JPH1062105A - 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器 - Google Patents

軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器

Info

Publication number
JPH1062105A
JPH1062105A JP22392096A JP22392096A JPH1062105A JP H1062105 A JPH1062105 A JP H1062105A JP 22392096 A JP22392096 A JP 22392096A JP 22392096 A JP22392096 A JP 22392096A JP H1062105 A JPH1062105 A JP H1062105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
rail
reference device
laser light
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22392096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2940861B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Kaneko
慶尚 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneko Co Ltd
Original Assignee
Kaneko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneko Co Ltd filed Critical Kaneko Co Ltd
Priority to JP22392096A priority Critical patent/JP2940861B2/ja
Publication of JPH1062105A publication Critical patent/JPH1062105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2940861B2 publication Critical patent/JP2940861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バラストの交換時でも撤去を必要としない軌
道整正用基準器と、この基準器を用いた測定方法を提案
する。 【解決手段】 バラストの敷設範囲より外側に設置され
た躯体に基準器を取付け、この基準器を用いてレールの
縦距及び離れを測定する。この結果、大形機械によって
バラストを交換する場合でも基準器を撤去しなくてよ
く、バラストの交換中でも基準器を使用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄道線路の平面位
置(離れ)と高さの基準を示す軌道整正用基準器と、こ
の基準器を用いて軌道の状況を測定する測定器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レールの位置の基準位置を指し示すため
の鉄道線路用基準装置(以下基準器と称す)としては例
えば「実公昭39−37368号公報記載の鉄道線路の
通り・高低測定用の基準装置」「実公昭50−2964
2号公報記載の鉄道線路の通り・高低測定用基準器の格
納装置」「実公昭53−49418号公報記載の鉄道線
路矯正用基準器」「実公昭61−6402号公報記載の
軌道の通り整正用基準器」等が知られている。
【0003】これらの基準器は何れも鉄道線路のレール
外方約1〜1.5メートルに敷設されるのが標準であ
る。図16及び図17にその例を示す。鉄道線路はよく
知られているように、路盤11の上にバラスト12を敷
設し、バラスト12の上に枕木13を敷き、枕木13の
上にレール14を敷設する。バラスト12は狭軌道の場
合、軌間中央から2〜2.3メートル程度の範囲に敷設
される。
【0004】図中15は上述した基準器を示す。図示す
るように、基準器15は多くの場合、バラスト12の範
囲内に設置される。図16に示す例では路盤11が土路
盤の場合を示す。路盤11が土路盤の場合は鋼管柱15
Aを路盤11に打設し、鋼管柱15Aの上に基準器15
を設置している。また路盤11がコンクリートの場合は
鋼管柱15Aの下部にフランジ15Bを熔接付けし、フ
ランジ15Bをアンカーボルトによってコンクリート路
盤11に固定している。
【0005】基準器15は主に曲線区間に設置される。
設置間隔は在来線で5メートル、新幹線では10メート
ル程度が一般的である。尚、新幹線では直線区間にも2
5メートル又は50メートル間隔で設置されている。図
