JP2833518B2 - 保温器具 - Google Patents

保温器具

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JP2833518B2
JP2833518B2 JP9399195A JP9399195A JP2833518B2 JP 2833518 B2 JP2833518 B2 JP 2833518B2 JP 9399195 A JP9399195 A JP 9399195A JP 9399195 A JP9399195 A JP 9399195A JP 2833518 B2 JP2833518 B2 JP 2833518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、内容物(例えばシチ
ューのような加熱調理食品)を収容した調理鍋ごと保温
容器で保温し得るようにした保温器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の保温器具の公知例として例えば
実開平4−14024号公報(考案の名称;断熱調理器
具)で示されるものがある。この公知例の断熱調理器具
は、保温機能を有する保温容器と、該保温容器内に出し
入れ自在に収容される調理鍋とで構成されている。保温
容器は、断熱構造(真空二重壁構造)を有する容器本体
と、該容器本体の開口部を開閉する断熱構造(断熱材入
り)の蓋体とを有している。尚、蓋体は、容器本体にヒ
ンジピンで連結されて弧回動開閉される。調理鍋は、鍋
本体と、該鍋本体の開口縁部上に載置される鍋蓋とを有
している。そして、この公知の断熱調理器具は、内容物
(加熱調理食品)を収容した調理鍋ごと保温容器内に収
容して、該調理鍋内の食品を保温するために使用され
る。又、保温容器の容器本体内に鍋蓋つきの調理鍋を収
容し、該容器本体の開口部を蓋体で閉蓋した状態では、
蓋体の下面と鍋蓋の上面との間に隙間が生じ、しかも鍋
蓋は単に鍋本体の開口縁部上に載置されているだけとな
る。
【0003】ところで、この種の断熱調理器具(保温器
具)は、家庭内でも使用されるが、内容物(加熱調理食
品)入りの調理鍋を保温容器内で保温した状態で、屋外
に携帯することがある。例えば、ピクニックに出かける
ときには、加熱調理食品を保温した状態で、断熱調理器
具を自動車に積み込んで運搬する場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知の
断熱調理器具では、調理鍋を保温容器内に収容した状態
では、鍋蓋は単に鍋本体の開口縁部上に載置されている
だけなので、例えば自動車に積み込んで運搬するときに
は、自動車の揺れや振動によって鍋本体内の内容物(例
えばシチューのような液状食品)が揺動し且つ鍋蓋が鍋
本体に対してガタつくことがある。このように、鍋本体
内の内容物が揺動し且つ鍋蓋がガタつくと、該内容物
(特に液状食品)が鍋本体の開口縁部からこぼれ出るこ
とがあるという問題があった。
【0005】本願発明は、上記した公知の断熱調理器具
の問題点に鑑み、内容物入りの調理鍋を保温容器内に収
容した状態で、例えば自動車に積み込んで運搬する場合
のように揺れや振動があっても、鍋蓋が不用意にガタつ
かないようにした保温器具を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として、次の構成を有している。
【0007】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、断熱構造を有する容器本体の開
口部を断熱構造を有する蓋体で開閉し得るようにした保
温容器と、該保温容器内に出し入れ自在に収容され且つ
鍋本体の開口部の縁部に鍋蓋を載置した調理鍋とで構成
される保温器具において、前記鍋蓋をガラス製とし且つ
その中央部にツマミを取り付けるとともに、前記調理鍋
を容器本体内に収容し且つ蓋体を閉蓋した状態において
前記ツマミを前記蓋体により移動規制するように構成し
たことを特徴としている。
【0008】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、断熱構造を有する容器本体の開
口部を断熱構造を有する蓋体で開閉し得るようにした保
