JPH10184135A - スライド扉用ロック装置 - Google Patents

スライド扉用ロック装置

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JPH10184135A
JPH10184135A JP34214396A JP34214396A JPH10184135A JP H10184135 A JPH10184135 A JP H10184135A JP 34214396 A JP34214396 A JP 34214396A JP 34214396 A JP34214396 A JP 34214396A JP H10184135 A JPH10184135 A JP H10184135A
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slider
latch
slide
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Yukihiro Terada
幸弘 寺田
Motoharu Takai
基治 高井
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Uchida Yoko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド扉用ロック装置に関し、特にスライ
ド扉が無理にこじ開けられたり、乱暴に閉じられた際に
ロック装置の破損を未然に防止できる。 【解決手段】 ラッチ装置60は、スライダ80、ロッ
クアーム90を備える。ラッチ受け50は、スライド溝
51、ロック壁55を備える。スライド溝51は、一方
の面がキャビネット20の開口部41に面して開放す
る。ロックアーム90の先端部には、アーム部91を備
える。アーム部91は、スライド溝51の開放面よりス
ライド溝51の底に向かって湾曲して延び、ロックアー
ム90のロック位置において、ロック壁55に当接し、
ロックアーム90がスライド溝51から抜けるのを阻止
する。また、アーム部91は、スライド扉30が開く方
向に必要以上の力がロックアーム90に掛かった際に、
ロック壁55を乗り越えるように撓み、スライド溝51
の開放面より抜け出る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライド扉用ロ
ック装置に関し、特にスライド扉が無理にこじ開けられ
たり、乱暴に閉じられた際にロック装置の破損を未然に
防止できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、スライド扉の開放方向と、
ロック装置の操作方向とを一致させ、ロック装置のロッ
ク解除操作が容易に行えるようにしたスライド扉用ロッ
ク装置を既に提案している(例えば特願平8−1550
46号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したロッ
ク装置の提案後、予想し得なかった新たな問題が発生し
た。すなわち、児童等は、スライド扉を乱暴に開閉する
ので、ロック装置の破損が問題となる。
【0004】例えば、スライド扉がロック装置により閉
状態にロックされている状態で、ロック装置の操作用の
スライダを操作することなく、スライド扉を無理にこじ
開けようとする場合がある。このとき、スライド扉側の
回転式のフックが、キャビネット側のロック穴に引っ掛
かった状態にある。
【0005】このため、回転式のフックが、スライド扉
を無理にこじ開けようとする力に対抗するので、フック
の回転軸に無理な力が加わり、フックの回転機構を破損
してしまうおそれがある。また、キャビネットを乱暴に
勢い良く閉じると、回転式のフックが回転する前に、キ
ャビネット側の戸当たりに衝突しまうことがある。
【0006】このため、回転式のフックがキャビネット
側の戸当たりに衝突した際に、フックの回転軸に無理な
力が加わり、フックの回転機構を破損してしまうおそれ
がある。そこで、本願発明は、上記した新たな問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
次の点にある。 (請求項1)すなわち、請求項1記載の発明は、次の点
を目的とする。
【0007】すなわち、スライド扉が乱暴に開閉された
際には、ロック状態を解除させ、ロック装置の破損を防
止することができるようにしたものである。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】すなわち、スライダの操作性を向上するこ
