JPH10188327A - 光ピックアップモジュール - Google Patents

光ピックアップモジュール

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JPH10188327A
JPH10188327A JP8337900A JP33790096A JPH10188327A JP H10188327 A JPH10188327 A JP H10188327A JP 8337900 A JP8337900 A JP 8337900A JP 33790096 A JP33790096 A JP 33790096A JP H10188327 A JPH10188327 A JP H10188327A
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optical pickup
base
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disk
optical
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Junya Aso
淳也 麻生
Koji Ishibashi
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップモジュールの構成は、モージ
ュールベースが樹脂でできていることから部分的に薄肉
にしたり、部品の干渉を避けるための開口部を設けるこ
とが難しく、光ピックアップモジュールの薄型化及び小
型化に適していなかった。また、光ピックアップモジュ
ールには、前記フィードモータ等の機構部品および光学
部品など発熱の要因となる部品が配置されており、光ピ
ックアップモジュールの温度上昇が避けられない問題が
あった。 【解決手段】 本発明の光ピックアップはフィード部お
よびスピンドル部の機構部品を配置するモジュールベー
ス101、機構部品の保護および防塵を行う保護カバー
141の両者に配置する部品との干渉部に対し肉ぬす
み、逃げ穴及び部分的な絞り上げを設けた。また、薄肉
で樹脂以上の高い剛性を持たせ、かつ放熱性を良くする
ためにモジュールベース101、保護カバー141をで
作成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度ディスク、
コンパクトディスク等の光ディスクにおける記録再生に
使用される光ピックアップモジュールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の高密度記録ディスク及びコ
ンパクトディスクの記録再生時の光ピックアップについ
て説明する。図17は従来の光ピックアップモジュール
の正面図で、図18は従来の光ピックアップモジュール
の背面図を示したものである。
【0003】801はモジュールベースでフィード部及
びスピンドル部の各機構部品を取り付けるベースとなっ
ており高剛性の樹脂で作られている。802は光ディス
クを回転させるスピンドルモーター部で自己保持により
光ディスクをクランプするディスクチャッキング機構8
03及び光ディスクを載置するターンテーブル804か
ら構成されている。805は光ディスクに記録再生を行
う光ピックアップ部で、キャリッジ811を部品取り付
けのベースとし、半導体レーザー、立ち上げミラー、コ
リメーターレンズおよび対物レンズ等を含むアクチュエ
ーター部から構成されている。806はピックカバーで
アクチュエーター部の保護の働きをし、スナップフィッ
トによりキャリッジ808に取り付けられている。80
7はフレシキブル基板で光メモリ装置ドライブ本体のメ
イン基板に接続されており、光ピックアップモジュール
への情報の伝達及び電力の供給を行う。809はフィー
ドモータで、フィードモータ809の動力を伝達するた
めのピニオンギアが圧入等の手段によって取り付けられ
ている。811はモータブラケットでフィードモータ8
09が、固定ネジで固定支持されている。812はトレ
インギアでフィードモータ809の動力を伝達しかつ回
転を減速させるために用いられている。813はシャフ
トギアでリードスクリューシャフト814が圧入により
取り付けられている。シャフトギア813はフィードモ
ータ809の動力を伝達しかつ回転を減速させるために
用いられている。リードスクリューシャフト814はフ
ィードモータ809の動力を伝達しかつ回転数を減速さ
せるために用いられている。リードスクリューシャフト
814には螺旋上に溝が形成され、キャリッジ808に
取り付けられたラック815と噛み合っている。この状
態で、フィードモータ809を正逆に回転させることに
よってラック815はリードスクリューシャフト814
上に形成された溝に沿うことで、キャリッジ808は光
ディスクの外周側と内周側へ移動可能になっている。8
16はスラストスプリングで、リードスクリューシャフ
ト814の端部を受け、リードスクリューシャフト81
4長手方向に自由度を持たせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の光ピックアップモジュールの構成は、モージュー
ルベースが樹脂でできていることから部分的に薄肉にし
たり、部品の干渉を避けるための開口部を設けることが
強度的に難しく、光ピックアップモジュールの薄型化及
び小型化に適していなかった。特に、ノートブック型パ
ーソナルコンピュータ内蔵用の光ディスク装置等に使用
される光ピックアップでは高さ方向のスペース確保が非
常に重要な課題であった。
【0005】また、光ピックアップモジュールには、前
記フィードモータ等の機構部品および光学部品など発熱
の要因となる部品が配置されており、光ピックアップモ
ジュールの温度上昇が避けられない問題があった。
【0006】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、ドライブ装置の高さを低くすることができ、放熱効
果を向上させることができる光ピックアップモジュール
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の従来の光
ピックアップモジュールの問題点を解決するものであ
り、フィード部およびスピンドル部の機構部品を配置す
るモジュールベース、モジュールベースにスナップフィ
ットで取り付け機構部品の保護および防塵を行う保護カ
バーの両者と機構部品との干渉部に対し肉ぬすみ、逃げ
穴及び部分的な絞り上げを設けた。また、薄肉で樹脂以
上の高い剛性を持たせ、かつ放熱性を良くするためにモ
ジュールベース、保護カバーを金属板金で作成した。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、光を記
録媒体に導くとともに前記記録媒体で反射された光を所
定の位置に導く光ピックアップ部と、前記光ピックアッ
プ部を駆動するフィード部と、前記記録媒体を回転可能
に保持するスピンドルモータ部と、前記スピンドルモー
タ部及び光ピックアップ部に電力を供給するとともに光
ピックアップ部から信号を伝達する接続手段と、前記ス
ピンドルモータ部を支持する基台と、前記基台を覆う蓋
部材とを備え、前記基台と前記蓋部材とを金属板金で形
成したことにより、放熱性を良好にできる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記フィード部
及び前記スピンドル部と前記基台が対向する面と、前記
フィード部及び前記スピンドル部と前記蓋部材が対向す
る面において、前記基台及び前記蓋部材の厚みが薄くな
っていることにより、光ピックアップモジュールの厚さ
を薄くすることができるとともに、フィード部及びスピ
ンドル部から放出される熱を効率よく発散させることが
できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記フィード部
