JP2582946B2 - 粒状体入り人工芝 - Google Patents

粒状体入り人工芝

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JP2582946B2 JP3061773A JP6177391A JP2582946B2 JP 2582946 B2 JP2582946 B2 JP 2582946B2 JP 3061773 A JP3061773 A JP 3061773A JP 6177391 A JP6177391 A JP 6177391A JP 2582946 B2 JP2582946 B2 JP 2582946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は例えばテニスコートや
野球場、あるいはゴルフ場等の各種運動場に用いるのに
適した粒状体入りの人工芝に関する。
【0002】
【従来の技術】 ポリアミドやポリ塩化ビニリデン等の
合成樹脂繊維糸を織布に植付け加工し、その裏面から合
成ゴム等でパイル止め加工した人工芝を用いて、例えば
テニスコートやゴルフ場ないしは野球場等に使用する場
合、その芝目内に砂をはじめとする粒状体を充填するこ
とにより、緩衝性能やスパイク等の引っ掛かりをできる
だけ天然芝に近似させ得ることが知られている。
【0003】このような砂等の粒状体入りの人工芝にお
いて、直立した人工芝葉を用いた場合には、経時的な粒
状体の移動による凹凸の発生、あるいは砂等の粒状体の
固化による弾性力の低下等が見られるという問題があっ
た。この問題を解決するため、従来、例えば特開昭59
−24007号等において提案されているように、偏平
な人工芝の芝葉の先端をヒーターローラー等を用いて図
4に例示するように下方にカールさせる、あるいはニッ
トデニット法等によって図5に例示するように3次元状
にカールさせる等の対策がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、人工芝の
芝葉の先端を下方にカールさせ、あるいは3次元状にカ
ールさせた場合、以下に示すような問題点が生じる。第
一に、砂等の粒状体を芝葉内に充填していく場合、散布
された粒状体が芝葉の内部にうまく入り込まず、充填作
業の能率が極めて困難である。
【0005】第二に、粒状体の充填当初はさほどでもな
いものの、長期間の経過により、粒状体の流出とともに
充填された粒状体層の厚さの減少が大きいことが判明し
た。これは、粒状体散布時のブラシングにより、カール
した芝葉が伸ばされ、当初はその間に粒状体が充填され
るが、時間の経過とともに雨等の影響も受け、芝葉の復
原力も加えられるため、厚さが次第に減少し、例えば芝
葉のみによる厚さ25mmに対して粒状体を22mmま
で充填したものが、約一年の経過により、厚さは15m
mにまで減少してしまった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、砂等の粒状体の充填作業が容易で、しかも、長期
間の使用に対しても厚さの減少が少なく、施工当初の状
態を長期間にわたって維持することのできる粒状体入り
人工芝の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ため、本発明の粒状体入り人工芝は、基布に複数本の糸
状物が植え付けられた人工芝の芝目内に、粒状体が充填
されてなる粒状体入り人工芝において、上記糸状物がそ
れぞれジグザグ状に捲縮され、上記基布上で各糸状物が
全体として3次元のジグザグ構造を形成していることに
よって特徴付けられる。ここで、本明細書で言う、糸状
物がジグザグ状に捲縮されているとは、糸状物が基布か
ら立ち上がった後、従来のカール状のもののように屈曲
しても下方には向かわず、基布から立ち上がった後に複
数回にわたって屈曲点を有するジグザグ状に屈曲して上
方に伸びたものを言い、また、1本の糸状物の屈曲の方
向は、2次元または3次元であって、基布上に植え付け
られた状態で上方から見たとき、複数本の糸状物が全体
として全方向に屈曲点を有するジグザグ状に屈曲した3
次元構造を採っていればいい。
【0008】
【作用】 糸状物の先端部分を下方にカールさせずに、
ジグザグ状とすることにより、砂等の粒状体の充填作業
が容易となり、短時間で多量の粒状体を充填することが
可能となる。また、ジグザグ状の糸状物は、糸状物が粒
状体中に立体的に介在して砂の移動を阻止するととも
に、弾性により砂等の粒状体が解されて固化されにくい
ばかりでなく、上からの力に対して抗力があり、長期間
の使用によっても厚さの減少は少ないことが実験によっ
て確認された。
【0009】
【実施例】 図1は本発明実施例の一部分を示す縦断面
図である。本発明の人工芝本体10は、ポリプロピレン
等の基布1の表面に、偏平なポリアミドフィラメント
からなる複数本の糸状物2・・2が植え付け加工され、
基布1の裏面からゴムラテックス3でパイル止め加工さ
れて構成されている。この人工芝本体10は、アスファ
ルト等の基盤G上に、例えばゴムチップ製シート等のク
ッション性を有する下地材Bを敷設した上方に敷かれ
る。そして、各糸状物2・・2間には、各糸状物2・・
2をブラシングしながら、100メッシュ〜14メッシ
ュの砂等の粒状体4を充填している。
【0010】人工芝本体10の各糸状物2・・2は、図2
に示すように各屈曲部が90°を越えない範囲でそれぞ
れ2次元または3次元のジグザグ状に捲縮されており、
基布1上には、図3に平面図を示すように、全体として
全方位にジグザグ状に屈曲して3次元状のジグザグ構造
となるように植え付けられている。このように各糸状物
2・・2をジグザグ状に捲縮させる方法としては、例えば
