JPH09321335A - 投光装置とそれを用いた光学装置 - Google Patents

投光装置とそれを用いた光学装置

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JPH09321335A
JPH09321335A JP2084397A JP2084397A JPH09321335A JP H09321335 A JPH09321335 A JP H09321335A JP 2084397 A JP2084397 A JP 2084397A JP 2084397 A JP2084397 A JP 2084397A JP H09321335 A JPH09321335 A JP H09321335A
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optical
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JP2084397A
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English (en)
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Dorudo Furantsu
ドルド フランツ
Hironobu Kiyomoto
浩伸 清本
Hayami Hosokawa
速美 細川
Shigeru Yasuda
成留 安田
Maki Yamashita
牧 山下
Arata Nakamura
新 中村
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子の発光パワーをモニタして発光量を
制御する投光装置とそれを用いた光学装置であって、温
度変動や経時変化によって発光素子の発光パワーが変わ
ったり波長がずれても、正確な発光のモニタが可能とな
り、温度特性が向上し、また、対象物体に投光し、その
反射光又は透過光を受光し、その受光信号から対象物体
の光学特性、例えば色に関する情報を正確に識別でき
る。 【構成】 それぞれ異なる波長の光を出射する発光素子
1−1,1−2,1−3と、これらから出射された光を
合成して投光する光学部材であるガラス板3aと、ガラ
ス板3aへ入射した光の透過光又は反射光をモニタ用に
受光する受光素子4とから構成される。ガラス板3a
が、温度、波長によって透過率又は反射率の変化しない
材質で成るので、温度変動等があっても、受光素子4に
よるモニタ受光が誤動作することはなく、発光制御に正
確なフィードバックをかけ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の波長の光を
合成して対象物体に投光する投光装置及びそれを用いて
対象物体の光学特性に関する情報を出力する光学装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】対象物体に向けて複数の波長の光を投光
する投光装置と、その投光装置による投光の対象物体か
らの透過光又は反射光を受光し、物体の光学特性、例え
ば、色を識別する光学装置がある。この種の投光装置に
おいて、投光量をモニタするための構成として、図38
に示すような構成が考えられる(未公知)。この投光装
置は、それぞれ発光波長が異なる、例えば、赤、緑、青
の光を発光するLEDなどの発光素子1−1,1−2,
1−3と、ダイクロイックミラー3−1,3−2と、フ
ォトダイオード等で成るモニタ用の受光素子4と、レン
ズ51を有する。ダイクロイックミラー3−1は、発光
素子1−3による青の波長(λ3)の光を透過し、発光
素子1−2による緑の波長(λ2)の光を反射し、ダイ
クロイックミラー3−2は、青の波長(λ3)の光の大
部分と緑の波長(λ4)の光の大部分を透過し(残りの
光は反射してモニタ用受光素子4で受光される)、赤の
波長(λ1)の光の大部分を反射する(残りの光は透過
してモニタ用受光素子4で受光される)。この構成にお
いて、光パワーをモニタすることにより発光素子の発光
パワーの変動を検知できるので、発光制御にフィードバ
ックをかけることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の装置において、雰囲気温度が上昇すると、
LEDなどの発光素子の波長は長くなる方向へシフト
し、また、光パワーが下降する。また、経時変化等によ
っても発光素子の発光パワーは変動する。それに対し
て、光学多層膜であるダイクロイックミラーは、一般的
にその透過率特性が、図39に示すように、温度が上昇
すると、波長の短い方向へシフトする。つまり、例え
ば、高温時、モニタ用受光素子4の信号のみを観測して
いると、その信号変動量によって、発光素子の発光波長
がずれたのか、発光パワーが下がったのか、ダイクロイ
ックミラー3−2の特性がずれたのかが判断できず、正
確なフィードバック制御をかけることができなくなる。
例えば、高温時に、ダイクロイックミラー3−2はλ2
の光の反射率が上がり、モニタ用受光素子4の信号が増
え、また、λ2の発光素子による発光波長は長い方向へ
ずれるので反射率はさらに上がり、モニタ用受光素子4
の信号は増す。モニタ用受光素子4の信号が増であるの
で、パワーを下げる方向へフィードバックするが、実際
は温度上昇とともに発光素子の発光パワーは小さくなっ
ているので、逆方向のフィードバックがかかることにな
る。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、光源である発光素子の発光パワ
ーをモニタして発光量を制御する投光装置にあって、温
度変動や経時変化によって発光素子の発光パワーが変わ
ったり波長がずれても、誤検知することなく正確な発光
のモニタが可能となり、正しくフィードバック制御を行
うことができ、温度特性の良好な投光装置を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、上記のような投光装
置を用いて対象物体に投光し、その反射光又は透過光を
受光し、その受光信号から該対象物体の光学特性、例え
ば色に関する情報を、温度変動があって正しく出力する
ことができ、温度特性の良好な光学装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の波長の光を合成して投光する投光装
置において、複数の波長の光を出射する複数の光源と、
複数の光源から出射された光を合成して投光する光学部
材と、光学部材へ入射した光の透過光又は反射光の一部
を受光する位置に配置され、光源の一部の光をモニタ用
に受光する受光素子とから構成され、光学部材が、温
度、波長によって透過率又は反射率の変化しない材質で
成るものである。上記構成においては、複数波長の光を
合成して投光する光学部材へ入射した光の透過光又は反
射光の一部が受光素子によりモニタ用に受光される。こ
の光学部材が温度、波長によって透過率又は反射率の変
化しない材質で成るので、温度変動等があっても、受光
素子によるモニタ受光が誤動作することはなく、発光制
御に正確なフィードバックをかけることができる。
【0006】また、本発明は、複数の波長の光を合成し
て投光する投光装置において、複数の波長の光を出射す
る複数の光源と、複数の光源から出射された光を合成し
て投光する光学部材と、投光の一部の光を受光する位置
に配置され、光源の光量をモニタ用に受光する受光素子
とから構成され、光学部材は、合成された後の光を、物
体等の検出のための投光とモニタ用の光に分離する透明
部材を有し、かつ、この透明部材が、温度、波長によっ
て透過率又は反射率の変化しない材質で成るものであ
る。この構成においては、全ての光源からの光の合成光
を透明部材により物体等の検出のための投光とモニタ用
の光に分離するので、温度変動の影響をより少なくする
ことができる。また、前記透明部材として、投光用レン
ズを用いれば、透明部材を特別に設ける必要がなくな
る。また、本発明は、複数の波長の光を合成して対象物
体へ投光し、その対象物体からの反射光又は透過光を受