及び前記スピンドル部と前記基台が対向する面と、前記
フィード部及び前記スピンドル部と前記蓋部材が対向す
る面において、前記基台及び前記蓋部材に切り欠きが設
けられていることにより、特に顕著に光ピックアップモ
ジュールの厚さを薄くすることができるとともに、フィ
ード部及びスピンドル部から放出される熱を効率よく発
散させることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記基台と前記
蓋部材とをFe,Ni,Co,Ti,Mg,Alの少な
くとも1を含む金属材料若しくはそれらの合金材料で形
成したことにより、放熱性及び剛性を高くでき、更に光
ピックアップモジュールの軽量化を図ることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記基台に設け
られた収納部と、前記蓋部材に設けられた突起部とを嵌
合させて、前記基台と前記蓋部材との取り付けを行うこ
とにより、取り付けネジ等を不要にできるので、生産性
を向上させることができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記基台を形成
する材料の硬度を前記蓋部材を形成する材料の硬度と同
等か小さくしたことにより、取り付け時の蓋部材の破損
を防止することができる。
【0014】図1は本発明の実施の形態における光ピッ
クアップ装置を示す図である。図1において、1はディ
スクで、本実施の形態においてはディスク1として、デ
ジタルビデオディスク(以下DVDと略す)等の高密度
ディスク1aまたはコンパクトディスク(以下CDと略
す)等の低密度ディスク1bを用いている。ここで高密
度ディスク1aとしては例えば、記録層を有する基板を
2つ用意し、その2つの基板を張り合わせた構成のディ
スク等である。2はディスク1を回転させるスピンドル
モータ部で後で詳述するが、ディスク1をクランプする
機構も有する。3はディスク1に記録再生を行う光ピッ
クアップ部で後で詳述する。4は光ピックアップ部3を
ディスク1を内周及び外周に移させるフィード部であ
る。5はスピンドルモータ部及び光ピックアップ部及び
フィード部を搭載するモジュールベースである。6、7
はスピンドルモータ及び光ピックアップ部に電力を供給
するフレキシブル基板である。
【0015】以下、図2に本発明の実施の形態における
光ピックアップ装置のスピンドルモータ部の詳細正面
図、図3に同図2のAA断面図、図4に同詳細正面図、
図5に同図4のBB断面図、図6に同図4のCC断面図
を示す。
【0016】図2〜図3において、8はディスク1を精
度良く位置決めする円盤状のターンテーブル、9はリン
グ状の永久磁石で、永久磁石9は円周上にN磁極及びS
磁極をそれぞれ交互に形成している。例えば、4つのN
磁極の間にそれぞれS磁極を配置し、しかも各磁極間の
角度はおよそ45度間隔で配置される。この場合、磁極
としては8つで構成される。本実施の形態の場合、磁極
数は8としたが、4〜16の範囲で構成する事が好まし
い。磁極数が3以下であると、安定した回転を得ること
ができず、磁極数が13以上であると、着磁したときの
磁力が小さくなりすぎて、やはり安定した回転は得る事
は難しい。
【0017】10は板金で、板金10は永久磁石9のヨ
ークとして用いられる。また、板金10はターンテーブ
ル8に接着または一体成形等の手段で固定されている。
この時板金10の代わりに、強磁性材料で構成された板
状体を用いても良い。なお、本実施の形態の場合、永久
磁石9の磁力を大きくするために、板金10を設けた
が、それほど永久磁石9の磁力を必要としない場合に
は、板金10は設けなくても良い。
【0018】更に、永久磁石9と板金10を一体に形成
しても良いし、ターンテーブル8,永久磁石9,板金1
0を一体に形成しても良い。このように3部材を一体に
する事によって、部材の小型化を行うことができ、装置
の薄型化を行うことができる。
【0019】11は複数のコイル群を環状に配置して構
成されたスピンドルコイルで、スピンドルコイル11は
永久磁石9に対向し、かつ永久磁石9の磁極数と異なる
数のコイルで構成されている。この時、永久磁石9の磁
極数よりもコイルの数を少なくすることが好ましい。ま
た、コイル群それぞれは、略三角形状をなしており、し
かも対向しているコイル同士は、直列に接続されてい
る。本実施の形態の場合、永久磁石9の磁極数を8とし
ているので、6つコイルを環状に配置することによっ
て、スピンドルコイル11を構成している。なお、本実
施の形態では、6つのコイルを環状に配置したが、4〜
12の範囲で構成する事が好ましい。
【0020】12は永久磁石9の対向ヨークとして使用
されるベース板金で、中央付近に一部テーパ面を有する
絞りを設けている。また、絞りの部分にメタルハウジン
グ13がカシメ等の手段で固定されており、しかもメタ
ルハウジング13はベース板金12に対して垂直に立て
られている。この時、ベース板金12は板金で構成した
が、強磁性材料からなる板状体で構成したも良い。な
お、ベース板金12状には図示していないフレキシブル
プリント基板を介してスピンドルコイル11が配設され
ている。この図示していないフレキシブルプリント基板
は、所定の配線構造を有しており、この配線とスピンド
ルコイル11は電気的に接続され、スピンドルコイル1
1にターンテーブル8が回転するように電流が流され
る。
【0021】14は含浸メタルで、含浸メタル14はメ
タルハウジング13の内部に厚入等の手段で固定されて
いる。含浸メタル14は小型で非常に潤滑性がよく、し
かも低摩擦であるので、特に薄型のドライブには好適に
用いられる。本実施の形態では、メタルハウジング13
の内部の両端部にそれぞれ含浸メタル14を配置した
が、使用環境などを考慮して少なくとも一つの含浸メタ
ルや3つ以上の含浸メタルをメタルハウジング13内に
配置してもよい。更に、本実施の形態では、含浸メタル
を用いたが、他の軸受けを用いても良い。
【0022】15はスピンドルシャフトで、スピンドル
シャフト15は、端面が球面上で、他端面がターンテー
ブル8に厚入固定されている。
【0023】16はディスク1をクランプする変形ボー
ルで、変形ボール16はクランプバネ17によって常に
ディスク1の外周方向に付勢されている。この付勢力に
よってディスク1は常にターンテーブル8側に応圧ga
かかりクランプする機構になっている。また、ディスク
1を取り外す際には変形ボール16はクランプバネ17
をディスク1の内周側に圧縮させながら取り外す様にな
っている。
【0024】モジュールベース5にはベース板金12の
絞り部分が挿入される略円形状のモジュールベース孔5
aが形成されており、ベース板金12は、モジュールベ
ース孔5aの範囲内においてモジュールベース孔5a内
でタンジェンシャル及びラジアル方向にスキューできる
ようになっている。つまり、製造時にスピンドルシャフ
ト15をモジュールベース5に対して所定の角度で立設
するように構成されている。この様に構成することによ
って、ディスク1をタンジェンシャル及びラジアル方向
にスキューできる様になる機構である。すなわち、以上
の様な調整を行うことによって、ディスク1と光ピック
アップの距離をほぼ一定にすることができ、良好な再生
を行うことができる。
【0025】18はスキューバネ、19はスキューバネ
18が挿入されているとともに、ベース板金5を貫通
し、モジュールベース5に固定された固定ネジである。
スキューバネ18はモジュールベース5とともにベース
板金12を挟むよう固定ネジ19に固定されており、し
かもスキューバネ18はベース板金12をモジュールベ
ース5に付勢している。
【0026】20a,20bはベース板金12をモジュ
ールベース5に対してラジアル方向及びタンジェンシャ
ル方向にスキューさせるための調整ネジで、この調整ネ
ジを締めたり緩めたりすることでスキュー調整を行う。
