JP3548053B2 - まつげカーラー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は美容器具に関し、とくにまつげを成形する美容器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧時、まつげを成形する美容器具は従来から公知である。例えば、登録実案第3042723号公報に記載されているものや、特開平10−192037号公報に記載されているものがあり、いずれも電池を電源とし、把持部(ハンドル)先端のカール部(ブラシ部)の内部に発熱体を内蔵させ、これを電池によって加熱し、加熱されたカール部をまつげに当てて成形するようにしている。
【0003】
図12から図14に一例を示したが、把持部(図示せず)先端に設けた、まつげカ.一ルのためのカール部22は、棒状の基部である電熱線支持部22aに複数のリブ22bを並行に立設し、この各リブ22bに孔22cを二つずつ形成、電熱線25を往復貫通させてこれを把持部内の電池等の電源部により通電加熱してまつげカーラーとしている。前記のリブにはまつげカール時の櫛やブラシとしての機能を与え、併せてまぶたに熱い電熱線25を直接触れさせないようなスペーサーとしての機能を持たせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電熱線支持部22aの上面に往復の電熱線25を並べて配線する構成であるため、図12における電熱線支持部22aの幅Bの寸法は必然的に電熱線25の間隔Aだけ大きくしなければならない。これは小型化、軽量化を阻害するものであり、この点からも使い勝手がよろしくないものであった。
【0005】
さらに、図14の平面図で理解されるように、リブ22bは前記のようにまぶたに熱い電熱線25を直接触れさせないためのスペーサーとしての機能を備えさせている関係から、あまり隣接のリブとの間隔を大きくできない。従って電熱線25の発熱度を使用者が指で触れてテストすることができない。そこで温度で色が変化するような材料を用いてカール部の電熱線支持部を形成したり、あるいはLEDが点灯することによって所定温度に達したことを報知するような手段を備えさせている。このこともまた、コストを押し上げ、小型化、軽量化を阻害する原因となっている。本発明はこのような従来のまつげカーラーを、小型化、軽量化、低コスト化を図り、しかも効率的なカール作業ができるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のものによれば、上記の課題は、電源部やスイッチ等を収容した筒状の把持部と、その先端寄りに設け電熱線を備えて発熱する、棒状の電熱線支持部を備えるカール部とからなる本体と、前記カール部を主にカバーするように前記本体に被せるキャップとで構成したまつげカーラーであって、前記カール部には、前記電熱線支持部の正面側から、複数のリブを前記電熱線支持部の軸方向に直交するように突出させ一定間隔をおいて並列に形成し、各リブには、前記電熱線支持部の表面に接する箇所にそれぞれに同位置に孔を、また前記カール部の電熱線支持部の裏面には長手方向に溝を、それぞれ形成し、一本の電熱線を、前記各孔を貫通させて電熱線支持部表面に接するように配置し、電熱線支持部先端で折り返し、裏面では前記溝に嵌入させて組み付けるようにしたこと、前記電熱線支持部の裏面の溝の深さは、嵌入した電熱線が裏面表面よりも突出することなく、かつ、前記電熱線に指やまぶたが直接触れることのない深さであり、さらに、その溝の一部に指で電熱線に触れることができるように、浅く形成した箇所を設けるか、あるいは溝の両側を部分的に切り欠いた箇所を設けるようにしたことにより解決される。
【0007】
さらに上記の課題は、前項の解決手段において、前記電熱線を通電加熱する電源をオンオフするスイッチのツマミは、把持部表面を往復スライドするものであり、スイッチオフ時に前記ツマミに覆われ、オン時に露出する把持部表面部分には、オンであることを表示する色彩が施されていることにより解決される。