光し、その受光信号に基づいて該対象物体の光学特性に
関する情報を出力する光学装置において、複数の波長の
光を出射する複数の光源と、複数の光源から出射された
光を合成する光学部材と、光学部材へ入射した光の透過
光又は反射光を受光する位置に配置され、光源の一部の
光をモニタ用に受光する第1の受光素子と、光学部材に
より合成された光が対象物体へ照射され、該対象物体か
らの反射光又は透過光を受光する第2の受光素子とを備
え、光学部材が、温度、波長によって透過率又は反射率
の変化しない材質で成り、受光波長の違いによる第2の
受光素子の信号の差異と第1の受光素子の信号量とに基
づいて対象物体の光学特性に関する情報を出力するもの
である。上記構成においては、温度変動等があっても、
受光素子によるモニタ受光が誤動作することはなく、発
光制御に正確なフィードバックをかけることができ、対
象物体の光学特性に関する情報を精度良く出力すること
ができる。
【0007】また、本発明は、複数の波長の光を合成し
て対象物体へ投光し、その対象物体からの反射光又は透
過光を受光し、その受光信号に基づいて該対象物体の光
学特性に関する情報を出力する光学装置において、それ
ぞれ波長の異なる光を出射する第1、第2及び第3の光
源と、第1、第2の光源から出射された光を合成する第
2の光学部材と、この第2の光学部材により合成された
光と第3の光源から出射された光を合成する第1の光学
部材と、第3の光源から出射された光の第1の光学部材
による透過光又は反射光を受光する位置に配置され、そ
の一部の光をモニタ用に受光する第1の受光素子と、第
1の光学部材により合成された光が対象物体へ照射さ
れ、該対象物体からの反射光又は透過光を受光する第2
の受光素子とを備え、第1の光学部材が、温度、波長に
よって透過率又は反射率の変化しない材質で成り、3つ
の光源のうち、第3の光源が最も出射光強度が強いもの
とし、第1の受光素子の信号量に基づいて光源の出射光
量を制御し、第2の受光素子の信号量に基づいて対象物
体の光学特性に関する情報を出力するものである。上記
構成においては、第1の受光素子は第3の光源から出射
された光の第1の光学部材による透過光又は反射光をモ
ニタ受光し、第3の光源が最も出射光強度が強いので、
第1の光学部材として温度、波長によって透過率又は反
射率の変化の少ないガラス板のような反射率の低いもの
を用いても所望の投光パワーを確保することができ、ま
た、温度変動等があっても、正しく発光パワーをモニタ
することができ、ひいては、発光制御に正確なフィード
バックをかけることができ、対象物体の光学特性に関す
る情報を精度良く出力することができる。
【0008】また、本発明は、複数の波長の光を合成し
て対象物体へ投光し、その対象物体からの反射光又は透
過光を受光し、その受光信号に基づいて該対象物体の光
学特性に関する情報を出力する光学装置において、緑
色、青色及び赤色の光を出射する発光素子から成る第
1、第2及び第3の光源と、第1、第2及び第3の光源
から出射された光を合成し、温度、波長によって透過率
又は反射率の変化しない材質で成る光学部材と、第3の
光源から出射された光の光学部材による透過光又は反射
光を受光する位置に配置され、第3の光源の一部の光を
モニタ用に受光する第1の受光素子と、光学部材により
合成された光が対象物体へ照射され、該対象物体からの
反射光又は透過光を受光する第2の受光素子と、第1の
受光素子の出力に基づいて光源の出射光量を制御する制
御手段と、第2の受光素子の出力に基づいて対象物体の
色を識別する識別手段とを備えたものである。上記構成
においては、温度変動等があっても、受光素子によるモ
ニタ受光が誤動作することはなく、発光制御に正確なフ
ィードバックをかけることができ、対象物体の色を精度
良く識別することができる。また、本発明は、上記の構
成における光学部材が、合成された後の光を、対象物体
への投光とモニタ用の光に分離する透明部材を有してい
るものであってもよく、また、この透明部材が投光用レ
ンズであってもよい。これにより、上記と同様に温度変
動の影響を少なくすることができる。また、本発明は、
上記の構成における透明部材に代えて、スリットが設け
られた金属板を用いてもよい。また、光学部材が、合成
された後の光を集光するレンズと、投光用レンズと、こ
れらレンズ間に配置されたスリット部材とから構成され
ていてもよい。また、合成後の光を集光する集光レンズ
とスリット部材と投光レンズとが一体に構成され、スリ
ット部材による反射光をモニタ用に受光するように構成
されていてもよい。また、透明部材が、該部材を通る投
光軸と受光軸とが一致するように配設されていてもよ
い。上記のようにスリット部材を用いれば、スリット部
材の位置精度の方が光源の位置精度よりも容易に精度を
上げることが可能であるので、検出物体の位置決め検出
性能を上げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例に
よる投光装置の光学系の構成図である(請求項1対
応)。投光装置は、赤色LEDで成る発光素子1−1
と、緑色LEDで成る発光素子1−2と、青色LEDで
成る発光素子1−3とを有し、緑色及び青色の発光素子
1−2,1−3からの光の光軸を光学部材であるダイク
ロイックミラー3−1を用いて同じ方向へ合成して出射
させる。さらに、この合成された光と赤色発光素子1−
1からの光の光軸を、もう一つの光学部材であるガラス
板3aの透過・反射により合成して同じ方向へ投光レン
ズ51を介して対象物体に向けて投光する。また、赤色
発光素子1−1から出射された光のガラス板3aを透過
した光を受光する位置にフォトダイオード(PD)等の
モニタ用受光素子4が配置されている。ダイクロイック
ミラー3−1は、図2に示すような、緑色発光素子1−
2の波長域の光を透過し、青色発光素子1−3の波長域
の光を反射させる特性を有するものを用いる。各発光素
子の波長域は、赤(R),緑(G),青(B)のそれぞ
れのピーク波長が680nm,565nm,450nm
程度のものを用いることができる。
【0010】ガラス板3aの透過率・反射率の特性例を
図3に示す。つまり、R,G,Bの波長にかかわらず、
約10%の光が反射し(片面では5%)、約90%の光
が透過する。従って、図1に示した光学系において、
G,Bの光の約10%はガラス板3aを反射してモニタ
用受光素子4に入り、残りの約90%の光はガラス板3
aを透過して投光される。また、Rの光のうち、約90
%の光はガラス板3aを透過して、モニタ用受光素子4
に入り、残りの約10%の光はガラス板3aを反射して
投光される。 緑色や青色に比べて赤色の発光素子は、
発光パワーの大きなものが存在するため、それを用いれ
ば投光パワーの赤色成分は十分に得られる。
【0011】上記のように構成することにより、各発光
素子の発光パワーをモニタすることができるため、温度
変化、経時変化等で、各発光素子の発光パワーが変動し
ても、モニタ出力に基づいて変動量を補正することが可
能な投光モジュールを得ることができる。1枚のダイク
ロイックミラー3−1とガラス板3aを用いることによ
り、ガラス板の透過率の温度による変動がダイクロイッ
クミラーのそれに比べて十分に小さいので、2枚のダイ
クロイックミラーを用いる場合に比して、より安定な光
パワーモニタが実現できる。
【0012】図4は、上記装置で用いられたガラス板3
aの具体構成例を示す。ガラス板3aの片面は、反射防
止膜をコーティングする。反射防止膜をコーティングし
ないと、ガラス板の表面での反射は図4に示す(1)の
光路となり、裏面での反射は(2)の光路となる。2つ
の光路の光は投光レンズを介して、対象物体上で集光さ
れた時、2つのスポットとして集光される。つまり、
(1)の光は緑,青の光と同じ位置に集光されるが、
(2)の光はずれた所に集光されるため、3光源が均一
に混ざった小スポットを得ることが困難になる。コーテ
ィングをすることにより、(2)の光路の光はなくなり
(モニタ用受光素子4へ入射する)、3光源が均一に混
ざったスポットを得ることができる。また、反射防止膜