この調整ネジ20a,20bはそれぞれモジュールベー
ス5を貫通し、ベース板金12にねじ込まれている。ス
キュー調整は、まず、固定ネジ19にスキューバネ18
を挿入し、そして固定ネジ19をベース板金12を貫通
させて、固定ネジ19をモジュールベース5に固定す
る。この様に構成する事によって、前述の様に、スキュ
ーバネ18はベース板金12をモジュールベース5側に
付勢する。次に調整ネジ20a,20bを回転させる事
によって、モジュールベース5に対して板金ベース12
をラジアル方向及びタンジェンシャル方向のスキューを
調整する。この時、固定ネジ19でベース板金12はモ
ジュールベース5に固定されているので、調整ネジ20
a,20bを回転させることによって、ベース板金12
は変位しないように思えるが、ベース板金12はスキュ
ーバネ18でモジュールベース5側に付勢されているだ
けであるので、ベース板金12は多少の範囲内では変位
することができる。
【0027】以下本発明の光ピックアップの光学系につ
いて、高密度ディスク1aとしてDVDを、低密度ディ
スク1bとしてCDとを例に挙げて、種類の異なる複数
のディスクを再生可能な光ピックアップについて説明す
る。
【0028】図4〜図6において、21は光学ユニット
で、光学ユニット21は、高密度ディスク1aの再生を
行う波長635〜650nmのレーザ光22を出射する
半導体レーザと、高密度ディスク1aからの反射光を検
出器に導く回折格子(図示せず)と、その回折格子から
の光を受光する複数の受光素子とを備えた光検出器(図
示せず)とを一体に構成したものである。
【0029】23もまた光学ユニットで、光学ユニット
23は、低密度ディスク1bの再生を行う波長780n
mのレーザ光24を出射する半導体レーザと、レーザ光
24から3ビームを生成する回折格子と、低密度ディス
ク1bからの反射光を検出器に導く回折格子(図示せ
ず)と、その回折格子からの光を受光する複数の受光素
子を備えた光検出器(図示せず)とを一体に構成したも
のである。
【0030】このように一体化された光学ユニット21
及び光学ユニット23を光ピックアップに用いることに
より、今まで各光学部材ごとに行っていた光軸調整等を
ユニット単位で行えるようになるので、調整に要する工
程数及び時間を大幅に削減する事ができる。更に小さな
光学部材の一つ一つを調整するのとは異なり、ユニット
単位で調整できるので、調整時のハンドリング性が大幅
に向上し、より正確な取り付けが行えるようになるとと
もに取り付け時の位置ズレの発生も大きく減少させるこ
とができる。
【0031】また各半導体レーザに対して1つの光学ユ
ニットとしたことにより、各光学ユニット中において各
半導体レーザに応じた最適な配置を行え、更に再生する
ディスクに適応した最適なフォーカス・トラッキングを
行えるように各ユニットごとに形状の異なる別々の回折
格子を設けることができ、加えて検出手段についてもデ
ィスクごとに最適な方法として用いられるRF信号及び
フォーカス・トラッキング信号を形成することができる
形状に予め形成することができるので、非常に高精度で
信号の検知及びピックアップの制御を行うことができる
性能の良い光ディスク装置を実現することができる。
【0032】そして光学ユニット21から出射されるレ
ーザ光22の光軸と、光学ユニット23から出射される
レーザ光24の光軸とは互いにほぼ直交するように配置
される。そしてレーザ光22をほぼ反射するとともにレ
ーザ光24をほぼ透過するビームスプリッタ25の中心
を前記光学ユニット21からのレーザ光22の光軸と光
学ユニット23からのレーザ光24の光軸との交点を含
む平面に配置し、異なる位置から出射された光をほぼ同
一の光軸上に導くように構成されている。
【0033】このようにな異なる位置に配置された半導
体レーザからの光を略同一光軸上に導くことにより、同
一光軸上に導かれた後の光学部材を共有することができ
るので、対物レンズ等の光学部材の部品点数を削減する
ことができ、生産性の向上及び生産コストの低減を図る
ことができる。また光路を共有するようにしたことによ
り、各半導体レーザから出射された光に発生する収差等
の光学特性を悪化させる要因もほぼ共通に存在すること
になるので、各半導体レーザから出射されたそれぞれの
光が対物レンズ29に入射する前に有している収差等の
大きさををほぼ同等にすることができる。従って1つの
対物レンズ29で複数の半導体レーザからの光をより容
易にディスク1に収束させることができるようになる。
【0034】更にビームスプリッタ25の光出射面25
a側には波長フィルタ26が配置されている。この波長
フィルタ26は、何れの波長の光も透過する透過領域と
特定の波長の光を遮蔽する選択透過領域とを有してい
る。特に本実施の形態においては透過領域は、高密度デ
ィスクに照射されるレーザ光22も低密度ディスクに照
射されるレーザ光24も何れも透過させる領域であり、
選択透過領域は高密度ディスク1aに照射されるレーザ
光22をほぼ透過して、低密度ディスク1bに照射され
るレーザ光24をほとんど透過しないもので、選択透過
領域の形状は低密度ディスク24に照射されるレーザ光
24が対物レンズ29に入射する際に要求される形状を
実現できるように形成されている。本実施の形態におい
ては、具体的には対物レンズの開口数が0.43〜0.
45となるように形成されている。
【0035】この波長フィルタ26は、誘電体材料を用
いて形成されており、高い屈折率を有する誘電体材料と
低い屈折率を有する誘電体材料とを交互に組み合わせ
て、ビームスプリッタ25と別部材で形成する場合に
は、光学ガラス等のベース材料に形成されていることが
多い。そしてビームスプリッタ25の光出射面25aに
は接着等の手段によって固定されている。またビームス
プリッタ25に予め形成しておくことも考えられ、その
場合にはビームスプリッタ25の光出射面25aを有す
るプリズムを形成する前の基板の段階において、その基
板の光出射面25aとなる面にスパッタリングや蒸着等
の方法により予め誘電体膜を直接形成する。
【0036】特に予め形成していた場合には光学部材の
取り付け工程を減少させることができるので生産性の高
い光ピックアップとすることができるとともに、波長フ
ィルタ26をビームスプリッタ25に設ける際に形成さ
れる接着層の存在による光学特性の劣化を抑制すること
ができるので、特に良好な光学特性を実現することがで
きる。
【0037】尚波長フィルタ26の配置位置はビームス
プリッタ25と対物レンズ29の間にあれば何処に配置
しても目的の効果は得ることができる。
【0038】波長フィルタ26を通過したレーザ光22
及びレーザ光24は、必要に応じて設けられるコリメー
タレンズ27に入射し、発散光をより発散度の小さな光
若しくは略平行光にされて、立ち上げミラー28によっ
て光軸方向を変化させられ、対物レンズ29によりディ
スク1に集光される。ここで対物レンズ29は、レーザ
光22が入射した場合にはその光を高密度ディスク1a
の記録面に集光し、レーザ光24が入射した場合にはそ
の光を低密度ディスク1bの記録面に集光するように形
成されている。本実施の形態において対物レンズ29
は、波長635〜650nmの波長を有するレーザ光2
2を基板厚み0.6mmで形成されているDVDの記録
面に集光するように開口数0.6となるように設定され
ており、これによりレーザ光22は約1μm程度に集光
させる。またこの対物レンズ29により、波長フィルタ
26を透過した波長が略780nmのレーザ光24は、
基板厚さ1.2mmで形成されているCDの記録面に集
光するように設定されており、これによりレーザ光24
は約1.2〜1.5μm程度に集光される。
【0039】この様に波長フィルタ26と対物レンズ2
9とを組み合わせて用いることにより、対物レンズ29
での入射光の形状を最適化して、それぞれのディスク1
に応じた集光位置と集光スポットの大きさを実現するこ
