JPH0831517A - コネクタ嵌合検知構造 - Google Patents

コネクタ嵌合検知構造

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JPH0831517A
JPH0831517A JP6159857A JP15985794A JPH0831517A JP H0831517 A JPH0831517 A JP H0831517A JP 6159857 A JP6159857 A JP 6159857A JP 15985794 A JP15985794 A JP 15985794A JP H0831517 A JPH0831517 A JP H0831517A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライド操作により雄・雌コネクタの嵌合状
態を検知する嵌合検知部材の改良を図る。 【構成】 一方のコネクタハウジング１の可撓ロックア
ーム４が嵌合検知部材２に対するスライド用のガイド部
を有し、嵌合検知部材が、ガイド部に対する係合部と、
可撓ロックアームのロック突部６に対するロックアーム
復元方向の係止突部２０を有する可撓検知アーム１７と
を具備し、コネクタ嵌合状態において係止突部２０が他
方のコネクタハウジング９の係合突部１０とロックアー
ムのロック突部６との突出側端面１０ａ，６ａに摺接可
能である。ガイド部が可撓ロックアームの押圧板部７に
形成され、嵌合検知部材が、押圧板部上に係合する操作
板部１６を有し、操作板部にガイド部に対する係合部が
形成され、可撓検知アーム１７が操作板部から連成され
て押圧板部に対してロックアーム撓み方向に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジングの
可撓ロックアームに装着される嵌合検知部材のスライド
操作により雄・雌コネクタの嵌合状態を検知可能なコネ
クタ嵌合検知構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図９〜１２は特開平３−２８５２８０号
公報に記載された従来のコネクタ嵌合検知構造を示すも
のである。この構造は、可撓ロックアーム３１を有する
雄コネクタハウジング３２に嵌合検知部材３３をスライ
ド可能に装着し、相手雌コネクタハウジング３４の嵌合
後に該嵌合検知部材３３を押し込み操作可能として雄・
雌コネクタ３５，３６の嵌合検知を行わせるものであ
る。
【０００３】該嵌合検知部材３３は、図９の如く雄コネ
クタハウジング３２に形成されたガイドレール３７に対
する係合溝３８と、前記可撓ロックアーム３１の先端ロ
ック部３９に対する係止突部４０を有する可撓性の検知
アーム４１とを備える。該検知アーム４１は図１０の如
く雄・雌コネクタ３５，３６の嵌合に際してロックアー
ム３１の先端ロック部３９に係止突部４０を係合させた
状態でロックアーム３１と一体に撓み、図１１の如くコ
ネクタ嵌合と同時に先端ロック部３９に対する雌コネク
タハウジング３４の係合突部４２上に乗り上げる。
【０００４】すなわちコネクタ嵌合と同時にロックアー
ム３１は復元して先端ロック部３９を係合突部４２に係
合させ、検知アーム４１のみが撓んだ状態で取り残され
る。この状態から検知部材３３の後部を前方に押すこと
により、図１２の如く係止突部４０が係合突部４２と先
端ロック部３９とを乗り越し、検知アーム４１が復元す
る。嵌合検知部材３３は係止突部４０を先端ロック部３
９に係合させた状態で雄コネクタハウジング３２上に保
持される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、図９の如く検知部材３３を雄コネ
クタハウジング３２に装着した際に、検知部材３３の後
部３３ａがコネクタハウジング３２の後方に大きく突出
し、搬送時等に外部と干渉して外れてしまうという懸念
や、自動組立機により雄コネクタハウジング３２の後方
から端子４３を挿入する際に、検知部材３３が邪魔にな
って端子４３の挿入ストロークを大きくとれないという
問題があった。さらに、嵌合検知部材３３の検知アーム
４１がロックアーム３１と一体的に撓むために、コネク
タ嵌合時のロックアーム３１の撓み力が増してコネクタ
嵌合に要する力が増大すると共に、ロック解除時のロッ
クアーム３１の操作力が重くなるという問題があった。
【０００６】本発明は、上記した点に鑑み、搬送時等に
おける嵌合検知部材の外れや端子挿入時のストローク不
足を解消すると共に、コネクタ嵌合に要する力やロック
解除時のロックアームの操作力の増大を防ぎ、コネクタ
の嵌合及び離脱作業に悪影響を及ぼさないコネクタ嵌合
検知構造を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可撓ロックアームを有する一方のコネク
