JPH09510596A

JPH09510596A - ハイブリッドネットワークアクセスのための装置および方法

Info

Publication number: JPH09510596A
Application number: JP8501310A
Authority: JP
Inventors: ダグラス・エムディロン、
Original assignee: エイチイー・ホールディングス・インコーポレーテッド・ディービーエー・ヒューズ・エレクトロニクス
Priority date: 1994-06-08
Filing date: 1995-06-08
Publication date: 1997-10-21
Also published as: US5968129A; WO1995034153A1; EP0765560A1; US6571296B1; FI964919A; AU706160B2; US6115750A; AU2700995A; US20050053082A1; US6519651B1; US5995725A; US6839770B1; US6016388A; FI964919A0; US6338131B1; US20020073225A1; US6321268B1; US5852721A; US20110035463A1; US5995726A

Abstract

(57)【要約】パーソナルコンピュータが、通常のダイヤルアップリンクを使用してＴＣＰ／ＩＰネットワークへメッセージを送信し、高速度１方向衛星リンクを使用してＴＣＰ／ＩＰネットワークからデータをダウンロードするシステムである。好ましい実施形態は、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに接続するために通常のＳＬＩＰプロバイダを使用し、標準のドライバインターフェイスを有する市販のソフトウエアＴＣＰ／ＩＰパッケージを使用する。スプーフィングプロトコルは、衛星通信に本質的に存在する長い電波遅延を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】ハイブリッドネットワークアクセスのための装置および方法発明の背景本出願は、コンピュータネットワーク、特にコンピュータネットワークに対して高速度で規則的速度のアクセスを可能にする方法および装置に関する。インターネットは、ＴＣＰ／ＩＰネットワークの１例である。インターネットは１千万人以上のユーザを有している。通常、インターネットに対するアクセスは、ＳＬＩＰ（直列ラインＩＰ）、ＰＰＰのようなプロトコルを使用する地上ダイヤルアップモデムのような低速で、廉価な方法を使用して、またはスイッチされた５６Ｋｂｐｓ、フレーム中継、ＩＳＤＮ（サービス統合デジタルネットワーク）、またはＴｌのような高速で、一層高価な方法を使用することによって達成される。ユーザは、一般的にインターネットのようなネットワークから大量のデータを受信する（ダウンロードする）ことを所望している。したがって、ネットワークから情報をダウンロードするためにのみ使用される１方向リンクを有することが望ましい。典型的なユーザは、自分が送信するデータよりもはるかに一層多くのデータをネットワークから受信する。したがって、この１方向リンクは大量のデータを非常に速く伝送できることが望ましい。要求されているものは、情報をダウンロードするためにのみ使用される高帯域幅の１方向リンクであり、その一方でデータをネットワークへ送信するために一層低速の１方向リンクが使用される。現在、全てのユーザがネットワークに対する高速度リンクに対するアクセスを有している訳ではない。全てのユーザを光ファイバラインのような物理的高速度ラインを介してインターネットのようなネットワークに接続するには長い時間がかかるので、既存の下位構造を使用する一定の形式の高速度ラインを構成することが望ましい。ある種の形式の高速度ネットワークリンクは、長い伝播遅延を有する。例えば、リンクは１０Ｍｂｐｓで情報を送信するが、情報の所定の部分がネットワークにおけるソースと目的地との間を移動するためには数百ミリセカンドの時間がかかる。さらに、高速度低密度リンクにおいて、低速度の速度の戻りリンクは往復伝送伝播時間を増加して、スループットを制限する。一般的に構成されているように、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルは、長い伝播遅延を伴なう高速度リンクにおいて動作するように設計されていない。したがって、そのようなリンクにおいて情報を送信する時には伝播遅延を考慮することが望ましい。本発明の概要本発明は、高速度の１方向衛星リンクを使用してユーザがデータをダウンロードすることを可能にし、その一方でネットワークへ送信されるデータに対して通常の低速度インターネット接続を使用することによって従来の技術における問題および欠点を克服している。本発明は、衛星通信に固有の長い伝播遅延の問題を解決する“スプーフィング（spooling）”技術を使用している。本発明の目的にしたがって、ここで具体化され広く説明されているように、本発明はネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムであり、そのシステムはネットワークに対するリンクを有するソースコンピュータと、ネットワークに対するリンクを有する目的地コンピュータと、情報がソースコンピュータから目的地コンピュータへ転送されることを可能にするソースコンピュータと目的地コンピュータとの間の衛星インターフェイスと、ネットワークにおいてソースコンピュータから情報を要求するための目的地コンピュータにおける手段と、要求に応答してソースコンピュータから送られた情報パケットを受信し、衛星インターフェイスを介して目的地コンピュータへ情報パケットを送信する手段と、および情報パケットの受信に応答してＡＣＫメッセージをソースコンピュータへ送信し、ＡＣＫメッセージが目的地コンピュータから入来するようにソースコンピュータに示される手段とを具備している。さらに本発明の目的にしたがって、ここで具体化され広く説明されているように、本発明はＴＣＰ／ＩＰネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムにおけるゲートウエイであり、それにおいてネットワークは、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクおよび高速度衛星インターフェイスに対するリンクを有するソースコンピュータと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクおよび高速度衛星インターフェイスに対するリンクを有する目的地コンピュータとを含み、ゲートウエイはソースコンピュータから送信される情報パケットを受信し、衛星インターフェイスを介して情報パケットを目的地コンピュータへ送信する手段と、および情報パケットの受信に応答してＡＣＫメッセージをソースコンピュータヘ送信し、ＡＣＫメッセージが目的地コンピュータから入来するソースコンピュータに示される手段を含んでいる。本発明の目的および利点は、以下の記述において部分的に説明されており、記述から部分的に明白になるか、または本発明を実行することによって理解することができる。本発明の目的および利点は、添付の請求の範囲において特に示された素子および組合せによって実現され、達成される。図面の簡単な説明本明細書の一部分に組込まれ、それを構成している添付の図面は、本発明の幾つかの実施形態を示し、その記述説明と共に本発明の原理を説明している。図１は、本発明の好ましい実施形態のハードウエアブロック図である。図２は、図１のハイブリッド端末の一部分の図である。