とができるので、複数の半導体レーザの光を一つの対物
レンズを用いて、種類の異なるディスク1上に集光する
ことが可能となる。
【0040】光学ユニット21の配置は、ユニットに設
けられた高密度ディスク1aの再生に供される半導体レ
ーザの位置が、コリメータレンズ27通過後に略平行光
となるように設置され、光学ユニット23の配置は、波
長780nmのレーザ光源が前記波長635〜650n
mの半導体レーザよりも対物レンズ29に近くなる位置
に配置する。例えば波長635〜650nmおよび波長
780nmの半導体レーザと対物レンズ29の空気長で
の光路距離をそれぞれL1、L2とすると、0.55≦
L2/L1≦0.75の範囲に波長780nmの半導体
レーザ搭載の光学ユニット23の配置を設定する。
【0041】このような範囲に半導体レーザを配置する
ことにより、対物レンズ29入射時にレーザ光22とレ
ーザ光24とに発生している収差量を共に許容限界値以
下とすることができるので、双方の光について良好な光
学特性を得ることができ、高密度ディスク1aについて
も低密度ディスク1bについても良好な記録・再生特性
を実現することができるので好ましい構成である。
【0042】ここで、図示していないが光学ユニット2
1の回折格子は3分割された領域、光学ユニット23の
回折格子は2分割領域よりなる。また光学ユニット21
は中心に4分割受光素子が配置され、その両側に受光素
子を設けた構成の光検出器、光学ユニット23は5分割
受光素子からなる光検出器で構成されている。また、光
学ユニット21内の半導体レーザの方向は、レーザ光2
2のファーフィールドパターンの長軸方向が高密度ディ
スク1のラジアル方向と平行になるように取り付けてあ
る。これにより隣接するピットとの間に発生するクロス
トークを効率良く防止することができる。また光学ユニ
ット23の向きはトラッキング方法として3ビーム法を
用いる場合には、その3ビームがディスク1のラジアル
方向と略直交するように配置してある。
【0043】本実施の形態で光学系に存在している2つ
の半導体レーザのいずれを発光させるかは、記録・再生
するディスク1が高密度ディスク1aであるか低密度デ
ィスク1bであるかに応じて切り換える。即ち高密度デ
ィスク1aがディスク1として載置された場合には光学
ユニット21に設けられている半導体レーザを動作させ
てレーザ光22を照射し、低密度ディスク1bがディス
ク1として載置された場合には光学ユニット23に設け
られている半導体レーザを動作させてレーザ光24を照
射する。
【0044】次に記録密度及び基板厚さの異なる光ディ
スクにおける再生動作について、特に基板厚み0.6m
mのDVDと基板厚み1.2mmのCDを再生する場合
の動作についてそれぞれ説明する。
【0045】厚み0.6mmの高密度ディスク1aの信
号を再生する場合、光学ユニット21に設けられている
半導体レーザからの波長635〜650nmのレーザ光
22は回折格子を透過し、ビームスプリッタ25で反射
された後、波長フィルタ26、コリメータレンズ27、
立ち上げミラー28を透過し対物レンズ29へ入射す
る。対物レンズ29に入射したレーザ光22は対物レン
ズ29の集光作用で高密度ディスク1aの記録面(基板
表面から略0.6mmに位置する)に結像される。高密
度ディスク1aからの反射光は再び対物レンズ29、立
ち上げミラー28、コリメータレンズ27、波長フィル
タ26を透過し、ビームスプリッタ25で反射された
後、回折格子に入射する。回折格子に入射した光は回折
格子の3分割領域でそれぞれ回折され、光検出器に到達
する。以上の動作において、RF信号は6分割受光素子
で検出される電流出力を電圧信号に変換した総和より検
出し、フォーカス誤差信号は回折格子の半円領域からの
1次回折光を用いる、いはゆるホログラムフーコー法で
検出する。トラッキング誤差信号は、回折格子の2分割
領域の各々の1次回折光による電圧出力をそれぞれコン
パレーターでディジタル波形に変換し、それらの位相差
に応じたパルスを積分回路を通してアナログ波形に変換
することで検出する。
【0046】低密度ディスク1bの信号を再生する場
合、特にトラッキングエラー信号を3ビーム法で行う場
合には、光学ユニット23に設けられている半導体レー
ザからの波長略780nmのレーザ光24が回折格子
(図示せず)で3ビームに分離され回折格子を透過し、
ビームスプリッタ25を透過し、波長フィルタ26の中
心部分の略円形状部分を透過した後、コリメータレンズ
27、立ち上げミラー28、対物レンズ29へ入射し対
物レンズ29の集光作用で低密度ディスク1bの記録面
(基板表面から略1.2mmに位置する)に結像する。
【0047】低密度ディスク1bからの反射光は再び対
物レンズ29、立ち上げミラー28、コリメータレンズ
27、波長フィルタ26の中心部分の略円形状部分、ビ
ームスプリッタ25を透過し、回折格子に入射する。回
折格子に入射した光は回折され、光検出器に到達し信号
を検出する。RF信号は5分割受光素子で検出される電
流出力を電圧信号に変換した総和より検出し、フォーカ
ス誤差信号は回折格子の半分の領域からの1次回折光を
用いるいはゆるホログラムフーコー法で検出する。トラ
ッキング誤差信号は、3ビーム法で検出する。
【0048】以上が本実施の形態で用いた方法である
が、これに限定されるものではなくRF信号、フォーカ
スエラー信号、トラッキングエラー信号のいずれについ
ても既に知られている方法を用いることも可能である。
【0049】また本実施の形態においては半導体レーザ
を2つ用いた場合について説明してきたが、例えば高密
度ディスク・中密度ディスク・低密度ディスクのように
3つ以上の種類の異なる複数のディスクを再生する場合
には、3つ以上配置する場合も考えられる。その場合に
はそれぞれの半導体レーザごとに光学ユニットを形成し
ても良いし、複数の半導体レーザを2つの光学ユニット
に割り振るようにしても良い。またこの場合波長フィル
タ26は透過領域と選択透過領域に加えて更にそれぞれ
の半導体レーザの波長に対応した第二・第三の選択透過
領域を有していることが好ましい。
【0050】また使用する半導体レーザの波長は本実施
の形態においては、DVDとCDを考えて635〜65
0nmのものと780nmのものを用いていたが、例え
ば400〜430nmと635〜650nmとしても良
く、更に780nm、635〜650nm、400〜4
30nmの3つとしてもよく、更に必要に応じて増やす
こともできる。
【0051】また光学ユニット21と光学ユニット23
の配置は、前記0.55≦L2/L1≦0.75の範囲
を満足した条件で交換してもよい。更に、ビームスプリ
ッタ25の代わりに波長635〜650nmのレーザ光
22のs偏向成分は反射し、波長780nmのレーザ光
24のp偏向成分を透過する偏向ビームスプリッタを用
いてもよい。また光学ユニット21のレーザ光波長は、
高密度ディスクの録再に対応した短波長レーザ光に変更
してもよい。
【0052】30は光学ユニット21内の半導体レーザ
のレーザ光量を調節するためのボリュームであり、31
は光学ユニット23内の半導体レーザのレーザ光量を調
節するためのボリュームである。この各々のボリューム
30、31は逆に、ボリューム30側を光学ユニット2
3内の半導体レーザのレーザ光量を調節するためのボリ
ュームにし、ボリューム31側を光学ユニット21内の
半導体レーザのレーザ光量を調節するためのボリューム
にしてもよい。また、ボリューム30、31は光学ユニ
ット21と23の配置された面とは異なる面でかつ同一
面上に配設されている。
【0053】次に対物レンズ29を駆動するアクチュエ
ータ等について説明する。33は対物レンズ保持筒で、
対物レンズ29は接着等の手段によって対物レンズ保持
筒33に固定している。34は対物レンズ29側にN極
に着磁された永久磁石で、35は永久磁石34のヨーク
