JP4306934B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
下流の搬送速度よりも上流の搬送速度の方が早い追いつき制御を行っている用紙搬送処理の早着、遅延の検知、補正の処理等の制御操作を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の小型化、及び画像形成速度の高速化の傾向が高まるにつれ、紙搬送スペースを小さくし、紙間距離を小さくし、且つ紙搬送速度の高速化を行うといった必要が出てきた。しかし、紙搬送の駆動の手段としてDCモータにクラッチやソレノイドを連結し紙搬送駆動を制御する方法では、その連結動作のばらつき等により搬送されている紙の位置を正確に把握することは困難である。
【0003】
近年ではパルス数やその周波数を管理することで、紙の位置を正確に制御することができるステッピングモータが用いられるようになってきている。ステッピングモータの特徴としては、回転起動時や停止時等、回転加速度が増減する場合には大きなトルクが必要となるために充分な時間をかけて加減速を行うことが望ましい。
【0004】
いずれにせよ画像形成処理の高速化を図るためには搬送速度を上げる必要がある。しかしトナーの形状や定着特性、レーザの発光特性やコスト面などを考慮した場合、潜像を形成するための感光ドラムやトナーを定着して画像データを記録する定着ローラの回転速度は比較的遅く、そして搬送速度は速くという条件で用紙搬送を行う紙搬送形態を持つ画像形成装置の設計を行う必要があると考えられる。つまり画像形成の上流部では搬送速度は速く、下流部では遅いという追いつき制御を行わなければならない。追いつき制御では先行紙が遅い速度で搬送されているので、後続紙は先行紙にぶつからないようなタイミングを見越して搬送速度に変化のある位置に到着する必要がある。反対にプロダクティビティを満足するためには所定の間隔より遅く到着してはならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
追いつき制御を行う上で、搬送速度の相違である搬送経路の連結部では、下流の搬送速度が遅いために先行紙の後端が連結部を抜けていないにもかかわらず後続紙が連結部に突入してしまう。この現象を早着という。早着になると先行紙の後端と後続紙の先端が重送を起こし、画像形成時では重なったままの用紙に対して印字を行ってしまうので正常の画像形成を行うことができなくなる。また用紙が通過することでON(紙有り)、OFF(紙なし)を検知する光学検知型センサにおいては、所定の長さの用紙を所定の速度で搬送しているにもかかわらず、用紙が重送しているためにセンサがON/OFFを行う所定の時間になってもセンサON後のセンサOFFが、なかなか起きないといった現象が発生してしまう。これでは正確な用紙位置の把握と搬送は行えない。
【0006】
逆に、搬送速度の相違である搬送経路の連結部において、後続紙の連結部への突入が非常に遅れてしまった場合、遅延という現象が起きてしまう。画像形成装置の紙搬送ではプロダクティビティを満足するために所定の間隔で搬送速度が異なった搬送経路の連結部からの用紙搬送開始を行っている。遅延の場合は、所定の間隔よりも用紙搬送開始時間が遅れてしまい、プロダクティビティに大きな影響を与えてしまう。更に遅延が進めば後続紙にぶつかりジャムを起こしてしまうという不都合が生ずる。
【0007】
紙搬送における追いつき制御を行う上で、上述したような早着、遅延を解決しなければならないという課題がある。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みて成されたもので、高いプロダクティビティを低コストで実現することができ、搬送する用紙の位置管理の困難な紙搬送制御である追いつき制御において、先行紙と後続紙の重送を防ぎ、早着や、遅延などの不具合を柔軟且つ正確に補正し、長期に亘り使用した場合でも、耐久性や信頼性のある紙搬送を行うことができ、よりプロダクティビティを保証した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0010】
