JPH10309207A - フラットカール付け用クリップ - Google Patents

フラットカール付け用クリップ

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Publication number
JPH10309207A
JPH10309207A JP21885097A JP21885097A JPH10309207A JP H10309207 A JPH10309207 A JP H10309207A JP 21885097 A JP21885097 A JP 21885097A JP 21885097 A JP21885097 A JP 21885097A JP H10309207 A JPH10309207 A JP H10309207A
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JP
Japan
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clip
hair
clip piece
heater
power supply
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21885097A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamata
憲二 鎌田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップ片を短時間でしかも均一に加熱し
て、きれいなフラットカールを容易に形成する。髪束に
クリップ片を差込み易くして、短い髪のカール付けに容
易に対応させる。髪束に熱を与え易くして、しっかりし
たカール付けを迅速に行なう。 【解決手段】 髪を直接挟んでフラットなカール付けを
するためのフラットカール付け用の一対のクリップ片
1,1を備えたフラットカール付け用クリップAであ
る。少なくとも一方のクリップ片1にヒータ2を内蔵
し、いずれか一方のクリップ片1,1を櫛形状に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘアカール器の
フラットカール付け用クリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、髪をカール付けをするクリッ
プとして、例えば実用新案登録第3018928号、実
開昭47−8382号公報に示されているように、ヘア
カーラの外周に髪を巻き付け、その上から一対の円弧状
クリップを装着して立体形状のカール付けを行なうよう
にした立体カール付け用のクリップと、例えば実開昭4
8−3581号公報に示されているように、髪を直接挟
んでフラットなカール付けを行なうようにしたフラット
カール付け用クリップとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のヘア
カーラの外周に髪を巻き付け、その上から一対の円弧状
クリップを装着して立体形状のカール付けを行なうよう
にした立体カール付け用のクリップにあっては、ヘアカ
ーラを必要とし、クリップのみで髪を直接挟むことがで
きず、フラットなカール付けを行なうことができないと
いう問題がある。
【0004】また、従来の髪を直接挟んでフラットなカ
ール付けを行なうようにしたフラットカール付け用クリ
ップにあっては、予め熱板を用いてクリップを外側から
加熱し、その後、クリップを熱板から取外して髪を直接
挟むようにしているため、クリップの加熱に時間がかか
るという問題があり、しかもクリップの外側から加熱す
るためにクリップの髪挟み面の温度分布が均一になり難
く、このため十分なカール付けができず、特にカールの
大きさや髪を挟む位置によってはカールの形状が安定せ
ず、きれいなフラットカールを形成できないという問題
がある。さらに、従来のフラットカール付け用クリップ
の先端は幅広に形成されているため、髪の中に差し込み
難く、髪をしっかり固定できなくなり、特に短い髪のカ
ール付けが困難を伴うという問題もある。
【0005】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、髪を直接挟んでフラットなカール付けを行なうた
めのクリップ片を短時間でしかも均一に加熱でき、きれ
