、最初の頁群の画像形成が終了す
ると、本原稿を取り出して次の2番目の頁群の画像形成
開始頁を見開いて再セットし、2番目の頁群の頁数を指
定して動作を開始させている。このように頁群の画像形
成開始頁を見開いてセットすること、及び、頁群の頁数
を指定して動作を開始させることを各頁群毎にその画像
形成動作前に行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、本原稿画像形成
装置では、本原稿の画像形成を行う頁群の画像形成開始
頁を見開いてセットすること、及び、頁群の頁数を指定
して動作を開始させることを各頁群毎にその画像形成動
作前に行うので、オペレータは装置に付いていて、各頁
群の画像形成毎に、頁群の画像形成開始頁を見開いてセ
ットすること、及び、頁群の頁数を指定して動作を開始
させることが必要となり、かつ、頁群の画像形成開始頁
を見開く際に各頁群の間に挟まっている画像形成不要な
頁や白紙をめくる必要があり、操作が煩雑で頁群の指定
を間違え易くて本原稿の読み取りミスや画像形成ミスが
生じ易い。
【0005】本発明は、本原稿の画像読み取りもしくは
画像形成の頁の指定を簡易かつ正確に行うことができ、
画像読み取りもしくは画像形成の頁の指定ミスによる不
具合を無くすことができる本原稿頁指定方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、見開き本原稿の画像を読み
取る読み取り手段と、本原稿の頁をめくる頁めくり手段
とを有する本原稿画像読み取り装置、もしくは本原稿画
像形成装置で本原稿の画像読み取りもしくは画像形成の
頁を指定する本原稿頁指定方法であって、本原稿の画像
読み取りもしくは画像形成の頁を本原稿頁指定手段によ
り指定し、本原稿における複数箇所の画像読み取りもし
くは画像形成の頁範囲を本原稿頁範囲指定手段により指
定する。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の本
原稿頁指定方法において、本原稿における複数箇所の画
像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を本原稿頁範囲指
定手段による各画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲
の開始頁と終了頁の入力により指定する。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の本
原稿頁指定方法において、本原稿頁範囲指定手段として
頁範囲入力手段と入力確定キーを用いて頁範囲入力手段
による1つの画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の
入力と、入力された画像読み取りもしくは画像形成の頁
範囲の入力確定キーの押下による確定を各画像読み取り
もしくは画像形成の頁範囲について順次に繰り返して行
うことで本原稿における複数箇所の画像読み取りもしく
は画像形成の頁範囲の指定を行う。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の本
原稿頁指定方法において、前記本原稿頁範囲指定手段で
指定した複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の頁
範囲の順序、前記本原稿頁範囲指定手段で指定した画像
読み取りもしくは画像形成の頁範囲を確認手段により確
認させる。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の本
原稿頁指定方法において、前記本原稿頁範囲指定手段で
指定した画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の修正
もしくは解除を修正手段もしくは解除手段で行う。
【0011】請求項6記載の発明は、見開き本原稿の画
像を読み取る読み取り手段と、本原稿の頁をめくる頁め
くり手段とを有する本原稿画像読み取り装置、もしくは
本原稿画像形成装置で本原稿の画像読み取りもしくは画
像形成の頁を指定する本原稿頁指定方法であって、本原
稿における複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の
頁範囲を第1の本原稿頁範囲指定手段により指定し、こ
の第1の本原稿頁範囲指定手段により指定した画像読み
取りもしくは画像形成の頁範囲内で画像読み取りもしく
は画像形成をしない頁範囲を第2の本原稿頁範囲指定手
段で指定する。
【0012】
【実施例】図1は請求項1〜6記載の発明を応用した本
原稿画像形成装置の一例を示す。この本原稿画像形成装
置は、本原稿・シート原稿画像読み取り装置(TPS:
Turn the Page Scanner)の読み
取り画像を電子写真方式のプリンタで出力する装置であ
って、原稿画像を読み取るスキャナ部500と、画像を
形成するプリンタ501とを有し、スキャナ部500は
原稿を走査してその画像を読み取るとともに頁めくりを
行う走査ユニット200を有する。
【0013】この走査ユニット200は、原稿画像を読
み取るCCD(電荷結合素子)を有する画像読み取り板
(SBC)101と、この画像読み取り板101からの
アナログ画像信号の処理からA/D変換までを行うVP
U(Video Processing Unit)1
02と、原稿を照明する蛍光灯及びそのインバータ電
源、ヒータ、サーミスタ、ファン、ソレノイド等の走査
ユニット200内の負荷系の信号線と電源ラインの配線
を中継するキャリッジ502とを有する。このキャリッ
ジ502とVPU102はそれぞれ独立のフレキシブル
ケーブルでIPU(Image Processnig
Unit;画像処理装置)103と接続されている。
【0014】IPU103は、コネクタにより着脱可能
で、読み取り画像信号を記憶するためのDRAMモジュ
ールからなるフレームメリ104を備え、IPU103
内のマイクロコンピュータは走査ユニット200を走査
するためのステッピングモータや原稿台駆動用DCモー
タ等の負荷をモータ駆動回路503を介して制御すると
共にセンサを駆動する。
【0015】プリンタ501は、複写のモード制御、操
作部99のキー信号取り込み及び表示制御を行うメイン
制御部(システム制御部)と、複写タイミング制御を行
うシーケンス制御部とからなるメイン制御板107を有
し、メイン制御部とIPU103、シーケンス制御部、
操作部99の各マイクロコンピュータは互いにシリアル
通信でコマンドの送受信を行う。メイン制御板107は
プリンタ501の作像に係わるセンサ類の入力、モー
タ,ソレノイド,クラッチ等の制御を行って画像形成の
シーケンス制御を行う。
【0016】図2は、この装置のデータ処理フローブロ
ックを示す。この装置は、TPSの画像読み取り部と、
画像データ処理部と、画像形成部とに大きく分けられ
る。TPSの走査りユニット右端部に配置した画像読み
取り板101はCCDを備えている。VPU102は、
IPU103からの基準信号に基づきCCDに駆動信号
を供給し、画像読み取り板(読み取りセンサ)101か
らのアナログ画像信号の補正からデジタル変換までを行
って各ドット8ビットの読み取り画像データを得る。
【0017】そして、VPU102は、その各ドット8
ビットの読み取り画像データをクロック及び主走査方向
のゲート信号に同期させて約7.5MHzの速度でIP
U103に出力し、IPU103はVPU102からの
画像データの変倍等の加工処理や電子写真の高画質処理
を行う。IPU103は、画像データの最終処理では画
像データのγ補正を含む階調処理を行い、画像データを
書き込みに適した各ドット4ビットのビデオデータに変
換してその処理後の画像データをフレームメモリ104
に蓄積する。
【0018】この装置では、本原稿の読み取り速度90
mm/sec.、シート原稿の読み取り走査速度90m
m/sec.、プリンタ501の作像速度180mm/
sec.というように、その読み取り走査速度と作像速
度とに差があり、その速度バッファ用にA3サイズ1頁
分のフレームメモリ104を用いている。また、フレー
ムメモリ104は、TPSが本原稿に接触して走査して
その読み取りを行うために、リピートコピー時には画像
データが複数回繰り返して読み出されることにより、リ
ピートコピー時の原稿保護に対して有効である。さら
に、本装置では、本原稿の見開き左右頁の画像を独立に
プリントする頁連写時には1回の走査読み取りでフレー
ムメモリ104を用いて左右頁の画像を分割して出力す
ることができるため、TPSはレーザプリンタ501の
画像書き込みとの同期走査や再度の助走がいらない。
【0019】更に、IPU103の速度対応性により各
ドット4ビット構成のフレームメモリ104をIPU1
03より後段に配置し、IPU103による画像処理後
の画像データをフレームメモリ104に格納することに
より、各ドット8ビットの読み取り画像データに対して
フレームメモリ104の容量を半分にしている。フレー
ムメモリ104の容量は400dpiの画像データでA
3サイズ1頁分の128Mbitである。IPU103
からフレームメモリ104への画像データ入力は、画像
データの2ドット分をパラレルに行い、かつ、約3.8
MHzの速度で順次に行う。一方、フレームメモリ10
4内の画像データは、同じく画像データの2ドット分が
パラレルで出力され、約7.5MHzの速度でIPU1
03から送られるクロック及び主走査方向、副走査方向
のゲート信号に同期してメイン制御板107に順次に出
力される。
【0020】メイン制御板107は、フレームメモリ1
04からレーザプリンタ501の画像形成速度に合わせ
て高速に出力された画像データを約15MHzのシリア
ル画像データとし、FIFO(First In Fi
rst Out)メモリで更に主走査方向に高速化し、
約18MHzの書き込みクロックに同期させる。この各
ドット4ビットの画像データは、変調部でパルス幅変調
されて発光時間データとなり、レーザ(LD)コントロ
ーラにPWMデータとして書き込みクロックに同期して
送信される。LDコントローラは、そのPWMデータに
よりLDドライバを介して電子写真方式レーザプリンタ
501のLD105を発光させて感光体を露光走査して
作像する。
【0021】IPU103は、TPSの走査ユニット2
00の走査制御も行い、シート原稿画像読み取り時およ
び本原稿画像読み取り時には走査ユニット200を走査
するためのステッピングモータからなるスキャナモータ
106を駆動して走査ユニット200を走査速度90m
m/sec.で等速で走査し、67%から141%まで
のズームを含む変倍時にはその1.41倍から0.67
倍の線速で走査ユニット200を走査する。
【0022】また、スキャナモータ106は、走査ユニ
ット200を走査開始位置に戻すリターン時及び本原稿
頁めくり時には120mm/sec.の速度で走査ユニ
ット200を走査する。また、IPU103は読み取り
画像データを他のシステム機器、例えばプリンタやワー
クステーションに転送するための汎用SCSIインター
フェース98を備え、メイン制御板107は操作部99
からのキー信号の取り込み及び操作部99への信号の出
力を行う。
【0023】IPU103内に配置された本原稿端部画
像検出回路は、IPU103における主走査方向の画像
変倍処理前の画素データをサンプリングしてその画素デ
ータから本原稿の端部を検出する。本原稿端部画像検出
回路は、本原稿の端部検出の開始、終了がIPU103
内のマイクロコンピュータにより指示される。IPU1
03内のマイクロコンピュータは、走査ユニット200
の走査位置により本原稿端部画像検出回路の副走査方向
の本原稿端部検出を管理し、主走査方向の画素カウンタ
を参照して本原稿端部画像検出回路の主走査方向の本原
稿端部検出を管理する。そして、IPU103内のマイ
クロコンピュータは、本原稿端部画像検出回路により検
出された本原稿の端部位置より本原稿の頁吸着位置、主
走査方向画像範囲を算出する。
【0024】図3は、TPSの全体構成を示す。このT
PSは、その装置本体の上部にコンタクトガラスからな
る原稿載置台206及びスケール207が配置されてお
り、このコンタクトガラス206上にはシート原稿が載
置されてその上に図示しない圧板が被せられる。このコ
ンタクトガラス206上の原稿は走査ユニット200で
走査されて画像が読み取られる。このTPSの装置本体
の上半分はスキャナユニット30になっており、走査ユ
ニット200はスキャナユニット30の内部で図3にお
いて左右方向に走行して原稿の走査を行う。
【0025】図4は、本装置における走査ユニット20
0の頁めくり部を示す。本装置におけるめくりベルト2
08は、材質がPET、PC、PVCなどからなり、表
面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルムからなる表面層と
表面抵抗108Ω以下の低抵抗フィルムからなる裏面層
との二重構造の樹脂フィルムで構成されている。また、
めくりベルト駆動ローラ223は、表面に導電性ゴムを
被覆した金属ローラで構成されて接地されおり、確実な
めくりベルト208の駆動と接地を実現している。めく
りベルト208はめくりベルト駆動ローラ223とめく
りローラ224に張架されてめくりベルト駆動ローラ2
23により回転駆動される。
【0026】更に、帯電ローラ225は金属ローラまた
は金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで構
成され、この帯電ローラ225には切り換えスイッチ2
53aを介して交流電源253から所定のタイミングで
±2〜4kVの高電圧が印加される。交流電源253は
パルス発生器253bからのパルスにより制御される。
走査ユニット200が走行してめくりベルト208が駆
動されながら後述するタイミングで切り換えスイッチ2
53aがオンして帯電ローラ225に高圧電源253に
よりパルス発生器253bの周波数に合った±2〜4k
Vの交流高電圧がかけられると、帯電ローラ225によ
りめくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、この
交番電界の作用によりめくりベルト208の表面に本原
稿BOの最上位頁254を吸着させる吸着力が発生す
る。高圧電源253は走査ユニット200の中に配置さ
れている。
【0027】本原稿の読み取り走査が開始される時に
は、スキャナユニット30の左端の端部ホームポジショ
ンにいた走査ユニット200が図5において右方向に走
行を始める。この時、めくりベルト208と頁送りロー
ラ250は図4の実線で示す位置に図示しないソレノイ
ドで移動させられる。そして、この走査ユニット200
のプラテンガラス206下側の本原稿読み取り位置が本
原稿BOの左頁にかかると、図5に示すように、走査ユ
ニット200が本原稿BOの読み取り動作を始めて本原
稿BOの原稿面を左頁から右頁へと読み取っていく。こ
こで、走査ユニット200の本原稿読み取り開始位置
は、本原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わる。
【0028】このようにして走査ユニット200が本原
稿BOの左頁から右頁へと原稿面を読み取っていく。図
5に示すような走査ユニット200の画像読み取り動作
中は、めくりベルト208と頁送りローラ250とが図
4の実線で示す位置に保持されている。そして、走査ユ
ニット200が本原稿の見開き右頁の端まで読み終える
と、図6に示すように走査ユニット200の原稿走査方
向が逆転される。
【0029】この時、図6に示すようにめくりベルト2
08と頁送りローラ250が図4の破線で示す位置に図
示しないソレノイドで移動させられる。また、これと略
同時に切り換えスイッチ253aがオンしてパルス発生
器253bと高圧電源253とにより切り換えスイッチ
253aを介して帯電ローラ225に所定周波数の交流
高電圧がかけられ、めくりベルト208の表面上に電荷
パターンが形成される。
【0030】本原稿BOの頁めくりを始めるときには、
めくりベルト208と頁送りローラ250とが図4の破
線で示す位置にあり、頁めくり動作に先行してめくりベ
ルト208の表面上に形成された帯電パターン部が本原
稿BOの最上位頁254の上に重なる。そして、最上位
頁254の先端がめくりベルト208の下側の中央を越
えたところで、図7に示すようにめくりベルト208と
頁送りローラ250とが図示しないソレノイドの作用に
より図4の実線で示す位置に移動させられる。これによ
り、めくりベルト208の表面に形成された電荷パター
ンの不平等電界による吸着力で本原稿BOの最上位頁2
54だけがめくりベルト208の表面上に吸着され、こ
の最上位頁254の端部がめくりベルト208と共に持
ち上げられる。
【0031】本原稿BOの最上位頁254がめくり上げ
られて再び走査ユニット200が図7に示すように端部
ホームポジションに向けて移動し、本原稿BOの最上位
頁254が図8に示すようにめくりローラ224と頁送
りローラ250に挾まれて確実に搬送される。この最上
位頁254は、走査ユニット200の右側部に配置され
た上下一対の頁ガイド227,228の間を通過して走
査ユニット200の右外側にその先端側が送り出され
る。この時、この走査ユニット200の上方側に取付け
られた頁センサ214が走査ユニット200の右外側に
送り出される原稿頁を検出して原稿頁が正常に頁めくり
されたことが検出される。
【0032】次いで、図9に示すように本原稿BOの最
上位頁254が本原稿の綴じ部までめくり上げられた時
点でめくりベルト208と頁送りローラ250が元の位
置(図4の破線位置)に戻る。この状態で、走査ユニッ
ト200が更に端部ホームポジションに向けて移動し、
図10に示すようにめくり上げられた原稿頁が本原稿の
綴じ部に引っ張られて一対の頁ガイド227,228の
間を戻りながら、本原稿BOの左頁上に重ね合わされて
走査ユニット200内から排出される。
【0033】めくり上げられた原稿頁254が本原稿B
Oの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユニット20
0の見開き本原稿に対する1回分の画像読み取り・頁め
くり動作が終了する。ここで、本原稿BOに対する画像
読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行したり、画像読
み取り及び頁めくり動作の何れか一方の動作のみを繰り
返して実行する場合に、上述のようにめくり上げられた
原稿頁254が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされ
ると同時に走査ユニット200の移動方向が反転して本
原稿の原稿面に対して最短コースで走査ユニット200
の往復動作が繰り返される。なお、走査ユニット200