18を用いて従来のレール位置の測定方法を説明する。
基準器15はその位置におけるレール14の高さと、レ
ール14と基準器15との間の距離(以下縦距と称す)
を指し示している。つまり、各基準器15の高さ位置と
縦距は当初の計画された値に合致して設置されている。
この基準器15に測定器16を差し渡し、レール14の
位置が当初の計画通りの位置から偏位しているか否かを
測定する。偏位している場合はその偏位量を測定する。
【0006】このため測定器16としては縦距尺16A
と、この縦距尺16Aの一端側に固定して取付けた爪1
6Bと、縦距尺16Aに伸縮自在に係合し、その伸縮量
によって基準器15とレール14との間の偏位量を測定
するための副尺16Cと、副尺16Cを高さ方向に移動
自在に支持する高低尺16Dとによって構成されてい
る。
【0007】縦距尺16Aには気泡管16Eが取付けら
れており、縦距尺16Aが水平姿勢になるように副尺1
6Cを高低尺16Dに沿って移動させる。縦距尺16A
が水平姿勢に合致した状態で高低尺16Dの目盛を読
み、その値が計画時の値に合致していればレール14の
高さ位置は計画時の位置から偏位していないと見る。計
画時の値から例えばマイナス側にずれている場合はレー
ル14の高さ位置が計画時の位置から下ってしまってい
ることが解る。
【0008】また、副尺16Cの伸縮量により、基準器
15とレール14までの距離の偏位量(計画時からの偏
位置)を測定している。これらの各測定値は、保守時に
レール14の打上量、移動量として与えられ、レール1
4の位置を整正する作業に用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の基準器15はほ
とんどの場合バラスト12の敷設領域内に設置されてい
る。ところで近時、鉄道線路の保守作業は機械化の傾向
にあり、道床を形成するバラスト(砕石、砂利)の更
新、ふるい分けといった作業にも機械が使用される。機
械で作業を行なうには基準器15を一時的に撤去し、そ
の後復旧させることになるが、バラストの交換ふるい分
けに際しては、バラスト12が一部区間で無くなる状況
が発生し、この状況下では軌框(左右レール14に枕木
13が付いた状態のもの)は不安定な状態にあり、この
ときレール14の位置を決定できるとその後の作業が容
易に行なうことができるものの、この状況下ではレール
14の位置を決めたくても、かんじんな基準器15が撤
去されているためにレール14の位置を決めることがで
きない不都合が生じる。
【0010】また、最近の大形機械は、通り整正作業と
称して軌框を左右に移動させる等の大きな力を要する作
業を行なうので、枕木12を動かす圧力で基準器15を
支持している杭を傾むかせてしまう事故が起きる率も高
くなる。この発明の目的は大形機械による保線作業にも
影響されずに、設置位置を常に確保することができる軌
道整正用基準器と、この基準器を用いてレール位置を測
定する測定器を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1で提
案する軌道整正用基準器はバラストの敷設領域の外側に
位置する既設又は新設の躯体に基準器を設置する。この
基準器にレーザ発生器を装着し、レーザ発生器から水平
方向にレーザ光を照射し、このレーザ光をレールから鉛
直姿勢に立てた高低尺に当て、その受光位置からレール
の高低方向の偏位を測定する。これと共に、基準器に測
距尺の先端を係合させ、測距尺により基準器から軌道上
に鉛直に立てた高低尺までの距離を測定してレールの縦
距を測定する。
【0012】従って、この発明で提案した基準器によれ
ばバラストの敷設位置の外側にある躯体に基準器を取付
けたからバラストの更新、ふるい分けといった作業に際
しても、基準器を一時的にせよ撤去することはないし、
線路の保守に大形機械を使ったとしても躯体の偏位はな
い。従って保線作業中のいかなる場合でも基準器の位置
を確保できるから、バラストが除去された状態において
も基準器を利用することができる。よって、いかなる場
合でもレールの位置を決定する作業を行なうことがで
き、保線作業を効率よく実施することができる利点が得
られる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1にこの発明で提案した基準器
の実施例を示す。図中20はバラストの範囲外に設置さ
れた躯体を示す。躯体20としては例えば防音壁21を
支持する柱等を利用することができる。30はこの発明
で提案する基準器を示す。この基準器30は躯体20に
取付けるための基板31と、この基板31の板面に突出
して設けた基準片32と、ターゲット33と、諸元記入
欄34とによって構成される。
【0014】基板31及び基準片32は例えばステンレ
スのような防腐性金属材料によって形成する。基板31
は縦方向が約200mm、横幅が約100mm程度の形
状とされ、その四隅には長手方向に長孔35が形成さ