【0008】
また、本発明の第2のものによれば、上記の課題は、電源部やスイッチ等を収容した筒状の把持部と、その先端寄りに設け電熱線を備えて発熱する、棒状の電熱線支持部を備えるカール部とからなる本体と、前記カール部を主にカバーするように前記本体に被せるキャップとで構成したまつげカーラーであって、前記カール部には、前記電熱線支持部のまつげと接する正面側から、電熱線支持部の軸方向に直交するように突出させて一定間隔をおいて形成した複数のリブと、前記リブ複数個にわたり、隣接するリブの基部間に露出するように、小型の短冊型の熱伝導性良好な金属板で形成し前記電熱線支持部内に配置した電熱板と、を備え、前記電熱線は、前記把持部から導出して前記カール部の電熱線支持部のまつげと接する正面側の長手方向に形成した各リブを貫通する溝に嵌入させたのち前記電熱板の背面に接するように配置し、電熱線支持部先端で折り返し、さらに前記電熱線支持部の裏面側の長手方向に形成した溝に嵌入させて前記把持部に至るように組み付けることにより解決される。
【0009】
また、前項において、電熱板形状は、フラットな板状か、または短辺側の断面がゆるやかな円弧状をなす形状か、あるいは短辺側の断面が部分的な円弧状を有する形状のいずれかとすることで解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のまつげカーラーは、乾電池、充電池等を電源とする電源部や、この電源をオンオフするスイッチ等を収容した筒状の把持部と、その先端寄りに設け電熱線を備えて発熱する棒状のカール部とからなる本体と、カール部を主にカバーするように本体に被せるキャップとで構成される。
【0011】
カール部の棒状の基部である電熱線支持部は、そのまつげに接する正面側から、複数のリブを電熱線支持部の軸方向に直交するように突出させ一定間隔をおいて並列に形成する。そして各リブには、その根元、電熱線支持部の表面に接する箇所に、それぞれ孔を、すべてのリブに対し直線的に貫通するように設ける。また電熱線支持部の先端と裏面には同部長手方向の溝を幅の中央付近に設ける。そして一本の電熱線を、各孔を貫通させ電熱線支持部表面に接するように組み付け、同部先端でU字状に折り返して溝内に嵌入させ、裏面でも長手の溝に嵌入させて組み付ける。
【0012】
裏面の溝は、その深さを使用者の指や、まぶたが、嵌入された電熱線には触れられないような深さとしておく。あるいは、前記のような深さとしておき、かつ、電熱線の発熱温度を確かめられるように、部分的に、溝を浅くするか、溝の両側の部分を切り欠いておくようにする。このようにすることで、安全を確保し、かつ、使用温度を確認できるものとなる。
【0013】
電熱線の端末は筒状の把持部内でスイッチ、電源部等に接続されるが、発熱体の所要温度、電源電圧等から電熱線の径や長さが決まるので、電熱線の長さがカール部の往復だけでは長すぎることも考えられる。このような場合は把持部内にコイル状として配置し、処理すればよい。また、電熱線の抵抗値が少なすぎ、過電流となる場合は所要値の抵抗を同様に把持部内で挿入配置すればよい。
【0014】
電源をオンオフするスイッチのツマミは、本体にキャップを装着したとき、その端部で押されてスイッチがオフとなるような位置に設ける。このようにすることで、スイッチの切り忘れによる不必要な電池の消粍や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができる。
【0015】
電熱線を通電加熱する電源をオンオフするスイッチのツマミとして、把持部表面を往復スライドするものを使用した場合、スイッチオフ時にツマミに覆われスイッチオン時に露出する把持部表面の部分には、オンであることを表示する色彩、例えば目立つように赤等の色彩が施されるようにする。このようにすることで、スイッチの切り忘れによる不必要な電池の消粍や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができる、