とができるようにしたものである。具体的には、スライ
ダをロック方向に付勢することで、ロック方向へのスラ
イダの操作を省くことができるようにしたものである。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。
【0009】すなわち、請求項2記載の発明の目的と同
様に、スライダの操作性を向上することができるように
したものである。具体的には、スライド扉を閉じた際
に、ラッチ装置のロック状態が一旦解除するようにし、
スライド扉を閉じる際のスライダの操作を軽減すること
ができるようにしたものである。
【0010】そして、請求項2記載の発明と相まって、
スライド扉を閉じる際のスライダの操作を省くことがで
きるようにしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上
記した各目的を達成するためになされたものであり、各
発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用い
て、以下に説明する。 (請求項1)請求項1記載の発明は、次の4つの点を特
徴とする。
【0012】第1に、ラッチ装置(60)は、例えば図4に
示すように、スライダ(80)、ロックアーム(90)を備え
る。上記スライダ(80)は、スライド扉(30)のスライド方
向にスライド可能なものである。前記ロックアーム(90)
は、上記スライダ(80)をスライド扉(30)が開く方向にス
ライドさせることで、上下方向にスライドし、このスラ
イド時にロック位置(図5〜7参照)からロック解除位
置(図8〜10参照)に移動するものである。
【0013】第2に、ラッチ受け(50)は、例えば図3に
示すように、スライド溝(51)、ロック壁(55)を備える。
上記スライド溝(51)は、前記ロックアーム(90)を受け入
れ、ロックアーム(90)が上下方向にスライドするのを許
容するものである。前記ロック壁(55)は、上記スライド
溝(51)に沿って位置し、例えば図5に示すように、ロッ
クアーム(90)のロック位置において、ロックアーム(90)
がスライド溝(51)から抜けるのを阻止するものである。
【0014】第3に、スライド溝(51)は、例えば図3,
6に示すように、一方の面(例えば前面)がキャビネッ
ト(20)の開口部(41)に面して開放している。第4に、ロ
ックアーム(90)の先端部には、例えば図4〜7に示すよ
うに、アーム部(91)を備える。上記アーム部(91)は、ス
ライド溝(51)の開放面(例えば前面)よりスライド溝(5
1)の底に向かって湾曲して延び、ロックアーム(90)のロ
ック位置において、例えば図5,6に示すように、ロッ
ク壁(55)に当接し、ロックアーム(90)がスライド溝(51)
から抜けるのを阻止するものである。
【0015】また、アーム部(91)は、スライド扉(30)が
開く方向に必要以上の力がロックアーム(90)に掛かった
際に、例えば図1に示すように、ロック壁(55)を乗り越
えるように撓み、スライド溝(51)の開放面(例えば前
面)より抜け出るものである。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0016】すなわち、ラッチ装置には、例えば図4に
示すように、付勢手段(例えばスプリング100)を備え
ている上記付勢手段(例えばスプリング100)は、スラ
イダ(80)をスライド扉(30)が閉じる方向に向かって付勢
することで、ロックアーム(90)をロック解除位置(例え
ば図9,10参照)からロック位置(例えば図6,7参
照)に向かって付勢するものである。
【0017】なお、付勢手段として、例えばスプリング
(100)を使用したが、これに限らず、板ばね等を使用し
ても良い。また、逆に、ロックアーム(90)をロック解除
位置(例えば図9,10参照)からロック位置(例えば
図6,7参照)に向かって付勢することで、スライダ(8
0)をスライド扉(30)が閉じる方向に向かって付勢するよ
うな構成を採用することも可能である。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。
【0018】すなわち、ラッチ受け(50)のロック壁(55)
とロックアーム(90)のアーム部(91)との間には、例えば
図3,4に示すように、テーパー面(56,93)を設けてい
る上記テーパー面(56,93)は、ロックアーム(90)をロッ
ク位置(例えば図5参照)から前記ロック解除位置(例
えば図8参照)に向かってスライドさせるものである。
【0019】なお、テーパー面(56,93)を、ラッチ受け