れ、この長孔35によって躯体20にビス留めされる。
基準片32はコ字状に折曲られた板材で構成され、基板
31に熔接されて取付けられる。ターゲット33は例え
ば日形のマークを付したシールを貼付けて構成すること
ができる。日形マークは日形の部分が白色或いは黄色で
反射面とされ、背景が黒色で無反射面で構成され、基準
片32の上面32Aとターゲット33の中央の横棒部分
33との間の距離が例えば50mmに規定され、基準片
32の上面32Aの内面位置がレール頭面との間の縦距
の基準位置とされる。
【0015】つまり、基準器30を設置する場合には、
この位置に敷設されるレールの計画位置から取付位置デ
ータを求め、その取付位置データに従って取付が行なわ
れる。つまり基準片32の上面32Aの位置が計画され
た位置にあるレールの頭面から例えば100mm高い位
置に設置することを標準とする。更に、基準器30から
レールまでの距離(離れ)は基準片32の裏側の面から
予定した位置にあるレールの内軌面までの距離を実測
(躯体20の設置位置によって各取付位置毎に異なるた
め実測して定める)し、その実測値を諸元記入欄34に
記入する。
【0016】諸元記入欄34はNO.欄に各基準器に割
当た番号を、V欄にはこの位置におけるレールの正矢
値、C欄にはカント値、W欄には離れ(基準器からレー
ルまでの距離)の値、HW欄には計画位置にあるレール
の頭面から基準片32の上面までの高低差を記入する。
標準値として100を記入する。HL欄はHW欄の値に
ターゲット33の基準位置33Bまでの距離を加えた値
を記入する。
【0017】従って、爾後、この基準器を基にレールの
位置を測定した場合、その測定値が諸元記入欄34に記
入された値からずれていれば、その測定時点ではレール
の位置が予定した計画位置からずれていると判定し、そ
のずれを整正してレールを正しい位置に戻す保線作業を
行なう必要があることが解る。図2は図1に示した基準
器30に支持させてレールの高さを測定するための測定
器の一部を示す。測定器は図2及び図3に示すレーザ発
生器40と、図4及び図5に示す高低尺50とによって
構成される。
【0018】レーザ発生器40はL字に折曲げた架台4
1と、この架台41の上面に設けた可動台42と、可動
台42の上面に設置したレーザ光源43と、可動台42
の姿勢を指示する水準器44と、可動台42を水平姿勢
に設定するための調整ネジ45とによって構成すること
ができる。可動台42はL字状に折曲られ一端側が下向
に突出延長され、板バネ42Aにより架台41と可撓的
に接続されている架台41の突出部41Aを基準器30
の基準片32で形成されるポケット部分に挿入し、基準
器30に支持させる。41Bは突出部41Aを基準片3
2の裏面側に引き寄せる板バネを示す。尚、46は架台
41の下面に取付けた電池ケースを示す。
【0019】可動台42は突出部41Aと平行する姿勢
に取付けられた板バネ42Aによって俯仰自在に支持さ
れる。可動台42の遊端部42Bと架台41の遊端部と
の間に調整ネジ45をネジ込み、可動台42の姿勢を調
整できる構成としている。尚、調整ネジ45の周縁に巻
き付けたスプリング45Aは可動台42に上向の偏倚力
を与えるためのスプリングを示す。このスプリング45
Aの偏倚力によって可動台42は調整ネジ45に対して
ガタツキなく、俯仰自在に支持される。
【0020】可動台42の上面にレーザ光源43と水準
器44を装着する。水準器44は可動台42と同様に一
端側を板バネ44Aで支持し、他端側をビス44Bで俯
仰自在に支持する。ビス44Bは可動台42の面と水準
器44を平行な関係に初期設定するために設けられる。
従ってこのビス44Bは製造時にだけ調整され、一度調
整されると以後は調整を必要としない。
【0021】尚、このとき可動台42の面とレーザ光源
43の光軸との関係も平行な関係となるようにレーザ光
源43が取付けられる。レーザ発生器40を基準器30
に装着した状態で、調整ネジ45を調整し、水準器44
が水平姿勢となるように設定する。この調整を行なうこ
とによって、どの基準器30に装着した状態でもレーザ
光は水平方向に出射されることになる。
【0022】図4と図5にレール側に装着してレーザ光
を受け、レールの高低を測定する高低尺の構成を示す。
50はその高低尺を示す。この高低尺50はレールに対
して鉛直姿勢に支持される。このために高低尺50の基
端側にL字断面を持つ基台51が取付けられ、基台51
の上面に水準器52が取付けられる。高低尺50は水準
器52の支持面に対して垂直に交叉するように取付けら
れる。
【0023】高低尺50はその背面50Aが図4に示す
ようにレール14の軌間面14Aと合致するように、基
台51のL字の面に位置合せして基台51に取付けられ
る。高低尺50の表面50Bには図5に示すように目盛
が付される。この目盛はレール14の頭面位置を0とす
る高低目盛である。目盛に沿ってカーソル54がスライ
