JPH09273183A - 油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置 - Google Patents

油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置

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JPH09273183A
JPH09273183A JP8392896A JP8392896A JPH09273183A JP H09273183 A JPH09273183 A JP H09273183A JP 8392896 A JP8392896 A JP 8392896A JP 8392896 A JP8392896 A JP 8392896A JP H09273183 A JPH09273183 A JP H09273183A
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rotation speed
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東一 平田
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玄六 杉山
Youichi Furuwatari
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの燃料消費量や騒音を低減でき、か
つ作業機の動作再開時にエンジンのハンチングやエンス
トを防止できる油圧式建設機械のエンジン回転数制御装
置の提供。 【解決手段】 エンジン1の回転数を指示する指示値を
入力する回転数指示器10を設けるとともに、作業機の
動作に基づいてエンジン1の回転数信号を出力するマイ
コン12を制御手段11に備え、操作レバー7の中立時
に、前記指示値に基づいて該制御手段11の制御により
エンジン1の回転数をセットするため、前記指示値を所
定回転数より下げることによりエンジン1の燃料消費量
や騒音を低減できる。また、前記指示値に基づいてエン
ジン1が低速回転するとき、操作レバー7の動作に応じ
てエンジン1に負荷が掛ると、制御手段11の制御によ
りエンジン1の回転数をハンチングおよびエンストの生
じない安全領域内の所定回転数まで上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
の油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置に係り、特
に、作業機の動作に応じてエンジンの回転数を自動的に
制御する油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧ショベルなどの油圧式建
設機械において、作業機の非動作時にエンジンの回転数
を自動的に下げるオートアイドル機能を備えたエンジン
回転数制御装置が実用化されている。かかる従来のエン
ジン回転数制御装置では、操作レバーの操作に伴う作業
機の動作時に、エンジン回転数をエンジン回転数制御用
のレバーやダイヤル等で指示される高速回転数にセット
し、操作レバーを中立状態に戻した作業機の非動作時
に、エンジン回転数を所定の低速回転数まで下げ、作業
機の動作を再開すると、エンジン回転数を高速回転数ま
で復帰させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、前述した
従来技術にあっては、作業機の非動作時にエンジンが自
動的に低速運転されるため、エンジンの騒音低減化や燃
料消費量の低減化を図れるという利点を有するが、作業
機の動作を再開した直後のエンジンの低速回転領域にお
けるハンチングやエンストに対する考慮がなされていな
い。
【0004】すなわち、一般的なエンジンでは、低速運
転時に作業機の動作が再開されると、エンジン回転数が
立ち上がり、通常の高速運転状態に復帰するまでに多少
時間が掛るため、この間エンジンの低速運転状態が継続
される。この状態で、油圧ポンプの吸収トルクが増加し
てエンジンに大きな負荷が掛ると、図9に示すエンジン
出力特性線に沿ってエンジンの回転数が徐々に低下す
る。さらに、前記油圧ポンプの吸収トルクが所定トルク