図３は、ＩＰパケットのフォーマットを示す図である。図４は、エサーネットパケットのフォーマットを含む複数のパケットのフォーマットを示す図である。図５は、トンネリングパケットのフォーマットを示す図である。図６は、図１のハイブリッド端末によって実行されるステップ図である。図７は、トンネリングパケットにおける部分的なデータの例を示す図である。図８は、図１のハイブリッド端末によって実行されるステップのフローチャートである。図９は、図１のハイブリッドゲートウエイによって実行されるステップの図である。図１０は、図１の衛星ゲートウエイに送信されるパケットのフォーマットを示す図である。図１１は、ＴＣｐパケットのフォーマットを示す図である。図１２は、アプリケーションサーバからハイブリッドゲートウエイへ、および衛星リンクを介してハイブリッドゲートウエイからハイブリッド端末へ送信されるパケットを示すはしご型図である。図１３のａ乃至ｅは、図１のハイブリッドゲートウエイによって実行されるステップのフローチャートである。好ましい実施形態の詳細な説明ここで、その例が添付の図面に示されている本発明の好ましい実施形態を詳細に参照する。同一または同様のパーツを参照するために、全図面において同じ参照番号が使用されている。Ｉ．概要本発明の好ましい実施形態は、ユーザのコンピュータと、インターネットまたはプライベートなＴＣＰ／ＩＰネットワークのようなＴＣＰ／ＩＰネットワークとの間で高速度１方向リンクを構成する衛星技術を使用している。この高速度リンクは、ネットワークからデータをダウンロードするために使用される。ユーザのコンピュータは、ネットワークへデータを送信するための通常のＴＣＰ／ＩＰリンクも有している。本発明は、衛星のような種々の形態の高速度の１方向リンク、およびケーブルテレビジョンラインを使用することができる。本発明は、ＴＣＰ／ＩＰネットワークのような種々の形態の低速度ネットワーク、ダイヤルアップ電話装置、ＩＳＤＮＤ−チャンネル、ＣＰＤＰ、および低速度衛星路を使用することができる。本発明の記載された実施形態は、高速度１方向リンクを設定するために衛星を使用している。衛星は大きな地理的領域にわたってサービスし、送信機と受信機との間の距離に対して敏感ではない。さらに、衛星は、２点間および放送アプリケーションにおいて非常に有効であり、人為的災害に対して回復性および抵抗性がある。しかしながら２方向衛星は、衛星の地上ステーションのハードウエアの購入および設置に伴うコストのために使用するための費用が高い。以前は、これらのコストは、消費者の手の届かない衛星通信におけるものであった。本発明は、パーソナルコンピュータが非常に実際的なコストでネットワークから衛星を介してダウンロードされた情報を受信することを可能にする。本発明において、１方向衛星リンクが使用されるので、衛星通信のコストが減少される。受信専用の地上ステーション装置は、それが送信／受信アンテナよりも必要な電子装置が少ないので、製造するのに一層廉価である。当業者によく知られているように、インターネットおよび類似のＴＣＰ／ＩＰネットワークによる通信は、送信制御プロトコル／インターネットプロトコル（ＴＣＰ／ＩＰ）と呼ばれる１群（セット）のプロトコルによって達成される。ＴＣＰ／ＩＰプロトコルは、参照文献（Douglas Comer氏著、Prentice-Hall，Inc ．Englewood Cliffs，N.J.，1991年発刊）に記載されている。 II．ハイブリッドＴＣＰ／ＩＰアクセス図１は、本発明の好ましい実施形態のハードウエアのブロック図である。図１は５つのサブシステム、すなわちハイブリッド端末110、ＳＬＩＰプロバイダ（インターネット接続）130、アプリケーションサーバ140、ハイブリッドゲートウエイ150、衛星ゲートウエイ160を含んでいる。ハイブリッド端末110は例えば960 0ボーモデムのようなモデム190に接続され、それは電話線192を介してＳＬＩＰプロバイダ130に接続される。衛星送信機170、衛星175、および衛星受信機180は、衛星ゲートウエイ160からハイブリッド端末110へデータを転送するための高速度１方向リンクを含んでいる。ＳＬＩＰプロバイダ130、アプリケーションサーバ140、およびハイブリッドゲートウエイ150のそれぞれはインターネット128へ接続される。当業者によく知られているように、インターネット128は“複数のネットワークのネットワーク”であり、図１に示されているように一般的な用語（general terms）においてのみ視覚的に描写できる。ハイブリッド端末110、ＳＬＩＰプロバイダ130、アプリケーションサーバ140 、ハイブリッドゲートウエイ150、および衛星ゲートウエイ160のそれぞれは、メモリ（図示されていない）に記憶された命令を実行する処理装置（図示されていない）を含んでいる。本発明のその他のパーツは、Ｉ／Ｏ処理装置のようなここに説明されていない処理装置も含んでいる。好ましくは、ハイブリッド端末110 、ハイブリッドゲートウエイ150、および衛星ゲートウエイ160は、３３ＭＨz以上で動作する80386/80486ベースのパーソナルコンピュータを含むパーソナルコンピュータとして構成されるが、これらの素子はここに記載されている機能を実行することのできる任意のデータ処理システムを使用して構成される。記載された実施形態において、ＳＬＩＰプロバイダ130は通常のＳＬＩＰプロバイダであり、アプリケーションサーバ140は、ＴＣＰ／ＩＰを介してインターネットに接続可能なアプリエーションサーバである。図１に示されているように、ハイブリッド端末110は、アプリケーションソフトウエア112、ドライバソフトウエア114、ハイブリッド端末110をモデム190に接続する直列ポート122、およびハイブリッド端末110を衛星受信機180に接続する衛星インターフェイスハードウエア120を含むことが好ましい。図２は、アプリケーション112におけるソフトウエア、ドライバ114、直列ポート122、および衛星インターフェイス120におけるソフトウエアの間の関係を示している。アプリケーションソフトウエア112は、フロンティア社によって製造されたＳｕｐｅｒＴＣＰ、Ｎｅｔｍｎａｇｅｒ社によって製造されたＣｈａｍｅｌｅｏｎ、およびＳｐｒｙ社によって製造されたＩＲＮＳＳのようなＴＣＰ／ＩＰソフトウエアを含んでいる。記載の実施形態は好ましくは、ＳｕｐｅｒＴＣＰＴＣＰ／ＩＰパッケージで動作し、したがってＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210とドライバ114との間の標準インターフェイス212を使用する。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210とドライバ114との間の標準インターフェイス212の例は、Ｃｒｙｓｏｎ−Ｃｌａｒｋパケットドライバ明細および３Ｃｏｍ／マイクロソフトネットワークドライバインターフェイス明細（ＮＤＩＳ）を含む。その他の実施形態は、ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210とドライバ114との間においてその他の基準または基準に合っていないインターフェイスを使用している。図２に示されているように、アプリケーションソフトウエア112は、ＦＴＰのような既知のインターネットユーティリティ、およびＭｏｓａｉｃおよびＧｏｐｈｅｒ（図示されていない）のような既知のユーザインターフェイスも含んでいる。アプリケーションソフトウエア112はまた、他のユーティリティ、例えばＮｅｗs ａｎｄＡｒｃｈｉｅ（図示されていない）を含むこともできる。