ド自在に支持される。カーソル54には目盛読取用の窓
54Aが設けられ、この窓54Aにレーザ光を受光し、
レーザ光の照射位置を読み取る。尚、窓54Aには水平
方向を指示する線を描いた防眩フィルタが嵌込まれ、レ
ーザ光の照射位置が容易に読み取れるようにしている。
【0024】このようにして、図1に示した基準器30
に図2及び図3に示したレーザ発生器40を装着し、こ
のレーザ発生器40から水平方向にレーザ光を出射さ
せ、このレーザ光を図4及び図5に示した高低尺50に
照射させ、その照射位置を読み取ることにより基準器3
0の基準位置32Aからレール14の頭面位置までの高
低差を測定することができる。
【0025】次に離れ(基準器30からレールの軌間面
までの距離)の測定方法について説明する。離れを測定
する場合には基準器30からレーザ発生器40を取り外
す。レーザ発生器40を取り外すことにより、基準片3
2を開放し、図6に示すように基準片32の上面32A
にコンベックス60(スチール製巻尺)の先端に取付け
られている爪61を係合させる。このとき爪61が外れ
ないようにするために、くさび62を基準片32のポケ
ットに挿入し、爪61を抑え付け外れないように支持さ
せる。
【0026】測定者はコンベックス60を伸ばし、高低
尺50の背面の位置を基準器30に付した諸元記入欄3
4のHW欄に記入された値の高さで測定する。このとき
コンベックス60はわずかにたるむが、その誤差はわず
かである。以上により離れの測定方法が理解できよう。
上述の実施例ではレーザ発生器40を基準器30に装着
して測定を行なう構造の測定器の構成を説明したが、レ
ール側にレーザ光発生器を装着する構成も考えられる。
【0027】図7及び図8はその実施構造を示す。この
実施例では基台51に回転自在に支持桿55を連結し、
支持桿55によって高低尺50の直立姿勢を支持させる
構造とした場合を示す。支持桿55の他端側には絶縁材
55Aを介して頭面係合片55Bを取付け、この頭面係
合片55Bを他方のレールの頭面に載せ、高低尺50の
直立姿勢に支持させる。
【0028】支持桿55と基台51との間を連結するボ
ルトにクランプを装着する55Cはそのクランプレバー
を示す。このクランプレバー55Cを緩めることにより
基台51を自由に回動できる。この状態で水準器52に
より基台51の姿勢を水平姿勢に設定する。この設定に
より、高低尺50は鉛直姿勢に支持される。基台51を
水平姿勢に設定した状態でクランプレバー55Cを締め
付け、基台51と支持桿55との関係を固定する。これ
により高低尺50は鉛直姿勢に維持される。
【0029】高低尺50にはスライド自在にカーソル5
4が設けられ、このカーソル54にレーザ光源43が支
持される。レーザ光源43から出射されるレーザ光の光
軸は高低尺50の軸芯と直交する方向に設定される。こ
れと共に、レーザ光源43のレーザ光の光軸と位置合せ
してカーソル54に図8に示すように目盛読取窓54A
を設け、この窓54Aを通じて高低尺50に付した目盛
を読みレーザ光の位置を読み取れるようにしている。
【0030】56は高低尺50に対して固定することが
できる固定手段を示す。つまり、この固定手段56は固
定ツマミ56Aを締付けることによって高低尺50の任
意の位置で固定手段56を固定することができる。固定
手段56とカーソル54との間を微調手段56Bで連結
し、固定手段56で固定した位置においてカーソル54
を上下方向に微動させることができる構造としている。
【0031】一方、躯体側には図1に示す基準器又は図
9に示す基準器30が使える。この図9に示す基準器3
0は単にシール状のものでよく、躯体に貼り付けるだけ
のものでよい。つまり、シールの面には日形のターゲッ
ト33と、諸元記入欄34と、必要に応じて粁程標37
を設け、ターゲット33の基準表示点33Aの位置を予
め予定した基準高さ位置に設定して躯体に貼り付ける。
ターゲット33は図1の場合と同様に黒地に白地或いは
黄色等の反射面で構成し、反射率を高める。
【0032】従って、この構造の基準器及び測定器を用
いる場合は、測定器側からレーザ光をターゲット33に
照射し、カーソル54の位置を移動させてレーザ光の照
射点を基準表示点33Aの近くに設定し、固定ネジ56
Aでその位置を固定する。その状態で微調手段56Bで
レーザ光の照射点位置を微動させ、レーザ光の中心を基
準表示点33Aに合致させる。このとき、カーソル54
の目盛読取窓54Aに表示されている目盛を読み取るこ
とにより、レール14の頭面の高さを測定することがで
きる。
【0033】離れの測定はコンベックスの先端を基準器
30の基準表示点33Aに押し当て、他の人がコンベッ
クスを伸ばして高低尺50までの距離を測定する。この
ときカーソル54は先の測定位置から上又は下にずら
し、先に測定された目盛位置で離れを測定する。図10
はこの発明の更に他の実施例を示す。この実施例ではレ
ーザ光源43をレールの軌間中央に配置し、軌間中央で