は、本原稿BOの画像読み取り動作のみ、あるいは、頁
めくり動作のみを行なう場合もある。
【0034】めくりベルト208上に静電吸着された原
稿頁254のめくり込みは、ソレノイドによりめくりベ
ルト208が上方に揺動されてめくりベルト208に吸
着された頁254の端部が走査ユニット200側に持ち
上げられることによって行われる。この時、本原稿BO
の頁がめくられたか否かが頁センサ214によって検出
される。頁めくり時に頁センサ214の頁検出が所定の
タイミングで行われなかった場合には、その頁めくり動
作が再実行される。
【0035】図11に示すようにミラー222はミラー
切り換えソレノイドにより駆動され、ミラー切り換えソ
レノイドのオン/オフによるミラー222の光路への進
退により本原稿専用の下読み取り光路とシート原稿用の
一般的な上読み取り光路とが切り換えられる。原稿照明
用の光源としては、走査ユニット200の上下の各読み
取り部に配設された各2灯の蛍光灯201,202、2
03,204がそれぞれ使用されている。
【0036】コンタクトガラス206上の原稿を読み取
るときには、ミラー222が光路に進出してコンタクト
ガラス206上の原稿が蛍光灯203,204により照
明され、その反射光がミラー222,220,221及
びレンズ216を通して画像読み取り板101上のCC
Dに結像されて光電変換される。また、本原稿を読み取
るときには、ミラー222が光路から退避して原稿台1
上の本原稿がプラテンガラス205を通して原稿台1上
の本原稿を照明し、その反射光がミラー219,22
0,221及びレンズ216を通して画像読み取り板1
01上のCCDに結像されて光電変換される。
【0037】ところで、本装置における原稿台ユニット
35には、図3に示すように、装置本体中心の左右にそ
れぞれ1つづつの原稿台1が配設されてリンク機構11
によって上下動自在に支持されている。各原稿台1は、
リンク機構11にかけられたバネ13によってそれぞれ
上方に加圧されている。また、原稿台1の奥側には、図
12に示すように、ヒンジ12を介して原稿押え板14
が原稿台1に対して回動自在に支持されている。この原
稿押え板14の先端にはストッパ爪15が設けられてお
り、このストッパ爪15は図12において原稿台1の上
に原稿押え板14を伏せたときに原稿台1の手前側に設
けられたストッパ16に係止されるようになっている。
このように、本装置の原稿台ユニット35では、原稿押
え板14のストッパ機構が原稿台ユニット35の手前側
にあるので、原稿押え板14の操作を容易に行える。
【0038】一方、原稿台1の上面には複数個の穴1a
が穿たれており、これらの穴1aから固定子17の一部
が突出されている。また、これらの固定子17の上面に
は、本原稿BOの表紙を確実に加圧固定させるためのゴ
ム板18がそれぞれ取付けられている。各固定子17
は、原稿台1の装置中央側付近に固定された回転軸20
(図13参照)にそれぞれ回動自在に支持されている。
更に、各固定子17は、図示しないバネによって図12
の矢印で示す方向にそれぞれ付勢されている。
【0039】これにより、図13に示すように、本原稿
BOの表表紙と裏表紙とを原稿押え板14と原稿台1と
の間に挾んで原稿押え板14のストッパ15をストッパ
16に係止することによって本原稿BOが原稿台1上に
確実に固定される。この場合、本装置では、各固定子1
7を原稿台1の装置中央側付近に配設することにより、
これらの固定子17と原稿押え板14とで本原稿BOの
綴じ部BOa寄りの表表紙及び裏表紙を加圧挾持して本
原稿BOを原稿台1上により一層確実に固定することが
できる。
【0040】ここで、本原稿BOが載置されていない状
態で原稿押え板14を原稿台1上に固定したときには原
稿押え板14と原稿台1との間に数mmの隙間ができる
ように設定されており、厚い表紙を有する本原稿も固定
できるように構成されている。更に、本装置では、図3
に示すように左側の原稿台1は上下移動のみが可能で、
それに載置された本原稿BOのずれが起こらないように
なっている。一方、右側の原稿台1は、上下移動だけで
なく、スライド溝21によって図3において左右方向に
移動可能に支持されている。この右側の原稿台1はバネ
10により左方向への移動習性が付勢されており、リン
ク機構11に植設されたスライド軸22が原稿台1の側
面のスライド溝21の端部に突き当たることによって原
稿台1の移動が停止される。
【0041】次に、本装置の原稿台加圧固定切り換え装
置及び原稿台待避装置について説明する。リンク機構1
1によって上下方向に移動可能に構成されている原稿台
1には、バネ13により常に上昇しようとする力が付勢
されている(図3参照)。これにより、本装置内に原稿
台ユニット35がセットされて原稿台加圧動作モードに
入った状態では原稿台1の上昇習性により原稿台1上に
見開かれて載置された本原稿BOの原稿面をスキャナユ
ニット30内の走査ユニット200の下部に押し付ける
ように常に上方に加圧している。
【0042】この本原稿BOの原稿面の押圧力は、通
常、走査ユニット200が受けているが、走査ユニット
200が原稿台1上の本原稿から外れた位置に移動した
状態では原稿台1の上昇習性によって原稿台1及び本原
稿BOがスキャナユニット30内に食い込んで走査ユニ
ット200のスムーズな移動が阻害されてしまう。従っ
て、原稿台1が適切な位置まで上昇した状態で原稿台1
を固定して原稿台1の上昇習性による原稿台1及び本原
稿BOのスキャナユニット30内への余分な食い込みを
阻止する必要がある。また、走査ユニット200内の走
査光路をミラー222により切り換えてスキャナユニッ
ト30の上部に配置されたコンタクトガラス206上の
原稿を読み取るときには、走査ユニット200の下部と
原稿台1の上面とが接触しないように原稿台ユニット3
5の下方に原稿台1を待避させておく必要がある。
【0043】原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台待
避装置は、これらの必要性を満たすための装置であり、
これらの両装置を1つの機構で兼用させる仕組の構成例
を図14〜図18に示す。この機構の制御ワイヤ40は
図14に示すように一端にフック41が固定される。制
御ワイヤ40の他端には他のフック42が固定され、制
御ワイヤ40の略中央部付近には球状の止め玉45が固
定されている。
【0044】フック41はリンク機構11の外側端部
(原稿台1の上昇下降によって上下する側)に固定され
ている。フック41から延びた制御ワイヤ40は、プー
リ46,プーリ47を介して方向を変換し、制御プーリ
48に巻き付けられている。ここで、制御ワイヤ40
は、図15及び図16に示すように、制御プーリ48の
溝50に導かれてその中央部付近に固定された止め玉4
5が制御プーリ48の止め穴49にはめ込まれている。
これにより、制御ワイヤ40の動きが制御プーリ48の
回転運動に確実に変換される。
【0045】制御プーリ48に巻かれて延出した制御ワ
イヤ40は、その一方の端部のフック42に掛けられた
張架バネ43の一端によって常に引っ張られている。こ
の張架バネ43の他端は、原稿台ユニット35のベース
6に固定されたフック44に掛けられている。制御プー
リ48は、図15に示すようにワンウエイクラッチ51
を介してシャフト54に支持されている。このシャフト
54は、一対の側板55に支持された滑り軸受52に対
して両端がEリング53で抜け止めされることによっ
て、滑り軸受52を介して側板55に対して回転自在に
支持されている。
【0046】これにより、制御プーリ48は、シャフト
54に対して図16の矢印a方向には自由に回転できる
が、この矢印aと反対の方向にはワンウエイクラッチ5
1の作用によってシャフト54と相対回転することがで
きず、このシャフト54と一体となって回転する。従っ
て、後述する機構によってシャフト54が固定される
と、制御プーリ48は、図14において矢印a方向、す
なわち、原稿台1が下降する際の回転方向にのみ回転可
能な状態になる。
【0047】次に、この原稿台加圧固定切り換え装置に
よる原稿台1の下降・固定動作について説明する。図1
4乃至図16において、シャフト54が固定された状態
にあるとき、何らかの外力、例えば、本原稿BOの自重
やめくり頁による加圧などによって原稿台1が押し下げ
られると、この原稿台1側に固定されている制御ワイヤ
40のフック41側の端部が弛む。
【0048】これと同時に制御プーリ48が張架バネ4
3に引っ張られて制御ワイヤ40のフック41側の弛み
を吸収しながら矢印a方向に回転し、制御ワイヤ40が
初期の張力を維持してフック44側に移動する。このと
き、制御プーリ48はワンウエイクラッチ51の作用に
よって矢印aと反対の方向に回転することができないの
で、原稿台1の上昇力が原稿台1に対する押下力を上回
っていても、原稿台1の上昇力によって制御プーリ48
が矢印aと反対の方向に回転されることはなく、制御プ
ーリ48は矢印a方向に回転した位置を維持して停止さ
れる。また、制御プーリ48の停止に伴って制御ワイヤ
40の移動も停止し、これによって原稿台1は外力によ
り押し下げられた位置まで下降して停止する。
【0049】ここで、シャフト54の固定は、以下に述
べる原稿台昇降機構によって行われる。すなわち、シャ
フト54には、図17に示すようにギヤ56がシャフト
54と一体となって回転するように固定されている。ま
た、このギヤ56は、図18に示すように側板55に固
定されたスタッド59に回転自在に支持されている他の
ギヤ57に噛み合っており、その回転がギヤ57に伝達
されるように構成されている。
【0050】更に、ギヤ57はウォームホイール58と
一体成形されており、このウォームホイール58には原
稿台昇降モータ61の出力軸に固定されたウォームギヤ
60が噛み合うように構成されている。この構成によ
り、原稿台昇降モータ61が停止しているときには、ウ
ォームギヤ60とウォームホイール58との噛み合いに
よってウォームホイール58が回転できず、このウォー
ムホイール58と一体のギヤ57に噛み合っているギヤ
56を介して連結されたシャフト54が固定状態とな
る。
【0051】次に、原稿台1の原稿台ユニット35下方
への待避動作について説明する。図17及び図18にお
いて、ギヤ56が矢印b方向に回転するように原稿台昇
降モータ61を駆動すると、ワンウエイクラッチ51に
より制御プーリ48とシャフト54とが一体となって回
転し、制御プーリ48が矢印a方向に回転して制御ワイ
ヤ40がフック44側に移動する。
【0052】この制御ワイヤ40の移動により、図3及
び図20において、左右の各原稿台1は下降して図19
に示す左右の原稿台下限センサ304で検知される位置
で原稿台昇降モータ61の停止により停止し、各原稿台
1の上面(本装置では本原稿BOの原稿面)が走査ユニ
ット200から離間した原稿台ユニット35の下方位
置、すなわち、図19に示す位置に待避される。この待
避動作は、装置本体の電源オン時や読み取り走査を行わ
ない待機時、スキャナユニット30の上部に配置された
コンタクトガラス206上の原稿の読み取り時及び原稿
台ユニット35の引き出し時に実行される。
【0053】次に、原稿台1の原稿台ユニット35上方
への加圧動作について説明する。上述の待避動作時とは
逆に、図17及び図18において、ギヤ56が矢印c方
向に回転するように原稿台昇降モータ61を駆動する
と、シャフト54が図14における矢印a方向と反対の
方向に回転し、ワンウエイクラッチ51の作用によって
制御プーリ48がシャフト54に対して自由回転可能な
状態になる。ここで、本装置では、原稿台1を上方に押
し上げるねじりバネ13の力が、制御ワイヤ40を下方
に引っ張っている力よりも強く設定されている。
【0054】従って、このように制御プーリ48が矢印
a方向と反対の方向に自由回転できる状態では、原稿台
1を上方に押し上げようとするねじりバネ13の力によ
って制御ワイヤ40がフック41側に移動する。この制
御ワイヤ40の移動により、図3において、左右の各原
稿台1が上昇し、各原稿台1の上面に見開いて載置され
た本原稿BOの原稿面が走査ユニット200に加圧され
る。
【0055】このように左右の各原稿台1が上昇して各
原稿台1上の原稿面が走査ユニット200に圧接した状
態で原稿台昇降モータ61を駆動し続けると、ワンウエ
イクラッチ51の作用によって制御プーリ48に対して
シャフト54が自由回転可能な状態になって原稿面の走
査ユニット200への圧接状態が持続される。この加圧
動作は、後述するように、原稿台1の上に走査ユニット
200がある時だけ実行される。
【0056】この原稿台加圧固定切り換え装置50A及
び原稿台待避装置50Bは、図3及び図20に示すよう
に左右一対の原稿台1に対してそれぞれ1組ずつ配設さ
れており、走査ユニット200の移動位置に応じてそれ
ぞれ独立して制御される。すなわち、原稿台加圧固定切
り換え装置50A及び原稿台待避装置50Bの駆動源と
なる左右1組の原稿台昇降モータ61は、それぞれ独立
して制御される。
【0057】図20は上述した待避動作モード時におけ
る原稿台1の下方への待避動作を示し、図21はそのタ
イミングチャートを示す。この待避動作モードでは、図
21に示すように走査ユニット200の移動開始に先立
って左右の原稿台昇降モータ61がそれぞれ左右の原稿
台下限センサ304が各原稿台1を検知するまで逆転さ
れて図19に示すように左右の原稿台1が下方へ下げら
れる。その後、スキャナモータ106が駆動されて走査
ユニット200が所定の方向に走査され、必要であれば
走査ユニット200の走査が何度も繰り返される。そし
て、この待避動作モード終了時に走査ユニット200が
中央ホームポジションに戻り、左右の原稿台昇降モータ
61が所定の回数だけ正転して左右の原稿台1が元の位
置に戻る。
【0058】一方、コンタクトガラス206上の原稿を
読み取る時は、スケール207が原稿端面の載置基準と
なる。この基準は、本原稿の読み取り開始位置と異な
り、構成が最小サイズになるようにしてある。これによ
り、原稿の読み取り開始ポイントが常に一定となり、制
御も簡単となる。コンタクトガラス206上の原稿を読
み取るシートモードに入ったときは、原稿台下方待機動
作を行った後に、走査ユニット200が中央ホームポジ
ションから左側に移動して端部HPセンサで検知される
端部ホームポジション(図22に示す走査ユニット20
0の位置)まで来て停止し、操作部99により読み取り
条件が入力されてスタートスイッチがオンされるのを待
つ。ここで、スタートスイッチがオンされると、スキャ
ナモータ106が駆動されて走査ユニット200が図3
の右方向に走査され、コンタクトガラス206上の原稿
が走査ユニット200により読み取られる。
【0059】次に、原稿台1の加圧・固定動作モードに
ついて説明する。本原稿画像読み取りモードでTPSの
動作が終了した時には走査ユニット200が図3に示す
中央ホームポジションに戻るので、TPSに本原稿BO
をセットする時も走査ユニット200が中央ホームポジ
ションに位置している。これは、本原稿BOをTPSの
中央を基準としてセットするので、原稿台ユニット35
をスライドさせて閉じた後に原稿台1を上昇させてセッ
トする時にどんな大きさの本原稿でも確実に押えるられ
るようにするためである。この動作開始時には、もう一
度、中央HPセンサで走査ユニット200が中央ホーム
ポジションにあることを確認する。そして、走査ユニッ
ト200は、中央ホームポジションから左側に移動して
端部HPセンサで検知される端部ホームポジション(図
23参照)まで来て停止する。
【0060】図22乃至図26に原稿台1の加圧・固定
モード時における走査ユニット200の遷移図を示し、
図27にそのタイミングチャートを示す。走査ユニット
200の端部ホームポジション(図22参照)は、画像
読み取り頁めくり動作開始ポイント、且つ、動作終了ポ
イントである。この端部ホームポジションでは、走査ユ
ニット200は原稿台1にかかっていない。この状態で
は、両側の原稿台昇降モータ61は停止しており、左右
の原稿台1は共に固定状態にある。
【0061】この原稿台1の加圧・固定モードでは、先
ず、走査ユニット200の駆動モータであるスキャナモ
ータ106が正転して走査ユニット200が図22の右
方向へ移動する。そして、走査ユニット200の右側の
原稿押えローラ281aが本原稿BOの左端にかかった
とき(Aポイント;図23参照)に左側の原稿台昇降モ
ータ61が正転し、左側の原稿台1が加圧状態になる。
これにより、本原稿BOは走査ユニット200に押し付
けられ、最適な画像読み取りが行われる。
【0062】走査ユニット200が本原稿中心ポイント
(図24参照)に到達する少し前に右側の原稿押えロー
ラ281aが右側の原稿台1の左端にかかる(Bポイン
ト;図27参照)。そのとき、右側の原稿台昇降モータ
61が正転し、右側の原稿台1が加圧状態になる。次い
で、走査ユニット200は、本原稿中心ポイントを通過
し、本原稿BOの右側頁の画像読み取りを始める。その
後に左側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1の
右端にかかる(Cポイント;図27参照)。このとき、
左側の原稿台昇降モータ61が停止し、左側の原稿台1
が固定状態になる。これにより、本原稿BOは、固定さ
れてスキャナユニット30に食い込むことなく原稿押え
シート282bに押えられ、次に走査ユニット200が
通過するのを同じ高さを保ちながら待つ。
【0063】図25は、本原稿右頁の読み取り中または
右頁めくり上げ中の走査ユニット200の動作状態を示
している。本原稿右頁の読み取りを終えた走査ユニット
200は、左側の原稿押えローラ281bが右側の原稿
台1の右端にかかった状態(Dポイント;図26参照)
で停止し、スキャナモータ106が逆転して走査ユニッ
ト200を左方向へ移動させる。これにより、走査ユニ
ット200は、本原稿BOの右頁をめくり上げながら進
み、本原稿中心ポイント(図24参照)に到達する少し
前に左側の原稿押えローラ281bが左側の原稿台1の
右端にかかる(Cポイント)。そのとき、左側の原稿台
昇降モータ61が正転し、左側の原稿台1が加圧状態に
なる。
【0064】次いで、走査ユニット200は、本原稿中
心ポイントを通過し、本原稿左側頁の上に、めくり上げ
た右頁を重ね合せる動作を始める。その後に右側の原稿
押えローラ281aが右側の原稿台1の左端にかかる
(Bポイント)。このとき、右側の原稿台昇降モータ6
1が停止し、右側の原稿台1が固定状態になる。これに
より、本原稿BOは、固定されてスキャナユニット30
に食い込むことなく原稿押えシート282aに押えら
れ、次に走査ユニット200が通過するのを同じ高さを
保ちながら待つ。
【0065】その後、走査ユニット200は、本原稿の
左側頁の上に、めくり上げた頁を重ね合せながら進み、
