JPH0831815A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法及び成膜装置

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JPH0831815A
JPH0831815A JP6164405A JP16440594A JPH0831815A JP H0831815 A JPH0831815 A JP H0831815A JP 6164405 A JP6164405 A JP 6164405A JP 16440594 A JP16440594 A JP 16440594A JP H0831815 A JPH0831815 A JP H0831815A
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film forming
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徳 徳増
Kazuo Maeda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、熱CVD法によりシリコン含有絶縁
膜を形成する成膜方法に関し、安全性の高い反応ガスを
用いて低温で成膜が可能であり、かつ成膜条件を容易に
設定でき、パーティクルの発生を抑制して、緻密で、ス
テップカバレージの良い絶縁膜を形成することができ、
被堆積基板の大型化への対応を容易にする。 【構成】Si−H結合を有する有機化合物とオゾンを含
む混合ガスを常圧下で熱的に反応させてシリコン含有絶
縁膜11を被堆積基板21上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成膜方法及び成膜装置
に関し、より詳しくは、熱CVD法によりシリコン含有
絶縁膜を形成する成膜方法及び成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TFT方式のLCD装置は広く表
示装置として用いられている。このLCD装置はガラス
基板上にTFT(薄膜トランジスタ)がマトリクス状に
形成され、このTFTによりTFT上又は下の液晶を駆
動するものである。TFTはガラス基板上に絶縁膜やポ
リシリコン膜を積層して形成されるが、ガラス基板とし
て石英を用いた場合、600℃以上の高温での成膜が可
能であり、通常のシリコン半導体を用いたトランジスタ
の製造プロセスがそのまま適用できる。
【0003】しかし、LCD装置の普及という点から
は、ガラス基板としてより安価なソーダガラス等を用い
ることが条件となる。ソーダガラスは石英と比較して軟
化点が500℃程度と低く、かつソーダガラスに含まれ
るNa等が温度によりアウトディフュージョンするた
め、あまり高温に曝すことはできない。従って、350
℃以下での成膜技術の実用化が望まれている。しかも、
形成される膜の膜質は高温で形成される膜に限りなく近
いものが求められる。
【0004】図13(a),(b)は、それぞれ従来例
の代表的なTFTを用いたLCD装置の要部断面図であ
る。TFTは、ゲート電極5,5aがトランジスタの活
性領域(アモルファスシリコン層)3,3aの上に有る
か下に有るかで、図13(a)に示すスタガ型TFT又
は図13(b)に示す逆スタガ型TFTに分類される。
【0005】図13(a),(b)に示すいずれのTF
Tにおいても、ガラス基板1,1aからのNaイオンの
放出を防止するためのガラス基板1,1a上の保護膜
2,2aと、アモルファスシリコン層3,3aとゲート
電極5,5aの間のゲート絶縁膜4,4aと、S/D電
極7a/7b,7c/7dとアモルファスシリコン層
3,3aの間の層間絶縁膜6,6aと、TFT上のカバ
ー絶縁膜8,8aとがCVD法により形成される。
【0006】これらの絶縁膜として例えばシリコン酸化
膜が用いられる。この場合、石英のガラス基板を用いた
とき、温度400℃程度で反応させる常圧下の熱CVD
法や、温度700℃程度で反応させる減圧下の熱CVD
法を用いることも可能である。しかし、ソーダガラスか
らなるガラス基板1,1aを用いたときには、上記の理
由により、温度350℃以上で反応させることは適当で
ない。
【0007】熱CVD法でも、SiH4 +O2 系の反応
ガスを用い、温度300℃以下で反応させることは不可
能ではないが、低温で作成された絶縁膜は不純物や水分
等を多量に含み、半導体装置の特性上或いは信頼性上問
題となる。また、TEOS+O3 系の反応ガスを用いた
場合も、温度300℃以下で成膜は可能であるが、上記
の反応ガスの場合と同様に膜質が劣る。即ち、以下のよ
うな問題が生じる。
【0008】・水分の含有量が多い。
【0009】・緻密性が劣る。 ・ピンホールやパーティクルが多い。 ・絶縁耐圧が低く、リーク電流が多い。 そこで、これらの問題を解決するため、プラズマCVD
法を用いてSiNx 膜やSiO2 膜が形成される。
【0010】例えば、SiH4 +N2 (又はNH3 )の
混合ガスを用いてSiNx 膜を形成し、或いはSiH4
+N2 Oの混合ガスを用いてSiO2 膜を形成する。こ
れにより、300℃以下の低温で緻密な絶縁膜の形成が
可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラズマCV
D法を用いた場合、次のような別の問題が生起する。 ・気相中のプラズマ反応であるためパーティクルが多
い。 ・ステップカバレージが劣る。
【0012】・絶縁膜に大きいストレスが生じる。 ・膜質(膜の密度や組成等)が悪く、大型のガラス基板
上への成膜には不向きである。 ・条件(成膜温度,ガス圧力,ガス流量,対向電極間の
距離等)の幅が狭く、最適条件が得られにくい。
【0013】また、このために用いられるプラズマCV
D装置としても、次のような問題がある。 ・ガラス基板のサイズが大きいため、装置も大型にな
る。
【0014】・ガラス基板のサイズの変化に対応しにく
い。 ・真空装置であるため、更に装置が大型化する。 ・パーティクルが多いため、頻繁に成膜室の清浄化を行
う必要があり、メンテナンス性に劣り、かつ成膜室の清
浄化に時間が掛かる。 ・SiH4 ガスを多量に使用するため、安全性に問題が
ある。
【0015】・コストが掛かる。 本発明は、係る従来例の問題点に鑑みて創作されたもの
であり、安全性の高い反応ガスを用いて低温で成膜が可
能であり、かつ成膜条件を容易に設定でき、パーティク
ルの発生を抑制して、緻密で、ステップカバレージの良
い絶縁膜を形成することができ、基板の大型化への対応
が容易な熱CVD法による成膜方法及び成膜装置を提供
することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、S
i−H結合を有する有機化合物とオゾンを含む混合ガス
を常圧下で熱的に反応させてシリコン含有絶縁膜を被堆
積基板上に形成する成膜方法によって達成され、第2