【0016】
また、前記とは別の実施の形熊として、電熱線の熱をまつげへ伝達する効果を向上させるため、電熱線に接するようにその前方に熱伝導性の良好な薄い金属板で形成した電熱板を配置するようにする。そしてこの電熱板は電熱線支持部の表面のリブの根元の部分から露出するようにしておく。その長さは、複数のリブが存在する全域にわたることが望ましいが、電熱線支持部の先端がテーパー状に細くなっている場合はその範囲を除外しておく。このような電熱板を介してまつげをカールすることにより、より広い範囲で熱が得られ、カール作業が効率的なものとなる。
【0017】
電熱線支持部内にこの電熱板を配置する手段として、電熱線支持部裏面側から正面側表面に至る深さの凹部を設けて、正面側表面の隣接するリブ基部間を開口させ、ここに裏面側から電熱板を嵌め込むようにすればよい。この電熱板の裏面表面に電熱線が接するように配設する。さらに凹部の裏面側から開口を塞ぐように電熱線ホルダーを嵌め込み、電熱線をこの電熱板ホルダーの正面側に設けた溝内に収容する。さらに、裏面側に配設される電熱線を収容する溝を電熱板ホルダーの裏面側表面に形成しておく。
【0018】
電熱板の形状は小型の短冊形とするが、その短辺側の断面は単にフラットなものとしてもよいが、局部的に円弧状のものとしても、または全体的に円弧状のものとしてもよい。このように円弧状の部分を備えるようにすることで、まつげをカールする際、接触面積が増加し、速くやりやすいものとなる。この場合、電熱板を嵌め込むべき電熱線支持部の凹部の最奥部の面の形状を、嵌め込もうとする電熱板の形状に併せて設定しておいた方が効率がよいことはもちろんである。
【0019】
【実施例】
図1から図11によって本発明の第1のものについて説明する。図1は全体の外観図であり、1は、まつげカーラーを手で握る部分である把持部と、その先端のカール部とからなる本体であり、2は本体1の先端のカール部に被せるキャップである。
【0020】
図2(A)、(B)に、キャップ2を本体1から取り外した状態を示す。図2(A)は正面図、同(B)は側面図であって、本体1側において、11は前記把持部であり、概ね円筒状であるが、把持した場合の方向性を考慮して、断面楕円形とするのが望ましい。把持部11の内部には乾電池や充電池等の電源部、電源をオン、オフするスイッチを含む回路などを収容する。11aは内部の電池交換のための電池カバーであり、着脱可能としてある。12は把持部11の先端寄りを先細状とした端部に取り付けた棒状のカール部であり、耐熱性の樹脂等で形成され、電熱線で熱せられ、まつげに当ててこれを成形する部分であるが、詳細は後述する。なお、カール部12は把持部11の軸心よりも前方に偏るように構成した方が使いやすい。13は電源をオン、オフするスイッチ(図示せず)を操作するツマミで、その表面は把持部11の表面になるように配置し、かつ把持部11面から露出するように構成され、該ツマミ13は、本体1にキャップ2を装着したとき、その端部2aで押されてオフ位置に移動するような位置に設けられている。
【0021】
図3にはカール部12の断面図を示した。図4の正面図、図5の背面図、さらに前記の図2の全体図と併せてカール部12の構造を説明する。カール部12は、基部となる棒状の電熱線支持部12aと、同部に対して、その長手方向に一定の間隔をおいて、電熱線支持部12aの軸方向に直交するかたちで、スイッチのツマミ13を備えた正面側方向に突出させて電熱線支持部12aから延設した並列、複数の舌片状のリブ12bとからなる。
【0022】
基部となる棒状の電熱線支持部12aの断面は、前記図3に示したように、扇あるいはハート形を逆さにしたような形で、把持部11がスイッチのツマミ13を備えた正面側方向を、先細としている。そして、この電熱線支持部12aから突出延設した複数のリブ12bの根元、言い換えれば電熱線支持部12aの先細側の先端、に接する箇所に各リブ12bともすべて同位置に、それぞれ孔12cが形成され、この孔12cに電熱線15を貫挿する。電熱線15はストレートなものの方が挿入しやすい。なお、この孔12cは、その開口の一部が電熱線支持部12bの表面内に浅い溝として入り込んでいるようにしてもよい。