1を越えた場合、エンジン回転数が脈動して所謂ハン
チング現象が生じ、最終的にはエンストに至る懸念があ
った。特に、エンジンに対して大きな負荷が急激に掛る
場合、上述したエンジンのハンチングやエンストが生じ
る傾向が顕著であった。
【0005】本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みて
なされたもので、その目的は、エンジンの騒音や燃料消
費量を低減できるとともに、作業機の動作再開時にエン
ジンのハンチングやエンストを防止できる油圧式建設機
械のエンジン回転数制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの回
転数を指示する指示値を入力する回転数指示器と、動作
検出手段の検出結果に応じてエンジンの回転数信号をエ
ンジン調速器に出力するコントローラとを備えている。
このように、動作検出手段の検出結果に応じてエンジン
の回転数信号をコントローラから出力し、例えば、作業
機が動作しないとき、所望の指示値に基づいてエンジン
の回転数をセットするため、前記指示値を所定回転数よ
り下げることによって作業機の非動作時におけるエンジ
ンの燃料消費量や騒音を低減できる。一方、前記指示値
に基づいてエンジンが低速回転するとき、作業機の動作
に応じてエンジンに負荷が掛ると、コントローラから出
力される回転数信号によりエンジンの回転数を所定回転
数以上に上昇させるため、作業機の動作再開時にエンジ
ンのハンチングおよびエンストを防止できる。
【0007】また、本発明は、エンジンの回転数を指示
する指示値を入力する回転数指示器と、油圧ポンプの吸
収トルクを検出するトルク検出手段と、該検出した吸収
トルクが所定トルクより大きいか否かを判断する判断手
段と、動作検出手段の検出結果および判断手段の判断結
果に応じてエンジンの回転数信号をエンジン調速器に出
力するコントローラとを備えている。このように、動作
検出手段の検出結果および判断手段の判断結果に応じ
て、エンジンの回転数信号をコントローラから出力し、
例えば作業機が動作しないとき、所望の指示値に基づい
てエンジンの回転数をセットするため、前記指示値を所
定回転数より下げることによってエンジンの燃料消費量
や騒音を低減できる。また、前記指示値に基づいてエン
ジンが低速回転するとき、作動機の動作に応じてエンジ
ンに負荷が掛ると、前記吸収トルクが所定トルクより大
きいかどうか判断し、該吸収トルクが小さい場合、すな
わちエンジンのハンチングおよびエンストを生じにくい
低トルク領域では、前記指示値に基づく前記エンジンの
回転状態を維持するため、この場合もエンジンの燃料消
費量や騒音を低減できる。一方、作業機の動作に応じて
エンジンに負荷が掛り、前記吸収トルクが前記所定トル
ク以上になった場合、すなわちエンジンのハンチングお
よびエンストを生じる高トルク領域では、コントローラ
から出力される回転数信号によりエンジンの回転数を所
定回転数に上昇させるため、作業機の動作再開時にエン
ジンのハンチングおよびエンストを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の油圧式建設機械のエンジ
ン回転数制御装置では、エンジンにより駆動される油圧
ポンプと、この油圧ポンプより作動油が供給されるアク
チュエータを有する作業機と、前記エンジンの回転数を
調整するエンジン調速器と、前記作業機の動作を検出す
る動作検出手段と、前記エンジン調速器を制御する制御
手段とを具備する油圧式建設機械のエンジン回転数制御
装置において、前記エンジンの回転数を指示する指示値
を入力する回転数指示器を備えるとともに、前記制御手
段に前記動作検出手段の検出結果に応じて前記エンジン
の回転数信号を前記エンジン調速器に出力するコントロ
ーラを設け、前記作業機が動作しないとき、前記指示値
に基づいて前記エンジンの回転数をセットし、前記作業
機の動作時には前記エンジンの回転数を所定回転数以上
に上昇させるようにした。
【0009】また、本発明の他の油圧式建設機械のエン
ジン回転数制御装置では、エンジンにより駆動される油
圧ポンプと、この油圧ポンプより作動油が供給されるア
クチュエータを有する作業機と、前記エンジンの回転数
を調整するエンジン調速器と、前記作業機の動作を検出
する動作検出手段と、前記エンジン調速器を制御する制