以下の段落は、ハイブリッド端末110からの要求がインターネット128を通ってアプリケーションサーバ140にどのように伝送されるか、およびアプリケーションサーバ140の応答が衛星リンクを介してハイブリッド端末110においてユーザに伝送されて戻されるかを説明している。各サブシステムの動作は、以下で別の箇所において詳細に記載されている。本発明において、ハイブリッド端末110は２つのＩＰアドレスを与えられている。１つのＩＰパケットアドレスは、ＳＬＩＰプロバイダ130に対応し、ＳＬＩＰサービスプロバイダによって割当てられている。他方のＩＰアドレスは、衛星インターフェイス120に対応し、ハイブリッドサービスプロバイダによって割り当てられている。ＩＰアドレスは、ＳＬＩＰおよび衛星ネットワーク管理者によって割当てられ、ハイブリッド端末のハードウエアおよびソフトウエアの設置形態の一部分としてハイブリッド端末110へ負荷される。これらの２つのＩＰアドレスは、完全に異なる物理的ネットワークに対応する。ＳＬＩＰプロバイダ130 は、衛星ＩＰアドレスについて、またはユーザが衛星サービスを使用しているか否かに関して何も“知らない”。インターネット内の何れかの場所におけるホストが、ルータ、ゲートウエイ、およびＡＲＰ（アドレス分解能プロトコル）のインターネット経路設定方式を使用することによって衛星ＩＰアドレスにパケットを供給しようとするならば、パケットが衛星ＩＰインターフェイスに到達できる唯一の方法は、衛星ゲートウエイ160を通って経路設定されることによって衛星を横切ることである。以下の例は、ハイブリッド端末110におけるユーザが、ＦＴＰ（ファイル転送プロトコル）サーバソフトウエアを実行しているアプリケーションサーバ140のような遠隔装置に対する要求を送信することを所望すると仮定している。アプリケーションサーバ140において実行しているＦＴＰソフトウエアは、ファイル転送要求を受信し、適切な方法でそれらに応答する。図１は、図１の素子間で送信されるパケットのソースフィールド（ＳＡ）および目的地フィールド（ＤＡ）の内容を示している。アプリケーションサーバ140 からハイブリッド端末110へ送信されるファイルおよびファイルの応答に対する要求は、以下の経路を通る。１）ハイブリッド端末110内において、ＦＴＰのクライアントソフトウエア230は要求を生成し、それをＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210へ送る。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210は、ＴＣＰパケット（図１１参照）中に要求を配置する。次に、ＴＣＰパケットは、図３に示されているフォーマットを有するＩＰパケット中に配置される。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210は、図４に示されているようにエサーネットパケット内にＩＰパケットを配置し、エサーネットパケットをドライバ 114へ送る。このパケットは、衛星インターフェイス120に対応するソースＩＰアドレスおよびアプリケーションサーバ140の目的地ＩＰアドレスを有する。２）ドライバ114において、エサーネットヘッダおよび検査合計は、パケットから取除かれ、ＩＰパケットは別のＩＰパケット内にカプセル化されるかまたは“ トンネルされ”、直列ポート122によってＳＬＩＰプロバイダ130へ送られる。図５は、トンネルされたパケットのフォーマットを示している。図７は、トンネルされたパケットの１例を示している。カプセル化は、ＳＬＩＰプロバイダ130に対応するソースアドレスおよびハイブリッドゲートウエイ150に対応する目的地アドレスを有する元のパケット540の前に新しいＩＰヘッダ530を付加する。３）ＳＬＩＰプロバイダ130は、ＩＰパケットを受信し、トンネリングヘッダを解析し、それがハイブリッドゲートウエイ150へ向うことが定められていると考えて、パケットをハイブリッドゲートウエイ150へ送るために標準インターネット経路設定を使用する。４）ハイブリッドゲートウエイ150がパケットを受信する時、それはトンネリングヘッダを取除き、目的地としてアプリケーションサーバ140を有する正しいヘッダを示す。その後パケットはインターネット128へ送り戻される。５）インターネットは、パケットをアプリケーションサーバ140へ経路設定し、要求されるファイルで応答し、要求のソースＩＰアドレス、すなわちハイブリッド端末の衛星インターフェイス120のＩＰアドレスに対する応答にアドレスする。６）ハイブリッド端末の衛星インターフェイス120を発見するために、インターネット経路設定プロトコルは、ハイブリッドゲートウエイ150に接続されたルータ／ゲートウエイを含むサブネットに対してパケットを送る。衛星ゲートウエイ 160およびハイブリッドゲートウエイ150と同じ物理的ネットワークにおけるルータが、（衛星インターフェイス120の物理的アドレスを発見するために）衛星インターフェイス120のＩＰアドレスに対してＡＲＰを送る時、ハイブリッドゲートウエイ150は“送信してください”と応答する。したがって、アプリケーションサーバ140およびインターネット128の残りは、ハイブリッドゲートウエイ150 に送られたパケットがハイブリッド端末の衛星インターフェイスに到達すると考える。７）ハイブリッドゲートウエイ150がアプリケーションサーバ140から応答パケットを受信すると、それは衛星ゲートウエイ160にそれを送る。記載された実施形態において、ハイブリッドゲートウエイ150は、衛星リンクにおいて使用され、衛星パケットの目的地を独特な方法で識別する衛星インターフェイスＩＰアドレスを使用する特定のパケットのフォーマットにパケットをカプセル化する。その後、ハイブリッドゲートウエイ150は、エサーネットにおいてパケットを衛星ゲートエイ160へ送る。８）衛星ゲートウエイ160は、それがハイブリッドゲートウエイ150から受信したパケットを衛星リンクによって放送する。９）衛星インターフェイス120をサービスするハイブリッド端末110におけるドライバ114は、ヘッダ中の衛星インターフェイスＩＰアドレスを探知する衛星送信機170について全てのパケット放送を走査する。それがその１つを識別すると、それを捕獲し、衛星ヘッダを取除いて応答ＩＰパケットを明らかにし、それをドライバ114へ送信する。したがって、インターネット128へ送信されたＩＰパケットは、ＳＬＩＰ接続によって伝送され、一方でインターネット128からのＩＰパケットは衛星リンクによって伝送される。以下の段落は各サブシステムの動作を一層詳細に記載している。Ａ．ハイブリッド端末ハイブリッド端末110は、ユーザと相互作用する端末である。すなわち、ハイブリッド端末110は、マウス、キーボード、等のようなユーザインターフェイス装置（図示されていない）を含んでいる。図１に示されているように、ハイブリッド端末110は、１つ以上のアプリケーションプログラム112（ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210を含んでいる）、およびドライバ部118を使用して直列ポート122とモデム190とを介してＳＬＩＰプロバイダ130と通信し、ドライバ部116を使用して衛星インターフェイス120を介して衛星受信機180と通信するドライバソフトウエア114を含んでいる。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210に対して、ドライバ114はエサーネットカードであると考えられるが、ドライバ114は実際には（衛星インターフェイス120を介して）衛星受信機180および（直列ライン122およびモデム190を介して）ＳＬＩＰプロバイダ130に接続されている。