いなフラットカールを容易に形成でき、また、髪束にク
リップ片を差込み易くして、短い髪のカール付けにも容
易に対応できるようにすると同時に、髪束に熱を与え易
くして、しっかりしたカール付けを迅速に行なえるよう
にしたフラットカール付け用クリップを提供することを
課題とし、さらに、発熱クリップ片内の電極に外部から
容易に給電を行うことができると共に、給電の信頼性を
高めることができるようにしたフラットカール付け用ク
リップを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の発明は、髪を直接挟んでフ
ラットなカール付けをするためのフラットカール付け用
の一対のクリップ片1,1を備え、少なくとも一方のク
リップ片1にヒータ2を内蔵し、いずれか一方のクリッ
プ片1,1を櫛形状に形成したことを特徴としており、
このように構成することで、クリップ片1,1に内蔵し
たヒータ2によって、クリップ片1全体を内側から素早
くしかも均一に暖めることができ、クリップ片1の髪挟
み面3を短時間で高温にできる。つまり、クリップ片1
を内側から加熱することで、従来のようにクリップを予
め熱板で加熱する場合と比較して、髪挟み面3の温度が
均一になり易く、温度分布の均一化が図られる。従っ
て、カールの大きさや髪を挟む位置によらず、髪に均一
に熱を与えることができ、きれいなフラットカールを容
易に形成できる。またいずれか一方のクリップ片1を櫛
形状に形成したことによって、櫛形状のクリップ片1を
髪束に差し込み易くなり、特に短い髪でも髪をしっかり
挟むことができ、さらに例えばカール状にした髪束の下
側から櫛形状のクリップ片1を差込み、髪束の上側から
他方のクリップ片1で押さえることによって、カール状
の髪をしっかり固定できると同時に、短い髪のカール付
けにも容易に対応できるようになり、そのうえ一方又は
両方のクリップ片1をヒータ2で迅速に加熱できるの
で、髪束全体に熱を与え易くして、しっかりしたカール
付けを迅速に行なうことができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、ヒータ2が発熱体6と、発熱体6の両面に配置さ
れる一対の電極7a,7bとで構成され、ヒータ2を内
蔵した発熱クリップ片1Aの外郭部5を貫通して外部に
突出した給電用ピン32の内側と外側とに上記一対の電
極7a,7bに個別に導通する極の異なる電極部30,
31が形成されているのが好ましく、この場合、一対の
給電端子45,46を備えた給電器を給電用ピン32に
差し込んで、一対の給電端子45,46を給電用ピン3
2の内側の電極部31と外側の電極部30とにそれぞれ
接触させることによって、発熱クリップ片1A内の電極
7a,7bに給電を容易に行うことができると共に、1
本の給電用ピン32に複数の電気的接点を設けることが
でき、給電の信頼性を高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態のフラットカール付け用クリップ
Aは、図1〜図3に示すように、髪を直接挟んでフラッ
トなカール付けをするための一対のクリップ片1,1を
備えると共に、つまみ部A1 と髪挟み部A2 とヒンジ部
3 とで構成され、つまみ部A1 によって髪挟み部A2
が開閉自在となっている。
【0009】髪挟み部A2 は、髪を直接挟んでカール付
けをするためのものであり、平板状の発熱クリップ片1
Aと、先端が櫛形状に形成された櫛形クリップ片1Bと
で構成されている。この髪挟み部A2 は例えば40mm
〜50mm程度の大きさに形成されている。また、カー
ルが付き易くするために、髪挟み部A2 は縦横比約0.
7以上になるような略円形状に形成されているのが望ま
しい。
【0010】発熱クリップ片1Aの表面の2箇所には電
気供給用の電極(以下、「給電部7c,7d」とい
う。)が設けられ、内部には後述するヒータ2が内蔵さ
れている。発熱クリップ片1Aの髪挟み面3とは反対側
の面には、使用者の皮膚が触れた時の熱さ対策として幅
1mm程度の細いリブ12が複数突設してあり、また櫛
形クリップ片1Bの複数の櫛13の髪挟み面3とは反対
側の面にもリブ12′(図3(b))を夫々突設してあ
る。さらに、発熱クリップ片1Aのリブ12が設けられ
る面側には、髪をカールする場合の使用可能温度(例え
ば70°〜80°)以上になったときに変色するテープ
11が貼着されている。このテープ11は発熱によって