この頁の重ね合わせが終了した後に右側の原稿押えロー
ラ281aが左側の原稿台1左端にかかる(Aポイン
ト;図23参照)。このとき、左側の原稿台昇降モータ
61が停止し、左側の原稿台1が固定状態になる。これ
により、本原稿BOは、固定されてスキャナユニット3
0に食い込むことなく原稿押えシート282bに押えら
れ、次に走査ユニット200が通過するのを同じ高さを
保ちながら待つ。そして、走査ユニット200は、端部
ホームポジション(図22参照)まで来て停止する。
【0066】次に、原稿台前方引き出し機構について説
明する。図3及び図20に示すように、原稿台ユニット
35の左右側面には、スライドレール300がスキャナ
ユニット30内のレールブラケット301に対して装置
本体の前後方向にスライド可能にそれぞれ連結されてい
る。原稿台ユニット35がスキャナユニット30内に納
まっている(セットされている)ときは、特別な指令が
無い限り、図20に示す開閉ロック装置302が原稿台
ユニット35を固定し、オペレータが原稿台ユニット3
5を引き出せない状態にある。この状態は、開閉ロック
センサ320によって検知されている。スライドレール
300は、装置本体の前面から原稿台ユニット35上の
原稿台1を充分手前側に引き出せるだけの伸縮能力を備
えている。また、原稿台ユニット35の前面には、開閉
スイッチ303と、図示しない原稿台引出し用の取手が
付いている。
【0067】次に、本原稿のセット動作について説明す
る。オペレータが本原稿を原稿台1にセットするときに
は、操作部99で本原稿読み取りモードになっているこ
とを確認した後、開閉スイッチ303を押す。ここで、
もし本原稿読み取りモードになっていない場合は、操作
部99の図示しない本原稿モードスイッチを押す。何れ
の場合も、原稿台1が下方退避位置になければ、原稿台
下方退避動作が行われる。そして、走査ユニット200
が中央ホームポジションになければ、走査ユニット20
0の中央ホームポジションへの移動動作が行われる。
【0068】走査ユニット200が中央ホームポジショ
ンにあると、開閉ロック装置302が解除されて原稿台
ユニット35が引き出し可能になる。このとき、操作部
99には、原稿台ユニット35が引き出し可能な状態に
あることが表示される。オペレータは、原稿台ユニット
35の前面にある取手を持って原稿台ユニット35を装
置本体の手前側に引き出し、次いで左右の原稿押え板1
4のストッパ爪15とストッパ爪16との係止を解除し
て原稿押え板14の前側を上に引き上げて開口させる
(図12参照)。
【0069】オペレータは、この状態で本原稿BOの表
表紙及び裏表紙をそれぞれ原稿台1上に前側基準で合わ
せて置き、原稿押え板14を倒して表裏のそれぞれの表
紙を各原稿押え板14と各原稿台1とで挾み込むように
押え、原稿押え板14のストッパ15をストッパ16に
掛けて固定する(図13参照)。
【0070】その後、オペレータは、本原稿の画像読み
取りを開始したい頁を開いて本原稿の綴じ部付近を片手
で押えながら、原稿台ユニット35をスキャナユニット
30内に押し込んで納める(セットする)。そして、開
閉ロックセンサ320によって、原稿台ユニット35が
スキャナユニット30内にセットされたことが検知され
ると、開閉ロック装置302によって原稿台ユニット3
5が装置本体の所定の位置に固定される。この後、原稿
台昇降モータ61によって原稿台1が上昇され、本原稿
BOが所定の読み取り位置にセットされる。
【0071】図28は、本装置を示す斜視図である。図
28において、506は原稿押え用の圧板である。ま
た、図29は、本装置の本原稿セット時、もしくは、本
原稿取り出し時に行う原稿台引き出し動作の状態を示し
ており、本原稿BOを見開いてセットしてある状態を示
している。すなわち、本装置では、図29に示すよう
に、原稿台ユニット35を装置本体から引き出した状態
で本原稿BOのセット及び取り出しが行われる。
【0072】次に、TPSの本原稿露光方式について説
明する。本装置は本原稿露光用光源としての2本の蛍光
灯201,202と、シート原稿露光用光源としての2
本の蛍光灯203,204とを備え、蛍光灯2灯分のイ
ンバータ回路は本原稿読み取り時とシート原稿読み取り
時に本原稿露光用蛍光灯201,202とシート原稿露
光用蛍光灯203,204とを制御信号によりリレーで
切り換えて点灯させる。従って、本装置は、計4本の蛍
光灯と2つのインバータ回路からなる蛍光灯発光回路を
備えている。本原稿露光用光源としての2本の蛍光灯2
01,202は、走査ユニット200の走査方向と垂直
な方向の本原稿読み取りスリット位置に配置されたプラ
テンガラス205の両端上部にそれぞれ配置されてい
る。
【0073】これらの蛍光灯201,202は、プラテ
ンガラス205を通して本原稿BOを左右両側から露光
し、読み取り画像の本原稿左右頁による濃度ムラや本原
稿綴じ部の陰を無くしている。一方、シート原稿露光用
光源としての2本の蛍光灯203,204は、走査ユニ
ット200の上部の走査方向と垂直な方向のシート原稿
読み取りスリット位置の下方にそれぞれ配置されてお
り、これらの蛍光灯203,204は、本装置の上面の
コンタクトガラス206を通してコンタクトガラス20
6上にスケール207に合わせてセットされたシート原
稿SOを左右両側から露光する。蛍光灯201〜204
はインバータ回路により読み取り濃度ムラが生じないよ
うにCCDの読み取り画像サンプリングに同期して40
kHzで駆動される。
【0074】図30は本装置の画像形成手段たる画像形
成部を示す。この画像形成部はレーザプリンタからなる
プリンタ本体701、その周辺機器としてのソータ70
2、反転ユニット703や、両面ユニットと大量給紙ト
レイ704を有するバンク705により構成される。
【0075】プリンタ本体701においては感光体から
なる像担持体、例えば感光体ドラム706が駆動部によ
り回転駆動されて帯電器により均一に帯電された後にフ
レームメモリ104からの画像データに基づいて上記半
導体レーザ105を含む露光手段による画像露光で原稿
画像が書き込まれて静電潜像が形成され、この静電潜像
が現像装置により現像されて可視像となる。また、用紙
(転写紙)が給紙手段としての給紙トレイ707,70
8及び大量給紙トレイ704のうち選択されたものから
レジストローラへ給紙され、または手差しテーブル70
9から用紙が手差しでレジストローラへ給紙され、その
給紙された用紙はレジストローラにより感光体ドラム7
06上の可視像に合わせて送出されて転写手段としての
転写用チャージャ710により感光体ドラム706の可
視像が上側の面に転写され、分離手段としての分離用チ
ャージャ711により感光体ドラム706から分離され
た後に定着装置712により可視像が定着されて反転ユ
ニット703へ送られる。また、感光体ドラム706は
用紙分離後にクリーニング装置により残留トナーが除去
される。本装置は、上側排紙トレイに替えてソータ70
2をオプションとして装着することが可能である。
【0076】反転ユニット703においては、通常モー
ドでは定着装置712からの用紙は、画像面を上向きに
して上側排紙トレイへ収容される。また、ソートモード
では定着装置712からの用紙は、ソータ702へ排出
されてソータ702の各ビンに仕分けされる。また、両
面複写モードでは定着装置712からの片面画像形成後
の用紙は、バンク705内に垂直方向に設けられた両面
反転部700へ送り込まれる。両面反転部700は送り
込まれた用紙をスイッチバックして画像形成面が上側に
なるように両面トレイ720へ送出してスタックさせ
る。両面トレイ720はスタックされた用紙をレジスト
ローラへ再給紙する。この用紙は、レジストローラによ
り送出され、裏面に上述と同様に画像が転写されて定着
された後に反転ユニット703によりソータ702又は
排紙トレイへ両面コピーとして排出される。
【0077】また、反転モードでは、本原稿を頁順に読
み取って画像形成を行うため、一般的な片面複写におい
て、定着装置712からの用紙が一旦両面反転部700
へ送り込まれる。両面反転部700は送り込まれた用紙
をスイッチバックし、この用紙は上側へ搬送されて画像
形成面を下側にして排出される。このとき、本原稿が頁
順に読み取られてそれらの読み取り画像が用紙に形成さ
れることにより、排出される用紙は頁順が保たれる。
【0078】本装置は、上側の走査ユニット200を有
するスキャナユニット30と,下側の見開き本原稿を加
圧する本原稿台1を有する原稿台ユニット35とを備
え、上述のように本原稿台1は引き出し可能なタイプ
で、装置手前側に本原稿台1を引き出してその上に本原
稿のセットを行う。本原稿台1上には本原稿をその綴じ
部左端と手前側を基準として合わせてセットする。そし
て、本原稿の表表紙を左原稿台1に固定して裏表紙を右
原稿台1に固定し、本原稿の連続読み取り中の綴じ部の
形状変位による最上位頁の変位を防止する。本原稿のセ
ット手順は、以下の通りである。
【0079】原稿台ユニット35を引き出して原稿押
え板を開ける。
【0080】本原稿の左表紙を綴じ部左端及び手前側
を基準として左原稿台1と原稿押え板14とで挟持す
る。 本原稿の右表紙を右原稿台1と原稿押え板14とで挟
持する。 本原稿の読み取り開始頁を見開き、原稿押え板14の
ストッパ爪15をストッパ爪16に掛け、原稿台ユニッ
ト35をセットし、原稿台1を上昇させて見開き上位頁
を平面状にする。
【0081】図31(a)(b)は本装置における操作
部99の全体及び一部を示し、図32は操作部99の本
原稿基本操作パネルを示す。この本原稿基本操作パネル
は、操作部99の左側に配置され、本原稿を複写する際
の必須の入力を行う部分である。本原稿基本操作パネル
による入力手順としてはその左側から順次に操作キー6
01,628,634,618,631を操作して入力
を行い、本原稿読み取りモードの選択、複写頁設定と追
加頁設定、コピー形式を選択し、独立頁モードでは複写
開始頁の左右頁を選択する。これにより、本原稿読み取
りモードの基本設定は終了し、複写開始可能状態とな
る。図33はビハインドの操作パネル部を示す。これ
は、ソート、両面複写、ズームをはじめとするシート原
稿と本原稿の共通な編集機能と、消去、移動などの本原
稿対象の加工、選択機能の操作表示部が配置され、開閉
できるビハインドカバーが構成されている。
【0082】具体的には、操作部99は、本原稿複写時
の画像基準モードを指定する画像基準指定キー609
と、その状態を表示する発光ダイオード610,611
を備えている。画像基準位置は用紙中央、用紙左端(左
合わせ)、用紙右端(右合わせ)があり、画像基準指定
キー609の押下により画像基準モードが画像基準位置
を転写紙の中央、左端、右端とする各モードに順次に切
り替わり、発光ダイオード610は画像基準位置を左合
わせとする画像基準モードで点灯し、発光ダイオード6
11は画像基準位置を右合わせとする画像基準モードで
点灯する。画像基準位置を用紙中央とする基本の画像基
準モードは表示しない。
【0083】電源オン、モードクリア、本原稿読み取り
モード選択等のデフォルト時の画像基準位置が用紙中央
とされて優先的に選択されることにより、上記サイズ検
出の誤差や画像形成自体のレジスト(位置)ズレが発生
した場合の画像の欠落を防止すると共に、端部に画像を
形成せずにその画像位置ズレ量を目立たなくする。ま
た、両面モード選択時の画像基準位置が用紙左端または
用紙右端とされて優先的に選択されることにより、標準
的に綴じ代用の余白が作成される。
【0084】また、操作部99には、コンタクトガラス
206上のシート原稿を読み取って複写するシート原稿
読み取りモードと、原稿台1上の本原稿を読み取って複
写する本原稿読み取りモードとを選択的に設定するため
の本原稿キー601が設けられ、本原稿キー601が押
下される度毎にシート原稿読み取りモードと本原稿読み
取りモードとが交互に設定される。
【0085】また、操作部99内には両面モードを指定
するための両面モード指定キー602と、その指定モー
ドを表示するための発光ダイオード603,604,6
05が備えられている。両面選択キー602の押下毎に
片面原稿の両面モード、両面原稿の両面モード、見開き
原稿の両面モード、片面複写モードが順次に繰り返して
切り替わって指定され、その指定モードを表示するため
の各発光ダイオード603,604,605が順次に点
灯する。
【0086】操作部99は、図31に示すようにエンタ
ーキー640、プリントキー641、10キー642な
どの操作キー等が設けられ、表示パネルが各種表示を行
う発光ダイオードからなる表示部を有する。さらに、図
32及び図33に示すように操作部99はソータ702
のソートモードと、スタックモードとを選択的に設定す
るためのキー606と、その設定モードを表示するため
の発光ダイオード607,608が設けられ、キー60
6の押下毎にソートモードとスタックモードとが交互に
設定される。
【0087】また、操作部99は、見開き本原稿の中央
部を基準にして綴じ部指定幅の画像を消去するセンター
消去モードを設定するためのキー612及びその設定状
態の表示を行う発光ダイオード613と、本原稿基準で
外枠指定幅の画像を消去する消去モードを設定するため
のキー614及びその設定状態の表示を行う発光ダイオ
ード615と、用紙をその画像面を上側にして排紙する
表面排紙モードを設定するためのキー616及びその設
定状態の表示を行う発光ダイオード617とを有する。
【0088】また、操作部99は独立頁モードと見開き
頁モードとを選択的に設定するためのコピー形式選択キ
ー618及びその設定モードを表示するための発光ダイ
オード619,620を有し、コピー形式選択キー61
8の押下毎に独立頁モードと見開き頁モードとが交互に
設定される。また、操作部99は本原稿の見開き右頁の
みを複写する右頁限定モードと、見開き左頁のみを複写
する左頁限定モードとを選択的に設定するための頁限定
キー621及びその選択状態を表示するための発光ダイ
オード622,623を有し、頁限定キー621の押下
毎に右頁限定モードと左頁限定モードと頁限定無しモー
ドが順次に設定される。
【0089】また、操作部99は、独立に変倍率を設定
するためのキー624及びその設定状態を表示する発光
ダイオードからなる表示部625と、ズーム倍率を増減
させるためのキー626,627と、複写頁数を複写開
始頁と複写終了頁の設定で設定するモードと,複写頁数
を複写枚数で設定するモードとのいずれかを指定するた
めの複写頁設定キー628及びその複写頁数設定モード
を表示する発光ダイオード629,630と、見開き本
原稿の複写開始頁を左頁、右頁にそれぞれ設定するため
の複写開始頁設定キー631及びその設定状態を表示す
る発光ダイオードからなる表示部632,633とを有
する。さらに、操作部99は、本原稿の複写すべき頁を
追加するための頁追加キー634と、本原稿のセンター
消去幅及び枠消去幅をそれぞれ設定変更するためのキー
635,636と、本原稿の複写画像位置(移動量)を
設定変更するためのキー637と、原稿位置をマニュア
ルで入力するためのキー638,639とを有し、これ
らのキー635〜639の押下で設定変更する量の入力
と確定はテンキー642及びエンターキー640により
行われる。
【0090】図34及び図35は本装置の本原稿読み取
りモードの複写動作タイミングを示す。図34及び図3
5は連続複写モードの途中で頁収納位置による本原稿端
部検出を実施している場合を示す。図34及び図35に
おいては、2頁と3頁、4頁と5頁が本原稿の見開き頁
を構成している。また、フレームメモリ104の読出し
信号メモリRの符号RP及びLPは、それぞれ読出し画
像データが右頁(RP)及び左頁(LP)のものである
場合を表わしている。更に、各モードの本原稿の頁サイ
ズはA4サイズで、本原稿の見開き2頁を走査ユニット
200の1回の走査で連続して読み取ってその読み取り
画像データをフレームメモリ104内にA3サイズ分の
読み取りデータとして記憶し、各出力モードに応じてフ
レームメモリ104より画像データを読出してレーザプ
リンタ501により作像して転写紙に記録する。
【0091】図34はA3サイズの転写紙に見開き状態
の本原稿の画像を出力し、本原稿に対して1部の複写を
行う1対1複写モードの場合を示す。図35はA4サイ
ズの転写紙に本原稿の読み取り左右頁の各画像をそれぞ
れ別々に独立頁毎に出力し、同じく本原稿に対して1部
の複写を行う1対1複写モードの場合を示す。初回の本
原稿読み取りモード動作タイミングにおいて、操作パネ
ル99の複写開始を指示するプリントキー641がオン
されると、IPU103内のマイクロコンピュータは、
走査ユニット200を走査するためのスキャナモータ1
06を逆転方向へ回転させ、中央部に位置していた走査
ユニット200を読み取り開始方向へ移動させる。IP
U103内のマイクロコンピュータは、走査ユニット2
00が左側ホームポジションの読み取り開始位置へ移動
すると、スキャナモータ106を正転方向へ駆動し、両
方の蛍光灯201,202を点灯させて本原稿の読み取
り走査を開始させる。
【0092】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、VPU102からの画像データを見開き本原稿の左
頁端部地点から読み取り画像データとして処理し、読み
取り副走査方向の有効画像領域信号SFGATEを発生
する。また、IPU103内のマイクロコンピュータは
その有効画像領域信号SFGATEによってフレームメ
モリ104のデータ書き込み信号メモリWを操作し、デ
ータ書き込み範囲を制御する。IPU103内のマイク
ロコンピュータは、スキャナモータ106の制御アドレ
スから見開き本原稿の綴じ部中央地点を認識し、これを
独立頁出力モード時の第2の画像の基準位置や見開き頁
出力モード時で読み取り画像を転写紙の中央に形成する
場合等に用いる。
【0093】IPU103内のマイクロコンピュータ
は、走査ユニット200が見開き本原稿の右頁端部に達
すると、本原稿右頁端部の検出を開始し、頁めくり時の
頁吸着位置を算出する。走査ユニット200の読み取り
走査が終了すると、走査ユニット200が復動の頁めく
り走査に入り、初回はめくり頁の収納位置が検出されて
その頁収納位置により画像有効範囲が確定された後にプ
リンタ501が画像形成を開始する。また、2回目以降
は前回検出の頁収納位置により算出した画像有効範囲で
読み取り走査終了直後にプリンタ501が画像形成を開
始する。IPU103内のマイクロコンピュータはプリ
ンタ501側の副走査方向の有効画像領域信号PFGA
TEによってフレームメモリ104のデータ読み出し信
号メモリRを操作してプリンタ501に同期して画像デ
ータを出力する。また、頁めくり時には見開き本原稿の
頁端部が頁センサ214で繰り返して検出される。以上
の行程の繰り返しにより、自動的に本原稿の頁をめく
り、本原稿の見開き頁複写を行う。