押し込み法が適している。
【0011】以上の本発明実施例では、各糸状物の先端
を下方に向けてカールさせたものや、3次元状にカール
させたものに比して、粒状体の充填作業が容易で、糸状
物2・・2の長さを30mm程度として、数%の捲縮率の
もので容易に30kg/m2 程度の粒状体を充填するこ
とができた。また、粒状体4の充填後の固さを比較する
ため、2mの高さより軟式野球ボールを落下させたとこ
ろ、約35cmの高さまで反発した。また、粒状体4内
に屈曲した糸状物2・・2が介在しているため、長期間使
用しても糸状物2・・2の弾性力により粒状体が解され、
固くなりにくく、クッション性が損なわれにくいことが
判明した。
【0012】これに対し、同様の構造で糸状物のみを真
直としたところ、2mの高さから落下させた軟式野球ボ
ールは55cmまで反発し、本発明実施例の方が当初か
らクッション性が良好なことが確認された。また、同様
の構造で、糸状物のみを、全長32mmでその先端部を
下方へカールさせた形状とすることにより25mmにし
たものを用いたところ、上記と同様の手法で粒状体を充
填したが、20kg/m2 しか充填できなかった。そし
て、軟式野球ボールの反発は、当初は本発明実施例と同
等であったが、約半年経過した状態では、粒状体層の厚
さが薄く、かつ、固くなって、同じく2mmの高さから
落下させた軟式野球ボールは、50cmの高さまで反発
し、本発明実施例のものよりクッション性が極端に低下
していることが判明した。
【0013】本発明の各糸状物2・・2のジグザグ状の捲
縮の程度は10%以下が好ましく、最も好ましくは1〜
2%程度である。すなわち、捲縮率が2%を越えると徐
々に上からの力に対する抗力が低下し、経時的に厚さが
減少していく傾向が見られるとともに、粒状体の充填作
業の作業性も次第に悪化する。また、捲縮率が1%未満
になると、芝の自立性が低下し、次第にクッション性が
悪くなるとともに、粒状体の充填作業時には、糸状物が
容易に倒れてしまい、その作業性は次第に悪化する。
【0014】以下に示す表は、糸状物の捲縮の形状およ
び捲縮率と、各種性能を比較した結果を示す表であり、
捲縮率については、6400Dの糸に初荷重1.9gを
掛け、60°Cの熱水に1分間浸して変化率を測定した
値で表している。
【0015】
【表1】
【0016】この表から明らかなように、糸状物を1.
2%の捲縮率でジグザグ状とした場合に、各種の機能に
おいて総合的に最も優れた性能を示した。また、時間の
経過による厚さの変化については、6.5〜15%の捲
縮率で3次元状にカールしたもの、あるいは、先端部を
下方にカールしたものについては、糸状物の高さ25m
mでその内部に22mmの高さまで砂を充填した場合、
前記したように1年後に砂は15mmにまで減少してい
たのに対し、捲縮率数%のジグザグ状とした本発明のも
のでは、同じ状況下で砂の高さは20mmにまでしか減
少しなかった。
【0017】なお、本発明に適用される糸状物の材質と
しては、ポリアミドのほかポリプロピレンが好適であ
り、繊維形状としてはモノフィラメント、マルチフィラ
メント、スプリットヤーン、フラットヤーン等が好適に
使用できる。また、基布としては、織物のほか、編物、
不織布を使用することができるが、ポリプロピレン製の
織布を使用するのが好ましい。
【0018】更に、糸状物間に充填される粒状体として
は、砂のほかに土、あるいは炭酸カルシウム等の無機粉
粒体、ゴムまたは合成樹脂等の有機粉粒体等も適用可能
である。更にまた、人工芝の施工にあたっては、その下
方に適宜の透水性の下地材を敷設するのが、粒状体の固
化防止上好ましい。
【0019】なお、各糸状物単体のジグザグの方向とし
ては、前記したように2次元状でも3次元でもよく、要
は糸状物の集合体として3次元状のジグザグ構造をなし
ていればよい。
【0020】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、人工芝の芝葉を形成する各糸状物をジグザグ状に捲
縮させ、基布で全体として3次元のジグザグ構造とし
ているので、上からの力に対する抗力が、従来の先端部
を下向きにカールしたものや全体として3次元にカール
したものに比して大きく、長期間の使用によってもクッ
ション性が損なわれることがなく、また、糸状物間に充
填される粒状物の減少が少なく、長期にわたって当初の
性能を維持することが可能となり、メンテナンスが容易
であるばかりでなく、粒状体の充填作業が極めて容易と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の一部分を示す縦断面図
【図2】 その各糸状物2・・2のジグザグ形状の説明図
【図3】 本発明実施例の一部分を示す平面図
【図4】 糸状物の先端部を下方にカールした従来の粒
状体入り人工芝の構造例を示す縦断面図
【図5】 糸状物を3次元状にカールした従来の粒状体
入り人工芝の構造例を示す縦断面図
【符号の説明】
10・・・・人工芝本体 1・・・・基布 2・・2・・・・糸状物 3・・・・ゴムラテックス 4・・・・粒状体 G・・・・地盤 B・・・・下地材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布に複数本の糸状物が植え付けられた
    人工芝の芝目内に、粒状体が充填されてなる粒状体入り
    人工芝において、上記各糸状物がそれぞれジグザグ状に
    捲縮され、上記基布上で各糸状物が全体として3次元の
    ジグザグ構造を形成していることを特徴とする粒状体入
    り人工芝。
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