タハウジングに嵌合検知部材を装着し、該可撓ロックア
ームのロック突部に対する係合突部を有する他方のコネ
クタハウジングに該一方のコネクタハウジングを嵌合さ
せた際に、該嵌合検知部材がコネクタ嵌合方向にスライ
ド可能であるコネクタ嵌合検知構造において、該可撓ロ
ックアームが該嵌合検知部材に対するスライド用のガイ
ド部を有し、該嵌合検知部材が、該ガイド部に対する係
合部と、前記ロック突部に対するロックアーム復元方向
の係止突部を有する可撓検知アームとを具備し、コネク
タ嵌合状態において該係止突部が前記係合突部とロック
突部との突出側端面に摺接可能である構造を基本とす
る。
【０００８】そして、前記ガイド部が前記可撓ロックア
ームの押圧板部に形成され、前記嵌合検知部材が、該押
圧板部上に係合する操作板部を有し、該操作板部に該ガ
イド部に対する前記係合部が形成され、前記可撓検知ア
ームが該操作板部から連成されて該押圧板部に対してロ
ックアーム撓み方向に位置する構造も可能である。
【０００９】
【作用】コネクタ未嵌合状態において嵌合検知部材は可
撓ロックアームのロック突部の後端に可撓検知アームの
係止突部を当接させた状態で保持される。そしてコネク
タ嵌合に際してコネクタハウジングの係合突部にロック
突部が摺接してロックアームが撓むと、嵌合検知部材も
ロックアームと一体的に撓み方向に移動する。ここで検
知アームが撓むことはない。コネクタ嵌合と同時にロッ
ク突部が係合突部を乗り越え、ロックアームが復元し、
ロック突部が係合突部の後方に係合する。それと同時に
検知アームの係止突部の頂点は係合突部ないしロック突
部の突出側端面に当接する。この状態で検知アームはロ
ックアーム撓み方向に撓んでいる。そして該嵌合検知部
材をコネクタ嵌合方向に押してスライドさせることによ
り、該係止突部が係合突部の突出側端面及びロック突部
の突出側端面を摺接してロック突部の前方（係合突部か
らみれば後方）に復元係合する。このスライド動作によ
りコネクタ完全嵌合が確認される。
【００１０】
【実施例】図１〜８は本発明に係るコネクタ嵌合検知構
造の一実施例を示すものである。図１で、１は合成樹脂
製の雄コネクタハウジング、２は該雄コネクタハウジン
グ１に装着される合成樹脂製の嵌合検知部材を示す。該
雄コネクタハウジング１の上壁３には可撓ロックアーム
４が突出形成され、該嵌合検知部材２は可撓ロックアー
ム４上に保持される。該可撓ロックアーム４は該上壁３
の前端方から立ち上げられた左右一対の側板部５，５
と、該一対の側板部５，５の中間方を連結する板片状の
ロック突部６と、該一対の側板部５，５の後端方を連結
する水平な押圧板部７とにより構成される。
【００１１】該ロック突部６は側板部５の上端面から上
方に突出して側板部５の後端方すなわち押圧板部７に向
けて枠状に延長し、この枠状部８の内側に相手雌コネク
タハウジング９側（図３）のロック突起１０に対する係
合空間１１を構成する。該押圧板部７は中央に後端から
切欠された切欠部１２を有し、該押圧板部７の両側には
嵌合検知部材２に対する一対のガイドレール部１３，１
３が前記側板部５，５よりも外側に突出して形成されて
いる。さらに該押圧板部７には該切欠部１２の両側にお
いて一対のガイド溝１４，１４が形成されている。該ガ
イド溝１４は押圧板部７の前端から後端方に向けて切欠
形成され、後端方において停止端１４ａを有する。
【００１２】前記嵌合検知部材２は、図２にも示す如く
可撓ロックアーム４の押圧板部７上に被さる操作板部１
６と、該操作板部１６の下側において後端部から前方へ
延びる可撓検知アーム１７とにより構成される。該操作
板部１６の両側は下方内側に向けて鉤状に屈曲し、前記
ガイドレール部１３に対する係合片１８を構成してい
る。また図４に示す如く該操作板部１６の内面には前記
ガイド溝１４に対する停止突起１９が形成されている。
【００１３】前記可撓検知アーム１７は操作板部１６の
中央に位置して下側にやや湾曲した形状を呈し、先端部
を操作板部１６の前端よりも前方に突出させている。該
検知アーム１７の先端部には前記ロック突部６に対する
上向きの係止突部２０が形成され、該係止突部２０の前
方には断面略三角形状の細先部２１が延長している。該
係止突部２０は前方に向けてやや傾斜し、前方鋭角面２
０ａと後方鈍角面（緩斜面）２０ｂとを有する。
【００１４】該嵌合検知部材２は図３の如く端子付電線
２２を後部開口２３から収容した雄コネクタ２４におけ
る可撓ロックアーム４に装着され、該雄コネクタ２４は
相手雌コネクタ２５に挿入嵌合される。この際、該可撓
ロックアーム４は図４の如く雌コネクタハウジング９の
上部嵌合室２６内に挿入され、ロック突部６を嵌合室入
口側の係合突部１０に乗り越し係合させる。嵌合検知部
材２はロックアーム４と一体的に移動する。雄コネクタ
