JPH10122549A - 混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック制御装置 - Google Patents

混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック制御装置

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JPH10122549A
JPH10122549A JP27089796A JP27089796A JPH10122549A JP H10122549 A JPH10122549 A JP H10122549A JP 27089796 A JP27089796 A JP 27089796A JP 27089796 A JP27089796 A JP 27089796A JP H10122549 A JPH10122549 A JP H10122549A
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mill
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JP27089796A
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Akihiro Chiba
明宏 千葉
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック制
御を自動的に安定して実施できるようにする。 【解決手段】 トラッキング回路7を備えたボイラ負荷
指令系統3と、通常時「0」ミルトリップ時「1」の信
号を出す切替器14a,14b,14cからの信号を加
算する加算器15,16と、石炭供給量指令17に加算
信号21を掛算した石炭喪失量信号22から負荷喪失量
信号24を得る関数発生器23と、ボイラ負荷指令8と
負荷喪失量信号24から保持可能負荷信号27を得る引
算器26と、通常時はボイラ負荷指令8をミルランバッ
ク時は保持可能負荷信号27を出力する切替器29と、
ミルランバック時はボイラ負荷指令8から保持可能負荷
信号27まで減少する負荷減少指令31を出す変化率制
限器30と、負荷減少指令31とボイラ負荷指令8の小
さい側の信号を混焼石炭焚ボイラ5に出す低信号選択器
32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混焼石炭焚ボイラ
におけるミルランバック制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラの運転中に、ミルがトラブ
ル等によってトリップした場合には、残りの運転ミルで
確保できるボイラ負荷まで急速且つ安全にボイラ負荷を
降下させる必要があり、この制御を行うのがミルランバ
ック制御である。
【0003】従来の石炭専焼である石炭焚ボイラのミル
ランバック制御装置は、ミルトリップの発生に応じて、
残りの運転ミルの台数で対応できる負荷目標値まで負荷
を絞り込む方式により行っている。
【0004】上記した石炭専焼の石炭焚ボイラにおいて
は、負荷全体に対してミル1台が担当する負荷の割合が
明確に対応しているために、前記したようにミルトリッ
プ時に運転しているミル台数に応じた負荷目標値まで絞
り込むというような方式によっても、安定してミルラン
バック制御を実施することができる。
【0005】一方、近年では石炭と共に、コークス排ガ
ス等のプロセスガス、或いは油等を、単独に又は同時に
燃焼させるようにした混焼石炭焚ボイラが実施されるよ
うになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な混焼石炭焚ボイラにおいて、ミルがトラブル等によっ
てトリップを生じた場合に、前記石炭焚ボイラの場合と
同じように、運転しているミル台数に応じた負荷目標値
まで絞り込むというような方式を実施したとしても、安
定したミルランバック制御を行うことはできない。
【0007】即ち、混焼石炭焚ボイラにおいては、同一
の負荷運用状態であっても、石炭の混焼率によってミル
ランバック発生時のミル負荷が異なっており、このため
に、前記したようにミルトリップ時に運転しているミル
台数に応じた負荷目標値まで絞り込むという方式を行っ
ても、負荷の絞り込み量が適正でない場合があり、この
負荷の絞り込み量の過不足によって、運転しているミル
がミル負荷の上限或いは下限に抵触してしまって適正な
ミルの運転ができなくなるといった問題を生じる。
【0008】またこの問題のために、従来、混焼石炭焚