変色する材質のものであればよく、発熱クリップ片1A
の使用可能温度を知らせる働きをする。
【0011】櫛形クリップ片1Bは、例えば3本の平行
な櫛13を備えている。この櫛13によって、両クリッ
プ片1,1を閉じたときに、ヒンジ部A3 の軸と交差す
る方向にクリップ片1の髪挟み面3側に沿って線状又は
面状の髪挟み面3が形成される。本実施形態では櫛13
は発熱クリップ片1Aの先端方向に延びており、櫛形ク
リップ片1Bの櫛13を髪束に差し込むことによって、
上記発熱クリップ片1Aとの間で髪を容易に挟むことが
できるようにしてある。
【0012】一方、ヒンジ部A3 は、図4に示すよう
に、発熱クリップ片1Aの下面両側から軸となる一対の
凸部14,14が夫々突設されており、櫛形クリップ片
1Bの上面両側から上記各凸部14が回転自在に嵌め込
まれる一対の凹部15,15が夫々設けられている。本
実施形態では、凸部14及び凹部15は各クリップ片に
一体成形により形成されている。また、各凹部15の斜
め下には凸部14を凹部15内にガイドするガイド溝1
6が設けられると共に、つまみ部A1 の間にはつまみ部
1 を開く方向Mにバネ力を付与するバネ17が設置さ
れている。このバネ17はヒンジ部A3 の軸と平行な円
筒部17cを持つコイルバネから成り、円筒部17cが
つまみ部A1 の向かい合う内壁A1 a,A1 bに接する
ように配設されている。これにより、バネ17をつまみ
部A1 間に押し込むことで、バネ17の両端17a,1
7bがつまみ部A1 のバネ受け部50,51にカチッと
嵌まりこんでバネ17をヒンジ部A3 内に保持できるよ
うになると共に、円筒部17cがつまみ部A1 の向かい
合う内壁A1 a,A1 bに接した状態となり、挟み方向
のがたつきを円筒部17cによって抑えることができる
構造となっている。
【0013】さらに、両クリップ片1,1の髪挟み面3
を略平行にしたときに髪挟み面3,3間に毛束程度の隙
間G(約2〜3mm程度)が形成されている。この隙間
Gはヒンジ部A3 の閉じ角度を規制することによって形
成され、クリップ片1,1間にカール状にした髪を挟ん
でカール付けを行なう際に、髪が両クリップ片1,1の
髪挟み面3にムラなく接触して髪をしっかり固定できる
ようになっている。
【0014】上記発熱クリップ片1Aの内部には、図5
に示すように、薄板状の発熱体6と、発熱体6を囲む略
リング状の樹脂製の固定体10と、発熱体6の両面に配
置される2つの電極7a,7bとを備えたヒータ2が配
設されている。発熱体6は温度が上昇すると電気抵抗が
増加し、温度制御の機能(PTC)を持つ特性が望まし
い。この場合、発熱体6の温度制御を簡単にできると共
に、発熱体6の構造を簡略化できるようになる。もちろ
ん、発熱体6はこれに限られるものではない。また上記
2つの電極7a,7bには、固定体10との接触部分に
夫々かしめ孔18が設けられ、固定体10から突出させ
た凸部8をかしめ孔18に差込み、凸部8を潰すことに
よって両電極7a,7bが固定体10に夫々かしめ固定
されている。また、2つの電極7a,7bのうち、髪挟
み面3側(図5(a)では下側)の電極7bは髪挟み面
3全体を覆う程度の大きさを有しており、下側の電極7
bは伝熱板を共用しており、下側の電極7bによって発
熱体6から外郭部5の髪挟み面3への伝熱効果が高めら
れるようになっている。一方、髪挟み面3とは反対側
(上側)の電極7aは、下側の電極7bよりも小さく形
成されると共に、電極7a中央は下方に向けて凸状に形
成されており、電極7a全体が皿バネとなっており、こ
れにより、電極7a,7bと発熱体6との電気的接触圧
が高められている。また図6に示すように、電極7aと
給電部7cの途中の電極部分7eは細く形成されてお
り、過電流が流れた場合のヒューズ機能を持たせてあ
る。
【0015】上記ヒータ2の外周は、図5に示すよう
に、樹脂でモールドされており、この樹脂によって発熱
クリップ片1Aの外郭部5が構成されている。なお、外
郭部5の一部には給電部7c,7dが露出する孔部が形
成されている。また、ヒータ2を囲む固定体10の髪挟
み面3側からは複数の滑り止め用突起4が突出してい
る。この滑り止め用突起4は、例えば高さ約3mm、径
1.5mm程度の寸法を有しており、発熱クリップ片1
Aと櫛形クリップ片1Bとを閉じたときに、櫛形クリッ
プ片1Bの櫛13と重ならない位置に複数設けられてお