温容器と、該保温容器内に出し入れ自在に収容され且つ
鍋本体の開口部の縁部に鍋蓋を載置した調理鍋とで構成
される保温器具において、前記鍋蓋の中央部にツマミを
取り付けるとともに、前記調理鍋を容器本体内に収容し
且つ蓋体を閉蓋した状態において前記ツマミを前記蓋体
に設けた弾性部材により移動規制するように構成したこ
とを特徴としている。
【0009】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項1あるいは請求項2
の保温器具において、前記蓋体の下面中央部に、該蓋体
の閉蓋時において前記ツマミを臨ませる凹入部を形成し
たことを特徴としている。
【0010】
【作用】本願請求項1〜3の各発明の保温器具では、内
容物(例えば、シチューのような加熱調理済みの液状食
品)入りの調理鍋を保温容器内に収容すると、該保温容
器の保温機能によって内容物が保温される。又、調理鍋
を容器本体内に収容し且つ蓋体を閉蓋した状態では、鍋
蓋のツマミが蓋体あるいは蓋体に設けられた弾性部材に
より移動規制されるようになり、この保温器具を例えば
自動車に積み込んで運搬する場合のように、保温器具全
体が揺れたり振動しても、鍋蓋が鍋本体に対してガタつ
かなくなる。
【0011】
【発明の効果】本願請求項1〜3の各発明の保温器具
は、調理鍋を容器本体内に収容し且つ蓋体を閉蓋した状
態では、鍋蓋のツマミが蓋体あるいは蓋体に設けられた
弾性部材により移動規制されているので、この保温器具
を例えば自動車に積み込んで運搬する場合のように、保
温器具全体が揺れたり振動しても、鍋蓋が鍋本体に対し
てガタつかなくなる。このように、鍋蓋がガタつかなく
なると、鍋本体内で内容物(例えばシチューのような加
熱調理済みの液状食品)が揺れても、該内容物が鍋本体
内からこぼれ出ることがなくなるという効果がある。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図8を参照して本願発明の幾つ
かの実施例を説明すると、図1〜図3には本願発明の第
1実施例にかかる保温器具が示されている。又、図4及
び図5にはそれぞれ第1実施例の保温器具を携帯する際
の携帯方法が示されている。さらに図6〜図8にはそれ
ぞれ本願発明の第2〜第4実施例の保温器具が示されて
いる。
【0013】図1〜図3に示す第1実施例の保温器具
は、断熱構造を有する保温容器Aと、該保温容器A内に
出し入れ自在に収容される調理鍋Bとで構成されてい
る。
【0014】保温容器Aは、断熱構造を有する有底円筒
状の容器本体1と、該容器本体1の開口部10を開閉し
得る断熱構造の蓋体2とを有している。容器本体1は、
それぞれステンレス製の外壁11と内壁12を有し且つ
該外壁11と内壁12間を真空とした真空二重壁構造を
有している。
【0015】蓋体2は、ステンレス製の天板21と、合
成樹脂製の底板22と、該天板21と底板22とを外周
部において結合する合成樹脂製のリング体23と、天板
21と底板22間に介設した断熱材24とを有してい
る。そして、この蓋体2は、天板21と底板22間に断
熱材24を介設し、且つリング体23で天板21の外周
縁部を押さえた状態で該リング体23と底板22とをビ
ス止めして一体化させている。
【0016】容器本体1の外周上端部には、合成樹脂製
で環状の肩部材13が取付けられている。この肩部材1
3には、図1に示すようにヒンジ受部15が形成されて
おり、該ヒンジ受部15にヒンジピン16で蓋体2の一
端部が弧回動開閉自在に枢支されている。又、この肩部
材13のヒンジ受部15と対向する位置には、ロック部
材17がピン18で枢支されている。このロック部材1
7は、蓋体2を閉じた状態で上方に弧回動させると、蓋
体2側のロック受部28を係止して蓋体2をロックし得
るようになっている。尚、蓋体2を閉蓋した状態では、
該蓋体2の外周縁部下面が容器本体1の開口縁部上に当
接して該容器本体1の開口部10を閉塞し、容器本体1
内を保温し得るようになっている。
【0017】容器本体1の肩部材13には、ヒンジ受部
15の位置から左右に角度90°づつ変位した各位置
に、図2に示すように一対の本体把手14,14が設け
られている。又、蓋体2のリング体23にも各本体把手
14,14と対応する位置にそれぞれ蓋把手25,25