基準位置の高さを測定する構造とした場合を示す。つま
り、新幹線では左右両レール頭面を結んだ線の1/2の
軌道中心高さが正規のレールレベルであると定義されて
おり、曲線部分でカントを付ける場合は内軌レールはカ
ントの1/2量だけレール・レベルより低く、外軌レー
ルはカントの1/2量だけレール・レベルより高く設定
するように規定されている。
【0034】この規定に従って測定するために、この例
では支持桿55の中央に傾動自在に高低尺50を設け
る。高低尺50の基部には高低尺50を鉛直姿勢に設定
するための水準器52を配置する。高低尺50にはカー
ソル54が摺動自在に装着され、このカーソル54にレ
ーザ光源43が装着される。従って高低尺50を鉛直姿
勢に設定すると共に、カーソル54を上下に移動させ、
カーソル54の位置をレーザ光が基準器の基準表示点3
3Aに照射される位置に設定する。これにより軌間の中
央の位置の高さ位置を測定することができる。
【0035】尚、この場合、支持桿55の両端には爪5
7が設けられ、レバー58を回動操作することにより爪
57を外向に移動させ、左右のレール14に当接させ
る。この当接させることによって高低尺50を左右レー
ルの中央に位置せしめるべく構成した場合を示す。図1
0に示した測定器によって軌間中央の高さを測定する場
合において、基準器30からレールまでの離れを測定す
るには図10の高低尺50を使うこともできるが図4と
図5に示した高低尺50を用いる方が便利である。
【0036】図11以下に基準器30を取付けるための
柱の各種の構造を示す。図11はT字鋼70を用いた場
合を示す。T字鋼70の下端部は裏側に突出した突条7
1を切除して平板部を形成し、この平板部に孔を形成
し、この孔にコンクリート壁72に植設したアンカーボ
ルト73を貫通させ、ナット74で締付けてコンクリー
ト壁72の上端にT字鋼70を植設し、このT字鋼70
の前面に基準器30を取付けた場合を示す。
【0037】図12はT字鋼70の下端にコ字条断面の
C字鋼75を熔接付けし、このC字鋼75を例えば側溝
76に跨がせてアンカーボルトで固定する。図13の例
では基準器30を取付けた柱を転倒可能とし、常時は転
倒させて格納し、必要時にだけ倒立させるように構成し
た場合を示す。このために、T字鋼70の下部を軸77
で支持具78に転倒自在に連結する。支持具78はバラ
スト止め用コンクリート壁72にアンカーボルト等で固
定される。支持具78の一方の側部にT字鋼70を受け
止めるストッパ78Aを設け、このストッパ78AにT
字鋼70を押し当ることによってT字鋼70をほぼ鉛直
姿勢に設定できるようにしている。79は蝶ネジを示
し、この蝶ネジ79によってT字鋼70の倒立位置を固
定する。
【0038】図14及び図15は電柱のように円形断面
を持つ柱に基準器30を取付ける場合を示す。この場合
には、基準器30の裏側に受け板80を設ける。受け板
80は両端が後方に折曲げられ、その折曲片81を円柱
の面に接触させ、この折曲片81でステンレスバンド8
2の締付力を受けるように構成する。折曲片81に近接
してスリット83を形成し、このスリット83を通じて
ステンレスバンド82を受け板80の背面から表側に導
出させる。受け板80の背面から表側に導出されたステ
ンレスバンド82は基準器30に形成して長孔35を通
って基準器30の表側に導出させ、その位置から柱に巻
き付けられ、柱に締付けられ固定される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
基準器30は薄い構造のため、既設の躯体の表面に取付
けても邪魔になることはない。また、線路のバラストに
掛る位置より外側に設けられる躯体に取付けるから、バ
ラストの交換を行なう作業時でも、基準器30を撤去し
なくてよい。このため、保線作業中のいかなる場合でも
基準器30は使用できる状況にあるから、いつでもレー
ルの位置を決めることができる。よって保線作業を効率
よく行なうことができる利点が得られる。また大形機械
を使った保線作業でも、基準器30が移動するような事
故が起きることはない。よって基準器30の信頼性を維
持することができる。
【0040】また、この発明による基準器30には日形
の反射形ターゲット33を設けたから、このターゲット
33を利用することにより移動する車輛からレールの位
置を測定することができる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による基準器の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示した基準器に装着して使用する測定器
の一例を説明するための側面図。
【図3】図2の正面図。
【図4】図1に示した基準器を用いてレールの高さ及び
レールまでの距離を測定することに用いる測定器の一例