ボイラにおいてミルランバックが発生した場合には、石
炭の混焼率等に基づいて手動で前記負荷の絞り込み量を
調節する操作を実施しているが、この手動操作による調
節では適正な負荷状態に安定して調節することが大変困
難であった。
【0009】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック制御を自
動的に安定して実施することができる混焼石炭焚ボイラ
におけるミルランバック制御装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ミルランバック発生時にタービン出力に追従したボ
イラ負荷指令を混焼石炭焚ボイラに出力するトラッキン
グ回路を備えたボイラ負荷指令系統と、各ミルの運転時
に「0」の信号を出力しミルトリップ時に「1」の信号
を出力する第1の切替器と、該第1の切替器からの
「0」又は「1」の信号を加算する加算器と、ミルの夫
々に出力されている石炭供給量指令を入力して通常時は
そのまま通過させミルランバック信号によりミルランバ
ック発生直前の石炭供給量指令をホールドして出力する
第2の切替器と、石炭供給量指令に加算器からの加算信
号を掛算してミルトリップによる石炭喪失量信号を出力
する掛算器と、石炭喪失量信号を入力して石炭喪失量信
号に相当した負荷喪失量信号を出力する関数発生器と、
ボイラ負荷指令を入力して通常時はそのまま通過させミ
ルランバック信号によりミルランバック発生直前のボイ
ラ負荷指令をホールドして出力する第3の切替器と、該
第3の切替器からのボイラ負荷指令と関数発生器からの
負荷喪失量信号とを引算して保持可能負荷信号を得る引
算器と、保持可能負荷信号の上下限を制限する上下限制
限器と、トラッキング回路からのボイラ負荷指令と上下
限制限器からの保持可能負荷信号とを入力して通常時は
ボイラ負荷指令を出力しミルランバック信号により保持
可能負荷信号を出力する第4の切替器と、ミルランバッ
ク信号によりボイラ負荷指令から保持可能負荷信号まで
所要の変化率で減少する負荷減少指令を出力する変化率
制限器と、該変化率制限器からの指令とトラッキング回
路からのボイラ負荷指令を入力して小さい側の信号を混
焼石炭焚ボイラに出力する低信号選択器とを備えたこと
を特徴とする混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック
制御装置、に係るものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、トラッキング回
路からのボイラ負荷指令と上下限制限器からの保持可能
負荷信号とを入力して引算する引算器と、該引算器から
の偏差の信号が設定値以下になった時にミルランバック
終了信号を出力する信号モニタスイッチとを備えたこと
を特徴とする請求項1に記載の混焼石炭焚ボイラにおけ
るミルランバック制御装置、に係るものである。
【0012】請求項1に記載の発明では、ミルのトリッ
プに応じた負荷喪失量信号分だけボイラ負荷指令を絞り
込むように制御しているので、石炭混焼率に関係なく常
に安定したミルランバック制御を自動的に実施すること
ができる。
【0013】請求項2に記載の発明では、トラッキング
回路からのボイラ負荷指令と保持可能負荷信号との偏差
の信号が設定値以下になった時にミルランバック終了信
号を出力するようにしているので、ミルランバックの終
了を自動的に且つ確実に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0015】図1は本発明を実施する形態の一例を示し
たもので、図中1はミルランバック制御装置を示してい
る。
【0016】また図2は前記ミルランバック制御装置1
にミルランバック信号とミル停止信号を出力し、また前
記ミルランバック制御装置1によるミルランバック終了
信号によってミルランバック信号の解除を行うようにし
たミルランバック指令回路2を示している。
【0017】図1中3は、発電機出力指令4(MWD)
をボイラ負荷指令8として混焼石炭焚ボイラ5に出力す
るボイラ負荷指令系統を示したもので、ボイラ負荷指令
8が混焼石炭焚ボイラ5に出力されて、混焼石炭焚ボイ
ラ5に供給される石炭(微粉炭)の供給量、石炭と混焼
するガス或いは油等の供給量が調節されることによっ
て、発電機出力指令4に応じた出力が確保されるように
なっている。
【0018】前記ボイラ負荷指令系統3には、ミルラン
バック発生時に、混焼石炭焚ボイラ5によって駆動され
ている図示しないタービンのタービン出力6(発電機出
力)を入力して、該タービン出力6に追従したボイラ負
