JPH09273109A - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JPH09273109A
JPH09273109A JP8110468A JP11046896A JPH09273109A JP H09273109 A JPH09273109 A JP H09273109A JP 8110468 A JP8110468 A JP 8110468A JP 11046896 A JP11046896 A JP 11046896A JP H09273109 A JPH09273109 A JP H09273109A
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straight
yarn
straight yarn
denier
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Yoshihisa Mizumoto
善久 水本
Taketo Matsuki
丈人 松木
Kazutoshi Iwasaki
和資 岩崎
Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
Masakazu Tanaka
雅和 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芝面の摩擦係数を低減できるとともに、良好
な外観性を長期間維持できる人工芝生を提供する。 【解決手段】 複数の最小構成糸を有するマルチフィラ
メントタイプの第1ストレート糸11と、切り込み加工
が施されたスプリットタイプの第2ストレート糸12と
を基布13に1:9ないし8:2の比率で混植する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工芝生に係り、さ
らに詳しく言えば、芝面の摩擦係数を低減できるととも
に、良好な外観性を長期間維持できる人工芝生に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば野球場,サッカーグラウン
ド等の競技場に多用される人工芝生は、合成樹脂製のパ
イルが多数植設された面状の基布を下地上に敷設した
後、パイル間に目砂等の充填材をパイル先端が突出する
高さまで充填することにより施工される。このような人
工芝生に採用されるパイルとしては、例えば直線状に形
成されたモノフィラメントタイプのストレート糸や、テ
ープ状のパイルに切り込み加工(スプリット加工)が施
されたスプリットタイプのストレート糸等が広く知られ
ている。そして、人工芝生には、例えば競技者が芝面を
意識することなく思い切ったスライディング等を行える
ようにするために、天然芝生に近似し、観者に軟らかい
印象を与えるような外観性が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人工芝生
は、パイルが合成樹脂製であるため、例えばスライディ
ングする競技者の皮膚と激しく擦れ合うとパイルの表面
温度が急激に上昇し、天然芝生に比較して競技者に火傷
を負わせる可能性が高いという問題がある。この問題を
緩和するためには、芝面および被接触物間の摩擦係数を
低減させればよく、例えば競技者の皮膚に対する真実接
触面積を小さくするために、複数の最小構成糸を有する
マルチフィラメントタイプのストレート糸を人工芝生の
パイルとして用いることが試みられている。
【0004】そして、近年では、例えばマルチフィラメ
ントタイプのストレート糸のみを基布に植設した人工芝
生(実開平2−116507号公報参照:従来例1)
や、形態が異なる複数種類のマルチフィラメントタイプ
のストレート糸を基布に混植した人工芝生(実開昭55
−12811号公報参照:従来例2)等が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、マルチフィラメントタイプ
のストレート糸は、直径の小さな最小構成糸により構成
されているため、基布に植設すると起立性が低く、自重
あるいは外圧により倒れ易い(へたり易い)という特性
を有している。このため、前述した従来例1および従来
例2では、芝面の摩擦係数を低減できるという効果と引
き替えに、マルチフィラメントタイプのストレート糸が
容易に倒れることにより施工当初に得られた良好な外観
性を長期間維持できないという問題が生ずる。
【0006】このような問題は、パイル間に目砂等の充
填材を充填した砂入り人工芝生と呼ばれる人工芝生だけ
でなく、パイル間に充填材を充填しない人工芝生にも生
じている。本発明は、このような従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的は、芝面の摩擦係数を
低減できるとともに、良好な外観性を長期間維持できる
人工芝生を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、スプリットタ