【0094】図35は本原稿の独立頁毎に画像を出力す
る1対1複写モードの場合を示す。この場合は、読み取
りモード時には図34の場合と同様のタイミングで動作
し、頁めくり時にはプリンタ501で連続して搬送され
る転写紙に合わせて二つのPFGATEによってフレー
ムメモリ104のデータ読み出し信号メモリRが操作さ
れ、本原稿の頁毎の画像データが出力される。フレーム
メモリ104のアドレスカウンタがPFGATEによっ
てマスクされて停止することにより、本原稿の左頁の画
像に連結した右頁の第2の画像のデータが第2のPFG
ATE信号によりプリンタ501における転写紙間隔を
持って読み出される。
【0095】本装置は、本原稿の頁めくり走査時に頁セ
ンサ214で本原稿の頁端部が検出され、頁めくりの繰
り返しにより変化する本原稿の頁端部に対する吸着、分
離の動作位置が決定される。つまり、頁収納位置のデー
タより走査終了側の頁端部が検出されて頁めくり走査時
の頁吸着上昇位置が決定され、常に頁の同一量が吸着、
分離するように制御される。
【0096】次に、モード制御フローについて説明す
る。図36〜図41は各モードにおける制御フローを示
す。これらの制御は画像形成のモード制御を行うメイン
コントローラ(メイン制御部)が行い、その指令により
IPUコントローラ(IPU103のコントローラ)は
原稿画像の読み取り、データ処理、頁めくりの制御を行
う。また、シーケンスコントローラ(シーケンス制御
部)は画像形成部の負荷のタイミング制御を行う。図3
6は頁限定モード選択フロー、図37は開始左右頁の判
別フロー、図38は複写頁数設定フロー、図39は最終
頁の左右判別フロー、図40はコピー形式選択フロー、
図41は読み取り選択フローを示す。
【0097】まず、図38に示す複写頁数設定フローを
参照して複写頁数の設定について説明する。図32に示
すように本装置の操作部99は複写頁数を設定するため
の複写頁設定キー628,複写開始頁設定キー631を
備えている。複写頁数の設定は以下の2つの方法があ
り、それを各キーの押下により選択する。第1の開始〜
終了ページ入力方法では、本原稿の複写開始頁と複写終
了頁の2つの数値を入力し、システム制御部802が複
写開始頁から複写終了頁までの頁数を演算し、その差分
の頁の複写を行わせる。第2のページ枚数入力方法は、
複写頁数を直接入力する方法であり、システム制御部8
02がその指定した左頁または右頁から指定頁数だけ複
写動作を繰り返させる。後者は主に本原稿に頁数が付い
ていない場合や、複写すべき頁が飛んでいる場合に用い
る。
【0098】頁数の入力操作方法は、図31に示すよう
に操作部99のガイダンス表示部643により表示され
る。また、この頁数入力は本原稿の画像読み取り自動頁
めくりの繰り返し動作には必須のものであり、本原稿読
み取りモード(本原稿モード)時にはシステム制御部8
02が頁数入力が最優先で設定されるように第1にガイ
ダンス表示部643による文字ガイダンス表示(または
表示素子の点滅による表示)を行わせる。
【0099】すなわち、システム制御部802は、画像
形成モード設定時(本原稿読み取りモードにおけるモー
ド設定時あるいはウォームアップ待機時)には、ガイダ
ンス表示部643に頁数入力要求を表示し、複写頁設定
キー628からの入力信号により開始〜終了ページ入力
方法とページ枚数入力方法のいずれが指定されているか
を判断して開始〜終了ページ入力方法が指定されている
(開始・終了頁キーがオンされている)場合には、複写
枚数の設定に用いられる10キー642、エンターキー
640からの入力信号をチェックして10キー642に
より入力された複写開始頁をエンターキー640または
複写頁設定キー628のオンで確定し、かつ、10キー
642により入力された複写終了頁をエンターキー64
0または複写頁設定キー628のオンで確定する。
【0100】次に、システム制御部802は、頁追加キ
ー634からの入力信号をチェックして頁追加キー63
4がオンされれば、上述のような10キー642から入
力された複写開始頁及び複写終了頁をエンターキー64
0または複写頁設定キー628のオンにより確定すると
いう処理を繰り返して行う。なお、本原稿の複写開始頁
・複写終了頁の入力要求表示はガイダンス表示部643
で行う代りに表示素子の点滅で表示するようにしてもよ
い。
【0101】また、システム制御部802は、ページ枚
数入力方法が指定されている(開始・終了頁キーがオン
されていない)場合には頁枚数キー628からの入力信
号をチェックして頁枚数キー628がオンされれば、1
0キー642、エンターキー640、複写頁設定キー6
28からの入力信号をチェックして10キー642によ
り入力された複写頁数をエンターキー640または複写
頁設定キー628のオンで確定する。
【0102】次に頁限定モードについて説明する。頁限
定モードは本原稿読み取りモード時に有効であり、図3
6は頁限定モード選択フローを示す。頁限定モードは
(1)頁限定無しモード、(2)右頁限定モード、
(3)左頁限定モードがあり、頁限定モードに優先順位
を設けて第1の設定を(2)右頁限定モード、第2の設
定を(3)左頁限定モードとしている。メインコントロ
ーラは、電源投入時に頁限定キーカウンタを1にセット
して頁限定設定キー621の押下毎に頁限定キーカウン
タをインクリメントし、頁限定キーカウンタが4より大
きくなった場合には頁限定キーカウンタに1をセットす
る。そして、メインコントローラは、頁限定キーカウン
タが1の場合には頁限定無しのモードに設定して発光ダ
イオード622,623を消灯させ、頁限定キーカウン
タが2の場合には右頁限定モードに設定して発光ダイオ
ード622のみを点灯させ、頁限定キーカウンタが3の
場合には左頁限定モードに設定して発光ダイオード62
3のみを点灯させる。
【0103】メインコントローラは、右頁限定モード時
には見開き本原稿の右頁のみの読み取り画像を転写紙に
形成させ、本原稿の頁をめくってさらにその見開き両頁
のうちの右頁のみの画像を転写紙に形成させる。この画
像形成は図42に示すように独立頁モードの一方の頁の
画像情報のみフレームメモリ104より読み出して行
う。その画像合わせは、前述のように本原稿の頁端部検
出より頁画像位置を算出して転写紙内に配置する。逆に
左頁限定モード時には、メインコントローラは、見開き
本原稿の左頁のみの読み取り画像を転写紙に形成させ、
頁をめくってさらに本原稿の見開き両頁のうちの左頁の
みの画像を転写紙に形成させる。
【0104】本の中には片面印刷物を綴じたものもあ
り、オフィスでは一般的なステープラー止めやファイル
等の片面原稿を綴じた物も多い。それらの片面印刷物の
綴じ物は、その頁数が画像面にだけ配番されている事が
一般的であり、頁数が付記されてない場合でも、その頁
枚数を数えるには原稿枚数を数えるものである。本装置
では、頁限定モードにおいて設定された側の頁(左頁ま
たは右頁)のみの画像を形成する場合には、本原稿の複
写頁は複写開始頁・複写終了頁の設定、または複写頁枚
数の設定で、複写する頁数すなわち原稿枚数を設定す
る。
【0105】メインコントローラは、本原稿の見開き両
頁の画像をそれぞれ形成するモードでは操作部99から
の複写頁数入力を受け付けて本原稿の頁毎に頁数をカウ
ントし、頁限定モードにおいて設定された側の頁(左頁
または右頁)のみの画像を形成するモードでは操作部9
9からの複写頁数入力の1/2を受け付けて本原稿の2
頁毎に頁数をカウントする。従って、両モードにおいて
頁数設定が簡単になり、頁数の読み取り、頁めくりおよ
び画像形成が確実に行われる。
【0106】通常、本原稿の複写開始頁(左頁または右
頁)を選択して複写を開始するが、その後、片方の頁の
みしか複写しない頁限定モードが設定された場合には、
メインコントローラが複写開始頁の選択結果を解除す
る。また、後に複写開始頁が頁限定モードの指定頁と異
なって入力された場合には、メインコントローラは、図
37の開始左右頁設定フローに示すように複写開始頁の
選択結果を解除し、頁限定モードを優先させる。限定モ
ード指定時は複写開始頁の選択は不要になり、その選択
入力を促すガイダンス表示は行わない。
【0107】次に、複写開始頁の選択について説明す
る。本原稿の複写開始頁は本原稿の見開き両頁の(1)
左頁、(2)右頁がある。また、メインコントローラ
は、図37の開始左右頁設定フローに示すように複写開
始頁設定キー631からの入力信号により複写開始頁設
定キー631で本原稿の複写開始頁として左頁が指定さ
れた(開始左頁キーがオンした)時には本原稿の複写開
始頁を見開き両頁のうちの左頁に設定し、複写開始頁設
定キー631により複写開始頁設定キー631で本原稿
の複写開始頁として右頁が指定された(開始右頁キーが
オンした)時には本原稿の複写開始頁を見開き両頁のう
ちの右頁に設定する。
【0108】メインコントローラは、複写開始頁モード
の右頁指定時には、見開き本原稿の右頁から読み取り画
像を転写紙に形成させ、頁をめくってさらに頁毎の画像
形成を行わせる。この画像形成は図42に示すように独
立頁モードで画像情報を1頁分づつフレームメモリ10
4より読み出して行う。その画像合わせは、上述のよう
に頁端部検出より頁画像位置を算出して転写紙内に配置
する。逆に複写開始頁モードの左頁指定時は、見開き本
原稿の左頁から読み取り画像を転写紙に形成させ、頁を
めくってさらに頁毎の画像形成を行わせる。
【0109】また、本原稿の見開き両頁を1枚の転写紙
に複写する図42に示す見開き頁モードでも複写開始頁
を入力する。これは、図39の最終頁左右判別フローに
示すように複写開始頁と先に指定した複写頁数により、
複写最終頁が見開き右頁か左頁かを判断し、最終頁の画
像形成の方法決定のために用いる。さらに、メインコン
トローラは、図39の最終頁左右判別フローに示すよう
に、複写開始頁と設定複写頁数により本原稿の画像読み
取りおよび頁めくり走査の回数を算出する。この場合、
メインコントローラは、複写開始頁が左頁で、設定複写
頁数が偶数の場合には最終複写頁を右頁と判定し、か
つ、設定複写頁数を2で割ってその整数部を走査ユニッ
ト200の走査回数とするが、それ以外の3通りの場合
はその整数部の値に1を加えたものを走査ユニット20
0の走査回数とする。本装置は、本原稿の最終の画像読
み取り走査の後も頁めくり走査を行って終了するため、
画像読み取りおよび頁めくり走査の回数が等しくなる。
メインコントローラは、複写開始頁が右頁で、設定複写
頁数が奇数の場合には最終複写頁を右頁と判定し、他の
2通りの場合(複写開始頁が右頁で設定複写頁数が偶数
の場合と、複写開始頁が左頁で設定複写頁数が奇数の場
合)は最終複写頁を左頁と判定する。以上のように読み
取り走査の回数は、本原稿の頁配置により異なり、その
制御にも用いる。複写開始頁を選択すれば、独立頁モー
ドでその複写開始頁より画像形成を始め、不要な頁の複
写をしない。
【0110】次に、コピー形式モードについて説明す
る。コピー形式モードは、本原稿読み取りモード時に有
効であり、(1)独立頁モード、(2)見開き頁モード
がある。本装置ではコピー形式モードに優先順位を設
け、第1の設定は本原稿の1頁を転写紙1頁に形成す
る、使用頻度が高い(1)独立頁モードとしている。ま
た、電源投入時や本原稿読み取りモードの選択時のコピ
ー形式モードの初期設定は、(1)独立頁モードとして
いる。
【0111】メインコントローラは、図40のコピー形
式選択フローに示すように、電源投入時にコピー形式カ
ウンタに1をセットしてコピー形式選択キー618の押
下毎にコピー形式カウンタをインクリメントし、コピー
形式カウンタが3より大きくなった時にコピー形式カウ
ンタに1をセットする。そして、メインコントローラ
は、コピー形式カウンタが1の場合には独立頁モードに
設定して発光ダイオード619のみを点灯させ、コピー
形式カウンタが2の場合には見開き頁モードに設定して
発光ダイオード620のみを点灯させる。
【0112】メインコントローラは、独立頁モード指定
時には、見開き本原稿の読み取り頁画像を図42に示す
ように頁毎にフレームメモリ104より読み出させて1
頁の転写紙に形成させる。その画像合わせは、上述のよ
うに頁端部検出より頁画像位置を算出して転写紙内に配
置する。一方、見開き頁モード指定時には、メインコン
トローラは、見開き本原稿の両頁の各読み取り画像情報
をフレームメモリ104より連続して読み出させて1頁
の転写紙に形成させる。
【0113】一般に、本、書籍類は両面印刷物を綴じた
ものであり、オフィス文書のステープラー止めやファイ
ル等にも両面原稿を綴じた物がある。本原稿を読み取っ
て読み取り頁の画像を転写紙に形成し、本原稿の頁をめ
くる本装置においては、本原稿の頁毎の画像を用紙1頁
に形成する独立頁モードと、本原稿の見開き両頁の画像
を用紙1頁に形成する見開き頁モードとを備えているこ
とにより、画像形成形態の違った複写が得られる。特
に、独立頁モードは本原稿と頁構成が同じとなる。ま
た、見開き頁モードは複写数が2分の1となり、グラビ
アなどの見開き頁に渡る画像を連続画像として形成す
る。
【0114】また、本装置は、見開き本原稿の両頁画像
を1回の走査で読み取ってその読み取り画像データをフ
レームメモリ104に書き込み、読み取り画像データを
頁毎の画像範囲に分割してフレームメモリ104より読
み出して用紙1頁に画像形成し、読み取り画像データを
見開き両頁連続でフレームメモリ104より読み出して
本原稿の見開き両頁の画像を用紙1頁に形成し、画像形
成形態に関わらず画像読み取りを1回の片方向走査で同
一に制御する。
【0115】次に、読み取り選択について説明する。本
装置は本原稿の画像読み取り自動頁めくり機能とシート
原稿読み取り機能を備えている。本装置では、原稿読み
取りモードに優先順位を設けて第1の設定を本原稿読み
取りモードとし、電源投入時やモードクリア時のデフォ
ルト設定を本原稿読み取りモードとしている。また、こ
の初期設定のモードは画像形成部でプログラマブルに設
定できてメイン制御板107のCPUがアクセス可能な
不揮発のメモリ内に記憶可能であって用途に合わせてど
ちらかの原稿読み取りモードを選択できるようになって
いる。また、原稿読み取りモード選択の切り換え入力時
に原稿読み取り開始の予備動作を行うことによって、本
原稿読み取りモード選択時に走査ユニット200のホー
ミング、原稿台1移動により本原稿のセットが可能な状
態で待機し、また、原稿読み取り動作開始の時間(走査
ユニット200のホーミング、ミラー、蛍光灯の切り換
えと予熱、原稿台1移動の時間)が短縮される。
【0116】メインコントローラは、図41の読み取り
選択フローに示すように、電源投入時には読み取り選択
カウンタに不揮発メモリ内の初期設定値の1あるいは2
をセットし、ウォームアップ待機後には本原稿キー(読
み取り選択キー)601及び原稿台1上の本原稿の有無
を検知する検知手段からの入力信号をチェツクして、読
み取り選択キー601が押下された際に原稿台1上の本
原稿の有無を判断して本原稿がある場合には読み取り選
択キー601による読み取りモードの切り替えを禁止
し、原稿載置の警告表示“原稿が残っています”を操作
部99の表示パネルに行わせる事により、シート原稿読
み取り時に本原稿が操作ユニット200の走査を阻害し
たり、本原稿が破損しないようにしている。また、本原
稿は、原稿台上1にセットした状態では見えないため、
本原稿の取り忘れがオペレータに知らせる。
【0117】メインコントローラは、読み取り選択キー
601の押下毎に読み取り選択カウンタをインクリメン
トして読み取り選択カウンタが3より大きくなった時に
は読み取り選択カウンタに1をセットする。そして、メ
インコントローラは、読み取り選択カウンタが1の場合
には本原稿読み取りモードを設定してコンタクトガラス
読み取り用(シート原稿読み取り用)発光ダイオードを
消灯させ、走査ユニット200(キャリッジ)のホーミ
ング、中央ミラー222の光路退避、蛍光灯201,2
02の点灯を行って本原稿のセットを受付ける。また、
メインコントローラは、読み取り選択カウンタが2の場
合にはシート原稿読み取りモードを設定し、キャリッジ
のホーミング、中央ミラー222の光路進出、蛍光灯2
03,204の点灯を行って本原稿のセットを受付け
る。
【0118】次に、画像メモリ範囲について説明する。
本装置は、上述のように画像データを記憶する画像メモ
リとしてフレームメモリ104を備え、この画像メモリ
104を以下の用途に用いている。画像メモリ104
は、第1に原稿の読み取りと画像形成の速度バッファと
して本原稿の走査ユニット200による接触読み取りの
安定性と原稿保護を行っている。画像メモリ104は、
第2に1回の原稿読み取りによる複写繰り返しで原稿の
保護と複写生産性の向上に用いている。画像メモリ10
4は、第3にコピーの頁配置として初回の頁位置の確定
と独立頁の切り出しに用いている。
【0119】図42に示すように画像メモリ104の本
原稿画像データを格納する範囲は、本原稿の綴じ部を中
心に配置され、等倍以下の複写倍率では本原稿の見開き
最大A3サイズの画像データを格納するエリアとなる。
画像メモリ104は、そのエリアのわずか手前からVP
U102よりの画像データの格納がIPU103により
開始され、画像メモリ104の余剰分が右方向に配置さ
れる。画像メモリ104は、16MByte(128M
bit:正確には134,217,728bit)の記
憶容量を有し、VPU102からの画像処理後の4bi
t/dotの画像データを多値で記憶する。従って、画
像メモリ104の画像データ格納範囲はA3サイズ分強
となる。
【0120】次に、複写モードと機能について説明す
る。以下に本装置の複写モード、入力キーおよびその機
能を図31〜図33に基づき説明する。 1.本原稿操作部基本モード (1)読み取り選択 〇シート原稿(デフォルト) (機能)上側コンタクトガラス206上の原稿の画像読
み取りで、シート原稿の読み取りを行う。シート原稿や
本原稿の表紙(ハードカバー)等を複写するときに指定
する。シート原稿モードは、右合わせ(読み取りスケー
ル207左奥コーナー)で、本原稿との共通の加工機能
では変倍、両面以外には使用できない。
【0121】(操作)デフォルトまたは本原稿複写終了
で自動的に復帰する。 本原稿 (機能)下側読み取りで、本原稿の画像読み取り、自動
頁めくりを行う。本原稿読み取りモードでの手差し、お
よび割込みは不可とする。 (操作)本原稿キー601の押下による本原稿読み取り
モードの選択で本原稿の操作入力を開始する。本原稿読
み取りモードでの本原稿キー601の押下または本原稿
の取り出し後の本原稿台セットでシート原稿読み取りモ
ードに戻る。
【0122】(2)複写頁設定 開始〜終了頁(本原稿読み取りモード・デフォルト) (機能)複写開始頁から複写終了頁までの頁数を演算
し、その差分の頁を複写する。 (操作)複写頁数設定方法は、ガイダンス表示に従い、
1.テンキー642で複写開始頁の数値を入力し、2.