御手段とを具備する油圧式建設機械のエンジン回転数制
御装置において、前記エンジンの回転数を指示する指示
値を入力する回転数指示器と、前記油圧ポンプの吸収ト
ルクを検出するトルク検出手段と、該検出した吸収トル
クが所定トルクより大きいか否かを判断する判断手段と
を備えるとともに、前記制御手段に前記動作検出手段の
検出結果および前記判断手段の判断結果に応じて前記エ
ンジンの回転数信号を前記エンジン調速器に出力するコ
ントローラを設け、前記作業機が動作しないとき、前記
指示値に基づいて前記エンジンの回転数をセットし、前
記作業機の動作時で前記吸収トルクが前記所定トルクよ
り小さいとき、前記指示値に基づく前記エンジンの回転
状態を維持し、また前記作業機の動作時で前記吸収トル
クが前記所定トルク以上になったとき、前記エンジンの
回転数を所定回転数以上に上昇させるようにした。
【0010】また、前記コントローラが前記エンジンの
ハンチングおよびエンストのいずれも生じない安定領域
内の所定回転数を予め記憶する記憶部を有し、前記コン
トローラの制御動作時に前記エンジンの回転数を前記所
定回転数以上に上昇させるようにした。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の第1実施例に係る油圧式建設機械のエン
ジン回転数制御装置を示す回路図、図2は該エンジン回
転数制御装置により制御されるエンジンの出力特性を示
す説明図、図3は該エンジン回転数制御装置の処理手順
を示すフローチャートである。
【0012】図1に示すように、油圧式建設機械は、エ
ンジン1と、このエンジン1の回転数を調整するエンジ
ン調速器2と、エンジン1により駆動され、作動油タン
ク3内の作動油を取り入れて吐出する油圧ポンプ4と、
この油圧ポンプ4より吐出される作動油の圧力を制限す
る安全弁5と、油圧ポンプ4より吐出される作動油の方
向および流量制御を行なう方向切換弁6と、この方向切
換弁6を操作する操作レバー7と、方向切換弁6を介し
て作動油が供給され、図示しない作業機を駆動するアク
チュエータ8とを備えている。
【0013】本実施例に係るエンジン回転数制御装置
は、前記作業機の動作を検出する動作検出手段、例えば
操作レバー7の動作を検出する一対の動作検出器9と、
エンジン1の回転数を指示する指示値を入力する回転数
指示器10と、エンジン調速器2を制御する制御手段1
1とから主として構成されている。この制御手段11
は、動作検出器9の検出結果に基づいてエンジン1の回
転数信号を出力するコントローラ、例えばマイコン12
と、該回転数信号に応じてエンジン調速器2を制御する
作動部13とからなっている。また、マイコン12は、
所定回転数Nを予め記憶する図示しない記憶部を備えて
おり、この所定回転数Nは、アクチュエータ8を動作さ
せたときにエンジン1のハンチングおよびエンストのい
ずれも生じない安定領域内に設定されている。そして、
制御手段11では、操作レバー7が動作しないとき、前
記指示値に基づいてエンジン1の回転数をセットすると
ともに、前記指示値に基づいてエンジン1が回転すると
き、操作レバー7の動作に応じてエンジン1の回転数を
所定回転数N以上に上昇させるようになっている。
【0014】図2に示すエンジン1の出力特性データ
は、回転数指示器10で入力された指示値が所定回転数
Nより小さい場合を例示するもので、指示値に基づく低
速回転時の出力特性を破線aで示し、所定回転数Nに基
づく高速回転時の出力特性を実線bで示している。
【0015】この第1実施例にあっては、図3に示す処
理手順にしたがってエンジン1の回転数を制御するよう
になっている。すなわち、手順S1として、回転数指示
器10で入力された指示値が所定回転数Nより小さいか
否かをマイコン12により判断し、前記指示値が所定回
転数Nより小さいと判断した場合、手順S2として操作
レバー7が動作したか否かを動作検出器9で検出する。
このとき、操作レバー7が動作した場合、手順S3とし
てエンジン1の回転数を所定回転数Nに設定する回転数
信号をマイコン12から出力し、この回転数信号に応じ
て作動部13でエンジン調速器2を制御することによ
り、エンジン1の回転数を図2の実線bで示す所定回転
数Nに基づいてセットする。
【0016】一方、前記手順S1で回転数指示器10の