り、発熱クリップ片1Aの髪挟み面3に髪を当てたとき
に、櫛形クリップ片1Bが邪魔になることなく、滑り止
め用突起4が髪に刺さって髪をしっかり固定できるよう
にしてある。また一定の厚みでヒータ2の外周に樹脂を
モールドできるようにするために、滑り止め用突起4の
付け根部分には外郭部5部の髪挟み面3と略面一の水平
面19が設けられている。この水平面19は成形時にヒ
ータ2を固定するための基準面となる。
【0016】次に、前髪にフラットカールを形成する場
合の一例を説明する。先ず、発熱クリップ片1Aの表面
に設けた給電部7c,7dから電気を供給して、発熱ク
リップ片1Aの髪挟み面3を加熱し、その後、クリップ
片1を髪Hに取付ける。このとき髪挟み面3と反対側に
設けたテープ11が変色することによって発熱クリップ
片1Aが使用可能温度になったことを簡単に判別でき
る。そして、図7(a)〜図7(f)のように指で髪H
をカール付けしたい形状にし、発熱クリップ片1Aと櫛
形クリップ片1Bとを開いて、図8(a)のようにカー
ル状に巻いた髪Hを櫛形クリップ片1Bと発熱クリップ
片1Aとで直接挟むことにより、図7(h)に示すよう
なきれいなフラットカールH1 が形成される。このとき
地肌側に櫛形クリップ片1B、地肌から離れた側に発熱
クリップ片1Aが位置することで、髪束の上側から髪束
全体に熱が均一に与えられると共に、発熱クリップ片1
Aが地肌から離れて、熱さ感を軽減できるようになる。
またこのとき図3(b)のように各クリップ片1の髪挟
み面3が略平行となり、且つ髪挟み面3,3間に毛束程
度の隙間G(約2〜3mm程度)が形成されることによ
って、髪の固定がしっかりすると共に、髪全体に熱が与
えられ易くなる。なお、挟んだときに髪Hの固定が不十
分な場合は、例えば図8(b)のように両クリップ片
1,1のつまみ部A1 とは反対方向から別のクリップB
で両クリップ片1,1の先端を挟むようにしてもよい。
また、前髪H以外の髪部分にフラットなカール付けを行
なう場合も上記と同様にして行なうことができるのは勿
論のことである。
【0017】しかして、一方のクリップ片1にヒータ2
を内蔵し、他方のクリップ片1を櫛形状に形成したこと
により、一方のクリップ片1全体を内側から素早くしか
も均一に暖めることができ、クリップ片1の髪挟み面3
を短時間で高温にできる。しかも、ヒータ2の周囲を樹
脂製の外郭部5で覆うと共に、ヒータ2の面積を外郭部
5の外周肉厚部5aを除いた髪挟み面3側の面積と略同
一としたことによって、ヒータ2によって髪挟み面3全
体をより素早く暖めることができ、髪をカール状に巻い
て両クリップ片1,1で挟んだときに、カール状に巻い
た髪の大部分に発熱した部分が接触し易くなる。そのう
え下側の電極7bが伝熱板を共用しているので、下側の
電極7bによって発熱体6から外郭部5の髪挟み面3へ
の伝熱効果が高められる。この結果、従来のようにクリ
ップを予め熱板で加熱する場合と比較して、髪挟み面3
の温度が均一になり易く、温度分布の均一化が図られ
る。従って、カールの大きさや髪を挟む位置によらず、
髪に均一に熱を与えることができ、きれいなフラットカ
ールを容易に形成できる。またいずれか一方のクリップ
片1を櫛形状に形成したことによって、櫛形クリップ片
1Bを髪束に差し込み易くなり、特に短い髪でも髪をし
っかり挟むことができ、さらに例えばカール状にした髪
束の下側から櫛形クリップ片1Bを差込み、髪束の上側
から発熱クリップ片1Aで押さえることによって、カー
ル状の髪をしっかり固定できると同時に、短い髪のカー
ル付けにも容易に対応できるようになり、そのうえ一方
又は両方のクリップ片1をヒータ2で迅速に加熱できる
ので、髪束全体に熱を与え易くして、しっかりしたカー
ル付けを迅速に行なうことができるようになる。
【0018】また、ヒータ2を内蔵したクリップ片1の
髪挟み面3に、両クリップ片1,1を閉じたときに櫛形
クリップ片1Bの櫛13と重ならない位置に滑り止め用
突起4を突出させたことによって、両方のクリップ片1
の髪挟み面3で髪を挟んだときに、櫛形クリップ片1B
が邪魔になることなく、滑り止め用突起4が髪に刺さっ
て髪をしっかり固定できるようになり、従って、髪とク
リップ片1の髪挟み面3とがきっちり接触して、カール
性能が向上する。
【0019】さらに、ヒータ2を内蔵したクリップ片1
の髪挟み面3側とは反対側の面に細いリブ12を突出さ