イプのストレート糸における形状的な特徴に本発明者等
が着目して案出したものである。すなわち、スプリット
タイプのストレート糸は、例えばテープ形状のパイルに
切り込み加工(スプリット加工)を無作為に施すと、長
手方向端部まで切り込みが達し、長手方向端部が細かく
枝分かれする。したがって、スプリットタイプのストレ
ート糸は、マルチフィラメントタイプのストレート糸と
組み合わせて基布に混植すれば、マルチフィラメントタ
イプのストレート糸を添木のように支持できるととも
に、スライディングする競技者の皮膚に対する接触面積
を小さくできることになる。
【0008】そして、本発明者等は、マルチフィラメン
トタイプのストレート糸と、スプリットタイプのストレ
ート糸とを適宜な比率で混植すれば、芝面の摩擦係数の
低下および外観性の長期間維持が高次元で両立すると予
測し、混植比率が異なる人工芝生を試験的に多数施工し
て逐一芝面の摩擦係数,肌触り,外観性および耐久性を
測定,調査した結果、混植比率を1:9ないし8:2に
設定すれば、所望の効果を奏する人工芝生が得られるこ
とを見出した。したがって、前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、複数の最小構
成糸を有するマルチフィラメントタイプの第1ストレー
ト糸と、切り込み加工が施されたスプリットタイプの第
2ストレート糸とが基布に1:9ないし8:2の比率で
混植されていることを特徴としている。
【0009】この場合、第1ストレート糸としては、各
最小構成糸の高さ(長さ)および直径が均一でもよく、
あるいは互いに異なっていてもよい。一方、第2ストレ
ート糸としては、例えばテープ形状,モノフィラメント
タイプ,中空形状のパイルに対して、多数の切り込みを
無作為に施せばよい。また、これらの第1ストレート糸
および第2ストレート糸は、基布における同一のタフト
孔に対して混植してもよく、あるいは一方のみを植設し
てもよい。
【0010】そして、所定のタフト孔に第1ストレート
糸および第2ストレート糸を混植する場合には、これら
を束ねた状態で混植してもよく、あるいはこれらを互い
に撚り合わせた状態で混植してもよい。一方、所定のタ
フト孔に第1ストレート糸のみ、あるいは第2ストレー
ト糸のみを植設する場合には、第1ストレート糸および
第2ストレート糸が交互に並ぶように植設したり、ラン
ダムに並ぶように植設してもよく、一定面積内に第1ス
トレート糸および第2ストレート糸が1:9ないし8:
2の比率で混植されていればよい。
【0011】また、請求項2に記載した発明において
は、前記第1ストレート糸および前記第2ストレート糸
間に充填材が充填されていることを特徴としているた
め、各糸の起立性が増し、一層天然芝生に近似した外観
性が得られるとともに、充填材がクッション材として機
能するため接地感が向上することになる。特に、充填材
として砂を用いた場合には、人工芝生の摩擦係数をさら
に低下させることができる。さらに、請求項3に記載し
た発明においては、前記最小構成糸が5デニールないし
100デニールであるとともに、前記第1ストレート糸
が8000デニール以下であることを特徴としているた
め低摩擦を達成でき、適度に細い最小構成糸による良好
な肌触りが得られるとともに、適度に太い第1ストレー
ト糸に起立性が得られることになる。
【0012】また、請求項4に記載した発明は、前記第
2ストレート糸に撚り加工が施されていることを特徴と
している。この場合、撚り加工とは、第2ストレート糸
を捻る(ひねる)ことにより、略プロペラ状に形成する
加工のことであり、この撚り加工中に第2ストレート糸
を加熱,冷却することにより第2ストレート糸の形状が
復元しないようにすればよい。この請求項4に記載した
発明においては、第2ストレート糸が略プロペラ状に加
工されているため折れ曲がりにくくなり、第1ストレー
ト糸に対する添木効果が向上することになる。さらに、
第2ストレート糸は、撚り加工に伴って切り込みが開口
するため、撚り加工を施さない場合に比較して外観性が
一層向上することになる。
【0013】そして、請求項5に記載した発明は、前記
第1ストレート糸および前記第2ストレート糸が互いに
撚り合わせられていることを特徴としている。この場
合、第1ストレート糸および第2ストレート糸として
は、それぞれの本数,高さ(長さ)等を適宜選択し、撚
り合わせた状態を加熱処理により保持させればよい。こ
の請求項5に記載した発明においては、第1ストレート
糸および第2ストレート糸が撚り合わせられているた
め、第1ストレート糸の起立性を一層向上できることに
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る一実施例
が示されている。図1(A)に示すように、本実施例の
人工芝生10は、例えば野球場,サッカーグラウンド等
の運動競技場を施工するために、基礎地面30上に打設
されたコンクリート製の下地材31の上に敷設されてい
る。この人工芝生10は、第1ストレート糸11および
第2ストレート糸12がポリプロピレン製の基布13に