指示値が所定回転数Nより大きいと判断した場合、手順
S4としてエンジン1の回転数を前記指示値に設定する
回転数信号をマイコン12から出力し、この回転数信号
に応じて作動部13でエンジン調速器2を制御すること
により、前記指示値に基づいてエンジン1の回転数をセ
ットする。また、前記手順S2で操作レバー7が動作し
ないと判断した場合、手順S4としてエンジン1の回転
数を図2の破線aで示す指示値に設定する回転数信号を
マイコン12から出力し、この回転数信号に応じて作動
部13でエンジン調速器2を制御することにより、前記
指示値に基づいてエンジン1の回転数をセットする。
【0017】このように構成された上記第1実施例にあ
っては、操作レバー7に連動する方向切換弁6が中立位
置にあって作業機が動作しないとき、制御手段11の制
御により所望の指示値に基づいてエンジン1の回転数を
セットするため、前記指示値を所定回転数Nより下げる
ことによって作業機の非動作時にエンジン1の燃料消費
量や騒音を低減できる。また、前記指示値に基づいてエ
ンジン1が回転するとき、操作レバー7を操作し、作業
機の動作に応じてエンジン1に負荷が掛ると、制御手段
11の制御によりエンジン1の回転数をハンチングおよ
びエンストのいずれをも生じない安定領域内の所定回転
数N以上に上昇させるため、このような作業機の動作再
開時にエンジン1のハンチングやエンストを防止して通
常の運転状態に円滑に復帰できる。
【0018】図4は本発明の第2実施例に係る油圧式建
設機械のエンジン回転数制御装置により制御されるエン
ジンの出力特性を示す説明図、図5は該エンジン回転数
制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0019】本実施例のエンジン回転数制御装置では、
前述した図1に示す第1実施例の場合と比べて、前記指
示値に加算される加算値nが図1に示すマイコン12の
記憶部に予め記憶される点が異なっている。なお、その
他の構成は第1実施例の場合と基本的に同等であるた
め、本実施例の構成も図1を用いて説明する。
【0020】図4に示すエンジン1の出力特性データ
は、回転数指示器10で入力された指示値が所定回転数
Nより小さい場合を例示するもので、前記指示値に基づ
く低速回転時の出力特性を破線aで示し、前記指示値と
加算値nとの和に基づく高速回転時の出力特性を実線b
で示している。
【0021】この第2実施例にあっては、図5に示す処
理手順にしたがってエンジン1の回転数を制御するよう
になっている。すなわち、手順S5として、図1の回転
数指示器10で入力された指示値が所定回転数Nより小
さいか否かをマイコン12により判断し、該指示値が所
定回転数Nより小さいと判断した場合、手順S6として
操作レバー7が動作したか否かを動作検出器9で検出す
る。このとき、操作レバー7が動作した場合、手順S7
としてエンジン1の回転数を前記指示値と加算値nとの
和に設定する回転数信号をマイコン12から出力し、こ
の回転数信号に応じて作動部13でエンジン調速器2を
制御することにより、図4の実線bで示す前記和に基づ
いてエンジン1の回転数をセットする。
【0022】一方、前記手順S5で回転数指示器10の
指示値が所定回転数Nより大きいと判断した場合、手順
S8としてエンジン1の回転数を前記指示値に設定する
回転数信号をマイコン12から出力し、この回転数信号
に応じて作動部13でエンジン調速器2を制御すること
により、前記指示値に基づいてエンジン1の回転数をセ
ットする。また、前記手順S6で操作レバー7が動作し
ないと判断した場合、手順S8としてエンジン1の回転
数を図4の破線aで示す指示値に設定する回転数信号を
マイコン12から出力し、この回転数信号に応じて作動
部13でエンジン調速器2を制御することにより、前記
指示値に基づいてエンジン1の回転数をセットする。
【0023】このように構成された上記第2実施例にあ
っても、上記第1実施例と同様の効果が得られる。
【0024】図6は本発明の第3実施例に係る油圧式建
設機械のエンジン回転数制御装置を示す回路図、図7は
該エンジン回転数制御装置により制御されるエンジンの
出力特性を示す説明図、図8は該エンジン回転数制御装
置の処理手順を示すフローチャートであり、図6におい
て前述した図1に示す第1実施例の場合と同等のものに