は、ダイクロイック膜に比べて、層膜も少なく一般的に
温度特性に優れているので、温度による透過率、反射率
の変動は問題にならない。赤の光はコーティング無しの
ガラス面で反射しているが、この面に金属膜をコーディ
ングすることで、赤の反射率を上げることができる。一
般的に、金属膜はダイクロイツクミラー膜に比べて温度
特性に優れている。
【0013】また、ガラス板3aの代替え構成として、
平行平板以外の形状をとることにより、投光レンズへの
光路を1つにすることができる。図5は、3角柱を貼り
合わせたキューブ状構造の例を示す。材料に関しては、
ガラスのみならず透明プラスチック等でも同じ効果を得
ることができる。
【0014】図6は、図1に示したような投光装置にお
けるモニタ用受光素子4の出力に基づいて発光パワーの
変動量をフィードバック制御するための電気回路ブロッ
クを示す。本回路は、モニタ用受光素子4の出力に対応
して、発光素子1−1(赤),1−2(緑),1−3
(青)を駆動するものである。同図に示すように、本実
施例においては、モニタ用受光素子4の出力が電流電圧
(I/V)変換器12で電流電圧変換された後、サンプ
ルホールド回路(S/H)13−1,13−2,13−
2(R,G,B、以下この略符号を用いる)に入力され
るようになっている。サンプルホールド回路R,G,B
より出力された信号は、比較回路14−1,14−2,
14−3(R,G,B)に入力され、それぞれ所定の基
準電圧VR,VG ,VB と比較される。比較回路R,
G,Bの出力は、駆動回路11−1,11−2,11−
3(R,G,B)に入力される。駆動回路R,G,B
は、それぞれ比較回路R,G,Bより入力された信号に
対応して、発光素子1−1,1−2,1−3(R,G,
B)を駆動するように構成されている。また、発振回路
15は、発光素子R,G,Bを時分割(異なるタイミン
グ)で駆動するようにパルスを発生し、それぞれサンプ
ルホールド回路R,G,Bと駆動回路R,G,Bに供給
している。
【0015】次に、上述の図6の回路ブロックの動作を
説明する。発振回路15は、最初に駆動回路Rを制御
し、発光素子1−1を駆動させる。これにより、発光素
子1−1より赤色の光が発生される。この光の一部は、
前述したようにモニタ用受光素子4に入射し、一部は投
光レンズ51を介して対象物体へ投光される。モニタ用
受光素子4は、入力された赤の光に対応する電流を発生
する。この電流は、電流電圧変換回路12により電圧に
変換され、サンプルホールド回路R,G,Bに入力され
る。しかしながら、発振回路15は、発光素子1−1に
対応するサンプルホールド回路Rにのみパルスを供給す
るので(サンプルホールド回路G,Bにはパルスを供給
しないので)、サンプルホールド回路Rにのみ電流電圧
変換回路12の出力がサンプルホールドされる。このサ
ンプルホールド回路Rに供給されるパルスは、駆動回路
Rに供給されるパルスと同一のパルスであるから、サン
プルホールド回路Rは、発光素子1−1が発生した赤の
光の光量(強度)をサンプリングすることになる。比較
回路Rは、サンプルホールド回路Rの出力を、予め設定
されている基準電圧VR と比較する。そして、比較回路
Rは、サンプルホールド回路Rの出力と基準電圧VR と
の差に対応する信号を、駆動回路Rに出力する。駆動回
路Rは、比較回路Rより供給される誤差信号に対応して
発光素子1−1を定電流駆動する。
【0016】以上のようにして、発光素子1−1の出力
する光の光量(強度)が基準電圧VR で規定する一定の
値となるようにサーボがかかり、発光素子1−1の出力
する光の光量は、温度や経年変化にかかわらず、常に一
定となる。このように複数の光源からの光パワーを常に
一定に保つことは、それぞれの光源における対象物体か
らの反射光又は透過光の比を検出するセンサの投光部と
して適している。各光源が独立にパワー変動した時に
は、比が変化したと認識して誤検出の基になるので、各
光源の光パワーが一定でなければならない。
【0017】図7は、本発明の光学装置の実施例である
色識別装置(カラーセンサ)の光学系の構成を示してい
る(請求項4,5対応)。この実施例においては、緑色
LEDで成る発光素子1−2が発生した緑の光と、青色
LEDで成る発光素子1−3が発生した青の光が、ダイ
クロイックミラー3−1で合成され、ガラス板3aに入
射されている。ガラス板3aは、この合成光を赤色LE
Dで成る発光素子1−1が発生した赤の光と合成し、そ
の合成した光の一部を投光レンズ51に出射し、残りの
一部をモニタ用受光素子4に向けて出射する。投光レン
ズ51は、合成された光を検出物体53に照射するよう
になされている。検出物体53で反射された光は、受光
レンズ61で集光され、信号用受光素子62で受光され
るようになっている。なお、5は各素子が取り付けられ
た回路基板である。
【0018】図8は、図7に示した光学系を有する色識
別装置の電気回路ブロックを示している(請求項6対
応)。この実施例における投光部の回路は、図6に示し
た場合と同様に構成されている。すなわち、モニタ用受
光素子4の出力が電流電圧変換回路12で電流電圧変換
された後、サンプルホールド回路13−1乃至13−3
に供給されている。そして、サンプルホールド回路13
−1乃至13−3の出力が、比較回路14−1乃至14
−3に供給され、基準電圧VR ,VG ,VB と比較され
る。そして、駆動回路11−1乃至11−3は、比較回
路14−1乃至14−3の出力に対応して、発光素子1
−1乃至1−3を駆動するようになされている。発振回
路15は、駆動回路11−1乃至11−3と、サンプル
ホールド回路13−1乃至13−3をそれぞれ時分割で
駆動するように、各回路にパルスを供給している。
【0019】また、受光部の信号用受光素子62の出力
は、電流電圧変換回路71で電流電圧変換された後、サ
ンプルホールド回路72−1乃至72−3に供給され、
サンプルホールドされるようになされている。サンプル
ホールド回路72−1乃至72−3には、駆動回路11
−1乃至11−3に供給するパルスと同一のパルスがサ
ンプリングパルスとして供給されている。色識別回路8
1は、サンプルホールド回路72−1乃至72−3の出
力から、色識別処理を実行し、その識別結果を出力する
ようになされている。
【0020】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図6に示した実施例における場合と同様に、発振回
路15は、発光素子1−1乃至1−3を時分割で駆動す
るパルスを発生する。その結果、図4を参照して説明し
た場合と同様に、駆動回路11−1乃至11−3が順
次、発光素子1−1乃至1−3を基準電圧VR ,VG ,
VB で規定する一定の光量の光を発生するように制御動
作が行われる。一方、発光素子1−1が赤の光を発生し
ているとき、サンプルホールド回路72−1にサンプリ
ングパルスが供給される。このため、サンプルホールド
回路72−1は、電流電圧変換回路71を介して、信号
用受光素子62が受光する赤の光に対応する信号の入力
を受け、その値をサンプルホールドする。同様に、サン
プルホールド回路72−2と72−3が、それぞれ発光
素子1−2が緑の光を発生しているときにおける信号用
受光素子62の出力と、発光素子1−3が青の光を発生
しているときにおける信号用受光素子62の出力を、そ
れぞれサンプルホールドする。色識別回路81は、サン
プルホールド回路72−1乃至72−3の保持するR,
G,Bの各値のレベルから検出物体53の色を次のよう
にして識別する。
【0021】すなわち、色識別回路81は、最初にサン
プルホールド回路72−1乃至72−3の出力する値
R,G,Bを加算し、その和T(=R+G+B)を求め
る。次に、各値R,G,Bの和Tに対する比(割合)R
1(=R/T),G1(=G/T),B(=B/T)を
演算する。さらに、色識別回路81は、図9に示すフロ
ーチャートに従って、各色の割合の大きさから色を識別
する。この識別処理は、図10に示す各色と割合R1,
G1,B1との関係に基づくものである。すなわち、例
えば、割合R1,G1,B1の値は、赤の場合、43.
