JPS6350601B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6350601B2
JPS6350601B2 JP10551881A JP10551881A JPS6350601B2 JP S6350601 B2 JPS6350601 B2 JP S6350601B2 JP 10551881 A JP10551881 A JP 10551881A JP 10551881 A JP10551881 A JP 10551881A JP S6350601 B2 JPS6350601 B2 JP S6350601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
coal
output
fuel
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10551881A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS588902A (ja
Inventor
Atsushi Takita
Akira Sugano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10551881A priority Critical patent/JPS588902A/ja
Publication of JPS588902A publication Critical patent/JPS588902A/ja
Publication of JPS6350601B2 publication Critical patent/JPS6350601B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭焚火力発電所プラントの自動制
御に係り、主に石炭の種類による発熱量の変動を
プラントに外乱を与えることなく、適切に補正す
ることを可能にするボイラ制御装置に関する。
近年、代替エネルギー開発に基づくエネルギー
の多様化に伴い、石炭火力発電が注目を浴びてい
る。
ところで石炭は、その産出地等によりその性状
が非常に異なり発熱量も約4500Kcol/Kg〜
7500Kcol/Kgと大きな差がある。種々の銘柄炭
を使用したり、混焼する場合には、この発熱量の
変動が大きな問題となる。以下、従来の制御シス
テム及びその問題点について述べる。
第1図に、石炭焚火力発電所の概略構成図を示
す。石炭焚の場合でもボイラ84、タービン8
5、発電機86等の主機は重油焚の場合と同一で
あるが燃料系統の補機として石炭ミル90、給炭
機99等を有する点に特徴がある。プラント自動
制御装置81はボイラ84の主たる入力である給
水量、燃料量、空気量を調整し、その出力である
蒸気の温度、圧力を目標値に制御し、負荷要求値
に見合う蒸気をタービン85に送り込みプラント
の総括制御を行なうものである。
第2図は、プラント自動制御装置81の主たる
制御機能を示す制御系統図である。10は負荷要
求信号であり、これと発電機出力検出器11の出
力信号は減算器12で比較され比例積分調節器1
3を介して第1図の主タービン加減弁14を繰作
し負荷の調整を行なう。15は主蒸気圧力設定
器、16は主蒸気圧力検出器であり、これらの出
力は減算器17で比較され比例積分調節器18を
介して加算器19で負荷要求信号10と加算され
ボイラ入力指令20となる。
21は関数発生器でありボイラ入力指令20を
負荷に見合つた給水量104に換算しその出力1
04を低位信号選択器22を介して給水流量検出
器23の出力信号と減算器24で比較し比例積分
調節器25により第1図の給水弁26を操作して
ボイラ給水の調整を行なう。
27は関数発生器でありボイラ入力指令20か
ら負荷に見合つた燃料量(燃料先行指令信号10
1)への換算を行なう。主蒸気温度設定器28の
出力は主蒸気温度検出器29の出力と減算器30
で比較され比例積分調節器31を介して信号11
2が作成され、信号112は加算器70で燃料先
行指令信号101と加算される。加算信号106
は低位信号選択器32,33を介して燃料指令信
号102となる。
34は石炭重量流量検出器でありその出力は発
熱量換算信号設定器36の出力と乗算器35によ
り乗算され、重油との混焼のときは重油流量検出
器37の出力と加算器38で加算され合計燃料流
量信号39が求められる。燃料指令信号102及
び合計燃料流量信号39は減算器40で比較され
比例積分調節器41を介し重油弁42、給炭器速
度調節器43を調節し燃料量の制御を行なう。給
炭器速度調節器43は給炭器モータ88を制御す
るものである。
