JP2019062380A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】読取開始時に原稿のサイズを特定できない場合でも、原稿の所定領域のOCR処理に基づいて、天地識別することを可能にする画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置20の原稿搬送部506は、読取部502によって読み取られる原稿の長さを検知する。画像形成装置20の文字認識部505は、読取部502によって読み取られる原稿における領域に対し文字認識し、領域に対する文字認識の結果に基づいて、原稿の方向を識別する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
スキャナによって読み取られた原稿を、光学的文字認識(OCR: Optical Character Recognition)処理により文字に変換する技術が知られている。また、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)などの画像処理装置において、文字認識処理によって認識された文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を識別する技術が知られている。
特許文献1には、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段と、画像データを複数の領域に分割する分割手段と、前記複数の領域のそれぞれについて、原稿の方向認識処理に用いる場合の信頼度を算出する信頼度算出手段と、信頼度が最も高い領域の画像データに基づいて読み取り対象の原稿の向きを判定する天地認識手段とを備える画像認識装置が開示されている。
しかし、画像処理装置は、原稿のサイズを特定できない場合、文字認識する領域を特定できず、原稿の天地を識別できない。上記の先行技術では、読取開始時に原稿のサイズを特定できない場合について検討されていない。そのため、上記の先行技術では、読取開始時に原稿のサイズを特定できない場合では原稿の天地を識別できないという課題がある。
請求項1に係る発明の画像処理装置は、原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られる原稿の長さを検知する検知手段と、前記読取手段によって読み取られる原稿における第1の領域、第2の領域、第3の領域、および第4の領域における一以上の領域に対し文字認識する文字認識手段と、前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、または前記第4の領域に対する文字認識の結果に基づいて、前記原稿の方向を識別する識別手段と、を有し、前記第3の領域および前記第4の領域は、前記検知手段によって検知される前記原稿の長さに基づいて特定される。
本発明によると、画像形成装置において、読取開始時に原稿のサイズを特定できない場合でも、原稿の所定領域のOCR処理に基づいて、天地識別することが可能になるという効果を奏する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。 図2は、一実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。 図3は、広幅MFPで処理される図面の様式例である。 図4は、画像形成装置における処理の概要を示す。 図5は、原稿のサイズが確定していないときの文字認識と天地識別との関係を説明するための図である。 図6は、画像形成装置において原稿を読み取るときの基本動作の一例を示すシーケンス図である。 図7は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、原稿の読み取り処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、原稿の読み取り処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
<<画像形成装置のハードウェア構成>>
図1は、一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。図1を用いて、画像形成装置20のハードウェア構成について説明する。以下、画像形成装置20は、広幅の記録媒体を処理するMFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)である場合について説明する。
画像形成装置20は、システムコントローラ100と、操作パネル制御装置200と、画像入出力制御装置300と、画像データバス/制御コマンドバス400と、を有する。
システムコントローラは、スキャナアプリケーション、コピーアプリケーション、FAXアプリケーション、またはプリンタプリケーションなどのアプリケーションが動作することで、画像形成装置20全体の制御を行う。以下、「アプリケーション」を単に「アプリ」と表す。操作パネル制御装置200は、画像形成装置20への設定などの入力、装置の状態の表示などの処理を実行する。画像入出力制御装置300は、原稿画像の読み取り、公知の電子写真技術による転写用紙への画像書き込みを行う。画像データバス/制御コマンドバス400は、システムコントローラ100と、操作パネル制御装置200と、画像入出力制御装置300と、を図1に記載されているように電気的に接続し、画像データと制御コマンドとを時分割で転送するためのバスである。
システムコントローラ100は、CPU101(Central Processing Unit)と、ROM102(Read Only Memory)と、RAM103(Random Access Memory)と、NVRAM104(Non-volatile RAM)と、システムI/F111(Interface)と、ネットワークI/Fコントローラ112と、ワークメモリ141およびフレームメモリ142を有するメモリ140と、FIFOバッファ143,144(First In, First Out)と、メモリコントローラ145と、HDDC146(Hard Disk Drive Controller)と、を有する。
CPU101は、システムコントローラ100全体の制御を行う。ROM102は、システムコントローラ100の制御プログラムを記憶する。RAM103は、CPU101によって使用される作業用メモリである。NVRAM104は、システム全体の情報を保管する不揮発性メモリである。
システムI/F111は、CPU101の命令により画像形成装置20内で処理される、各種の転送制御を行う。ネットワークI/Fコントローラ112は、通信ネットワークとの接続制御を行う。