(50)のロック壁(55)とロックアーム(90)のアーム部(91)
との両者に設けたが、これに限らず、いずれか一方にだ
け設けても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)図1〜10は、本発明の実施の形態の一
例を示すものである。図1は、ロック装置の断面図、図
2はキャビネットの斜視図、図3はロック装置の斜視
図、図4はラッチ装置の分解斜視図、図5はロック装置
の正面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図、図7は
図5のラッチ装置の背面図をそれぞれ示す。
【0021】図8〜10はロック装置のロックの解除状
態を示し、図8は図5に対応し、ロック装置の正面図、
図9は図6に対応し、図8のIX−IX線に沿う断面図、図
10は図7に対応し、図8のラッチ装置の背面図をそれ
ぞれ示す。 (ロック装置)図1〜3中、10は、ロック装置を示すも
のであり、このロック装置10は、図2に示すように、キ
ャビネット20のスライド扉30に使用される。
【0022】上記キャビネット20は、図2に示すよう
に、前面に開口部41を有する中空箱形のキャビネット本
体40と、このキャビネット本体40の開口部41にスライド
可能に取り付けられ、前記開口部41を開閉する2枚のス
ライド扉30,30とを備えている。そして、上記2枚のス
ライド扉30は、図2に示すように、引き違い式に開閉で
きるようになっている。
【0023】前記ロック装置10は、上記2枚の各スライ
ド扉30と、キャビネット本体40の左右の各戸当たり部42
との間に、計2個使用されている。上記各ロック装置10
は、図3に示すように、大別すると、キャビネット本体
40の戸当たり部42に取り付けられるラッチ受け50と、こ
のラッチ受け50にロックされ、スライド扉30に取り付け
られるラッチ装置60とを備える。
【0024】そして、キャビネット本体40の戸当たり部
42には、図3に示すように、スライド扉30に向かって横
向きに開口した略方形のラッチ受け取付孔43を設けてい
る。そして、キャビネット本体40の戸当たり部42には、
図3に示すように、スライド扉30に向かって横向きに開
口した略方形のラッチ受け取付孔43を設けている。な
お、図5,6に示すように、ラッチ受け50がキャビネッ
ト本体40の戸当たり部42から突出するように取り付けた
が、これに限らず、例えばラッチ受け取付孔43をラッチ
装置60が出入りする穴として利用し、ラッチ受け取付孔
43の奥に引っ込んだ状態、すなわちラッチ受け50がキャ
ビネット本体40の内部に収納されるように取り付けても
良い。
【0025】こうすると、ラッチ装置60は、ラッチ受け
取付孔43を通してラッチ受け50に係合し、そのロック及
びロックの解除が可能となる。このように、ラッチ受け
50をキャビネット本体40の内部に収納するようにする
と、戸当たり部42からのラッチ受け50の突出を無くすこ
とができ、キャビネット本体40の収納物を出し入れする
際に、ラッチ受け50が邪魔になるようなことを防止する
ことができる。
【0026】なお、ラッチ受け50をキャビネット本体40
の内部に、戸当たり部42に面一に収納しても良い、少し
置くに引っ込むように収納しても良いし、或いは少し突
出するように収納しても良い。また、キャビネット本体
40の戸当たり部42には、図2に示すように、スライド扉
30に当接するゴム製のクッション部材44が上下に一対、
取り付けられている。
【0027】一方、スライド扉30には、図3に示すよう
に、正面に向かって開口した略方形のラッチ取付孔31を
設けている。 (ラッチ装置)まず、ラッチ装置60について、図3〜7
を用いて具体的に説明する。上記ラッチ装置60は、図4
に示すように、大別すると、ケース70、スライダ80、ロ
ックアーム90、スプリング100を備え、ケース70に他の
パーツ80〜100がユニット状に組み込まれている。 (ケース)上記ケース70は、図6に示すように、スライ
ド扉30のラッチ取付孔31に埋設状に固定される。
【0028】上記ケース70は、図3に示すように、大別
すると、ラッチ取付孔31にはまり込み、前記スライダ80
を左右方向にスライド可能に収納する収納凹部110と、
この収納凹部110の周囲から張り出し、前ラッチ取付孔3
1より一回り大きい張出縁120と、前記収納凹部110の底
壁と互い違いに張り出した突縁130と、前記収納凹部110
の底壁の背面から延び、前記ロックアーム90を上下方向
にスライド可能に保持する上下一対のガイド片140,140
とを備えている。