は同一符号を付してある。
【0025】図6に示す本実施例のエンジン回転数制御
装置では、前述した第1実施例の場合に比べて、油圧ポ
ンプ4の吸収トルクを検出するトルク検出手段として、
油圧ポンプ4から吐出される作動油の圧力を測定する圧
力センサ14、および油圧ポンプ4の傾転角を測定する
傾転角センサ15を備えた点と、マイコン12に、該測
定した作動油の圧力Pおよび油圧ポンプ4の傾転角に基
づき油圧ポンプ4の吸収トルクTpを演算し、該吸収ト
ルクTpが所定トルクT1より大きいか否かを判断する
判断手段を備えた点と、図7に示すエンジン1の出力特
性データをマイコン12で予め記憶する点とが主に異な
っており、その他の構成は第1実施例の場合と基本的に
同等である。なお、前記判断手段では、演算式Tp=f
(P,Q)を用いて吸収トルクTpを演算するようにな
っている。該演算式において、Pは作動油の圧力、Qは
作動油の流量で該流量は油圧ポンプ4の傾転角に比例し
ている。
【0026】図7に示すエンジン1の出力特性データ
は、回転数指示器10で入力された指示値が所定回転数
Nより小さい場合を例示するもので、この状態で操作レ
バー7が動作しないとき、前記指示値に基づいてエンジ
ン1の低速運転が行なわれる。また、操作レバー7が動
作して油圧ポンプ4の吸収トルクTpが所定トルクT1
より小さいとき、前記指示値に基づくエンジン1の低速
運転により、図7の点A、Bを結ぶ線分に沿って吸収ト
ルクTpに応じてエンジン1の回転数が次第に下がる。
次いで、前記吸収トルクTpが所定トルクT1と同等と
なったとき、図7の点B、Cを結ぶ線分に沿ってエンジ
ン1の回転数が低速運転モードから高速運転モードに切
り替わり、さらに、吸収トルクTpが所定トルクT1
り大きくなると、前記所定回転数Nに基づいてエンジン
1の高速運転が行なわれるので、図7の点C、Dを結ぶ
線分に沿って油圧ポンプ4の吸収トルクTpに応じてエ
ンジン1の回転数が次第に下がる。その後、吸収トルク
Tpが小さくなると、点D、Eを結ぶ線分に沿って油圧
ポンプ4の吸収トルクTpに応じてエンジン1の回転数
が推移した後、吸収トルクTpが所定トルクT1より小
さいトルクT2になると、点E、Fを結ぶ線分に沿って
エンジン1の回転数が高速運転モードから低速運転モー
ドに切り替わり、さらに、吸収トルクTpがトルクT2
より小さくなると、点F、Aを結ぶ線分に沿ってエンジ
ン1の回転数が推移する。このように、吸収トルクTp
が所定トルクT1になった際にエンジン1を低速運転モ
ードから高速運転モードに切り替え、一方、吸収トルク
Tpが所定トルクT1より小さいトルクT2になった際に
エンジン1を高速運転モードから低速運転モードに切り
替えることによって、エンジン1の出力特性線にヒステ
リシスが付与されている。
【0027】この第3実施例にあっては、図8に示す処
理手順にしたがってエンジン1の回転数を制御するよう
になっている。すなわち、手順S9として、回転数指示
器10で入力された指示値が所定回転数Nより小さいか
否かをマイコン12により判断し、該指示値が所定回転
数Nより小さいと判断した場合、手順S10として操作
レバー7が動作したか否かを動作検出器9で検出し、操
作レバー7が動作した場合、手順S11として測定した
作動油の圧力および油圧ポンプ4の傾転角に基づいてマ
イコン12により油圧ポンプ4の吸収トルクTpを演算
し、該吸収トルクTpが所定値T1より大きいか否かを
判断する。このとき、該吸収トルクTpが所定トルクT
1より大きいと判断した場合、手順S12としてエンジ
ン1の回転数を所定回転数Nに設定する回転数信号をマ
イコン12から出力し、この回転数信号に応じて作動部
13でエンジン調速器2を制御することにより、前記所
定回転数Nに基づいてエンジン1の回転数をセットす
る。その結果、図7の点C、Dまたは線分D、Eを結ぶ
線分に沿ってエンジン1の回転数が推移する。
【0028】一方、前記手順S9で回転数指示器10の
指示値が所定回転数Nより大きいと判断した場合、前記
指示値に基づいてエンジン1の回転数を設定する回転数
信号をマイコン12から出力し、この回転数信号に応じ
て作動部13でエンジン調速器2を制御することにより
エンジン1の回転数を前記指示値に基づいてセットす
る。また、前記手順S10で操作レバー7が動作しない
と判断した場合、あるいは前記手順S11で吸収トルク