である。36は対物レンズ保持筒33をフォーカス方向
に駆動するためのフォーカスコイルで、37は対物レン
ズ29をトラッキング方向に駆動するためのトラッキン
グコイルである。この各々のコイル36及び37は接着
等の手段によって対物レンズ保持筒33に固定されてい
る。この永久磁石34とフォーカスコイル36及びトラ
ッキングコイル37に流す電流の大きさと方向で、ディ
スク1に対してフォーカス方向及びトラッキング方向に
常に追従できるようになっている。38はフォーカスコ
イル36及びトラッキングコイル37に電力を供給する
中継基板で、対物レンズ保持筒33をワイヤ39で中立
位置に保持するためにも使用されている。ワイヤ39の
一端は中継基板38に半田付け等の手段によって固定さ
れ、他端をサスペンションホルダー40の一端に接着等
の手段によって固定されたフレキシブル基板上に半田付
け等の手段によって固定されている。41はキャリッジ
で、対物レンズ29に対して光学ユニット23側にスク
リューシャフト42、反対側にガイドシャフト43が構
成され、キャリッジ41はスクリューシャフト42及び
ガイドシャフト43上をディスク1の内周から外周に移
動できるようになっている。
【0054】図1及び図6において、光学ユニット2
1、23及び重畳回路32、フォーカスコイル36、ト
ラッキングコイル37に電力を供給するためのフレキシ
ブル基板7の引き回し状態は、キュリッジ41と保護カ
バー44間で、かつディスク1の外周方向にキャリッジ
41から出され、ディスク1側に腕曲を持たせる用に引
き回されて再度キュリッジ41と保護カバー44間を通
過し、固定ブロック45とスラストバネ46によって固
定され、モジュールベース5から外部に出されている。
ここで、フレキシブル基板7にはキャリッジ41以降引
き回された部分において湾曲しない部分に補強板を接着
等の手段によって固定され、保護カバーのキャリッジ4
1側面に密着し、キャリッジ側に垂れるようなことがな
いようにしている。また、フレキシブル基板7の補強板
は、光ピックアップ3がディスク1の最外径位置に行っ
たときでも、キャリッジ41から補強板の先端が外れ
ず、常にオーバラップしているようになっている。
【0055】次にフィード部4について図7を用いて詳
細に説明する。47はフィードモータで、フィードモー
タ47の回転軸は両軸になっており、一方にはフィード
モーター47の動力を伝達するためのピニオンギア4
8、他端にはフィードモータ47の回転制御を行うため
円周方向にスリットを切ったエンコーダ211が圧入等
の手段によって取り付けられている。
【0056】212はモータブラケットで、モータブラ
ケット212にはフィードモータ47が固定ネジ2本で
固定支持されている。
【0057】50はトレインギアで、トレインギア50
はフィードモータ47の動力を伝達しかつ回転を減速さ
せるために用いられている。
【0058】214はトレインシャフトで、トレインシ
ャフト214は、モーターブラケット212に圧入等の
手段により取り付けられており、トレインギア50の回
転軸になっている。また、トレインシャフト214の先
端部はカットワッシャー215が取り付けられるよう段
付きの溝が設けられトレインギア214の抜け止めにな
っている。
【0059】51はシャフトギアで、シャフトギア51
はスクリューシャフト42が圧入により取り付けられて
いる。シャフトギア51はフィードモータ47の動力を
伝達しかつ回転を減速させるために用いられている。
【0060】スクリューシャフト42はフィードモータ
47の動力を伝達しかつ回転数を減速させるために用い
られている。スクリューシャフト42には螺旋上に溝が
形成され、キャリッジ41にラックスプリング218を
介して取り付けられたラック52と噛み合っている。こ
の状態で、フィードモータ47を正逆に回転させること
によってラック52はスクリューシャフト42上に形成
された溝に沿うことで、キャリッジ41はディスクの外
周側と内周側へ移動可能になっている。
【0061】221はスラストスプリングで、スラスト
スプリング221はスクリューシャフト42の端部を受
け、スクリューシャフト42長手方向に自由度を持たせ
ている。
【0062】222はフォトインタラプタで、基板22
3に半田で取り付けてあり、エンコーダー211のスリ
ットによるLED光の受光の有無によりフィードモータ
47の回転数を検知する。その情報をドライブ基板にフ
ィードバックし光ピックアップの記録再生の情報と加味
してフィードモータ47の回転数を制御し、ひいてはキ
ャリッジ41の位置を制御する。
【0063】次にフィード部4について他の例を図8を
用いて説明する。図8に記載されている符号において図
7の符号と同じものは同一の構成機能等を有する。図7
に示されるフィード部は、回転検出手段として、エンコ
ーダ211とフォトインタラプタ222を用いたが、図
8に示すものは磁気的な検出手段を設けた。
【0064】図8において、224はフィードモータ9
のピニオンギア48が設けられた側と反対側の回転軸に
圧入等によって取り付けられたロータリーマグネット
で、ロータリーマグネット224はフィードモーター9
の回転制御を行うためのN極とS極を円周方向に多分割
配置されている。
【0065】225はホール素子で、基板226に半田
で取り付けてあり、ロータリーマグネット224の磁力
を検出することによりフィードモータ47の回転数を感
知する。その情報をドライブ基板にフィードバックし光
ピックアップの記録再生の情報と加味してフィードモー
タ47の回転数を制御し、ひいてはキャリッジの位置を
制御する。
【0066】以上の様にフィード部4を構成する事によ
って、キャリッジ41を移動させるための動力源となる
フィードモータ47の回転軸が両軸になっており、一方
に動力を伝達するためのピニオンギア48、他端にフィ
ードモータ47の回転制御を行うエンコーダ211また
はロータリーマグネット224が設けられていることに
より、フィードモータ47部品配置の自由度が高まり光
ピックアップの小型化が可能になる。また、モーター部
品(ピニオンギア48等のギア類など)を均等位置に配
置することが可能なため、フィードモータ47に取り付
けられた部品(ギアなど)のわずかな質量バランスのズ
レによって発生する振動が増大されるのを抑えることが
できる。さらにフィードモータ47にエンコーダ222
およびロータリーマグネット224を取り付けたユニッ
ト状態でモーターブラケット212への取り付けが可能
なため生産性にも優れている。
【0067】また、以上の様な構成によって、モジュー
ルベース5の投影面積を小さくすることができ、制御関
係等の基板の面積を広くとれることができる。
【0068】次に、このモジュールベース5の投影面積
について説明する。図9及び図10はそれぞれ本発明の
一実施の形態における光ドライブ装置を示す平面図及び
斜視図である。
【0069】図9において、5はモジュールベースで、
モジュールベース5は図1〜図8に示したものと同じで
ある。300,301は基板で、この基板300,30
1には、制御関係や他の装置との電気的接続を行う回路
が形成されている。この基板300,301には集積回
路やチップ部品等が載置されており、前述の回路等を構
成している。光ドライブ装置400では、前述の図示し
ていない駆動装置によって、光ドライブ装置400のケ
ース401から、前述のモジュールベース5,基板30
0,301をそれぞれ搭載したスライダー部材を外部に
露出したり、前記スライダー部材をケース401内に収
納したりする。402はスライダー部材の出し入れを行
うスイッチである。このスイッチ402を押すことによ
って、スライダー部材を外部に露出させ、再度スイッチ
402を押すことによって、スライダー部材をケース4
01内に収納する。
【0070】光ドライブ装置400は、薄型化が求めら
れており、図9、図10に示すW3は11mm〜13.