を説明するための側面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】この発明の基準器を用いてレールまでの距離を
測定する状況を説明するための図。
【図7】この発明の変形実施例を説明するための正面
図。
【図8】図7に示した実施例の要部の正面図。
【図9】この発明による基準器の他の実施例を示す正面
図。
【図10】この発明による測定器の変形実施例を説明す
るための正面図。
【図11】図1又は図9に示した基準器を支持する構造
の一例を示す側面図。
【図12】図11と同様の側面図。
【図13】図11と同様の斜視図。
【図14】図11と同様の平面図。
【図15】図14の正面図。
【図16】従来の技術を説明するための図。
【図17】図16と同様に従来の技術を説明するための
図。
【図18】従来の基準器とこの基準器を用いてレールの
高さ及び離れを測定する測定器の構成を説明するための
図。
【符号の説明】
20 躯体 30 基準器 31 基板 32 基準片 33 ターゲット 34 諸元記入欄 35 長孔 40 レーザ発生器 50 高低尺 51 基台 52 水準器 54 カーソル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道線路に敷設されたバラストの領域よ
    り外側に設置された躯体に取付けられ、基準となる高さ
    位置にレールの高さを測定する測定器の一部を支持する
    支持片を具備して構成したことを特徴とする軌道整正用
    基準器。
  2. 【請求項2】 鉄道線路に敷設されたバラストの領域よ
    り外側に設置された躯体に取付けられ、基準となる高さ
    位置を表わすターゲットを具備して構成したことを特徴
    とする軌道整正用基準器。
  3. 【請求項3】 鉄道線路に敷設されたバラストの領域よ
    り外側に設置された躯体に取付けられ、基準となる高さ
    位置に基準片を具備し、この基準片に測定器の一部を構
    成するレーザ発生器を装着可能としたことを特徴とする
    軌道整正用基準器。
  4. 【請求項4】 被測定レールの頭面に鉛直姿勢に載置さ
    れ、請求項3記載のレーザ発生器が出射するレーザ光を
    受光し、その受光位置によりレール頭面の高さを測定す
    る高低尺を具備したことを特徴とする軌道整正用測定
    器。
  5. 【請求項5】 被測定レールの頭面に鉛直姿勢に載置さ
    れた高低尺と、この高低尺にスライド自在に支持したカ
    ーソルと、このカーソルに支持されて上記請求項2記載
    の基準器にレーザ光を出射するレーザ光源とを具備した
    ことを特徴とする軌道整正用測定器。
  6. 【請求項6】 被測定レールの軌間に差渡された水平桿
    と、この水平桿の中央に軌間方向に傾動自在に支持され
    た高低尺と、この高低尺を鉛直姿勢に設定するための水
    準器と、上記高低尺にスライド自在に支持されて上記請
    求項2記載の基準器にレーザ光を出射するレーザ光源と
    を具備して構成したことを特徴とする軌道整正用測定
    器。
JP22392096A 1996-08-26 1996-08-26 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器 Expired - Lifetime JP2940861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22392096A JP2940861B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22392096A JP2940861B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1062105A true JPH1062105A (ja) 1998-03-06
JP2940861B2 JP2940861B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16805792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22392096A Expired - Lifetime JP2940861B2 (ja) 1996-08-26 1996-08-26 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2940861B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005010127A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Asaba Seisakusho:Kk 支障物限界測定装置の架台