(1)用紙を収納する用紙収納部と、前記用紙収納部に収納された用紙を1枚ずつ給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給紙された用紙を搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段により搬送される用紙の有無を検知する検知手段と、前記第1の搬送手段よりも下流側に設けられ、前記第1の搬送手段の搬送速度よりも遅い速度で用紙を搬送する第2の搬送手段と、前記検知手段で後続して搬送された後続用紙の先端を検知したときに前記後続用紙よりも先行して搬送された先行用紙の後端が前記第2の搬送手段を抜けるまでの時間TAと前記後続用紙の先端が前記第2の搬送手段へ到着するまでの時間TBとを割り出す時間割り出し手段と、前記時間割り出し手段により割り出された前記時間TAと前記時間TBの差分時間に基づいて前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくと判断された場合、前記差分時間に応じた時間だけ前記第2の搬送手段への到着を遅らせるべく、前記第1の搬送手段による前記後続用紙の搬送を一時的に停止させる搬送制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記(1)に記載の画像形成装置において、前記判断手段は、前記時間TAが前記時間TBよりも大きい場合に、前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくと判断することを特徴とする画像形成装置。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0043】
(実施例)
図1は、本発明に係る画像形成装置の要部構成を示す縦断側面図である。
【0044】
図1において、この画像処理装置は、記録紙に原稿画像を載せ、そして出力する装置である本体画像出力部10と、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部11と、本体画像入力部11の上部に装着された自動原稿送り装置12と、本体画像出力部10から排出されるコピー用紙を複数のビンに仕分けして排出するためのソータ13とを備えている。
【0045】
この画像形成装置はディジタル複写機の例であり、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部11のCCDにより画素化され、画像データとして装置に読み込まれ、必要な画像処理が行われた後、画像メモリ(不図示)に蓄えられる。その画像データを本体画像出力部10に転送し、画像再生して記録紙にコピーされる。
【0046】
本体画像入力部11は、入力部の上面の原稿台に積載された原稿を照射しながら走査する光源21を備える。光源21は不図示の光学系モータから駆動力を得て、図1の紙面上を左右方向に往復駆動する。光源21から発生した光は、積載された原稿により反射され、光学像が得られる。その光学像をミラー22、23、24及びレンズ25を介してCCD26に伝送される。またミラー22、23、24は光源21と一体的に駆動される。CCD26は光を電気信号に変換する素子により構成されており、この素子の働きにより伝送されてきた光学像が電気信号に変換され、更にディジタル信号(画像データ)に変換される。
【0047】
読み込まれた原稿の画像データは、種々の補正処理とユーザの希望する処理による画像処理が加えられ、画像メモリ(不図示)に蓄積される。
【0048】
本体画像出力部10は画像メモリに蓄積された画像データを読み出し、ディジタル信号からアナログ信号に再変換し、更に露光制御部(不図示)により適正な出力値に増幅され、光学照射部27により光信号に変換される。その光信号はスキャナ28、レンズ29及びミラー30を伝播して、感光ドラム114上に照射され、静電による潜像が形成される。この潜像はトナーにより画像を形成し、本体内を搬送されてくる記録紙上に転写され、更に定着ローラ32により記録用紙上にトナーが定着され、画像データが記録され、ソータ13に送られる。
【0049】
ソータ13は、紙面上、本体画像出力部10の左側に設置されている装置であり、本体画像出力部10から出力された記録紙を排紙トレイ33に仕分けして排紙する処理を行う。排紙トレイ33は前記本体制御部(不図示)により制御され、出力された記録紙は制御部の指示した任意の排紙トレイ33に排出される。
【0050】
給紙トレイ34,35は本体下部にあり、記録紙を或る程度蓄積しておくことが可能である。制御部により、給紙トレイ34,35から、蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。給紙デッキ36は、紙面上、本体画像出力部10の側に設置されている装置で、記録紙を大量に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ34,35と同様に制御部により蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。