5mm(好ましくは12.7mm)に設定される。光ド
ライブ装置400の高さを前述の様に設定する事によっ
て、ノートブックパソコン等に搭載が可能となる。
【0071】この様に光ドライブ装置400において、
薄型化が求められてくると、図9に示す様に、モジュー
ルベース5と基板300,301は積層状態にすること
はできない。すなわち、モジュールベース5の上方や下
方に基板300,301を配置することはできない。従
って、図9に示す様にモジュールベース5の側方に配置
されるようになる。この様に基板300,301をモジ
ュールベース5の側方配置すると、モジュールベース5
の投影面積S1(図9で示すモジュールベース5の斜線
部の面積)が非常に重要になってくる。この投影面積S
1が大きいと、基板300,301の面積が小さくなっ
てしまい下記の様な問題点が発生する。 (1)基板300,301上に形成される回路設計に制
限が加えられることになりが回路形成が非常に困難にな
る。 (2)基板300,301上に集積回路(ICやLSI
等)やチップ抵抗等を密集して載置しなければならない
ので、各部品から放出される熱がうまく外部に逃げず、
誤動作の原因となる。
【0072】そこで、モジュールベース5の投影面積S
1について詳細に検討すると、ケース401の投影面積
S2はW1×W2で表され、W1とW2はほぼ122m
m〜140mmであるので、S2=14884mm2
19600mm2である。この様な状況下で、上記2つ
の問題点を解決するためには、投影面積S1は4000
mm2〜6000mm2(好ましくは4500mm2〜5
500mm2であり、更に好ましくは4800mm2〜5
200mm2)にすることが重要であることがわかっ
た。投影面積S1が4000mm2以下であると、・モ
ジュールベース5に搭載されるディスク1を回転させる
モータ駆動系が小さくなり、十分にディスク1を高速に
しかも安定して回転することができない。
【0073】すなわち図3に示すスピンドルコイル11
及び永久磁石9の大きさが小さくなり、高速回転ができ
なくなることがあり、しかも永久磁石9に構成される磁
極数が少なくなり、安定した回転を得ることができなく
なる。 ・また、図7及び図8に示す様にフィードモータ47を
小さくしなければならず、キャリッジ41の高速移動を
させることができないので、ディスク1の所定に位置に
キャリッジ41を移動させることができなくなるので、
高速読み出し等を行うことは難しい。 ・更に、光学ユニット22,23の配置間隔も非常に狭
くなり、十分な熱放出を行うことができにくくなるの
で、光学ユニット22,23から安定した光放出を行う
ことができない。 等の問題が生じる。
【0074】また、投影面積S1が6000mm2を超
えると、前述の課題(1)(2)が発生する。
【0075】また、投射面積S1と投射面積S2の比S
1:S2=1:2.7〜4.9にする事が上記課題を解
決する一つの見方である。
【0076】更に図7、図8の様にフィードモータ47
を両軸にすることによって、図9で示すモジュールベー
ス5の点線部分の投影面積を削除することができる。
【0077】次にフレキシブル基板7について図11〜
図14を用いて詳細に説明する。図11は本発明の光ピ
ックアップ装置の内部構造を示した図である。図11に
おいて3は光ピックアップ部、41はキャリッジ、5は
モジュールベース、2はスピンドルモータ部、7はフレ
キシブル基板、42はスクリューシャフト、221はス
ラストバネ、52はラック、48はピニオンギア、50
はトレインギア、212はモータブラケット、43はガ
イドシャフト、47はフィードモーター、1はディス
ク、44は保護カバーで、これらは図1〜図10に示す
ものとほぼ同じである。また、603はバネ取り付け台
である。
【0078】なお、保護カバー44は板金などで構成さ
れる。上記のモジュールベース5はこの光ピックアップ
装置全体を支持する。スピンドルモータ部2はディスク
1をその回転中心で精度良く位置決めし、このディスク
1を自己保持するターンテーブルとこれらを回転させる
スピンドルモーターとユニットとなっており、ディスク
1を必要に応じた速度で回転させるものである。フィー
ドモータ47はそれ自身も固定しているモータブラケッ
ト212のギア列(ピニオンギア48及びトレインギア
50等)を介してスクリューシャフト42を駆動する。
スラストバネ221はスクリューシャフト42を片側方
向に押さえることでスクリューシャフト42を安定させ
ている。バネ取り付け台603はスラストバネ221と
フレキシブル基板7を位置決めし、ネジなどの締結手段
によって両者をモジュールベース5に固定する。スクリ
ューシャフト42には螺旋状に溝が形成されており、キ
ャリッジ41に板バネを介して付けられたラック52と
噛み合っている。この状態で、フィードモータ47を正
逆に回転させることによってラック52はスクリューシ
ャフト42上に形成された溝に沿って動き、キャリッジ
41をディスク1の外周側と内周側に移動させる。フレ
キシブル基板7は制御基板からの駆動電力や制御信号等
の電気信号を光ピックアップに伝え、光ピックアップが
読み取ったディスク1の情報を制御基板に伝える。
【0079】次にキャリッジ41がディスク1の内周と
外周を移動する動作を図12を参照し説明する。図12
は本発明の光ピックアップ装置におけるキャリッジ移動
時の動作を示した図であり、キャリッジ41の動きがわ
かり易いようにモジュールベース5を断面図としてい
る。図12(a)において、制御基板からフィードモー
タ47に電圧が印加されてキャリッジ41が内周から外
周へと移動し始めたとき、フレキシブル基板7はモジュ
ールベース5内のスペース全体を使って湾曲した状態に
なっており、湾曲の半径は大きい。図12(b)のよう
にキャリッジ41が外周側に進んでくるとき、フレキシ
ブル基板7のたるんでいた部分は小さくなり、保護カバ
ー44の開口部44tに湾曲部7tが掛かってくる。図
12はこの状態の開口部44tをディスク1側から見た
図である。図13に示すように、保護カバー44の開口
部44tはフレキシブル基板7の曲げ方向に対して角度
を付けた形状をしているので、フレキシブル基板7が自
身の持つ弾性によって開口部44tの外に一気に出るこ
とはなく、片側から徐々に開口部44tの外に出て行く
構造になっているので、フレキシブル基板7の曲げ弾性
による急激な荷重変化をキャリッジ41や駆動系に与え
ず滑らかにキャリッジ41移動が行われる。次に図12
(c)に示すようにキャリッジ41が最も外周側に来た
時点では、フレキシブル基板7の湾曲部7tは完全に保
護カバー44の開口部44tから出て、保護カバー44
とトレイ604のすき間に入ることで湾曲の寿命に影響
のない十分な湾曲半径を保つ。図14は本発明の光ピッ
クアップ装置におけるフレキシブル基板の補強部材の貼
り付け位置を示した図である。ただし、構成をわかりや
すくするためにフレキシブル基板のみを透過している。
キャリッジ41が最外周の位置から内周側に移動する際
にフレキシブル基板7には座屈方向の力が働くが、本発
明では薄い補強部材601が接着等の方法でフレキシブ
ル基板7に張り付けてあるため、この座屈方向の力によ
って柔軟なフレキシブル基板7が撓んでキャリッジ41
とスピンドルモータ部2の間へ噛み込まない構造になっ
ている。図14の斜線部に示すように、補強部材601
のキャリッジ側の端はキャリッジ41がディスク1の最
外周の位置にある場合でもキャリッジ41にオーバーラ
ップする位置にあり、噛み込みを防止している。また、
制御基板側はフレキシブル基板7のモジュールベース5
側の固定部まで貼り付られる。フレキシブル基板7の位
置決めは、バネ取り付け台603から突き出た位置決め
ボス602にフレキシブル基板7の位置決め穴605が
入ることによっておこなわれ、さらにスラストバネ22
1でフレキシブル基板7を押さえ付けて共締めすること
によって確実に位置決め及び固定がなされる構造となっ
ている。