が設けられている。
【0018】調理鍋Bは、金属製の鍋本体3と、該鍋本
体3の開口部30を閉塞する鍋蓋4とを有している。鍋
蓋4の外周部は、鍋本体3の開口縁部31上に載置され
ている。鍋本体3の外周上端部には、図2に示すように
対向する位置に一対の鍋把手32,32が取付けられて
いる。この各鍋把手32,32の掴み部は、容器本体1
の開口縁部の高さよりやや上方まで延出されており、調
理鍋Bを容器本体1内に出し入れし易くしている。尚、
蓋体2の下面には、鍋把手32,32に対応する位置に
それぞれ鍋把手収容用の空所29,29が形成されてい
る。
【0019】鍋蓋4は、ガラス製の鍋蓋本体41の上面
中央部にツマミ42を取付けて形成している。ツマミ4
2は、上部が大径(大径部42a)で下部が小径の逆円
錐台状に形成されている。尚、ツマミ42は、鍋蓋本体
41の中央部に形成した穴を通してビス43で固定して
いる。鍋蓋本体41の外周部には、蓋パッキン44が取
付けられている。この蓋パッキン44には、鍋蓋4を閉
じたときに鍋本体3の開口縁部31内に小深さだけ差し
込まれる環状垂下片44aが形成されており、鍋蓋4を
閉じた状態で該鍋蓋4が水平方向に位置ずれしないよう
にしている。又、この実施例では、図1に示すように鍋
蓋本体41に圧力弁48が取付けられている。この圧力
弁48は、この調理鍋Bで加熱調理するときに調理鍋内
で昇圧する圧力を外部に逃がして、鍋蓋4の外周縁部か
らスプラッシュ(噴きこぼれ)が起きないようにするた
めのものである。尚、この圧力弁48は、耐熱性材料で
形成されており、調理鍋内が所定圧力以上になると、該
調理鍋内の圧力で圧力弁48の弁板48aを押上げて開
弁させるようになっている。
【0020】蓋体2の底板22には、鍋蓋4のツマミ4
2が対応する位置に上方に向けて凹入する凹入部26が
形成されている。又、この凹入部26には、下向きに突
出する突起27が一体形成されている。
【0021】上記凹入部26の突起27には、調理鍋B
を容器本体1内に収容し且つ蓋体2を閉蓋した状態にお
いて鍋蓋4を位置保持させるための位置保持手段5が設
けられている。この第1実施例では、位置保持手段5と
して鍋蓋4のツマミ42を下方に付勢する付勢手段51
が採用されている。この付勢手段51は、シリコンゴム
等の弾性材で袋状に形成されていて、突起27を下方か
ら被せるようにして取付けられている。又、この付勢手
段51には、その上部側に環状のバネ部51を設け、且
つ下端部にツマミ42の上面を押圧する押圧部53を有
している。この押圧部53は、突起27に対して図3に
示す符号Hの高さ(例えば2〜4mm程度の高さ)範囲だ
け上下に移動し得るようになっている。
【0022】そして、この付勢手段51は、その自由状
態(蓋体2の開放状態)では図3に示すようにバネ部5
2の弾発力によって押圧部53が下動しており、他方、
容器本体1内に鍋蓋4つきの調理鍋Bを収容し且つ蓋体
2を閉蓋したときには、図1又は図2に示すように該押
圧部53の下面がツマミ42の上面に当接して上動する
ようになっている。このように、蓋体2の閉蓋状態で
は、押圧部53の下面がツマミ42の上面で上方に押さ
れてバネ部52が圧縮し、そのバネ部52の弾発力で押
圧部53を介してツマミ42を下方に付勢するようにな
る。従って、蓋体2の閉蓋状態では、鍋蓋4の外周部下
面(蓋パッキン44)が鍋本体3の開口縁部31に圧接
して、該鍋蓋4が位置保持されるようになる。尚、この
とき蓋パッキン44の環状垂下片44aが鍋本体3の開
口縁部31内に差し込まれているので、鍋蓋4が水平方
向に位置ずれすることがなく、該鍋蓋4が安定姿勢で位
置保持される。
【0023】この第1実施例の保温器具は、次のように
して使用される。即ち、調理鍋Bに調理材料(例えばシ
チュー材料)を入れて通常の加熱調理をする。このとき
加熱されることによって調理鍋B内の空所の圧力が上昇
するが、所定圧力以上になると、鍋蓋本体41に設けて
いる圧力弁48が開いてその圧力を外部に逃がすように
なり、鍋本体3の開口縁部31からのスプラッシュ(噴
きこぼれ)が起こらない。その調理後、内容物が熱いう
ちに調理鍋Bごと容器本体1内に収容し、蓋体2を閉じ
てロック部材17で蓋体2をロックする。この状態で
は、蓋体2の下面に設けた付勢手段51で鍋蓋4のツマ