【0029】そして、上記ケース70は、適度な剛性と弾
性とを有し、例えばPOM等の熱可塑性の樹脂により一
体成形されている。上記収納凹部110の底壁には、図4
に示すように、方形の切欠部111を設けている。また、
収納凹部110の底壁には、図4に示すように、その上記
切欠部111に臨む端面からスライダ80のスライド方向に
沿って途中まで延び、該スライダ80をガイドするガイド
溝112を設けている。
【0030】前記収納凹部110の上下の各内側面には、
図4,7に示すように、スライダ80のスライド方向に沿
って、該スライダ80をガイドする段部113を設けてい
る。前記収納凹部110の左右の外側面には、図4,6,
7に示すように、張出縁120の背面と離れて対向する複
数の爪114,115を設けている。上記爪114,115のうち、一
方は、図4,6,7に示すように、収納凹部110の外側
面から鋸歯状に突出した上下一対の固定爪114,114であ
り、両固定爪114は、スライド扉30の端面側に位置させ
ている。
【0031】これに対し、他方の爪115は、図4,7に
示すように、固定爪114と背向し、収納凹部110の外側面
から張出縁120の背面に向かって略J形に屈曲して延び
た上下一対の可動爪115,115であり、両可動爪115は、樹
脂の弾性を利用してスライド扉30のラッチ取付孔31に取
り付けられる。そして、両爪114,115を、図6に示すよ
うに、スライド扉30のラッチ取付孔31に合わせてはめ込
むことで、両爪114,115と張出縁120の背面との間で、ラ
ッチ取付孔31の周囲の表裏面を挟み持つ。
【0032】前記突縁130の背面には、図4,7に示す
ように、スプリング100をガイドする上下一対のスプリ
ング受片131,131を設けている。また、上下のスプリン
グ受片131の上下には、図4,7に示すように、スライ
ダ80をガイドするスライダ受片132,132を設けている。
前記上下一対の各ガイド片140には、図4に示すよう
に、ロックアーム90の上下の端部がスライド可能にはま
り込むガイド孔141,141を設けている。 (スライダ)前記スライダ80は、図4,6に示すよう
に、大別すると、ケース70の収納凹部110内にはまり込
み、収納凹部110内に左右方向にスライド可能に収納さ
れる表側プレート81と、この表側プレート81の背面に断
面U字形に連接し、収納凹部110の切欠部111を通して底
壁の背面側に位置する裏側プレート82とを備えている。
【0033】そして、上記スライダ80は、前記ケース70
と同様に、適度な剛性と弾性とを有し、例えばPOM等
の熱可塑性の樹脂により一体成形されている。上記表側
プレート81の表面には、図4〜6に示すように、操作凹
部83を設けている。また、表側プレート81の背面には、
図4,6に示すように、ケース70のガイド溝112にはま
り込むガイドリブ84を設けている。ガイドリブ84は、ス
ライダ80のスライドに伴い、ガイド溝112に沿ってスラ
イドする。
【0034】さらに、表側プレート81の上下の縁部に
は、図4,7に示すように、ケース70の段部113に向か
って張り出した上下一対の突起85,85を設けている。各
突起85は、ケース70の各段部113に当接し、スライダ80
のスライドに伴い、各段部113に沿ってスライドする。
一方、表側プレート81の側面には、図4,6,7に示す
ように、ケース70の上下のスプリング受片131の間隔内
に向かって延びたボス部86を設けている。
【0035】上記ボス部86には、図6,7に示すよう
に、スプリング100が通され、スプリング100は、スライ
ダ80とケース70との間で圧縮される。そして、スライダ
80は、図5,6に示すように、常時は、スプリング100
の圧縮復元力により、ラッチ受け50に接近した位置に位
置している。このとき、スライダ80のガイドリブ84が、
図6に示すように、ケース70のガイド溝112の行き止ま
った端部に突き当たることで、スプリング100の圧縮復
元力を受け止めている。
【0036】なお、ガイドリブ84とガイド溝112とによ
り、スプリング100の圧縮復元力を受け止めているが、
これに限らず、スライダ80とケース70との他の箇所が当
接するようにしても良い。これに対し、スライダ80を、
図8〜10に示すように、スライド扉30を開く方向にス
ライドすると、スプリング100がスライダ80とケース70
との間で圧縮される。このとき、スライダ80のボス部86
は、図10に示すように、スプリング100とともに、ケ
ース70の上下のスプリング受片131の間隔内にはまり込
む。
【0037】上記スライダ80の最大スライド量は、図