ワークメモリ141は、画像形成装置20のプリンタやOCR判定用の画像が展開される作業用メモリである。フレームメモリ142は、読取画像や書込画像の画像データを蓄える作業用メモリである。画像データは、例えば、符号化されたドットイメージである。
FIFOバッファ143は、入力画像をフレームメモリ142へ書き込む際のデータ転送速度変換を行う。同様にFIFOバッファ144は、フレームメモリ142の画像データを出力画像としてデータ転送する時の速度変換を行う。
メモリコントローラ145は、CPU101の制御なしに、フレームメモリ142およびHDDC146と、バスと、の間の画像の入出力を制御する。また、メモリコントローラ145は、CPU101の制御によるシステムI/F111からの指示により、HDDC146のデータの入出力制御を行う。
HDDC146は、内部に周知のHDD(Hard Disk Drive)を持ち、HDDに対する画像データの入出力制御を行う。HDDには画像読取ユニット312で読み取られた画像及び、ネットワーク経由で取得した画像が保存される。
操作パネル制御装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、入力装置211と、表示装置212と、を有する。
CPU201は、操作パネル制御装置200全体の制御を行う。ROM202は、操作パネル制御装置200の制御プログラムを記憶する。RAM203は、CPU201によって使用される作業用メモリである。入力装置211は、ユーザがシステム設定の入力を行うための装置である。表示装置212は、システムの設定内容および状態を表示する装置である。入力装置211および表示装置212は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)表示装置であってもよい。
画像入出力制御装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、画像書込ユニット311と、画像読取ユニット312と、原稿搬送制御ユニット313と、電子写真プロセスユニット314と、転写紙搬送ユニット315と、を有する。
CPU301は、画像入出力制御装置300全体の制御を行う。ROM302は、画像入出力制御装置300の制御プログラムを記憶する。RAM303は、CPU301によって使用される作業用メモリである。
画像書込ユニット311は、レーザー光を画素周波数で点灯しポリゴンスキャナでスキャンする公知の光学書き込み装置を制御するための制御ユニットである。画像読取ユニット312は、ランプ光を原稿で反射しCCD(Charge-Coupled Device)で読み取る公知の光学式スキャナを制御するための制御ユニットである。
原稿搬送制御ユニット313は、複数枚積載した原稿から、読み取り用の原稿を1枚ずつ画像読取ユニット312へ搬送する。また、原稿搬送制御ユニット313は、原稿の幅およびサイズの検出も行う。
電子写真プロセスユニット314は、感光体上にレーザー光で書き込まれた潜像画像をトナーで実像化し用紙に転写、定着する電子写真用の周知の制御ユニットである。転写紙搬送ユニット315は、電子写真プロセスユニット314で画像が転写された用紙の搬送制御を行う。
<<画像形成装置の機能構成>>
図2は、一実施形態に係る画像形成装置20の機能ブロック図である。図2の各部は、図1に示されている各構成要素のいずれかが、ROM102からRAM103上に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令、ROM202からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令、またはROM302からRAM303上に展開されたプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能である。また、画像形成装置20は、NVRAM104により構築される記憶部5000を有する。
記憶部5000には、複数の領域管理テーブルによって領域管理DB5001が構築されている。各領域管理テーブルには、原稿ごとに文字認識処理に用いる領域が記録されている。
図3は、広幅MFPで処理される図面の様式例である。広幅MFPとしての画像形成装置20は、例えば、A4からA0までの長尺の原稿を読み取る。図面などの原稿には、原稿の向きとは異なる角度で寸法表記などが記録されることがある。このため、画像形成装置20において、原稿の全体に対し文字認識処理して天地認識すると、誤った結果が得られることがある。このため、画像形成装置20は、原稿の所定位置に配置される表題欄600Tを文字認識して原稿の天地(上下)を識別する。図3の(A)は、A0〜A3サイズの原稿600における表題欄600Tの位置の一例を示す。図3の(B)は、A4サイズの原稿600における表題欄600Tの位置の一例を示す。図3の(C)は、表題欄の記載内容の一例を示す。図3において、表題欄600Tは、原稿600の端部に記録されている。
表1は、領域管理DB5001に構築される第1の領域管理テーブルの一例を示す。第1の領域管理テーブルには、原稿の用紙サイズを示す情報に関連付けて、表題欄600Tが配置され得る領域を示す情報と、優先設定を示す情報と、が記録される。
用紙サイズに併記されている「縦、横」の情報は、画像形成装置20に用紙を縦方向(短辺側)から給紙するか、横方向(長辺側)から給紙するかを示す。
領域を示す情報には、領域の対角の頂点の座標が含まれている。座標は、原稿の先端の頂点の一つを基準(0,0)として、画素単位で表されている。例えば、「(798,0)-(841,183)」の領域は、原稿における4つの座標「(798,0),(841,0),(841,183),(0,183)」で囲まれる矩形を示す。表1において、レコードごとに、それぞれ用紙において対角となる位置の2つの領域が記録されている。これは、原稿をある方向から給紙したときと、ある方向の逆方向から給紙したときとで、表題の配置され得る位置が異なるためである。
第1の領域管理テーブルにおいて、A0〜A3と、A4とで、領域の配置が異なるのは、本実施形態では、A0〜A3とA4とで、領域の配置が異なるように予め設定されているためである。
優先設定は、用紙ごとに、領域管理テーブルで定められている各領域の文字認識処理で原稿の天地を識別できなかった場合に、どの領域に基づいて原稿の天地を識別するか特定するための情報である。
図4は、画像形成装置20における処理の概要を示す。画像形成装置20は、給紙位置のサイドフェンスの幅を検知して、給紙方向603に給紙される原稿600の幅を確定する。続いて、画像形成装置20は、原稿600の搬送量に基づいて原稿600の長さを検知する。画像形成装置20、検知された長さに基づいて、例えば、原稿の先端から長さ600LTの領域、および原稿の終端から長さ600LTの領域に対し、OCR処理して、原稿600の天地を識別する。