44は関数発生器であり燃料の目標信号108
を、これに見合つた空気量指令信号103への換
算を行なう。45は燃焼排ガス中のO2濃度の設
定器であり、排ガスO2濃度検出器46出力と減
算器47で比較され、積分調節器48を介し乗算
器49により空気流量指令信号103の補正を行
なつて信号109を得、高位信号選択器50を介
して空気流量検出器51の出力と減算器52で比
較され比例積分調節器53でFDF入口ダンパ5
4を操作し空気流量の制御を行なう。
なお、第1図において83は各種設定やプラン
ト状態の表示等を行なう操作卓、7は石炭、92
はバーナ、91は燃料供給管、94はミル内のタ
ーンテーブル、93はロール、97はミル90へ
の搬送用空気取り入れ口、95,96は空気フア
ン、98は再循環ガスダンパである。
以上の如く、プラント自動制御装置81はボイ
ラの主要な入力である給水、燃料、空気をバラン
スさせて制御を行なうが定常状態の各負荷に於け
る給水量、燃料量、空気量は個々のプラントで定
まつているので関数発生器21,27,44に組
み込まれた先行制御が非常に有効である。負荷変
動中の過渡的な主蒸気圧力、主蒸気温度、排ガス
O2の偏差は比例積分調節器18,31、積分調
節器48で補正するように構成されている。
一方、プラントの重要な保護機能としてクロス
リミツト機能がある。これは、上記の如くボイラ
の各負荷に於いて、給水、燃料、空気をバランス
させるためには各量をどの程度とすればよいのか
が既知であるので、これらの間に定められた量以
上のアンバランスが生じた場合にそのアンバラン
ス量を制限して主機損傷の危険を回避する保護機
能である。これは第2図における関数発生器6
0,61,62,63、信号選択器22,32,
33,50より構成される。以下、より具体的に
説明する。
まず関数発生器60は合計燃料量信号39を入
力とし、第3図に示す如く燃料量に見合う給水量
信号104(第3図の点線)に対し更に5%程度
高めの信号(第3図の実線)が出力されるように
設定されている。この回路により、本来は第3図
におけるA点で燃料と給水をバランスさせて運転
すべきところ燃料が異常に減少してB点のごとき
燃料不足状態となつた場合、低位信号選択器22
によりクロスリミツト信号105が選択されるよ
うにし、これにより給水量を減少させてC点の運
転状態とし、給水/燃料のアンバランスによる蒸
気温度の低下に基づく主タービンへの湿り蒸気混
入を防止する。
関数発生器61は給水流量検出器23の出力を
入力し第4図に示す如く給水量に対する燃料量の
換算値信号(加算器70の出力で、これを第4図
に点線で示す。)106に対し更に5%程度高め
の信号107(第4図の実線)が出力されるよう
に設定されている。この回路により本来は第4図
におけるA点で燃料と給水をバランスさせて運転
すべきところ給水が異常低下してB点のごとき給
水不足状態となつた場合、低位信号選択器32に
よりクロスリミツト信号107が選択され、燃料
量を減少させてC点の運転状態とし、給水不足に
よるボイラメタルの異常な温度上昇を防止する。
関数発生器62は空気流量検出器51の出力を
入力し第5図に示す如く空気流量に対する燃料量
の換算値信号108(第5図点線)に対し更に5
%程度高めの信号(第5図実線)が出力されるよ
うに設定されている。常時は第5図におけるA点
で平衡運転しているが、空気量が異常低下して第
5図のB点の状態となつた場合に燃料量をC点ま
で減少させ空燃比を維持し黒煙の発生、バーナー
の失火等を防止する。
63は合計燃料量信号39を入力とする関数発
生器であり第6図に示す如く燃料量に対する空気
量の換算値信号109(第6図点線)に対し5%
程度低めの信号(第6図実線)が出力されるよう
設定されている。常時は第6図におけるA点で平
衡運転しているが、燃料の異常上昇によつて第6
図のB点の状態となつた場合に空気量を第6図の
C点まで増加させて空燃比を維持し、黒煙の発
生、バーナーの失火等を防止する。
従来の重油焚貫流ボイラに於いては、以上に述
べた先行制御、およびクロスリミツトの効果は非
常に大きいが燃料に石炭を用いた場合には、以下
に述べる理由でこれらの機能を十分活用できなく
なるという問題が生ずる。
すなわち、石炭は、その銘柄により性状が大き
く変動し特に発熱量の変化は著しく、170%程度
の変動がある。その為、関数発生器27の出力で
ある燃料先行指令信号101だけでは、主蒸気の
温度を設定値に保持することが出来ず、定常状態
に於いても主蒸気温度の偏差信号を入力とする比
例積分調節器31の積分値が零にならない為有効
に先行制御が行なえなくなる。
このことを第7図で具体的に説明する。第7図