に、前記Si−H結合を有する有機化合物は、アルコキ
シシラン及びシロキサンのうちいずれかであることを特
徴とする第1の発明に記載の成膜方法によって達成さ
れ、第3に、前記アルコキシシランは、一般式SiH n (R
O)4-n (n=1〜3)で表されるものであり、かつ前記
Rは一般式C j H2j+1 (j≧1)表されるものであるこ
とを特徴とする第2の発明に記載の成膜方法によって達
成され、第4に、前記シロキサンは、一般式Rn H3-nSi
O (Rk H2-kSiO)m SiH3-nn (n=1〜3;k=0〜
2;m≧0)で表される鎖状シロキサンであり、かつ前
記Rは一般式C j H2j+1 (j≧1)表されるものである
ことを特徴とする第2の発明に記載の成膜方法によって
達成され、第5に、前記シロキサンは、一般式(RO)n H
3-nSiOSiH3-n (RO)n (n=1〜3)で表される前記鎖
状シロキサンの誘導体であり、かつ前記Rは一般式C j
H2j+ 1 (j≧1)表されるものであることを特徴とする
第2の発明に記載の成膜方法によって達成され、第6
に、前記シロキサンは、一般式(Rk H2-kSiO)m (k=
1;m≧2)で表される環状シロキサンであり、かつ前
記Rは一般式C j H2j+1 (j≧1)表されるものである
ことを特徴とする第2の発明に記載の成膜方法によって
達成され、第7に、前記成膜中に前記被堆積基板を加熱
し、温度450℃以下に保持することを特徴とする第1
乃至第6の発明のいずれかに記載の成膜方法によって達
成され、第8に、前記被堆積基板はソーダガラスからな
るガラス基板であることを特徴とする第1乃至第6の発
明のいずれかに記載の成膜方法によって達成され、第9
に、前記成膜中に前記被堆積基板を加熱し、温度350
℃以下に保持することを特徴とする第8の発明に記載の
成膜方法によって達成され、第10に、被堆積基板を基
板搬送具にセットするローダ部と、前記基板搬送具にセ
ットされた前記被堆積基板を予備加熱し、昇温するプレ
ヒート部と、前記被堆積基板にセットされた前記基板搬
送具を保持する載置台と、前記被堆積基板を加熱する加
熱手段と、前記被堆積基板上に反応ガスを放出するガス
分散具とを具備し、前記加熱手段により昇温した前記被
堆積基板上に膜を形成する成膜部と、前記成膜部の前記
ガス分散具に前記反応ガスを供給する反応ガス供給手段
と、前記基板搬送具にセットされた成膜後の前記被堆積
基板を冷却する冷却部とを有する成膜装置によって達成
され、第11に、前記成膜部は1つ以上の成膜ゾーンを
有し、それぞれの前記成膜ゾーンで成膜が可能であるこ
とを特徴とする第10の発明に記載の成膜装置によって
達成され、第12に、前記ガス分散具及び前記載置台の
うち少なくともいずれかが垂直軸を中心として放射方向
で往復運動し、又は垂直軸を中心として回動することを
特徴とする第11の発明に記載の成膜装置によって達成
される。
【0017】
【作用】本発明の成膜方法においては、熱CVD法の反
応ガスとしてSi-H結合を有する有機化合物とオゾンを含
む混合ガスを用いている。Si-H結合を有する有機化合
物、例えば、アルコキシシラン,鎖状シロキサン又は環
状シロキサン等は、SiH4ほどの反応性はなく、安全性が
高い。また、常温で液体のものが多く、取扱が容易であ
る。
【0018】また、本願発明者の調査によれば、有機化
合物に含まれるSi-H結合は、オゾンに対する反応性が高
く、反応温度200〜350℃で優れた膜質を有するシ
リコン含有絶縁膜の成膜が可能である。TEOS/O3
の混合ガスでの反応温度300〜400℃に比べて、5
0〜100℃程度温度を低くすることができることが分
かった。
【0019】更に、膜質に関しては、Si-H結合を有する
有機化合物とオゾンを含む反応ガスを用いた熱CVD法
により成膜温度100℃以下で形成されたシリコン含有
絶縁膜でも、TEOS/O3 の混合ガスを用いて形成さ
れたシリコン含有絶縁膜とほぼ同等な膜質を有すること
が確認された。即ち、そのシリコン含有絶縁膜は、緻密
で、ステップカバレージが良い。
【0020】また、TEOS/O3 の混合ガスを用いた
熱CVD法と比較しても上記成膜反応においては表面反
応がより一層強く起こるため、パーティクルの発生を抑
制することができる。更に、成膜温度及びガス条件等に
ついてより広い範囲の成膜条件での成膜が可能であり、
成膜条件の設定が容易であることも確認された。
【0021】上記の作用・効果を奏するSi−H結合を
有する有機化合物には、例えば、次のようなものがあ
る。 1.アルコキシシラン:SiH n (RO)4-n (n=1〜3) 2.鎖状シロキサン:Rn H3-nSiO (Rk H2-kSiO)m SiH
3-nn (n=1〜3;k=0〜2;m≧0) 3.環状シロキサン:(Rk H2-kSiO)m (k=1;m≧
2) 但し、いずれの一般式中のRも一般式C j H2j+1 (j≧
1)で表される。
【0022】上記の有機化合物とオゾンを混合すること
により、反応性が増し、反応温度300℃以下での成膜
が可能となる。これに対して、上記いずれかの有機化合
物と酸素(O2 )を混合した場合には、反応温度300
℃以下での成膜は不可能である。また、本発明では反応
温度200〜450℃の範囲で量産に適した成膜速度を
保持した成膜が可能となる。なお、特定の有機化合物を
用いた実験によれば、反応温度300℃付近で成膜速度
のピークがあり、その温度よりも低くなるほど、或いは
高くなるほど成膜速度は低下するが、特に、成膜速度を
あまり問題にしないような場合には、更に適用可能な反
応温度の範囲が広がることはいうまでもない。
【0023】以上のように、本発明の熱CVD法による
成膜方法において、安全性の高い反応ガスを用いて低温
で成膜が可能であり、かつ成膜条件を容易に設定でき、
パーティクルの発生を抑制して、緻密で、ステップカバ
レージの良い絶縁膜を形成することができる。更に、本
発明の成膜装置においては、常圧下で成膜を行うため、
減圧装置等の特別な装置が不要であり、被堆積基板の大
型化に対して容易に対応することができる。
【0024】また、ローダ部、プレヒート部、成膜部及
び冷却部というように、それぞれ作業領域が分離して設
けられている。特に、プレヒート部と冷却部を有してい
る。従って、被堆積基板を加熱しながら成膜するような
場合に、プレヒート部で被堆積基板を予め成膜温度或い
はその付近の温度まで昇温しておき、成膜後に冷却部で
強制的に冷却することにより、一連の成膜工程(加熱−
成膜−冷却)の各処理を並行して、かつ時間間隔を空け
ずに行える。このため、スループットの向上を図ること
ができる。
【0025】更に、被堆積基板を載置する基板搬送具を
有し、被堆積基板を基板搬送具に載置したまま、プレヒ
ート部から冷却部まで搬送される。このため、基板を急
加熱及び急冷することなく搬送することができ、従っ
て、連続的な流れ作業を行わせることができる。なお、
プラズマCVD法では機構的に連続的な流れ作業を行わ