1:9ないし8:2の比率で混植されていて、下地材3
1の上に敷設された後、第1ストレート糸11および第
2ストレート糸12間に目砂等の充填材14がデッキブ
ラシにより充填されている。
【0015】第1ストレート糸11は、複数の最小構成
糸を有するマルチフィラメントタイプとされている。こ
の第1ストレート糸11は、最小構成糸が5デニールな
いし100デニールとされ、当該第1ストレート糸11
の直径が8000デニール以下となるように形成されて
いる。なお、第1ストレート糸11の直径および最小構
成糸の直径は、基布13に植設されたすべての第1スト
レート糸11の平均値が前述した範囲内であればよく、
あるいは無作為に抽出した複数本の第1ストレート糸1
1の平均値が前述した範囲内であってもよい。
【0016】一方、第2ストレート糸12は、図1
(B)に示すように、テープ形状のパイルに対して、多
数の切り込み13が無作為に施されたスプリットタイプ
とされ、切り込み13が長手方向端部まで達することに
より、長手方向端部が細かく枝分かれしている。この第
2ストレート糸12は、長手方向に沿った線を中心とし
て捻る(ひねる)ことにより略プロペラ状に形成される
撚り加工が施されているとともに、この撚り加工を行っ
た状態で加熱,冷却される加熱処理が施されている。し
たがって、第2ストレート糸12は、略プロペラ状に形
成された状態を維持し、形状が復元することはない。こ
のような第2ストレート糸12は、撚り加工に伴って起
立性が向上するとともに、切り込み13が開口し、か
つ、細かく枝分かれした長手方向端部が様々な方向を向
き、これにより撚り加工を施さない場合に比較して一層
天然芝生に近似した外観性が得られるようになってい
る。
【0017】これらの第1ストレート糸11および第2
ストレート糸12は、それぞれ先端が充填材14から3
mm突出する高さ(長さ)を有し、基布13の同一タフ
ト孔に複数本づつ束ねた状態で混植されている(図1
(A)参照)。なお、第1ストレート糸11および第2
ストレート糸12を基布13に混植するにあたっては、
特定のタフト孔に対して第1ストレート糸11あるいは
第2ストレート糸12のみを複数本づつ植設してもよ
い。この場合、第1ストレート糸11および第2ストレ
ート糸12が交互に並ぶように植設したり、ランダムに
並ぶように植設してもよく、一定面積内に第1ストレー
ト糸11および第2ストレート糸12が1:9ないし
8:2の比率で混植されていればよい。
【0018】以上のような本実施例の人工芝生10によ
れば、基布13に植設される第1ストレート糸11とし
て、複数の最小構成糸を有するマルチフィラメントタイ
プが採用されているため、スライディングする競技者の
皮膚に対する接触面積を小さくでき、これにより競技者
が火傷を負う可能性を低減できるという従来と同様な効
果が得られる。
【0019】一方、本実施例の人工芝生10によれば、
第1ストレート糸11とスプリットタイプの第2ストレ
ート糸12とが基布13に1:9ないし8:2の比率で
混植されているため、第2ストレート糸12が比較的起
立性の低い第1ストレート糸11を添木のように支持
し、第1ストレート糸11が自重あるいは外圧により容
易に倒れる(へたる)ことにより、芝面の外観性が低下
するという従来の問題を解消できる。特に、第2ストレ
ート糸12は、テープ形状のパイルに切り込み加工(ス
プリット加工)が無作為に施されているため、長手方向
端部が細かく枝分かれし、例えばカールフィラメントタ
イプのストレート糸に比較して、スライディングする競
技者の皮膚に対する接触面積を一層小さくできる。
【0020】また、本実施例では、第1ストレート糸1
1および第2ストレート糸12間に充填材14が充填さ
れているため、一層天然芝生に近似した外観性が得られ
るとともに、充填材14がクッション材として機能して
接地感が向上する。さらに、第2ストレート糸12は、
最小構成糸が適度に細い5デニールないし100デニー
ルであるため低摩擦が達成でき、良好な肌触りが得られ
るとともに、当該第1ストレート糸12が適度に太い8
000デニール以下であるため十分な起立性が得られ
る。そして、本実施例の人工芝生10では、第2ストレ
ート糸12に撚り加工が施されているため、折れ曲がり
等が生じにくくなり、第1ストレート糸11に対する添
木効果が一層向上する。また、第2ストレート糸12
は、撚り加工に伴って切り込み13が開口するため、撚
り加工を施さない場合に比較して外観性が一層向上す
る。
【0021】図2には、本発明に係る第2実施例が示さ
れている。なお、以下に説明する実施例において、既に
第1実施例において説明した部材については、図中に同
一符号を付すことにより説明を簡略あるいは省略する。
図2(A)に示すように、本実施例における人工芝生2
0は、第1ストレート糸11および第2ストレート糸1
2が互いに撚り合わせられている。
【0022】第1ストレート糸11および第2ストレー
ト糸12は、図2(B)に示すように、複数本の第1ス