図5の(A)は、原稿のサイズが確定していないときの文字認識と天地識別との関係を説明するための図である。例えば、原稿600の読み込みを開始するときに、原稿幅が594mmであると確定した場合、原稿のサイズとしてA1サイズ(縦)、A2サイズ(横)、定型外サイズなどが想定される。画像形成装置20は、原稿のサイズを特定できない場合、給紙される原稿の縦横の向きを考慮して、表題欄が配置され得る原稿の先端付近の2か所の領域に対し文字認識処理を実行し、給紙される原稿の前後の向きを考慮して、先端付近の2か所の領域に対向する原稿の終端付近の2か所の領域に対し文字認識処理を実行する。
表2は、領域管理DB5001に構築される第2の領域管理テーブルの一例を示す。第2の領域管理テーブルは、原稿の読み取り開始時に原稿600のサイズが特定されない場合に用いられる。第2の領域管理テーブルには、原稿幅に関連付けて、表題欄が配置され得る原稿の先端付近の2か所の領域T1,T2を示す情報と、表題欄が配置され得る原稿の終端付近の2か所の領域T3,T4を示す情報と、優先設定を示す情報と、が記録される。原稿の終端付近の2か所の領域T3,T4を示す情報におけるNは、原稿の長さである。すなわち、原稿の終端付近の2か所の領域T3,T4を示す情報は、原稿の長さが確定した時点で確定する。
図5の(B)は、各領域の画像データを示す概念図である。画像形成装置20は、読み取った画像のうち、領域T1,T2,T3,T4の画像データDT1,DT2,DT3,DT4を文字認識用のワークメモリ141に展開して、領域ごとに予め定められた方向で文字認識処理する。予め定められた方向は、領域管理テーブルにおける各領域のフィールドに記録されていてもよい。領域T3,T4は、原稿終端が検知されてから確定するので、画像形成装置20は、原稿の読み取り完了後に、バッファから画像データDT3,DT4から切り出して展開する。
図5の(C)は、文字認識された画像データを示す概念図である。画像形成装置20は、ワークメモリ141に展開された画像データDT1,DT2,DT3,DT4に対し、文字認識処理を行い、ある領域(例えば、DT4)において、あらかじめ定められた方向で文字認識して文字が認識された場合、この領域(例えば、DT4)に表題欄が設けられていると判断し、あらかじめ定められた方向を天地(上下)方向する。どの文字領域でも文字識別できない場合は、優先設定により天地識別する。
図2に戻って、画像形成装置20の各機能ブロックについて説明する。画像系装置20は、読取制御部501と、読取部502と、領域管理部503と、文字認識メモリ制御部504と、文字認識部505と、原稿搬送部506と、画像メモリ制御部507と、受付部508と、を有する。読取制御部501は、プログラムに従ったCPU101の処理によって実現され、原稿の読み取りを制御する。
読取部502は、画像読取ユニット312で実現され、読取制御部501からの指示により、原稿を読み取り、読み取られた画像データを、画像データバスを経由して、画像メモリ制御部507に送信する。なお、画像読取ユニット312は、画像を読み取るための線形のセンサであり、原稿の搬送経路に対し、直行して配置される。これにより、センサは、搬送される原稿を走査しつつ、原稿の一端から他端までの画像を順次読み取る。
領域管理部503は、CPU101の処理によって実現され、読取制御部501からの要求により、領域管理テーブルの情報を抽出して応答として返す。
文字認識メモリ制御部504は、CPU101またはメモリコントローラ145の処理によって実現され、読取制御部501からの要求により、画像メモリ制御部507から送られてくる画像を、ワークメモリ141に展開する。ワークメモリ141は、複数のメモリ領域で構成され、各メモリ領域において文字認識処理用の画像データが展開される。
文字認識部505は、CPU101の処理によって実現され、読取制御部501からの要求により、文字認識メモリ制御部504によって展開された画像データの文字認識処理を実行し、その結果を応答として読取制御部501へ返す。
原稿搬送部506は、原稿搬送制御ユニット313の処理によって実現され、読取制御部501からの要求により、原稿を搬送する。さらに、原稿搬送部506は、読取制御部501からの要求に基づいて、原稿の幅を検知し、かつ、原稿の搬送量に基づいて、原稿の先端からの長さ検知し、結果を応答として読取制御部501へ返す。
画像メモリ制御部507は、CPU101またはメモリコントローラ145の処理によって実現され、読取制御部501からの要求により、読取部502から送信された画像データを、出力用のデータとしてフレームメモリ142に転送する。
受付部508は、操作パネル制御装置200の入力装置211および表示装置212、ならびにCPU201の処理によって実現され、ユーザから原稿サイズの入力を受付けて、受け付けられた情報を、読取制御部501に伝える。
<<画像形成装置の処理、動作>>
続いて、画像形成装置20の基本動作について説明する。図6は、画像形成装置において原稿を読み取るときの基本動作の一例を示すシーケンス図である。
画像形成装置20において、長尺の原稿が給紙されると、読取制御部501は、原稿幅の検知の要求を原稿搬送部506へ送信する(ステップS1)。
原稿搬送部506は、原稿幅の検知の要求を受信すると、画像形成装置20に給紙された原稿幅を検知して、検知結果を応答として読取制御部501へ送信する(ステップS2)。原稿幅の検知方法は、特に限定されないが、給紙される原稿がサイドフェンスによって支持されている場合、サイドフェンスの設定位置を検知する方法が例示される。
読取制御部501は、原稿幅を取得すると、取得した原稿幅を含み、対応する領域T1,T2,T3,T4を示す情報および優先設定の要求を領域管理部503へ送信する(ステップS3)。
領域管理部503は、領域T1,T2,T3,T4を示す情報の要求を受信すると、受信した原稿幅を検索キーとして、第2の領域管理テーブルを検索し、対応する領域T1,T2,T3,T4および優先設定を示す情報を読み出す。領域管理部503は、読み出された領域T1,T2,T3,T4および優先設定を示す情報を、応答として読取制御部501へ送信する(ステップS4)。
読取制御部501は、領域T1,T2,T3,T4および優先設定を示す情報を受信する。読取制御部501は、受信した領域T1,T2を示す情報を含み、原稿における領域T1,T2の先端または終端が読取位置に到達したこと、すなわち領域T1,T2の読取開始または読取終了の通知の要求を、原稿搬送部506へ送信する(ステップS5)。なお、領域T3,T4は、原稿の終端の決定後に確定する。このため、読取制御部501は、領域T3,T4にかかる読取開始および読取終了の通知の要求を原稿搬送部506へ送信しない。