【0023】
さらに、電熱線支持部12aの背面側、把持部11がスイッチのツマミ13を備えない方向側の面には、その長手方向に向け、幅の中心に、溝12dが形成され、ここに、電熱線支持部12aの先端でU字状に折り返した電熱線15を嵌め込む。なお、電熱線支持部12aの先端にも溝12dを延設しておくことが望ましい。
【0024】
溝12dの深さは、電熱線15を嵌入させた暢合、やや余裕があり、その部分に使用者の指先や、まぶたが触れても電熱線15には直接触れることのない程度の深さとする。
【0025】
図6に、カール部12の側面図を示す。この図の例ではC部が屈曲するように構成し、図2のものと異なるが、このような形に限定されるものではない。図6における断面Aを図7に示す。このように、溝12dは電熱線15を嵌入させた場合、余裕があり、この部分に使用者の指先F(あるいはまぶた)が触れても電熱線15には触れない程度の深さとしてある。
【0026】
一方、図6の断面Bを、図8に示す。この屈曲部C付近の部分では、溝12dの深さは、電熱線15を嵌入させた場合、使用者が指先で発熱状態を感知できるように電熱線15に軽く触れることができる浅い深さとしてある。
【0027】
図9は、カール部12の別の実施例の側面図である。同図のD部付近では溝12d両側の部分を切り欠いて、実質的に溝の深さを浅くして、電熱線15を嵌入させた場合、使用者が指先で発熱状態を感知できるように電熱線15に軽く触れることができるような形としてある。D部付近のE断面を図10に示した。
【0028】
電熱線15は普通ニクロム線を使用し、電源の電圧、所要温度等から適切な線径、長さのものを設定する。電熱線15の両端部を把持部11内で接続処理する構造については図示説明を省略したが、電圧、電流、所要温度等の関係で電熱線の長さに余剰を生じた場合は一部をコイル状にしておけばよい。また、長さが不足で抵抗値が不足し電流が過剰になるようであれば中間に抵抗を挿入すればよい。いずれの場合も、これらの処理は把持部11内で行うことができる。
【0029】
このような本実施例のまつげカーラーによれば、キャップ2を取り外し、スイッチのツマミ13をオン操作することで把持部11内の電池(図示せず)等から電熱線15に通電され発熱、カール部12によってまつげを所望のかたちに成形することができる。加熱状態は、カール部12の裏面側に設けた部分的な電熱線15の露出箇所(図6の例であれば断面B付近、図9であればD部)に指先を軽く触れてテストすることができる。なお、本発明の発明者のテストでは、電熱線15の表面温度は60〜80℃とすることによって効果的な成形が可能となることが判った。
【0030】
温度が適正であることが確認されたら、まつげを成形する。前記のようにカール部12の基部、電熱線支持部12aの断面は逆ハート形、あるいは逆扇形であるので、正面側は使用範囲が280°程度の角度が確保でき、広く、使用しやすいものとなっている。また、カール部12のリブ12bはまつげガイド片としての櫛のような機能と、加熱された部分が直接まぶた等の人体の部分に当たらないようにするスペーサーの機能とを備えるのでカール作業は効率的であり、かつ安全である。
【0031】
まつげの成形が終ったら、スイッチのツマミ13を操作して電源をオフし、キャップ2を被せて格納する。万が一、スイッチのツマミ13の操作を忘れても、キャップ2を被せると、その端部2aがツマミ13の先端を押圧するようになっているので、自動的にスイッチは切られ、電熱線15が加熱されたままで格納されるようなことがなく、安全である。
【0032】