【0080】以上の様に本実施の形態において、キャリ
ッジ41とディスク1の間にフレキシブル基板7を配置
することによって、光ピックアップ装置の高さを薄くす
ることができ、ひいてはドライブ装置の薄型化(高さが
11mm〜14mm,好ましくは12.7mmのドライ
ブ装置)を行うことができる。キャリッジ41のディス
ク1側と反対側にフレキシブル基板7を配置して薄型化
を行おうとすると、フレキシブル基板7の撓みなどによ
って、キャリッジ41を移動させる駆動手段等に咬み込
んだりする等の悪影響を与えるので、不具合である。
【0081】本実施の形態では、キャリッジ41とディ
スク1の間に保護カバー44を配置し、この保護カバー
44とキャリッジの間にフレキシブル基板7を配置して
いるので、フレキシブル基板7に急激な振動などが加わ
ってもフレキシブル基板7は保護カバー44とディスク
1との接触を防止できる。
【0082】本実施の形態では、保護カバー44を板金
で形成したが、プラスチックなどの樹脂材料等で構成し
ても良い。
【0083】フレキシブル基板7の湾曲部7tをディス
ク1側に突出させることも光ピックアップ装置の高さを
薄くできる。すなわち、ドライブ装置において、ディス
ク1が設けられる面には、からなず、ディスク1と他の
部材が接触しないようにスペースが設けられる。光ピッ
クアップ装置の薄型化を検討すると、キャリッジ41の
移動によって生じる湾曲部7tをどの位置に持ってくる
かが問題になってくる。この湾曲部7tを強制的に所定
の場所に押し込もうとすると、湾曲部7tに大きな応力
が係ることになり、それによってその湾曲部7tに形成
された配線などに断線が生じ、さらに、湾曲部7tの応
力によって、キャリッジ41に不要な力が生じることに
よって、キャリッジ41の精度良い位置決めに支障を来
すことがある。そこで、キャリッジ41とディスク1の
間に形成されるデッドスペースに着眼し、そのデッドス
ペースに湾曲部7tを突出させる構成とすることによっ
て、前述の様に湾曲部7tに加わる応力を発生させず、
フレキシブル基板7の断線やキャリッジ41の位置決め
などに支障をきたすことがない。
【0084】また、湾曲部7tはディスク1の外側に突
出する方が好ましい。この様な構成によって、衝撃など
によって湾曲部7tが仮に振動しても、湾曲部7tはデ
ィスク1と接触することがない。更にこの湾曲部7tの
ディスク1側に最大限突出している部分とディスク1の
縁部との距離は2mm以上離れていることが好ましい。
【0085】また、補強部材601としては、フレキシ
ブル基板7の構成材料と同じ材料で構成されたシート等
を張り合わせたり、ポリイミドなどの樹脂材料で構成さ
れたシート等を張り合わせても良い。また、補強部材6
01としてシートを張り付けるタイプ以外にもエポキシ
樹脂など単に塗布して硬化させて補強部材601を構成
させることもできる。また、補強部材601を用いなく
て、フレキシブル基板7の補強部材601を設けていた
部分を幅広にし、他の部分に切り欠きなどを設けて弾性
を小さくすることによって、補強部材601を設けなく
ても同様の効果を得ることができる。
【0086】また、フレキシブル基板7は外部基板や外
部装置等とキャリッジ41間の電気的信号のやり取り等
を行う。例えば光学ユニット21,23を駆動するため
の電力や、前記光学ユニット21,23から出てくる再
生信号のやりとり,対物レンズを動かすアクチュエータ
の電源やその制御信号のやり取り等を行う。フレキシブ
ル基板7に形成される配線の数は、10〜40本程度で
ある(好ましくは20〜30本)。
【0087】次に、フレキシブル基板7の湾曲部7tの
突出する開口部44tについて説明する。この開口部4
4tのスピンドルモータ部2側は傾斜しているが、この
傾斜角度α(図13に示す)は70度〜80度が好まし
い(特に好ましくは73〜77度)。この角度に設定す
ることによって、湾曲部7tを開口部44tから緩やか
に突出させることができるので、キャリッジ41の急激
な移動が発生しても湾曲部7tに振動等が発生せず、キ
ャリッジ41の位置決めなどに悪影響を与えることはな
い。なお、開口部44tの傾斜している部分は、直線上
でなくても良く、例えばディスク1の外周部の曲率に合
わせた円弧状としても同様の効果を得ることができる。
【0088】次に図15及び図16を用いて光ピックア
ップジュールの外装材の構成について説明する。図15
は本発明の一実施の形態におけるモジュールベースの平
面図、図16は本発明の一実施の形態における保護カバ
ーの平面図である。
【0089】モジュールベース5は金属材料で形成され
た板金で構成されており、薄型化のために多くの穴部が
形成されている。モジュールベース5を板金で形成する
ことにより、従来の樹脂で構成されたものと比べて、放
熱性が良好で内部に熱がこもらないので、モジュールベ
ース5内に配置される半導体レーザや受光素子等が熱に
より劣化したり破壊されたりすることがほとんどなくな
る。このことは特に高出力の半導体レーザを必要とする
高密度ディスクを記録再生するドライブ装置においては
特に有用である。また温度や湿度に対して強い耐性を有
しているので、非常に高い耐環境性を実現することがで
きる。従って車中等の過酷な環境で用いられるドライブ
装置等において有用である。更に同じ強度でも樹脂に比
べて肉厚を薄くすることができるので、ノートパソコン
や携帯情報端末等に搭載されるドライブ装置の課題とさ
れている薄型化を達成することができる。
【0090】更に板金の材料としては、各種金属及びそ
の合金の中でもFe,Ni,Co,Mg,Ti,Al等
の金属及びその合金材料を用いることができる。そして
これらの中でも電気亜鉛メッキ鋼板やステンレス、T
i,Mg等の合金は軽量で強度も強く放熱性も良好であ
るので非常に適した材料である。
【0091】次にモジュールベース5に数多く設けられ
ている穴部についてそれぞれ説明する。モジュールベー
ス孔5aはスピンドルモータのベース板金12の絞り部
分を収納する働きを有している。これによりモジュール
ベース5の底面からスピンドルモータの最上面までの距
離を短くすることができ、光ピックアップモジュールを
薄く形成することができる。
【0092】そしてフィードモータ47、ピニオンギア
48、シャフトギア51に対してモジュールベース5の
干渉する部分にベース孔5b、5cが設けられている。
このベース孔5b,5cは、フィードモータ47、ピニ
オンギア48、シャフトギア51ベースの一部を収納す
ることにより、光ピックアップモジュールの全高を低く
抑えていているとともに、モータや各ギアで発生する熱
を効率よく外部に放出することができるものである。
【0093】さらにキャリッジ41のディスク内外周へ
の移動に対して干渉する部分には孔5dを設けている。
【0094】この様に多くの穴部を設けるために、上述
したがモジュールベース5は金属板金で形成されてい
る。
【0095】次に保護カバー44は金属材料で形成され
た板金で構成されており、薄型化のために多くの穴部が
形成されている。保護カバー44を板金で形成すること
により、従来の樹脂で構成されたものと比べて、放熱性
が良好で内部に熱がこもらないので、保護カバー44で
覆われる半導体レーザや受光素子等が熱により劣化した
り破壊されたりすることがほとんどなくなる。このこと
は特に高出力の半導体レーザを必要とする高密度ディス
クを記録再生するドライブ装置においては特に有用であ
る。また温度や湿度に対して強い耐性を有しているの
で、非常に高い耐環境性を実現することができる。従っ
て車中等の過酷な環境で用いられるドライブ装置等にお
いて有用である。更に同じ強度でも樹脂に比べて肉厚を
薄くすることができるので、ノートパソコンや携帯情報
端末等に搭載されるドライブ装置の課題とされている薄
型化を達成することができる。
【0096】更に板金の材料としては、各種金属及びそ
の合金の中でもFe,Ni,Co,Mg,Ti,Al等
の金属及びその合金材料を用いることができる。そして