荷指令8を混焼石炭焚ボイラ5に出力するようにしたト
ラッキング回路7を備えている。図中9はボイラ負荷指
令系統3のトラッキング回路7の出側に設けた高信号制
限器、10は低信号制限器である。
【0019】図1は混焼石炭焚ボイラ5に石炭(微粉
炭)を供給する3台のミルA,B,Cが備えられた場合
を例示したものであり、ミルA,B,Cの運転時に信号
発生器11から「0」の信号を出力し、ミルA,B,C
のトリップ時にミルトリップ信号12a,12b,12
cが入力されることによりa側に切替わって信号発生器
13からの「1」の信号を出力するようにした第1の切
替器14a,14b,14cをミルA,B,Cに対応し
て備えている。
【0020】第1の切替器14a,14b,14cから
の「0」又は「1」の信号は、加算器15,16によっ
て加算されるようになっている。
【0021】図1中17は、ミルA,B,Cの夫々に出
力されている石炭供給量指令(ミルマスタ)であり、該
石炭供給量指令17は、例えば各ミルA,B,Cに50
t/hの石炭供給量を指令するようにしており、従って
この場合のミルA,B,Cによるトータルの石炭供給量
は150t/hとなっている。
【0022】18は前記石炭供給量指令17を入力して
いる第2の切替器であり、該第2の切替器18は、通常
時は石炭供給量指令17をそのまま通過させ、ミルラン
バック信号19が入力されるとa側に切替わってミルラ
ンバック発生直前の石炭供給量指令17をホールドして
出力するようになっている。
【0023】20は掛算器であり、第2の切替器18か
らの石炭供給量指令17と前記加算器16からの加算信
号21を掛算してミルトリップによる石炭喪失量信号2
2を出力するようになっている。
【0024】23は前記石炭喪失量信号22を入力して
いる関数発生器であり、該関数発生器23は、図3に示
すように、前記した石炭喪失量信号22に相当した負荷
喪失量信号24を出力するようになっている。
【0025】25は第3の切替器であり、トラッキング
回路7からのボイラ負荷指令8を入力して通常時はその
まま通過させ、ミルランバック信号19が入力されると
a側に切替わってミルランバック発生直前のボイラ負荷
指令8をホールドして出力するようになっている。
【0026】26は引算器であり、前記第3の切替器2
5からのボイラ負荷指令8と関数発生器23からの負荷
喪失量信号24とを引算することにより、ミルトリップ
によっても保持可能な負荷の値を表す保持可能負荷信号
27を出力するようになっている。28は保持可能負荷
信号27の上下限を制限する上下限制限器である。
【0027】29は第4の切替器であり、トラッキング
回路7からのボイラ負荷指令8と上下限制限器28から
の保持可能負荷信号27とを入力して通常時はボイラ負
荷指令8を出力し、ミルランバック信号19が入力され
るとa側に切替わって保持可能負荷信号27を出力する
ようになっている。
【0028】30は変化率制限器であり、前記第4の切
替器29からの信号(8又は27)を入力していて、ミ
ルランバック信号19の入力により、前記ボイラ負荷指
令8から保持可能負荷信号27まで所要の変化率で減少
させる負荷減少指令31を出力するようになっている。
【0029】32は低信号選択器であり、前記変化率制
限器30からの信号(8又は31)とトラッキング回路
7からのボイラ負荷指令8を入力して小さい側の信号を
混焼石炭焚ボイラ5に出力するようになっている。
【0030】また、前記トラッキング回路7からのボイ
ラ負荷指令8と、上下限制限器28からの保持可能負荷
信号27とを入力して引算する引算器33を備え、該引
算器33からの偏差の信号33’が設定値以下になった
時にミルランバック終了信号34を出力する信号モニタ
スイッチ35を備えている。
【0031】図2に示したミルランバック指令回路2
は、ミルランバック許容条件検出回路36と、ミルトリ
ップ検出回路37とを備えている。
【0032】ミルランバック許容条件検出回路36は、
タービンガバナ本自動、給水流量制御自動、空気流量制
御自動、火炉ドラフト制御自動、給炭機本自動の条件が
揃った時にミルランバック許容信号38をミルトリップ
検出回路37に出力するAND回路39を備えている。
【0033】ミルトリップ検出回路37は、ミルA停止
とミルA給炭機停止の何れかが生じた時にミルAの停止
信号40aを出力するOR回路41aと、ミルA給炭機
本自動の信号をメモリ42aに入力して前記ミルAの停
止があっても数秒間だけメモリ信号43aを出力するよ
うにし、前記ミルAの停止信号40aとメモリ信号43
aが入力されることによりミルAのトリップ確認信号4