図11は電熱線15を通電加熱する電源をオンオフするスイッチのツマミ13の動作を示す。ツマミ13は、把持部11の表面を往復スライドする。スイッチオフ時にツマミ13に覆われ、スイッチオン時のツマミ13の移動に伴い露出する把持部11表面の部分には、オンであることを表示する色彩、例えば目立つように赤等の彩色を施すようにする。例えば、赤色のシール16を貼ったり、同色のチップを嵌め込んだりすればよい。このようにすることで、スイッチのオン状態、図11(B)ではシール16が露出し、視認でき、スイッチのオフ状態、図11(A)ではシール16が隠蔽され視認できないので、使用状態が明確に表示され、使用者の注意を喚起し、スイッチの切り忘れによる不必要な電池の消耗や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができる。
【0033】
なお、前記の各実施例では、把持部11とカール部12とは別体として相互に取り付けるように脱明したが、設計の構造によっては、一体のものとして設定することも可能である。また、カール部12は図2のような直線的なものでも、図6や図9のような屈曲したものでも、さらにまた、まつげ付近の顔面の曲線に合わせてカーブしたものとしてもよい。
【0034】
また、カール部12のリブを設ける面については、便宜上、把持部11がスイッチのツマミ13を備えた面と同方向の面を正面、その反対の面を裏面、と呼称したが、正面と裏面は相対的なものであり、また、スイッチのツマミ13を備えた面から角度が若干ずれていても何ら支障はないものである。
【0035】
また、電源部には電池を用いるようにしたが、充電型の電池であても、あるいは商用交流電源を電源とするものであってもよい。
【0036】
次に、図15以降の図によって、本発明の第2の発明によるまつげカーラーを説明するが、前述の第1の発明のものとの差は前記のカール部のみにあるので、該部分についてのみ、図示し説明する。この第2の発明によるまつげカーラーは、より効率的にまつげに熱を与えるために、電熱線の前面に、薄く熱伝導の良好な金属板で形成した電熱板を配置するものである。
【0037】
図15はカール部の正面図、図16は同側面図、図17は図15のA−A断面図、図18は同B−B断面図、図19は同C−C断面図、図20は同D−D断面図であり、各図において、32はカール部で、基部となる棒状の電熱線支持部32aと、同部に対して、その長手方向に一定の間隔をおいて、電熱線支持部32aの軸方向に直交するかたちで、正面側方向に突出させて電熱線支持部32aから延設した並列、複数の舌片状のリブ32bとを備える。
【0038】
基部となる棒状の電熱線支持部32aの断面は、図19の断面図に見られるように押し潰したような円形状で、前面と背面とにフラットな部分を有し、前面のフラット部の両端は八の字型に傾斜させてある。32bはリブであって、前面側に円弧状に突出させて形成する。32c、32dは電熱線支持部32aの前面側及び背面側の面に長手方向にそれぞれ設けた各リブ32bを貫通する溝で、ここに電熱線を嵌入させる。
【0039】
電熱線支持部32aの背面側には凹部32eが形成される。この凹部32eは背面側表面からリブ32bの基部まで、言い換えれば電熱線支持部32aの前面表面に至るような深さに形成される。また、その幅は電熱線支持部32aの断面背面のフラットな部分の幅全体、また、その長さは本実施例では電熱線支持部32aの先端がテーパー状に細くなる直前まで、リブ32bの全てにわたるように形成した。従ってこの範囲では、カール部32を前面側から見た場合、後方が抜けて見えるようになる。図15において、この開目を32pとして示す。
【0040】
図21は前記の凹部32eに嵌め込む電熱板である。電熱板36は0.2mm程度の厚さのステンレス材のような熱伝導のよい金属材で形成し、図21(A)に正面図で示すようなごく小型の短冊状とする。図21(B)はその上面図であり、フラットなものとなっているが、図21(C)、あるいは図21(D)に示すような円弧状の部分rあるいはRを有するものであってもよい。なお、電熱板36の一方の面、電熱線と接する方の面には、図示は省略したが、薄いポリエステルフィルム等を両面接着テープなどにより貼り付け絶縁しておく必要がある。
【0041】