8,9に示すように、その操作凹部83の横に張り出した
端面が、ケース70の収納凹部110の内側面に当接するこ
とで規制される。なお、操作凹部83と収納凹部110とに
より、スライダ80の最大スライド量を規制したが、これ
に限らず、スライダ80とケース70との他の箇所が当接す
るようにしても良い。
【0038】また、表側プレート81の側面には、図4,
6に示すように、上記ボス部86の上下に位置し、該ボス
部86と同方向に延びた上下一対の舌片87,87を設けてい
る。各舌片87は、ケース70のスライダ受片132に当接
し、スライダ80のスライドに伴い、スライダ受片132に
沿ってスライドする。一方、裏側プレート82は、図4,
6に示すように、表側プレート81と離れて位置し、表側
プレート81と裏側プレート82との間隔内にケース70の収
納凹部110の底壁が位置する。
【0039】そして、裏側プレート82には、図4,6,
7に示すように、スライダ80の左右方向のスライドの動
きを上下方向の動きに変換して、ロックアーム90に伝達
する、スライダ80のスライド方向に対して斜めに傾斜し
て長く延びた長円形状のたカム穴88を設けている。 (ロックアーム)つぎに、ロックアーム90は、図4,7
に示すように、上下に長い棒状を成し、その上下の端部
が、ケース70の上下の各ガイド孔141にそれぞれはまり
込むことで、ケース70に対して上下方向にスライド可能
に保持される。
【0040】上記ロックアーム90は、図4,6,7に示
すように、ラッチ受け50に向かって略U字形に湾曲して
延び、ラッチ受け50によりロックされるアーム部91と、
前記スライダ80のカム穴88にはまり込むピン92とを備え
ている。そして、ロックアーム90は、上記したケース70
やスライダ80と同様に、適度な剛性と弾性とを有し、例
えばPOM等の熱可塑性の樹脂により一体成形されてい
る。
【0041】上記アーム部91の下縁には、図4に示すよ
うに、テーパー面93を形成している。前記ピン92は、図
7に示すように、常時は、カム穴88の下側に位置し、こ
のとき、アーム部91が下降位置にある。このとき、ロッ
クアーム90は、ロック位置となる。
【0042】これに対し、スライダ80をスライド扉30を
開く方向にスライドすると、カム穴88の変位により、図
10に示すように、ピン92はカム穴88に沿って上昇し、
アーム部91を上昇させる。このとき、ロックアーム90
は、ロック解除位置となる。 (ラッチ受け)つぎに、ラッチ受け50について、図3,
5,6を用いて説明する。
【0043】上記ラッチ受け50は、図3,5,6に示す
ように、上記したロックアーム90のアーム部91が上下に
スライド可能なスライド溝51を有する本体52と、この本
体52からに張り出し、キャビネット本体40のラッチ受け
取付孔43より一回り大きい鍔部53と、この鍔部53を挟ん
で、本体52と背向して突出し、ラッチ受け取付孔43には
まり込む脚部54とを備えている。
【0044】そして、ラッチ受け50は、適度な剛性と弾
性とを有し、例えばPOM等の熱可塑性の樹脂により一
体成形されている。上記スライド溝51は、図3,5,6
に示すように、上下に長く延び、その手前側の前面、及
びラッチ装置60に向かって側面が開放している。前記本
体52には、図3,5,6に示すように、スライド溝51の
開放側面の下部を塞ぐロック壁55を設け、このロック壁
55にロックアーム90のアーム部91が引っ掛かることで、
アーム部91がスライド溝51から抜けなくなる。
【0045】また、上記ロック壁55には、図3,5,6
に示すように、アーム部91のテーパー面93に当接する斜
め下向きに傾斜したテーパー面56を設けている。このテ
ーパー面56は、スライド扉30を閉じた際に、アーム部91
のテーパー面93に当接し、図8に二点鎖線で示すよう
に、アーム部91を上昇させるためのものである。なお、
ロック壁55は、ロックアーム90のロック位置において、
図5に示すように、アーム部91の下半部にしか引っ掛か
っていない。これは、アーム部91の上半部は、補強であ
り、仮にロック壁55の上下の高さに合わせてアーム部91
を細くすると、強度の低下を来す。勿論、強度が低くて
良い場合には、ロック壁55の上下の高さに合わせてアー
ム部91を細くしても良い。また、逆に、スライダ80のス
ライド量を大きく取れば、アーム部91の太さを変えるこ
となく、ロック壁55とアーム部91とのラップ部分を拡大
することができる。
【0046】前記脚部54は、図3,5,6に示すよう
に、キャビネット本体40のラッチ受け取付孔43より一回
り小さく、周囲が方形を成し、その周囲には、前記鍔部