は負荷Lと燃料量Fの関係を示しており、101
は石炭発熱量が規定値の場合の燃料先行指令信号
(第2図の関数発生器27の出力)を示す。この
図で、石炭発熱量が一定のままなら、101で定
まる燃料量とすることで負荷を所定値に保てるは
ずであり、負荷がL1のときには燃料量をF1、負
荷L2のときには燃料量をF2とすればよい。
これに対し、実際には主蒸気温度が変動するた
めに、信号101に第2図の調節器31の出力1
12を加算して、目標燃料量とする。目標燃料量
とは第2図の信号106のことである。調節器3
1の出力は、主蒸気温度がその設定値に保たれて
いるときは本来零となるはずのものであるが、発
熱量の異なる石炭の使用により第7図における特
性111のような燃料が必要となつた場合には、
図中の斜線で示す部分の値を比例積分調節器31
の積分器が記憶して補正する必要がある。例えば
負荷L1では積分器は(F1′−F1)の値を蓄積して
いる。炭質の不均一な石炭火力プラントでは、こ
の補正量は常時発生しており、この状態で負荷が
L2に移ると、先行信号101との加算により
B′点の燃料量F2′に至るがこの場合特性111の
石炭を使用しているために燃料が不足であり、積
分器は更に(F2″−F2′)の信号を蓄積してはじめ
てプラントが定常状態に達する。これは、負荷を
L1からL2に移しても、すぐには所定の燃料量を
投入できないことを意味している。すなわち、負
荷L1からL2への変化に対し、燃料量はF1′(A′点)
からF2′(B′点)を経てF2″(B″点)に至る。そし
て、B′点において主蒸気温度が低下してから比
例積分調節器31がその出力112を変更しては
じめてB2″点に到着する。このため応答が非常に
遅いという問題がある。また、主蒸気温度が安定
しないことになる。
一方、負荷をL2からL1に降下させた場合には、
先行信号だけではB″点からA″点に至り負荷L1
対して余分な燃料(F1″−F1′)が投入された結果
主蒸気温度が上昇し、やがて積分器の蓄積量が
A′に至つてプラントは定常状態に達するのであ
る。このように発熱量の変動は先行信号の効果を
損ねその制御性を劣化させるので、応答時定数が
長くフイードバツク制御ゲインを十分とれない温
度制御系では非常に大きな問題となる。
また、このように石炭の発熱量の変化に伴い第
2図の合計燃料量39が大きく変化して、燃料か
ら給水に対するクロスリミツトの設定(関数発生
器60)及び燃料から空気に対するクロスリミツ
トの設定(関数発生器63)を適切に定めること
が困難であり、クロスリミツト保護機能が有効に
活用出来なくなるという問題がある。
この対策として第2図の石炭発熱量換算信号設
定器36の係数を石炭銘柄に応じて手動で再設定
することが行なわれているが、多銘柄の混燃や、
同一銘柄内での変動もあり、また運用中に不規則
に発熱量が変動するので十分な対応は期待出来な
いという問題がある。
本発明の目的は、石炭焚火力発電所に於いて石
炭の種類の変化による発熱量の変動を検出して修
正することにより、常時先行制御を有効に活用し
十分な制御性を確保し得るプラント自動制御装置
を提供することにある。
本発明の特徴は、石炭の性状変化の中で最も制
御性に大きな影響を及ぼす発熱量の変動が、主蒸
気温度制御用比例積分調節器の積分器の出力とな
つて現われることに注目し、その値から石炭発熱
量を計算しシステムに外乱を与えること無く、自
動的に石炭発熱量換算係数を修正し、常に先行制
御による好適な制御性を得るようにしたのであ
る。
本発明の推奨される一実施例に於いては、負荷
変化中に於いても、発熱量変動を検出し最適な石
炭発熱量換算係数修正が可能であるように構成さ
れている。
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。
第8図にて一点鎖線で囲んだ部分60の本発明の
一実施例として第2図の従来回路に追加した補償
回路である。第8図中第2図と同一番号の要素は
第2図におけると同一機能を持つものである。
この補償回路の詳細動作は後述するとして、こ
の回路60は2つの出力を与える。その1つは現
在使用している石炭の単位重量当たりの熱量(以
下単に熱量比という)に相当する信号215であ
り、乗算器35において石炭重量流量検出器34
の出力と乗算されボイラへ投入される石炭の有す
る総熱量を求められる。2つめは、積分器311
の出力を修正するための信号214と208であ
る。補償回路60におけるこれらの出力信号によ
る補正動作は通常は実施されず、積分器311の
出力301が予想外に大きく変化したことをもつ
て実施される。
以下補償回路60によつて説明する。まず、信
号215を決定する回路とその動作について述べ