図22は前記の凹部32eに嵌め込む電熱線ホルダーである。電熱線ホルダー37は電熱線支持部32aと同材で形成し、凹部32eの最奥部に前記の電熱板36を嵌め込んだ後、裏面側から嵌め込んで凹部32eをほぼ埋めることができるような形状寸法である。図22(A)は正面図、同(B)は側面図、同(C)は図22(A)のC−C断面図であり、37fは2か所に左右一対として突出させた爪で、嵌め込んだ際、凹部32e内に設けた爪32fと係合して嵌合状態を維持するためのものである。また、37cは凹部32eに嵌め込んだ場合の前面側に相当する面に長手方同に沿って形成した溝であり、電熱線をここに通すためのものである。さらに、37dは凹部32eに嵌め込んだ場合の裏面側に相当する面に長手方同に沿って形成した溝であり、電熱線をここに通すためのものである。
【0042】
図23に、この部分の組み立て状態を、図15のD−D断面図(図20)に相当する箇所の断面図として示した。前記のように、電熱線支持部32aの凹部32eの最奥部に前記の電熱板36を嵌め込んだ後、電熱線ホルダー37を裏面側から嵌め込んで両者の爪32fと37fとを係合させ、固定する。このような状態に組み付けたのち、電熱線35を貫挿する。電熱線35はストレートなものの方が挿入しやすい。図示はしないが、把持部側に端末を接続され、ここから導出される電熱線35は、電熱線支持部32aの正面側の溝32cに嵌入させつつ嵌挿し、凹部32eに至ると電熱板36の裏面側に接するようにしながら電熱線ホルダー37の溝37c内を挿通し、電熱線支持部32aの先端至り折り返して電熱線支持部32aの背面側(把持部がスイッチのツマミを備えない方向側の面)の長手方向の溝32dに、電熱線35を嵌め込む。なお、電熱線支持部32aの先端にも溝32dを延設しておくことが望ましい。続いて電熱線ホルダー37の背面側の溝37dに電熱線35は嵌挿され、再び電熱線支持部32aの溝32dに嵌挿して把持部方向へ至るように、電熱線35を配装するようにする。なお、電熱板36の一方の面、電熱線35と接する方の面には薄いポリエステルフィルムなどを貼って絶縁してあるが図23においては、複雑化を避けるため図示を省略した。
【0043】
なお、前記の工程では、電熱線支持部32aの凹部32eの最奥部に前記の電熱板36を嵌め込み、電熱線ホルダー37を裏面側から嵌め込んだのち、電熱線35を貫挿するようにしたが、電熱線ホルダー37は、電熱線35を前面側の嵌挿し、先端で折り返したあとから、凹部32eに嵌め込むようにしてもよい。この方が前面側の電熱線35の嵌挿が容易に行える可能性がある。もちろん、この場合は電熱線ホルダー37を凹部32eに嵌め込む際、溝37c内に電熱線35が収容されるように配慮する必要がある。また、前記二つの場合のいずれにおいても、電熱線ホルダー37の前面側の溝37cの深さは、あまり深すぎると電熱線35が電熱板36に接しないおそれがあり、逆に浅すぎると電熱線35をホールドできなくなるので、適度の深さに設定しておく必要がある。
【0044】
溝32cや32dの深さは、電熱線35を嵌入させた場合、やや余裕があり、その部分に使用者の指先や、まぶたが触れても電熱線35には直接触れることのない程度の深さとすることは前記第1の発明と同様である。
【0045】
また、図17に見られるように、電熱線支持部32aの背面側の一部は浅い凹み32gを設けてある。この浅い凹み32g付近の部分では、溝32dの深さは、電熱線35を嵌入させた場合、使用者が指先で発熱状態を感知できるように電熱線35に軽く触れることができる浅い深さとなり、前記第1の発明同様、電熱線の温度を指先で確認することができる。
【0046】
このような本発明の第2のものにあっては、電熱線35の熱が、電熱線よりは広い面積を持った電熱板36に伝達され、この電熱板36が櫛の歯状のリブの間から露出しているので、電熱板36とカールしようとするまつげとの接触面が大きくなり、効率的なカール作業を行うことができるものとなる。また、電熱板36の形状は,短辺側の断面が図21(B)のようなフラットなものであってもよいが、図21(C)あるいは同(D)に示すような、短辺側の断面が部分的に円弧rを有する形状のもの、あるいは短辺側の断面が円弧Rを有するものとすれば、さらにまつげとの接触状態が良好となって、より効率的なカール作業を行うことができるものとなる。この場合、電熱線支持部32aの凹部32eの最奥部の面の形状を、嵌め込もうとする電熱板の形状に併せて設定しておく必要があることはもちろんである。