エンターキー640で複写開始頁を定確し、3.テンキ
ー642で複写終了頁の数値を入力し、4.エンターキ
ー640で複写終了頁を確定する。
【0123】頁枚数 (機能)本原稿の指定左右頁から指定頁数だけ複写を繰
り返す。この場合、複写開始頁〜複写終了頁の入力は不
要である。本原稿に頁数が付いていない場合、頁が飛ん
でいる場合に用いる。 (操作)複写頁数設定方法は、ガイダンス表示に従い、
1.テンキー642で複写頁数の数値を入力し、2.エ
ンターキー640でその複写頁数を確定する。
【0124】※通常、見開き頁モードも本原稿の片頁を
1頁として数え、右頁あるいは左頁のみの頁限定モード
の場合は片面原稿と見なし、その複写頁を1頁として数
える。 (3)頁追加設定 頁追加 (機能)本原稿の最大3箇所までの頁を指定し、頁を飛
ばして指定頁群のみを連続して複写する。飛ばし頁数は
制限しないが、多数頁の場合は効率が悪くなる場合もあ
る。頁数が振られ、頁が連続している原稿を対象とし、
複写頁設定は複写開始頁〜複写終了頁の設定のみを有効
とし、後ジョブの左右頁は第1ジョブの開始左右頁より
判断する。複写開始頁〜複写終了頁設定以外のモード設
定は、全てのジョブで同一とする。
【0125】(操作)複写開始頁〜複写終了頁の入力後
に頁追加キー634を押下し、ガイダンス表示に従い次
ジョブの複写開始頁〜複写終了頁を入力する。頁追加キ
ー634の押下により、各ジョブの頁数の確認、修正、
解除を行う。 (4)コピー形式モード 独立頁(本原稿読み取りモード・デフォルト) (機能)本原稿の見開き頁を頁毎に分けて複写する。
【0126】(操作)コピー形式キー618の押下によ
り、見開き左右頁のいずれかを選択する。 見開き頁 (機能)本原稿の見開き両頁を転写紙の片面にそのまま
複写する。見開き頁モードは、複写開始頁は左頁に固定
する。第1の見開き両頁を転写紙表面に形成し、第2の
見開き両頁を転写紙裏面に形成する見開き頁の両面は、
見開き頁モードで両面モードの見開き原稿で選択す
る。
【0127】(操作)コピー形式キー618の押下によ
り、独立頁のいずれかを選択する。 (5)複写開始頁入力 左頁 (機能)独立頁で原稿(載置)の左頁より複写を開始す
る。
【0128】(操作)独立頁モードで、複写開始頁キー
631の押下により左頁を選択する。 右頁 (機能)独立頁で原稿の右頁より複写を開始する。 (操作)独立頁モードで、複写開始頁キー631の押下
により右頁を選択する。
【0129】※各両面モード選択時も指定する。両面モ
ード時、複写開始頁と頁数設定により最初と最終の頁を
自動的に白紙で排出する。見開き頁モードで入力頁数が
奇数でも最終頁は両頁のコピーとなり、最初と最終の片
頁指定(半面消去)はできない。 2.ビハインド部モード(本原稿関連モードのみ) (1)消去モード センター消去(本原稿読み取りモード・デフォルト:
あり) (機能)原稿位置を検知して、見開き本原稿の中央部を
基準にして綴じ部指定幅の画像を中央振分で消去する。
独立頁モードの場合、見開き左頁の右端、右頁の左端は
センター消去で指定する。
【0130】(操作)センター消去キー635の押下に
より、綴じ部の消去を解除する。 枠消去(本原稿読み取りモード・デフォルト:あり) (機能)原稿のサイズと位置を検知して、本原稿基準で
外枠部(上、下、左右) の内側の指定幅の画
像を消去する。枠消去解除時も本原稿サイズ外の
画像は通常自動で消去し、転写紙周囲に大きな黒枠
を形成しない。
【0131】(操作)枠消去キー636の押下により、
本原稿の見開き外枠部の消去を解除する。上、下、左右
の消去設定を独立に解除するには、消去幅設定値を
“0”とする。
【0132】※原稿位置基準のため、上:シート読み取
りモードで消去機能はできない。 (2)移動モード ○中央(本原稿読み取りモード・デフォルト) (機能)転写紙基準で副走査方向の転写紙中央に複写す
る。副走査方向の画像シフトは、本原稿の頁長さを検知
し、転写紙に配置する。本原稿の綴じ部による縮み分、
不定型サイズ原稿による余り分は、転写紙の両端に配分
し、画像の欠落を防ぎ、レジスト誤差の影響を回避す
る。
【0133】(操作)移動キー609の押下により、左
右合わせを解除する。 右合わせ (機能)転写紙基準で副走査方向の転写紙右側に、設定
した移動量位置に複写する。綴じ代を設けるときに有効
で、綴じ部の縮み分で転写紙左側に綴じ代部が作られ
る。シート原稿読み取りモードは右合わせ固定で、従来
装置と同様の先端基準となる。シート原稿読み取りモー
ドの綴じ代作成は従来装置と同様にSP(サービスプロ
グラム)モードで対応する。
【0134】(操作)移動キー609の押下により、右
合わせを選択する。 左合わせ (機能)転写紙基準で副走査方向の転写紙左側に、設定
した移動量位置に複写する。綴じ部の縮み分以上の綴じ
代を設けるとき、固定幅の綴じ代を設けるときは、左合
わせを移動量変更とともに指定する。右綴じ原稿(縦書
き本原稿)の場合に転写紙右側に綴じ代部が作られる。
【0135】(操作)移動キー609の押下により、左
合わせを選択する。 ※見開き頁出力時も同様に有効で、見開き本原稿の両頁
の長さにより転写紙に配置する。両面モードの右合わ
せ、左合わせ時は、表裏で同方向に合わせ、コピー束を
表方向から見て右合わせは右端部を合わせ、左合わせは
左端部を合わせる。 (3)頁限定モード ○両頁(本原稿読み取りモード・デフォルト) (機能)左右の頁共に複写する。大多数の本原稿は両面
印刷であるため、頁限定は用いない。
【0136】(操作)頁限定キー621の押下により、
頁限定を解除する。 右頁 (機能)見開き本原稿の右頁のみ複写する。ホチキス止
め、ファイル等の片面原稿の時に用いる。 (操作)頁限定キー621の押下により、右頁を選択す
る。
【0137】左頁 (機能)見開き本原稿の左頁のみ複写する。右綴じ(縦
書き本原稿)の片面原稿の時に用いる。 (操作)頁限定キー621の押下により、左頁を選択す
る。 ※頁限定モードは独立頁モード時に有効で、複写開始頁
左右の指定は無効となる。
【0138】(4)両面モード ○片面複写(デフォルト) (機能)原稿画像を転写紙片面に複写する。本原稿読み
取りモード、シート原稿読み取りモードとも有効であ
る。 (操作)両面キー602の押下により、両面モードを解
除する。
【0139】○片面原稿 (機能)シート原稿画像を転写紙両面に複写する。両面
モードの綴じ代振分は従来装置と同様にSPモードで対
応する。本原稿は頁限定モード(片面の本原稿)のみ片
面原稿の両面モードを選択する。
【0140】(操作)両面キー602の押下により、片
面原稿の両面モードを選択する。シート原稿は通常の複
写機と同様に、原稿セット毎にプリントキー641を押
下する。
【0141】両面原稿 (機能)本原稿と表裏を同じく両面コピーを形成する。
複写開始頁が見開き左頁、複写終了頁が見開き右頁の場
合、最初と最終の転写紙の片面は白紙となる。
【0142】☆高速両面(従来機の約2倍の両面コピー
生産性) 1対1両面モードに限り、フレームメモリを用いて出力
頁順を入れ換え、右頁の画像を第1の転写紙表面に形成
して両面トレイに搬送しておき、頁をめくり、右頁の画
像を第2の転写紙表面に形成してそれを両面トレイに搬
送し、第1の転写紙を再給紙して裏面に左頁の画像を形
成し排出する。置数“2”以上は転写紙を両面トレイに
一旦スタックさせ、高速両面モードは行わない。
【0143】(操作)本原稿読み取りモードで両面キー
602の押下により、両面原稿の両面モードを選択す
る。 見開き原稿 (機能)本原稿の見開き左右頁を転写紙の表裏に複写す
る。複写開始頁、複写終了頁が見開き左頁の場合、最初
と最終の転写紙の片面は白紙となる。フレームメモリの
頁毎のアクセスが必要となるので、両面高速モードは実
施しない。見開き2頁の両面複写は見開き頁モードで
見開き原稿の両面モードを選択する。
【0144】(操作)本原稿読み取りモードで両面キー
602の押下により、見開き原稿の両面モードを選択す
る。 ※本原稿の両面モードの綴じ代振分は右合わせ、左合わ
せで行い、表裏で片方向にする。 (5)排紙選択 ○裏面排紙モード(本原稿読み取りモード・デフォル
ト) (機能)本原稿は頁順読み取りのため、通常の片面複写
時はコピーを反転してその画像面を下向きに排紙する。
両面モードは裏面排紙モードを設定し、転写紙を反転せ
ずに頁順に排紙する。シート原稿読み取りモード選択時
も指定できる。
【0145】(操作)表面排紙キー616の押下によ
り、表面排紙モードを解除する。 表面排紙モード(シート原稿読み取りモード・デフォ
ルト) (機能)シート原稿は表面排紙モードを標準とする。本
原稿は少数原稿や画像確認の時に指定し、転写紙を反転
せずに排紙する。 (操作)表面排紙キー616の押下により、表面排紙モ
ードを選択する。
【0146】(6)消去幅変更モード センター消去モード(出荷デフォルト:10mm) (機能)原稿基準の綴じ部振分でセンター消去幅を設定
する。 (操作)センター消去キー635の押下により、ガイダ
ンス表示に従い1.テンキー642で消去幅の数値を入
力し、2.エンターキー640でそれを確定する。0m
mから40mmまで1mm単位で消去幅を設定する。独
立頁モードは、各頁の綴じ部消去幅は設定値の半分とな
る。 枠消去モード(出荷デフォルト:上・下・左右各5m
m) (機能)原稿基準で頁の上・下・左右の各消去幅を設定
する。 (操作)枠消去キー636の押下により、ガイダンス表
示に従い1.テンキー642で消去幅の数値を入力し又
はエンターキー640で次に移行し、 2.エ
ンターキー640でその確定を上・下・左右の順に繰り
返す。 各々0mmから30mmまで、1mm
単位で消去幅を設定する。主走 査方向の画像
シフトは、手前から25mm以内開けて本原稿をセット
し、シフト幅に合わせて下方向の消去幅を大
きく設定する。
【0147】(7)移動量変更モード 移動量(デフォルト:0mm) (機能)右合わせモード、左合わせモードにおける副走
査方向の画像シフト量を設定する。転写紙右端、左端部
に適当な綴じ代、余白を作るのに用いる。設定した移動
量は右合わせモード、左合わせモードともに同一とす
る。
【0148】(操作)移動量変更キー637の押下によ
り、ガイダンス表示に従い1.テンキー642で移動量
の数値を入力し、2.エンターキー640でそれを確定
する。0mmから20mmまで1mm単位で位置を設定
する。 (8)原稿位置マニュアル入力 上端 (機能)見開き本原稿の頁上端部位置をスケール値で入
力する。同一本原稿内は指示した位置と上消去量で画像
上側を消去する。頁上端部検出エラー時に頁上端位置を
マニュアルで入力する。頁上端部不検出時に頁上端位置
設定モードをガイダンス表示で入力警告する。
【0149】(操作)上端キー638の押下により、ガ
イダンス表示に従い1.テンキー642で上端位置の数
値を入力し、2.エンターキー640でそれを確定す
る。本原稿の頁上端部位置を確認し、上端部スケール値
で0から20まで、1単位で位置を入力する。 右端 (機能)見開き本原稿の最上位の頁右端部位置をスケー
ル値で入力する。初回の頁めくりの頁吸着、上昇位置を
指示した位置より算出する。頁右端部不検出あるいは頁
めくりエラー時に頁右端位置をマニュアルで入力し、連
続動作をスタートさせる。
【0150】(操作)右端キー639の押下により、ガ
イダンス表示に従い1.テンキー642で右端位置の数
値を入力し、2.エンターキー640でそれを確定す
る。本原稿の頁右端部位置を確認し、右端部スケール値
で0から20まで、1単位で位置を入力する。 3.複写モード(従来からの複写機能) (1)ソート/スタック (2)用紙選択 (3)テンキー・小数点キー (4)プログラム (5)モードクリア/余熱 (6)クリア/ストップ (7)置数確認/エンター (8)割り込み (9)スタート 4.複写モード(複写仕様変更機能) (1)独立変倍 独立変倍範囲は主走査方向、副走査方向とも67%〜1
41%の範囲においてテンキー642内の1キーにより
1%ピッチでガイダンス表示に従い設定し、ガイダンス
表示により縦横の倍率を入力する。
【0151】(2)ズーム ズーム範囲は67%〜141%の範囲において1%ピッ
チで設定する。 (3)縮小/拡大/等倍 固定変倍時の複写倍率は71、82、87、93、11
5、122、141%に設定する。
【0152】(4)文字/写真/文字写真 多値バージョン(128MB)のフレームメモリに格納
される画像データは文字/写真/文字写真の各モードの
切り換えで多値処理がなされ、2値バージョン(32M
B)のフレームメモリに格納される画像データは文字/
写真/文字写真の各モードの切り換えでファクシミリ、
ODの2値疑似中間処理がなされる。
【0153】(5)自動濃度・複写濃度 裏写り防止のため本原稿読み取りモードの複写濃度は、
現流機同等のシート原稿読み取りモードに対して1ノッ
チ分低濃度側にシフトする。次に、TPSシステム動作
を説明する。 A.TPS動作モード (1)読み取りモード 本原稿読み取りモード ミラー222を解除し、下側蛍光灯201,202を点
灯し、左ホームポジションにてシェーディング補正後に
走査ユニット200を右方向に走査して見開き本原稿を
一度に読み取り、読み取り画像データをフレームメモリ
104に格納する。
【0154】シート原稿読み取りモード ミラー222を光路に挿入し、上側蛍光灯203,20
4を点灯し、左ホームポジションにてシェーディング補
正後に走査ユニット200を右方向に走査してシート原
稿を読み取り、読み取り画像データをフレームメモリ1
04に格納する。
【0155】(2)リターンモード 頁めくり 本原稿読み取りモードで、高圧のバイアスをめくりベル
ト208に印加し、走査ユニット200を左方向に走査
してめくりベルト208が見開き本原稿の右端部に達し
た時点で停止させ、めくりベルト208を上昇させ、
0.5sec.後に走査ユニット200を左方向に走査
する。読み取りセンサ(CCD)の読み取り画像より見
開き本原稿の右端部と上端部を検出し、初回の頁吸着位
置と主走査方向の画像有効範囲を算出する。また、頁め
くり時に頁搬送路の頁センサ214により見開き本原稿
の右端部と左端部の位置を検出し、副走査方向の画像有
効範囲を算出する。 走査ユニットリターン シート原稿読み取りモードで、走査ユニット200を左
方向に走査する。
【0156】(3)ホーミングモード 通常の電源投入時に原稿台1を下降させて走査ユニット
200から退避させる。走査ユニット200を走査して
左ホームポジションにセットし、シート原稿読み取りに
備える。 (4)前走査モード 左ホームポジションに走査ユニット200を走査してシ
ェーディング補正、読み取り開始に備える。 (5)後走査モード リターン動作終了後、走査ユニット200を走査して中
央ホームポジションにセットし、原稿台を下降させて走
査ユニット200から退避させ、本原稿の取り出しを可
能とする。
【0157】次に、追加頁設定について説明する。一冊
の本原稿内で、章や頁の構成により、複数頁群の画像を
取り込んだり複写したい頁が飛んでいたりする場合があ
る。本装置は、後述するように、複数箇所の頁範囲を追
加する追加頁モードを備えている。本原稿内の複数の頁
範囲は一連の頁数指定動作で初期設定する。
【0158】本原稿は通常頁数が振られており、また、
その頁数は最初の頁から連続しており、各々の頁範囲は
上述のように複写開始頁と複写終了頁の入力で指定す
る。頁数の設定方法は、本原稿の各頁範囲を第1の頁範
囲から順次に入力し、頁確定と頁追加を繰り返して行
う。本装置は、追加頁を入力してエンターキーで確定す
れば、追加頁入力のガイダンスに代って図43(b)に
示すような待機モードのガイダンスをガイダンス表示部
643で表示し、スタートキー(プリントキー)641
のオンで図43(c)に示すように第1の頁範囲(ブッ
ク1)をガイダンス表示部643で表示し、その画像の
読み取りと出力を開始する。
【0159】また、本原稿内で、章や頁の構成により、
複数頁群の画像を取り込んだり複写したい頁が飛んでい
たりする場合がある。また、頁画像として白紙あるいは
複写不要の頁が挟まっていることがある。第2の頁数設
定方法は、本原稿の出力(複写)頁範囲を指定し、その
頁範囲内の出力しない(複写しない)頁範囲、すなわ
ち、出力不要の本原稿内の飛ばし頁を指定する。例え
ば、はじめに頁範囲を上述のように本原稿の第10頁か
ら第55頁までと入力して確定し、次に、操作部99の
図示しない頁飛ばし頁キーを押下して飛ばし頁範囲を1
0キー642、エンターキー640により例えば第20
頁から第45頁までと入力して確定する。その結果、後
述するシステム制御部802(図46参照)は、第1に
第10頁から第19頁までの頁範囲の画像を出力させ、
第2に第46頁から第54頁までの頁範囲の画像を出力
させ、第20頁から第45頁までの飛ばし頁範囲の画像
を出力しないようにする。
【0160】システム制御部802は、追加頁の設定後
や別の頁群の複写中に、各頁範囲の順序と、指定した頁
範囲を操作部99のガイダンス表示部643に表示さ
せ、その表示形態を図43に示す複写動作中あるいは待
機中のガイダンス表示と同様とする。システム制御部8
02は、ガイダンス表示部643の表示を、頁追加キー
634の押下により、ブック1からブック2(第2の頁
範囲)、ブック3(第3の頁範囲)と移行させ、その設
定頁数の表示を頁追加キー634の押下毎に繰り返させ
る。また、システム制御部802は、複写動作中には、
頁追加キー634の押下により、次の頁範囲をガイダン
ス表示部643で表示させる。
【0161】システム制御部802は、複数の頁群の頁
数入力後に、頁追加キー634の指定により、各頁群の
頁範囲を読み出してガイダンス表示部643に表示させ
る。そして、システム制御部802は、その読み出し表
示状態で、複写頁設定キー628により複写開始頁〜複
写終了頁入力モードを選択し、頁数が上述のように再入
力されることで頁範囲をその再入力の頁範囲に修正す
る。従って、システム制御部802及び複写頁設定キー
628、10キー642、エンターキー640は頁数を
修正する修正手段を構成する。さらに、システム制御部
802は、頁追加キー634の指定により各頁群の頁範
囲を読み出してガイダンス表示部643で表示する状態
とし、この状態で複写頁設定キー628で複写開始頁〜
複写終了頁入力モードが選択されて頁数が入力されずに
エンターキー640が押下されることにより追加頁モー
ドとその頁数を解除する。従って、システム制御部80
2及び複写頁設定キー628、エンターキー640は頁
数を解除する解除手段を構成する。
【0162】次に、ガイダンス表示について説明する。
本装置の操作ガイド及び警告の表示は、操作部99に配
置された20桁2行のキャラクタ表示が可能な液晶表示
パネルからなるガイダンス表示部643で行っている。
図43はガイダンス表示部643の各表示例である。ガ
イダンス表示部643において、左上は読み取りモード
の選択状態を表示し、右上は複写倍率を表示し、左下は
設定頁数を表示し、右下は複写中頁数を表示する。
【0163】図43(a)はガイダンス表示部643の
本原稿複写中の一般的な表示例である。その表示内容
は、読み取りモードが本原稿読み取りモードであって複
写倍率が等倍であり、設定頁数が本原稿の見開き右頁の
第15頁から第48頁までの設定であって第24頁複写
中であることを表示している。図43(b)はガイダン
ス表示部643の本原稿複写待機中の一般的な表示例あ
る。その表示内容は、読み取りモードが本原稿読み取り
モードであって複写倍率が等倍であり、設定頁数が見開
き頁モードの総頁数40頁の設定であることを表示して
おり、複写開始前のために右下の複写中頁数は表示して
いない。
【0164】以上のように本装置では、見開き本原稿の
複写開始頁と複写終了頁、あるいは総頁数による画像形
成枚数(複写枚数)を指示する頁入力を行い、その設定
内容を表示し、設定頁数の確認及び修正が可能である。
又、本原稿の複写開始頁を見開いてセットする場合に
も、頁数設定後にガイダンス表示部643の表示を見て
本原稿を開く。設定頁数は動作開始前の待機時と本原稿
の読み取り終了時にガイダンス表示部643で表示す
る。本原稿の読み取り時と複写時には設定頁数と複写中
頁数をガイダンス表示部643で表示する。
【0165】本原稿を読み取り、その読み取り頁の画像
を形成し、本原稿の頁をめくる本装置は、動作開始後に
自動的に連続して動作する。システム制御部802は、
設定頁数と本原稿の読み取りあるいは複写の実行中の頁
数をガイダンス表示部643で表示させ、動作の状況と
経過をオペレータに知らせる。また、操作部99のスト
ップキーの押下にて読み取りあるいは複写の実行中の頁
で動作を途中にて中断あるいは停止する。
【0166】図43(c)はガイダンス表示部643の
シート原稿複写中の一般的な表示例である。その表示内
容は、読み取りモードがシート原稿読み取りモードであ
って複写倍率が等倍であることを表示している。図43
(d)は、複数頁群を自動で読み取る追加頁モードの最
初の頁群であるジョブ1の複写中におけるガイダンス表
示部643の表示例を示す。その表示内容は、読み取り