せることは困難である。
【0026】また、ガス分散具及び載置台のうち少なく
ともいずれかが垂直軸を中心として放射方向で往復運動
或いは垂直軸を中心として回動するように設けられてな
る。このため、成膜中にその様な運動をさせることによ
り、形成される膜の膜厚の均一性や膜の均質性が増す。
【0027】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 (1)本発明の実施例に係る熱CVD法による成膜方法
に用いられる反応ガスについての説明 (i)Si−H結合を有する有機化合物の具体例 (A)アルコキシシラン:SiH n (RO)4-n (n=1〜
3) 但し、一般式中のRは一般式C j H2j+1 (j≧1)で表
される。
【0028】アルコキシシランの好適な具体例を以下に
示す。 トリメトキシシラン(TMS(Trimethoxysilane):
SiH(CH3O)3) 分子量122.2 ,沸点86℃を有する無色透明の液体で、
引火性はあるが、SiH4のような爆発性や自燃性はなく、
TEOSと同様に扱うことができる。次の構造式を有す
る。
【0029】
【化1】
【0030】トリエトキシシラン(TES(Triethox
ysilane ):SiH(C2H5O)3 ) 沸点131.5 ℃,融点−170℃を有し、次の構造式を有
する。
【0031】
【化2】
【0032】以上を含むアルコキシシランとその誘導体
の好適な具体例をまとめると、次の表1のようになる。
【0033】
【表1】
【0034】(B)鎖状シロキサン:Rn H3-nSiO (Rk
H2-kSiO)m SiH3-nn (n=1〜3;k=0〜2;m≧
0) 但し、一般式中のRは一般式C j H2j+1 (j≧1)で表
される。 (a)ジシロキサン:Rn H3-nSiOSiH3-n n (n=1
〜3) ジシロキサンは鎖状シロキサンの一般式においてm=0
の場合を示す。なお、ジシロキサンの誘導体として一般
式(RO)n H3-nSiOSiH3-n (OR)n (n=1〜3)で表すも
のがあり、一般式中のRは一般式C j H2j+1 (j≧1)
で表される。
【0035】ジシロキサンの好適な具体例を以下に示
す。 テトラメチルジシロキサン(Tetramethyldisiloxane:
(CH3)2HSiOSiH(CH3)2) 沸点70〜71℃を有し、次の構造式を有する。
【0036】
【化3】
【0037】テトラエチルジシロキサン(Tetraethyl
disiloxane:(C2H5)2HSiOSiH(C2H5)2) 次の構造式を有する。
【0038】
【化4】
【0039】ジシロキサンの誘導体の好適な具体例を以
下に示す。次の構造式を有する。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】(b)鎖状シロキサン:Rn H3-nSiO (Rk
H2-kSiO)m SiH3-nn (n=1〜3;k=0〜2;m≧
1) ジシロキサン以外の鎖状シロキサンの好適な具体例を以
下に示す。 トリメチルトリシロキサン(Trimethyltrisiloxane:
((CH3)H2SiO((CH3)HSiO)SiH2(CH3) ) 次の構造式を有する。
【0043】
【化7】
【0044】ペンタメチルトリシロキサン(Pentamet
hyltrisiloxane:((CH3)2HSiO((CH3)HSiO)SiH(CH3)2) 次の構造式を有する。
【0045】
【化8】
【0046】トリエチルトリシロキサン(Triethyltr
isiloxane:((C2H5)H2SiO((C2H5)HSiO)SiH2(C2H5) ) 次の構造式を有する。
【0047】
【化9】
【0048】ペンタエチルトリシロキサン(Pentaeth
yltrisiloxane:((C2H5)2HSiO((C2H5)HSiO)SiH(C2H5)2) 次の構造式を有する。
【0049】
【化10】
【0050】(C)環状シロキサン:(Rk H2-kSiO)
m (k=1;m≧2) 但し、一般式中のRは一般式C j H2j+1 (j≧1)で表
される。環状シロキサンの好適な具体例を以下に示す。 テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS:
((CH3)HSiO)4) 沸点134 〜135 ℃,融点−69℃を有し、次の構造式を
有する。
【0051】
【化11】
【0052】テトラエチルシクロテトラシロキサン
(TECTS:((C2H5)HSiO)4) 次の構造式を有する。
【0053】
【化12】
【0054】以上に説明したSi−H結合を有する有機
化合物である、アルコキシシラン又はシロキサンは、Si
H4ほどの反応性はなく、安全性が高い。また、常温で液
体のものが多く、取扱が容易である。 (ii)上記の有機化合物に酸化性ガスを組み合わせた反
応ガスの具体例 上記Si−H結合を有する有機化合物にオゾン(O3
を混合することにより、反応ガスの反応性が増す。例え
ば、TMS/O3 ,TES/O3 の組み合わせ例につい
て取得した成膜速度の調査結果を図3に示す。
【0055】その結果によれば、図3に示すように、T
MS/O3 の場合、反応温度300℃でも4000Å/分以
上の極めて高い成膜速度が得られた。また、TES/O
3 の場合も同様に、反応温度300℃でも2000Å/分以
上の極めて高い成膜速度が得られた。これに対して、上
記いずれかの有機化合物と酸素(O2 )を混合した場合
には、反応温度300℃以下では化学反応が起こらず、
成膜は不可能である。 (2)本発明の実施例に係る熱CVD装置についての説
明 図12は、本発明の実施例に係る熱CVD装置の全体の
構成について示す斜視図である。
【0056】図12において、51は被堆積基板21を
トレイ(基板搬送具)22に載置するローダ部、52は
予め被堆積基板21を成膜温度或いはその付近の温度に
加熱するプレヒート部、53は被堆積基板21上に膜を
形成する成膜部、54は成膜後に熱伝導或いは対流によ
り被堆積基板21を冷却し、かつ冷却後にトレイ22か
ら被堆積基板21を取り外す冷却部/アンローダ部であ
る。
【0057】以上は、横並びに配置されており、トレイ
22に載った被堆積基板21が順送りに搬送されること
により、枚葉式に成膜が行われる。55は第1のカセッ
トステーション56から被堆積基板21を取り出し、ロ
ーダ部51に搬送する第1の搬送用ロボット、58は冷
却部/アンローダ部54から第2のカセットステーショ
ン57に被堆積基板21を搬送する第2の搬送用ロボッ
トである。
【0058】図10は、上記の熱CVD装置の成膜部5
3周辺の詳細な構成について示す側面図である。図10
において、22はローダ部51に置かれたトレイであ
り、成膜される被堆積基板21を載置する。23aはプレ
ヒート部52の上部ヒータ、23bはプレヒート部52の
下部ヒータで、上部ヒータ23aと下部ヒータ23bとは間
