JPH09327394A - 断熱調理容器 - Google Patents

断熱調理容器

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JPH09327394A
JPH09327394A JP15138196A JP15138196A JPH09327394A JP H09327394 A JPH09327394 A JP H09327394A JP 15138196 A JP15138196 A JP 15138196A JP 15138196 A JP15138196 A JP 15138196A JP H09327394 A JPH09327394 A JP H09327394A
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力也 加藤
Yasuhiro Murakami
靖浩 村上
Kunio Hatsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片手で携帯が可能であり、携帯時に揺れを生
じ難く、しかもハンドル自体を軽量かつ小型とした断熱
調理容器の提供。 【解決手段】 上部開口を有し断熱性を有する断熱容器
11と、該断熱容器の開口12にヒンジ13を介して開閉自在
に取り付けられた断熱性を有する断熱容器蓋14と、該断
熱容器に出し入れ自在に収納される調理鍋15とを備えた
断熱調理容器において、前記断熱容器と前記断熱調理蓋
のいずれか一方に、両端部を回動自在に取付けたレバー
状の2つのハンドル16,17を、それぞれが起立状態の
時、これらハンドルの中央部を含む中央近傍部が合致す
るように取付けた断熱調理容器10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱等により半調
理品とした食物を保温して調理完成品とする調理法等に
好適に利用される断熱調理容器に関し、特に携帯するた
めのハンドルを有する携帯用断熱調理容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に食物の加熱調理加工は、電熱や直
火を用いて行われるが、このような調理法では、過熱に
よる煮くずれや、焦げ付きが生じ易く、またエネルギー
を多量に消費するといった不都合があった。この不都合
を解消することができる調理法として、熱湯あるいは沸
騰した煮汁中に所望の生野菜や、穀物を浸漬して、半調
理された加熱状態の食品を長時間保温することにより調
理完成品とするものが知られている。従来、調理材料を
予め加熱して半調理した後に、調理鍋を断熱容器に収納
し、断熱容器を密閉して所定時間断熱状態に保持するこ
とにより調理を行う断熱調理容器として、例えば、実開
平5−21835号公報に記載されたものがある。図2
0は同公報記載の断熱調理器を示すものである。
【0003】図20に示す断熱調理容器1は、有底円筒
状をなし断熱性を有する断熱容器2と、この断熱容器2
の開口周縁にヒンジを介して開閉自在に取付けられた断
熱性を有する断熱容器蓋3と、断熱容器2内に収納され
る蓋5付きの調理鍋4とを備えて構成されている。断熱
容器2は、有底円筒状の内容器と、該内容器より大型の
外容器とをそれぞれの容器間に隙間を持たせて一体に接
合した二重壁容器を有しており、かつ該二重壁容器は、
内外容器間の隙間に真空断熱層または断熱材断熱層が設
けられている。断熱材断熱層を形成するのに用いられる
断熱材としては、発泡スチロール、発泡ポリウレタンな
どの有機質発泡体、パーライトなどの無機粉末、あるい
は空気より熱伝導率が低いガス、例えばキセノン、クリ
プトンなどのガスを封入したガス断熱などである。
【0004】この断熱容器2の開口部には肩部材6が固
定されている。この肩部材6には、ほぼ半円形をなす帯
板状のハンドル7が取付けられている。このハンドル7
の両端部は肩部材6に回動自在に取付けられている。断
熱容器蓋3の周縁には、断熱容器2の開口を断熱容器蓋
3で閉じ、さらにハンドル7をほぼ垂直位置に起立した
際に、該ハンドル7の両端部に係合して断熱容器蓋3の
開方向への移動を阻止するためのロック片8が形成され
ている。
【0005】この従来の断熱調理器1は、調理鍋4に加
熱調理すべき食材等を入れ、加熱して半調理状態とした
後、調理鍋4を断熱容器2内に収納し、断熱容器蓋3を
閉めることによって、断熱容器2内の調理鍋4を保温状
態とし、調理時の温度を長く保つ。そして調理鍋4を断
熱容器2内で保温している間に煮込みなどの調理を行
う。この断熱調理器1を搬送する際には、ハンドル7を
ほぼ垂直方向に起立させ、ロック片8をハンドル7の端
部に係合させ、断熱容器蓋3を閉状態でロックし、ハン
ドル7を手で持って搬送することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図20に示
す断熱調理器1にあっては、ハンドル7を設けたことに
より片手で携帯することが可能であるが、このハンドル
7を手で持って携帯する際に、断熱調理器1の揺れを防
ぐことができず、更にはハンドル7の両端部を軸として
容器の揺れが増幅されることになり、その揺れによって
調理鍋4の内容物がこぼれ出すおそれがあった。また、
ハンドル7が1つであるため、食材などを入れた断熱調
理器の全荷重に耐える機械強度を持たせるために、ハン
ドル7自体を太くしたり、ハンドル軸部を大きくする必
要があった。
【0007】また、ハンドル7に代えて、断熱容器の上
端部に径方向に対向する2つの板状の把手を設けた構成