したがって、ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210 が実際に２つの物理的ネットワーク（ＳＬＩＰダイヤルアップネットワークおよび衛星ネットワーク）と通信している時、それは単一の物理的ネットワークと通信していると考える。エサーネットは、ゼロックス社、インテル社、およびデジタルイクイプメント社によって標準化されたパケット交換プロトコルであり、それは、これらの３つの会社の何れからでも入手可能であり、参照文献中に記載されている。図６は、図１のハイブリッド端末110のドライバ114によって実行されるステップの図である。図６に示されているように、ドライバ114はＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210からデータパケットを受信し、直列ポート122およびモデム190を介してＳＬＩＰプロバイダ130にそれらを供給する。アプリケーションサーバ140によって送られるパケットは、衛星受信機180を通して受信され、衛星インターフェイス120を通って、衛星ドライバ220およびドライバ114へ送られ、それは受信されたパケットをＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210へ送る。以下の段落は、ドライバ114によって実行される２つの基本的な機能（トンネリングおよびＡＲＰ処理）と、記載された実施形態における種々の構成の詳細を説明している。１．“トンネリング” 上記のように、ハイブリッド端末110はそれに関連付けられた２つのＩＰアドレス、すなわちＳＬＩＰプロバイダ130に対するものと衛星インターフェイスに対するものとを有する。要求を含むパケットはハイブリッド端末110からインターネット128を介してアプリケーションサーバ140へ送られ、一方で応答を含むパケットは衛星リンクを介して送り戻される。トンネリングはアプリケーションサーバ140を“騙して”、送信側（直列ポート122）ではなく異なるＩＰアドレス（衛星インターフェイス）へ応答を送信する方法である。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210からドライバ114により受信されたパケットは、衛星ゲートウエイ160のソースアドレスとアプリケーションサーバ140の目的地アドレスとを有する。図６のステップ610に示されているように、ドライバ114はエサーネットヘッダおよび検査合計を取除き、ＳＬＩＰプロバイダ130のソースアドレスおよびハイブリッドゲートウエイ150の目的地アドレスを有するＩＰトンネリングヘッダ中へＩＰヘッダをカプセル化する（図７参照）。上記のように、ハイブリッドゲートウエイ150において、トンネリングヘッダは取除かれ、パケットはアプリケーションサーバ140へ送信されるインターネット128へ送り戻される。トンネリングヘッダを形成する時、ドライバ114は次の例外を除いて古いヘッダから新しいものへ全ての値をコピーする。トンネリングヘッダのソースおよび目的地アドレスは上記のように変化する。さらに、全パケット長フィールド510 は、長さフィールド310とトンネリングヘッダの長さとを加えた内容を含むように変更される。フィールドの幾つかが変更されたので、ドライバ114は最後にトンネリングヘッダの検査合計520を再び計算する。２．ＡＲＰ処理ＡＲＰ（アドレス分解能プロトコル）は、ＴＣＰ／ＩＰによってエサーネットアドレスのような物理的アドレスをＩＰアドレスに対してダイナミックに結合するために使用される。ＴＣＰ／ＩＰが、物理的アドレスを知らないＩＰアドレスを発見した時、ＴＣＰ／ＩＰは全てのノードに対してＡＲＰパケットを放送し、ＴＣＰ／ＩＰにＩＰアドレスに対応する物理的アドレスを報告する応答を期待する。初期化中に、ドライバ114が、ＴＣＰ／ＩＰパッケージが送るパケットがエサーネットパケットであり、パケットを高速度で受信するためにＴＣＰ／ＩＰパッケージが準備されることを確実にするエサーネットカードであることをドライバ114はＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210に示す。図６のステップ620に示されているように、ＴＣＰ／ＩＰがＡＲＰパケットを送ったことをドライバ114が検知した時、ドライバ114は物理的アドレスを生成し、応答パケットをＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210へ送る。パケットがＳＬＩＰプロバイダ130へ送信される前にドライバ144がＴＣＰ／ＩＰからパケットにおけるエサーネットヘッダを取除くので、物理的アドレスの内容は関連していない。３．その他の機能図６のステップ630に示されているように、ドライバ144によって衛星受信機18 0から（衛星ドライバ114を介して）受信されるパケットは、単にＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210へ送られる。以下の段落は記載された実施形態における構成の詳細を説明している。好ましい実施形態において、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルによって要求されなくてもＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210（例えばフロンティア社のＳｕｐｅｒＴＣＰ）は、受信する各パケットに対してＡＣＫ（承認）を送る。この状態において、多くのパケットはＳＬＩＰプロバイダ130に対するスローリンク（slow link）を完了する。ＴＣＰ／ＩＰにおいて、このＡＣＫ方式は累積的である。これは、受信機がシーケンス番号Ｎを有するパケットを受信し、さらにＮまでのシーケンス番号を有する全てのパケットを受信したＡＣＫ状態を送信機が受信した時、各パケットがＡＣＫされることを必要とする理由がないことを意味する。図８は、ハイブリッド端末110のドライバ114によって好ましい実施形態において実行されるステップのフローチャートである。図１１は、ＴＣＰパケットのフォーマットを示す図である。図１１は、シーケンス番号フィールド1102、承認（ＡＣＫ）番号フィールド1104、および検査合計フィールド1106を含んでいる。図８のステップ810において、ドライバ114はＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210からシーケンス番号Ｎを有するＡＣＫパケットを受信する。パケットは、ＳＬＩＰプロバイダ130へ送られるために待機しているその他のパケットと共に列を作っている。ステップ820において、送信されるために待機しているシーケンスパケットの“走行”が行われるか否かを決定するためにドライバ114は検査を行う。イエスの場合には、ステップ830において、列からの走行においてシーケンス番号を有し、走行において最大のシーケンス番号に対してのみＡＣＫを送る同じＴＣＰ接続に対してＡＣＫパケットを消去する。この動作は、比較的緩慢なモデム速度によって発生するボトルネック状態を緩和する。直列ポート122は、モデム190に対して、およびそれを通って、ＳＬＩＰプロバイダ130に関連して以下に記載されたようなＳＬＩＰプロトコルを介して地上ネットワークに対して物理的接続を行なう。直列データは、１バイトのバッファを有し、ナショナルセミコンダクタ社によって製造されるＵ8250、または１６バイトのバッファを有し、同じくナショナルセミコンダクタ社によって製造されるＵ 16550のようなＵＡＲＴ（ユニバーサル非同期受信機送信機）によってＲＳ-2 32を通って送信および受信される。