続いて、読取制御部501は、原稿搬送部506、読取部502、および画像メモリ制御部507へ、原稿の読取開始通知を送信する(ステップS6〜S8)。
原稿搬送部506は、原稿の読取開始通知を受信すると、搬送経路への原稿の搬送を開始する。読取部502は、読取位置を通過する原稿の読み取りを開始し、読み取られた画像の画像データを画像メモリ制御部507へ随時送信する。画像メモリ制御部507は、読取部502から送られてくる画像データを、随時、フレームメモリ142に記録する。
原稿搬送部506は、搬送量に基づいて、原稿のどの位置が読取部502による読取位置を通過しているか検知する。原稿搬送部506は、原稿における領域T1,T2の先端が読取位置に到達したことを検知すると、領域T1,T2にかかる読取開始通知を読取制御部501へ送信する(ステップS9)。
読取制御部501は、領域T1,T2にかかる読取開始通知を受信すると、領域T1,T2,T3,T4にかかる転送開始通知を、文字認識メモリ制御部504および画像メモリ制御部507へ送信する(ステップS10,S11)。転送開始通知には、ステップS4で取得された領域T1,T2,T3,T4を示す情報が含まれている。
画像メモリ制御部507は、領域T1,T2,T3,T4にかかる転送開始通知を受信すると、文字認識メモリ制御部504へ、読取部502から送られてきた画像データのうち領域T1,T2,T3,T4にかかる部分を、文字認識メモリ制御部504へ転送開始する(ステップS12)。
なお、領域T3(例えば、(0,N-183)-(43,N))および領域T4(例えば、(658,N-43)-(641,N))について、幅は予め特定されているものの、長さは読取開始時に特定されていない。このため、画像メモリ制御部507は、領域T3,T4の画像データとして、領域T3の幅(例えば、0-43)およびT4の幅(658-641)の範囲の画像データを転送する。
文字認識メモリ制御部504は、領域T1,T2,T3,T4にかかる画像データを受信すると、転送された画像データのワークメモリ141の各所定のメモリ領域への展開を開始し、展開開始通知を読取制御部501へ送信する(ステップS13)。
文字認識メモリ制御部504は、領域T3,T4が確定するまで、ワークメモリ141の各所定のメモリ領域を上書き更新しながら領域T3,T4の画像データを展開する。ワークメモリの各所定のメモリ領域は、少なくとも領域T1,T2,T3,T4の面積の画像データを記憶可能な容量を有している。上記の更新処理が繰り返されても、原稿の読み取り完了後、各所定のメモリ領域には、確定後の領域T3,T4の画像データが記憶されている。
原稿搬送部506は、原稿における領域T1,T2の各終端が読取位置に到達したことを検知すると、領域T1,T2にかかる各終了通知を読取制御部501へ送信する(ステップS14−1)。
読取制御部501は、領域T1,T2にかかる各読取終了通知を受信すると、領域T1,T2にかかる各転送終了通知を、文字認識メモリ制御部504および画像メモリ制御部507へ送信する(ステップS15,S16)。
画像メモリ制御部507は、領域T1,T2にかかる各転送終了通知を受信すると、領域T1,T2にかかる画像データの文字認識メモリ制御部504への転送を停止する(ステップS17)。
文字認識メモリ制御部504は、領域T1,T2にかかる転送終了通知を受信すると、画像データの展開を停止し、展開終了通知を読取制御部501へ送信する(ステップS18)。
原稿搬送部506は、原稿の終端が読取位置に到達したことを検知すると、原稿終端通知を読取制御部501へ送信する(ステップS14−2)。原稿終端通知には、原稿搬送部506によって測定された原稿の長さNが含まれている。
読取制御部501は、取得した原稿の長さNを、領域T3,T4を示す情報に当てはめて、領域T3,T4を特定する。読取制御部501は、領域T3,T4にかかる各読取終了通知を受信すると、領域T3,T4にかかる各転送終了通知を、文字認識メモリ制御部504および画像メモリ制御部507へ送信する(ステップS15,S16)。各転送終了情報には、特定されたT3,T4を示す情報が含まれている。
画像メモリ制御部507は、領域T3,T4にかかる各転送終了通知を受信すると、領域T3,T4にかかる画像データの文字認識メモリ制御部504への転送を停止する(ステップS17)。
文字認識メモリ制御部504は、領域T3,T4にかかる転送終了通知を受信すると、画像データの展開を停止し、展開終了通知を読取制御部501へ送信する(ステップS18)。
読取制御部501は、領域T1,T2,T3,T4にかかる展開終了通知を受信すると、文字認識部505へ、領域T1,T2,T3,T4にかかる展開された画像データの文字認識要求を送信する(ステップS19)
文字認識部505は、領域T1,T2,T3,T4にかかる文字認識要求を受信すると、展開された領域T1,T2,T3,T4の画像データに基づいて文字の認識処理を行い、その結果を応答として読取制御部501へ送信する(ステップS20)。
領域T1,T2,T3,T4にかかる文字認識が終了すると、読取制御部501は、原稿搬送部506、読取部502、画像メモリ制御部507へ読取終了通知を送信する。
(原稿のサイズの指定されていない場合の処理)
図7および図8は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。図7,8を用いて、原稿のサイズが指定されていない場合の、原稿の天地識別処理について説明する。
画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS1,S2の処理により、給紙された長尺の原稿の原稿幅を取得する。画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS3,S4の処理により、取得した原稿幅に対応する領域T1,T2,T3,T4を示す情報および優先設定を取得する。
続いて、基本動作のステップS5〜S8の処理により、搬送される原稿における領域T1の先端が読取部502による読取位置に到達すると、読取制御部501は、基本動作のステップS9〜13の処理により、領域T1,T2,T3,T4にかかる画像データの転送処理を開始させる(ステップSA1)。
読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSA2)。
読取制御部501は、領域T1にかかる終了通知(ステップS14−1)を受信したか基づいて、原稿における領域T1の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSA3)。