3,28.3,28.7となり、橙の場合、42.8,
30.6,26.6となる。以下同様に、ピンク、茶
色、黄、黄緑、緑、青、紺、紫、白、黒などの色毎に、
割合R1,G1,B1の値が決まっているので、この値
から、色を識別することができる。
【0022】ステップS1では、R1が40より大きい
か否かを判定し、大きければ、ステップS2に進み、G
1が29より大きいか否かを判定する。G1が29より
大きいとき、橙と判定し、29以下であるとき、赤と判
定する。R1が40以下であるとき、ステップS3に進
み、R1が33より大きいか否かを判定する。R1が3
3より大きいとき、ステップS4に進み、G1が38よ
り大きいか否かを判定する。G1が38より大きいと
き、黄色と判定し、G1が38以下であるとき、ステッ
プS5に進み、Tが7より大きいか否かを判定する。T
が7より大きいとき、ピンクと判定し、7以下であると
き茶色を判定する。
【0023】R1が33以下であるとき、ステップS6
に進み、G1が41.5より大きいか否かを判定する。
G1が41.5より大きいとき、ステップS7に進み、
B1が29以下であるとき、ステップS8に進み、B1
が30より大きいか否かを判定する。B1が30より大
きいとき、黄と判定し、30以下であるとき黄緑と判定
する。G1が41.5以下であるとき、ステップS9に
進み、B1が37.5より大きいか否かを判定する。B
1が37.5より大きいとき、ステップS10に進み、
G1が38より大きいか否かを判定する。G1が38よ
り大きいとき、青と判定し、G1が38以下であると
き、ステップS11に進み、R1が25より大きいか否
かを判定する。R1が25より大きいとき、紫と判定
し、25以下であるとき紺と判定する。B1が37.5
以下であるとき、ステップS12に進み、Tが5より大
きいか否かを判定する。Tが5より大きいとき、白と判
定し、5以下であるとき、黒と判定する。
【0024】このように発光パワーをモニタすること
で、その出力を一定にフィードバック制御できるので、
受光信号から色識別を安定して高精度に行うことが可能
となる。
【0025】図11は、色識別装置の光学系の他の構成
例を示している(請求項5対応)。この実施例において
は、光源装置50の構成は、基本的に図6に示した場合
と同様であるが、投光レンズ51で集束された光が、光
ファイバ91を介して、検出物体53に照射されるよう
になされている。そして、検出物体53で反射された光
が、光ファイバ92により、信号用受光素子62に案内
されるようになされている。その他の構成は、図6にお
ける場合と同様である。この場合における色識別装置の
電気的構成は、図8に示した場合と同様となる。
【0026】図12は、光学装置の他の実施例による電
気回路ブロックであり、検出物体の識別処理のためにC
PUを用いた例を示す。モニタ用受光素子4の各色のサ
ンプルホールド値と信号用受光素子62からの各色のサ
ンプルホールド値がCPU90に入力されている。発光
素子1−1,1−2,1−3は時分割にて駆動される。
CPU90は次のような処理を行う。いま、例えば、赤
のモニタ用受光素子4の出力(サンプルホールド後)を
Vm、信号用受光素子62の出力(サンプルホールド
後)をVsし、基準電圧をVrすれば、CPU90は、
Vs×Vr/Vmを計算し、その値を用いて、上述の色
識別回路81(図8)と同じ処理計算を行うことによ
り、比較回路の代替ができる。本実施例によれば、回路
の構成に左右されることなく、より精度の良い補正が可
能となる。
【0027】図13は、光学装置の実施例である透過型
カラーセンサの構成を示す(請求項1対応)。この実施
例においては、投光部は図1と同等の構成を有し、受光
部は検出物体53を透過した光を受光するように配置さ
れている。この実施例によれば、検出物体53が透明又
は半透明のものの場合に、その色やマークを透過型で検
出することができる。
【0028】図14は、上記図13の実施例の投光部つ
まり光源の変形例を示す(請求項1対応)。この例で
は、光源の複数波長のうちの青と緑の2色を出射するL
EDチップを1パッケージに納めた発光素子1−4と、
赤色発光素子1−1を用い、光の合成にはガラス板3a
を用いる。
【0029】図15は、投光装置の他の実施例構成を示
し、モニタ用受光素子4の配置位置に工夫を施したもの
である(請求項1対応)。前述の図1の光学系において
は、モニタ用受光素子4へ入射する光パワーに関して、
赤色発光素子1−1が入射するパワーは、青、緑が入射
するパワーに対して極めて大きくなる。その理由は、赤
色発光素子1−1は一般に発光強度が高く、その上、ガ
ラス板3aの透過率が約90%であって、緑、青のガラ
ス板3aの反射率が約10%であるのに比べて大幅に大
きい。このようなレベルの相違に対処するには、回路の
ダイナミックレンジを広げることも考えられるが、図1
5に示すようなモニタ用受光素子4の光学配置を採用す
ることで改善することができる。すなわち、モニタ用受
光素子4を、赤色発光素子1−1から見てガラス板3a
の背面に、赤色発光素子1−1の透過光の入射角θがで
きるだけ大きくなる領域に配置する。ガラス板3aの特
性は入射角θが大きくなるにともない、反射率が大きく
なり、透過率は小さくなる。このため、図15に示すよ
うな配置を採用することで、入射角θが大きくなり、透
過光が低減され、他の発光素子との光パワーの差を幾分
改善できる。
【0030】図16は、投光装置のさらに他の実施例を
示す(請求項2対応)。この実施例では、投光用に2枚
のダイクロイックミラー3−1,3−2とガラス板3a
を用いている。ダイクロイックミラー3−1は赤色光を
透過し、緑色光を反射する。ダイクロイックミラー3−
2は赤色光及び緑色光を透過し、青色光を反射する。こ
の構成においては、赤,緑,青色の各発光素子1−1,
1−2,1−3からモニタ用受光素子4へ入射する光パ
ワーは、ほぼ一定となる。また、ガラス板3aに金属膜
のコーティングを施し、任意のモニタ量を得ることも可
能である。
【0031】図17は、上述したような投光装置を応用
したマークセンサの実施例構成を示している(請求項4
対応)。このマークセンサは、光源装置50と受光装置
60から成り、光源装置50の発光素子1−1が発生し
た波長λ1の光(例えば赤の光)と、発光素子1−2が
発生した波長λ2の光(例えば青の光)が、ガラス板3
aにより発散光のまま合成され、その一部の光が投光レ
ンズ51で検出物体53(例えば白の物体)に照射され
る。また、一部はモニタ用受光素子4へ入射される。こ
の検出物体53には、マーク52(例えば黄色のマー
ク)が添付され、又は印刷されている。検出物体53
(又はマーク52)で反射された光は、受光装置60の
受光レンズ61で集光され、信号用受光素子62で受光
されるようになっている。
【0032】図18は、図17に示したマークセンサの
電気回路例を示している。同図に示すように、モニタ用
受光素子4の出力が、電流電圧変換回路12で電流電圧
変換された後、サンプルホールド回路13−1,13−
2に入力され、サンプルホールドされる。そして、サン
プルホールド回路13−1,13−2でサンプルホール
ドされた信号は、比較回路14−1,14−2に入力さ
れ、基準電圧V1,V2と比較される。比較回路14−
1,14−2より出力された信号は、駆動回路11−
1,11−2に供給され、駆動回路11−1,11−2
は、それぞれ入力された信号に対応して、発光素子1−
1,1−2を駆動するようになされている。発振回路1
5は、発光素子1−1,1−2を時分割駆動するよう
に、駆動回路11−1とサンプルホールド回路13−
1、並びに駆動回路11−2とサンプルホールド回路1
3−2に、それぞれパルスを供給する。一方、信号用受
光素子62の出力は、電流電圧変換回路71により電流
電圧変換された後、サンプルホールド回路71−1,7
2−2に供給される。そして、サンプルホールド回路7
2−1,72−2の出力が、割算回路73に入力され、
割算される。比較回路74は、割算回路73の出力を、
予め設定されている基準値と比較し、その比較結果をマ
