JP2735978B2 - 油圧建設機械のトルク制御装置 - Google Patents

油圧建設機械のトルク制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイール式油圧ショベ
ルなどの油圧建設機械に用いられる油圧モータのトルク
制御装置に関し、特に作動油温が低いときのエンスト防
止を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】一般にホイール式油圧ショベルは、原動
機(エンジン)によって駆動される可変容量油圧ポンプ
を備え、この可変容量油圧ポンプからの吐出油を、制御
弁を介して走行用油圧モータや作業用シリンダなどのア
クチュエータに導き、これにより車両を走行させたり作
業用フロントを駆動する。このような油圧ショベルにお
いて、以下に示すようなポンプ傾転角制御を行うものが
知られている。すなわち、この種の油圧ショベルは、
(1)目標差圧と、LS差圧(油圧ポンプの吐出圧力と
アクチュエータの最大負荷圧力との差圧)との偏差を演
算し、この偏差から目標値の変化量を演算し、これを積
分して、ロードセンシング制御を行うための第1の目標
ポンプ傾転角を求めるLS制御部と、(2)エンジン回
転数と、エンジンガバナのガバナレバー位置との偏差か
らエンジンストール(以下、エンスト)を防止するため
の目標トルクを演算し、この目標トルクに基づいて、入
力トルク制限制御を行うための第2の目標ポンプ傾転角
を求めるトルク制御部と、を有する。そして、上記求め
られた第1および第2の目標ポンプ傾転角のうち、小さ
い方の値に実際のポンプ傾転角を制御する。
【0003】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
の傾転角が制御され、上記ポンプ圧がロードセンシング
圧よりも所定の目標値だけ高く保持されるので、ポンプ
吐出流量が上記制御弁の要求流量になるようにポンプ傾
転角が制御され、余分な流量を吐出することがなく絞り
損失による無駄がなくなり燃費および操作性の向上が図
れる。また、上記入力トルク制限制御によれば、油圧ポ
ンプのトルクがエンジン(原動機)の出力トルクの範囲
内に保持され、エンジンに過負荷が作用するのが防止さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低温時
のエンジン始動直後のように作動油の温度が低く粘性が
高い場合には、油圧ポンプの摺動抵抗が大きくなるた
め、作動油の粘性が適度の場合と比べて入力トルクは増
大する。一方、低温時のエンジンの始動回転数は比較的
低く、エンジン構成機器の摺動摩擦などの要因も絡んで
エンジン出力トルクはかなり小さい状態となる。このよ
うに、低温時のエンジン始動直後は、ポンプ入力トルク
が大きいのに加えて、エンジン出力トルクが小さいた
め、ポンプ入力トルクがエンジン出力トルクを越えてエ
ンストが発生し易いという問題があった。
【0005】本発明の目的は、低温時の原動機始動直後
のエンストを防止した油圧建設機械のトルク制御装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図2およ
び図4に対応付けて説明すると、本発明は、原動機27
によって駆動される可変容量油圧ポンプ1と、この可変
容量油圧ポンプ1からの吐出油により駆動される油圧ア
クチュエータ4,21と、可変容量油圧ポンプ1の入力
トルクを制御する制御手段60とを備えた油圧建設機械
のトルク制御装置に適用される。そして、請求項1の発
明は、上記制御手段60を次のように構成することによ
り上記問題点を解決する。すなわち制御手段60は、作
動油の温度が所定値未満の状態と判断したときには、所
定値以上の状態と判断したときよりも前記入力トルクを
低下させる。ここで、上記作動油の温度が所定値未満の
状態か否かは、実際の作動油温度toを検出して判断し
てもよいし、原動機冷却水の温度twを検出して判断し
てもよい。また、原動機始動時からの経過時間によって
判断してもよい。さらに、特に請求項5の発明は、手動
操作に応じて原動機27の回転数を制御する回転数制御
手段80を更に備え、作動油の温度が第1の所定値未満
の状態と判断したときには、原動機の回転数を、所定値
以上の原動機出力トルクが得られる値に制御するように
したものである。
【0007】
【作用】制御手段60は、作動油の温度が第1の所定値