せたから、髪を両クリップ片1,1で挟んだときに、ヒ
ータ2を内蔵したクリップ片1の髪挟み面3側と反対側
の面に頭皮や顔面に触れても、リブ12によって熱さ感
を緩和でき、使用者に熱さ感を与えないようにすること
ができて、使い勝手が一層良くなる。
【0020】さらに、発熱クリップ片1Aのヒータ2と
外郭部5とを同時成形により一体化したことによって、
製造性が向上すると共に、電極7a,7bと発熱体6と
固定体10とをかしめ固定によりブロック化したことに
よって、電極7a,7b間の面圧をより高めることがで
き、しかも外郭部5とヒータ2の電極7a,7bとが密
着状態で接触し、安定した接触が得られるので、伝熱状
態が一段と良くなる。また、ヒータ2を囲む固定体10
の髪挟み面3側から複数の滑り止め用突起4を予め突設
したことによって、滑り止め用突起4の形成が容易とな
り、さらに滑り止め用突起4の付け根部分には外郭部5
部の髪挟み面3と略面一の水平面19が設けられている
ので、成形時に水平面19を基準としてヒータ2を固定
することによって、一定の厚みでヒータ2の外周に樹脂
をモールドでき、ヒータ2を固定するための新たに部品
を追加する必要がなく、成形がし易くなる。
【0021】図9は発熱クリップ片1Aの他の実施形態
を示している。この実施形態では、髪挟み面3と反対側
(上側)の電極7aは固定体10にかしめ固定されてい
ると共に、その電極7aの上面にバネ体9が設置されて
いる。ヒータ2の基本構造は前記実施形態と同様であ
る。この実施形態ではバネ体9によって上側の電極7a
が発熱体6に押し付けられて、発熱体6との接触の信頼
性がより高められ、且つ下側の電極7bに発熱体6がよ
り強く押し付けられるので、髪挟み面3の熱伝導が一段
と向上するという利点があり、さらに、ヒータ2の外郭
部5は樹脂製の下側部材5Aと上側部材5Bとに分割さ
れており、ヒータ2を下側部材5Aの上に乗せ、その上
から上側部材5Bを被せてフック部5Cで固定すること
によって、発熱クリップ片1Aを容易に組立てることが
できるという利点がある。
【0022】なお、下側の電極7bを大きく形成できな
い場合は、発熱体6自体を大きくする方法が考えられ
る。この場合、固定体10を設けることが困難なため、
図10に示すように、固定体10を省略して発熱体6を
大きく形成し、髪挟み面3側の電極7bを発熱体6の髪
挟み面3側の一端部に寄せて配設すると共に、髪挟み面
3側とは反対側(上側)の電極7aを発熱体6の略中央
部に配設し、この上側の電極7a上にバネ体9を設置す
るようにしてもよい。なお組立て方式によって発熱クリ
ップ片1Aが構成される点は図9と同様である。
【0023】櫛形クリップ片1Bの他の実施形態を図1
1に示す。例えば図11(a)(b)に示すように、1
本の櫛13を細長く形成したり、或いは先細り形状に形
成するようにしてもよい。また、図11(c)のように
複数の櫛13を先端側に短く形成して櫛形クリップ片1
B全体を幅広に形成するようにしてもよい。尚、櫛13
の数は3本に限られるものではない。さらに櫛13の形
状は、図12(a)に示すように、櫛13が発熱クリッ
プ片1Aの先端方向に延びている場合に限らず、図12
(b)に示すように、斜めに傾斜させたり、或いは図1
2(c)に示すように、発熱クリップ片1Aの先端方向
と垂直する方向に延ばすようにしてもよいものである。
【0024】前記実施形態では、一方のクリップ片1に
ヒータ2を内蔵し、他方のクリップ片1を櫛形状に形成
した場合を説明したが、両方のクリップ片1,1に夫々
ヒータ2を内蔵するようにしてもよいものである。この
場合、髪を直接挟んでフラットなカール付けを行なうた
めのクリップ片1,1をより短時間で且つ均一に加熱し
て、よりしっかりしたカール付けを迅速に行なうことが
できる。
【0025】図13及び図14は他の実施形態を示して
いる。この実施形態では、ヒータ2を内蔵した発熱クリ
ップ片1Aには、その外郭部5を貫通して外部に突出す
るように給電用ピン32が設けられており、この給電用
ピン32の内側と外側とに、発熱クリップ片1A内の一
対の電極7a,7bに個別に導通する極の異なる電極部
30,31が形成されている。電極部30,31間は絶
縁層33で絶縁されている。図13に示す実施形態で
は、内側の電極部31は給電用ピン32の上下両端部の
全長に亘る長さLを有しており、外側の電極部30は給
電用ピン32の上下両端部にそれぞれ達しない長さL1