トレート糸11と一本の第2ストレート糸12とを束ね
た状態で撚り加工が施されているとともに、この撚り加
工を行った状態で加熱,冷却される加熱処理が施されて
いる。したがって、第1ストレート糸11および第2ス
トレート糸12は、互いに撚り合わせられた状態を維持
し、互いに分離することはない。これらの第1ストレー
ト糸11および第2ストレート糸12は、基布13の同
一タフト孔に1:9ないし8:2の比率で混植されてい
る(図2(B)参照)。
【0023】以上のような本実施例の人工芝生20によ
れば、第1ストレート糸11および第2ストレート糸1
2が基布13に1:9ないし8:2の比率で混植されて
いるため、前述した第1実施例の人工芝生10と同様な
効果が得られる。一方、本実施例の人工芝生20によれ
ば、第1ストレート糸11および第2ストレート糸12
が互いに撚り合わせられているため、第1ストレート糸
11の起立性が一層向上し、これにより芝面の外観性を
長期間良好に維持できる。
【0024】
【実施例】次に、第1ストレート糸11および第2スト
レート糸12の混植比率,充填材14の有無,第1スト
レート糸11および最小構成糸の直径,第2ストレート
糸12の撚り加工の有無,第1ストレート糸11と第2
ストレート糸12との撚り加工の有無を変えて実際に人
工芝生10を施工し、芝面の摩擦量,肌触り,外観性お
よび耐久性を測定,調査して評価したので、表1に基づ
いて比較例とともに説明する。
【0025】
【表1】
【0026】なお、摩擦量としては、人工芝生10を施
工した後に所定の締め固め機により芝面を10000回
圧縮し、次いでスキットレジスタンス試験によりスキッ
トレジスタンス値を測定した。したがって、摩擦量は、
その値が小さいものほど良好であるとして評価した。ま
た、肌触りの評価としては、天然芝生上をスライディン
グしたときの感触に近似していることを基準として、複
数の屋外競技者が人工芝生上をスライディングしたとき
の感触を◎‥極めて良好,○‥良好,△‥可,×‥不可
とする4段階評価の平均とした。
【0027】さらに、外観性の評価としては、芝面状況
を複数の屋外競技者が観察し、天然芝生の外観性に近似
していることを基準として、◎‥極めて良好,○‥良
好,△‥可,×‥不可とする4段階評価の平均とした。
そして、耐久性の評価としては、締め固め機により芝面
を10000回圧縮した後に、第1ストレート糸11お
よび第2ストレート糸12の倒れ(へたり)を前述した
複数の屋外競技者が観察し、◎‥極めて良好,○‥良
好,△‥可,×‥不可とする4段階に評価の平均とし
た。
【0028】そして、各実施例および各比較例において
第1ストレート糸11および第2ストレート糸12を用
いる場合には、基布13に対して5/32ゲージ,3ス
テッチでタフトし、各比較例において第1ストレート糸
11のみ、あるいは第2ストレート糸12のみを用いる
場合には、基布13に対して5/32ゲージ,3ステッ
チでタフトした。
【0029】(実施例1)太さ4デニールの最小構成糸
により太さ3000デニールに形成された第1ストレー
ト糸11と、スプリットタイプの第2ストレート糸12
とを50:50の比率で基布13に混植した。この結
果、摩擦量が6,肌触りおよび外観性が◎評価,耐久性
が○評価となった。 (実施例2)太さ25デニールの最小構成糸により太さ
9000デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプの第2ストレート糸12とを5
0:50の比率で基布13に混植した。この結果、摩擦
量が6,肌触りおよび外観性が○評価,耐久性が◎〜○
評価となった。
【0030】(実施例3)太さ110デニールの最小構
成糸により太さ3300デニールに形成された第1スト
レート糸11と、スプリットタイプの第2ストレート糸
12とを50:50の比率で基布13に混植した。この
結果、摩擦量が10,肌触りが○評価,外観性および耐
久性が◎評価となった。 (実施例4)太さ25デニールの最小構成糸により太さ
3000デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプの第2ストレート糸12とを1
1:89の比率で基布13に混植した。この結果、摩擦
量が8,肌触りが○評価,外観性◎評価,耐久性が◎〜
○評価となった。
【0031】(実施例5)太さ25デニールの最小構成
糸により太さ3000デニールに形成された第1ストレ
ート糸11と、スプリットタイプの第2ストレート糸1
2とを78:22の比率で基布13に混植した。この結
果、摩擦量が3,肌触りおよび外観性が◎評価,耐久性
が○〜△評価となった。 (実施例6)太さ25デニールの最小構成糸により太さ
3000デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプの第2ストレート糸12とを5
0:50の比率で基布13に混植した。これらの第1ス
トレート糸11および第2ストレート糸12間に充填材
14を充填した結果、摩擦量が5,肌触りが○評価,外