ステップSA3でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T1にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSA4)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T1にかかる画像データの文字認識処理を実行する(ステップSA5)。
ステップSA3でNOと判断された場合、または、ステップSA5の処理が完了した場合、読取制御部501は、領域T2にかかる終了通知(ステップS14−1)を受信したか基づいて、原稿における領域T2の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSA6)。
ステップSA6でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T2にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSA7)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T2にかかる画像の文字認識処理を実行する(ステップSA8)。
ステップSA6でNOと判断された場合、またはステップSA8の処理が完了した場合、読取制御部501は、原稿終端通知(ステップS14−2)を受信したか基づいて、原稿の終端が読取部502による読取位置の終端に到達したか判断する(ステップSA9)。
ステップSA9でNOと判断された場合、画像形成装置20は、ステップSA2〜SA8の処理を繰り返す。
ステップSA9でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T3にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSA10)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T3にかかる画像の文字認識処理を実行させる(ステップSA11)。
続いて、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T4にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSA12)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T4にかかる画像の文字認識処理を実行させる(ステップSA13)。
読取制御部512は、領域T1に対して予め設定されている文字の向きと、領域T1の文字認識処理で特定される領域T1における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSA14)。この場合、文字認識部505が領域T1に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSA14でYESと判断される。ステップSA14でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T1の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSA15)。
ステップSA14でNOと判断された場合、領域T2に対して予め設定されている文字の向きと、領域T2の文字認識処理で特定される領域T2における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSA16)。この場合、文字認識部505が領域T2に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSA16でYESと判断される。ステップSA16でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T2の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSA17)。
ステップSA16でNOと判断された場合、領域T3に対して予め設定されている文字の向きと、領域T3の文字認識処理で特定される領域T3における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSA18)。この場合、文字認識部505が領域T3に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSA18でYESと判断される。ステップSA18でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T3の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSA19)。
ステップSA18で、NOと判断された場合、領域T4に対して予め設定されている文字の向きと、領域T4の文字認識処理で特定される領域T4における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSA20)。この場合、文字認識部505が領域T4に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSA20でYESと判断される。ステップSA20でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T4の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSA21)。
ステップSA20で、NOと判断された場合、読取制御部512は、原稿幅に対応する優先設定の領域に表題欄が配置される場合の文字の向きに従い原稿の天地を決定する(ステップSA22)。
(原稿のサイズが指定された場合の処理)
図9および図10は、原稿の天地識別処理の一例を示すフローチャートである。続いて、画像形成装置20の受付部508において原稿のサイズの指定が受け付けられた場合の画像形成装置20における処理について説明する。
画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS1,S2の処理により、給紙された長尺の原稿の原稿幅を取得する。
画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS3,S4と同様の処理により、受付部508によって受け付けられたサイズに対応する領域T1,T3を示す情報、または領域T2,T4を示す情報ならびに優先設定を第1の領域管理テーブルから取得する。以下、領域T1,T3を示す情報が取得された場合について説明する。
原稿のサイズが指定されている場合、読取制御部501は、基本動作のステップS5において、領域T3,T4についても領域の開始または終了の通知を要求する。これにより、原稿搬送部506は、基本動作におけるステップS9,S14−1において、領域T3,T4についても領域の開始または終了の通知を送信する。