モードが本原稿の第1の頁範囲(ブック1)の読み取り
モードであって複写倍率が等倍であり、設定頁数が本原
稿の見開き右頁の第15頁から第48頁までの設定であ
って第24頁複写中であることを表示している。
【0167】図43(e)は追加頁モードの次の頁群で
あるジョブ2についての複写中におけるガイダンス表示
部643の表示例を示す。その表示内容は、読み取りモ
ードが本原稿の第2の頁範囲(ブック2)の読み取りモ
ードであって複写倍率が等倍であり、設定頁数が本原稿
の見開き左頁の第52頁から第58頁までの設定であっ
て第55頁複写中であることを表示している。第1ジョ
ブの入力された複写開始頁は第15頁で右頁であるた
め、本原稿の連続する複写頁は奇数頁が右頁で偶数頁が
左頁に配置される。従って、第2ジョブの入力された複
写開始頁である第52頁は左頁と判定され、第2ジョブ
に移行した時点でガイダンス表示部643の表示も複写
開始頁が左頁と変更される。
【0168】図43(f)は追加頁モードのその次の頁
群であるジョブ3についての複写中におけるガイダンス
表示部643の表示例を示す。その表示内容は、読み取
りモードが本原稿の第3の頁範囲(ブック3)の読み取
りモードであって複写倍率が等倍であり、設定頁数が本
原稿の見開き右頁の第65頁から第99頁までの設定で
あって第99頁複写中であることを表示している。第3
ジョブの入力された複写開始頁の第65頁は右頁と判定
され、第3ジョブに移行した時点でガイダンス表示部6
43の表示も複写開始頁が右頁と変更される。
【0169】図43(g)は追加頁モードでジョブ2か
らジョブ3へと移る頁飛ばし中におけるガイダンス表示
部643の表示例を示す。その表示内容は、読み取りモ
ードがブック3の読み取りモードであって複写倍率が等
倍であり、設定頁数が本原稿の見開き右頁の第65頁か
ら第99頁までの設定であって第63頁の頁めくり動作
中であることを表示している。
【0170】図44はガイダンス表示部643の警告表
示例を示す。本装置は、頁めくり走査のみ実行する飛ば
し頁数のあらかじめ入力できる上限値を10頁、5回の
めくり走査回数に限定している。例えば、ジョブ1の頁
数設定が第15頁から第48頁までであって、追加頁の
ジョブ2の頁数設定が第82頁から第98頁までである
場合はその頁数設定が禁止される。システム制御部80
2は、その飛ばし頁数をジョブ2の開始頁とジョブ1の
終了頁との差を演算し、自動とマニュアル操作とを比較
した場合のトータルの処理時間を低減させる。また、シ
ステム制御部802は、飛ばし頁数を上限値以下に制限
することにより、出力頁範囲外のめくり走査回数を減ら
し、本原稿の破壊を防止し、その確率も低減させる。こ
の場合、ガイダンス表示部643は“飛ばし頁範囲オー
バー”として警告表示を行い、入力された追加頁は無効
となってキャンセルされる。ユーザによって本原稿の種
類が異なり、複写頁の範囲や箇所にばらつきがあるた
め、飛ばし頁数の上限はユーザに合わせてプログラマブ
ルに設定可能になっており、SPモードで飛ばし頁数の
上限値を無限大まで可変設定できる。
【0171】画像出力をしない頁めくり操作は、1サイ
クルで約15秒を要するのに対し、マニュアルによる本
原稿の見開きセットと頁数の再設には数十秒を要する。
頁範囲内の頁画像を出力しない頁数の上限を初期値で1
0頁としている。ユーザが意識することなく、自動的に
頁めくりとマニュアル操作とを比較したときに一般的な
場合で処理速度が向上する。
【0172】図45は複写頁設定中のガイダンス表示部
643の表示例を示す。図45(a)は通常の複写開始
頁〜複写終了頁設定のガイダンス表示を示し、これは追
加頁がある場合も第1の頁範囲の入力時と同様となる。
複写開始頁〜複写終了頁設定は、上述のように複写開始
頁をテンキー642で入力してエンターキー640で確
定し、複写終了頁をテンキー642で入力してエンター
キー640で確定する。図45(b)は追加頁モードに
おける頁数設定のガイダンス表示を示し、この頁数設定
はブック2の頁数設定である。この頁数設定は、上述の
ように複写開始頁をテンキー642で入力してエンター
キー640で確定し、複写終了頁をテンキー642で入
力してエンターキー640で確定する。
【0173】本装置では、追加頁モートで設定できる頁
範囲群の数を3群に制限している。一般的に1つの本原
稿の複数箇所の複写では、その箇所が多くなるにつれて
操作と表示がわかりやすくなる。また、コピーを出力す
る出力箇所が1箇所の場合は多数の頁群のコピーを出力
する出力箇所が1箇所になってしまい、頁群数の制限が
必要となる。
【0174】次に、追加頁モードについて説明する。本
装置では、見開き本原稿を読み取り、頁をめくり、読み
取り頁の画像を出力する。また、上述のように本原稿の
複数箇所の頁範囲を指定する本原稿頁範囲指定手段を備
え、頁数の設定に基づいて指定の複数の頁範囲の画像を
連続で形成出力することにより、本原稿内の所望の頁の
み複写する。また、指定の複数の頁範囲外の頁は頁めく
り走査のみ行い、連続動作をしながら画像読み取り処理
を省く。
【0175】また、本装置は、上述のように複数箇所の
頁範囲を指定する本原稿頁範囲指定手段と、複写開始頁
が見開き左右頁のうちの右頁か左頁かを入力する入力手
段とを備え、追加頁の見開き左右頁を第1の複写開始頁
の左右より判別する。これは、システム制御部802が
図39に示す最終頁左右判断フローと同様なフローで第
1の複写開始頁が左頁であるか右頁であるかということ
と、入力された複写開始頁が奇数であるか偶数であるか
ということから求める。追加頁モードでは、第2の頁範
囲と第3の頁範囲を追加入力する。第2の頁範囲と第3
の頁範囲とそれ以外とは複写モード設定が同一である。
【0176】本装置では、オプションでソータ702の
設置が可能である。ソータ702は、出力ビンが10ビ
ン有り、通常、複数部数を複写する際の一部毎の仕分け
に用いられる。追加頁モードでは複数箇所の頁範囲を連
続複写して頁群毎に画像形成した転写紙をソータ702
のビン毎に分けて出力する。また、本装置は、ソータ7
02やドギーテールのように複数箇所の排紙口を設置し
た場合、追加頁モードにおいて標準的に仕分け排紙を行
う。
【0177】ほとんどの本原稿は両面印刷であり、その
複写を行う場合に転写紙の両面に複写する機械が多い。
本装置は、複数箇所の頁範囲を転写紙の両面に複写する
時、指定した複数の頁範囲を詰めて転写紙の表裏に複写
し、空き頁を作らずに一連のコピーを形成するモードを
有する。連続頁モードが操作部99により指定されれ
ば、初めの頁群の最終頁の複写が転写紙の表面で終了し
た場合、次の頁群の最初の頁からの複写はその転写紙の
裏面から連続するように行われる。
【0178】本装置では、画像を出力しない頁に対する
走査ユニット200の往動走査は、頁画像の読み取りを
行わない。すなわち、スキャナ制御部801(図46参
照)は、本原稿を照明するランプ201,202を非点
灯とし、本原稿読み取りのためのCCDの駆動信号を停
止して画像信号の処理、画像信号のフレームメモリ10
4への格納等を停止した状態とする。さらに、システム
制御部802は、頁とばし期間にはプリンタ501に画
像形成のための作像プロセスおよび駆動を停止させる。
【0179】次に頁飛ばしモードについて説明する。図
46は本装置のシステム構成を示す。スキャナ制御手段
としてのスキャナ制御部801はIPU103により構
成され、システム制御手段としてのシステム制御部80
2及びプロッタ制御手段としてのプロッタ制御部803
はメイン制御板107により構成される。スキャナ制御
部801はスキャナ部500を制御し、プロッタ制御部
803は上記プリンタ(プロッタ)501を制御する。
操作制御手段としての操作制御部804は、操作部99
の制御を行い、操作部99において上述した追加頁設定
で用いるモード入力キーを含む各操作キーの操作状態を
システム制御部802に通達する。システム制御部80
2は、操作制御部804からのキー情報を基にブザーの
オン/オフ、操作部99の各発光ダイオードのオン/オ
フ、ガイダンス表示部643の表示すべき内容を操作制
御部804に通達すると共にキー操作に対応したモード
の確定を行う。操作制御部804はシステム制御部80
2からの通達に従ってブザーのオン/オフ、操作部99
の各発光ダイオードのオン/オフ、ガイダンス表示部6
43の表示内容を制御する。
【0180】このようにシステム制御部802が操作制
御部804との情報のやりとりにて上述のように複写可
能となるモードの基本設定を行ってそれが完了すると、
システム制御部802は操作制御部804に複写可能状
態であることを操作部99の発光ダイオードやガイダン
ス表示部643等で表示させ、操作者からの複写開始指
令(プリントキー641の押下等)を待つ。
【0181】システム制御部802は、操作者がプリン
トキー641を押下すると、設定されているモードをチ
ェックしてスキャナ制御部801及びプロッタ制御部8
03にそのモードを実現するために必要なデータを通達
する。以下、このようにシステム制御部802がスキャ
ナ制御部801及びプロッタ制御部803の同期をとる
ことをふまえて追加頁モードの動作を説明する。
【0182】図47〜図49はシステム制御部802の
頁飛ばしモード動作フローを示す。システム制御部80
2は、頁飛ばしモードの設定時にプリントキー641が
押下されると、スキャナ制御部801に対し、画像に関
するパラメータ(濃度、白抜け量、移動量等)を通達
し、スキャンスタート指令を出す。スキャナ制御部80
1は、システム制御部802からスキャンスタート指令
を受けると、走査ユニット200を走査させて原稿画像
の読み取りを開始し、その読み取り画像データをフレー
ムメモリ104に書き込む。
【0183】システム制御部802は、このスキャンス
タート指令発行時の設定複写開始頁が左頁であるか否か
を判断して複写開始頁が左頁であれば頁管理カウンタ
(page count)に2をセットしてフレームメ
モリ104の画像データ格納を左頁画像データから開始
するように設定し、複写開始頁が右頁であれば頁管理カ
ウンタに1をセットしてフレームメモリ104の画像デ
ータ格納を右頁画像データ格納位置から開始するように
設定する。
【0184】スキャナ制御部801は、スキャナ部50
0の原稿画像の読み取りが終了すると、リターンモード
となり、スキャナ部500の頁めくり処理を行わせる。
また、スキャナ制御部801はスキャナ部500の頁め
くり処理が失敗した場合にはスキャナ部500に頁めく
り処理を繰り返して行わせ、その成否をシステム制御部
802に通達する。システム制御部802は、スキャナ
制御部801からの通達でスキャナ部500の頁めくり
処理の繰り返し回数(リトライ回数)をカウントし、そ
の回数が所定の頁めくりエラー回数以上になった場合に
は頁めくりエラーが発生したと判定してEMERGEN
CYモードに移行して頁めくりエラーに対する緊急処理
を行う。
【0185】また、スキャナ制御部801は、頁めくり
処理が終了すると、‘頁めくり成功’をシステム制御部
802に通達する。システム制御部802は、スキャナ
制御部801からの‘頁めくり成功’の通達を受ける
と、頁管理カウンタに2を加算する。このようにするこ
とにより、頁管理カウンタのカウント値はこれからスキ
ャナ部500で走査する(画像を読み取る)頁数を表わ
すことになる。
【0186】さらに、システム制御部802は、スキャ
ンスタート指令発行時にプロッタ制御部803にプリン
トパラメータ(給紙段、排紙口、プロセス条件等)を発
行する。この場合、システム制御部802は、設定され
ているモードの管理を行っていてプリンタ501におけ
る各頁毎の給紙段(給紙装置)、ソータ702などへの
排紙口を認識し、プロッタ制御部803に複数(N)頁
分のプリントパラメータを発行する。
【0187】プロッタ制御部803は、システム制御部
802からのN頁分のプリントパラメータを受け取る
と、これを一旦バッファに蓄え、先ず1頁目のプリント
パラメータに基づいてプリンタ501を制御して1頁目
の給紙を開始させる。プリンタ501の2頁目以降の給
紙動作は、プロッタ制御部803により前の搬送紙のF
ゲートアサートタイミング(搬送紙に画像を転写するタ
イミング)を基に制御され、最短の用紙間隔で紙搬送処
理を行うことができる。
【0188】システム制御部802は、レジストローラ
のところで搬送紙を検知するレジストセンサからの入力
信号により、給紙装置からの搬送紙がレジストローラに
達したか否かを判断し、搬送紙がレジストローラに達し
てプロッタ501とスキャナ部500との同期がとれた
時に(Fゲートアサートタイミングで)スキャナ制御部
801にページメモリスタート要求を発行する。この場
合、システム制御部802は、プロッタで右頁の画像デ
ータをプリントするか左頁の画像データをプリントする
かを判断してその結果によりスキャナ制御部801にペ
ージメモリ(フレームメモリ104)に対する右頁又は
左頁のページメモリスタート要求を発行する。
【0189】スキャナ制御部801はフレームメモリ1
04内においてページメモリスタート要求により要求さ
れた右頁又は左頁の画像データをプリンタ501に同期
させて出力する。プリンタ501は、上述のようにフレ
ームメモリ104から出力された画像データに基づく露
光手段による画像露光で感光体ドラム706上に画像が
書き込まれてレジストローラからの搬送紙に感光体ドラ
ム706上の画像が転写され、その搬送紙が外部または
両面トレイ720に排出される。この場合、プリンタ5
01は、外部または両面トレイ720に排出される搬送
紙を排紙センサにより検出し、この排紙センサからの紙
検出信号をシステム制御部802に通達する。
【0190】システム制御部802は、排紙センサから
の紙検出信号によりプリンタ501で転写紙が外部およ
び両面トレイ720のいずれかに排出されたか否かを判
断して転写紙が外部および両面トレイ720のいずれか
に排出された時には排出カウンタに1を加算する。ま
た、プリンタ501で転写紙が外部および両面トレイ7
20のいずれかに排出されると、プリントパラメータバ
ッファに1枚分の空きが生ずるため、システム制御部8
02は、排出カウンタの値が現在複写中の第I回目の頁
範囲の総数に達したか否かを判断して排出カウンタの値
が現在複写中の第I回目の頁範囲の総数に達しない場合
にはプロッタ制御部803に(N+排出カウンタの値)
番目のプリントパラメータを発行する。こうすることに
より、プロッタ制御部803のプリントパラメータバッ
ファには常にN枚分のプリントパラメータが存在するた
め、最後まで最短の用紙間隔が保たれる。
【0191】システム制御部802は、排出カウンタの
値が現在複写中の第I回目の頁範囲の総数に達した場合
には排出カウンタの値に1を加算して次の頁設定がされ
ているか否かを判断し、つまり、第I回目の頁範囲が設
定されているか否かを判断し、次の頁範囲が設定されて
いない場合にはそれを確認して複写動作を終了させる。
この場合、プロッタ制御部803は、第I回目の頁範囲
が設定されていないから最終頁の給紙時にプリントパラ
メータバッファが空になるため、プリンタ501は最終
頁の画像が形成された用紙が排出された後に動作を停止
する。システム制御部802は、第I回目の頁範囲が設
定されている場合には頁飛ばしモードをオンさせてスキ
ャナ制御部801に頁飛ばしモードであることを知ら
せ、かつ、スキャナ制御部801にスキャンスタート指
令を発行する。
【0192】例えば、頁範囲が第10頁から第54頁の
うち第10頁から第19頁までと、第46頁から第54
頁までを出力し、第20頁から第45頁までを出力しな
いというように設定されている場合には、排出カウンタ
の値が第10頁から第19頁までの総頁数10頁に等し
くなるまで上記制御が繰り返される。排出カウンタの値
が10頁に等しくなると、システム制御部802は、次
の頁設定がされているか否かを判断する。この頁数設定
例では次に第46頁から第54頁までを出力するように
設定されているため、システム制御部802は、頁飛ば
しモードをオンさせてスキャナ制御部801に頁飛ばし
モードであることを知らせ、かつ、スキャナ制御部80
1にスキャンスタート指令を発行する。
【0193】スキャナ制御部801は、システム制御部
802からのスキャンスタート指令を受けて走査ユニッ
ト200を走査させて頁めくり処理を行わせる。頁飛ば
しモード時には、スキャナ部500が本原稿画像を読み
取る必要はなく、スキャナ制御部801がシステム制御
部802へ‘頁めくり成功’と‘次のスキャンスタート
指令に対するスキャナレディ’を通達すればよい。
【0194】スキャナ制御部801は、システム制御部
802から頁飛ばしモードの通達を受けると、走査ユニ
ット200の走査速度を高速走査速度に設定し、かつ、
本原稿の読み取りに必要なランプ200,201等の負
荷をオフさせる。スキャナ制御部801は、このような
処理によりスキャナ部500に本原稿の読み取りを行わ
せずに図54に示すように走査ユニット200の高速走
査による本原稿の頁めくり及び空走査を行わせ、これを
システム制御部802から頁飛ばしモードが終了したと
いう通達を受けるまで行う。
【0195】また、スキャナ制御部801は、スキャナ
部500の頁めくり処理が失敗した場合にはスキャナ部
500に頁めくり処理を繰り返して行わせ、その結果を
システム制御部802に通達する。システム制御部80
2は、スキャナ制御部801からの通達でスキャナ部5
00の頁めくり処理の繰り返し回数(リトライ回数)を
カウントし、その回数が所定の頁めくりエラー回数以上
になった場合には頁めくりエラーが発生したと判定して
EMERGENCYモードに移行して頁めくりエラーに
対する緊急処理を行う。
【0196】スキャナ制御部801は、頁めくり処理が
終了すると、‘頁めくり成功’を通達する。システム制
御部802は、スキャナ制御部801からの‘頁めくり
成功’の通達を受けると、頁管理カウンタに2を加算す
る。スキャナ制御部801は頁めくり処理が終了してか
ら次のスキャンスタート指令に対するスキャナレディを
システム制御部802に発行する。頁飛ばしモード時に
は、スキャナ制御部801はシステム制御部802から
のスキャンスタート指令により走査ユニット200を走
査させて頁めくり処理を行わせる。しかし、頁飛ばしモ
ード時はプロッタ501が動作していないためにFゲー
トアサートタイミングが発生せず、システム制御部80
2にはスキャナ制御部801からの‘頁めくり成功’と
次のスキャンスタート指令に対するスキャナレディのみ
が発行されることになる。
【0197】システム制御部802はスキャナ制御部8
01からの‘頁めくり成功’と次のスキャンスタート指
令に対するスキャナレディの通達により頁飛ばしモード
時に頁管理カウンタによる頁カウントとスキャンスター
ト指令の発行を行う。頁管理カウンタはこれからスキャ
ナ部500で走査する頁数を表わしており、見開き本原
稿の左頁は(頁管理カウンタの値−1)頁となり、見開
き本原稿の右頁は(頁管理カウンタの値)頁となる。
【0198】このことから、(頁管理カウンタの値−
1)≧46の条件で頁飛ばしモードが終了することにな
る。システム制御部802は、(頁管理カウンタの値−
1)が第I回目の頁範囲の複写開始頁に等しくなったか
否かを判断することにより頁飛ばしモードが終了したか
否かを判断し、上記頁数設定例では(頁管理カウンタの
値−1)≧46の条件で頁飛ばしモードが終了したか否
かを判断する。
【0199】システム制御部802は、(頁管理カウン
タの値−1)≧46の条件が成立しなければスキャナ制
御部801からの‘頁めくり成功’と次のスキャンスタ
ート指令に対するスキャナレディの通達により頁管理カ
ウンタによる頁カウントとスキャンスタート指令の発行
を行い、(頁管理カウンタの値−1)≧46の条件が成
立すれば頁飛ばしモードが終了したと判定する。
【0200】システム制御部802は、頁飛ばしモード
が終了すると、(頁管理カウンタの値−1)と第I回目
の頁範囲の複写開始頁とが等しいか否かを判別すること
によりその複写開始頁が左頁であるか右頁であるかを判
別する。例えば、上述の頁数設定例においては、システ
ム制御部802は、本原稿の第46頁から第54頁まで
の複写動作に対して(頁管理カウンタの値−1)=46
ならば複写開始頁が左頁であって(頁管理カウンタの
値)=46ならば複写開始頁が右頁であると判別する。
【0201】また、システム制御部802は、頁飛ばし
モードが終了すると、スキャナ制御部801に頁飛ばし
モードが終了したことを通達し、次の第46頁から第5
4頁までのプリントパラメータをプロッタ501に通達
するために、次の走査ユニット200の走査開始が最初
のスキャンスタートであることを示すスキャンスタート
フラグをオンし、スキャナ制御部801に対する画像に
関するパラメータの通達を行うステップに戻る。
【0202】上述の頁数設定例では、システム制御部8
02は、同様に、プロッタ501が第46頁から第54
頁までのコピーを排出すると、排出カウンタが現在複写
中の第I回目の頁範囲の総数に達したか否かを判断して
排出カウンタが現在複写中の第I回目の頁範囲の総数に