ーク52の識別信号として出力する。サンプルホールド
回路72−1,72−2には、それぞれ駆動回路11−
1,11−2に供給するパルスと同一のパルスが供給さ
れている。
【0033】次に、その動作について説明する。発振回
路15は、最初に駆動回路11−1とサンプルホールド
回路13−1を駆動する。駆動回路11−1は、発振回
路15よりパルスが供給されたとき、発光素子1−1を
駆動し、波長λ1の青の光を発生する。この光は、その
90%が光学部材であるガラス板3aを透過し、投光レ
ンズ51で集束され、検出物体53に照射される。一
方、発光素子1−1が発生した光のうち、その10%は
ガラス板3aで反射され、モニタ用受光素子4で受光さ
れる。モニタ用受光素子4は、入射された光の光量に対
応する電流を出力する。この電流は、電流電圧変換回路
12で電圧に変換された後、サンプルホールド回路13
−1,13−2に供給される。このときサンプルホール
ド回路13−2には、発振回路15からパルスが供給さ
れておらず、サンプルホールド回路13−1にのみ供給
されているため、電流電圧変換回路12の出力は、サン
プルホールド回路13−1にのみサンプルホールドされ
る。
【0034】比較回路14−1は、サンプルホールド回
路13−1でサンプルホールドされた電圧と、基準電圧
V1との差を演算し、その誤差信号を駆動回路11−1
に出力する。駆動回路11−1は、この誤差信号に対応
して発光素子1−1を駆動する。これにより発光素子1
−1の発生する光の光量(強度)は、基準電圧V1で設
定する一定値に制御される。その後、発振回路15は、
発光素子1−2を駆動するために、駆動回路11−2と
サンプルホールド回路13−2にパルスを出力する。駆
動回路11−2は、パルスが入力されたとき、発光素子
1−2を駆動し、波長λ2の赤の光を発生させる。この
光は、ガラス板3aで反射された後、投光レンズ51に
より集束され、検出物体53に照射される。また、その
うちの90%の光はガラス板3aを透過し、モニタ用受
光素子4で受光される。
【0035】モニタ用受光素子4は、入射された光に対
応する電流を出力し、その電流は、電流電圧変換回路1
2で電圧に変換される。そして、電流電圧変換回路12
の出力は、サンプルホールド回路13−2でサンプルホ
ールドされ、比較回路14−2で基準電圧V2との誤差
信号が生成される。駆動回路11−2は、この誤差信号
に対応して、発光素子1−2を駆動する。これにより、
発光素子1−2が出力する光の光量(強度)は、基準電
圧V2で設定する一定値に制御される。
【0036】一方、発光素子1−1が波長λ1の光を発
生したとき、この光は検出物体53で反射され、受光レ
ンズ61で集束され、信号用受光素子62で受光され
る。信号用受光素子62は、入力された信号に対応する
電流を出力する。この電流は、電流電圧変換回路71で
電圧に変換された後、サンプルホールド回路72−1,
72−2に供給される。発光素子1−1が光を発生した
とき、サンプルホールド回路72−2には、サンプリン
グパルスが供給されておらず、サンプルホールド回路7
2−1にのみサンプリングパルスが供給されているた
め、電流電圧変換回路71の出力は、サンプルホールド
回路72−1によりサンプルホールドされる。すなわ
ち、サンプルホールド回路72−1は、波長λ1の青の
光の反射光量に対応する値を保持することになる。
【0037】同様に、発光素子1−2が、波長λ2の赤
の光を発生したとき、検出物体53からの反射光が信号
用受光素子62で受光される。そして、その出力がサン
プルホールド回路72−2でサンプルホールドされる。
すなわち、このサンプルホールド回路72−2には、波
長λ2の赤の反射光の光量に対応する値が保持されるこ
とになる。
【0038】図19は、検出物体53の色と、その反射
率の関係を表している。同図に示すように、検出物体5
3が白である場合、波長λ1(青)の光も、波長λ2
(赤)の光も、ほぼ同一の約95%の高い反射率とな
る。すなわち、サンプルホールド回路72−1,72−
2でサンプルホールドした値は、ほぼ同一の値となる。
これに対して、検出物体53が黄色である場合(黄色の
マーク52で反射された光が、信号用受光素子62で受
光された場合)、波長λ2(赤)の光は、その約84%
が反射され、波長λ1(青)の光は、その約4%だけが
反射される。従って、サンプルホールド回路72−1の
保持している値より、サンプルホールド回路72−2で
保持している値の方が小さくなる。
【0039】割算回路73は、例えばサンプルホールド
回路72−1の出力で、サンプルホールド回路72−2
の出力を割算する。上述したように、信号用受光素子6
2が検出物体53で反射された光(白色で反射された
光)を受光しているとき、割算結果は、ほぼ1となる。
これに対して、黄色のマーク52からの反射光を受光し
ているとき、割算回路73の割算結果は、1より充分小
さい値(例えば0.05)となる。比較回路74に供給
されている基準値は、この割算回路73の割算結果の値
1と、1より充分小さい値との中間の値に設定されてい
る。従って、例えば、割算回路73の出力が1に近いと
き、基準値の方が小さく、比較回路74は、例えば高レ
ベルの信号を出力する。これに対して、割算回路73の
出力が1より充分小さい値であるとき、基準値の方が大
きな値となり、比較回路74は低レベルの信号を出力す
る。従って、比較回路74の論理からマーク52の有無
(反射率分布の変化)を識別することができる。
【0040】図20は他の実施例による投光装置の構成
図である(請求項1対応)。この投光装置は、光学系と
しては図1と基本的には同等であり、同部材には同番号
を付している。各部品は装置のボディ93に固定され、
各発光素子1−1,1−2,1−3の前方にはボディ9
3と一体にスリット94が設けられ、発光素子の光はス
リット94を通して出射されるようになっている。この
構成により、発光素子の配置ずれや発光パターンに違い
があっても、対象物体上での光スポットがずれないよう
にしている。その様子を図21に示す。同図(a)はス
リットがない場合で、この場合、発光素子1の配置がず
れると、スポットがずれ、R,G,Bの3色でずれ方が
異なるので、3つのスポットがずれる。それに対して、
同図(b)はスリット94を有している場合で、この場
合は、出射光が制限されるため、スポットの位置は変わ
らない。通常、発光素子の位置精度よりスリットの位置
精度の方が良いので、発光素子の3つのスポットをほぼ
重ねることが可能となり、物体の位置決め検出精度が向
上する。図22はスリットの大きさについて説明する図
であり、Rの発光素子の前面のスリット94をG,Bの
発光素子の前面のスリット94よりも小さくし、ガラス
板3aの両面でのRの発光素子によるスポット+の
大きさがG,Bのスポットの大きさに等しくなるように
する。この構成によりセンサの位置決め検出性能が向上
する。
【0041】図23(a)(b)はさらに他の実施例に
よる投光装置の構成を示す断面図である(請求項2,3
対応)。この投光装置は、上述の図16と同様、全ての
発光素子からの光の合成後の光を、対象物体の検出用の
投光と発光素子(光源)の光量をモニタするためのモニ
タ光とに分離する透明部材を持つ例であり、図16と異
なる点は、透明部材であるガラス板を省き、光学部材で
ある投光レンズ51の表面反射光を受光するようにモニ
タ用受光素子4を配置した点である。この構成により、
投光レンズ51に透明部材の機能を兼ねさせることかで
き、特別に透明部材を設ける必要がなくなり、部品点数
の削減が図れ、コスト低減が可能である。また、この実
施例では、モニタ光を、温度や波長によって透過率や反
射率の変化しないガラスと同等の材質でなる投光レンズ
51の反射により得るようにしているので、緑色発光素
子1−2と青色発光素子1−3からの光のダイクロイッ
クミラー(DCM)3−1による合成後の赤色発光素子
1−1との合成に、ガラス板でなく、ダイクロイックミ
ラー3−2を使用できる。
【0042】図24(a)(b)は投光装置と受光装置
とを組み合わせたカラーセンサ(光学装置)の他の実施