本発明は、ＤＯＳ動作システムおよびウインドウズにおいて動作することが好ましいが、その他の動作システムにおいても動作可能である。衛星ドライバソフトウエア220は衛星180からパケットを受信し、ＤＯＳコールを使用してそれらをドライバ114へ送る。したがって、２つの物理的リンクはドライバ114内で結合され、２つの物理的リンクの存在はＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210に対して透明である。衛星ドライバ220は、衛星チャンネルによって衛星インターフェイス122のＩＰアドレスに対応するヘッダを有するパケットに送信される全てのパケットを走査し、パケットにおける幾つかのエラーの検出および修正を行い、受信されたパケットをバッファし、ＤＯＳコール、例えばＩＯＣＴＬ −出力−ｃｍｄ（）を使用してドライバ114に対してパケットを供給する。ドライバ114は、可能な限り速く衛星ドライバ220からデータをコピーし、それをＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210に送る。上記で説明されたように、ＴＣＰ／ＩＰソウトウエア210は騙されて、それが１０Ｍｂｐｓで送信および受信できるエサーネットネットワークに接続されると考える。衛星からのデータが高速度で受信されるので、受信側においてこの概念は効果的である。しかしながら、送信側において、モデム190はそのような高速度で送信することはできない。さらに、ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210はエサーネットパケットをドライバ114へ送信する。すなわちＩＰパケットはエサーネットパケットにカプセル化される。ＳＬＩＰプロバイダ130はＩＰパケットを期待するので、パケットがＳＬＩＰプロバイダ130へ送信される前にドライバ114はエサーネットヘッダを取除かなければならない。図８に関連して上記で説明されたように、ドライバ114はまた送信および受信列を含んでいる。データはＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210および衛星ドライバ220 から受信されるので、それは列内でバッファされる。列が一杯であるとき、例えばモデム190がそれらを送信するよりも速くＴＣＰ／ＩＰがパケットを送っている時、ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210がその送信速度を減少するように、ドライバ114はパケットをドロップし、エラーを戻す。第１の好ましい実施形態において、ＳＬＩＰ接続は自動ログオン処理手順で初期化される。別の好ましい実施形態において、ドライバ114は、ユーザがＳＬＩＰログオンを手動で行なうことを可能にする命令を実行する。ＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210はエサーネットに報告するように構成され、最大のパケット寸法を受信できることが望ましいので、ネットワークのＭＴＵ（最大送信ユニット）が可能な限り大きい、例えば１５００バイトであるように、ドライバ114はＴＣＰ／ＩＰを構成する。ＳＬＩＰプロバイダ130の幾つかはもっと小さいＭＴＵ、例えば５１２バイトを有する。寸法上の不均衡を処理するために、ドライバ114はＴＣＰ／ＩＰソフトウエア210から受信された大きいパケットをＳＬＩＰＭＴＵサイズのセグメントに分割する。パケットが分割されると、それはハイブリッドゲートウエイ150において再形成される。トンネリングヘッダのみがセグメントのヘッダとしてコピーされる。２．ＳＬＩＰプロバイダＳＬＩＰプロバイダ130は、インターネット128に対してハイブリッド端末110 を接続する機能を実行する。上述のように、ＰＰＰのようなその他のプロトコルも、接続機能を行うために使用することができる。ＳＬＩＰサーバ130は、モデム190からＳＬＩＰのコード化されたＩＰパケットを受信し、それらをアンコードし、それらをインターネット128を介してハイブリッドゲートウエイ150へ送る。その最も基本的な形態において、ＳＬＩＰプロバイダ130はそれらの間に制御文字ｈｅｘ０×Ｃ０を挿入することによってＩＰパケットの範囲を設定する。データバイトが制御文字に対して間違えられないことを確実にするために、全ての出力データは、２つの文字列によって置換される制御文字の例に対して走査される。ＳＬＩＰプロトコルは、文献（J．Romkey氏著、RFC 1055、1988年6月、1 乃至6頁参照）に詳細に記載されており、参照文献として組込まれている。Ｃ．アプリケーションサーバアプリケーションサーバ140は、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルを適切に使用するインターネットにおいて有効な既知のアプリケーションプログラムの組合せを実行するコンピュータシステムである。例えば、アプリケーションサーバ140は、要求しているユーザに対してＦＴＰを介してファイルを転送することができる。ハイブリッド端末110は２つのＩＰアドレス（直列ポートアドレスおよび衛星インターフェイスのためのアドレス）を実際に有しているが、アプリケーションサーバ140において動作しているソフトウエアは、それが衛星ネットワークによって要求を受信し、衛星ネットワークによって応答を送信すると考える。ハイブリッド端末110はアプリケーションサーバ140に対して完全に透明である。Ｄ．ハイブリッドゲートウエイ１つのハイブリッド端末110のみが図１に示されているが、本発明は複数のハイブリッド端末110を含むことができる。好ましくは、全てのハイブリッド端末1 10から送信される全てのパケットは、アントンネルするようにハイブリッドゲートウエイ150を通過する。したがって、ハイブリッドゲートウエイ150はシステムの潜在的なボトルネック部分である。この潜在的なボトルネックのために、ハイブリッドゲートウエイ150の機能は可能な限り簡単であり、可能な限り迅速に実行される。ハイブリッドゲートウエイ150はまた、ハイブリッドゲートウエイ150によって処理されるために待機しているパケットによって生じる累積される遅延を最小にするために適切なインターネットとの接続性を有する。１．アントンネリング図９は、図１のハイブリッドゲートウエイ150によって実行されるステップの図である。ステップ910において、ハイブリッドゲートウエイ150は、図５に示されたフォーマットを有するトンネルされたパケットを受信する。ハイブリッドゲートウエイ150は、トンネリングヘッダを取除くことによってパケットを“アントンネルし”、パケットをインターネットへ送り戻す。上述のように、ＳＬＩＰプロバイダ130の小さいＭＴＵに適合するために、パケットが送信される時パケットは時にはセグメントに分割される。パケットは、小さいＭＴＵを有するネットのその他の素子を通過するように分割されることもできる。分割されたパケットに対してトンネルされたヘッダのみが各セグメントのヘッダにコピーされる。ハイブリッドゲートウエイ150はメモリ（図示されていない）において断片化されたパケットを記憶し、元のパケットをアントンネルしてそれをインターネットへ送る前にそれらを適切に再び組立てする。好ましくは、パケットがドライバ114によって送信される時に、“活動時間（time to liv e）”の値が各パケットに割当てられ、活性時間のタイマが終了する前に全てのセグメントが到達しないならば、パケットは廃棄される。２．ＡＲＰ応答好ましくは、衛星ゲートウエイ160はハイブリッドゲートウエイ150と同じ物理的ネットワークに存在する。