【0047】
なお、電熱板36は本実施例では電熱線支持部32aの背面側に設けた凹部32eから装着するようにしたが、カール部32の成形時に、あらかじめ電熱線35と接する方の面には薄いポリエステルフィルムなどを貼って絶縁してあるものを、インサート成形するようにしてもよい。
【0048】
なお、この本発明の第2のものにおいても、前記第1の発明同様、カール部の前面側は、その電熱線支持部の断面形状が八の字型に傾斜しているので180度以上の広い範囲でカール作業を行える点、あるいは、電熱線を収容する溝の深さは電熱線が溝から突出せず直接手や顔の肌に触れることがなく安全である点、さらに、溝の一部を浅くして温度確認を指先で可能とする点、そして、電源をオンオフするスイッチのツマミは、本体にキャップを装着したとき、その端部で押されてスイッチがオフとなるような位置に設け、スイッチの切り忘れによる不必要な電池の消耗や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができる点、電熱線を通電加熱する電源をオンオフするスイッチのツマミとして、把持部表面を往復スライドするものを使用した場合、スイッチオフ時にツマミに覆われ、スイッチオン時に露出する把持部表面の部分には、オンであることを表示する色彩、例えば目立つように赤等の色彩を施してスイッチの切り忘れによる不必要な電池の消耗や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができる点などの特徴を利用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1のものによれば、電熱線には直接肌が触れないような配慮がなされているとともに、その一部には発熱度を指先で触れてみることができるような郡分を形成してあるので、特別の温度表示手段を用いることなく温度が確認でき、小型化、低コスト化に貢献するものとなる。
【0050】
さらに、把持部に設けたスイッチのツマミをキャップの装着に連動して移動させてスイッチをオフするようにしたので、スイッチを切り忘れて不慮の事故を招くようなことがなく、また、スイッチオフ時にツマミに覆われ、スイッチオン時のツマミの移動に伴い露出する把持部表面の部分にオンであることを表示する赤等の彩色を施すようにしたので、スイッチのオン状態を視認でき、使用者の注意を喚起し、スイッチの切り忘れによる不必要な電池の消耗や、不慮の過熱による事故等を防ぐことができるものとなった。
【0051】
さらに、本発明の第2のものによれば、電熱線の熱が、電熱線よりは広い面積を持った電熱板に伝達されるので、カールしようとするまつげとの接触面が大きくなり、効率的なカール作業を行うことができるものとなる。また、電熱板の断面を円弧状の部分を有するものとすれば、さらにまつげとの接触状態が良好となって、より効率的なカール作業を行うことができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の構成図である。
【図2】(A)は本発明のまつげカーラーの分解正面図、(B)は同側面図である。
【図3】カール部の断面図である。
【図4】カール部の正面図である。
【図5】カール部の裏面図である。
【図6】カール部の側面図である。
【図7】図6のA部断面図である。
【図8】図6のB部断面図である。
【図9】カール部の別の実施例の側面図である。
【図10】図9のE部断面図である。
【図11】(A)、(B)はスイッチツマミの動作説明図である。
【図12】従来のカール部の断面図である。
【図13】従来のカール部の外観斜視図である。
【図14】従来のカール部の平面図である。