例による構成図である(請求項7,10対応)。センサ
は、センサケース93a内に設けられた投光及び受光の
基本光学系を有した本体ボディ93bと、この本体ボデ
ィ93bに交換自在に装着される長距離検出用の投光ア
タッチメント95と、小スポット短距離検出用のファイ
バアタッチメント97とから構成される。本体ボディ9
3bは、図20に示した投光装置と同等の構成に加え
て、フォトダイオード等でなる検出信号用の受光素子6
2を備えている。投光アタッチメント95は、本体ボデ
ィ93bの集光レンズ51−1に対面するスリット部材
96と投光レンズ51−2、及び検出物体53からの反
射光を受光素子62に集光させる受光レンズ61とを備
えている。ファイバアタッチメント97は、投光ファイ
バ91と受光ファイバ92、及び投光レンズ51と受光
レンズ52を有したセンサヘッド98とからなる。長距
離検出用の投光アタッチメント95を本体ボディ93b
に装着した時には、3つのスポットずれが検出物体53
の位置決め検出性能を落とすことになるので、投光用の
2枚のレンズ51−1,51−2の間にスリット部材9
6が設けられ、これにより3つのスポットずれを無くし
ている。ファイバアタッチメント97を装着した時に
は、本体ボディ93b側から出射し、投光ファイバ91
に集光する光については、各光源からの光のずれをスリ
ット等を用いて制限する必要はないので、発光素子の前
面にスリットは無くてよい。
【0043】また、ファイバアタッチメント97が装着
される構成でない場合、すなわち、図24(a)を一体
型で構成する場合、モニタ用受光素子4はスリット部材
96からの反射光を受光するように配置してもよい。図
25(a)(b)にその構成を示す(請求項9,11対
応)。この構成では、ガラス板3a(図24)をダイク
ロイックミラーに変えることが可能であるので、赤色発
光素子の投光パワーを大きくすることが可能となる。ス
リット部材96としては、例えば、金属板に穴を開けた
ものや、図25(c)に示すように、ガラス板96aに
中心部を除いて反射膜を設けたものを用いることができ
る。
【0044】図26は、図24(a)の変形例を示す
(請求項8,10対応)。この例では、モニタ用受光素
子4が、各発光素子からの光の合成光が入射される集光
レンズ51−1の表面による反射光を受光する位置に配
置されており、その結果、ガラス板3a(図24)に代
えてダイクロイックミラー(DCM)3−2を用いるこ
とが可能となる。モニタ用受光素子4は、本体ボディ9
3bに設けた開口に外側から臨むようにして取り付けら
れる。R,G,Bの発光素子(LED)1−1,1−
2,1−3の配置も図24とは変えている。また、投光
アタッチメント95の壁自体でスリット部材96を構成
している。この構成により、スリットの位置決め精度の
向上が容易に行える。
【0045】図27(a)(b)は、R,G,Bの光を
全て合成した後にガラス板により検出用の投光とモニタ
用の光とに分ける場合の他の例を示す(請求項2対
応)。この例では、ダイクロイックミラーの変わりに光
ファイバ(バンドルファイバ97、ファイバカプラ9
8)を用いて複数の光を合成した後にガラス板3aを用
いて光を分岐する。なお、請求項で言う光源には、光フ
ァイバの先端の光照射部をも含むものである。また、図
28(a)(b)は、さらに他の実施例を示す(請求項
12対応)。同図(b)に示すように、分岐用のガラス
板をハーフミラー3bに代えると、投光軸と同じ軸でも
って、検出物体53からの反射光を信号用の受光素子6
2へ導くことで、投光軸と受光軸とを一致させることが
可能となり、センサの小形化が図れる。また、ハーフミ
ラーの代わりに、透明部材3aに金属等の反射膜3cを
蒸着させたものでもよい。
【0046】以上に示した実施例はいずれもモニタ用受
光素子に光を導く光学部材は、ガラスや金属といった温
度によってその透過又は反射特性が変化しないものを用
いていることにより、温度変動に対する投光パワーの補
正を可能としているものであるが、例えば上述した図2
0に示した構成の場合、ガラス板3aを用いるよりも本
来は、ダイクロイックミラー(DCM)を用いた方が光
利用効率は高い。そこで、ダイクロイックミラーを用い
て、必ずしも十分ではないが、ある程度の温度補償が可
能な構成を以下に説明する。
【0047】図29(a)(b)はその投光用の光学系
及びLEDの発光パワーとDCMの反射率を示す。この
例では、モニタ用PD4により、BとGのLEDには光
学的なフィードバックをかけるのに対して、RのLED
には光学的なフィードバックをかけない。ここに、モニ
タ用PD4に光を導くDCMの波長変動により反射率の
変化を起こすLED(ここではR)については、光学的
なフィードバックをかけない。この時、他のG,BのL
EDについては、投光パワーが一定となるようにフィー
ドバックが可能となる。図30はこの場合の信号系回路
図であり、RのLEDについては、同図に示したような
感温素子でなる駆動回路調整抵抗を用いた電気的な投光
電流の補正を行うことで、温度補正を行うことができ
る。なお、図30において図6と同部材には同番号を付
している。
【0048】図31(a)はさらに他の実施例による信
号系回路図である。投光光学系は図29(a)と同じで
ある。モニタ用PD4に光を導くDCMの波長変動によ
り、反射率の変化を起こすLEDについては、感温抵抗
を用いた電気的な投光電流の補正を行うことで、LED
の温度特性について補正し、DCMの温度特性の影響に
ついては、モニタ用PD4の受光量変動量により補正を
行う。CPU90による処理は次の通りである。いま、
LEDの発光パワーをP0とした時、投光量は、図31
(b)に示すように、P0(1−r)となる。ここで、
温度変化により、DCMの反射率がrからαrになった
とすると、投光量はP0(1−αr)となる。そこで、
CPU90としてP0の値を保有しておけば、モニタ光
量の変化から発光パワーを(1−r)/(1−αr)倍
することで、投光量を一定にすることが可能となる。
【0049】図32(a)(b)はさらに他の実施例に
よる投光装置及びDCMの特性を示す。最も波長の短い
LED(ここではB)が、DCM3−2により反射され
て対象物体へ光を照射する構成としている。LED、D
CMは共に温度変化による波長シフト量は波長が大きく
なる程、大きい。従って、最も波長の短いLEDをこの
ように配置することで、波長シフトの影響を受けにくい
モニタが可能となる。
【0050】図33(a)(b)はさらに他の実施例に
よる投光用の光学系及びLEDの発光パワーとDCMの
反射率を示す。光学系は図29(a)と同じである。R
のLEDのピーク波長を700nm付近とする。このセ
ンサは、いわゆる刺激値直読法を応用したものであり、
R,G,BのLEDの光を物体に照射し、各LEDの光
の反射率から物体の色を測定するものである。この時、
RのLEDのピーク波長については700nm付近であ
っても、測定能力についの影響は小さい。700nmの
ピーク波長を持つRのLEDを使用すれば、GのLED
の波長スペクトルと重なる部分が少なくなり、DCMに
て光を合成するセンサでは、温度変化によるDCMの透
過(反射)率の変化を小さくすることが可能となる。
【0051】図34は他の実施例を説明する図である。
同図(a)には、1つの光学投光系のみを示している。
上述の図20に示したような光学系の場合、モニタ用P
Dに入射するRのLEDの光は、G,BのLEDの光に
比べて著しく大きくなる。この場合、LEDの発光ばら
つきや出射光軸のばらつきを考慮したとき、例えば、図
6に示したモニタよう受光素子4のI/V変換器12の
ダイナミックレンジを大きくとる必要があり、設計が困
難になる。そこで、投光パワーを小さくすることなく、
このモニタ用発光素子のダイナミックレンジを狭めるた
めに、図35に示すように、LEDからは投光光とモニ
タ光を別々に出射させる。そして、図20のような光学
系の場合、RのLEDのモニタ用の出射パワーをG,B
のモニタ光量に合わせて小さくすればよい。