JP2007183215A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tokimec Inc プラットホームの高さ及び離れを計測する計測器及びその計測方法
CN101775766A (zh) * 2010-02-11 2010-07-14 中铁第一勘察设计院集团有限公司 高速铁路轨道检测仪传感器安装调节装置
CZ306298B6 (cs) * 2011-10-18 2016-11-23 Integral - geodetické práce, spol. s r. o. Sestava konzolové zajišťovací značky

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005010127A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Asaba Seisakusho:Kk 支障物限界測定装置の架台
JP2007183215A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tokimec Inc プラットホームの高さ及び離れを計測する計測器及びその計測方法
CN101775766A (zh) * 2010-02-11 2010-07-14 中铁第一勘察设计院集团有限公司 高速铁路轨道检测仪传感器安装调节装置
CZ306298B6 (cs) * 2011-10-18 2016-11-23 Integral - geodetické práce, spol. s r. o. Sestava konzolové zajišťovací značky

Also Published As

Publication number Publication date
JP2940861B2 (ja) 1999-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4616395A (en) Railroad track fixation method and apparatus
US5285964A (en) Method for constructing a railroad in concrete having vertical and lateral adjustment steps prior to concrete pouring
JPH1062105A (ja) 軌道整正用基準器及び軌道整正用測定器
US6415518B1 (en) Apparatus for laying out a building foundation
GB2277150A (en) A portable measuring device for determining the versines of a railway track
JPH05240616A (ja) 軌道用通り測定装置及びこの装置を基準器に固定するための取付治具
CN210719144U (zh) 一种新型山体角度测量装置
JP3315101B2 (ja) 軌道敷設用通り測定器および軌道スラブ敷設用測定器
JP3081908B2 (ja) 斜張橋の保護管の取付装置
CN105841592B (zh) 一种顶进轴线偏移量的测量装置及其使用方法
KR102501040B1 (ko) 매립형 궤도레일의 설치방법
JP3278418B2 (ja) 直結軌道敷設用測定器
JP2003232611A (ja) レーザー光による軌道変位検出装置
GB2403541A (en) Displacement indicator apparatus
JP3096712B2 (ja) 軌道直角定規
KR100613440B1 (ko) 콘크리트 슬래브 궤도의 선형조정방법
JP2575317B2 (ja) 可動式ガードレール
RU2430209C2 (ru) Способ и система установки элементов в основание
JP2854729B2 (ja) 台車による鉄道レールの通り測量方法
KR101266159B1 (ko) 변위 측정장치 및 이를 이용한 변위 측정시스템
JPH0782701A (ja) 軌道整正用基準器と測定器を用いた省力化軌道の施工方法
JP7418822B2 (ja) 建築限界確認治具
KR100293904B1 (ko) 콘크리트침목을 이용한 곡선구간용 레일의 고정방법
RU2212486C2 (ru) Способ выправки железнодорожного пути, путевая машина, устройство для выправки железнодорожного пути и измерительное устройство
CN216049867U (zh) 定位装置和定位***

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term