る。第9図に示すように、補償回路60の第1の
入力である負荷要求信号10に応じて、基準信号
発生回路201は、発熱量補正を行なうための基
準信号302を作成する。基準信号302は負荷
要求信号10の変化中とその直後において、それ
以外の時よりも絶対値が大きな値とされる。
第2の入力は、比例積分調節器31内の積分器
311の出力301である。301は、仮りに、
発熱量の変動がなくても、第9図に301で示す
ように常時(負荷要求信号10が一定のときで
も)微小変動しており、更に負荷変化時にはその
変動がほぼ負荷変化率に比例して増減する。本実
施例ではこのことに着目し基準信号発生回路20
1は負荷要求信号が変化中である場合に、変化の
ない場合と比較してより大きくなるような信号、
すなわち第9図に302で示すような基準信号を
作成するようにしている。なお、負荷変化終了後
も311の出力301がほぼ零値に整定するのに
若干の時間遅れがあるので、基準値302は負荷
変化終了後は一定の変化率で定常時の値に引き戻
すようにされる。
第10図は基準信号発生回路201の具体的な
実施例である。401は負荷要求信号10を入力
しその変化率を計算し出力するものであり、従つ
て負荷変化中のみ出力する。402は入力信号の
絶対値を求めるもので、負荷増加時も負荷減少時
も正値出力を与える。403は信号検出器であ
り、402の出力が403内で設定した基準値に
なつた場合(負荷変化中)その出力が“1”とな
り通常は“0”を出力する。404は信号切替器
であり403の出力が“1”の場合“a”側の信
号を“0”の場合“b”側の信号を通過させる。
406は定数設定器であり定常時の基準値S1を作
成するものである。407は変化率制限器であり
403の出力が“1”の場合にはその出力値値を
瞬時に入力値一致させ、403の出力が“0”の
場合は“1”から“0”に変わる直前の値を出発
点として定められた変化率で入力信号に追従す
る。以上の回路により負荷要求信号10に対応し
た基準信号302が得られる。なお、負荷要求信
号10は負荷変化中には常に同じ変化率となるよ
うに保持されているので、負荷変化中の時の基準
信号302は一定値となる。
第8図の絶対値計算回路203は積分器311
の出力信号301の絶対値を求めるものであり、
204は積分器301の極性信号“+1”又は
“−1”を判定し出力する。
205は減算器でありその出力303は積分器
311の出力301から基準信号302を減算し
たものである。
基準信号302及び基準信号からの偏差303
は各々第8図における乗算器206,207によ
り符号を付けられ208,209となる。209
は除算器211で石炭重量流量信号210で割ら
れた後減算器212において石炭発熱量換算信号
設定器36の出力215を減算され213とな
る。
36はいわゆるアナログメモリ要素であり第1
1図に示す如くインターロツク入力214が
“1”の場合その出力215は入力213に追従
する。入力214が“1”から“0”に切替わる
と、その直前の入力を出力値として保持する。イ
ンターロツク入力214は次のようにして決定さ
れる。
すなわち、第8図の224は信号検出器であ
り、積分器311の出力301が基準信号302
を越えたことを検出する。225はパルサーであ
り、プラント自動制御装置の基本演算周期の整数
倍の周期で同期したパルス列を発生し発熱量換算
係数の修正動作を行なうタイミングを決定する。
以上の回路により、信号215が決定される。
この動作について説明すると、まず第9図のよう
に積分器311の出力301の絶対値が基準信号
302よりも小さいとき、信号検出器224は不
動作であり、インターロツク入力214は“0”
である。このときアナログメモリ36は自己の出
力を保持し続けており、発熱量換算係数の信号2
15の修正は行なわれない。
これに対し、第13図に示す場合には修正が行
なわれる。第13図において、501は石炭発熱
量の変動を示す。時刻t1からt2のT間に石炭銘柄
の変動により発熱量が低下したとする。これに対
応して主蒸気温度が低下しその制御偏差に応じて
積分器311の出力301が増加し基準信号発生
回路201の発生した基準信号302を越える。
この時点で第8図の信号検出器224が基準信号
を越えた事を検出しその出力を“1”とする。
今、制御が自動であれば、パルサー225の出力
が“1”となつた時点で修正条件が成立する。こ
の時点がt3でありこのタイミングで発熱量修正を
次の手順で行なう。
第11図aはアナログメモリ36と減算器21
2の回路を示し、同図bはその入出力波形を示
す。この図からも明らかなようにアナログメモリ
36の出力215は、インターロツク入力214