53と離れて対向し、ラッチ受け取付孔43に縮径して通り
抜け、弾性により拡径する複数、本実施例では、計4個
の弾性爪57・・・を設けている。上記各弾性爪57は、図
6に示すように、ラッチ受け取付孔43を通り抜けた後、
弾性により拡径して、鍔部53との間で、ラッチ受け取付
孔43の周囲の表裏面を挟み持つ。 (使用方法)まず、開いたスライド扉30を閉じると、ア
ーム部91のテーパー面93が、ロック壁55のテーパー面56
に当接し、図8に二点鎖線で示すように、アーム部91を
上昇する。
【0047】このため、アーム部91が、図5,6に示す
ように、ラッチ受け50のスライド溝51の開放側面からス
ライド溝51内にはまり込む。また、アーム部91の上昇に
伴って、図10に示すように、ピン92を介してスライダ
80のカム穴88が変位する。このため、スライダ80が、図
8〜10に示すように、スライド扉30を開く方向にスラ
イドする。
【0048】このため、スプリング100は、図9,10
に示すように、スライダ80とケース70との間で圧縮され
る。したがって、アーム部91が上昇して、ラッチ受け50
のスライド溝51内にはまり込むと、スプリング100の圧
縮復元力により、最終的にはアーム部91が下降する。
【0049】すなわち、スプリング100の圧縮復元力に
より、スライダ80が、図5〜7に示すように、スライド
扉30を開閉じるスライドする。このため、スライダ80の
カム穴88が変位することで、図7に示すように、ピン92
が下降し、このピン92と一体的にアーム部91が下降す
る。アーム部91が下降すると、図5,6に示すように、
アーム部91がロック壁55に当接することで、スライド扉
30が閉じた状態から開かなくなり、閉状態にロックされ
る。
【0050】つぎに、閉じたスライド扉30を開くには、
スライダ80の操作凹部83を、スライド扉30を開く方向に
スライドすれば良い。スライダ80をスライドさせると、
上記した逆の手順で、アーム部91の上昇してスライド溝
51の開放側面から抜け出る。これにより、スライド扉30
のロック状態が解除され、スライダ80の操作凹部83を把
手としてスライド扉30を開くことができる。
【0051】一方、閉じた状態にロックされたスライド
扉30を無理にこじ開けようとすると、図1に示すよう
に、アーム部91がロック壁55により蹴り上げられるよう
にして、直線的に撓み、ロック壁55を乗り越えるように
してスライド溝51から抜け出る。このため、特に構造的
に弱いアーム部91やピン92等に無理な力が掛かる前に、
ロック状態が解除され、アーム部91やピン92等が破損す
るのを防止することができる。
【0052】また、開いたスライド扉30を勢い良く閉じ
た際にも、同様に、アーム部91がロック壁55により蹴り
上げられるようにして、直線的に撓み、ロック壁55を乗
り越えるようにしてスライド溝51内にはまり込む。更に
勢いが強い場合には、スライド扉30が戸当たり部42等に
当たって跳ね返されて開いてしまう。
【0053】このときも、アーム部91がロック壁55によ
り蹴り上げられるようにして、直線的に撓み、ロック壁
55を乗り越えるようにしてスライド溝51から抜け出るこ
とで、ロック装置10の破損を防止することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。
【0055】すなわち、スライド扉が乱暴に開閉された
際には、ロック状態を解除させ、ロック装置の破損を防
止することができる。 (請求項2)請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。
【0056】すなわち、スライダの操作性を向上するこ
とができる。具体的には、スライダをロック方向に付勢
することで、ロック方向へのスライダの操作を省くこと
ができる。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果
を奏する。
【0057】すなわち、請求項2記載の発明の効果と同
様に、スライダの操作性を向上することができる。具体
的には、スライド扉を閉じた際に、ラッチ装置のロック
状態が一旦解除するようにし、スライド扉を閉じる際の
スライダの操作を軽減することができる。そして、請求
項2記載の発明と相まって、スライド扉を閉じる際のス
ライダの操作を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック装置の断面図である。
【図2】キャビネットの斜視図である。
【図3】ロック装置の斜視図である。
【図4】ラッチ装置の分解斜視図である。