未満の状態と判断したときには、第1の所定値以上の状
態と判断したときよりも油圧ポンプ1の入力トルクを低
下させる。これにより、作動油の温度が低い原動機始動
直後に油圧ポンプ1の入力トルクが原動機27の出力ト
ルクを上回ることが少なくなり、エンストが抑制され
る。また特に請求項5の発明では、作動油の温度が第1
の所定値未満の状態と判断したときには、原動機の回転
数が、所定値以上の原動機出力トルクが得られる値に制
御される。したがって、原動機始動時に油圧ポンプ1の
入力トルクが原動機27の出力トルクを上回ることがよ
り一層少なくなり、更に確実なエンスト抑制効果が得ら
れる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1〜図6により本発明をホイール式油圧シ
ョベルのトルク制御装置に適用した場合の一実施例を説
明する。図3はホイール式油圧ショベルの側面図であ
る。4は走行用油圧モータであり、この油圧モータ4の
回転によりトランスミッション101およびプロペラシ
ャフト102を介して後輪103が駆動され、車両が走
行する。またブームシリンダ21の伸縮により、フロン
トアタッチメントの一部であるブーム104が昇降され
る。図1は上記油圧ショベルのトルク制御装置の全体構
成を示す図、図2はその一部分を拡大して示す図であ
り、1はエンジン(原動機)27により駆動される可変
容量油圧ポンプである。エンジン27の回転数は、ガバ
ナ27aのガバナレバー27bをパルスモータ28によ
り回動することにより制御される。そして、そのエンジ
ン回転数に応じた可変容量油圧ポンプ1の吐出油が走行
用制御弁2を介して上記油圧モータ4に導かれるととも
に、作業用制御弁20を介して作業用油圧シリンダ21
に導かれる。
【0010】今、例えば前後進切換スイッチSW1を
「F」に操作して前後進切換弁8を前進(F位置)に切
換え、次いでパイロット弁6のペダル6aを操作する
と、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御弁2
のパイロットポート2aに導かれ、この制御弁2がパイ
ロット油圧に応じたストローク量で切換わる。これによ
り、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油が管路91,圧
力補償弁23,制御弁2および管路93を経て油圧モー
タ4に供給され車両が走行する。車両の速度は走行ペダ
ル6aの踏込量に依存する。
【0011】走行中にペダル6aを離すとパイロット弁
6が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻る。このとき、スローリ
ターン弁7の絞り7aにより戻り油が絞られるからパイ
ロット式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車
両が徐々に減速されていく。
【0012】また作業レバー58を操作すると、その操
作量に応じて減圧弁59で減圧された圧力により油圧パ
イロット式の作業用制御弁20が切換わり、油圧ポンプ
1からの吐出油が管路94,圧力補償弁24および制御
弁20を介して作業用油圧シリンダ21に導かれ、油圧
シリンダ21の伸縮によりブーム104などの作業用ア
タッチメントが昇降する。ここで、圧力補償弁23,2
4は、油圧モータ4と油圧シリンダ21の作動を独立に
補償させ、これらにそれぞれの負荷圧よりも所定圧だけ
高い圧力を油圧ポンプ1から供給させるようにするもの
である。
【0013】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン27により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0014】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン27の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力と、アクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ
4の負荷圧力と油圧シリンダ21の負荷圧力のうち大き
い方の値であり、シャトル弁29にて選択されたもので
ある)との差圧、つまりLS差圧ΔPLSを検出する差
圧センサである。また、55はガバナレバー27bの回