(<L)を有している。
【0026】また給電用ピン32の下端部はドーナツ型
の発熱体6及びその両面を挟むように設置された一対の
電極7a,7bの中央部を貫通するように設置されてい
ると共に、給電用ピン32の内側の電極部31の下端部
には外側に向かって断面略U字状をした鍔状の接点部3
4が突出しており、この接点部34が下側の電極7bの
下面に接触している。また、給電用ピン32の外側の電
極部30の下端部には外側に向かって断面略L字状をし
た鍔状の接点部35が突出しており、この接点部35が
上側の電極7aの上面に接触している。そして、上下の
接点部34,35間で発熱体6及び電極7a,7bを挟
んで固定することにより発熱体ブロック36が構成され
ており、この発熱体ブロック36の表面全体を樹脂でモ
ールドすることによって、発熱体ブロック36の表面が
樹脂製の外郭部5で覆われた発熱クリップ片1Aが構成
されている。
【0027】また、発熱クリップ片1Aの髪挟み面3側
とは反対側の面37には、給電用ピン32の周囲を覆う
ようにドーム型をした樹脂製の筒状カバー38が設けら
れている。この筒状カバー38の外周端部の内面側にフ
ック39が形成され、外郭部5の外周面の肉厚部の上面
側に設けた嵌合凹部42にフック39を嵌合させること
により、筒状カバー38は外郭部5に取付けられてい
る。また筒状カバー38の中央には上下に開口した開口
部40が形成されており、開口部40内には上記給電用
ピン32が挿入されている。開口部40の上部開口端
は、開口部40内を上下移動自在な蓋板41で覆われて
おり、この蓋板41の中央には給電用ピン32が直接触
れないような大きさの孔部43が形成されている。蓋板
41の下面側にはコイルバネ44が配置されている。コ
イルバネ44は発熱クリップ片1Aの髪挟み面3側とは
反対側の面37に支持されており、コイルバネ44によ
って蓋板41は筒状カバー38の上部と略同じ高さで保
持されている。
【0028】しかして、図14に示すように、一対の給
電端子45,46を備えた給電器50の先端部で蓋板4
1を押し込むようにして、給電器50を筒状カバー38
の開口部40内に差し込むと、蓋板41が下降して蓋板
41の孔部43から給電用ピン32が突出して、一方の
給電端子45が給電用ピン32の内側の電極部31に接
触し、他方の給電端子46が内側の電極部31より低い
位置に形成されている外側の電極部30に接触すること
ができ、これにより発熱クリップ片1A内の電極7a,
7bに給電を行うことができる。
【0029】このように発熱クリップ片1Aの外部に突
出させた給電用ピン32の内側と外側とが極の異なる電
極部30,31となっているため、1本の給電用ピン3
2に複数の電気的接点を設けることができ、ヒータ2へ
の給電の信頼性を向上させることができる。しかも、給
電用ピン32の外周に給電用ピン32と直接触れないよ
うにドーム型の筒状カバー38を設けたことによって、
給電用ピン32が外部に露出するのを防止できる。その
うえ筒状カバー38の開口部40を蓋板41で覆い、蓋
板41が給電器50で押し込まれたときに給電用ピン3
2に給電器50を接続できるようにし、且つ、給電器5
0を抜き取ると、コイルバネ44により蓋板41が上昇
して給電用ピン32を覆い隠すことができるので、使用
の安全性を一層高めることができる。また、給電用ピン
32は発熱クリップ片1Aの髪挟み面3側とは反対側の
面37から突出しているので、発熱クリップ片1Aの使
用時に給電用ピン32が使用の妨げにはならないもので
ある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、髪を直接挟んでフラットなカール付けをするため
のフラットカール付け用の一対のクリップ片を備え、少
なくとも一方のクリップ片にヒータを内蔵し、いずれか
一方のクリップ片を櫛形状に形成したから、クリップ片
に内蔵したヒータによって、クリップ片全体を内側から
素早くしかも均一に暖めることができ、クリップ片の髪
挟み面を短時間で高温にでき、従って、従来より髪挟み
面の温度が均一になり易く、温度分布の均一化が図られ
る。従って、カールの大きさや髪を挟む位置によらず、
髪に均一に熱を与えることができ、きれいなフラットカ
ールを容易に形成できる。またいずれか一方のクリップ
片を櫛形状に形成したことによって、櫛形状のクリップ
片を髪束に差し込み易くなり、特に短い髪でも髪をしっ