ミ42上面を下方に押圧しており、鍋蓋4が安定姿勢で
位置保持されている。
【0024】ところで、この実施例の保温器具は、家庭
内でも使用されるが、内容物(加熱調理食品)入りの調
理鍋Bを保温容器A内で保温した状態で、屋外に携帯す
ることがある。例えば、ピクニックに出かけるときに
は、内容物を保温した状態で、この保温器具を自動車に
積み込んで運搬する場合がある。このように、内容物入
りの保温器具を自動車に積み込んで運搬するときには、
自動車の揺れや振動によって鍋本体3内の内容物(例え
ばシチューのような液状食品)が揺動するが、鍋蓋4が
付勢手段51で下方に付勢されているので、鍋蓋4が鍋
本体3に対してガタつかなくなる。このように、鍋蓋4
がガタつかなくなると、鍋蓋4の外周縁部で鍋本体3の
開口縁部31を常時密閉するようになり、鍋本体3内で
内容物(例えばシチューのような液状食品)が揺れて
も、該内容物が鍋本体3内からこぼれ出ることがなくな
る。又、この第1実施例では、付勢手段51は鍋蓋4の
上面中央部に設けたツマミ42を下方に押圧するように
なっているので、付勢部分が1箇所であっても鍋蓋4の
外周縁部を平均して付勢することができ、1つの付勢手
段で鍋蓋4を効率よく密閉できる。
【0025】又、内容物入りの保温器具を携帯する際に
は、図4又は図5に示すような携帯具C,Dを使用する
と便利である。
【0026】図4の携帯具Cは、容器本体1を収容する
収容部70と、逆U形の2本の吊り紐72,72と、蓋
体2の上面を押える押え部73と、該押え部73の先端
側をロックするロック装置74とを有している。収容部
70は、図4の実施例では、容器本体1の胴部外周を囲
繞する環状ベルト71と各吊り紐72,72とで形成し
ている。即ち、この収容部70は、各吊り紐72,72
を、その各下部側を容器本体1の底面において十字状に
交差・固定させて該容器本体1を下方から支持し、且つ
該吊り紐の各下部側で容器本体1の側周面を等間隔(角
度90°間隔)でガードしているとともに、該各吊り紐
72,72と環状ベルト71との交点(合計4箇所)を
それぞれ固定して形成している。押え部73は、図4の
実施例では2本の押えバンドが採用されている。各押え
バンド73,73は、その一端を図4の裏面側において
環状ベルト71に固定し、他端側(図4の手前側)にロ
ック装置74の係止片75を取付けている。又、ロック
装置74の係止受部76は、図示状態の手前側において
環状ベルト71に固定している。この図4に示す携帯具
Cは、環状ベルト71及び各吊り紐72,72で囲まれ
る収容部70内に保温器具の容器本体1部分を収容し、
押え部(押えバンド)73で蓋体2を押え、ロック装置
74をロツクして使用される。そして、携帯時には、各
吊り紐72,72の上端部を握って吊持すれば安定した
状態で持ち運びできる。又、ロック装置74の係止片7
5を外せば押え部(押えバンド)73の押えを解除で
き、そのまま蓋体2を開閉操作できる。尚、このように
押え部73を有した携帯具C内に保温器具を収容するよ
うにしたものでは、押え部73で蓋体2の上面を押える
ことができるので、蓋体2が容器本体1上に単に載置さ
れた構造のもの(枢着されていない構造のもの)であっ
ても、該蓋体2が安定した状態で携帯できる。
【0027】又、図5に示す携帯具Dは、容器本体1の
底面及び側周面を被覆する袋体81(収容部80とな
る)と、逆U形の2本の吊り紐82,82と、蓋体2の
上面を被覆するフード(押え部となる)83と、該フー
ド83の先端部をロックするロック装置84とを有して
いる。各吊り紐82,82は袋体81に固定している。
フード83の一端は図5の裏面側において袋体81に固
定している。ロック装置84は、フード83の先端部に
取付けた係止片85を、袋体81の手前側面に取付けた
係止受部86にロックすることによってフード83を被
覆状態で固定するものである。この図5の携帯具Dで
は、袋体81内に保温器具の容器本体1を収容し、フー
ド83で蓋体2の上面を被覆した状態でロック装置84
をロックして使用される。そして、携帯時には、各吊り
紐82,82の上端部に設けた各把手部82a,82a
を握って吊持すればよい。又、この携帯具Dも、ロック
装置84の係止片85を外せばそのまま蓋体2を開閉操