【0051】
紙面上、本体画像出力部10の右側に、操作者が少数の任意種類のコピー用紙を比較的容易に給紙することが可能となる手差しトレイ37が設置されている。またこの手差しトレイ37は、OHPシートや厚紙、はがきサイズ紙など特殊な記録用紙を使用する場合にも利用される。
【0052】
給紙ローラを形成する38,39,40,41,42は紙搬送ローラであり、各ローラはコピー出力処理の給紙を行う際、記録紙を実際に搬送する役割を担っている。各給紙ローラは独立の駆動源としてステッピングモータに歯車等の伝達装置を介して接続されている。
【0053】
113はセンサであり、用紙がセンサをONした時には紙有りと判断し、OFFした時には紙無しであると判断することができる。
【0054】
ここで、DCブラシレスモータで制御される潜像を形成するための感光ドラム114と、記録媒体上にトナーを定着し、画像データを記録するための定着ローラ32の回転速度はプロセススピードと呼ばれ、トナーの形状や定着特性、レーザの発光特性などに大きく左右され、各画像形成装置特有の速度となっているので可変制御とすることは困難である。それに対し、給紙ローラや搬送ローラは記録媒体を給紙、及び搬送する動作のみを行っており、前記定着ローラ32と前記感光ドラム114の何れかに紙が挟持されていない場合は、搬送を出来るだけ高速に駆動し、紙と紙の距離を出来るだけ短く制御することで、画像形成装置としてのプロダクティビティを向上させるようになっている。この搬送制御方法は追いつき制御と呼ばれている。
【0055】
図2は、追いつき制御において正常な紙搬送時の状態を示す説明図である。即ち、画像形成装置が追いつき制御を行っていて正常な紙搬送を行っているときの紙搬送の様子を表したものである。
【0056】
図2において、横軸は時間、縦軸は距離を、傾きは搬送速度を表している。搬送速度の相違である搬送速度の連結部をレジストローラ112とし、レジストローラ112より上流の搬送経路を速い搬送速度V1で、レジストローラ112より下流の搬送経路を遅い搬送速度V2で用紙を搬送する。A1は先行紙の先端を、A2は先行紙の後端を、B1は後続紙1の先端を、B2は後続紙1の後端を、C1は後続紙2の先端を、C2は後続紙2の後端を表している。P1は紙を表し、時間の経過と共に、紙面上を右方向に進んで行く。まず、搬送速度の速いV1で用紙を搬送し、レジストローラ112で用紙は一旦止まって搬送された用紙の斜行を取り除き、その後搬送速度の遅いV2で搬送される。ここで注意すべき点は、先行紙の後端A2と後続紙1の先端B1がレジストローラ112付近において非常に近接していることである。つまり追いつき制御を行う上で、搬送速度の相違な搬送経路の連結部であるレジストローラ112付近では非常に正確な紙搬送を行う必要がある。
【0057】
図3は、追いつき制御において、早着を起こした紙搬送時の状態を示した説明図である。
【0058】
図3において、破線で表したB1は理想の後続紙1の搬送タイミングであるが、早着が起きた場合、早い時間で搬送が行われるので、後続紙1の搬送タイミングがB1′のように左側にシフトしたような状態になる。後続紙1の搬送を継続して行った場合、先行紙の後端A2と後続紙1の先端B1が重なってしまい、これは同時期に先行紙の後端よりも後続紙1の先端が進んでいる状態を表していて、先行紙と後続紙が重送してしまっている。重送が始まった時間から理想の後続紙1の搬送タイミングである後続紙1の先端B1がレジストローラ112に到着するまでの時間をTIM0(ゼロ)とし、このTIM0が早着分の時間となる。
【0059】
図5は、本実施例の早着発生メカニズムを示す側面説明図である。
【0060】
図5において、被転写紙が格納されている給紙BOX101内の被転写紙の上には、給紙BOX101から被転写紙を給紙ローラ103及び分離ローラ104まで搬送するためにピックアップローラ102が接触されており、前記ピックアップローラ102の回転駆動により給紙ローラ103まで紙は搬送される。その際、被転写紙間には、静電気により摩擦力が生じ、紙が二枚重なったまま給紙される場合がある(重送)。この重送給紙を防ぐために、給紙ローラ103は反対方向に回転している分離ローラ104と対を成して設置されており、紙間の摩擦以上の分離力によって一枚目と二枚目を分離する。二枚目以降の紙を分離できた場合にも、図5にあるように、二枚目の紙先端が所定の紙先端位置に対して距離L分だけ進んでしまう。この場合、二枚目の紙は、距離L分に相当する時間T0だけ、給紙位置に対して下流方向に設置された判定センサに早く検知される。