図９のステップ920において示されているように、衛星ゲートウエイ160およびハイブリッドゲートウエイ150と同じ物理的ネットワークにおけるルータが、（衛星ゲートウエイ160の物理的アドレスを発見するために）衛星ゲートウエイ160のＩＰアドレスに対してＡＲＰを送る時、ハイブリッドゲートウエイ150は“私に送信してください”と応答する。ハイブリッドゲートウエイ150は、以下のように衛星ゲートウエイ160に対してパケットをカプセル化することが必要であるので、それは衛星ゲートウエイ160に対して意図されるパケットを捕捉することが必要である。３．衛星のパケット化以下の段落は、パケットがアプリケーションサーバ140からハイブリッドゲートウエイ150を通って衛星ゲートウエイ160へどのように移動するかを記載している。以下の説明は例示的に与えられており、本発明の技術的範囲を限定することを意図しない。図９のステップ930に示されているように、ハイブリッドゲートウエイ150はアプリケーションサーバ140から衛星パケットのフォーマットへの応答をカプセル化する。図１０は、図１の衛星ゲートウエイ160に送られた衛星パケットのフォーマットを示す図である。衛星パケットは、元のＩＰパケットのデータ1010およびハイブリッドゲートウエイ150によって付加された２つのヘッダを含んでいる。衛星ゲートウエイ160は、ＩＰパケットが最初に特定の衛星パケット中に、次にＬＬＣ−１ＩＥＥＥ８０２．２リンクレベル制御装置内、すなわち形式１のパケット内にカプセル化されることを期待する。衛星ヘッダ1020はダウンリンクを識別し、シーケンス番号およびパケット長を含んでいる。ＬＬＣ−１ヘッダ10 30は好ましくは、エサーネットＬＡＮにおいてパケットを衛星ゲートウエイ160 へ送るために使用される。ハイブリッドゲートウエイ150は、ヘッダ1020および1 030をＩＰパケット1010の前に添付することによって衛星ゲートウエイ160のためのパケットを準備する。ハイブリッド端末110における受信機は、ＬＬＣ−１ヘッダ1030を受信しない。ハイブリッド端末110は、衛星ＩＰアドレスにおいて最下位バイトを検査することによってそれに対して意図されたパケットを識別する。したがって、６バイトの衛星目的地アドレスは、ハイブリッド端末110に対する衛星ＩＰアドレスのバイトの順序を反転し、アドレスの残りにゼロを詰め込むことによって決定される。Ｅ．衛星ゲートウエイ衛星ゲートウエイ160は、衛星送信機170をハイブリッドゲートウエイ150へ接続するハードウエアとソフトウエアの組合せを含むことができる。衛星送信機17 0および衛星受信機180は、データが衛星送信機170によって送信され、衛星受信機180によって受信され、ハイブリッド端末110に入力されることを可能にするハードウエアとソフトウエアとの組合せである。例えば、衛星ゲートウエイ 160は、ハイブリッド端末110に対する高速度のエサーネット接続を有するパーソナルコンピュータであることが好ましい。衛星ゲートウエイ160がハイブリッドゲートウエイ150からパケットを受信する時、それは衛星リンクによってそれを送る。衛星通信は、例えばヒューズネットワークシステム社によって製造されたパーソナル地上ステーションによって行われることができる。好ましい実施形態において、１方向形式のパーソナル地上ステーションが使用されている。別の実施形態では、Ｃｏｍｓｔｒｅａｍ社によって製造された衛星通信システムを使用している。さらに別の実施形態では、ハイブリッド端末110がヒューズネットワークシステム社のＤｉｒｅｃｔＰＣの製品を介して衛星受信機180に直接に接続されることを可能にするシステムを使用している。ＤｉｒｅｃｔＰＣ衛星インターフェイスカードは、付録Ａとして添付された文献（1993年6月7日付）に記載されており、それは本発明の明細書に組込まれて明細書の一部分を構成しており、参考文献とされている。ダウンリンクにおいて、衛星受信機180はＨＤＬＣのカプセル化されたＬＡＮパケットを受信する０．６ｍの波長の受信専用アンテナを含んでいる。衛星インターフェイス120は、前進型誤信号訂正に関係付けられた速度2/3ビタビ／リード・ソロマンを含んでいる。１つのハイブリッド端末110および１つのアプリケーションサーバ140のみが図１に示されているが、本発明は複数のハイブリッド端末110および／または複数のアプリケーションサーバ140を含むことができる。好ましくは、全てのアプリケーションサーバ140からハイブリッドインターフェイス110へ送られる全てのパケットは衛星ゲートウエイ160を通過する。したがって、衛星ゲートウエイ160は衛星の潜在的なボトルネック部分である。この潜在的なボトルネックのために、衛星ゲートウエイ160の機能は、可能な限り簡単であり、可能な限り迅速に実行される。 III．プロトコルスプーフィングＴＣＰ／ＩＰプロトコルは、予め決められた数のパケットのみが送信中に目立つようにすることができる。すなわちＡＣＫ（承認）が受信される前に限定された数のパケットのみが送信可能であることを定める。高い帯域幅および長い遅延はパケットの軌道衛星への送信によって生じ、戻りは所定の時間において多くのパケットが送信機と受信機との間で“パイプ内”に存在することを意味する。通常のＴＣＰ／ＩＰプロトコルを使用する時、アプリケーションサーバ140は予め決められたウインドウサイズにしたがって予め決められた数のパケットを送信し、それから追加のパケットを送信する前にモデムリンクによってＡＣＫを受信するために待機する。ウインドウの目的は、ＡＣＫが受信されないならば再送信されなければならないパケット数を制限し、流れ制御を行なうことである。例えばそれらが受信されるよりも速くパケットを送信することを阻止することである。ＡＣＫされていないパケットは、ＡＣＫが受信されないならばそれらが再送信できるようにメモリに記憶される。本発明の好ましい実施形態において、ハイブリッドゲートウエイ150は、衛星リンクにおけるスループットを改善するためにアプリケーションサーバ140を“ スプーフ”する。特に、対応するパケットが適切な時間に衛星を介してハイブリッド端末110によって受信されない場合でも、ハイブリッドゲートウエイ150はＡＣＫをアプリケーションサーバ140へ送信する。図１２は、アプリケーションサーバ140からハイブリッドゲートウエイ150へ、およびハイブリッドゲートウエイから衛星リンクを通ってハイブリッド端末110 へ送信されるパケットを示すはしご型図である。図１２は正確なスケールで示されていない。図１２において、アプリケーションサーバ140はメッセージ＃１をハイブリッドゲートウエイ150へ送信する。この伝送における伝播時間は比較的に短い。ハイブリッドゲートウエイ150は直ちにＡＣＫパケットを生成し、それをアプリケーションサーバ140へ送信する。ハイブリッドゲートウエイはまた、パケット＃１を衛星リンクを通ってハイブリッド端末110へ送信する。この伝送は長い伝播遅延を有する。ハイブリッド端末110がパケットを受信する時、それは（たとえば上記のトンネリング機構を使用して）ＡＣＫ＃１をハイブリッドゲートウエイ150へ送り返す。トンネリングを使用しないシステムにおいて、ハイブリッドゲートウエイ150はハイブリッド端末110からＡＣＫパケットを受取る必要がある。図１３のａ乃至ｅは、プロトコルスプーフィング中に図１のハイブリッドゲートウエイ150によって実行されるステップのフローチャートである。図１３ａのステップ1302において、ハイブリッドゲートウエイ150はパケットをアプリケーションサーバ140から受信し、アプリケーションサーバ140とハイブリッド端末11 0との間に新しい接続が形成されたことを示す。ステップ1304において、ハイブリッドゲートウエイ150は、新しい接続に対してＡＣＫされていないパケットを保留するためにメモリにおいて列または類似のデータ構造を設定する。