基本動作のステップS5〜S8の処理により、搬送される原稿における領域T1の先端が読取部502による読取位置に到達すると、読取制御部501は、基本動作のステップS9〜13の処理により、領域T1にかかる画像データの転送処理を開始する(ステップSB1)。
読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSB2)。
読取制御部501は、領域T1にかかる終了通知(ステップS14−1)を受信したかに基づいて、原稿における領域T1の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSB3)。
ステップSB3でNOと判断された場合、読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSB2)。
ステップSB3でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T1にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSB4)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T1にかかる画像データの文字認識処理を実行する(ステップSB5)。
読取部502は、読取制御部501によって、領域T3にかかる開始通知(ステップS9)を受信するまで、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSB6,SB7)。
領域T3の先端が読取部502による読取位置に到達すると、読取制御部501は、基本動作のステップS9〜13の処理により、領域T3にかかる画像データの転送処理を開始させる(ステップSB8)。
読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSB9)。
読取制御部501は、領域T3にかかる終了通知(ステップS14−1)を受信したかに基づいて、原稿における領域T3の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSB10)。
ステップSB10でNOと判断された場合、読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSB9)。
ステップSB10でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T3にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSB11)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T3にかかる画像データの文字認識処理を実行する(ステップSB12)。
読取制御部512は、領域T1に対して予め設定されている文字の向きと、領域T1の文字認識処理で特定される領域T1における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSB13)。この場合、文字認識部505が領域T1に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSB13でYESと判断される。ステップSB13でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T1の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSB14)。
ステップSB13でNOと判断された場合、読取制御部512は、領域T3に対して予め設定されている文字の向きと、領域T3の文字認識処理で特定される領域T3における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSB15)。この場合、文字認識部505が領域T3に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSB15でYESと判断される。ステップSB15でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T3の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定する(ステップSB16)。
ステップSB15で、NOと判断された場合、読取制御部512は、原稿のサイズに対応する優先設定の領域に表題欄が配置される場合の文字の向きに従い原稿の天地を決定する(ステップSB17)。
(原稿のサイズの指定されていない場合の他の処理)
図11および図12は、原稿の読み取り処理を示すフローチャートである。図11および図12を用いて、原稿のサイズの指定が受け付けられていない場合の原稿の天地識別処理について説明する。
画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS1,S2の処理により、給紙された長尺の原稿幅を取得する。画像形成装置20の読取制御部501は、上記の基本動作におけるステップS3,S4の処理により、取得した原稿幅に対応する領域T1,T2,T3,T4を示す情報および優先設定を取得する。
続いて、基本動作のステップS5〜S8の処理により、搬送される原稿における領域T1の先端が読取部502による読取位置に到達すると、読取制御部501は、基本動作のステップS9〜13の処理により、領域T1,T2,T3,T4にかかる画像データの転送処理が開始させる(ステップSC1)。
読取部502は、搬送される原稿の読取処理を継続する(ステップSC2)。
読取制御部501は、領域T1にかかる終了通知(ステップS14−1)を受信したか基づいて、原稿における領域T1の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSC3)。
ステップSC3で、領域T1の終端が読取位置に到達した(YES)と判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T1にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSC4)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T1にかかる画像データの文字認識処理を実行する(ステップSC5)。