これらの中でも電気亜鉛メッキ鋼板やステンレス、T
i,Mg等の合金は軽量で強度も強く放熱性も良好であ
るので非常に適した材料である。
【0097】ここでは特にモジュールベース5に対する
取付を考慮して、バネ性を有するステンレスを用いてい
る。
【0098】次にモジュールベース5に数多く設けられ
ている穴部についてそれぞれ説明する。フィードモータ
47、シャフトギア51及びエンコーダ211に対向す
る位置に孔44a、絞り上げ44b及び孔44gを設け
ることで高さ方向のスペースを確保している。孔44c
はフレキシブル基板7の逃げ部になっている。以上のよ
うな構造により、光ピックアップモジュールの全高を低
く抑えていているとともに、モータや各ギアで発生する
熱を効率よく外部に放出することができるものである。
更には光ピックアップモジュールの軽量化にもつなが
る。
【0099】ここでモジュールベース5と保護カバー4
4との取付について説明する。保護カバー44の周縁部
には保護カバー44のカバー面にほぼ垂直に設けられて
いる複数の突起部44dが形成されている。突起部44
dはバネ性を有する板材44eと、板材44eの内側に
設けられている突起44fを有している。そしてモジュ
ールベース5の周縁部には複数の突起部44dに対向す
る位置し、前記突起部44dと嵌合する収納部5eが形
成されている。更にモジュールベース5の外周形状は、
保護カバー44の内周形状と同じかやや小さめに形成さ
れている。
【0100】保護カバー44とモジュールベース5との
取付は、保護カバー44に設けられている突起部44d
をモジュールベース5の周縁部の収納部5e上に位置さ
せる。そして保護カバー44にモジュールベース5に向
けて力を加える。これにより保護カバー44はその突起
部44dの板材44eを外側に撓ませながらモジュール
ベース5と嵌合していき、最後に突起部44dに設けら
れた突起44fがモジュールベース5の収納部5eと嵌
合して固定される。
【0101】ここで保護カバー44を形成する材料の硬
度は、モジュールベース5を形成する材料の硬度よりも
大きい方が好ましい。この様に構成することにより、挿
入嵌合時に突起44fが破損してしまって収納部5eと
の嵌合が不充分になり、光ピックアップの動作中に余分
な音が発生したり、保護カバー44が外れてしまうこと
を防止することができる。
【0102】この様な方法で保護カバー44とモジュー
ルベース5とを取り付けることにより、取付に際してネ
ジ等の部材を用いないので、部品点数を削減することが
できるとともにネジ締めの工程等の工程数を削減するこ
とができるので生産性の高い、低コストな光ピックアッ
プモジュールを実現することができる。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、モジュー
ルベース及び保護カバーに他部品に対する肉ぬすみ、逃
げ穴及び板金の部分的な絞り上げを設けることで各部品
の特に高さ方向のスペースが確保でき、光ピックアップ
モジュールの薄型化及び小型化が実現できた。また、モ
ジュールベースおよび保護カバーを金属板金で作成する
ことにより薄肉で樹脂以上の高い剛性を得ることがで
き、かつ熱伝導率が良いことから放熱性にも非常に優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置の正面図
【図2】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置のスピンドルモータ部の詳細正面図
【図3】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置の図2のAA断面図
【図4】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置の詳細正面図
【図5】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置の図4のBB断面図
【図6】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置の図4のCC断面図
【図7】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置のフィード部の詳細正面図
【図8】本発明の実施の形態における光ピックアップ装
置のフィード部の詳細正面図
【図9】本発明の一実施の形態における光ドライブ装置
を示す平面図
【図10】本発明の一実施の形態における光ドライブ装
置を示す斜視図
【図11】本発明の光ピックアップ装置の内部構造を示
した図
【図12】本発明の光ピックアップ装置におけるキャリ
ッジ移動時の動作を示した図
【図13】本発明の光ピックアップ装置におけるキャリ
ッジ移動時の開口部付近のフレキシブル基板の状態を示
した図
【図14】本発明の光ピックアップ装置におけるフレキ
シブル基板の補強部材の貼り付け位置を示した図
【図15】本発明の一実施の形態におけるモジュールベ
ースの平面図
【図16】本発明の一実施の形態における保護カバーの
平面図
【図17】従来のピックアップモジュールの正面図
【図18】従来のピックアップモジュールの背面図
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ部 3 光ピックアップ部 4 フィード部 5 モジュールベース 5a モジュールベース孔 5b,5c ベース孔 5d 孔 5e 収納部 7 フレキシブル基板 41 キャリッジ 44 保護カバー 44a,44c,44g 孔 44b 絞り上げ 44d 突起部 44e 板材 44f 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を記録媒体に導くとともに前記記録媒体
    で反射された光を所定の位置に導く光ピックアップ部
    と、前記光ピックアップ部を駆動するフィード部と、前
    記記録媒体を回転可能に保持するスピンドルモータ部
    と、前記スピンドルモータ部及び光ピックアップ部に電
    力を供給するとともに光ピックアップ部から信号を伝達
    する接続手段と、前記スピンドルモータ部を支持する基
    台と、前記基台を覆う蓋部材とを備え、前記基台と前記
    蓋部材とを金属板金で形成したことを特徴とする光ピッ
    クアップモジュール。
  2. 【請求項2】前記フィード部及び前記スピンドル部と前
    記基台が対向する面と、前記フィード部及び前記スピン
    ドル部と前記蓋部材が対向する面において、前記基台及
    び前記蓋部材の厚みが薄くなっていることを特徴とする
    請求項1記載の光ピックアップモジュール。
  3. 【請求項3】前記フィード部及び前記スピンドル部と前
    記基台が対向する面と、前記フィード部及び前記スピン
    ドル部と前記蓋部材が対向する面において、前記基台及
    び前記蓋部材に切り欠きが設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の光ピックアップモジュール。
  4. 【請求項4】前記基台と前記蓋部材とをFe,Ni,C
    o,Ti,Mg,Alの少なくとも1を含む金属材料若
    しくはそれらの合金材料で形成したことを特徴とする請
    求項1〜3いずれか1記載の光ピックアップモジュー
    ル。
  5. 【請求項5】前記基台に設けられた収納部と、前記蓋部
    材に設けられた突起部とを嵌合させて、前記基台と前記
    蓋部材との取り付けを行うことを特徴とする請求項1〜
    4いずれか1記載の光ピックアップモジュール。
  6. 【請求項6】前記基台を形成する材料の硬度を前記蓋部
    材を形成する材料の硬度と同等か小さくしたことを特徴
    とする請求項5記載の光ピックアップモジュール。
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