4aを出力するAND回路45aを備えており、更に前
記トリップ確認信号44aと前記ミルランバック許容信
号38が入力されることによりミルトリップ信号12a
を出力するAND回路46aを備えている。
【0034】また、上記と同様に、ミルB停止とミルB
給炭機停止の何れかが生じた時にミルBの停止信号40
bを出力するOR回路41bと、ミルB給炭機本自動の
信号をメモリ42bに入力して前記ミルBの停止があっ
ても数秒間だけメモリ信号43bを出力するようにし、
前記ミルBの停止信号40bとメモリ信号43bが入力
されることによりミルBのトリップ確認信号44bを出
力するAND回路45bを備えており、更に前記トリッ
プ確認信号44bと前記ミルランバック許容信号38が
入力されることによりミルトリップ信号12bを出力す
るAND回路46bを備えている。
【0035】更に、ミルC停止とミルC給炭機停止の何
れかが生じた時にミルCの停止信号40cを出力するO
R回路41cと、ミルC給炭機本自動の信号をメモリ4
2cに入力して前記ミルCの停止があっても数秒間だけ
メモリ信号43cを出力するようにし、前記ミルCの停
止信号40cとメモリ信号43cが入力されることによ
りミルCのトリップ確認信号44cを出力するAND回
路45cを備えており、更に前記トリップ確認信号44
cと前記ミルランバック許容信号38が入力されること
によりミルトリップ信号12cを出力するAND回路4
6cを備えている。
【0036】前記ミルトリップ信号12a,12b,1
2cは、フリップフロップ回路47a,47b,47c
のセットS側に夫々入力されており、前記ミルトリップ
信号12a,12b,12cがフリップフロップ回路4
7a,47b,47cに入力されると、その信号がホー
ルドされ、このミルトリップ信号12a,12b,12
cが、前記図1の第1の切替器14a,14b,14c
に夫々入力されるようになっている。
【0037】更に、前記各フリップフロップ回路47
a,47b,47cからのミルトリップ信号12a,1
2b,12cがOR回路48に入力されており、該OR
回路48からの出力がミルランバック信号19として前
記第2の切替器18、第3の切替器25、第4の切替器
29及び変化率制限器30に出力されるようになってい
る。
【0038】また図2に示すように、図1に示したミル
ランバック終了信号34と前記ミルランバック信号19
とを入力して両信号が揃った時にミルランバックリセッ
ト信号49を出力するAND回路50が備えてあり、該
AND回路50からのミルランバックリセット信号49
がタイマ51を介して前記フリップフロップ回路47
a,47b,47cのリセットR側に入力されることに
より、ミルランバック信号19の出力が解除されるよう
になっている。
【0039】尚、ミルランバック指令回路2は、前記図
2に示した方式以外にも種々の方式を採用することがで
きる。
【0040】以下、上記図1〜図3に示した実施の形態
例の作用を説明する。
【0041】図1において、ミルA,B,Cが正常に運
転されている状態では、第4の切替器29がb側に切替
わっており、従って第4の切替器29からのボイラ負荷
指令8とトラッキング回路7からのボイラ負荷指令8の
同一の信号が入力されるので、混焼石炭焚ボイラ5には
ボイラ負荷指令8がそのまま入力されて発電機出力指令
4が確保されるように運転される。
【0042】図2において、ミルランバック許容条件検
出回路36からミルランバック許容信号38が出力され
ている条件下で、ミルA,B,C或いはその給炭器が停
止すると、AND回路46a,46b,46cからミル
トリップ信号12a,12b,12cが出力されると共
に、AND回路48からミルランバック信号19が出力
される。
【0043】例えばミルAが停止した場合を例にとって
説明すると、ミルトリップ信号12aがフリップフロッ
プ回路47aのセットS側に出力されると、フリップフ
ロップ回路47aはミルトリップ信号12aをホールド
して図1の第1の切替器14aに出力し続けると共に、
図2のOR回路48からのミルランバック信号19が前
記第2の切替器18、第3の切替器25、第4の切替器
29及び変化率制限器30に出力し続けられるようにな
る。
【0044】図1の第1の切替器14aはミルトリップ
信号12aの入力によってa側に切換えられ、これによ
り信号発生器13からの「1」の信号が加算器16に出
力される。この時、ミルB,Cは正常に運転されていて
ミルトリップ信号12b,12cは入力されていないの
で、第1の切替器14b,14cからは信号発生器11
からの「0」の信号が加算器15に入力されている。