達した場合には排出カウンタに1を加算して次の頁設定
がされているか否かを判断し、次の頁範囲が設定されて
いない場合にはそれを確認して複写動作を終了させる。
この場合、プロッタ制御部803は、次の頁範囲が設定
されていないから最終頁の給紙時にプリントパラメータ
バッファが空になり、プリンタ501で最終頁の紙が排
出された後に動作を停止する。
【0203】システム制御部802は、図47(b)に
示すように複写動作中には常時スキャナ部500の次の
走査開始タイミング、スキャナレディ状態、フレームメ
モリ104のメモリレディ状態という3つの条件が成立
したか否かをチェックし、これらの条件の成立時にはス
キャナ制御部801に対する画像に関するパラメータの
通達を行うステップに戻る。
【0204】次に、追加頁モードに関する応用モードに
ついて説明する。上述のように、操作制御部804は、
操作部99において追加頁設定で用いるモード入力キー
を含む各操作キーの操作状態をシステム制御部802に
通達する。システム制御部802は、操作制御部804
からのキー情報を基にブザーのオン/オフ、操作部99
の各発光ダイオードのオン/オフ、ガイダンス表示部6
43の表示すべき内容を操作制御部804に通達すると
共にキー操作に対応したモードの確定を行う。操作制御
部804はシステム制御部802からの通達に従ってブ
ザーのオン/オフ、操作部99の各発光ダイオードのオ
ン/オフ、ガイダンス表示部643の表示内容を制御す
る。
【0205】このようにシステム制御部802が操作制
御部804との情報のやりとりにて上述のように複写可
能となるモードの基本設定を完了すると、システム制御
部802は操作制御部804に複写可能状態であること
を操作部99の発光ダイオードやガイダンス表示部64
3等で表示させ、操作者からの複写開始指令(プリント
キー641の押下等)を待つ。
【0206】システム制御部802は、プリントキー6
41が押下されると、設定されているモードをチェック
してスキャナ制御部801及びプロッタ制御部803に
そのモードを実現するために必要なデータを通達する。
以下、このようにシステム制御部802がスキャナ制御
部801及びプロッタ制御部803の同期をとることを
ふまえて応用モードの動作を説明する。
【0207】図50〜図52はシステム制御部802の
応用モード動作フローを示す。システム制御部802
は、応用モードの設定時に操作者によりプリントキー6
41が押下されると、スキャナ制御部801に対し、画
像に関するパラメータ(濃度、白抜け量、移動量等)を
通達し、スキャンスタート指令を出す。スキャナ制御部
801は、システム制御部802からスキャンスタート
指令を受けると、走査ユニット200を走査させて原稿
画像の読み取りを開始し、その読み取り画像データをフ
レームメモリ104に書き込む。
【0208】システム制御部802は、このスキャンス
タート指令発行時の複写開始頁が左頁であるか否かを判
断して複写開始頁が左頁であれば頁管理カウンタに2を
セットしてフレームメモリ104の画像格納を左頁画像
データから開始するように設定し、複写開始頁が右頁で
あれば頁管理カウンタに1をセットしてフレームメモリ
104の画像格納を右頁から開始するように設定する。
【0209】スキャナ制御部801は、スキャナ部50
0の原稿画像の読み取りが終了すると、リターンモード
となり、スキャナ部500の頁めくり処理を行わせる。
また、スキャナ制御部801はスキャナ部500の頁め
くり処理が失敗した場合にはスキャナ部500に頁めく
り処理を繰り返して行わせ、その結果をシステム制御部
802に通達する。システム制御部802は、スキャナ
制御部801からの通達でスキャナ部500の頁めくり
処理の繰り返し回数(リトライ回数)をカウントし、そ
の回数が所定の頁めくりエラー回数以上になった場合に
は頁めくりエラーが発生したと判定してEMERGEN
CYモードに移行して頁めくりエラーに対する緊急処理
を行う。
【0210】また、スキャナ制御部801は、頁めくり
処理が終了すると、‘頁めくり成功’をシステム制御部
802に通達する。システム制御部802は、スキャナ
制御部801からの‘頁めくり成功’の通達を受ける
と、頁管理カウンタに2を加算する。こうすることによ
り、頁管理カウンタのカウント値はこれからスキャナ部
500で走査する(画像を読み取る)頁数を表わすこと
になる。
【0211】さらに、システム制御部802は、スキャ
ンスタート指令発行時にプロッタ制御部803にプリン
トパラメータ(給紙段、排紙口、プロセス条件等)を発
行する。この場合、システム制御部802は、設定され
ているモードの管理を行っていてプリンタ501におけ
る各頁毎の給紙段、ソータ702などへの排紙口を認識
し、プロッタ制御部803にN頁分のプリントパラメー
タを発行する。
【0212】プロッタ制御部803は、システム制御部
802からのN頁分のプリントパラメータを受け取る
と、これを一旦バッファに蓄え、先ず1頁目のプリント
パラメータに基づいてプリンタ501を制御して1頁目
の給紙を開始させる。プリンタ501の2頁目以降の給
紙動作は、プロッタ制御部803により前の搬送紙のF
ゲートアサートタイミング(搬送紙に画像を転写するタ
イミング)を基に制御され、最短の用紙間隔で紙搬送処
理を行うことができる。
【0213】システム制御部802は、レジストローラ
のところで搬送紙を検知するレジストセンサからの入力
信号により、給紙装置からの搬送紙がレジストローラに
達したか否かを判断し、給紙装置からの搬送紙がレジス
トローラに達してプロッタ501とスキャナ部500と
の同期がとれた時に(Fゲートアサートタイミングで)
スキャナ制御部801にページメモリスタート要求を発
行する。この場合、システム制御部802は、プロッタ
で右頁の画像データをプリントするか左頁の画像データ
をプリントするかを判断してその結果によりスキャナ制
御部801にページメモリ(フレームメモリ104)に
対する右頁又は左頁のページメモリスタート要求を発行
する。
【0214】スキャナ制御部801はフレームメモリ1
04内においてページメモリスタート要求により要求さ
れた右頁又は左頁の画像データをプリンタ501に同期
させて出力する。プリンタ501は、上述のようにフレ
ームメモリ104から出力された画像データに基づく露
光手段による画像露光で感光体ドラム706上に画像が
書き込まれてレジストローラからの搬送紙に感光体ドラ
ム706上の画像が転写され、その搬送紙が外部または
両面トレイ720に排出される。この場合、プリンタ5
01は、外部及び両面トレイ720に排出される搬送紙
を排紙センサにより検出し、この排紙センサからの紙検
出信号をシステム制御部802に通達する。
【0215】システム制御部802は、排紙センサから
の紙検出信号によりプリンタ501で転写紙が外部に排
出されたか否かを判断して転写紙が外部に排出された時
には現在行っている複写動作が何番目の頁設定モードの
複写動作であるかをチェックし、その頁設定モード(第
I回目の頁設定モード)に対応する排紙口を指定する。
また、システム制御部802は、排紙センサからの紙検
出信号によりプリンタ501で転写紙が外部および両面
トレイ720のいずれかに排出されたか否かを判断して
転写紙が外部および両面トレイ720のいずれかに排出
された時には排出カウンタに1を加算する。
【0216】また、プリンタ501で転写紙が外部また
は両面トレイ720に排出されると、プリントパラメー
タバッファに1枚分の空きが生ずるため、システム制御
部802は、排出カウンタが現在複写中の第I回目の頁
範囲の総数に達したか否かを判断して排出カウンタが現
在複写中の第I回目の頁範囲の総数に達しない場合には
プロッタ制御部803に(N+排出カウンタの値)番目
のプリントパラメータを発行する。こうすることによ
り、プロッタ制御部803のプリントパラメータバッフ
ァには常にN枚分のプリントパラメータが存在するた
め、最後まで最短の用紙間隔が保たれる。
【0217】システム制御部802は、排出カウンタの
値が現在複写中の第I回目の頁範囲の総数に達した場合
には排出カウンタの値に1を加算して次の頁設定がされ
ているか否かを判断し、つまり、第I回目の頁範囲が設
定されているか否かを判断し、次の頁範囲が設定されて
いない場合にはそれを確認して複写動作を終了させる。
この場合、プロッタ制御部803は、第I回目の頁範囲
が設定されていないから最終頁の給紙時にプリントパラ
メータバッファが空になるため、プリンタ501で最終
頁の紙が排出された後に動作を停止する。システム制御
部802は、第I回目の頁範囲が設定されている場合に
は頁飛ばしモードをオンさせてスキャナ制御部801に
頁飛ばしモードであることを知らせ、かつ、スキャナ制
御部801にスキャンスタート指令を発行する。
【0218】例えば、頁範囲が第10頁から第54頁の
うち第10頁から第19頁までと、第46頁から第54
頁までを出力し、第20頁から第45頁までを出力しな
いというように設定されている場合には、排出カウンタ
が第10頁から第19頁までの総頁数10頁に等しくな
るまで上記制御が繰り返される。排出カウンタが10頁
に等しくなると、システム制御部802は、次の頁設定
がされているか否かを判断する。この頁数設定例では次
に第46頁から第54頁までを出力するように設定され
ているため、システム制御部802は、頁飛ばしモード
をオンさせてスキャナ制御部801に頁飛ばしモードで
あることを知らせ、かつ、スキャナ制御部801にスキ
ャンスタート指令を発行する。
【0219】スキャナ制御部801は、システム制御部
802からのスキャンスタート指令を受けて走査ユニッ
ト200を走査させて頁めくり処理を行わせる。頁飛ば
しモード時には、スキャナ部500が本原稿画像を読み
取る必要はなく、スキャナ制御部801がシステム制御
部802へ‘頁めくり成功’と‘次のスキャンスタート
指令に対するスキャナレディ’を通達すればよい。
【0220】スキャナ制御部801は、システム制御部
802から頁飛ばしモードの通達を受けると、走査ユニ
ット200の走査速度を高速走査速度に設定し、かつ、
本原稿の読み取りに必要なランプ等の負荷をオフさせ
る。スキャナ制御部801は、このような処理によりス
キャナ部500に本原稿の読み取りを行わせずに走査ユ
ニット200の高速走査による本原稿の頁めくり及び空
走査を行わせ、これをシステム制御部802から頁飛ば
しモードが終了したという通達を受けるまで行う。
【0221】また、スキャナ制御部801は、スキャナ
部500の頁めくり処理が失敗した場合にはスキャナ部
500に頁めくり処理を繰り返して行わせ、その結果を
システム制御部802に通達する。システム制御部80
2は、スキャナ制御部801からの通達でスキャナ部5
00の頁めくり処理の繰り返し回数(リトライ回数)を
カウントし、その回数が所定の頁めくりエラー回数以上
になった場合には頁めくりエラーが発生したと判定して
EMERGENCYモードに移行して頁めくりエラーに
対する緊急処理を行う。
【0222】スキャナ制御部801は、頁めくり処理が
終了すると、‘頁めくり成功’と‘次のスキャンスター
ト指令に対するスキャナレディ’を通達する。システム
制御部802は、スキャナ制御部801からの‘頁めく
り成功’の通達を受けると、頁管理カウンタに2を加算
する。頁飛ばしモード時には、スキャナ制御部801は
システム制御部802からのスキャンスタート指令によ
り走査ユニット200を走査させて頁めくり処理を行わ
せる。しかし、頁飛ばしモード時はプロッタ501が動
作していないためにFゲートアサートタイミングが発生
せず、システム制御部802にはスキャナ制御部801
からの‘頁めくり成功’と‘次のスキャンスタート指令
に対するスキャナレディ’のみが発行されることにな
る。
【0223】システム制御部802はスキャナ制御部8
01からの‘頁めくり成功’と‘次のスキャンスタート
指令に対するスキャナレディ’の通達により頁飛ばしモ
ード時に頁管理カウンタによる頁カウントとスキャンス
タート指令の発行を行う。頁管理カウンタはこれからス
キャナ部500で走査する頁数を表わしており、見開き
本原稿の左頁は(頁管理カウンタの値−1)頁となり、
見開き本原稿の右頁は(頁管理カウンタの値)頁とな
る。
【0224】このことから、(頁管理カウンタの値−
1)が第I回目の頁範囲の複写開始頁に等しくなること
により頁飛ばしモードが終了することになり、上記頁数
設定例では(頁管理カウンタの値−1)≧46の条件で
頁飛ばしモードが終了することになる。システム制御部
802は、(頁管理カウンタの値−1)と第I回目の頁
範囲の複写開始頁とを比較することにより頁飛ばしモー
ドが終了したか否かを判断し、上記頁数設定例では(頁
管理カウンタの値−1)と46とを比較することにより
頁飛ばしモードが終了したか否かを判断する。
【0225】システム制御部802は、(頁管理カウン
タの値−1)≧46の条件が成立しなければスキャナ制
御部801からの‘頁めくり成功’と‘次のスキャンス
タート指令に対するスキャナレディ’の通達により頁管
理カウンタによる頁カウントとスキャンスタート指令の
発行を行い、(頁管理カウンタの値−1)≧46の条件
が成立すれば頁飛ばしモードが終了したと判定する。
【0226】システム制御部802は、頁飛ばしモード
が終了すると、(頁管理カウンタの値−1)と第I回目
の頁範囲の複写開始頁とが等しいか否かを判別すること
によりその複写開始頁が左頁であるか右頁であるかを判
別する。例えば、上述の頁数設定例においては、システ
ム制御部802は、本原稿の第46頁から第54頁まで
の複写動作に対して(頁管理カウンタの値−1)=46
ならば複写開始頁が左頁であって(頁管理カウンタの
値)=46ならば複写開始頁が右頁であると判別する。
【0227】また、システム制御部802は、頁飛ばし
モードが終了すると、スキャナ制御部801に頁飛ばし
モードが終了したことを通達し、次の第46頁から第5
4頁までのプリントパラメータをプロッタ501に通達
するために、次の走査ユニット200の走査開始が最初
のスキャンスタートであることを示すスキャンスタート
フラグをオンし、スキャナ制御部801に対する画像に
関するパラメータの通達を行うステップに戻る。
【0228】この時、システム制御部802は、前のジ
ョブの転写紙が両面ユニット720に残っているかどう
かを判断するとともに、両面詰めモードが設定されてい
るかどうかを判断する。そして、システム制御部802
は、前のジョブの転写紙が両面ユニット720に残って
おり、かつ、両面詰めモードが設定されている場合に
は、次のジョブの最初の頁の画像を両面ユニット720
に残っている転写紙の裏面に転写するようにプリントパ
ラメータを設定する。
【0229】上述の頁数設定例では、同様に、システム
制御部802は、プロッタ501が第46頁から第54
頁までのコピーを排出すると、排出カウンタの値が現在
複写中の第I回目の頁範囲の総数に達したか否かを判断
して排出カウンタの値が現在複写中の第I回目の頁範囲
の総数に達した場合には排出カウンタに1を加算して次
の頁設定がされているか否かを判断し、次の頁範囲が設
定されていない場合にはそれを確認して複写動作を終了
させる。この場合、プロッタ制御部803は、次の頁範
囲が設定されていないから最終頁の給紙時にプリントパ
ラメータバッファが空になり、プリンタ501で最終頁
の紙が排出された後に動作を停止する。
【0230】システム制御部802は、図50(b)に
示すように複写動作中には常時スキャナ部500の次の
走査開始タイミング、スキャナレディ、フレームメモリ
104のメモリレディという3つの条件が成立したか否
かをチェックし、これらの条件の成立時にはスキャナ制
御部801に対する画像に関するパラメータの通達を行
うステップに戻る。
【0231】図53はスキャナ制御部801の応用モー
ドでの処理フローを示す。スキャナ制御部801は、シ
ステム制御部802から頁飛ばしモードの通達を受けた
か否かを判断して頁飛ばしモードの通達を受けない場合
にはスキャナ部500に通常の動作(本原稿画像の読み
取り及び本原稿の頁めくり)を実行させ、頁飛ばしモー
ドの通達を受けた時にはシステム制御部802からスキ
ャンスタート指令の通達を受けると、スキャナ部500
の走査速度を頁飛ばしモード用高速走査速度に設定し、
スキャナ部500をランプ201,202を消灯させて
本原稿の読み取りを行わない読み取り無しモードに設定
し、スキャナ部500の走査を開始させる。従って、ス
キャナ部500は、走査ユニット200を走査させて本
原稿の頁めくりを行い、ランプ201,202を消灯さ
せたままで本原稿の読み取りを行わない。
【0232】また、スキャナ制御部801は、システム
制御部802から頁飛ばしモード解除の通達を受けたか
否かを判断して頁飛ばしモード解除の通達を受けない場
合には上述のようにスキャナ部500に本原稿の頁めく
りを行わせ、システム制御部802から頁飛ばしモード
解除の通達を受けた場合にはスキャナ部500に通常の
動作を実行させる。
【0233】本装置は、請求項1記載の発明を応用した
例であって、見開きの本原稿を読み取る読み取り手段
と、本原稿の頁をめくる頁めくり手段とを兼ねたスキャ
ナ部500を有する本原稿画像形成装置において、本原
稿の画像形成の頁を10キー642,エンターキー64
0からなる本原稿頁指定手段により指定し、本原稿にお
ける複数箇所の画像形成すべき頁範囲を複写頁設定キー
628,頁追加キー634,10キー642,エンター
キー640からなる本原稿頁範囲指定手段により指定す
るので、本原稿内の複数頁部分の入力が可能になり、一
連の頁数指定動作を初期設定で行うことができる。これ
により、オペレータは機械に付いていて各頁群の画像形
成毎に、頁群の画像形成開始頁を見開いてセットした
り、頁群の頁数を指定して動作を開始させたりする必要
がなくなり、頁の指定を簡易に行うことができる。
【0234】また、本装置は、請求項2記載の発明を応
用した例であって、本原稿における複数箇所の画像形成
の頁範囲を複写頁設定キー628,10キー642,エ
ンターキー640,頁追加キー634からなる本原稿頁
範囲指定手段による各画像形成の頁範囲の開始頁と終了
頁の入力により指定するので、一冊の本原稿内で、章や
頁の構成により、複数頁群の画像形成を行ったり、画像
形成を行うべき頁が飛んでいたりする場合に複数箇所の
画像形成の頁範囲をその開始頁と終了頁の入力により指
定することができて画像形成の頁の指定を簡易かつ正確
に行うことができる。
【0235】また、本装置は、請求項3記載の発明を応
用した例であって、本原稿頁範囲指定手段として複写頁
設定キー628,10キー642,頁追加キー634か
らなる頁範囲入力手段とエンターキー640,複写頁設
定キー628からなる入力確定キーを用いて頁範囲入力
手段による1つの画像形成の頁範囲の入力と、入力され
た画像形成の頁範囲の入力確定キーの押下による確定を
各読み取りもしくは画像形成の頁範囲について順次に繰
り返して行うことで本原稿における複数箇所の画像形成
の頁範囲の指定を行うので、単独頁群の指定と同様に簡
易な操作で本原稿における複数箇所の画像形成の頁範囲
の指定を行うことができる。
【0236】また、本装置は、請求項4記載の発明を応
用した例であって、複写頁設定キー628,10キー6
42,エンターキー640、頁追加キー634からなる
本原稿頁範囲指定手段で指定した複数箇所の画像形成の
頁範囲の順序、複写頁設定キー628,10キー64
2,エンターキー640、頁追加キー634からなる本
原稿頁範囲指定手段で指定した画像形成の頁範囲を確認
手段としてのガイダンス表示部643による表示でオペ
レータに確認させるので、各頁範囲の入力間違いによる
画像形成ミスやミスコピーを低減することができる。
【0237】また、本装置は、請求項5記載の発明を応
用した例であって、複写頁設定キー628,10キー6
42,エンターキー640、頁追加キー634からなる
本原稿頁範囲指定手段で指定した画像形成の頁範囲の修
正もしくは解除を複写頁設定キー628,10キー64
2,エンターキー640,システム制御部802からな
る修正手段628,642,640もしくは複写頁設定
キー628,エンターキー640,システム制御部80
2からなる解除手段で行うので、複数箇所の画像形成の
頁範囲入力間違いによる画像形成ミスやミスコピーを無
くすことができ、かつ、ある頁範囲の画像読み取り開始
後に他の頁範囲の指定を修正もしくは解除できる。
【0238】また、本装置は、請求項6記載の発明を応
用した例であって、見開きの本原稿を読み取る読み取り
手段と、本原稿の頁をめくる頁めくり手段とを兼ねたス
キャナ部500を有する本原稿画像形成装置において、
本原稿における複数箇所の画像形成の頁範囲を複写頁設
定キー628,10キー642,エンターキー640、
頁追加キー634からなる第1の本原稿頁範囲指定手段
により指定し、この第1の本原稿頁範囲指定手段により
指定した画像形成の頁範囲内で画像形成をしない頁範囲
を頁飛ばしキー,10キー642,エンターキー640
からなる第2の本原稿頁範囲指定手段で指定するので、