とした場合には、携帯時に把手を両手で持ち上げるので
両手がふさがれて携帯移動には不向きであった。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、片手で携帯が可能であり、携帯時に揺れを生じ難
く、しかもハンドル自体を軽量かつ小型とした断熱調理
容器の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、上部開口を有し断熱性を有する断熱容器と、該
断熱容器の開口にヒンジを介して開閉自在に取り付けら
れた断熱性を有する断熱容器蓋と、該断熱容器に出し入
れ自在に収納される調理鍋とを備えた断熱調理容器にお
いて、前記断熱容器と前記断熱調理蓋のいずれか一方
に、両端部を回動自在に取付けた2つのハンドルを、そ
れぞれが起立状態の時、これらハンドルの中央部を含む
中央近傍部が合致するように取付けたことを特徴とする
断熱調理容器である。請求項2に係る発明は、前記断熱
容器の外周面上部に、前記2つのハンドルの両端部を回
動自在に取付けた肩部材を固定したことを特徴とする請
求項1記載の断熱調理容器である。請求項3に係る発明
は、前記断熱容器の外周面上部に、前記2つのハンドル
の両端部を回動自在に取付けたことを特徴とする請求項
1記載の断熱調理容器である。請求項4に係る発明は、
前記断熱容器に着脱自在に取付けられる環状の肩部材本
体に、前記2つのハンドルの両端部を回動自在に取付け
た肩部材を、該断熱容器に取付けたことを特徴とする請
求項1記載の断熱調理容器である。請求項5に係る発明
は、前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドルのそれぞれ
の両端部を回動自在に取付けたことを特徴とする請求項
1記載の断熱調理容器である。請求項6に係る発明は、
前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドルのそれぞれの両
端部を回動自在に取付け、かつ前記調理鍋に、両端部を
該調理鍋に回動自在に取付けた鍋ハンドルを取付けたこ
とを特徴とする請求項1記載の断熱調理容器である。請
求項7に係る発明は、前記断熱容器蓋に、前記2つのハ
ンドルのそれぞれの両端部を回動自在に取付け、前記調
理鍋に、該調理鍋を前記断熱容器内に収納しかつ該断熱
容器蓋を閉めた状態で該断熱容器蓋の径方向外方に延出
する調理鍋把手を径方向に対向する位置に設け、かつ前
記2つのハンドルを、倒置状態でその中央部を含む中央
近傍部が前記調理鍋把手に接触するように配置したこと
を特徴とする請求項1記載の断熱調理容器である。請求
項8に係る発明は、前記断熱容器蓋に、前記2つのハン
ドルのそれぞれの両端部を回動自在に取付け、かつ該断
熱容器蓋に、ハンドル倒置時にこれらのハンドルを収納
する凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の断熱
調理容器である。請求項9に係る発明は、前記2つのハ
ンドルは、少なくともその一方の一部が該ハンドルを前
記断熱容器蓋より上方に移動させた時に、該断熱容器蓋
の開方向への移動を阻止するように該断熱容器蓋外面に
接触するように配設されたことを特徴とする請求項1記
載の断熱調理容器である。請求項10に係る発明は、前
記2つのハンドルの中央部を含む中央近傍部に、両方の
ハンドルを前記断熱容器蓋上方で合致した時、ほぼ垂直
な接触面を設けたことを特徴とする請求項1から9のい
ずれか1項記載の断熱調理容器である。請求項11に係
る発明は、前記2つのハンドルの前記断熱容器蓋上方で
合致する中央部を含む中央近傍部に、両方の該接触面を
着脱自在に係合する仮止め手段を形成したことを特徴と
する請求項1から10のいずれか1項記載の断熱調理容
器である。請求項12に係る発明は、前記2つのハンド
ルの中央部を含む中央近傍部の少なくとも一部を前記断
熱容器よりも軟質の材料で形成したことを特徴とする請
求項1から11のいずれか1項記載の断熱調理容器であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明による断
熱調理容器の第1の形態を示す図である。この形態によ
る断熱調理容器10は、上部開口を有する有底円筒状を
なし、断熱性を有する断熱容器11と、該断熱容器11
の開口12にヒンジ13を介して開閉自在に取り付けら
れた断熱性を有する断熱容器蓋14と、該断熱容器11
に出し入れ自在に収納される調理鍋15とを備えて構成
されている。この断熱調理容器10は、断熱容器11
に、両端部を回動自在に取付けた2つのハンドル16,
17を、それぞれが起立状態の時、これらハンドル1
6,17の中央部を含む中央近傍部が合致するように配
設したことを特徴としている。なお、上記ハンドル1
6,17の中央部を含む中央近傍部を合致させる構造
は、ハンドル16,17の中央部を合致させる構造のみ
ならず、中央部を非接触とした場合にはその両側部を合
致させる構造も含まれる。
【0011】断熱容器11は、有底円筒状の内容器とそ
れよりやや大型の外容器とを組み合わせた金属製の二重
壁容器を備えている。この断熱容器11は、内外容器間
の隙間を真空封止した真空断熱、内外容器間の隙間に有
機質発泡体や無機粉末などの断熱材を充填した断熱材断
熱、あるいは内外容器間の隙間に、空気より熱伝導率の
低いガス、例えばキセノンやクリプトンなどのガスを封
入したガス断熱のいずれかの断熱構造を有している。
【0012】この断熱容器11の外周面上部には、前記
断熱容器蓋14を開閉可能に取付けるヒンジ13と、該