かり挟むことができると共に、カール状にしっかり固定
でき、そのうえ一方又は両方のクリップ片をヒータで迅
速に加熱することで、髪束全体に熱を与え易くして、し
っかりしたカール付けを迅速に行なうことができるもの
である。
【0031】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、ヒータが発熱体と、発熱体の両面に配
置される一対の電極とで構成され、ヒータを内蔵した発
熱クリップ片の外郭部を貫通して外部に突出した給電用
ピンの内側と外側とに上記一対の電極に個別に導通する
極の異なる電極部を形成したから、一対の給電端子を備
えた給電器を給電用ピンに差し込んで、一対の給電端子
を給電用ピンの内側の電極部と外側の電極部とにそれぞ
れ接触させることによって、ヒータが内蔵されている発
熱クリップ片内の電極に給電を容易に行うことができ
る。しかも、給電用ピンの内側と外側とに極の異なる電
極部を設けたことで、1本の給電用ピンに複数の電気的
接点を設けることができ、ヒータへの給電の信頼性を向
上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上のクリップの平面図である。
【図3】(a)(b)は同上のクリップ片を閉じた状態
の側面図及び下面図である。
【図4】(a)は図2のD−D線断面図、(b)は
(a)のF−F線断面図である。
【図5】(a)は図2のC−C線断面図、(b)は図3
(a)のE−E線断面図である。
【図6】同上のヒータブロックの斜視図である。
【図7】(a)〜(h)は前髪にフラットカールを形成
する動作説明図である。
【図8】(a)はカール状に巻いた髪を一対のクリップ
片で挟んだ状態の説明図、(b)は別のクリップでクリ
ップ片の先端を挟んだ状態の説明図である。
【図9】同上の発熱クリップ片の他の実施形態の断面図
である。
【図10】同上の発熱クリップ片の更に他の実施形態の
断面図である。
【図11】(a)〜(c)は同上の櫛形クリップ片の他
の実施形態の平面図である。
【図12】(a)〜(c)は同上の櫛形クリップ片の更
に他の実施形態の説明図である。
【図13】他の実施形態を示す断面図である。
【図14】(a)は同上の給電器を給電用ピンに差し込
んだ状態の説明図、(b)は給電用ピンと給電端子との
接触状態を説明する平面図である。
【符号の説明】
A フラットカール付け用クリップ 1 クリップ片 2 ヒータ 3 髪挟み面 4 滑り止め用突起 5 外郭部 6 発熱体 7a,7b 電極 30,31 電極部 32 給電用ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 髪を直接挟んでフラットなカール付けを
    するための一対のクリップ片を備えたフラットカール付
    け用クリップにおいて、少なくとも一方のクリップ片に
    ヒータを内蔵し、いずれか一方のクリップ片を櫛形状に
    形成したことを特徴とするフラットカール付け用クリッ
    プ。
  2. 【請求項2】 ヒータは発熱体と、発熱体の両面に配置
    される一対の電極とで構成され、ヒータを内蔵した発熱
    クリップ片の外郭部を貫通して外部に突出した給電用ピ
    ンの内側と外側とに上記一対の電極に個別に導通する極
    の異なる電極部を形成したことを特徴とする請求項1記
    載のフラットカール付け用クリップ。
JP21885097A 1997-03-12 1997-08-13 フラットカール付け用クリップ Withdrawn JPH10309207A (ja)

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JP21885097A JPH10309207A (ja) 1997-03-12 1997-08-13 フラットカール付け用クリップ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5781297 1997-03-12
JP9-57812 1997-03-12
JP21885097A JPH10309207A (ja) 1997-03-12 1997-08-13 フラットカール付け用クリップ

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Effective date: 20041102