【0061】
逆に、図4では遅延を起こした時の紙搬送の状態を示している。破線で表したB1は理想の後続紙1の搬送タイミングであるが、遅延が起きた場合、後続紙1の搬送タイミングが、例えば、B1″のようになってしまったとする。後続紙1の搬送を継続して行った場合、プロダクティビティを満足するための理想の搬送間隔であるTIM1よりも大きなTIM2になってしまう。
【0062】
遅延の発生の原因としては、耐久性などに起因する搬送ローラの磨耗によりローラ径が小さくなり、用紙を押す圧力の低下が生じ、その結果、用紙をしっかりと挟持しておくことができず、紙すべりを起こしてしまうことや、ローラ径が小さくなることによりその分、ローラ周が減少し、用紙を搬送する距離が減少してしまうといったことが挙げられる。
【0063】
図6は本実施例の紙搬送経路を示す模式図であり、即ち、画像形成装置の搬送経路を簡略化した図である。
【0064】
ここで早着、遅延の検知手段を説明する。
【0065】
図6において、110は先行紙を、111は後続紙を表している。112は搬送された用紙の斜行を取り除くためのレジストローラで、113は紙の有無を検知する検知手段(センサ)である。114は感光ドラムを表している。図中の破線のついているレジストローラ112より上流の紙搬送速度V1はレジストローラ112より下流の紙搬送速度V2より速いという状況がある。先行紙110が搬送速度V2で感光ドラム114やレジストローラ112に挟持されながら搬送されている状態で、後続紙111が搬送速度V1で搬送され、検知手段(センサ)113をONする。この時に、先行紙110と後続紙111の保有しているデータ群により後続紙111が先行紙110に対してどのような位置にあるのかを判断する。
【0066】
次に、先行紙と後続紙の位置関係をどのように判断しているかを図7で詳しく説明する。
【0067】
図7は、本実施例の紙搬送制御の動作を示すフローチャートであり、センサが如何にして先行紙と後続紙の位置関係を判断しているかを示している。
【0068】
スタートで画像形成装置が画像形成処理を始める段階でシーケンスを開始する。
【0069】
ステップS1において、図1のセンサ113でセンサをONしているか否かを検知し、センサ113がOFFの状態が続けば、ONになるまで状態を維持する。センサ113がONとなった場合、用紙がセンサ113をONしたことであり、紙が存在することが確認できる。次にステップS2へ処理を進める。
【0070】
ステップS2において、ステップS1の段階でセンサ113によって紙有りを検知した紙に対しての先行紙Aがあるか否かを判断する。搬送される用紙には、当該紙自体がどのような状態であるかを記憶した記憶手段があり、その記憶手段により先行紙Aが無いと判断した場合は画像形成処理のジョブの1枚目であると判断できるので、前の紙との位置関係を気にする必要は無く、何も行わず、次のステップS3へ処理を進める。
【0071】
ステップS3において、目標通りと判断し、終了となる。
【0072】
ステップS4において、先のステップS2の段階で先行紙Aがあると判断した場合、その先行紙Aがレジストローラ112を抜けているか否かを判断する。抜けていれば、ステップS3へ進み、目標通りと判断し、終了となる。
【0073】
ステップS4で、先行紙Aがレジストローラ112を抜けていないと判断した場合、次のステップS5へ進み、先行紙Aの後端がレジストローラ112を抜けるまでの時間TAを、所定の紙の長さに対して所定の搬送速度で搬送している状況を加味して割り出す。次にスップS6へ処理を進める。
【0074】
ステップS6において、後続紙Bがレジストローラ112に到着するまでの時間TBを、先のステップS5の場合と同様に、所定の用紙の長さに対し所定の搬送速度で搬送している状況を加味して割り出す。次にステップS7へ処理を進める。
【0075】
ステップS7において、割り出した時間TAと時間TBの比較を行う。時間TAが大きいと判断した場合、先行紙Aの後端がレジストローラ112を抜けるまでの時間TAより後続紙Bがレジストローラ112に到着する時間TBの方が小さく速い、つまり後続紙Bが先行紙Aに追いついてしまう所謂早着が発生したと判断する。この場合は、ステップS8に処理を進める。
【0076】
ステップS8において、時間TAから時間TBを引き算し、早着分であるT1を求める。次にステップS9に処理を進める。
【0077】
ステップS9において、先のステップS8で求めたT1を基に早着を補正する早着シーケンスを行い、シーケンス終了後、全体の制御動作を終了する。
【0078】
一方、ステップS7において、時間TAが小さいと判断した場合は、後続紙Bがレジストローラ112に到着するのが非常に遅く、IPMを保証することが出来ない遅延であると判断し、ステップS10に処理を進める。
【0079】
ステップS10において、時間TBから時間TAを引き算し、遅延分であるT2を求める。次いでステップS11に処理を進める。
【0080】
ステップS11において、先のステップS10で求めた遅延分T2を基に遅延を補正する遅延シーケンスを行う。シーケンス終了後、全体の制御動作を終了する。
【0081】
図8は、本実施例の早着を補正する早着シーケンス制御についての説明図である。以下、図8に基づいて早着シーケンス制御について説明を行う。
【0082】
横軸は時間を、縦軸は速度を、面積は距離を表している。例えば、搬送速度を400mm/secで行っているとする。早着が起きたときに継続して用紙の搬送を行っていれば、図8の破線1で示すようなレジストローラ112到着を行う。しかし、先行紙Aとの距離を判定するセンサにおいて後続紙Bは早着を起こすと判断した場合、早着時間分を遅らせるために実線1で示すように、搬送速度→減速→停止→加速→搬送速度→レジストセンサON→減速→停止(レジ到着)という速度変化を行っている。
【0083】
その時の早着分を距離換算したものを以下のS(T1)とし、
S(T1)=T1(早着分)×400mm/sec(搬送速度)
早着分の補正を掛けるのに停止時間をYとして、搬送速度→減速→停止→加速→搬送速度→レジストセンサON→減速→停止(レジ到着)という速度変化を行うことで掛かった時間を距離換算したものを以下のS(Y)とする。
【0084】
S(Y)=31.7msec(加速時間)×400mm/sec(搬送速度)÷2×2個+Y(停止時間)×400mm/sec(搬送速度)
このS(T1)とS(Y)をイコ−ルにすることで停止時間Yを求め、実際モータを時間Y分だけ止めて早着の補正をかけている。つまり、センサをONしてからレジストローラ112までの距離は決まっているので、その決まった距離のなかで搬送を停止することで時間を遅らせて、早着分T1を解消している。
【0085】
遅延に関しては、先行紙A(1枚目)に対して後続紙B(2枚目)が遅延を起こしてしまった場合、通常の後続紙C(3枚目)の搬送開始タイミングよりも早めに搬送開始を行う。つまり、後続紙C(3枚目)を早めに搬送することで後続紙B(2枚目)から後続紙C(3枚目)以降のレジON間隔を所定のレジON間隔にする制御を行う。しかし後続紙C(3枚目)の搬送開始タイミングを余りにも早くしてしまうと後続紙B(2枚目)に対して後続紙C(3枚目)が早着になってしまうので、最適なタイミングを演算手段によって割り出し、遅延を起こした用紙の次の紙からはプロダクティビティを満足する最適な間隔で紙搬送を行うように補正を施す。
【0086】
尚、本形態では、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(例えば、各図面を用いて説明した本形態における処理や、フローチャートに示す処理等の各種のステップを実行する為のプログラムを含む)は、当該画像形成装置が有する制御部内の不図示のROMに記憶されており、該制御部内のCPUにより読出し実行されるが、その他の形態として、例えば、当該プログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行するようにしても良い。
【0087】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0088】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0089】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
なお、実施形態では印刷機構部分にレーザビームによる電子写真方式を採用した例を説明したが、これに限らず如何なる印刷方式(例えばLEDプリンタ、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等)を採用しても良いのは勿論である。