隙を空けて対向するように設けられている。被堆積基板
21が載置されたトレイ22が上部ヒータ23a及び下部
ヒータ23bの間隙に置かれて加熱される。
【0059】24は成膜部53の載置台で、被堆積基板
21を載置したトレイ22が置かれ、成膜が行われる。
載置台24には不図示のヒータが内蔵されており、ヒー
タにより成膜中の被堆積基板21が加熱され、成膜温度
に保持される。25は載置台24上方に設けられたガス
分散具で、被堆積基板21上に反応ガスを放出するガス
分散ヘッド25aを有し、ガス分散ヘッド25aには反応ガ
ス供給配管26が接続されている。また、ガス分散ヘッ
ド25aの周辺部から不要の反応ガスを排気する排気口25
bを有する。
【0060】反応ガス供給配管26は3方向に分岐し、
分岐した各配管26a,26b,26cにそれぞれO3 を含有
したO2 ガス,N2 ガス,TMSを含有したN2 ガスが
供給される。更に、上記載置台24及びガス分散具25
のうち少なくともいずれかが垂直軸を中心として放射方
向で往復運動するように設けられてなる。例えば、不図
示の振動子により上記載置台24及びガス分散具25の
うち少なくともいずれかを支持し、成膜中に垂直軸を中
心とする放射方向でそれらを往復運動させる。
【0061】或いは上記載置台24及びガス分散具25
のうち少なくともいずれかが垂直軸を中心として回動す
るように設けられてなる。例えば、不図示の回動軸によ
り上記載置台24及びガス分散具25のうち少なくとも
いずれかを支持し、成膜中に回動軸を中心としてそれら
を右周り及び左周りに交互に回動させ、或いは右周り又
は左周りどちらか一方向に回転させる。
【0062】27はO2 ガスを導入し、所定の濃度のO
3 を発生するオゾナイザである。28は液体状のTMS
を収納するバブラで、N2 ガスでTMSをバブリング
し、TMSを含有したN2 ガスを生成する。29は冷却
又は加熱が可能な冷却装置/ヒータと、温度制御可能な
サーモスタットとを有する保温装置であり、バブラ28
の周囲に設けられ、常温より低い温度から高い温度の範
囲までTMSの温度を調整し、保持する。
【0063】30は冷却部/アンローダ部54のクーリ
ングステージで、複数の平板状のステージ31a〜31cが
鉛直方向に間隔をおいて保持具32に固定されている。
空いているステージ31a〜31cに成膜部からのトレイ2
2を受渡し易いように、保持具32が上下に移動してス
テージ31a〜31cの位置を調整する。そして、成膜後の
トレイ22がステージ31a〜31c上に置かれ、トレイ2
2からステージ31a〜31cへの熱伝導により或いは強制
空冷により被堆積基板21が冷却される。
【0064】以上のように、本発明の実施例に係る成膜
装置においては、常圧下で成膜を行うため、減圧装置等
の特別な装置が不要であり、被堆積基板21の大型化に
対して容易に対応することができる。また、ローダ部5
1、プレヒート部52、成膜部53及び冷却部/アンロ
ーダ部54というように、それぞれ作業領域が分離して
設けられている。更に、プレヒート部52と冷却部/ア
ンローダ部54を有している。
【0065】従って、被堆積基板21を加熱しながら成
膜するような場合に、プレヒート部52で被堆積基板2
1を予め成膜温度或いはその付近の温度まで昇温してお
き、成膜後に冷却部/アンローダ部54で強制的に冷却
することにより、一連の成膜工程(加熱−成膜−冷却)
の各処理を並行して、かつ時間間隔を空けずに行える。
このため、スループットの向上を図ることができる。
【0066】更に、被堆積基板21を載置するトレイ2
2を有し、被堆積基板21をトレイ22に載置したま
ま、プレヒート部52から冷却部/アンローダ部54ま
で搬送される。このため、被堆積基板21を急加熱及び
急冷却することなく搬送することができ、連続的な流れ
作業を行わせることができる。更に、ガス分散具25及
び載置台24のうち少なくともいずれかが垂直軸を中心
として放射方向に往復運動し、又は垂直軸を中心として
回動するように設けられてなる。このため、成膜中にそ
の様な運動をさせることにより、反応ガスが均一に被堆
積基板21上に放出され、形成される膜の膜厚の均一性
や膜の均質性を向上させることができる。
【0067】なお、上記の成膜装置において、成膜部5
3として一つの成膜ゾーンを有するが、図11に示すよ
うに、二つ以上の成膜ゾーン61a〜61xが設けられても
よい。これにより、同種の膜或いは異種の膜からなる多
層膜の形成が可能となる。図11中、他の符号62a〜62
xは被堆積基板21の載ったトレイ22の載置台であ
る。63a〜63xは成膜ゾーン61a〜61xにそれぞれ設置
されたガス分散具で、64a〜64xは各ガス分散具63a〜
63xを構成する反応ガスを放出するガス分散ヘッド、65
a〜65xは各分散ヘッド64a〜64xの周辺部の不要な反
応ガスを排気する排気口、66a〜66xは各分散ヘッド64
a〜64xに接続する反応ガス供給配管である。 (3)本発明の実施例に係る成膜方法についての説明 上記の熱CVD装置を用い、Si−H結合を有する有機
化合物としてアルコキシシランを用い、酸化性ガスとし
てO3 を用いた場合について説明する。
【0068】比較のため、2種類のアルコキシシラン、
例えばトリメトキシシラン(TMS(Trimethoxysilan
e):SiH(CH3O)3)及びトリエトキシシラン(TES(T
riethoxysilane ):SiH(C2H5O)3 )をそれぞれ用い、
反応ガスとして上記の2種類の有機化合物に対応する反
応ガスTMS+O3 及びTES+O3 をそれぞれ用いた
2つの例について説明する。
【0069】まず、図10に示すように、ローダ部51
でソーダガラスからなるガラス基板(被堆積基板)21
をトレイ22に載置した後、プレヒート部52に搬送
し、ガラス基板21を加熱してガラス基板21の温度を
成膜温度又はその温度付近に保持する。実験のため、成
膜温度は種々変化させる。次いで、トレイ22を成膜部
53に搬送し、載置台24に載置する。このとき、内蔵
のヒータにより載置台24はすでに加熱され、予め成膜
温度に保持されているため、すぐにガラス基板21は成
膜温度で安定する。また、配管26b→反応ガス供給配管
26を経由してガス分散具25から窒素が放出されてお
り、このため載置台24の周辺部には窒素が充満し、常
圧になっている。
【0070】一方、バブラ28中に収納された液体状の
TMSが冷却装置により冷却され、所定の温度に保持さ
れる。また、O3 の濃度が所定の濃度となるように調整
されたオゾナイザ27にO2 ガスを導入する。次に、所
定の流量のN2 ガス(キャリアガス)により、所定の温
度に保温された液状のTMSをバブリングし、TMSを
含む窒素ガスを生成する。これに酸化性ガスとして所定
の流量のO3 /O2 ガスを加え、配管26a,26c→反応
ガス供給配管26を介してガス分散具25に送る。な
お、実験のため、N2 ガス(キャリアガス)の流量とO
3 の濃度は種々変化させる。