【0052】図36は、本発明の実施例である反射型セ
ンサをレジスタマークによる位置決めに応用した場合を
示す。検出対象である包装フィルム53fにレジスタマ
ークが予め付されており、このカラーマークを反射型セ
ンサ100により検出し、その信号に基づいて包装フィ
ルム53fの送りを停止することで、その送り量を一定
に保つ。また、レジスタマークが付されていない場合
は、例えば包装フィルムの絵柄の色により位置決めする
こともできる。図37は、本発明の実施例である透過型
センサ101を用いて、図36と同様に、包装フィルム
53fに付されたレジスタマーク52を検出する場合の
構成を示している。
【0053】なお、本発明においては、通例、光源とし
てはそれぞれ異なった色(波長が異なる)の光を出射す
る複数のLEDを用いるが、このような複数のLEDの
各出射光強度の変化率は温度によりそれぞれ異なる。一
方、モニタ用の受光素子及び信号用の受光素子の温度に
よる受光感度の変化率はほぼ同じである場合が多い。こ
のような場合に、本発明のように投光側において発光パ
ワーをモニタして発光量を制御し、しかも、投光側での
複数波長の光を合成すると共にモニタ光を受光するため
の光学部材として、温度変化によって透過波長域がシフ
トするような特性変化の極めて少ない材質のもの(例え
ばガラス板)を使用することは、温度特性の向上を図
り、かつ、検出精度の向上を図る上で極めて意義が大き
い。なお、本発明は上記実施例構成に限られず種々の変
形が可能である。例えば、上記光学部材としては、ガラ
ス板の他に、樹脂、金属薄膜等を使用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明の投光装置によれ
ば、光源から出射された複数の波長の光を光学部材によ
り合成して投光すると共に、光学部材へ入射した光の透
過光又は反射光の一部を受光素子により受光するものに
あって、その光学部材が温度、波長によって透過率又は
反射率の変化しない材質で成る。従って、温度変動があ
って発光素子の発光パワーが変わったり波長がずれて
も、該受光素子によるモニタ受光には誤検知がなくな
り、従って、該受光素子の出力に基づいて光源の出射光
量を正しくフィードバック制御することができ、温度特
性の向上が図れる。
【0055】また、本発明の投光装置によれば、複数の
光源から出射された光を合成した後の光を、物体等の検
出のための投光とモニタ用の光に分離する透明部材を有
し、この透明部材が、温度、波長によって透過率又は反
射率の変化しない材質で成るものであるので、温度変動
の影響をより少なくすることができる。また、透明部材
として投光用レンズを用いれば、透明部材を特別に設け
る必要がなく小形化、低コスト化が可能となる。
【0056】また、本発明の光学装置によれば、上記の
ような投光装置を用いて複数波長の光を光学部材にて合
成し対象物体に投光すると共に、光学部材へ入射した光
の透過光又は反射光を第1の受光素子によりモニタ用に
受光し、該光学部材が温度、波長によって透過率又は反
射率の変化しない材質で成り、対象物体からの反射光又
は透過光を第2の受光素子により受光し、受光波長の違
いによる第2の受光素子の信号の差異と第1の受光素子
の信号量とに基づいて対象物体の光学特性、例えば色に
関する情報を出力するようにしている。従って、温度変
動により発光素子の発光パワーが変わったり波長がずれ
ても、受光素子によるモニタ受光には誤検知がなくな
り、対象物体の光学特性に関する情報を正確に出力する
ことができ、温度特性の向上が図れる。
【0057】また、本発明の光学装置によれば、上記構
成における光学部材が、合成された後の光を、対象物体
への投光とモニタ用の光に分離する透明部材を有してい
るものであれば、温度変動の影響をより一層少なくする
ことができ、この透明部材が投光用レンズであれば、部
品点数の削減が図れる。
【0058】また、本発明の光学装置によれば、上記の
構成における透明部材に代えて、スリットが設けられた
金属板を用いることにより、また、光学部材が合成され
た後の光を集光するレンズと投光用レンズとこれらレン
ズ間に配置されたスリット部材とから構成されているこ
とにより、また、合成後の光を集光する集光レンズとス
リット部材と投光レンズとが一体に構成され、スリット
部材の反射光をモニタ用に受光するようにしていること
により、スリット部材の位置精度の方が光源の位置精度
よりも容易に精度を上げることが可能であるので、物体
の位置検出の性能を上げることができる。また、透明部
材が該部材を通る投光軸と受光軸とが一致するように配
設されていることにより、センサの小形化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による投光装置の光学系の構
成図である。
【図2】上記光学系に用いたダイクロイックミラーの透
過率・反射率の特性図である。
【図3】上記光学系に用いたガラス板の透過率・反射率
の特性図である。
【図4】上記装置で用いられたガラス板の具体構成例を
示す図である。
【図5】ガラス板の代替え構成を示す図である。
【図6】投光装置における電気回路のブロック図であ
る。
【図7】光学装置の実施例である色識別装置の光学系の
構成図である。
【図8】図7に示した光学系を有する色識別装置の電気
回路のブロック図である。
【図9】色識別回路の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】各色と成分との関係図である。
【図11】色識別装置の光学系の他の構成例を示す図で
ある。
【図12】光学装置の他の実施例による電気回路ブロッ
ク図である。
【図13】光学装置の実施例である透過型カラーセンサ
の構成図である。
【図14】図13の実施例の光源の変形例を示す構成図
である。
【図15】投光装置の他の実施例を示す構成図である。
【図16】投光装置のさらに他の実施例を示す構成図で
ある。
【図17】投光装置を応用したマークセンサの実施例の
構成図である。
【図18】図17に示したマークセンサの電気回路のブ
ロック図である。
【図19】検出物体の色とその反射率の関係を表してい
る図である。
【図20】他の実施例による投光装置の構成図である。
【図21】(a)はスリットがない場合に発光素子の配
置がずれるとスポットがずれる様子を説明する図、
(b)はスリットが有る場合でスポットの位置が変わら
ないことを示す図である。
【図22】スリットの大きさについて説明する図であ
る。
【図23】(a)はさらに他の実施例による投光装置の
構成図、(b)は(a)のA−A´線断面図である。
【図24】(a)は他の実施例による光学装置であるカ
ラーセンサの断面図、(b)は交換自在なアタッチメン
トの断面図である。
【図25】(a)(b)(c)は他の例による部分断面
図である。
【図26】(a)は図24の変形例によるカラーセンサ
の断面図、(b)は(a)のA−A´線断面図である。
【図27】(a)(b)は、光を全て合成した後にガラ
ス板により検出用の投光とモニタ用の光とに分ける場合
の他の例を示す図である。
【図28】(a)(b)はさらに他の実施例を示す図で
ある。
【図29】(a)(b)は、投光用の光学系及びLED
の発光パワーとDCMの反射率を示す図である。
【図30】信号系回路図である。
【図31】(a)はさらに他の実施例による信号系回路
図、(b)はDCMの動作を説明するための図である。
【図32】(a)(b)はさらに他の実施例による投光
装置及びDCMの特性図である。
【図33】(a)(b)はさらに他の実施例による投光
用の光学系及びLEDの発光パワーとDCMの反射率を
示す図である。
【図34】(a)(b)は他の実施例による部分構成図
及びその動作のタイムチャートである。
【図35】発光動作のタイムチャートである。
【図36】反射型センサをレジスタマーク検出に応用し
た場合の構成図である。
【図37】透過型センサをレジスタマーク検出に応用し
た場合の構成図である。
【図38】従来の、物体の光学特性を識別するための光
学装置に用いられる投光装置の構成図である。
【図39】ダイクロイックミラーの透過率特性を示す図