動量Nθを検出するポテンショメ−タ、56は作動油の
温度(作動油温)toを検出する油温センサであり、こ
れらの各センサの検出結果はコントローラ50に入力さ
れる。57は、燃料レバー57aの手動操作に応じた変
位量Xを指令する回転数設定装置であり、その指令信号
もコントローラ50に入力される。
【0015】コントローラ50は、図4に示すような第
1の制御回路部60を有し、この制御回路部60は、ロ
ードセンシング制御部(以下、LS制御部)61と、ト
ルク制御部62と、選択部63と、サーボ制御部64
と、関数発生器65と、乗算回路66とから成る。LS
制御部61は、目標差圧ΔPLSRと、差圧センサ54
で検出されたLS差圧ΔPLSとの偏差Δ(PLS)を
演算し、この偏差Δ(PLS)から目標値の変化量Δθ
Lを演算し、これを積分してロードセンシング制御のた
めの目標ポンプ傾転角θLを求めて出力する。
【0016】トルク制御部62は、回転数センサ53で
検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ5
5で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差ΔTを演
算してスピードセンシングを行い、この偏差ΔTからエ
ンジンストールを防止するための目標トルクTpoを演
算し、この目標トルクTpoに圧力センサ52で検出さ
れたポンプ吐出圧力Ppの逆数を乗じて傾転角演算を行
い、その値θpsに一時遅れ要素のフィルタをかけて入
力トルク制限制御のための目標ポンプ傾転角θTを求め
る。
【0017】選択部63は、上記2つの目標傾転角θ
L,θTのうち小さい方の値を目標傾転角θr1として
選択し、これを乗算回路66に入力する。一方、関数発
生器65には、油温センサ56の検出結果、すなわち作
動油温toが入力され、この作動油温toに基づいて目
標傾転角θr1に掛け合わせる定数αを決定する。この
定数αは、図示の如く0〜1の値であり、上記入力され
た作動油温toが所定値to1以上の場合にはαは1に
固定され、to1未満ではtoが低くなるほどαは小さ
くなる。決定された定数αは、上記乗算回路66に入力
され、選択部63から入力された目標傾転角θr1に乗
算され、その結果が傾転角指令値θrとしてサーボ制御
部64に入力される。サ−ボ制御部64は、上記傾転角
指令値θrと、傾転角センサ51により検出した傾転角
フィ−ドバック値θsとを比較し、ポンプ傾転角θsが
傾転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40を
制御する。
【0018】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
1の押除け容積(以下、傾転角ともいう)が制御され、
上記ポンプ圧がロードセンシング圧よりも所定の目標値
だけ高く保持されるので、ポンプ吐出流量が制御弁2ま
たは20の要求流量になるようにポンプ傾転角が制御さ
れ、余分な流量を吐出することがなく絞り損失による無
駄がなくなり燃費および操作性の向上が図れる。また入
力トルク制限制御によれば、油圧ポンプ1のトルクがエ
ンジン27の出力トルクの範囲内に保持され、エンジン
27に過負荷が作用するのが防止される。
【0019】また、油温センサ56にて検出された作動
油温toが所定値to1以上のときには、関数発生器6
5が出力する定数αが1となるから、選択部63で選択
された目標傾転角θr1がそのまま目標傾転角θrとし
て出力され、これに応じて油圧ポンプ1の実際の傾転角
が制御される。すなわち従来と同様の傾転角制御が行わ
れ、油圧ポンプ1の入力トルクも従来通りとなる。一
方、上記作動油温toが所定値to1未満のときには、
定数αが1よりも小さくなるから、選択部63で選択さ
れた目標傾転角θr1よりも小さな値が目標傾転角θr
として出力され、これに応じて油圧ポンプ1の傾転角が
制御される。したがって、作動油温toが所定値to1
未満のときには油圧ポンプ1の入力トルクがto1以上
のときより低下し、このポンプ入力トルクがエンジン2
7の出力トルクを越えることが少なくなり、エンストが
抑制される。特に本実施例では、作動油温Toが所定値
to1未満の場合に、Toが低い程αを小さくして目標
傾転角θrを低下させるようにしたので、入力トルクを
最適な状態に保持することができる。
【0020】ところで、上記コントローラ50はまた、