【0045】第2の切替器18は、前記ミルランバック
信号19が入力されることにより直前の石炭供給量指令
17をホールドするように切替わる。
【0046】これにより、ミルランバック発生直前の石
炭供給量指令17と前記加算器16からの加算信号
「1」が掛算器20で掛算されることにより石炭喪失量
信号22が求められる。例えば各ミルA,B,Cに出力
されている石炭供給量指令17(ミルマスタ)が50t
/hである場合には、50t/h×「1」=50t/h
が混焼石炭焚ボイラ5に供給される石炭の喪失量とな
る。
【0047】前記石炭喪失量信号22は、関数発生器2
3に入力されることにより、図3に示すように、石炭喪
失量信号22に相当した負荷喪失量信号24に変換され
る。これにより、ミルAのトリップによってボイラ負荷
の減少分を知ることができる。
【0048】続いて、第3の切替器25がミルランバッ
ク信号19によってa側に切替わることにより、ミルラ
ンバック発生直前のトラッキング回路7からのボイラ負
荷指令8をホールドして出力するようになり、この第3
の切替器25からのボイラ負荷指令8と、前記関数発生
器23からの負荷喪失量信号24とが引算器26で引算
されることにより、ミルAのトリップによっても保持が
可能な負荷の値を表す保持可能負荷信号27が出力され
る。
【0049】前記保持可能負荷信号27は上下限制限器
28に入力されて上下限が制限された後、第4の切替器
29に入力される。
【0050】第4の切替器29は、前記ミルランバック
信号19の入力によりa側に切換えられて、上下限制限
器28からの保持可能負荷信号27が変化率制限器30
に出力されるようになっており、更に該変化率制限器3
0にもミルランバック信号19が入力されていることに
より、変化率制限器30は、ボイラ負荷指令8から保持
可能負荷信号27まで所要の変化率で負荷を減少させる
負荷減少指令31を低信号選択器32に出力するように
なる。
【0051】低信号選択器32では、トラッキング回路
7からのボイラ負荷指令8に対して小さい値を示す負荷
減少指令31を選択して混焼石炭焚ボイラ5に出力する
ようになる。
【0052】上記により、ミルAのトリップによる負荷
喪失量信号24分だけ前記ボイラ負荷指令8が所要の変
化率で絞り込まれることになる。
【0053】また、前記ミルランバック発生により、ト
ラッキング回路7によってタービン追従モードに切替わ
り、混焼石炭焚ボイラ5で取れる負荷に応じたタービン
出力に対応するボイラ負荷指令8を出力するようにな
る。
【0054】上記ミルランバック発生時の負荷減少指令
31とタービン追従モードのボイラ負荷指令8との関係
は、図4に示すように、負荷減少指令31が変化率制限
器30で設定された変化率で減少するのに対して、ボイ
ラ負荷指令8は、時間遅れをもって減少して行き、最終
的には、一致するようになる。
【0055】前記ボイラ負荷指令8と上下限制限器28
からの保持可能負荷信号27とを引算器33に入力して
引算し偏差の信号33’を求めて該偏差の信号33’を
信号モニタスイッチ35に入力しているので、信号モニ
タスイッチは、前記偏差の信号33’が図4に示すよう
に所定の設定値X以下になることによってミルランバッ
クが終了したことを検出してミルランバック終了信号3
4を出力する。
【0056】ミルランバック終了信号34は、図2のA
ND回路50に出力されることによりミルランバックリ
セット信号49が出力され、該ミルランバックリセット
信号49はタイマ51により所定時間遅らされた後フリ
ップフロップ回路47a,47b,47cに出力され、
これによりミルトリップ信号12a(12b,12c)
及びミルランバック信号19の出力が解除される。
【0057】ミルが2台以上同時にトリップした場合に
もミルのトリップ台数に応じた負荷喪失量信号24分だ
け前記ボイラ負荷指令8が絞り込まれることになるの
で、石炭混焼率に関係なく常に安定したミルランバック
制御を実施することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ミルの
トリップに応じた負荷喪失量信号分だけボイラ負荷指令
を絞り込むように制御しているので、石炭混焼率に関係
なく常に安定したミルランバック制御を自動的に実施す
ることができるという優れた効果を奏し得る。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、トラッキ
ング回路からのボイラ負荷指令と保持可能負荷信号との
偏差の信号が設定値以下になった時にミルランバック終
了信号を出力するようにしているので、ミルランバック