作できる。尚、この図5の実施例の携帯具Dも図4の携
帯具Cと同様の作用が得られる。
【0028】図6には、本願の第2実施例の保温器具が
示されている。この第2実施例では、位置保持手段5と
なる付勢手段51Aを鍋蓋4のツマミ42側に取付けて
いる。即ち、この第2実施例で使用されている付勢手段
51Aは、シリコンゴム等の弾性材で、ツマミ42の上
面及び側周面を被覆する袋状に形成されている。又、こ
の付勢手段51Aの下部には、パッキン部55が一体成
形されており、該パッキン部55をツマミ42と鍋蓋本
体41との間で挟持して、この付勢手段51Aを固定し
ている。さらに、付勢手段51Aの上面には、上下に弾
性を有する環状の突起部56が一体成形されている。そ
して、この第2実施例の保温器具では、調理鍋を保温容
器内に収容した状態で蓋体2を閉じると、蓋体2の底板
22下面(凹入部26の下面)が付勢手段51Aの突起
部56を下方に押圧して、鍋蓋4の外周縁部を鍋本体3
の開口縁部31(図1参照)上に圧接させるようになっ
ている。従って、この第2実施例の保温器具でも、第1
実施例と同様の作用が得られる。尚、図6に図示する部
分以外の省略部分は、図1及び図2と同様に構成されて
いる。
【0029】図7には、本願の第3実施例の保温器具が
示されている。この第3実施例では、位置保持手段5と
して、ツマミ42の外側部に嵌脱自在に嵌合する嵌合手
段61が採用されている。この第3実施例で使用されて
いる嵌合手段61は、シリコンゴム等の弾性材で形成さ
れていて、その上部を蓋体底板22の凹入部26部分に
形成した穴26aの口縁に無理嵌めによって取付けてい
る。又、嵌合手段61には、その下部側にツマミ42の
大径部42aを囲繞する環状の垂下壁62が一体成形さ
れている。この垂下壁62は、内外方向に弾性を有して
いる。又、この垂下壁62の下端内周面には、内向きの
環状小突部63が形成されている。この環状小突部63
の内径は、ツマミ42の大径部42aの外径より若干小
径となっている。そして、この第3実施例の保温器具で
は、鍋蓋4のツマミ42の大径部42aを嵌合手段61
の垂下壁62内に押し込むと、該垂下壁62が外側に広
がり、環状小突部63がツマミの大径部42aを乗り越
えた後、垂下壁62が内方に弾性復帰して嵌合される。
この嵌合状態では、垂下壁62の内面でツマミ大径部4
2aの外周面を保持するとともに、環状小突部63がツ
マミ大径部42aの下方に係止されるようになる。従っ
て、ツマミ42を嵌合手段61に嵌合させた状態で両蓋
(2,4)を閉じると、鍋蓋4のツマミ42が嵌合手段
61に保持されているので、該鍋蓋4が水平方向に位置
ずれすることがなく、保温器具全体が揺れたり振動した
りしても、鍋蓋4が鍋本体3(図1又は図2参照)に対
してガタつくことがない。又、蓋体2を開閉すると、鍋
蓋4も一緒に開閉されるので、鍋蓋4を特別に開閉操作
する必要がなくなり、しかも開放時に鍋蓋4の置き場所
が不要となる。又、鍋蓋4は、ツマミ42を嵌合手段6
1の垂下壁62部分から外せば蓋体2から分離させるこ
とができる。尚、図6に図示する部分以外の省略部分
は、図1及び図2と同様に構成されている。
【0030】図8に示す第4実施例の保温器具では、位
置保持手段5となる嵌合手段61Aを蓋体底板22の凹
入部26の上壁部分に一体成形している。この第4実施
例の嵌合手段61Aは、凹入部26の上壁部分に、鍋蓋
ツマミ42の側周面に嵌合する複数(例えば角度90°
間隔で4つ)の下向き垂下片64,64・・を一体成形
している。この各下向き垂下片64,64・・は、それ
ぞれ内外方向に若干の弾性を有している。又、各下向き
垂下片64,64・・の下端内面には、それぞれ内方に
向けて小突部65が形成されている。この対向する各小
突部65,65間の間隔は、ツマミ大径部42aの外径
よりやや小間隔となっている。そして、この第4実施例
の保温器具では、鍋蓋4のツマミ42の大径部42aを
嵌合手段61Aの各下向き垂下片64,64・・内に押
し込むと、該各垂下片64が外側に広がり、各小突部6
5,65・・がツマミの大径部42aを乗り越えた後、
各垂下片64,64・・が内方に弾性復帰して嵌合され
る。この嵌合状態では、各垂下片64,64・・の内面
でツマミ大径部42aの外周面を保持するとともに、各