が“0”のとき、そのときの出力を保持し続け、
インターロツク入力214が“1”となつたと
き、そのときの保持値に、そのときの入力信号2
13を加減算する。例えば、時点t4では、その保
持値215(t3)にt4の時点の入力値213(t4)を加算
する。このようにして得られた新しい保持値215
(t4)は、特点t4における除算器211の出力値
である。このようにして、石炭発熱量の換算係数
が乗算器35において修正される。
第8図の回路においては、以上のようにして、
信号215により乗算器35において石炭重量流
量検出器34の出力を修正する。例えば、低質の
石炭を使用したときには主蒸気温度が低下する結
果乗算器35の出力は減少する方向に修正され
る。そして、減算器40の出力が増加し燃料を増
大させることで所定の主蒸気温度を確保するよう
に作動する。これに対し、比例積分器31の積分
器311の出力についてみると、主蒸気温度が定
格温度に回復し、主蒸気温度が定格温度より小と
なつて初めて減少しはじめる。このようにして、
いずれ積分器311の出力は零となるが、この間
は先行信号101と補償信号112の和信号によ
り燃料量と空気量が決定される。
ところで、第2図の制御装置の望ましい制御状
態は、先行信号によつてのみ各制御量が定められ
ることであり、経済的であることである。これに
対し、上記の状態は必ずしも経済的でないという
だけでなく、大きな補償信号112が長期間与え
られている結果前記のクロスリミツト機能の良好
な作動が容易でないということを意味する。この
点、燃焼量の補正は信号215によつて達成され
ているから、むしろ積分器311の出力301を
減少し補償後の信号39に見合つたものとする必
要がある。
補償回路60の第2の出力208は、上述の点
に鑑みて積分器311の出力を減少させるもの
で、第12図に示すように積分器311は主蒸気
温度偏差信号221と乗算器206の出力208
とを入力し、切り替え信号214が“0”のとき
信号221を選択してこれを積分する。同図bは
積分器311の出力301と入力221,208
の関係を示すもので信号214が“0”のとき、
入力221を積分する。信号214が“1”のと
き、入力221を208に切り替え出力信号30
1を入力208に一致させる。
補償回路60の2つの出力信号208と215
は、タイミング信号214によつて同時に発生さ
れ低質石炭使用の場合、一方では積分信号301
とその基準値208の偏差によつて信号215を
用いて発熱量換算係数を減少せしめ、他方では同
じ積分信号301とその基準値208の偏差によ
つて信号208を用いて積分器311の出力を修
正する。
上記した様に本発明によれば、プラントに外乱
を与えること無く石炭発熱量換算係数(第8図2
15)を石炭流量側で補正することにより負荷と
燃料量の関係を第7図の101に示す関係に保つ
ことが出来、常に先行技術を有効に作動させるこ
とが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は石炭焚火力発電所の概略構成を示す
図、第2図はプラント自動制御装置の主たる制御
機能を示す制御系統図、第3図から第6図は夫々
関数発生器60,61,62,63の設定状況を
示す図。第7図は石炭発熱量変動の為先行技術が
有効に行なえない様子を示す図、第8図は本発明
の一実施例を示す図、第9図は発熱量修正を行な
うか否かの判定を行なう為の基準信号を示す図、
第10図は基準信号作成回路201の構成及び動
作説明図、第11図はメモリ要素36の動作説明
図、第12図は積分器311の動作説明図、第1
3図は本発明の一実施例の動作説明図である。 31……主蒸気温度調節器、311……積分
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 負荷要求信号を主蒸気温度の設定値及び検出
    値の偏差に関する信号で補正して燃料要求信号を
    得、該燃料要求信号と検出した燃料信号との差に
    応じて燃料となる石炭量を定める手段を有する石
    炭焚火力発電所の制御装置において、 上記主蒸気温度偏差に関する信号及び負荷要求
    信号を取り込み、負荷要求信号の変化に基づいて
    所定の基準信号を作成する回路と、この基準信号
    と主蒸気温度偏差に関する信号との大小関係を比
    較し、主蒸気温度偏差が基準信号を超えた場合
    に、該主蒸気温度偏差が小となるように、上記石
    炭量を定める手段に対し、石炭量を補正する信号
    を出力する回路とを含む石炭量補正回路を具備す
    ることを特徴とする石炭焚火力発電所の制御装
    置。