図5に示す第2の制御回路部80を有している。この第
2の制御回路部80には、回転数設定装置57の燃料レ
バー57aの変位量Xと、上記ポテンショメ−タ55に
より検出されたガバナレバー27bの変位量(ガバナ位
置検出値)Nθと、油温センサ56によって検出された
作動油温toが入力される。第2の制御回路部80は、
入力された燃料レバー57aの変位量Xに応じた目標回
転数(ガバナ位置目標値)Nroaを演算するととも
に、このガバナ位置目標値Nroaと、ガバナ位置検出
値Nθと、作動油温toに基づき、図6に示す手順にし
たがってパルスモータ28を制御し、エンジン27の回
転数を制御する。
【0021】図6において、まずステップS21でガバ
ナ位置目標値Nroa,ガバナ位置検出値Nθおよび作
動油温toをそれぞれ読み込み、ステップS21Aで図
示の特性から作動油温toに応じた適正目標回転数Nr
obを求める。ここで、この特性によれば、作動油温t
oが上記所定値to1以上ではNrobはアイドル回転
数となり、所定値to1未満のときには、toが低くな
るほどNrobは低下するようになっている。また、適
正目標回転数Nrobの最大値は、最大エンジン出力ト
ルクが得られる値となっている。ステップS21Bで
は、上記ガバナ位置目標値Nroaと、適正目標回転数
Nrobとを比較し、Nroa≧Nrobであればステ
ップS21CでNroaを目標回転数Nroとして設定
し、Nroa<NrobであればステップS21DでN
robを目標回転数Nroとして設定する。すなわち、
NroaとNrobのうち大きい方を目標回転数Nro
とする。
【0022】次いでステップS22では、ガバナ位置検
出値Nθと目標回転数Nroとの差Nθ−Nroを回転
数差Aとしてメモリに格納し、ステップS23におい
て、予め定めた基準回転数差Kを用いて、|A|≧Kか
否かを判定する。肯定されるとステップS24に進み、
回転数差A>0か否かを判定し、A>0ならばガバナ位
置検出値Nθが目標回転数Nroよりも大きい、つまり
制御回転数が目標回転数よりも高いから、エンジン回転
数を下げるためステップS25でモータ逆転を指令する
信号をパルスモータ28に出力する。これによりパルス
モータ28が逆転しエンジン27の回転数が低下する。
【0023】一方、A≦0ならばガバナ位置検出値Nθ
が目標回転数Nroよりも小さい、つまり制御回転数が
目標回転数よりも低いから、エンジン回転数を上げるた
めステップS26でモータ正転を指令する信号を出力す
る。これにより、パルスモータ28が正転し、エンジン
27の回転数が上昇する。ステップS23が否定される
とステップS27に進んでモータ停止信号を出力し、こ
れによりエンジン27の回転数が一定値に保持される。
ステップS25〜S27を実行すると始めに戻る。
【0024】以上によれば、上記作動油温toが所定値
to1未満の場合には、作動油温toが低いほど適正目
標回転数Nrobが上昇して最大エンジン出力トルクが
得られる値に近づくので、作動油温toが所定値to1
以上のときよりもエンジン出力トルクが増加する。した
がって、上記入力トルクがエンジン27の出力トルクを
越えることがより一層少なくなり、エンスト抑制効果の
向上が図れる。
【0025】以上の実施例の構成において、油圧モータ
4および作業用油圧シリンダ21が油圧アクチュエータ
を、第1の制御回路部60が制御手段を、第2の制御回
路部80が回転数制御手段をそれぞれ構成する。
【0026】なお図7に示すように、上記油温センサ5
6に代えて、エンジン冷却水の温度twを検出する水温
センサ156を設け、上述と同様に、このエンジン冷却
水温twが所定値tw1未満のときには、所定値tw1
上のときよりもポンプ入力トルクを低下させる制御を行
うようにしても上述と同様の作用効果が得られる。ま
た、エンジン27始動時からの時間が所定時間に満たな
い場合に作動油の温度が所定値未満の状態であると判断
し、ポンプ入力トルクを低下させるようにしてもよい。
さらに、油温または水温が所定値未満のときには、その
温度が低いほどポンプ入力トルクが徐々に低くなるよう
にしたが、例えば図8に示すように、段階的にポンプ入
力トルクが低くなるように関数発生器を構成してもよ
い。さらにまた、ロードセンシング制御を行うものにつ
いて示したが、ロードセンシング制御を行わないもので
もよい。また、ホイール式油圧ショベルにて説明した