小突部65,65・・がツマミ大径部42aの下方に係
止されるようになる。従って、この第4実施例の嵌合手
段61Aも該3実施例の場合と同様に作用する。又、こ
の第4実施例の嵌合手段61Aでは、蓋体底板22に一
体成形しているので、第3実施例のように特別に嵌合部
材が不要となって部材点数を少なくできる。尚、図6に
図示する部分以外の省略部分は、図1及び図2と同様に
構成されている。
【0031】又、本願では、上記各実施例の構造のほか
に、次のように実施することもできる。即ち、第1実施
例(図1〜図3)又は第2実施例(図6)の変形例とし
て、付勢手段の設置位置を、蓋体下面の中央部あるいは
鍋蓋上面の中央部に変えて、それらの中心から外方に変
位した位置に設けてもよい。又、この場合は、付勢手段
を1本の環状に形成してもよいし、あるいは該付勢手段
を水平円周方向に複数個の点状に設置してもよい。又、
他の実施例では、図7又は図8の各実施例において、嵌
合手段61,61Aで鍋蓋ツマミ42部分を側周部から
嵌合する構成に加えて、例えば図3又は図6の付勢手段
51,51Aの構成を付加して、鍋蓋4を下方に付勢す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる保温器具の縦断
面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の保温器具の作用を示す一部拡大断面図で
ある。
【図4】本願実施例の保温器具を携帯具に収容した状態
の側面図である。
【図5】本願実施例の保温器具を別の携帯具に収容した
状態の側面図である。
【図6】本願発明の第2実施例にかかる保温器具の一部
拡大縦断面図である。
【図7】本願発明の第3実施例にかかる保温器具の一部
拡大縦断面図である。
【図8】本願発明の第4実施例にかかる保温器具の一部
拡大縦断面図である。
【符号の説明】
Aは保温容器、Bは調理鍋、C,Dは携帯具、1は容器
本体、2は蓋体、3は鍋本体、4は鍋蓋、5は位置保持
手段、10は容器本体の開口部、22は蓋体の底板、2
6は凹入部、31は鍋本体の開口縁部、41は鍋蓋本
体、42はツマミ、42aはツマミの大径部、51,5
1Aは付勢手段、61,61Aは嵌合手段、70,80
は収容部、72,82は吊り紐、73,83は押え部で
ある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造を有する容器本体(1)の開口
    部(10)を断熱構造を有する蓋体(2)で開閉し得る
    ようにした保温容器(A)と、該保温容器(A)内に出
    し入れ自在に収容され且つ鍋本体(3)の開口部(3
    0)の縁部(31)に鍋蓋(4)を載置した調理鍋
    (B)とで構成される保温器具であって、前記鍋蓋
    (4)をガラス製とし且つその中央部にはツマミ(4
    2)を取り付けるとともに、前記調理鍋(B)を容器本
    体(1)内に収容し且つ蓋体(2)を閉蓋した状態にお
    いて前記ツマミ(42)を前記蓋体(2)により移動規
    制するように構成したことを特徴とする保温器具。
  2. 【請求項2】 断熱構造を有する容器本体(1)の開口
    部(10)を断熱構造を有する蓋体(2)で開閉し得る
    ようにした保温容器(A)と、該保温容器(A)内に出
    し入れ自在に収容され且つ鍋本体(3)の開口部(3
    0)の縁部(31)に鍋蓋(4)を載置した調理鍋
    (B)とで構成される保温器具であって、前記鍋蓋
    (4)の中央部にはツマミ(42)を取り付けるととも
    に、前記調理鍋(B)を容器本体(1)内に収容し且つ
    蓋体(2)を閉蓋した状態において前記ツマミ(42)
    を前記蓋体(2)に設けた弾性部材(51)により移動
    規制するように構成したことを特徴とする保温器具。
  3. 【請求項3】 前記蓋体(2)の面中央部には、該蓋
    体(2)の閉蓋時において前記ツマミ(42)を臨ませ
    る凹入部(26)を形成したことを特徴とする前記請求
    項1および請求項2のいずれか一項記載の保温器具。
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