読取制御部512は、領域T1に対して予め設定されている文字の向きと、領域T1の文字認識処理で特定される領域T1における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSC6)。この場合、文字認識部505が領域T1に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSC6でYESと判断される。ステップSC6でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T1の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定し、継続中の画像の読み込み、転送、展開処理を停止して、処理を終了する(ステップSC7)。
ステップSC3でNOと判断された場合、または、ステップSC6でNOと判断された場合、読取制御部501は、領域T2にかかる領域終了通知(ステップS14−1)を受信したか基づいて、領域T2の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSC8)。
ステップSC8でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T2にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSC9)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T2の読み取り画像の文字認識処理を実行させる(ステップSC10)。
読取制御部512は、領域T2に対して予め設定されている文字の向きと、領域T2の文字認識処理で特定される領域T2における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSC11)。この場合、文字認識部505が領域T2に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSC11でYESと判断される。ステップSC11でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T2の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定し、継続中の画像の読み込み、転送、展開処理を停止して、処理を終了する(ステップSC12)。
ステップSC8でNOと判断された場合、または、ステップSC11でNOと判断された場合、読取制御部501は、原稿搬送部506による原稿の搬送量に基づいて、原稿の先端から読取部502による読取位置、すなわち原稿の長さを取得し、原稿の長さが原稿の幅を超えたか判断する(ステップSC13)。
ステップSC13でYESと判断された場合、画像形成装置20は、縦方向に原稿が給紙されていることを確認する。この場合、領域T4に表題欄は記録されないため、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T4にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSC14)。
ステップSC13でNOと判断された場合、または、ステップSC14の処理が完了した場合、読取制御部501は、原稿終端通知(ステップS14−2)を受信したか基づいて、原稿の終端が読取部502による読取位置に到達したか判断する(ステップSC15)。
ステップSC15でNOと判断された場合、画像形成装置20は、ステップSC2〜SC14の処理を繰り返す。
ステップSC15でYESと判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T3にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSC16)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T3の読み取り画像の文字認識処理を実行させる(ステップSC17)。
読取制御部501は、領域T3に対して予め設定されている文字の向きと、領域T3の文字認識処理で特定される領域T3における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSC18)。この場合、文字認識部505が領域T3に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSC18でYESと判断される。ステップSC18でYESと判断された場合、読取制御部501は、領域T3の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定し、処理を終了する(ステップSC19)。
ステップSC18でNOと判断された場合、読取制御部501は、領域T4にかかる画像データを転送中であるか判断する(ステップSC20)。
ステップSC20で、領域T4にかかる画像データを転送中である(YES)と判断された場合、読取制御部501は、基本動作におけるステップS15〜S18に従い領域T4にかかる画像データの転送処理を終了させる(ステップSC21)。さらに、読取制御部501は、基本動作におけるステップS19〜S20に従い領域T4の読み取り画像の文字認識処理を実行させる(ステップSC22)。
読取制御部501は、領域T4に対して予め設定されている文字の向きと、領域T4の文字認識処理で特定される領域T4における文字の向きとが同じであるか判断する(ステップSC23)。この場合、文字認識部505が領域T4に対して予め設定されている向きで文字認識処理を実行し、文字が認識されればステップSC23でYESと判断される。ステップSC23でYESと判断された場合、読取制御部512は、領域T4の文字認識処理で特定される文字の向きに基づいて、原稿の天地(上下方向)を決定し、処理を終了する(ステップSC24)。
ステップSC20でNOと判断された場合、またはステップSC23でNOと判断された場合、読取制御部501は、原稿のサイズに対応する優先設定に表題欄が配置されたときの文字の向きに従い原稿の天地を決定する(ステップSC25)。
<<実施形態の主な効果>>
上記実施形態の画像処理方法によると、画像形成装置20(画像処理装置の一例)の読取部502(読取手段の一例)は、原稿の読み取り処理を実行する(読取処理の一例)。画像形成装置20の原稿搬送部506(検知手段の一例)は、読取部502によって読み取られる原稿の長さを検知する(検知処理の一例)。画像形成装置20の文字認識部505(文字認識手段の一例)は、読取部502によって読み取られる原稿における第1の領域T1、第2の領域T2、第3の領域T3、および第4の領域T4における一以上の領域に対し文字認識する(文字認識処理の一例)。画像形成装置20の文字認識部505(識別手段の一例)は、第1の領域T1、第2の領域T2、第3の領域T3、または第4の領域T4に対する文字認識の結果に基づいて、原稿の方向を識別する(識別処理の一例)。上記の第3の領域T3および第4の領域T4は、原稿搬送部506によって検知される原稿の長さに基づいて特定される。これにより、画像形成装置20は、原稿のサイズが確定していない場合でも、表題欄などの領域の文字認識の結果に応じて、原稿の天地を識別できる。