が、それ以外の建設機械にも本発明を適用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、作動油の温度が所定値
未満の状態と判断したときには、所定値以上の状態と判
断したときよりも油圧ポンプの入力トルクを低下させる
ようにしたので、作動油の温度が低い原動機始動時に油
圧ポンプの入力トルクが原動機の出力トルクを上回るこ
とが少なくなり、エンストを抑制できる。また特に請求
項5の発明によれば、作動油の温度が所定値未満の状態
と判断したときには、所定値以上の原動機出力トルクが
得られる値に原動機の回転数を制御するようにしたの
で、作動油の温度が低い原動機始動時のエンジンの出力
トルクが増大して、油圧ポンプの入力トルクが原動機の
出力トルクを上回ることがより一層少なくなり、更に確
実なエンスト抑制効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧建設機械のトルク制御装置の
全体構成を示す図である。
【図2】上記トルク制御装置の一部を拡大して示す図で
ある。
【図3】油圧ショベルの側面図である。
【図4】第1の制御回路部を示すブロック図である。
【図5】第2の制御回路部を示すブロック図である。
【図6】エンジン回転数制御の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】別実施例を示す第1の制御回路部のブロック図
である。
【図8】関数発生器の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2,20 制御弁 4 油圧モータ 27 エンジン 27a ガバナ 27b ガバナレバー 28 パルスモータ 40 傾転角制御装置 50 コントローラ 51 傾転角センサ 52 圧力センサ 53 回転数センサ 54 差圧センサ 55 ポテンショメ−タ 56 油温センサ 57 回転数設定装置 60 第1の制御回路部 61 LS制御部 62 トルク制御部 63 選択部 64 サーボ制御部 65 関数発生器 66 乗算部 80 第2の制御回路部 156 水温センサ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される可変容量油圧
    ポンプと、 この可変容量油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    油圧アクチュエータと、 前記可変容量油圧ポンプの入力トルクを制御する制御手
    段とを備えた油圧建設機械のトルク制御装置において、 前記制御手段は、作動油の温度が第1の所定値未満の状
    態と判断したときには、第1の所定値以上の状態と判断
    したときよりも前記入力トルクを低下させることを特徴
    とする油圧建設機械のトルク制御装置。
  2. 【請求項2】 作動油の温度を検出する検出手段を備
    え、前記制御手段は、前記検出された作動油の温度に基
    づいて前記状態判定を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の油圧建設機械のトルク制御装置。
  3. 【請求項3】 原動機冷却水の温度を検出する検出手段
    を備え、前記制御手段は、前記検出された原動機冷却水
    の温度が第2の所定値未満の場合に前記作動油の温度が
    第1の所定値未満の状態と判断することを特徴とする請
    求項1に記載の油圧建設機械のトルク制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、原動機始動時からの経
    過時間が所定時間に満たない場合に前記作動油の温度が
    第1の所定値未満の状態であると判断することを特徴と
    する請求項1に記載の油圧建設機械のトルク制御装置。
  5. 【請求項5】 手動操作に応じて前記原動機の回転数を
    制御する回転数制御手段を更に備え、この回転数制御手
    段は、前記作動油の温度が第1の所定値未満の状態と判
    断したときには、前記原動機の回転数を、所定値以上の
    原動機出力トルクが得られる値に制御することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の油圧建設機械のト
    ルク制御装置。
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