観性および耐久性が◎評価となった。
【0032】(実施例7)太さ25デニールの最小構成
糸により太さ1250デニールに形成された第1ストレ
ート糸11と、スプリットタイプの第2ストレート糸1
2とを50:50の比率で基布13に混植した。これら
の第1ストレート糸11および第2ストレート糸12間
に充填材14を充填した結果、摩擦量が4,肌触りが◎
〜○評価,外観性および耐久性が◎評価となった。 (実施例8)太さ25デニールの最小構成糸により太さ
1250デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプで撚り加工・加熱処理を施した第
2ストレート糸12とを50:50の比率で基布13に
混植した。この結果、摩擦量が4,肌触りが◎評価,外
観性および耐久性が◎〜○評価となった。
【0033】(実施例9)太さ25デニールの最小構成
糸により太さ1250デニールに形成された第1ストレ
ート糸11と、スプリットタイプで撚り加工・加熱処理
を施した第2ストレート糸12とを50:50の比率で
基布13に混植した。これらの第1ストレート糸11お
よび第2ストレート糸12間に充填材14を充填した結
果、摩擦量が3,肌触りが◎評価,外観性が◎〜○評
価,耐久性が◎評価となった。 (実施例10)太さ25デニールの最小構成糸により太
さ1250デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプで第1ストレート糸11との撚り
加工・加熱処理を施した第2ストレート糸12とを5
0:50の比率で基布13に混植した。この結果、摩擦
量が4,肌触りおよび外観性が◎評価,耐久性が◎〜○
評価となった。
【0034】(実施例11)太さ25デニールの最小構
成糸により太さ1250デニールに形成された第1スト
レート糸11と、スプリットタイプで第1ストレート糸
11との撚り加工・加熱処理を施した第2ストレート糸
12とを50:50の比率で基布13に混植した。これ
らの第1ストレート糸11および第2ストレート糸12
間に充填材14を充填した結果、摩擦量が2,肌触り・
外観性および耐久性が◎評価となった。 (実施例12)太さ25デニールの最小構成糸により太
さ3000デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプの第2ストレート糸12とを1
1:89の比率で基布13に混植した。これらの第1ス
トレート糸11および第2ストレート糸12間に充填材
14を充填した結果、摩擦量が7,肌触りおよび外観性
が○評価,耐久性が◎〜○評価となった。
【0035】(比較例1)太さ25デニールの最小構成
糸により太さ1250デニールに形成された第1ストレ
ート糸11のみを基布13に植設した。この第1ストレ
ート糸11間に充填材14を充填した結果、摩擦量が
6,肌触りが○評価,外観性が△評価,耐久性が×評価
となった。 (比較例2)スプリットタイプの第2ストレート糸12
のみを基布13に植設した。この第2ストレート糸12
間に充填材14を充填した結果、摩擦量が15,肌触り
および外観性が×評価,耐久性が◎〜○評価となった。
【0036】(比較例3)太さ25デニールの最小構成
糸により太さ1250デニールに形成された第1ストレ
ート糸11と、スプリットタイプの第2ストレート糸1
2とを8:92の比率で基布13に混植した。これらの
第1ストレート糸11および第2ストレート糸12間に
充填材14を充填した結果、摩擦量が12,肌触りが○
評価,外観性が△評価,耐久性が◎評価となった。 (比較例4)太さ25デニールの最小構成糸により太さ
1250デニールに形成された第1ストレート糸11
と、スプリットタイプの第2ストレート糸12とを8
6:14の比率で基布13に混植した。これらの第1ス
トレート糸11および第2ストレート糸12間に充填材
14を充填した結果、摩擦量が8,肌触りが◎〜○評
価,外観性が△評価,耐久性が△〜×評価となった。
【0037】以上の評価から、各実施例が各比較例に比
較して、芝面の摩擦係数を低減できるとともに、良好な
肌触り,外観性,耐久性を得られることが判る。特に、
実施例1ないし実施例11と比較例3および比較例4と
を比較すると、実施例1ないし実施例11は、第1スト
レート糸11および第2ストレート糸12が1:9ない
し8:2の比率で混植されているため、摩擦量が著しく
低下するとともに、良好な外観性を得られることが判
る。
【0038】また、実施例6は、第1ストレート糸11
および第2ストレート糸12間に充填材14が充填され
ているため、実施例3と比較すると、良好な外観性およ
び耐久性を維持したまま、摩擦量を低減できることが判
る。さらに、実施例7は、5デニールないし100デニ
ールの最小構成糸により、第1ストレート糸11が80
00デニール以下に形成されているため、実施例2と比
較すると、すべての評価が向上していることが判る。
【0039】そして、実施例8および実施例9は、第2
ストレート糸12に撚り加工が施されているため、摩擦