画像形成装置20の文字認識メモリ制御部504(更新手段の一例)は、読取部502によって読み取られる原稿の画像データ(画像情報の一例)を、ワークメモリ141(記憶手段の一例)の記憶領域に記憶しつつ更新する。画像形成装置20の文字認識部505は、ワークメモリ141に記憶されている画像データに基づいて文字認識する。ワークメモリ141を更新しながら使用することで、画像形成装置20にワークメモリ141の容量を低減できる。
画像形成装置20の文字認識部505は、第2の領域管理テーブルにおいて、原稿の幅に対応付けられた第1の領域T1および第2の領域T2、ならびに原稿の幅および長さNに対応付けられた第3の領域T3および第4の領域T4に対し文字認識する。これにより、画像形成装置20は、原稿のサイズが指定されていない場合でも、原稿幅および長さに応じた領域を文字認識処理することにより、原稿の天地を識別できる。
文字認識部505によって、第1の領域T1または第2の領域T2に対する文字認識の結果に基づいて原稿の方向が特定された場合に、文字認識メモリ制御部504は、画像データの更新を停止する。これにより、記憶領域のリソースを節約できるので、画像形成装置20の処理のパフォーマンスが向上する。
原稿搬送部506によって原稿の長さが原稿の幅(所定の閾値の一例)を超えると検知された場合に、文字認識部505は、第4の領域T4に対し文字認識を実行しない。これにより、記憶領域のリソースを節約できるので、画像形成装置20の処理のパフォーマンスが向上する。
<<実施形態の補足>>
画像形成装置20用のプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて流通されるようにしてもよい。また、上記記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等が挙げられる。また、上記記録媒体、あるいは、これらプログラムが記憶されたHD(Hard Disk)は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供できる。
また、上記実施形態における画像形成装置20は、単一の装置によって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数の装置によって構築されていてもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路を含むプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
20 画像形成装置
501 読取制御部
502 読取部
503 領域管理部
504 文字認識メモリ制御部
505 文字認識部
506 原稿搬送部
507 画像メモリ制御部
508 受付部
5000 記憶部
5001 領域管理DB
特開2000−32247号公報

Claims (7)

  1. 原稿を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られる原稿の長さを検知する検知手段と、
    前記読取手段によって読み取られる原稿における第1の領域、第2の領域、第3の領域、および第4の領域における一以上の領域に対し文字認識する文字認識手段と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、または前記第4の領域に対する文字認識の結果に基づいて、前記原稿の方向を識別する識別手段と、を有し、
    前記第3の領域および前記第4の領域は、前記検知手段によって検知される前記原稿の長さに基づいて特定される
    画像処理装置。
  2. 前記読取手段によって読み取られる前記原稿を、画像情報として記憶手段に記憶しつつ更新する更新手段を有し、
    前記文字認識手段は、前記記憶手段に記憶されている前記画像情報に基づいて前記文字認識する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記文字認識手段は、前記原稿の幅に対応付けられた前記第1の領域および前記第2の領域、ならびに前記原稿の幅および長さに対応付けられた前記第3の領域および前記第4の領域に対し文字認識する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記識別手段によって、前記第1の領域または前記第2の領域に対する文字認識の結果に基づいて前記原稿の方向が特定された場合に、前記更新手段は、前記画像情報の更新を停止する請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記検知手段によって前記原稿の長さが所定の閾値を超えると検知された場合に、前記文字認識手段は、前記第4の領域に対し文字認識を実行しない請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置に、
    原稿を読み取る読取処理と、
    前記読取処理によって読み取られる原稿の長さを検知する検知処理と、
    前記読取処理によって読み取られる原稿における第1の領域、第2の領域、第3の領域、および第4の領域における一以上の領域に対し文字認識する文字認識処理と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、または前記第4の領域に対する文字認識の結果に基づいて、前記原稿の方向を識別する識別処理と、を有し、
    前記第3の領域および前記第4の領域は、前記検知処理によって検知される前記原稿の長さに基づいて特定される
    画像処理方法。
  7. 画像処理装置に、
    原稿を読み取る読取処理と、
    前記読取処理によって読み取られる原稿の長さを検知する検知処理と、
    前記読取処理によって読み取られる原稿における第1の領域、第2の領域、第3の領域、および第4の領域における一以上の領域に対し文字認識する文字認識処理と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、または前記第4の領域に対する文字認識の結果に基づいて、前記原稿の方向を識別する識別処理と、を有し、
    前記第3の領域および前記第4の領域は、前記検知処理によって検知される前記原稿の長さに基づいて特定される
    プログラム。
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