【0071】これにより、反応ガスはガス分散ヘッド25
aからガラス基板21上に放出される。ガラス基板21
表面近傍に達した有機化合物とO3 は温度により活性化
して反応し、ガラス基板21上にシリコン酸化膜が生成
されはじめる。この状態を所定の時間保持する。所定の
時間の経過の後、ガラス基板21上に所定の膜厚のシリ
コン酸化膜(シリコン含有絶縁膜)が形成される。
【0072】その後、反応ガスの供給を止め、トレイ2
2をクーリングステージ30に搬送し、冷却する。次
に、上記で形成されたSiO2 膜について、成膜速度,
含有水分量,膜の緻密性及びステップカバレージを調査
した結果について説明する。 〔成膜速度〕 (a)基板温度に対する成膜速度の相関関係 以下に本実験に用いた3種類の試料について説明する。
TMS/O3 を用いたSiO2 膜の作成条件は、 反応ガス:TMS(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM TMS温度:10℃ O3 濃度:3% ガス圧力:常圧 基板温度:200〜400 ℃ 成膜速度:2000〜4000Å/min である。
【0073】また、TES/O3 を用いたSiO2 膜の
作成条件は、 反応ガス:TES(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM TES温度:45℃ O3 濃度:4.5% ガス圧力:常圧 基板温度:200〜400 ℃ 成膜速度:500〜2000Å/min である。
【0074】また、比較例としてTEOS/O3 を用い
たシリコン酸化膜の作成条件は、 反応ガス:TEOS(N2 )+O3 /O2 (O3 濃度6
%) N2 流量:2SLM TEOS温度:65℃ O3 濃度:3% ガス圧力:常圧 基板温度:300〜450℃ 成膜速度:500〜2000Å/min である。
【0075】次に、実験結果について図3を参照しなが
ら説明する。図3は基板温度に対する成膜速度の相関関
係を調査した結果について示す特性図である。図3にお
いて、縦軸は比例目盛りで示された成膜速度(Å/分)
を表し、横軸は比例目盛りで示された基板温度(℃)を
表す。結果によれば、TMSを用いた場合、成膜速度の
ピークは成膜温度300℃のとき得られ、その値は4100
Å/分となった。成膜温度300℃よりも低くなるほ
ど、或いは高くなるほど成膜速度は遅くなり、成膜温度
200℃で約1800Å/分、成膜温度400℃で約2800Å
/分となる。
【0076】また、TESを用いた場合も、成膜速度の
ピークは成膜温度300℃のとき得られ、その値は2100
Å/分となった。成膜温度300℃よりも低くなるほ
ど、或いは高くなるほど成膜速度は遅くなり、成膜温度
200℃で約500Å/分、成膜温度400℃で約1000
Å/分となる。なお、反応温度が200℃以下の場合、
反応ガスが反応しにくくなり、反応温度が350℃を越
えると、パーティクル状の反応副生成物が生じ易くなる
ため、注意を要する。
【0077】一方、TEOSを用いた場合は、成膜速度
のピークは成膜温度約370℃のとき得られ、その値は
2000Å/分であった。成膜温度300℃で約700Å/
分、成膜温度450℃で約1000Å/分となる。以上のよ
うに、TMS及びTESを用いた場合、ともに成膜温度
約300℃で成膜速度のピークが得られたのに対し、T
EOSを用いた場合、成膜温度370℃で成膜速度のピ
ークが得られた。このことは、Si−H結合を有する有
機化合物はより低温でオゾンと反応させて分解させるこ
とができ、SiO2 膜を生成させることが可能であるこ
とを示す。
【0078】(b)ソース供給量に対する成膜速度の相
関関係 実験に用いた試料、TES/O3 によるSiO2 膜の作
成条件は、 反応ガス:TES(N2 )+O3 /O22 流量:0〜3SLM TES温度:45℃ O3 濃度:4.5% ガス圧力:常圧 基板温度:300 ℃ 成膜速度:0〜3500Å/min である。
【0079】次に、実験結果について図4を参照しなが
ら説明する。図4はTES流量に対する成膜速度の相関
関係を調査した結果について示す特性図である。図4に
おいて、縦軸は比例目盛りで示された成膜速度(Å/
分)を表し、横軸は比例目盛りで示されたTES流量
(SLM)を表す。結果によれば、ソース供給量に比例
して成膜速度が速くなり、TES(N2 )流量3SLM
で、成膜速度3000Å/分が得られた。
【0080】このようにソース供給量により成膜速度の
調整が可能である。必要な場合、ソース供給量を増大さ
せることにより、スループットの向上を図ることができ
る。 (c)オゾン濃度に対する成膜速度の相関関係 以下に、実験に用いた2種類の試料について説明する。
TMS/O3 によるSiO2 膜の作成条件は、 反応ガス:TMS(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM及び3.5SLMの2種類 TMS温度:10℃ O3 濃度:0〜5% ガス圧力:常圧 基板温度:280 ℃ 成膜速度:0〜7000Å/min である。
【0081】TES/O3 によるSiO2 膜の作成条件
は、 反応ガス:TES(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM TES温度:45℃ O3 濃度:0〜4.5% ガス圧力:常圧 基板温度:280 ℃ である。
【0082】次に、実験結果について図5を参照しなが
ら説明する。図5はオゾン濃度に対する成膜速度の相関
関係を調査した結果について示す特性図である。図5に
おいて、縦軸は比例目盛りで示された成膜速度(Å/
分)を表し、横軸は比例目盛りで示されたオゾン濃度
(%)を表す。結果によれば、TMS及びTESの場
合、ともにN2 流量2SLMのとき、O 3 濃度2%以上
で成膜速度がO3 濃度に依存しなくなり、それぞれほぼ
3000Å/分,4000Å/分となる。一方、TMSを用い、
2 流量3.5SLMのときには、実験の範囲で成膜速
度はO3 濃度に依存して増大し、O3 濃度5%のとき成
膜速度7000Å/分が得られた。
【0083】以上のように、N2 流量を適当に調整する
ことにより、O3 濃度による成膜速度の変動を抑制し
て、膜厚の制御性を向上することができる。 〔水分含有量〕実験に用いた試料、TES/O3 による
SiO2 膜の作成条件及び膜厚は、 反応ガス:TES(N2 )+O3 /O22 流量:2.5SLM TES温度:45℃ O3 濃度:4.5% ガス圧力:常圧 基板温度:250 ℃ 膜厚:5000Å である。
【0084】次に、実験結果について図6を参照しなが
ら説明する。図6はSiO2 膜中の水分含有量を赤外線
吸収スペクトル法により調査した結果について示す特性
図である。図6において、縦軸は比例目盛りで示された
吸収強度を表し、横軸は比例目盛りで示された波数(カ
イザー;cm-1)を表す。結果によれば、水分を示すピ
ーク3000〜3600カイザー付近で水分の存在が僅かに認め
られるが、これは成膜温度400℃で形成されたTEO
S/O3 によるSiO2 膜と同程度であり、十分よい膜
質であると認められる。
【0085】このように、Si−H結合を有する有機化
合物とオゾンの反応により得られたSiO2 膜中の水分
含有量は極めて少ないことが分かった。 〔膜の緻密性〕実験に用いた試料、TMS/O3 による
SiO2 膜の作成条件及び膜厚は、 反応ガス:TMS(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM及び3.5SLM TMS温度:10℃ O3 濃度:3% ガス圧力:常圧 基板温度:200〜280 ℃ 膜厚:4000〜15000 Å である。
【0086】次に、実験結果について図7を参照しなが
ら説明する。図7は成膜温度に対するクラック発生限界
膜厚の関係について示す特性図である。図7において、
縦軸は比例目盛りで示されたクラック発生限界膜厚
(Å)を表し、横軸は比例目盛りで示された成膜温度
(℃)を表す。実験結果によれば、N2 流量2SLM及
び3.5SLMのそれぞれについてともに成膜温度が高
いほど限界膜厚が増大する傾向にあり、また、250℃
以上ではあまり変化しなくなる。成膜温度200℃のと
き、4000Åであったものが、成膜温度250℃及び28
0℃で15000 Å以上となった。
【0087】このことは、成膜温度が高くなるほど、生
成膜の緻密性が増していることを示している。また、成
膜温度280℃で形成されたTEOS/O3 によるSi
2膜では5000Åでクラックが生じていることと比較し
てみると、膜質の大幅な向上が認められる。 〔ステップカバレージ〕以下に、実験で用いた2種類の
試料について説明する。TMS/O3 によるSiO2
の作成条件及び膜厚は、 反応ガス:TMS(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM TMS温度:10℃ O3 濃度:3% ガス圧力:常圧 基板温度:280 ℃ 膜厚:5000Å である。
【0088】TES/O3 によるSiO2 膜の作成条件
及び膜厚は、 反応ガス:TES(N2 )+O3 /O22 流量:2SLM TES温度:45℃ O3 濃度:4.5% ガス圧力:常圧 基板温度:280 ℃ 膜厚:5000Å である。
【0089】次に、生成膜の電子顕微鏡観察結果につい
て図8,図9の結晶構造写真を参照しながら説明する。
図8はTMS/O3 の反応ガスを用いて作成されたSi
2 膜についての電子顕微鏡観察結果を示し、図9はT
ES/O3 の反応ガスを用いて作成されたSiO2 膜に
ついての電子顕微鏡観察結果を示す。ガラス基板41に
熱CVD法によりシリコン酸化膜42が形成され、その
上にCVD法により形成されたポリシリコン膜43をパ
ターニングしてストライプ状凸部が形成された被堆積基
板を用いた。
【0090】結果によれば、TMS/O3 及びTES/
3 いずれの反応ガスを用いた場合でも、ストライプ状
凸部を被覆する生成膜44,44aは、ストライプ状凸部
に等方的に被覆されており、かつ滑らかな表面を有して
いる。プラズマCVD法により形成された絶縁膜とは根
本的に異なる優れた膜質(例えば、良好なステップカバ
レージ)を示している。
【0091】以上のように、本発明の実施例に係る成膜
方法においては、熱CVD法の反応ガスとしてSi-H結合
を有する有機化合物とオゾンを含む混合ガスを用いてい
る。有機化合物に含まれるSi-H結合は、オゾンに対する
反応性が高く、反応温度200〜350℃でも優れた膜
質を有するシリコン含有絶縁膜の成膜が可能となる。T
EOS/O3 の混合ガスでの反応温度300〜400℃
に比べて、50〜100℃程度温度を低くすることがで
きることが分かった。
【0092】更に、膜質に関しては、成膜温度100℃
以下で形成された絶縁膜でもTEOS/O3 の混合ガス
を用いて形成された絶縁膜とほぼ同等な膜質を有するこ
とが確認された。上記の反応ガスを用いたCVD法によ
り形成された絶縁膜は、緻密で、ステップカバレージが
良い。また、TEOS/O3 の混合ガスを用いた熱CV
D法と比較しても上記成膜反応においては表面反応がよ
り一層強く起こるため、パーティクルの発生を抑制する
ことができる。
【0093】更に、成膜温度及びガス条件等についてよ
り広い範囲の成膜条件での成膜が可能であり、成膜条件
の設定が容易であることも確認された。また、本発明で
は反応温度200〜450℃の範囲で量産に適した成膜
速度を保持した成膜が可能となる。なお、特定の有機化
合物を用いた実験によれば、反応温度300℃付近で成
膜速度のピークがあり、その温度よりも低くなるほど、
或いは高くなるほど成膜速度は低下するが、特に、成膜
速度をあまり問題にしないような場合には、更に適用可
能な反応温度の範囲が広がることはいうまでもない。
【0094】上記の結果を表2にまとめて、本発明の実
施例に係るTMS/O3 及びTES/O3 ガスを用いて
形成されたシリコン酸化膜の特性と、比較例に係るTE
OS/O3 ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜の特
性等について比較する。
【0095】
【表2】
【0096】このように、本発明の実施例に係る熱CV
D法による成膜方法によれば、安全性の高い反応ガスを
用いて低温で成膜が可能であり、かつ成膜条件を容易に
設定でき、パーティクルの発生を抑制して、緻密で、ス
テップカバレージの良い絶縁膜を形成することができ
る。なお、上記実施例では、Si−H結合を有する有機
化合物とオゾンの混合ガスによりシリコン酸化膜を形成
しているが、この混合ガスに更にボロンやリンを含む不
純物ガス、例えば〔質問? ガスの具体例を挙げてくだ
さい。〕を添加してBSG膜,PSG膜又はBPSG膜
を形成することも可能である。 (3)本発明の実施例に係る薄膜トランジスタ(TF
T)の製造方法についての説明 図1(a)〜(c),図2は本発明の実施例に係る熱C
VD法による成膜方法をスタガ型のTFTの製造方法に
適用した例について示す断面図である。成膜装置として
上記実施例で説明した熱CVD装置を用いる。
【0097】まず、ローダ部51でソーダガラスからな
るガラス基板(基板)21をトレイ(基板搬送具)22
に載置した後、プリヒート部52に搬送し、予めガラス
基板21を加熱してガラス基板21の温度を成膜温度2
80℃程度に保持する。次いで、トレイ22を成膜部5
3に搬送し、載置台24に載置する。このとき、内蔵の
ヒータにより載置台24はすでに加熱され、予め成膜温
度280℃に保持されている。また、配管26bを経由し
てガス分散具25から窒素が放出されて、載置台24の
周辺部には窒素が充満し、常圧になっている。
【0098】一方、バブラ28中に収納されたTMSが
冷却され、温度10℃に保持される。また、O3 濃度が
3%となるように調整されたオゾナイザ27に流量7.
5SLMの酸素を導入する。次に、流量2SLMのN2
ガス(キャリアガス)により、保温された液状のTMS
をバブリングし、TMSを含むN2 ガスを生成する。こ
れに酸化性ガスとしてO3 濃度が3%,流量7.5SL
MのO3 /O2 ガスを加え、配管を介してガス分散具に
送る。
【0099】これにより、反応ガスはガラス基板21上
に放出される。ガラス基板21表面近傍に達した有機化
合物とオゾンは温度により活性化して反応し、ガラス基
板21上にシリコン酸化膜が生成されはじめる。この状
態を30秒間保持する。所定の時間の経過の後、ガラス
基板21上に膜厚約2000Åのシリコン酸化膜(シリコン
含有絶縁膜)11が形成される。
【0100】次いで、反応ガスの供給を止め、トレイ2
2をクーリングステージ30に搬送する。次に、図1
(c)に示すように、プラズマCVD法によりシリコン
酸化膜11上にアモルファスシリコン膜を形成した後、
パターニングし、トランジスタ活性層12を形成する。
【0101】次いで、図1(d)に示すように、上記図
1(b)に示す方法と同じ熱CVD法により、ゲート絶
縁膜となる膜厚約4000Åのシリコン酸化膜(シリコン含
有絶縁膜)13を形成する。次に、図2(a)に示すよ
うに、プラズマCVD法によりポリシリコン膜を形成し
た後、パターニングし、素子形成層12のチャネル領域
層12c上のゲート絶縁膜13の上にゲート電極14を形
成する。なお、チャネル領域層12cの両側の素子形成層
12はソース/ドレイン領域層(S/D領域層)12a,
12bとなる。
【0102】次いで、図2(b)に示すように、上記図
1(b)に示す方法と同じ熱CVD法により、層間絶縁
膜となる膜厚約4000Åのシリコン酸化膜(シリコン含有
絶縁膜)15を形成する。次に、図2(c)に示すよう
に、2層のシリコン酸化膜13,15をパターニング
し、素子形成層12のS/D領域層12a,12b上に開口
16a,16bを形成する。
【0103】次いで、全面にアルミニウム膜を形成した
後、アルミニウム膜をパターニングして、開口16a,16
bの底部のS/D領域層12a,12bと接続するS/D電
極17a,17bを形成する。その後、図2(d)に示すよ
うに、上記図1(b)に示す方法と同じ熱CVD法によ
り、膜厚約1μmのシリコン酸化膜(シリコン含有絶縁
膜)18を全面に形成して、ガラス基板21上に形成さ
れた電極等を保護する。これにより、TFTが完成す
る。
【0104】以上のように、本発明の実施例のTFTの
製造方法によれば、Si−H結合を有する有機化合物T
MSとオゾンの混合ガスを反応ガスとして用いているの
で、低温で保護膜11等を形成することができる。従っ
て、ガラス基板21として軟化点の低いソーダガラス等
を用いることができるので、TFTの製造コストを削減
することができる。
【0105】しかも、低温であるためソーダガラス中の
Na等の不純物の放出を抑制することが可能であり、ま
た、低温での成膜にかかわらず、緻密性が高く、水分含
有量が少ない等膜質が優れている。従って、トランジス
タの特性上及び信頼度上十分な品質を維持することがで
きる。
【0106】
【発明の効果】以上のように、本発明の成膜方法におい
ては、熱CVD法の反応ガスとしてSi-H結合を有する有
機化合物とオゾンを含む混合ガスを用いている。Si-H結
合を有する有機化合物、例えば、アルコキシシラン,鎖
状シロキサン又は環状シロキサン等は、SiH4ほどの反応
性はなく、安全性が高い。また、常温で液体のものが多
く、取扱が容易である。
【0107】また、有機化合物に含まれるSi-H結合は、
オゾンに対する反応性が高く、反応温度200〜350
℃で成膜が可能であり、反応温度200〜450℃の範
囲で量産に適した成膜速度を保持した成膜が可能とな
る。更に、Si-H結合を有する有機化合物とオゾンを含む
反応ガスを用いた熱CVD法によるシリコン含有絶縁膜
は、低温で形成する場合でも、緻密で、ステップカバレ
ージが良い。
【0108】また、TEOS/O3 の混合ガスを用いた
熱CVD法と比較しても上記成膜反応においては表面反
応がより一層強く起こるため、パーティクルの発生を抑
制することができる。更に、成膜温度及びガス条件等に
ついてより広い範囲の成膜条件での成膜が可能であり、
成膜条件の設定が容易である。
【0109】以上のように、本発明の熱CVD法による
成膜方法において、安全性の高い反応ガスを用いて低温
で成膜が可能であり、かつ成膜条件を容易に設定でき、
パーティクルの発生を抑制して、緻密で、ステップカバ
レージの良い絶縁膜を形成することができる。更に、本
発明の成膜装置においては、常圧下で成膜を行うため、
減圧装置等の特別な装置が不要であり、被堆積基板の大
型化に対して容易に対応することができる。
【0110】また、ローダ部、プレヒート部、成膜部及
び冷却部というように、それぞれ作業領域が分離して設
けられている。特に、プレヒート部と冷却部を有してい
るので、被堆積基板を加熱しながら成膜するような場合
に、一連の成膜工程(加熱−成膜−冷却)中の各処理が
並行して行えるため、スループットの向上を図ることが
できる。
【0111】更に、被堆積基板を載置する基板搬送具を
有し、被堆積基板を基板搬送具に載置したまま、プレヒ
ート部から冷却部まで搬送される。このため、基板を急
加熱或いは急冷することなく搬送することができ、連続
的な流れ作業が可能である。また、ガス分散具及び載置
台のうち少なくともいずれかが垂直軸を中心として往復
運動或いは自転する。このため、成膜中にその様な運動
をさせることにより、形成される膜の膜厚の均一性や膜
の均質性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る薄膜トランジスタ(TF
T)の製造方法について示す断面図(その1)である。
【図2】本発明の実施例に係る薄膜トランジスタ(TF
T)の製造方法について示す断面図(その2)である。
【図3】本発明の実施例に係る成膜方法において成膜速
度の成膜温度依存性を調査した結果について示す特性図
である。
【図4】本発明の実施例に係る成膜方法において成膜速
度の反応ガス流量依存性を調査した結果について示す特
性図である。
【図5】本発明の実施例に係る成膜方法において成膜速
度のオゾン濃度依存性を調査した結果について示す特性
図である。
【図6】本発明の実施例に係るシリコン酸化膜中の水分
含有量を赤外吸収分析法により調査した結果について示
す特性図である。
【図7】本発明の実施例に係るシリコン酸化膜の緻密性
の成膜温度依存性を調査した結果について示す特性図で
ある。
【図8】本発明の実施例に係るTMS/O3 の反応ガス
によるシリコン酸化膜の成膜状態を電子顕微鏡により観
察した結果について示す薄膜写真である。
【図9】本発明の実施例に係るTES/O3 の反応ガス
によるシリコン酸化膜の成膜状態を電子顕微鏡により観
察した結果について示す薄膜写真である。
【図10】本発明の実施例に係る成膜装置の詳細な構成
について示す側面図である。
【図11】本発明の実施例に係る他の成膜装置の詳細な
構成について示す側面図である。
【図12】本発明の実施例に係る成膜装置の全体の構成
について示す斜視図である。
【図13】従来例に係る成膜方法について説明するTF
Tの断面図である。
【符号の説明】
11,13,15,18,42 シリコン酸化膜(シリ
コン含有絶縁膜)、 12 素子形成層、 12a,12b S/D領域層、 12c チャネル領域層、 14 ゲート電極、 16a,16b 開口、 17a,17b S/D電極、 21,41 ガラス基板(被堆積基板)、 22 トレイ(基板搬送具)、 23a 上部ヒータ、 23b 下部ヒータ、 24,62a〜62x 載置台、 25,63a〜63x ガス分散具、 25a,64a〜64x ガス分散ヘッド、 25b,65a〜65x 排気口、 26,66a〜66x 反応ガス供給管、 26a〜26c 配管、 27 オゾナイザ、 28 バブラ、 29 保温装置、 30 クーリングステージ、 31a〜31c ステージ、 32 ステージ保持具、 43 ポリシリコン膜、 44,44a 生成膜、 51 ローダ部、 52 プレヒート部、 53 成膜部、 54 冷却部/アンローダ部、 55 第1の搬送用ロボット、 56 第1のカセットステーション、 57 第2のカセットステーション、 58 第2の搬送用ロボット、 61a〜61x 成膜ゾーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 和夫 東京都港区港南2−13−29 株式会社半導 体プロセス研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si−H結合を有する有機化合物とオゾ
    ンを含む混合ガスを常圧下で熱的に反応させてシリコン
    含有絶縁膜を被堆積基板上に形成する成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記Si−H結合を有する有機化合物
    は、アルコキシシラン及びシロキサンのうちいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記アルコキシシランは、一般式SiH n
    (RO)4-n (n=1〜3)で表されるものであり、かつ前
    記Rは一般式C j H2j+1 (j≧1)表されるものである
    ことを特徴とする請求項2記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記シロキサンは、一般式Rn H3-nSiO
    (Rk H2-kSiO)m SiH3 -nn (n=1〜3;k=0〜2;
    m≧0)で表される鎖状シロキサンであり、かつ前記R
    は一般式C j H2j+1 (j≧1)表されるものであること
    を特徴とする請求項2記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記シロキサンは、一般式(RO)n H3-nSi
    OSiH3-n (RO)n (n=1〜3)で表される前記鎖状シロ
    キサンの誘導体であり、かつ前記Rは一般式C j H2j+1
    (j≧1)表されるものであることを特徴とする請求項
    2記載の成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記シロキサンは、一般式(Rk H2-kSiO)
    m (k=1;m≧2)で表される環状シロキサンであ
    り、かつ前記Rは一般式C j H2j+1 (j≧1)表される
    ものであることを特徴とする請求項2記載の成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記成膜中に前記基板を加熱し、温度4
    50℃以下に保持することを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載の成膜方法。
  8. 【請求項8】 前記被堆積基板はソーダガラスからなる
    ガラス基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の成膜方法。
  9. 【請求項9】 前記成膜中に前記被堆積基板を加熱し、
    温度350℃以下に保持することを特徴とする請求項8
    に記載の成膜方法。
  10. 【請求項10】 被堆積基板を基板搬送具にセットする
    ローダ部と、 前記基板搬送具にセットされた前記被堆積基板を予備加
    熱し、昇温するプレヒート部と、 前記被堆積基板にセットされた前記基板搬送具を保持す
    る載置台と、前記被堆積基板を加熱する加熱手段と、前
    記被堆積基板上に反応ガスを放出するガス分散具とを具
    備し、前記加熱手段により昇温した前記被堆積基板上に
    膜を形成する成膜部と、 前記成膜部の前記ガス分散具に前記反応ガスを供給する
    反応ガス供給手段と、 前記基板搬送具にセットされた成膜後の前記被堆積基板
    を冷却する冷却部とを有する成膜装置。
  11. 【請求項11】 前記成膜部は1つ以上の成膜ゾーンを
    有し、それぞれの前記成膜ゾーンで成膜が可能であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の成膜装置。
  12. 【請求項12】 前記ガス分散具及び前記載置台のうち
    少なくともいずれかが垂直軸を中心として放射方向で往
    復運動し、又は垂直軸を中心として回動することを特徴
    とする請求項11記載の成膜装置。
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