である。
【符号の説明】
1−1 発光素子(光源又は第3の光源) 1−2 発光素子(光源又は第2の光源) 1−3 発光素子(光源又は第1の光源) 3−1 ダイクロイックミラー(第2の光学部材) 3−2 ダイクロイックミラー(光学部材) 3a ガラス板(光学部材又は第1の光学部材) 3b ハーフミラー(光学部材) 4 モニタ用受光素子(第1の受光素子) 51 投光レンズ(光学部材) 51−1 集光レンズ(光学部材) 51−2 投光レンズ(光学部材) 53 検出物体(対象物体) 62 信号用受光素子(第2の受光素子) 81 色識別回路 90 CPU 96 スリット部材
フロントページの続き (72)発明者 細川 速美 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 安田 成留 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 山下 牧 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 中村 新 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波長の光を合成して投光する投光
    装置において、 複数の波長の光を出射する複数の光源と、 前記複数の光源から出射された光を合成して投光する光
    学部材と、 前記光学部材へ入射した光の透過光又は反射光の一部を
    受光する位置に配置され、前記光源の一部の光をモニタ
    用に受光する受光素子とから構成され、 前記光学部材が、温度、波長によって透過率又は反射率
    の変化しない材質で成ることを特徴とする投光装置。
  2. 【請求項2】 複数の波長の光を合成して投光する投光
    装置において、 複数の波長の光を出射する複数の光源と、 前記複数の光源から出射された光を合成して投光する光
    学部材と、 前記投光の一部の光を受光する位置に配置され、前記光
    源の光量をモニタ用に受光する受光素子とから構成さ
    れ、 前記光学部材は、合成された後の光を、物体等の検出の
    ための投光と前記モニタ用の光に分離する透明部材を有
    し、かつ、この透明部材が、温度、波長によって透過率
    又は反射率の変化しない材質で成ることを特徴とする投
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記透明部材が、投光用レンズであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の投光装置。
  4. 【請求項4】 複数の波長の光を合成して対象物体へ投
    光し、その対象物体からの反射光又は透過光を受光し、
    その受光信号に基づいて該対象物体の光学特性に関する
    情報を出力する光学装置において、 複数の波長の光を出射する複数の光源と、 前記複数の光源から出射された光を合成する光学部材
    と、 前記光学部材へ入射した光の透過光又は反射光を受光す
    る位置に配置され、前記光源の一部の光をモニタ用に受
    光する第1の受光素子と、 前記光学部材により合成された光が対象物体へ照射さ
    れ、該対象物体からの反射光又は透過光を受光する第2
    の受光素子とを備え、 前記光学部材が、温度、波長によって透過率又は反射率
    の変化しない材質で成り、 受光波長の違いによる前記第2の受光素子の信号の差異
    と前記第1の受光素子の信号量とに基づいて対象物体の
    光学特性に関する情報を出力することを特徴とする光学
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の波長の光を合成して対象物体へ投
    光し、その対象物体からの反射光又は透過光を受光し、
    その受光信号に基づいて該対象物体の光学特性に関する
    情報を出力する光学装置において、 それぞれ波長の異なる光を出射する第1、第2及び第3
    の光源と、 前記第1、第2の光源から出射された光を合成する第2
    の光学部材と、 この第2の光学部材により合成された光と第3の光源か
    ら出射された光を合成する第1の光学部材と、 前記第3の光源から出射された光の前記第1の光学部材
    による透過光又は反射光を受光する位置に配置され、そ
    の一部の光をモニタ用に受光する第1の受光素子と、 前記第1の光学部材により合成された光が対象物体へ照
    射され、該対象物体からの反射光又は透過光を受光する
    第2の受光素子とを備え、 前記第1の光学部材が、温度、波長によって透過率又は
    反射率の変化しない材質で成り、 前記3つの光源のうち、第3の光源が最も出射光強度が
    強いものとし、 前記第1の受光素子の信号量に基づいて光源の出射光量
    を制御し、前記第2の受光素子の信号量に基づいて対象
    物体の光学特性に関する情報を出力することを特徴とす
    る光学装置。
  6. 【請求項6】 複数の波長の光を合成して対象物体へ投
    光し、その対象物体からの反射光又は透過光を受光し、
    その受光信号に基づいて該対象物体の光学特性に関する
    情報を出力する光学装置において、 緑色、青色及び赤色の光を出射する発光素子から成る第
    1、第2及び第3の光源と、 前記第1、第2及び第3の光源から出射された光を合成
    し、温度、波長によって透過率又は反射率の変化しない
    材質で成る光学部材と、 前記第3の光源から出射された光の前記光学部材による
    透過光又は反射光を受光する位置に配置され、前記第3
    の光源の一部の光をモニタ用に受光する第1の受光素子
    と、 前記光学部材により合成された光が対象物体へ照射さ
    れ、該対象物体からの反射光又は透過光を受光する第2
    の受光素子と、 前記第1の受光素子の出力に基づいて前記光源の出射光
    量を制御する制御手段と、 前記第2の受光素子の出力に基づいて前記対象物体の色
    を識別する識別手段とを備えたことを特徴とする光学装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光学部材が、合成された後の光を、
    対象物体への投光とモニタ用の光に分離する透明部材を
    有していることを特徴とする請求項4乃至請求項6に記
    載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記光学部材が、合成された後の光を、
    対象物体への投光とモニタ用の光に分離する透明部材を
    有し、かつ、この透明部材が投光用レンズであることを
    特徴とする請求項4乃至請求項6に記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記透明部材に代えて、スリットが設け
    られた金属板を用いたことを特徴とする請求項8に記載
    の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記光学部材が、合成された後の光を
    集光するレンズと、投光用レンズと、これらレンズ間に
    配置されたスリット部材とから構成されていることを特
    徴とする請求項4乃至請求項6に記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 合成後の光を集光する集光レンズとス
    リット部材と投光レンズとが一体に構成され、前記スリ
    ット部材の反射光をモニタ用に受光するように構成され
    ていることを特徴とする請求項4乃至請求項6に記載の
    光学装置。
  12. 【請求項12】 前記透明部材は、該部材を通る投光軸
    と受光軸とが一致するように配設されていることを特徴
    とする請求項4乃至請求項6に記載の光学装置。
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