ヒンジ13の径方向対向位置に設けられ、断熱容器蓋1
4の周縁に設けられたフック係合部18を着脱可能に係
止するフック部19と、前記2つのハンドル16,17の両
端部を取付ける4つの取付け部20…とを有する肩部材
21が固定されている。これらの取付け部20…には、
2つのハンドル16,17の両端部が回動自在に取付けられ
ている。また、該肩部材21の該ヒンジ13と該フック
部19とを結ぶ線に直交する線に沿った位置には、径方
向外方に向けて板状に延出した2つの断熱容器把手2
2,22が設けられている。
【0013】本例においては、図3に示すように、肩部
材21に形成された4つの取付け部20…を、ヒンジ1
3の両側近傍位置及びフック部19の両側近傍位置にそ
れぞれ形成し、それによって2つのハンドル16,17が、
前記2つの断熱容器把手22,22を結ぶ線に沿って起伏移
動するように構成されている。これら肩部材21及び2
つのハンドル16,17は、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ートなどの合成樹脂によって作製して良く、かつ肩部材
21は断熱容器11の外周面上部に設けられた凹部また
は凸部に強制嵌合することによって固定して良い。
【0014】これらのハンドル16,17は、略半円形
に曲げられた帯板状をなしており、その両端部には、肩
部材21に形成された取付け部20に嵌挿される貫通孔
が形成されている。また、肩部材21の取付け部20
は、径方向外方に突出し、前記ハンドル16,17端部の貫
通孔を挿入するピンと、該ピンの先端に設けられた該貫
通孔より大径の抜止め部材が設けられている。
【0015】前記肩部材21に設けられたフック部19
は、図4に示すように、肩部材21の外周面の一部が径
方向外方に向けて延出された基部23と、該基部23に
係合され、その上端には斜め下方に向けて延びる先端部
24が形成された作動部25と、該作動部25の下部を
径方向外方に付勢するスプリング26とを備えている。
このフック部19は、断熱容器蓋14が閉じられた状態
で、該断熱容器蓋14の周縁に形成された凹部状のフッ
ク係合部18内に、作動部25の先端部24が係合して
断熱容器蓋14の開方向への移動を阻止し、断熱容器蓋
14を閉状態を維持できるようになっている。開状態の
断熱容器蓋14を閉じる場合には、先端部24が蓋14
のフック係合部12の下部の傾斜に当接して径方向外方
に押し出され、該蓋14が閉まった時点で該先端部24
がフック係合部18と係合する。閉状態にある断熱容器
蓋14を開ける際には、作動部25の下端部を内側に押
し込むことで、先端部24がフック係合部18から脱出
する方向に移動して係合状態が解放されるので、作動部
25の下端部を押しながら、断熱容器蓋14を開けば良
い。なお、前記ヒンジ13に、断熱容器蓋14を開方向
に付勢するスプリングを付設しても良い。
【0016】前記断熱容器蓋14は、図4に示すよう
に、円板状の上部材27と下部材28とを組み合わせ、
それらの間に形成された空間内に発泡ウレタンなどの有
機質発泡体或いはパーライトなどの無機粉末などからな
る断熱材29を充填して構成されている。この断熱容器
蓋14は肩部材21のヒンジ13に取付けられている。
このヒンジ取付け位置と径方向に対向する位置には、径
方向内方に凹むフック係合部18が形成されている。さ
らに、ヒンジ13とフック係合部18とを結ぶ線と直交
する線に沿う周縁部、即ち前記断熱容器把手22,22
と相対する位置には、後述する調理鍋把手34の先端部
を外部に延出させるための切欠30,30が形成されて
いる。また、該蓋14の下部材28下面側には、該蓋1
4を閉じた際に、調理鍋蓋33の摘み37が収納される
凹部31が形成されている。
【0017】前記調理鍋15は、鍋本体32と、該蓋本
体32の上部開口に載せられた調理鍋蓋33と、該鍋本
体32の径方向に対向する位置に設けられた2つの調理
鍋把手34,34とを備えている。調理鍋把手34は、鍋本
体32の外周面に固着された基端部から上方に向けて鍋
本体32の開口より上方位置まで延出し、さらに径方向
外方に延出した把手柄部35と、該把手柄部35の先端
部に設けられた把持部36とからなっている。調理鍋蓋
33の上部中央には摘み37が取付けられている。
【0018】このように構成された断熱調理容器10
は、調理鍋15を用いて食品を加熱調理或いは半調理を
行い、調理鍋15を断熱容器11内に収納し、調理鍋把
手34,34を断熱容器把手22,22の位置に合せた
後、断熱容器蓋14を閉める。断熱容器蓋14を閉める
と、フック部19の先端部24が蓋14側のフック係合
部18に係合して断熱容器蓋14の開方向への移動を阻
止し、閉状態を維持する。断熱容器11内に収納された
調理鍋15は、断熱容器11および蓋14の断熱効果に
よって、加熱直後の温度が長時間保持され、調理鍋15
内の食材は調理が進み、放置している間に完全調理状態
となる。この断熱調理容器10を携帯するには、図3に
示すように2つのハンドル16,17を起立させ、それ
ぞれの中央部を含む中央近傍部を合致させた状態とし、
その中央部を含む中央近傍部を手で持って携帯する。調
理鍋15を取り出すには、フック部19の下部を押して
該フック部19による断熱容器蓋14のロックを解除し
て断熱容器蓋14を開け、調理鍋把手34,34の把持
部36,36を手で持ち上げる。
【0019】本形態による断熱調理容器10は、断熱容
器11に、両端部を回動自在に取付けた2つのハンドル
16,17を、それぞれが起立状態の時、これらハンド
ル16,17の中央部を含む中央近傍部が合致するよう
に取付けた構成としたので、断熱調理容器10を持ち運
ぶ際には、これら2つのハンドル16,17を起立状態
とし、それぞれの中央部を含む中央近傍部を合致させ、
その中央部分を持って携帯することによって、断熱調理
容器10を片手で持ち上げることができ、携帯し易いも
のとなる。
【0020】また、2つのハンドル16,17のそれぞ
れの両端部を断熱容器11に回動自在に取付けたことに
よって、個々のハンドル16,17は両端部を軸として
起伏自在に動くので取扱いが容易であり、それぞれのハ
ンドル16,17を起立させ中央部を含む中央近傍部を
合致させた状態で持ち上げる場合には、それぞれのハン
ドル16,17の回動軸が異なっているために、断熱容
器11の揺れが増幅されることがなく、揺れが抑制され
るので、断熱調理容器10の携帯時、揺れによって内容
物がこぼれ出す不都合を防ぐことができる。
【0021】図5は、本形態による断熱調理容器10の
変形例を示すものである。上述した断熱調理容器10
は、図3に示すように、肩部材21に形成された4つの
取付け部20…を、ヒンジ13の両側近傍位置及びフッ
ク係止部19の両側近傍位置にそれぞれ形成し、それに
よって2つのハンドル16,17が、前記2つの断熱容器把
手22,22を結ぶ線に沿って起伏移動するように構成
されている。図5に示す変形例においては、肩部材21
の2つの断熱容器把手22,22の両側近傍位置に4つ
の取付け部20…を形成し、これら取付け部20…に2
つのハンドル16,17の両端部を取付け、2つのハン
ドル16,17がヒンジ13とフック部19とを結ぶ線
に沿って起伏移動するように構成されている。この図5
に示す変形例の如く2つのハンドル16,17を配置し
ても、上述した断熱調理容器10と同様の作用効果を得
ることができる。
【0022】(第2の形態)図6は本発明による断熱調
理容器の第2の形態を示すものである。この形態による
断熱調理容器40は、上述した第1の形態による断熱調
理容器10とほぼ同様の構成要素を備えて構成されてい
る。この断熱調理容器40は、断熱容器11の肩部材2
1を省き、断熱容器11の上部外面に、ヒンジ13と、
フック部19と、径方向に対向する2つの断熱容器把手
22,22とを設けるとともに、断熱容器11の上部外
面に4つの取付け部20…を設け、これら取付け部20
…に2つのハンドル16,17のそれぞれの両端部を回
動自在に取付けた構成になっている。
【0023】この第2の形態による断熱調理容器40
は、上述した第1の形態による断熱調理容器10と同様
の効果が得られ、さらに肩部材21を省いた構成とした
ので、部品点数の削減と肩部材21の取付け工程の削減
が可能である。
【0024】(第3の形態)図7は本発明による断熱調
理容器の第3の形態を示すものである。この形態による
断熱調理容器50は、上述した第1の形態による断熱調
理容器10とほぼ同様の構成要素を備え、2つのハンド
ル16,17を取付けた肩部材51を断熱容器11に着
脱可能に取付けたことを特徴としている。この肩部材5
1は、断熱容器11に挿入可能で、断熱容器11の把手
22,22に係合する環状の肩部材本体52と、該本体
52の外周に配置された4つの取付け部53…と、これ
らの取付け部53…に両端部を回動自在に取付けた2つ
のハンドル16,17とからなっている。断熱容器11
は、上部外面にヒンジ13と、フック部19と、径方向
に対向する2つの断熱容器把手22,22が設けられて
いる。
【0025】この第3の形態による断熱調理容器50
は、上述した第1の形態による断熱調理容器10と同様
の効果が得られ、さらに断熱容器11に着脱容易な肩部
材51を取付けた構成としたことによって、この断熱調
理容器50を携帯せずに所定位置に置いて使用する場合
に、余分なハンドル16,17を省くことができ、さら
に携帯する際には、肩部材51を取付ければ簡単に携帯
用のハンドル16,17で持ち運びでき、断熱調理容器
の使用形態に合わせて肩部材51の着脱を選択でき、便
利である。
【0026】(第4の形態)図8および図9は本発明に
よる断熱調理容器の第4の形態を示すものである。この
形態による断熱調理容器60は、上述した第1の形態に
よる断熱調理容器10とほぼ同様の構成要素を備え、2
つのハンドル16,17を断熱容器蓋14に取付けたこ
とを特徴としている。断熱容器11は、その上部外周
に、ヒンジ13と、フック部19と、径方向に対向して
設けられた2つの断熱容器把手22とを有する肩部材6
1が固定されている。断熱容器蓋14は、図4に示すよ
うに、断熱容器11のヒンジ13とフック部19との両
側近傍に配置された4つの取付け部62…が形成され、
2つのハンドル16,17の両端部をこれらの取付け部
62…に回動自在に取付けた構成になっている。
【0027】この断熱調理容器60は、上述した第1の
形態による断熱調理容器10と同様の効果が得られ、さ
らに断熱容器蓋14に2つのハンドル16,17を取付
けた構成としたことによって、それぞれのハンドル1
6,17の取付け位置が第1の形態による断熱調理容器
10に比べて上方となるので、それぞれのハンドル1
6,17の長さを縮小することが可能となり、ハンドル
16,17の小型化、軽量化を図ることができる。
【0028】図10はこの第4の形態による断熱調理容
器10の変形例を示すものである。上述した断熱調理容
器60は、図9に示すように、断熱容器蓋14に形成さ
れた4つの取付け部20…を、ヒンジ13の両側近傍位
置及びフック係止部19の両側近傍位置にそれぞれ形成
し、それによって2つのハンドル16,17が、前記2つの
断熱容器把手22,22を結ぶ線に沿って起伏移動する
構成とした。図10に示す変形例においては、肩部材2
1の2つの断熱容器把手22,22の両側近傍位置に合
わせて断熱容器蓋14に4つの取付け部62…を形成
し、これら取付け部62…に2つのハンドル16,17
の両端部を取付け、2つのハンドル16,17がヒンジ
13とフック部19とを結ぶ線に沿って起伏移動するよ
うに構成されている。この図5に示す変形例の如く2つ
のハンドル16,17を配置しても、上述した断熱調理
容器60と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】(第5の形態)図11は本発明による断熱
調理容器の第3の形態を示すものである。この形態によ
る断熱調理容器70は、上述した第4の形態による断熱
調理容器60とほぼ同様の構成要素を備えており、2つ
のハンドル16,17を断熱容器蓋14に取付けたこ
と、図21に示す断熱調理器1での調理鍋4と同じく起
伏自在のハンドルを備えた調理鍋を採用し、第4の形態
による断熱調理容器60における肩部材21の断熱容器
把手22,22と断熱容器蓋14の切欠30,30とを
省いた構成になっている。
【0030】この断熱調理容器70は、断熱容器蓋14
に2つのハンドル16,17を取付けた構成としたこと
によって上述した第4の形態による断熱調理容器60と
同様の効果が得られ、さらに、調理鍋に起伏自在のハン
ドルを備えた調理鍋を採用し、かつ肩部材21の断熱容
器把手22,22と断熱容器蓋14の切欠30,30と
を省いた構成としたことによって、断熱調理容器の構造
を簡略化することができ、製品コストを下げることがで
きる。
【0031】(第6の形態)図12は本発明による断熱
調理容器の第6の形態を示すものである。この形態によ
る断熱調理容器80は、上述した第1の形態による断熱
調理容器10とほぼ同様の構成要素を備え、2つのハン
ドル16,17を倒置状態とした際にこれらハンドル1
6,17の中央部を含む中央近傍部が断熱調理蓋14の
径方向外方に延出している調理鍋把手34,34の把持
部36,36上面側に当接するように構成したことを特
徴としている。これらのハンドル16,17は、それぞ
れ起立させた状態ではそれぞれの中央部を含む中央近傍
部が合致し、倒置状態の時に把持部36,36上面側に
当接するような長さとされている。また、これらハンド
ル16,17の中央部を含む中央近傍部の把持部36,
36に対応した位置に、把持部36,36に合致する凹
部を形成しても良い。
【0032】この断熱調理容器80は、上述した第1の
形態による断熱調理容器10と同様の効果が得られ、さ
らに2つのハンドル16,17を下方に倒した際にこれ
らハンドル16,17の中央部が断熱調理蓋14の径方
向外方に延出している調理鍋把手34,34の把持部3
6,36上面側に当接するように構成したことにより、
倒置状態のハンドル16,17を起立させる際にハンド
ル16,17を掴み易くなり、取扱いが容易となる。
【0033】(第7の形態)図13は本発明による断熱
調理容器の第7の形態を示すものである。この形態によ
る断熱調理容器90は、上述した第4の形態による断熱
調理容器60とほぼ同様の構成要素を備えており、2つ
のハンドル16,17を断熱容器蓋14に取付けるとと
もに、断熱容器蓋14の周面に、これらハンドル16,
17を倒置状態とした際に収容可能な凹部91,91を
形成したことを特徴としている。図13に示した例で
は、円弧状のハンドル16,17を断熱容器蓋14に取
付け、これらのハンドル16,17に合致する円弧状の
凹部91,91を断熱容器蓋14に形成し、これらハン
ドル16,17を倒置状態とした時に凹部91,91内
に収納され、これらハンドル16,17が断熱容器蓋1
4と一体的な外観を得られるようにされている。ハンド
ル16,17と凹部91,91の形状は円弧状に限定さ
れない。また、ハンドル16,17に引き上げ用の把手
を設けても良い。
【0034】この断熱調理容器90は、上述した第4の
形態による断熱調理容器60と同様の効果が得られ、さ
らに断熱容器蓋14の周面に、これらハンドル16,1
7を倒置状態とした際に収容可能な凹部91,91を形
成したことによって、ハンドル16,17倒置時に邪魔
にならず、しかも断熱容器蓋14と一体に見えることか
ら製品のデザインを良くすることができる。
【0035】(第8の形態)図14および図15は本発
明による断熱調理容器の第8の形態を示すものである。
この形態による断熱調理容器100は、上述した第1の形
態による断熱調理容器10とほぼ同様の構成要素を備
え、2つのハンドル16,17が断熱容器蓋14より上
方位置にあるときに、これらハンドル16,17の一部
が断熱容器蓋14表面に接触して該断熱容器蓋14の開
方向への移動を阻止できるように構成したことを特徴と
している。2つのハンドル16,17の断熱容器蓋14
表面に接触する部分101は、例えばフッ素樹脂などの摩
擦抵抗が少ない合成樹脂でコーティングしても良い。ま
た、該接触部分はスプリング、ゴムなどの緩衝手段によ
って弾力性を持たせても良い。
【0036】この断熱調理容器100は、上述した第1の
形態による断熱調理容器10と同様の効果が得られ、さ
らに2つのハンドル16,17が断熱容器蓋14より上
方位置にあるときに、これらハンドル16,17の一部
が断熱容器蓋14表面に接触して該断熱容器蓋14の開
方向への移動を阻止できるように構成したことにより、
断熱容器蓋14の閉状態を維持するためのフック部19
とフック係合部18とによるロック機構に加え、ハンド
ル16,17を起立させた時にこれらハンドル16,1
7の一部が断熱容器蓋14表面に接触して該断熱容器蓋
14の開方向への移動を阻止できる、第2のロック機構
を設けたことにより、断熱調理容器を携帯する際に、万
一フック部19による断熱容器蓋14の係合状態が解除
されたとしても、断熱容器蓋14が開くことがなく、内
容物の漏れだしを防ぎ、かつ蓋14が開くことによる断
熱容器11の温度低下を防ぐことができる。
【0037】(第9の形態)図16は本発明による断熱
調理容器の第9の形態を示すものである。この形態によ
る断熱調理容器110は、上述した第1の形態による断熱
調理容器10とほぼ同様の構成要素を備えており、この
断熱調理容器110は、2つのハンドル112,113の中央部を
含む中央近傍部に、両方のハンドルを断熱容器蓋14の
上方で合致した時、ほぼ垂直となる接触面114,115を設
けたことを特徴としている。 これらのハンドル112,11
3は、中央部を含む中央近傍部に前記接触面114,115が形
成されるように屈曲された形状の帯板状に形成されてい
る。これらのハンドル112,113は、起立させた時には断
熱容器蓋14の上方で双方の接触面114,115が合致し、
それらの中央部を含む中央近傍部は2枚の板が重ねられ
た持ち易い板状となる。またハンドル112,113を降ろし
た状態では、断熱容器11の外周面に沿うように接する
ようになっている。ハンドル112,113の形状は図示した
例に限定されることなく、円弧状のハンドルの中央部を
含む中央近傍部を切欠いたり、中央部を凹ませることに
よって起立時に垂直な接触面を形成しても良い。
【0038】この断熱調理容器110は、上述した第1の
形態による断熱調理容器10と同様の効果が得られ、さ
らに2つのハンドル112,113の中央部を含む中央近傍部
に、両方のハンドルを断熱容器蓋14の上方で合致した
時、ほぼ垂直となる接触面114,115を設けたことによっ
て、2つのハンドル112,113を起立させた時には断熱容
器蓋14の上方で双方の接触面114,115が合致し、それ
らの中央部を含む中央近傍部は2枚の板が重ねられた持
ち易い板状となるので、2つのハンドル112,113を掴み
易くなり、携帯が容易になる。
【0039】図17および図18は、前記第9の形態の
断熱調理容器の変形例を示すものである。この変形例で
は、前記2つのハンドル112,113の接触面114,115に、両
方の接触面同士を着脱自在に係合する仮止め手段116を
形成したことを特徴としている。この仮止め手段116と
しては、図17,図18に図示されたように、一方の接
触面側に形成された上下の突起の間に、他方の接触面側
に形成された突起を着脱自在に挿入する構造の他、例え
ば弾性を有するフック片を他方の面に形成された溝や穴
に係合させる構造、球状突起を穴に挿入する構造を採用
しても良い。更に帯状又は紐状のバンド2つのハンドル
に導通してこれらを緊束する手段を用いても良い。さら
に、図18に示すように、一方の接触面側に上下突起11
7と挿入突起118を並べて配置する構造であれば、同じ成
形金型で作製したハンドル112,113を用いて接触面同士
の仮止めが実現できるので好ましい。なお、この仮止め
手段は、上記の如くハンドル接触面が垂直であることに
限定されるものでなく、いかなる接触面でも採用可能で
ある。
【0040】この例では、2つのハンドル112,113の接
触面114,115に、両方の接触面同士を着脱自在に係合す
る仮止め手段116を形成したことによって、2つのハン
ドル112,113を起立させた状態で仮止めすることがで
き、携帯時に断熱調理容器を一旦置いて再度携帯する際
に、ハンドルが下がり落ちてしまう不都合をなくして、
より携帯に便利となる。
【0041】図19は前記第9の形態の断熱調理容器の
変形例を示すものである。この変形例では、それぞれの
ハンドル112,113の接触面114,115の反対面に、断熱容器
11の各部材料よりも軟質の材料からなる軟質部119を
設けたことを特徴としている。この軟質部119は、例え
ばゴムなどの軟質樹脂からなるシート材を接触面114,11
5の反対面に加熱溶接したり、接着剤で強固に接着固定
して形成して良い。このようにハンドル112,113に軟質
部119を設けたことによって、2つのハンドル112,113を
起立させて接触面114,115同士を接触させ、その中央部
を含む中央近傍部を手で持って携帯する場合に手が軟質
部119に接触するので、内容物の入った重い断熱調理容
器を携帯する際に重くて手が痛むことがなく携帯が容易
となる。また軟質部119をゴムで形成し、必要に応じて
その表面に滑り止めの凹凸を形成することによって、携
帯時に手で持つハンドル中央部が滑り難くなり、一層携
帯しやすくなる。さらに、接触面114,115の反対面に軟
質部119を形成すれば、ハンドル112,113を倒置状態にす
ると該軟質部119が断熱容器11の外周面に接するの
で、ハンドル112,113がこすれても断熱容器11の外周
面が傷つくことがなく、断熱容器11の外観を損なう傷
の発生を防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を得ることができる。請求項1に係る発明
は上部開口を有し断熱性を有する断熱容器と、該断熱容
器の開口にヒンジを介して開閉自在に取り付けられた断
熱性を有する断熱容器蓋と、該断熱容器に出し入れ自在
に収納される調理鍋とを備えた断熱調理容器において、
断熱容器と断熱調理蓋のいずれか一方に、両端部を回動
自在に取付けた2つのハンドルを、それぞれが起立状態
の時、これらハンドルの中央部を含む中央近傍部が合致
するように取付けた構成としたので、断熱調理容器を持
ち運ぶ際には、これら2つのハンドルを起立状態とし、
それぞれの中央部を含む中央近傍部を合致させ、その中
央部分を持って携帯することによって、断熱調理容器を
片手で持ち上げることができ、携帯し易いものとなる。
請求項2に係る発明は、2つのハンドルのそれぞれの両
端部を断熱容器に回動自在に取付けたことによって、個
々のハンドルは両端部を軸として起伏自在に動くので取
扱いが容易であり、それぞれのハンドルを起立させ中央
部を含む中央近傍部を合致させた状態で持ち上げる場合
には、それぞれのハンドルの回動軸が異なっているため
に、断熱容器の揺れが増幅されることがなく、揺れが抑
制されるので、断熱調理容器の携帯時、揺れによって内
容物がこぼれ出す不都合を防ぐことができる。請求項3
に係る発明は、断熱容器の外周面上部に、2つのハンド
ルの両端部を回動自在に取付けた構成としたので、肩部
材を省くことができるので、部品点数の削減と肩部材取
付け工程の削減が可能となる。請求項4に係る発明は、
断熱容器に着脱自在に取付けられる環状の肩部材本体
に、2つのハンドルの両端部を回動自在に取付けた肩部
材を、断熱容器に取付けたことによって、断熱調理容器
を携帯せずに所定位置に置いて使用する場合に、余分な
ハンドルを肩部材ごと省くことができ、さらに携帯する
際には、肩部材を取付ければ簡単に携帯用のハンドルで
持ち運びでき、断熱調理容器の使用形態に合わせて肩部
材の着脱を選択できるので便利である。請求項5に係る
発明は、断熱容器蓋に、2つのハンドルのそれぞれの両
端部を回動自在に取付けた構成としたので、断熱容器蓋
に2つのハンドルを取付けた構成としたことによって、
それぞれのハンドルの長さを縮小することが可能とな
り、ハンドルの小型化、軽量化を図ることができる。請
求項6に係る発明は、断熱容器蓋に、2つのハンドルの
それぞれの両端部を回動自在に取付け、かつ前記調理鍋
に、両端部を該調理鍋に回動自在に取付けた鍋ハンドル
を取付けた構成としたので、断熱調理容器の構造を簡略
化することができ、製品コストを下げることができる。
また、断熱容器蓋を閉めた状態で調理鍋把手も収納でき
ることから、断熱容器の開口を断熱容器蓋によって完全
に塞ぐことができ、保温性能が向上する。請求項7に係
る発明は、断熱容器蓋に、2つのハンドルのそれぞれの
両端部を回動自在に取付け、調理鍋に、該調理鍋を前記
断熱容器内に収納しかつ断熱容器蓋を閉めた状態で該断
熱容器蓋の径方向外方に延出する調理鍋把手を径方向に
対向する位置に設け、かつ2つのハンドルを、倒置状態
でその中央部を含む中央近傍部が調理鍋把手に接触する
ように配置したものなので、倒置状態のハンドルを起立
させる際にハンドルを掴み易くなり、取扱いが容易とな
る。請求項8に係る発明は、断熱容器蓋に、2つのハン
ドルのそれぞれの両端部を回動自在に取付け、かつ該断
熱容器蓋に、ハンドル倒置時にこれらのハンドルを収納
する凹部を設けた構成としたので、ハンドル倒置時に邪
魔にならず、しかも断熱容器蓋と一体に見えることから
製品のデザインを良くすることができる。請求項9に係
る発明は、2つのハンドルを、少なくともその一方の一
部が該ハンドルを前記断熱容器蓋より上方に移動させた
時に、該断熱容器蓋の開方向への移動を阻止するように
該断熱容器蓋外面に接触するように配設したことによっ
て、断熱調理容器を携帯する際に、万一フック部による
断熱容器蓋の係合状態が解除されたとしても、断熱容器
蓋が開くことがなく、内容物の漏れだしを防ぎ、かつ蓋
が開くことによる断熱容器の温度低下を防ぐことができ
る。請求項10に係る発明は、2つのハンドルの中央部
を含む中央近傍部に、両方のハンドルを前記断熱容器蓋
上方で合致した時、ほぼ垂直な接触面を設けた構成とし
たので、2つのハンドルを起立させた時には断熱容器蓋
の上方で双方の接触面が合致して持ち易い形状となるの
で、2つのハンドルを掴み易くなり、携帯が容易にな
る。請求項11に係る発明は、前記接触面に、両方の該
接触面を着脱自在に係合する仮止め手段を形成した構成
としたので、2つのハンドルを起立させた状態で仮止め
することができ、携帯時に断熱調理容器を一旦置いて再
度携帯する際に、ハンドルが下がり落ちてしまう不都合
をなくして、より携帯に便利となる。請求項12に係る
発明は、2つのハンドルの中央部を含む中央近傍部の少
なくとも一部を前記断熱容器よりも軟質の材料で形成し
たことによって、2つのハンドルを起立させて接触面同
士を接触させ、その中央部を含む中央近傍部を手で持っ
て携帯する場合に手が軟質の材料に接触するので、内容
物の入った重い断熱調理容器を携帯する際に重くて手が
痛むことがなく携帯が容易となる。さらに、接触面の反
対面に軟質部を形成すれば、ハンドルを倒した状態で該
軟質部が断熱容器の外周面に接するので、ハンドルがこ
すれても断熱容器の外周面が傷つくことがなく、断熱容
器の外観を損なう傷の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断熱調理容器の第1の形態を示す斜
視図。
【図2】 同じ断熱調理容器の蓋を開いた状態を示す斜
視図。
【図3】 同じ断熱調理容器の平面図。
【図4】 同じ断熱容器のフック部とその近傍の拡大断
面図。
【図5】 第1の形態による断熱調理容器の変形例を示
す平面図。
【図6】 本発明の断熱調理容器の第2の形態を示す斜
視図。
【図7】 本発明の断熱調理容器の第3の形態を示す斜