JP10551881A 1981-07-08 1981-07-08 石炭焚火力発電所の制御装置 Granted JPS588902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10551881A JPS588902A (ja) 1981-07-08 1981-07-08 石炭焚火力発電所の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10551881A JPS588902A (ja) 1981-07-08 1981-07-08 石炭焚火力発電所の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS588902A JPS588902A (ja) 1983-01-19
JPS6350601B2 true JPS6350601B2 (ja) 1988-10-11

Family

ID=14409814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10551881A Granted JPS588902A (ja) 1981-07-08 1981-07-08 石炭焚火力発電所の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS588902A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62123252U (ja) * 1986-01-23 1987-08-05
JP4596949B2 (ja) * 2005-03-28 2010-12-15 中国電力株式会社 石炭火力発電プラント効率補正方法及びそのシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS588902A (ja) 1983-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050178759A1 (en) Method and apparatus for drum level control for drum-type boilers
CA1079139A (en) Boiler control providing improved operation with fuels having variable heating values
JPS6033971B2 (ja) 発電装置用の制御装置
JPS6350601B2 (ja)
JPS6391402A (ja) ボイラ制御装置
US4064698A (en) Boiler control having a heating value computer and providing improved operation with fuels having variable heating values
JPH0942606A (ja) 貫流ボイラ蒸気温度制御装置
JP2006046874A (ja) ドラムレベル制御装置
JP4637943B2 (ja) 加圧型流動層ボイラの制御方法
JPH0776604B2 (ja) ドラムレベル制御装置
JP2511400B2 (ja) 貫流ボイラの蒸気温度制御方式
JP2645707B2 (ja) ボイラ自動制御装置
JPH05157204A (ja) 複数ボイラ設備における補助ボイラの燃料制御装置
JPS60263014A (ja) 燃焼制御方法
Metcalfe et al. Operational experience with fossil-fired generating plant under automatic load control
JPH0245770B2 (ja)
JP2006064188A (ja) ボイラの再熱器蒸気温度の制御方法および装置
JPS60134904A (ja) 火力プラントの協調制御装置
JPS61175406A (ja) ボイラ再熱蒸気温度制御装置
SU848893A1 (ru) Способ автоматического регулиро-ВАНи пОдАчи ТОплиВА B пАРОгЕНЕРАТОРСВЕРХКРиТичЕСКОгО дАВлЕНи
JPH11108306A (ja) 過熱器スプレ制御装置
JPS6124903A (ja) ボイラ自動制御装置
SU758106A1 (ru) Регулятор мощности энергетической установки
JPH07310902A (ja) 貫流ボイラの蒸気温度制御方法
JPH0238843B2 (ja)