図１３ｂは、接続が閉じられた時にハイブリッドゲートウエイ150によって実行される対応するステップを示している。ハイブリッドゲートウエイ150はステップ1306において閉鎖を示すパケットを受信し、ステップ1308において接続における列および保留された値を削除する。図１３ｃのステップ1310において、予め決められた休止期間の終了の前に、ハイブリッドゲートウエイ150はハイブリッド端末110からパケット番号Ｘに対するＡＣＫを受信することを失敗する。ハイブリッドゲートウエイ150は、各ＡＣＫされていないパケットに対してタイマを保持する。予め決められた期間の最後に、ハイブリッドゲートエイ150は、終了したタイマに対応するパケットを再送信する。ステップ1312において、ハイブリッドゲートウエイ150は、それが前にメモリにおいてこの接続に対する列を保留したパケット番号Ｘを再送信する（以下、図１３ｄ参照）。図１３ｄのステップ1314において、ハイブリッドゲートウエイ150はアプリケーションサーバ140からパケットを受信する。ステップ1316において、ハイブリッドゲートウエイ150は受信されたパケットを衛星ゲートウエイ160へ送信し、そこでそれは衛星リンクで伝送され、それが再送信されることが必要とされる場合にパケットを保留する（図１３ｃ参照）。その後ハイブリッドゲートウエイ150 はステップ1318においてアプリケーションサーバ140へ送信するために、ＡＣＫパケットを生成する。生成されたＡＣＫパケットは、図１１に示されたフォーマットを伴う。ハイブリッドゲートウエイ150はフィールド1104に対するＡＣＫ番号を生成する。ＡＣＫ番号は以下のように決定される。ハイブリッドゲートウエイ150は、各接続に対して以下の情報を保存する。１）送信シーケンス番号−接続を通ってアプリケーションサーバ140によって送信されるパケットの最も高いパケットシーケンス番号。２）ＡＣＫシーケンス番号−この接続を通ってハイブリッド端末110によって送られる最新のパケットからのＡＣＫシーケンス番号。３）ＡＣＫウインドウサイズ−この接続を通ってハイブリッド端末110からの最新のパケットからのウインドウサイズ。４）ＡＣＫ番号−アプリケーションサーバ140に中継されるＡＣＫシーケンス番号。ＡＣ番号は、最小（送信シーケンス番号、ＡＣＫシーケンス番号＋スプーフされたウインドウサイズ−ＡＣＫウインドウサイズ）に設定される。５）スプーフされたウインドウサイズ−この接続において許可される予め決められた最大番号のウインドウサイズ。ハイブリッドゲートウエイ150は、パケット中にＡＣＫ番号を挿入する時、それはまたパケットの検査合計1106を計算する。図１３ｅのステップ1320において、ハイブリッドゲートウエイ150はハイブリッド端末110からモデムリンクによってＡＣＫパケットを受信する。ステップ132 2において、ハイブリッドゲートウエイ150はＡＣＫを受信したパケットを列から取除く。なぜならばＡＣＫが受信されたために、パケットは再送信される必要がないからである。ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにおいて、ＡＣＫを含むパケットはデータを含んでいるものと含んでいないものがある。ハイブリッドゲートウエイ15 0は、ステップ1326においてパケットのＡＣＫ番号1104を“スプーフされた”ＡＣＫ番号に置換するために受信されたパケットを編集する。スプーフされたＡＣＫ番号は、図１３ｄのステップ1318におけるＡＣＫ番号と同じ方法で決定される。ハイブリッドゲートウエイ150がパケットにおいてスプーフされたＡＣＫ番号1 104を置換する時、ステップ1326においてそれはさらにパケットの検査合計1106 を再計算する。ステップ1328において、ハイブリッドゲートウエイ150は受信されたＡＣＫパケットをアプリケーションサーバ140へ送る。アプリケーションサーバ140は、それがＡＣＫを含み、データを含まないならば、パケットを単に無視することができる。別の実施形態において、ハイブリドゲートウエイ150は、ＡＣＫを含むが、データを含まないハイブリッド端末110から受信されるパケットを単に廃棄する。接続が切れるならば、最後にまたは予め決められた時間経過後に、ハイブリッドゲートウエイ150は接続に対して保留されたパケットを削除する。 IV．まとめ概括すると、本発明はパーソナルコンピュータが、通常のダイヤルアップリンクを使用してインターネットヘメッセージを送り、高速度１方向衛星リンクを使用してインターネットからデータをダウンロードすることを可能にする。好ましい実施形態において、本発明はインターネットへ接続するために通常のＳＬＩＰプロバイダを使用し、標準ドライバインターフェイスを有する市販のソフトウエアＴＣＰ／ＩＰパッケージを使用する。スプーフィングプロトコルは、衛星通信に本質的に存在する長い電波遅延を補償する。その他の実施形態は、ここで開示された本発明の明細および実行の考察により当業者に明白であろう。明細書および実施例は単なる例示であり、本発明の技術的範囲は以下の請求の範囲によって定められることが意図される。

【手続補正書】【提出日】１９９７年１月２３日【補正内容】 (１)請求の範囲を別紙の通り訂正する。 (２)図８を別紙の通り訂正する。請求の範囲１．ネットワークに対するリンクを有するソースコンピュータと、ネットワークに対するリンクを有する目的地コンピュータと、情報がソースコンピュータから目的地コンピュータへ伝送されるソースコンピュータと目的地コンピュータとの間の衛星インターフェイスと、ネットワークによってソースコンピュータから情報を要求する目的地コンピュータにおける手段と、その要求に応答してソースコンピュータから送信される情報パケットを受信し、衛星インターフェイスによってその情報パケットを目的地コンピュータへ送信する手段と、その情報パケットの受信に応答してＡＣＫメッセージをソースコンピュータへ送信し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージをソースコンピュータに対して示す手段とを具備しているネットワークの一部分を形成しているネットワークシステム。２．ネットワークが、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクと高速度衛星インターフェイスに対するリンクとをを有するソースコンピュータと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクと高速度衛星インターフェイスに対するリンクとを有する目的地コンピュータとを含むＴＣＰ／ＩＰネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムにおけるゲートウエイにおいて、ソースコンピュータから送信される情報パケットを受信し、衛星インターフェイスによってその情報パケットを目的地コンピュータへ送信する手段と、情報パケットの受信に応答してソースコンピュータへＡＣＫメッセージを送信する手段とを具備し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージがソースコンピュータに対して示されるゲートウエイ。３．