出力不要の頁範囲を簡易に入力することができる。一冊
の本原稿内で、章や頁の構成により、複数頁群の画像形
成を行ったり、画像形成を行うべき頁が飛んでいたりす
る場合、特に出力頁範囲内に白紙や出力不要の頁が挟ま
っている場合等には、少ない白紙や出力不要の頁を出力
しないように容易に指示することができる。
【0239】本発明を応用した本原稿画像形成装置の他
の例では、上述の例において、飛ばし頁の頁めくり時間
を低減している。見開き本原稿を走査ユニット200の
往方向の走査で読み取り、本原稿の頁めくりを走査ユニ
ット200の復方向の走査で行い、走査ユニット200
の往復走査の繰り返しで複数箇所の頁範囲の頁画像を連
続的に出力する。通常、等倍複写時での頁画像読み取り
時の往動走査線速は90mm/sec.であり、画像を
出力しない飛ばし頁に対する走査ユニット200の往動
走査は180mm/sec.である。その結果、頁飛ば
し時の走査時間は7秒から3.5秒と約半分になり、1
サイクルの頁めくり時間が15秒から11.5秒とな
り、追加頁モードでの生産性は約23%上がる。
【0240】なお、本発明を本原稿画像形成装置に応用
した例について説明したが、本発明は見開きの本原稿を
読み取る読み取り手段と、本原稿の頁をめくる頁めくり
手段とを有する本原稿画像読み取り装置に同様に応用し
て本原稿の画像読み取り頁を指定するようにし、本発明
を本原稿画像形成装置に応用した場合と略同様な効果を
得ることができる。
【0241】また、上述した本原稿画像形成装置の例は
比較的比率の高い横書きで左めくり(左表紙)の本原稿
を対象としているが、縦書きで右めくりの本原稿もあ
る。上述した本原稿画像形成装置の例は、縦書きで右め
くりの本原稿を対象とする場合には左右対称に配置すれ
ばよく、左右頁が上述と逆になる。従って、上述した本
原稿画像形成装置の例において、左右の頁および端部等
が違うものは本発明に含まれる。
【0242】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、見開き本原稿の画像を読み取る読み取り手段と、本
原稿の頁をめくる頁めくり手段とを有する本原稿画像読
み取り装置、もしくは本原稿画像形成装置で本原稿の画
像読み取りもしくは画像形成の頁を指定する本原稿頁指
定方法であって、本原稿の画像読み取りもしくは画像形
成の頁を本原稿頁指定手段により指定し、本原稿におけ
る複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を
本原稿頁範囲指定手段により指定するので、本原稿内の
複数頁部分の入力が可能になり、一連の頁数指定動作を
初期設定で行うことができる。これにより、オペレータ
は機械に付いていて各頁群の画像読み取りもしくは画像
形成毎に、頁群の画像読み取りもしくは画像形成の開始
頁を見開いてセットしたり、頁群の頁数を指定して動作
を開始させたりする必要がなくなり、頁の指定を簡易に
行うことができる。
【0243】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の本原稿頁指定方法において、本原稿における複数箇
所の画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を本原稿頁
範囲指定手段による各画像読み取りもしくは画像形成の
頁範囲の開始頁と終了頁の入力により指定するので、一
冊の本原稿内で、章や頁の構成により、複数頁群の画像
読み取りもしくは画像形成を行ったり、画像読み取りも
しくは画像形成を行うべき頁が飛んでいたりする場合に
複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成を行う頁範囲
をその開始頁と終了頁の入力により指定することができ
て画像読み取りもしくは画像形成の頁の指定を簡易かつ
正確に行うことができる。
【0244】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の本原稿頁指定方法において、本原稿頁範囲指定手段
として頁範囲入力手段と入力確定キーを用いて頁範囲入
力手段による1つの画像読み取りもしくは画像形成の頁
範囲の入力と、入力された画像読み取りもしくは画像形
成の頁範囲の入力確定キーの押下による確定を各画像読
み取りもしくは画像形成の頁範囲について順次に繰り返
して行うことで本原稿における複数箇所の画像読み取り
もしくは画像形成の頁範囲の指定を行うので、単独頁群
の指定と同様に簡易な操作で本原稿における複数箇所の
画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の指定を行うこ
とができる。
【0245】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の本原稿頁指定方法において、前記本原稿頁範囲指定
手段で指定した複数箇所の画像読み取りもしくは画像形
成の頁範囲の順序、前記本原稿頁範囲指定手段で指定し
た画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を確認手段に
より確認させるので、各頁範囲の入力間違いによる画像
読み取りもしくは画像形成のミスを低減することができ
る。
【0246】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の本原稿頁指定方法において、前記本原稿頁範囲指定
手段で指定した画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲
の修正もしくは解除を修正手段もしくは解除手段で行う
ので、複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の頁範
囲入力間違いによる画像読み取りもしくは画像形成のミ
スを無くすことができ、かつ、ある頁範囲の画像読み取
り開始後に他の頁範囲の指定を修正もしくは解除でき
る。
【0247】請求項6記載の発明によれば、見開き本原
稿の画像を読み取る読み取り手段と、本原稿の頁をめく
る頁めくり手段とを有する本原稿画像読み取り装置、も
しくは本原稿画像形成装置で本原稿の画像読み取りもし
くは画像形成の頁を指定する本原稿頁指定方法であっ
て、本原稿における複数箇所の画像読み取りもしくは画
像形成の頁範囲を第1の本原稿頁範囲指定手段により指
定し、この第1の本原稿頁範囲指定手段により指定した
画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲内で画像読み取
りもしくは画像形成をしない頁範囲を第2の本原稿頁範
囲指定手段で指定するので、画像読み取りもしくは画像
形成の不要な頁範囲を簡易に入力することができる。一
冊の本原稿内で、章や頁の構成により、複数頁群の画像
読み取りもしくは画像形成を行ったり、画像読み取りも
しくは画像形成を行うべき頁が飛んでいたりする場合、
特に画像読み取りもしくは画像形成を行う頁範囲内に白
紙や画像読み取りもしくは画像形成の不要な頁が挟まっ
ている場合等には、少ない白紙や画像読み取りもしくは
画像形成の不要な頁に対する画像読み取りもしくは画像
形成をしないように容易に指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用した本原稿画像形成装置の一例の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】同装置のデータ処理フローブロックを示すブロ
ック図である。
【図3】同装置の画像読み取り部を示す断面図である。
【図4】同装置の頁めくり部を示す断面図である。
【図5】同装置における走査ユニットの本原稿読み取り
走査状態を示す概略図である。
【図6】同装置における走査ユニットの走査方向逆転時
の状態を示す概略図である。
【図7】同装置における走査ユニットの頁めくり走査時
の状態を示す概略図である。
【図8】同装置における走査ユニットの他の本原稿読み
取り走査状態を示す概略図である。
【図9】同装置における走査ユニットの頁めくり走査状
態を示す概略図である。
【図10】同装置における走査ユニットの他の頁めくり
走査状態を示す概略図である。
【図11】同走査ユニットの概略を示す断面図である。
【図12】上記装置の原稿台ユニットを示す斜視図であ
る。
【図13】上記装置の本原稿載置部分を示す断面図であ
る。
【図14】上記装置における原稿台加圧固定切り換え装
置及び原稿台待避装置を示す斜視図である。
【図15】同原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台待
避装置を示す断面図である。
【図16】上記装置の制御プーリを示す斜視図である。
【図17】上記原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台
待避装置の一部を示す斜視図である。
【図18】上記原稿台加圧固定切り換え装置及び原稿台
待避装置の他の一部を示す側面図である。
【図19】上記装置の原稿台待避状態を示す断面図であ
る。
【図20】上記装置の原稿台待避状態を示す平面図であ
る。
【図21】上記装置の原稿台待避動作を示すタイミング
チャートである。
【図22】上記走査ユニットの走査開始・終了時の状態
を示す概略図である。
【図23】上記走査ユニットの本原稿走査開始状態を示
す概略図である。
【図24】上記走査ユニットの本原稿中央走査状態を示
す概略図である。
【図25】上記走査ユニットの本原稿右頁上の状態を示
す概略図である。
【図26】上記走査ユニットの走査方向逆転時の状態を
示す概略図である。
【図27】上記走査ユニットの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図28】上記装置の原稿台セット状態を示す斜視図で
ある。
【図29】上記装置の原稿台引出状態を示す斜視図であ
る。
【図30】上記装置を示す断面図である。
【図31】上記装置の操作部の全体及びその一部を示す
平面図である。
【図32】同操作部の一部を示す平面図である。
【図33】同操作部の他の一部を示す平面図である。
【図34】上記装置の本原稿読み取りモードの複写動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図35】上記装置の本原稿読み取りモードの複写動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図36】上記装置の頁限定モード選択フローを示すフ
ローチャートである。
【図37】上記装置の開始左右頁の判別フローを示すフ
ローチャートである。
【図38】上記装置の複写頁数設定フローを示すフロー
チャートである。
【図39】上記装置の最終頁左右判別フローを示すフロ
ーチャートである。
【図40】上記装置のコピー形式選択フローを示すフロ
ーチャートである。
【図41】上記装置の読み取り選択フローを示すフロー
チャートである。
【図42】上記装置の出力画像配置を示す平面図であ
る。
【図43】上記装置におけるガイダンス表示部の各表示
例を示す平面図である。
【図44】上記装置におけるガイダンス表示部の他の表
示例を示す平面図である。
【図45】上記装置におけるガイダンス表示部の他の各
表示例を示す平面図である。
【図46】上記装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図47】上記装置におけるシステム制御部の頁飛ばし
モード動作フローの一部を示すフローチャートである。
【図48】同頁飛ばしモード動作フローの他の一部を示
すフローチャートである。
【図49】同頁飛ばしモード動作フローの他の一部を示
すフローチャートである。
【図50】上記装置におけるシステム制御部の応用モー
ド動作フローの一部を示すフローチャートである。
【図51】同応用モード動作フローの他の一部を示すフ
ローチャートである。
【図52】同応用モード動作フローの他の一部を示すフ
ローチャートである。
【図53】上記装置におけるスキャナ制御部の応用モー
ド動作フローを示すフローチャートである。
【図54】上記装置の頁飛ばしモード動作を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
99 操作部 103 IPU 107 メイン制御板 200 走査ユニット 500 スキャナ部 501 プリンタ 628 複写頁設定キー 634 頁追加キー 640 エンターキー 642 10キー 801 スキャナ制御部 802 システム制御部 803 プロッタ制御部 804 操作制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図12】
【図1】
【図3】
【図5】
【図13】
【図16】
【図18】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図15】
【図44】
【図9】
【図10】
【図11】
【図14】
【図17】
【図19】
【図21】
【図22】
【図20】
【図23】
【図24】
【図28】
【図25】
【図26】
【図27】
【図29】
【図32】
【図30】
【図31】
【図33】
【図45】
【図34】
【図35】
【図42】
【図43】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図54】
【図41】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 108 G06F 15/64 340B 1/10 H04N 1/10 1/107

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見開き本原稿の画像を読み取る読み取り手
    段と、本原稿の頁をめくる頁めくり手段とを有する本原
    稿画像読み取り装置、もしくは本原稿画像形成装置で本
    原稿の画像読み取りもしくは画像形成の頁を指定する本
    原稿頁指定方法であって、本原稿の画像読み取りもしく
    は画像形成の頁を本原稿頁指定手段により指定し、本原
    稿における複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の
    頁範囲を本原稿頁範囲指定手段により指定することを特
    徴とする本原稿頁指定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の本原稿頁指定方法におい
    て、本原稿における複数箇所の画像読み取りもしくは画
    像形成の頁範囲を本原稿頁範囲指定手段による各画像読
    み取りもしくは画像形成の頁範囲の開始頁と終了頁の入
    力により指定することを特徴とする本原稿頁指定方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の本原稿頁指定方法におい
    て、本原稿頁範囲指定手段として頁範囲入力手段と入力
    確定キーを用いて頁範囲入力手段による1つの画像読み
    取りもしくは画像形成の頁範囲の入力と、入力された画
    像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の入力確定キーの
    押下による確定を各画像読み取りもしくは画像形成の頁
    範囲について順次に繰り返して行うことで本原稿におけ
    る複数箇所の画像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の
    指定を行うことを特徴とする本原稿頁指定方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の本原稿頁指定方法におい
    て、前記本原稿頁範囲指定手段で指定した複数箇所の画
    像読み取りもしくは画像形成の頁範囲の順序、前記本原
    稿頁範囲指定手段で指定した画像読み取りもしくは画像
    形成の頁範囲を確認手段により確認させることを特徴と
    する本原稿頁指定方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の本原稿頁指定方法におい
    て、前記本原稿頁範囲指定手段で指定した画像読み取り
    もしくは画像形成の頁範囲の修正もしくは解除を修正手
    段もしくは解除手段で行うことを特徴とする本原稿頁指
    定方法。
  6. 【請求項6】見開き本原稿の画像を読み取る読み取り手
    段と、本原稿の頁をめくる頁めくり手段とを有する本原
    稿画像読み取り装置、もしくは本原稿画像形成装置で本
    原稿の画像読み取りもしくは画像形成の頁を指定する本
    原稿頁指定方法であって、本原稿における複数箇所の画
    像読み取りもしくは画像形成の頁範囲を第1の本原稿頁
    範囲指定手段により指定し、この第1の本原稿頁範囲指
    定手段により指定した画像読み取りもしくは画像形成の
    頁範囲内で画像読み取りもしくは画像形成をしない頁範
    囲を第2の本原稿頁範囲指定手段で指定することを特徴
    とする本原稿頁指定方法。
JP02057795A 1995-02-08 1995-02-08 本原稿頁指定方法 Expired - Fee Related JP3386271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02057795A JP3386271B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 本原稿頁指定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02057795A JP3386271B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 本原稿頁指定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08223374A true JPH08223374A (ja) 1996-08-30
JP3386271B2 JP3386271B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=12031069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02057795A Expired - Fee Related JP3386271B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 本原稿頁指定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3386271B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3386271B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08154157A (ja) 本原稿画像読み取り装置
JP3229370B2 (ja) 画像形成装置および画像処理方法
JP3386271B2 (ja) 本原稿頁指定方法
JP3330696B2 (ja) 画像読取装置
JPH08223375A (ja) 本原稿画像処理装置及び本原稿画像処理方法
US20080174837A1 (en) Copy machine
JP5564443B2 (ja) 画像形成装置
JPH08223376A (ja) 本原稿画像処理方法及び本原稿画像処理装置
JP3434107B2 (ja) 製本原稿画像形成装置
JP2003229997A (ja) 本原稿画像処理装置及び本原稿画像処理方法
JP3464861B2 (ja) 製本原稿の画像位置合わせ方法及び装置
JP3469381B2 (ja) 製本原稿画像形成装置
JPH09166940A (ja) 製本原稿の両面コピーのレジスト合わせ方法
JP3441625B2 (ja) 画像読み取り装置及び本原稿画像形成装置
JP3492488B2 (ja) 本原稿用画像読取装置を備えた画像形成装置
JPH08154158A (ja) 本原稿画像読み取り装置
JP3376042B2 (ja) 本原稿画像形成装置及び本原稿読取装置
JP3434159B2 (ja) 本原稿画像の読み取り装置・画像形成装置
JPH07162616A (ja) 本原稿画像形成装置及び本原稿読み取り装置
JPH0798524A (ja) 本原稿両面画像形成装置及び本原稿両面画像形成方法、本原稿画像形成方法
JPH07110528A (ja) 本原稿画像形成装置
JP3545880B2 (ja) 本原稿画像の読み取り及び形成装置
JP2005045479A (ja) 画像形成装置
JPH07312681A (ja) 本原稿画像形成装置
JPH07170389A (ja) 本原稿画像形成装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees