JP3096927B2 - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JP3096927B2
JP3096927B2 JP03204689A JP20468991A JP3096927B2 JP 3096927 B2 JP3096927 B2 JP 3096927B2 JP 03204689 A JP03204689 A JP 03204689A JP 20468991 A JP20468991 A JP 20468991A JP 3096927 B2 JP3096927 B2 JP 3096927B2
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寿夫 森田
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森田産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場やプールサイ
ド等に使用される人工芝生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工芝生は、扁平なプラスチックモノフ
イラメントをパイル糸とするパイル布帛の裏面にバッキ
ング剤を塗布裏打してつくられる。
【0003】実公昭56−6468(実開昭47−38
183)にはカットパイルとループパイルの混在した人
工芝生が開示されているが、一般に使用されている人工
芝生のパイルはカットパイルになっている。
【0004】従来人工芝生のパイルに使用されるプラス
チックモノフイラメントの太さ(繊度)は300〜10
00デニールであり、それを数本撚り合わせてパイル糸
に使用している。
【0005】通常屋内で使用されるカーペットのパイル
を構成する繊維(マルチフイラメント、スライバー)の
繊度は10デニール以下で概して1〜5デニールである
から、それに較べて人工芝生のパイルを構成するプラス
チックモノフイラメントの繊度は著しく大きい。
【0006】従って、人工芝生のパイルは、極めて剛直
なものであり、ブラシやタワシのような弾撥力とゴワゴ
ワした触感を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の人工
芝生はブラシやタワシの如く剛直なものであるから、そ
れをベランダやプールサイドに施工した場合、そのパイ
ル面には毛屑が絡まり付き易く、特に、パイル面に絡ま
り付いた毛髪は電気掃除機などによっては容易に取り除
くことは出来ず、その絡まり付いた毛髪は不快感を与え
るものである。
【0008】そこで、特に毛髪の付き易いプールサイド
用の人工芝生では、そのパイルをループパイルにするこ
とが望まれる。
【0009】然るに、カットパイルの場合と異なりルー
プパイルの場合、プラスチックモノフイラメントを結束
するために付与したパイル糸の撚が、ループパイルにそ
のまま残り、その付与した撚によって各プラスチックモ
ノフイラメントのループは結束された状態におかれるこ
とになり、カットパイルの如く開毛したループパイルは
出来難い。
【0010】勿論、ループパイルを開毛し易くするため
には、パイル糸に付与する撚数を少なくすればよいので
あるが、それではタフテイングの際にパイル糸が個々の
モノフイラメントにバラバラに解けてしまうので、それ
らを一纏めにしてルーパーがニードルから受け取り難く
なり、タフテイングが困難になる。
【0011】又、モノフイラメントの繊度をマルチフイ
ラメントに近い100デニール以下にすれば、少ない撚
数によってフイラメント間を結束することが出来るので
あるが、それではカーペットの様にパイルが柔らかく弾
撥力の少ないものとなり、人工芝生として通用するもの
は得られない。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、弾撥力
が強いモノフイラメントに成り、ブラシやタワシの如く
剛直で、然も嵩高に開毛したループパイルに構成される
人工芝生を提供しようとするものである。
【0013】即ち、本発明に係る人工芝生16は、数本
の繊度300デニール以上のプラスチックモノフイラメ
ント11に成る太さが3000デニール以上のモノフイ
ラメント束12に糸条13を巻き付けて結束したパイル
糸14によるループパイル15が形成されており、その
糸条13が、モノフイラメント11よりも可撓なもので
あり、その太さ(デニール)がモノフイラメント束12
の太さ(デニール)の5分の1以下であり、モノフイラ
メント束12に巻き付いた糸条13の巻付ピッチPが、
基布との付け根から付け根までの展開されたループパイ
ル15の長さLの0.3〜1倍(P=0.3L〜1.0
L)であることを特徴とするものである。
【0014】この様にモノフイラメント束12に糸条1
3を巻き付けるには、それらをモノフイラメント束12
が軸心となりその周りに糸条13が巻き付いたたカベ撚
になるように加撚するか又は、結束紡績糸の製造工程に
おいて各モノフイラメント11を平行に揃えた無撚の状
態のモノフイラメント束12を紡績スライバーに代えて
結束装置にセットし、その無撚の状態のままで周りに糸
条13を巻き付ければよい。
【0015】糸条13をモノフイラメント11よりも可
撓なものとし、その太さ(デニール)をモノフイラメン
ト束12の太さ(デニール)の5分の1以下にするの
は、糸条13がモノフイラメント束12の周りに密着し
易くするためであり、又、糸条13の巻付ピッチPを展
開したループパイル15の全長Lの0.3〜1倍(P=
0.3L〜1.0L)とするのは、ループパイル15を
形成しないパイル糸14の状態では糸条13がモノフイ
ラメント束12の周りに密着して結束するも、ループパ
イル15を形成した状態においては糸条13のループが
モノフイラメントのループから滑脱し、それによって各
モノフイラメントのループ18が糸条13による結束か
ら解かれて嵩高に開毛するようにするためであり、この
ことについては本発明の効果と共に詳述する。
【0016】
【発明の効果】(1) 糸条13はモノフイラメント1
1よりも可撓でモノフイラメント束12よりも細いの
で、モノフイラメント束12の表面に密着して各モノフ
イラメント間(11)を結束することになる。
【0017】従って、パイル15を織成する過程でモノ
フイラメント束12が個々のモノフイラメント11にバ
ラバラに解けず、パイル糸14が取り扱い易くなり、特
に、タフテイング過程の基布17に差し込んだ状態で
は、個々のモノフイラメント11がバラバラに分かれた
ループをつくらず1個の纏まったパイル糸ループを形成
するので、それをルーパーがニードルから受け取り易く
タフテイングし易くなる。
【0018】(2) 従来、釣糸ないしテングスヤーン
の如く断面が円形なモノフイラメントでは、表面がスベ
スベしており、従来人工芝生に使用されている扁平率
(断面の幅が最も大きい箇所と最も小さい箇所の寸法の
比率)が10以上のテープ状モノフイラメントに較べて
結束し難く、特に繊度300デニール以上のテングスヤ
ーンでは通常の撚糸装置によっては加撚結束することが
出来ず、そのような円形断面のモノフイラメントをパイ
ルとする人工芝生は得られない。
【0019】しかし、円形断面のモノフイラメントを平
行に引き揃えたモノフイラメント束12では、個々のモ
ノフイラメント相互間は密着しており、テープ状モノフ
イラメントに成るものに較べて糸条13により結束し易
い。
【0020】従って本発明によると、そのように従来人
工芝生のパイルには使用されない扁平率が2〜3以下で
断面が略円形なモノフイラメントになる新規な人工芝生
が得られることになり、特に本発明は、基布17に差し
込んでループパイル15を形成する人工芝生の製造に好
都合である。
【0021】(3) モノフイラメント束12の内部に
おいて各モノフイラメント11は平行に引き揃えられて
おり、ループパイル15は、それらのモノフイラメント
11のループ18によって構成されることになる。とこ
ろで、パイル糸14の状態における糸条13は、モノフ
イラメント束12の周りに密着して巻き付けられ、螺旋
状に彎曲した形態でモノフイラメント束12を結束して
いるが、パイル糸14がループパイル15を形成した状
態では、モノフイラメント束12に巻き付けられて螺旋
状に彎曲した糸条13の形状は、彎曲したモノフイラメ
ント11のループ18の形状に近似したものとなる。そ
して、糸条13もモノフイラメント11と同様にループ
19を形成する。
【0022】又、モノフイラメント束12に巻き付いた
糸条13の巻付ピッチPが、基布との付け根から付け根
までの展開されたループパイル15の長さLの0.3〜
1倍(P=0.3L〜1.0L)となっているので、糸
条13の螺旋状に彎曲して形成するループ19は、モノ
フイラメント11のループ18の形状に一層近似したも
のとなる。
【0023】そして本発明では、モノフイラメント11
が糸条13よりも剛直であるから、糸条13の形成する
ループ19は、モノフイラメント11の形成するループ
18からずれ落ち易い。
【0024】このため、パイル糸14がループパイル1
5を形成した状態では、モノフイラメント11のループ
18が糸条13の結束から解かれ、そのループ18は個
々に分かれ、それによって開毛したループパイル15が
形成されることになる。
【0025】従って本発明は、剛直で撚糸装置によって
は加撚結束し難いポリエステル繊維の非扁平モノフイラ
メント11をパイル糸14として人工芝生をつくる場合
に好都合である。
【0026】尚、糸条13は、このようにループパイル
15を形成するまでの間でモノフイラメント束12を結
束するだけのものであり、ループパイル15を形成した
後は不要となるものであるから、ビニロン等の水溶性繊
維や熱収縮や熱溶融によって破断し易い繊維、或いは、
紙やフイルムを裁断したテープ等であってもよい。
【0027】(4) 人工芝生16のパイル面は、ボー
ルが転がり易い丸く剛直なモノフイラメント11のルー
プ18の頂部で形成されているので、それをゴルフ練習
場の斜面に施工すると落下したゴルフボールが斜面の下
で回収し易い。
【0028】その場合、本発明に好適なポリエステル繊
維モノフイラメント11は、従来人工芝生に慣用されて
いるビニリデン繊維やナイロン等よりも熱溶融点が高く
耐熱溶融性が高いので、そこに飛着するゴルフボールと
の摩擦熱によっては溶融せず、従ってパイル15の溶融
物が粘着してゴルフボールが汚染されるということも起
きない。
【0029】従って、この点においても、パイル糸14
にはポリエステル繊維の非扁平モノフイラメント11を
使用することが推奨される。
【0030】(5) 本発明に係る人工芝生16は、パ
イル面が剛直なループパイル15で形成されるので、毛
髪等が絡まり付き難く、パイル面の水はループパイル1
5に吸着されず根元へと流れ落ち易く、パイル面を踏ん
だ場合でもループパイル15の根元の水が足裏に付き難
い。
【0031】従って、本発明の人工芝生16は、プール
サイドやベランダ等に頗る好都合である。
【0032】上記の如く本発明によると、パイル面が剛
直でボールが転がり易く、水捌けが良く、毛屑や毛髪等
が絡まり付き難く、個々のモノフイラメントのループ1
8に分かれてループパイル15が綺麗に開毛し、従って
パイルの材料コストが安くつき、ゴルフ練習場やベラン
ダ、プールサイド等に頗る好都合な新規な人工芝生を得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工芝生の拡大断面側面図であ
る。
【図2】本発明に係るパイル糸の平面図である。
【符号の説明】
11 モノフイラメント 12 モノフイラメント束 13 糸条 14 パイル糸 15 ループパイル 16 人工芝生 17 基布 18 モノフイラメントのループ 19 糸条のループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 13/08 A63C 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数本の繊度300デニール以上のプラス
    チックモノフイラメント11に成る太さが3000デニ
    ール以上のモノフイラメント束12に糸条13を巻き付
    けて結束したパイル糸14によるループパイル15が形
    成されており、その糸条13が、モノフイラメント11
    よりも可撓なものであり、その太さ(デニール)がモノ
    フイラメント束12の太さ(デニール)の5分の1以下
    であり、モノフイラメント束12に巻き付いた糸条13
    の巻付ピッチPが、基布との付け根から付け根までの展
    開されたループパイル15の長さLの0.3〜1倍(P
    =0.3L〜1.0L)であることを特徴とする人工芝
    生16。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載のプラスチックモノ
    フイラメント11が、扁平率2以下の非扁平糸である前
    掲請求項1に記載の人工芝生16。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載のループパイル15
    が、基布17にパイル糸14をタフテイングして形成さ
    れたものである前掲請求項1に記載の人工芝生16。
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WO2005005730A1 (en) * 2003-07-14 2005-01-20 Mattex Leisure Industries Artificial turf filament and artificial turf system
NL1036418C2 (nl) 2009-01-14 2010-07-15 Ten Cate Thiolon Bv Kunststofvezel alsmede een kunstgrasveld voorzien van een dergelijke vezel.
CN102561151B (zh) * 2011-12-28 2014-11-19 田友斌 人造草坪背胶生产装置及其背胶工艺

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