ＴＣＰ／ＩＰネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムにおける高速度衛星インターフェイスを通って情報を送信する方法において、ネットワークがゲートウエイと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクを有するソースコンピュータと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクを有する目的地コンピュータと、およびソースコンピュータとゲートウエイと目的地コンピュータとの間の衛星インターフェイスとを含み、情報がソースコンピュータから目的地コンピュータへ送られ、ゲートウエイの処理装置による実行される以下のステップは、ソースコンピュータから送信された情報パケットを受信し、衛星インターフェイスを通って情報パケットを目的地コンピュータへ送信し、情報パケットの受信に応答してソースコンピュータへＡＣＫメッセージを送信し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージがソースコンピュータに示されるステップを含んでいる方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．ネットワークに対するリンクを有するソースコンピュータと、ネットワークに対するリンクを有する目的地コンピュータと、情報がソースコンピュータから目的地コンピュータへ伝送されるソースコンピュータと目的地コンピュータとの間の衛星インターフェイスと、ネットワークによってソースコンピュータから情報を要求する目的地コンピュータにおける手段と、その要求に応答してソースコンピュータから送信される情報パケットを受信し、衛星インターフェイスによってその情報パケットを目的地コンピュータへ送信する手段と、その情報パケットの受信に応答してＡＣＫメッセージをソースコンピュータへ送信し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージをソースコンピュータに対して示す手段とを具備しているネットワークの一部分を形成しているネットワークシステム。２．目的地コンピュータからＡＣＫメッセージを含むパケットを受信し、目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、その他のデータが受信されたパケットに存在しない時に目的地コンピュータから受信されたＡＣＫメッセージを廃棄する手段をさらに含んでいる請求項１記載のネットワーク。３．目的地コンピュータからＡＣＫメッセージを含むパケットを受信し、目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、ＡＣＫメッセージを編集し、受信されたパケットをソースコンピュータへ送る手段をさらに含んでいる請求項１記載のネットワーク。４．編集手段が、受信されたパケットのＡＣＫ番号を編集し、編集された値にしたがって受信されたパケットの検査合計を調整する手段を含む請求項３記載のネットワーク。５．情報パケットが、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項１記載のネットワーク。６．ＡＣＫメッセージが、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項１記載のネットワーク。７．衛星インターフェイスが１方向インターフェイスである請求項１記載のネットワーク。８．ネットワークが、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクと高速度衛星インターフェイスに対するリンクとをを有するソースコンピュータと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクと高速度衛星インターフェイスに対するリンクとを有する目的地コンピュータとを含むＴＣＰ／ＩＰネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムにおけるゲートウエイにおいて、ソースコンピュータから送信される情報パケットを受信し、衛星インターフェイスによってその情報パケットを目的地コンピュータへ送信する手段と、情報パケットの受信に応答してソースコンピュータへＡＣＫメッセージを送信する手段とを具備し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージがソースコンピュータに対して示されるゲートウエイ。９．目的地コンピュータからＡＣＫメッセージを含むパケットを受信し、目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、その他のデータが受信されたパケットにおいて存在しない時に目的地コンピュータからのＡＣＫメッセージを廃棄する手段をさらに含んでいる請求項８記載のゲートウエイ。１０．目的地コンピュータからのＡＣＫメッセージを含むるパケットを受信し、目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、ＡＣＫメッセージを編集し、受信されたパケットをソースコンピュータへ送る手段をさらに含んでいる請求項８記載のゲートウエイ。１１．編集手段が、受信されたパケットのＡＣＫ番号を編集し、編集された値にしたがって受信されたパケットの検査合計を調整する手段を具備している請求項１０記載のゲートウエイ。１２．情報パケットが、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項８記載のゲートウエイ。１３．ＡＣＫメッセージがＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項８記載のゲートウエイ。１４．ＴＣＰ／ＩＰネットワークの一部分を形成しているネットワークシステムにおける高速度衛星インターフェイスを通って情報を送信する方法において、ネットワークがゲートウエイと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクを有するソースコンピュータと、ＴＣＰ／ＩＰネットワークに対するリンクを有する目的地コンピュータと、およびソースコンピュータとゲートウエイと目的地コンピュータとの間の衛星インターフェイスとを含み、情報がソースコンピュータから目的地コンピュータへ送られ、ゲートウエイの処理装置による実行される以下のステップは、ソースコンピュータから送信された情報パケットを受信し、衛星インターフェイスを通って情報パケットを目的地コンピュータへ送信し、情報パケットの受信に応答してソースコンピュータへＡＣＫメッセージを送信し、目的地コンピュータから入来することのＡＣＫメッセージがソースコンピュータに示されるステップを含んでいる方法。１５．目的地コンピュータからＡＣＫメッセージを含むパケットを受信し、ＡＣＫメッセージが目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、その他のデータが受信されたパケットに存在しない時に目的地コンピュータからのＡＣＫメッセージを廃棄するステップをさらに含む請求項１４記載の方法。１６．目的地コンピュータからＡＣＫメッセージを含むパケットを受信し、ＡＣＫメッセージが目的地コンピュータによる情報パケットの受信を示し、ＡＣＫメッセージを編集し、受信されたパケットをソースコンピュータへ送るステップをさらに含む請求項１４記載の方法。１７．編集ステップが、受信されたパケットのＡＣＫ番号を編集し、編集された値にしたがって受信されたパケットの検査合計を調整するサブステップを含んでいる請求項１６記載の方法。１８．情報パケットが、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項１４記載の方法。１９．ＡＣＫメッセージが、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルにしたがってフォーマット化されている請求項１４記載の方法。