【図15】本発明の第2のもののカール部の正面図である。
【図16】本発明の第2のもののカール部側面図である。
【図17】図15におけるA−A断面図である。
【図18】図15におけるB−B断面図である。
【図19】図15におけるC−C断面図である。
【図20】図15におけるD−D断面図である。
【図21】(A)は電熱板の正面図、(B)はその上面図、(C)は別の形状の上面図、(D)はまた別の形状の上面図である、
【図22】(A)は電熱線ホルダーの正面図、(B)はその側面図、(C)は図22(A)におけるC−C断面図である。
【図23】電熱線支持部の組み立て状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 本体
11 把持部
12、32 カール部
12a、32a 電熱線支持部
12b、32b リブ
12c 孔
12d、32c、32d 溝
13 スイッチのツマミ
15、35 電熱線
16 シール
2 キャップ
32e 凹部
32p 開口
36 電熱板
37 電熱線ホルダー

Claims (4)

  1. 電源部やスイッチ等を収容した筒状の把持部と、その先端寄りに設け電熱線を備えて発熱する、棒状の電熱線支持部を備えるカール部とからなる本体と、前記カール部を主にカバーするように前記本体に被せるキャップとで構成したまつげカーラーであって、
    前記カール部には、前記電熱線支持部の正面側から、複数のリブを前記電熱線支持部の軸方向に直交するように突出させ一定間隔をおいて並列に形成し、
    各リブには、前記電熱線支持部の表面に接する箇所にそれぞれに同位置に孔を、また前記カール部の電熱線支持部の裏面には長手方向に溝を、それぞれ形成し、一本の電熱線を、前記各孔を貫通させて電熱線支持部表面に接するように配置し、電熱線支持部先端で折り返し、裏面では前記溝に嵌入させて組み付けるようにしたこと、
    前記電熱線支持部の裏面の溝の深さは、嵌入した電熱線が裏面表面よりも突出することなく、かつ、前記電熱線に指やまぶたが直接触れることのない深さであり、さらに、その溝の一部に指で前記電熱線に触れることができるように、浅く形成した個所を設けるか、あるいは前記溝の両側を部分的に切り欠いた個所を設けるようにしたことを特徴とするまつげカーラー。
  2. 前記電熱線を通電加熱する電源をオンオフするスイッチのツマミは、把持部表面を往復スライドするものであり、スイッチオフ時に前記ツマミに覆われ、オン時に露出する把持部表面部分には、オンであることを表示する色彩が施されていることを特徴とする請求項1に記載のまつげカーラー。
  3. 電源部やスイッチ等を収容した筒状の把持部と、その先端寄りに設け電熱線を備えて発熱する、棒状の電熱線支持部を備えるカール部とからなる本体と、前記カール部を主にカバーするように前記本体に被せるキャップとで構成したまつげカーラーであって、
    前記カール部には、
    前記電熱線支持部のまつげと接する正面側から、前記電熱線支持部の軸方向に直交するように突出させて一定間隔をおいて形成した複数のリブと、
    前記リブの複数個にわたり、隣接するリブの基部間に露出するように、小型の短冊型の熱伝導性良好な金属板で形成し前記電熱線支持部内に配置した電熱板と、
    を備え、
    前記電熱線は、前記把持部から導出して前記カール部の電熱線支持部のまつげと接する正面側の面にその長手方向に形成した各リブを貫通する溝に嵌入させたのち前記電熱板の背面に接するように配置し、電熱線支持部先端で折り返し、さらに前記電熱線支持部の裏面側の長手方向に形成した溝に嵌入させて前記把持部に至るように組み付けることを特徴とするまつげカーラー。
  4. 電熱板形状はフラットな板状か、または短辺側の断面がゆるやかな円弧状をなす形状か、あるいは短辺側の断面が部分的な円弧状を有する形状のいずれかを使用することを特徴とする請求項3に記載のまつげカーラー。
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