【図5】ロック装置の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図5のラッチ装置の背面図である。
【図8】ロック装置のロックの解除状態を示し、図5に
対応し、ロック装置の正面図である。
【図9】図6に対応し、図8のIX−IX線に沿う断面図で
ある。
【図10】図7に対応し、図8のラッチ装置の背面図で
ある。
【符号の説明】
10 ロック装置 20 キャビネット 30 スライド扉 31 ラッチ取付孔 40 キャビネット本体 41 開口部 42 戸当たり部 43 ラッチ受け取付孔 44 クッション部材 50 ラッチ受け 51 スライド溝 52 本体 53 鍔部 54 脚部 55 ロック溝 56 テーパー面 57 弾性爪 60 ラッチ装置 70 ケース 80 スライダ 81 表側プレート 82 裏側プレート 83 操作凹部 84 ガイドリブ 85 突起 86 ボス 87 舌片 88 カム溝 90 ロックアーム 91 アーム部 92 ピン 93 テーパー面 100 スプリング 110 収納凹部 111 切欠部 112 ガイド溝 113 段部 114 固定爪 115 可動爪 120 張出縁 130 突縁 131 スプリング受片 132 スライダ受片 140 ガイド片 141 ガイド孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの開口部に左右方向にスラ
    イド可能に取り付けられたスライド扉を、前記キャビネ
    ットの開口部を閉じた閉状態にロックするロック装置で
    あって、 前記ロック装置は、前記キャビネットの戸当たり部に取
    り付けられるラッチ受けと、前記ラッチ受けにロックさ
    れ、前記スライド扉に取り付けられるラッチ装置とを備
    えたスライド扉用ロック装置において、 前記ラッチ装置は、前記スライド扉のスライド方向にス
    ライド可能なスライダと、前記スライダを前記スライド
    扉が開く方向にスライドさせることで、上下方向にスラ
    イドし、このスライド時にロック位置からロック解除位
    置に移動するロックアームとを備え、 前記ラッチ受けは、前記ロックアームを受け入れ、前記
    ロックアームが上下方向にスライドするのを許容するス
    ライド溝と、前記スライド溝に沿って位置し、前記ロッ
    クアームの前記ロック位置において、前記ロックアーム
    が前記スライド溝から抜けるのを阻止するロック壁とを
    備え、 前記スライド溝は、一方の面が前記キャビネットの開口
    部に面して開放し、 前記ロックアームの先端部には、前記スライド溝の開放
    面より前記スライド溝の底に向かって湾曲して延び、前
    記ロックアームの前記ロック位置において、前記ロック
    壁に当接し、前記ロックアームが前記スライド溝から抜
    けるのを阻止するとともに、前記スライド扉が開く方向
    に必要以上の力が前記ロックアームに掛かった際に、前
    記ロック壁を乗り越えるように撓み、前記スライド溝の
    前記開放面より抜け出るアーム部を備えることを特徴と
    するスライド扉用ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ装置には、前記スライダを前
    記スライド扉が閉じる方向に向かって付勢することで、
    前記ロックアームを前記ロック解除位置から前記ロック
    位置に向かって付勢する付勢手段を備えていることを特
    徴とする請求項1記載のスライド扉用ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ラッチ受けの前記ロック壁と前記ロ
    ックアームの前記アーム部との間には、前記ロックアー
    ムを前記ロック位置から前記ロック解除位置に向かって
    スライドさせるテーパー面を設けていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のスライド扉用ロック装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104632798A (zh) * 2014-12-17 2015-05-20 袁静 一种双向式锁片固定器
CN109905992A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 研祥智能科技股份有限公司 一种机箱及其锁扣结构

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