Tpが所定トルクT1より小さいと判断した場合には、
手順S13としてエンジン1の回転数を前記指示値に設
定する回転数信号をマイコン12から出力し、この回転
数信号に応じて作動部13でエンジン調速器2を制御す
ることにより、前記指示値に基づいてエンジン1の回転
数を前記指示値に基づいてセットする。その結果、図7
の点A、Bまたは点F、Aを結ぶ線分に沿ってエンジン
1の回転数が推移する。
【0029】このように構成された上記第3実施例にあ
っては、所定回転数Nより低い指示値に基づいてエンジ
ン1が低速運転モードで回転することにより、エンジン
1の燃料消費量や騒音を低減できる。また、エンジン1
が低速運転モードで回転する状態で作業機の動作に応じ
てエンジン1に負荷が掛ると、油圧ポンプ4の吸収トル
クTpが所定トルクT1より大きいか否かを判断し、該
吸収トルクTpが小さい場合、すなわち、エンジン1の
ハンチングおよびエンストを生じにくい低トルク領域で
は前記低速運転モードを保つので、この場合もエンジン
1の燃料消費量や騒音を低減できる。一方、該吸収トル
クTpが大きい場合、すなわちエンジン1のハンチング
およびエンストを生じる高トルク領域では所定回転数N
以上の高速運転モードに移行するので、作業機の動作再
開時にエンジン1のハンチングおよびエンストを防止で
きる。
【0030】また、上記実施例では、エンジン1を低速
運転モードから高速運転モードに切り替える際の吸収ト
ルクTpと、その逆に高速運転モードから低速運転モー
ドに切り替える際の吸収トルクTpとが異なり、ヒステ
リシスが付与されているため、エンジン1の吸収トルク
Tpが所定トルクT1付近に位置するときにエンジン1
の回転数が頻繁に切り替わることを防止でき、エンジン
1の回転数を安定させることができる。
【0031】なお、上記第1〜第3実施例ではアクチュ
エータ8が1個のみの場合を示したが、複数個のアクチ
ュエータを設けた場合も同様である。また、上記各実施
例では作業機の動作を検出する動作検出手段として、操
作レバー7の動作を検出する一対の動作検出器9を設け
たが、操作レバー7の動作を検出する代わりに、操作レ
バー7の動作やアクチュエータ8の動作を検出するよう
にしても良い。さらに、上記各実施例では操作レバー7
を機械式としたが、油圧パイロット式や電気式等の操作
レバーや操作ペダルであっても良く、その場合には前記
動作検出手段として圧力スイッチや電気スイッチ等を設
けることができる。
【0032】さらに、上記第3実施例では油圧ポンプ4
の吸収トルクTpが大きい場合、所定回転数Nに基づい
てエンジン1の高速運転モードに移行するようにした
が、該所定回転数Nの代わりに、前述した第2実施例と
同様に、指示値と加算値nとの和に基づいてエンジン1
の高速運転モードに移行することもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、燃
料消費量や騒音を低減できるとともに、作業機の動作再
開時にエンジンのハンチングおよびエンストを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る油圧式建設機械のエ
ンジン回転数制御装置を示す回路図である。
【図2】該エンジン回転数制御装置により制御されるエ
ンジンの出力特性を示す説明図である。
【図3】該エンジン回転数制御装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例に係る油圧式建設機械のエ
ンジン回転数制御装置により制御されるエンジンの出力
特性を示す説明図である。
【図5】該エンジン回転数制御装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例に係る油圧式建設機械のエ
ンジン回転数制御装置を示す回路図である。
【図7】該エンジン回転数制御装置により制御されるエ
ンジンの出力特性を示す説明図である。