の終了を自動的に且つ確実に検出できるという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示すブロック図
である。
【図2】本発明に用いられるミルランバック指令回路の
ブロック図である。
【図3】関数発生器における石炭喪失量信号と負荷喪失
量信号との関係を示す線図である。
【図4】ランバック発生によるボイラ負荷指令の変化を
示す線図である。
【符号の説明】
1 ミルランバック制御装置 3 ボイラ負荷指令系統 5 混焼石炭焚ボイラ 6 タービン出力 7 トラッキング回路 8 ボイラ負荷指令 12a ミルトリップ信号 12b ミルトリップ信号 12c ミルトリップ信号 14a 第1の切替器 14b 第1の切替器 14c 第1の切替器 15 加算器 16 加算器 17 石炭供給量指令 18 第2の切替器 19 ミルランバック信号 20 掛算器 21 加算信号 22 石炭喪失量信号 23 関数発生器 24 負荷喪失量信号 25 第3の切替器 26 引算器 27 保持可能負荷信号 28 上下限制限器 29 第4の切替器 30 変化率制限器 31 負荷減少指令 32 低信号選択器 33 引算器 33’ 偏差の信号 34 ミルランバック終了信号 35 信号モニタスイッチ A,B,C ミル X 設定値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミルランバック発生時にタービン出力に
    追従したボイラ負荷指令を混焼石炭焚ボイラに出力する
    トラッキング回路を備えたボイラ負荷指令系統と、各ミ
    ルの運転時に「0」の信号を出力しミルトリップ時に
    「1」の信号を出力する第1の切替器と、該第1の切替
    器からの「0」又は「1」の信号を加算する加算器と、
    ミルの夫々に出力されている石炭供給量指令を入力して
    通常時はそのまま通過させミルランバック信号によりミ
    ルランバック発生直前の石炭供給量指令をホールドして
    出力する第2の切替器と、石炭供給量指令に加算器から
    の加算信号を掛算してミルトリップによる石炭喪失量信
    号を出力する掛算器と、石炭喪失量信号を入力して石炭
    喪失量信号に相当した負荷喪失量信号を出力する関数発
    生器と、ボイラ負荷指令を入力して通常時はそのまま通
    過させミルランバック信号によりミルランバック発生直
    前のボイラ負荷指令をホールドして出力する第3の切替
    器と、該第3の切替器からのボイラ負荷指令と関数発生
    器からの負荷喪失量信号とを引算して保持可能負荷信号
    を得る引算器と、保持可能負荷信号の上下限を制限する
    上下限制限器と、トラッキング回路からのボイラ負荷指
    令と上下限制限器からの保持可能負荷信号とを入力して
    通常時はボイラ負荷指令を出力しミルランバック信号に
    より保持可能負荷信号を出力する第4の切替器と、ミル
    ランバック信号によりボイラ負荷指令から保持可能負荷
    信号まで所要の変化率で減少する負荷減少指令を出力す
    る変化率制限器と、該変化率制限器からの指令とトラッ
    キング回路からのボイラ負荷指令を入力して小さい側の
    信号を混焼石炭焚ボイラに出力する低信号選択器とを備
    えたことを特徴とする混焼石炭焚ボイラにおけるミルラ
    ンバック制御装置。
  2. 【請求項2】 トラッキング回路からのボイラ負荷指令
    と上下限制限器からの保持可能負荷信号とを入力して引
    算する引算器と、該引算器からの偏差の信号が設定値以
    下になった時にミルランバック終了信号を出力する信号
    モニタスイッチとを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の混焼石炭焚ボイラにおけるミルランバック制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5886409B1 (ja) * 2014-12-19 2016-03-16 中国電力株式会社 ランバック制御装置およびランバック制御方法
CN109237467A (zh) * 2018-10-10 2019-01-18 贵州新能源开发投资股份有限公司 一种循环流化床锅炉返料阀
CN112393228A (zh) * 2020-11-30 2021-02-23 华北电力科学研究院有限责任公司 一种八角切圆燃煤锅炉的rb跳磨控制装置及方法

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