量が低減するとともに肌触りが向上することが判る。一
方、実施例10および実施例11は、第1ストレート糸
11および第2ストレート糸12が互いに撚り合わせら
れているため、各比較例と比較すると、すべての評価が
著しく良好な評価となることが判る。
【0040】なお、本発明は前述した各実施例に限定さ
れるものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,
変形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述し
た第1実施例では、第1ストレート糸および第2ストレ
ート糸を複数本づつ束ねるようにして同一タフト孔に植
設していたが、第1ストレート糸および第2ストレート
糸をそれそれ任意本数づつ個別のタフト孔に植設しても
よく、要するに一定面積内に第1ストレート糸および第
2ストレート糸が1:9ないし8:2の比率で混植され
ていれば、植設形態は任意である。
【0041】一方、前述した第2実施例では、複数本の
第1ストレート糸と一方の第2ストレート糸を束ねた状
態で撚り加工が施されていたが、一対の第2ストレート
糸により複数の第1ストレート糸を挟み込んだ状態で撚
り加工を施してもよい。また、本発明は、第1ストレー
ト糸および第2ストレート糸間に充填材を充填しない人
工芝生にも適用可能であり、野球場,サッカーグラウン
ド以外の各種競技場にも適用可能である。その他、前記
各実施例で示した第1ストレート糸,第2ストレート
糸,基布の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所,成
形方法,加工方法等は本発明を達成できるものであれば
任意であり、限定されない。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、第1ストレート糸および第2ストレート糸が1:9
ないし8:2の比率で混植されているため、芝面の摩擦
係数を低減できるとともに、良好な外観性を長期間維持
できる。また、請求項2に記載した発明によれば、第1
ストレート糸および第2ストレート糸間に充填材が充填
されているため、各糸の起立性が増し、一層天然芝生に
近似した外観性が得られるとともに、充填材がクッショ
ン材として機能して接地感が向上する。さらに、請求項
3に記載した発明によれば、適度に細い5デニールない
し100デニールの最小構成糸により、第1ストレート
糸が8000デニール以下に形成されているため、良好
な肌触りおよび起立性が得られる。
【0043】また、請求項4に記載した発明によれば、
第2ストレート糸が撚り加工により折れ曲がりにくくな
って第1ストレート糸に対する添木効果が向上し、か
つ、切り込みが開口することにより外観性が一層向上す
る。一方、請求項5に記載した発明によれば、第1スト
レート糸および第2ストレート糸が互いに撚り合わせら
れているため、第1ストレート糸の起立性を一層向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す模式断面図および模
式斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す模式断面図および模
式斜視図である。
【符号の説明】
10,20 人工芝生 11 第1ストレート糸 12 第2ストレート糸 13 基布 14 充填材
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 浩 兵庫県姫路市飾磨区城南町1丁目20番地の 3 (72)発明者 田中 雅和 兵庫県明石市魚住町清水41番地の1 住友 ゴム魚住寮内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の最小構成糸を有するマルチフィラ
    メントタイプの第1ストレート糸と、切り込み加工が施
    されたスプリットタイプの第2ストレート糸とが基布に
    1:9ないし8:2の比率で混植されていることを特徴
    とする人工芝生。
  2. 【請求項2】 前記第1ストレート糸および前記第2ス
    トレート糸間に充填材が充填されていることを特徴とす
    る請求項1に記載した人工芝生。
  3. 【請求項3】 前記最小構成糸が5デニールないし10
    0デニールであるとともに、前記第1ストレート糸が8
    000デニール以下であることを特徴とする請求項1に
    記載した人工芝生。
  4. 【請求項4】 前記第2ストレート糸に撚り加工が施さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載した人工芝
    生。
  5. 【請求項5】 前記第1ストレート糸および前記第2ス
    トレート糸が互いに撚り合わせられていることを特徴と
    する請求項1に記載した人工芝生。
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