【図8】該エンジン回転数制御装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】一般的なエンジンの低速回転時の出力特性を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 エンジン調速器 4 油圧ポンプ 8 アクチュエータ 9 動作検出器(動作検出手段) 10 回転数指示器 11 制御手段 12 マイコン(コントローラ) 13 作動部 14 圧力センサ 15 傾転角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古渡 陽一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動される油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプより作動油が供給されるアクチュエ
    ータを有する作業機と、前記エンジンの回転数を調整す
    るエンジン調速器と、前記作業機の動作を検出する動作
    検出手段と、前記エンジン調速器を制御する制御手段と
    を具備する油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置に
    おいて、 前記エンジンの回転数を指示する指示値を入力する回転
    数指示器を備えるとともに、前記制御手段に前記動作検
    出手段の検出結果に応じて前記エンジンの回転数信号を
    前記エンジン調速器に出力するコントローラを設け、 前記作業機が動作しないとき、前記指示値に基づいて前
    記エンジンの回転数をセットし、前記作業機が動作して
    いるときには前記エンジンの回転数を所定回転数以上に
    上昇させるようにしたことを特徴とする油圧式建設機械
    のエンジン回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンにより駆動される油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプより作動油が供給されるアクチュエ
    ータを有する作業機と、前記エンジンの回転数を調整す
    るエンジン調速器と、前記作業機の動作を検出する動作
    検出手段と、前記エンジン調速器を制御する制御手段と
    を具備する油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置に
    おいて、 前記エンジンの回転数を指示する指示値を入力する回転
    数指示器と、前記油圧ポンプの吸収トルクを検出するト
    ルク検出手段と、該検出した吸収トルクが所定トルクよ
    り大きいか否かを判断する判断手段とを備えるととも
    に、前記制御手段に前記動作検出手段の検出結果および
    前記判断手段の判断結果に応じて前記エンジンの回転数
    信号を前記エンジン調速器に出力するコントローラを設
    け、 前記作業機が動作しないとき、前記指示値に基づいて前
    記エンジンの回転数をセットし、前記作業機の動作時で
    前記吸収トルクが前記所定トルクより小さいとき、前記
    指示値に基づく前記エンジンの回転状態を維持し、また
    前記作業機の動作時で前記吸収トルクが前記所定トルク
    以上になったとき、前記エンジンの回転数を所定回転数
    以上に上昇させるようにしたことを特徴とする油圧式建
    設機械のエンジン回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    コントローラが前記エンジンのハンチングおよびエンス
    トのいずれも生じない安定領域内の所定回転数を予め記
    憶する記憶部を有し、前記コントローラの制御動作時に
    前記エンジンの回転数を前記所定回転数以上に上昇させ
    るようにしたことを特徴とする油圧式建設機械のエンジ
    ン回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の記載において、前記
    コントローラが前記指示値に加算される所定の加算値を
    予め記憶する記憶部を有し、前記コントローラの制御動
    作時に、前記指示値と前記加算値との和に基づいて前記
    エンジンの回転数を上昇させるようにしたことを特徴と
    する油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置。
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