視図。
【図8】 本発明の断熱調理容器の第4の形態を示す斜
視図。
【図9】 同じ断熱調理容器の平面図。
【図10】 第4の形態による断熱調理容器の変形例を
示す平面図。
【図11】 本発明の断熱調理容器の第5の形態を示す
斜視図。
【図12】 本発明の断熱調理容器の第6の形態を示す
斜視図。
【図13】 本発明の断熱調理容器の第7の形態を示す
斜視図。
【図14】 本発明の断熱調理容器の第8の形態を示す
斜視図。
【図15】 同じ断熱調理容器の要部拡大斜視図。
【図16】 本発明の断熱調理容器の第9の形態を示す
斜視図。
【図17】 第9の形態のハンドルの変形例を示す斜視
図。
【図18】 同じ変形例による断熱調理容器の平面図。
【図19】 第9の形態のハンドルの別な変形例を示す
斜視図。
【図20】 従来の断熱調理器を例示する分解斜視図。
【符号の説明】
10,40,50,60,70,80,90,100,
110……断熱調理容器、11……断熱容器、12……
開口、13……ヒンジ、14……断熱容器蓋、15……
調理鍋、16,17,112,113……ハンドル、1
8……フック係合部、19……フック部、20,53,
62……取付け部、21,51……肩部材、22……断
熱容器把手。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口を有し断熱性を有する断熱容器
    と、該断熱容器の開口にヒンジを介して開閉自在に取り
    付けられた断熱性を有する断熱容器蓋と、該断熱容器に
    出し入れ自在に収納される調理鍋とを備えた断熱調理容
    器において、 前記断熱容器と前記断熱調理蓋のいずれか一方に、両端
    部を回動自在に取付けた2つのハンドルを、それぞれが
    起立状態の時、これらハンドルの中央部を含む中央近傍
    部が合致するように取付けたことを特徴とする断熱調理
    容器。
  2. 【請求項2】 前記断熱容器の外周面上部に、前記2つ
    のハンドルの両端部を回動自在に取付けた肩部材を固定
    したことを特徴とする請求項1記載の断熱調理容器。
  3. 【請求項3】 前記断熱容器の外周面上部に、前記2つ
    のハンドルの両端部を回動自在に取付けたことを特徴と
    する請求項1記載の断熱調理容器。
  4. 【請求項4】 前記断熱容器に着脱自在に取付けられる
    環状の肩部材本体に、前記2つのハンドルの両端部を回
    動自在に取付けた肩部材を、該断熱容器に取付けたこと
    を特徴とする請求項1記載の断熱調理容器。
  5. 【請求項5】 前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドル
    のそれぞれの両端部を回動自在に取付けたことを特徴と
    する請求項1記載の断熱調理容器。
  6. 【請求項6】 前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドル
    のそれぞれの両端部を回動自在に取付け、かつ前記調理
    鍋に、両端部を該調理鍋に回動自在に取付けた鍋ハンド
    ルを取付けたことを特徴とする請求項1記載の断熱調理
    容器。
  7. 【請求項7】 前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドル
    のそれぞれの両端部を回動自在に取付け、前記調理鍋
    に、該調理鍋を前記断熱容器内に収納しかつ該断熱容器
    蓋を閉めた状態で該断熱容器蓋の径方向外方に延出する
    調理鍋把手を径方向に対向する位置に設け、かつ前記2
    つのハンドルを、倒置状態でその中央部を含む中央近傍
    部が前記調理鍋把手に接触するように配置したことを特
    徴とする請求項1記載の断熱調理容器。
  8. 【請求項8】 前記断熱容器蓋に、前記2つのハンドル
    のそれぞれの両端部を回動自在に取付け、かつ該断熱容
    器蓋に、ハンドル倒置時にこれらのハンドルを収納する
    凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の断熱調理
    容器。
  9. 【請求項9】 前記2つのハンドルは、少なくともその
    一方の一部が該ハンドルを前記断熱容器蓋より上方に移
    動させた時に、該断熱容器蓋の開方向への移動を阻止す
    るように該断熱容器蓋外面に接触するように配設された
    ことを特徴とする請求項1記載の断熱調理容器。
  10. 【請求項10】 前記2つのハンドルの中央部を含む中
    央近傍部に、両方のハンドルを前記断熱容器蓋上方で合
    致した時、ほぼ垂直な接触面を設けたことを特徴とする
    請求項1から9のいずれか1項記載の断熱調理容器。
  11. 【請求項11】 前記2つのハンドルの前記断熱容器蓋
    上方で合致する中央部を含む中央近傍部に、両方の該接
    触面を着脱自在に係合する仮止め手段を形成したことを
    特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の断熱
    調理容器。
  12. 【請求項12】 前記2つのハンドルの中央部を含む中
    央近傍部の少なくとも一部を前記断熱容器よりも軟質の
    材料で形成したことを特徴とする請求項1から11のい
    ずれか1項記載の断熱調理容器。
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