【0092】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、高いプロダクティビティを低コストで実現することができるが、搬送する用紙の位置管理の困難な紙搬送制御である追いつき制御において、先行紙の後端と後続紙の先端が重送を起こしてしまい画像形成時で重なったままの用紙に対して印字を行ってしまい正常の画像形成を実現できなくなってしまう早着や、紙すべり等の起因により後続紙の搬送速度が遅くなる連結部への突入が非常に遅れてしまった場合、プロダクティビティを満足するための所定の間隔よりも非常に遅れてしまいプロダクティビティを満足することが出来なくなる遅延などの不具合を柔軟且つ正確に補正することが可能となり、長期に亘り使用した場合でも、耐久性や信頼性のある紙搬送を行うことができ、よりプロダクティビティを保証した画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の要部構成を示す縦断側面図
【図2】 追いつき制御において正常な紙搬送時の常態を示す説明図
【図3】 追いつき制御において早着を起こした紙搬送時の状態を示す説明図
【図4】 追いつき制御において遅延を起こした紙搬送時の状態を示す説明図
【図5】 本実施例の早着発生メカニズムを示す説明図
【図6】 本実施例の搬送経路を示す模式図
【図7】 本実施例の紙搬送制御の動作を示すフローチャート
【図8】 本実施例の早着を補正する早着シーケンス制御についての説明図
【符号の説明】
10 本体画像出力部
11 本体画像入力部
12 自動原稿送り装置
13 ソータ
21 光源
22〜24 ミラー
25 レンズ(入力系)
26 CCD
27 光学照射部(レーザ)
28 スキャナ
29 レンズ(出力系)
30 ミラー
32 定着ローラ
33 排紙トレイ
34、35 給紙トレイ
36 給紙デッキ
37 手差しトレイ
38〜42 紙搬送ローラ
101 給紙BOX
102 ピックアップローラ
103 給紙ローラ
104 分離ローラ
105、106 搬送経路
107 後続紙
108 先行紙
a 搬送方向
L 後続紙が所定の紙先端位置に対して進んでしまう距離
T0 距離Lを時間換算したもの
110 先行紙
111 後続紙
112 レジストローラ112
113 センサ
114 感光ドラム
115 破線
V1 レジストローラ112より上流の紙搬送速度
V2 レジストローラ112より下流の紙搬送速度
破線1 早着が起きたときに継続して用紙搬送を行ったときの様子
実線1 早着分を補正するための用紙搬送を行ったときの様子
T1 早着分の時間
S(T1) 早着分の時間T1を距離換算したもの
Y 早着の補正をかけるために搬送停止を行っているときの時間
S(Y) 早着の補正にかかる全体の時間を距離換算したもの
P1 先行紙
A1 先行紙の先端
A2 先行紙の後端
B1 後続紙1の先端
B2 後続紙1の後端
C1 後続紙2の先端
C2 後続紙2の後端
B1′ 後続紙1が早着を起こしたときの後続紙1の先端
B1″ 後続紙1が遅延をおこしたときの後続紙1の先端
TIM0 重送が始まった時間から理想の後続紙1の搬送タイミングであるB1がレジストローラ112を通過するまでの時間
TIM1 プロダクティビティを満足するための理想の搬送間隔
TIM2 遅延を起こしたときの搬送間隔

Claims (2)

  1. 用紙を収納する用紙収納部と、
    前記用紙収納部に収納された用紙を1枚ずつ給紙する給紙手段と、
    前記給紙手段により給紙された用紙を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段により搬送される用紙の有無を検知する検知手段と、
    前記第1の搬送手段よりも下流側に設けられ、前記第1の搬送手段の搬送速度よりも遅い速度で用紙を搬送する第2の搬送手段と、
    前記検知手段で後続して搬送された後続用紙の先端を検知したときに前記後続用紙よりも先行して搬送された先行用紙の後端が前記第2の搬送手段を抜けるまでの時間TAと前記後続用紙の先端が前記第2の搬送手段へ到着するまでの時間TBとを割り出す時間割り出し手段と、
    前記時間割り出し手段により割り出された前記時間TAと前記時間TBの差分時間に基づいて前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくと判断された場合、前記差分時間に応じた時間だけ前記第2の搬送手段への到着を遅らせるべく、前記第1の搬送手段による前記後続用紙の搬送を一時的に停止させる搬送制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記判断手段は、前記時間TAが前記時間TBよりも大きい場合に、前記後続用紙の先端が前記先行用紙の後端に追いつくと判断することを特徴とする画像形成装置。
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