ハウジング１内に挿入された雌端子２２ａはハウジング
後部でリヤホルダ２７により二重係止される。
【００１５】図５〜８は嵌合検知部材２の作用を示すも
のであり、図５のコネクタ嵌合前において嵌合検知部材
２は可撓ロックアーム４の押圧板部７上に操作板部１６
を重合させ、可撓検知アーム１７を左右の側板部５の間
に挿通して、先端方の係止突部２０をロック突部６の後
端に当接させて、ロックアーム４の後部寄りに保持され
る。ここで前記ガイドレール部１３（図１）には係合片
１８が、またガイド溝１４には停止突起１９がそれぞれ
前方向スライド可能に係合している。該停止突起１９は
ガイド溝１４の終端（停止端）１４ａに当接して嵌合検
知部材２の後抜けを防いでいる。
【００１６】そして図６のコネクタ嵌合に際して、可撓
ロックアーム４のロック突部６が雌コネクタハウジング
９の係合突部１０に摺接してロックアーム４が下方に撓
むに従い、嵌合検知部材２はロックアーム４の撓み空間
２９内でロックアーム４と一体に下降する。さらに図７
のコネクタ完全嵌合状態においてロック突部６が係合突
部１０を乗り越えて係合突部１０の後端側に係合するこ
とでロックアーム４が復元する。この際、嵌合検知部材
２の可撓検知アーム１７は係止突部２０の頂点２０ｃ
（図６）を雌コネクタハウジング９の係合突部１０の突
出側端面（下端面）１０ａに当接させた状態で下方に撓
んだまま取り残される。雌コネククタハウジング９の係
合突部１０と可撓ロックアーム４のロック突部６との係
合状態において各突部１０，６の突出側端面（下端面）
１０ａ，６ａは同一面上に位置する。
【００１７】ここで嵌合検知部材２の後端方を矢印イ前
方に押圧すれば、操作板部１６がロックアーム４の押圧
板部７上を前方にスライドし、検知アーム１７の垂直基
部１７ａが押圧板部１６の切欠部１２内に進入して、検
知アーム１７の係止突部２０が前記係合突部１０とロッ
ク突部６との突出側端面（下端面）１０ａ，６ａ上を前
方に摺接して、図８の如くロック突部６の前方に復元し
係合する。また該操作板部１６の前端方１６ａは雌コネ
クタハウジング９の前端方に重合して位置する。この嵌
合検知部材２のスライド操作により雄・雌コネクタ２
４，２５（図４）の完全嵌合が確認される。
【００１８】すなわち図６のコネクタ不完全嵌合状態に
おいては可撓検知アーム１７の係止突部２０の前方鋭角
面２０ａがロックアーム４のロック突部６に当接してい
るから、嵌合検知部材２のスライド操作が阻止され、コ
ネクタ嵌合不良が検知される。また、ロックアーム４の
撓み動作の際に検知アーム１７が撓まないから、ロック
アーム４の操作力が増大せず、コネクタの嵌合及び離脱
をスムーズに行える。また、図５の嵌合検知部材２の初
期装着状態（仮係止状態）において操作板部１６がロッ
クアーム４後部の押圧板部７上に位置するから、嵌合検
知部材２が雄コネクタハウジング１の後方に突出するこ
とがない。
【００１９】なお、雄・雌コネクタ２４，２５（図４）
の離脱に際しては、図８の状態から図７の如くに嵌合検
知部材２を後方にスライドさせ、図６の如く該嵌合検知
部材２の操作板部１６を下方に押してロックアーム４を
撓ませてロック解除させる。嵌合検知部材２の後退に際
しては係止突部２０の後方緩斜面２０ｂ（図８）がロッ
ク突部６に摺接してスムーズにスライドを行わせる。
【００２０】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、嵌合検
知部材がコネクタハウジングの可撓ロックアーム上に保
持されて該ロックアームよりも後方に突出することがな
いから、搬送途中等での外力による嵌合検知部材の不意
な外れや、ハウジング後方からの端子自動挿入時におけ
る挿入ストローク不足が起こらない。さらに、コネクタ
嵌合の際に嵌合検知部材の検知アームがロックアームと
一体に撓むことがないから、コネクタ嵌合に要する力が
従来のように増加することがなく、またコネクタ離脱時
におけるロックアームの操作力も高くならず、スムーズ
なコネクタ嵌合及び離脱作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコネクタ嵌合検知構造の一実施例
を示す分解斜視図である。
【図２】嵌合検知部材を示す斜視図である。
【図３】雄・雌コネクタを嵌合させる状態の分解斜視図
である。
【図４】コネクタ嵌合状態の縦断面図である。
【図５】嵌合検知部材の作用としてコネクタ嵌合前の状
態を示す要部縦断面図である。
【図６】同じくコネクタ嵌合途中の状態を示す要部縦断
面図である。
【図７】同じくコネクタ完全嵌合時の状態を示す要部縦
断面図である。
【図８】同じく嵌合検知部材を操作した状態の要部縦断
面図である。
【図９】従来例におけるコネクタ嵌合前の状態を示す縦
断面図である。
【図１０】同じくコネクタ嵌合途中の状態を示す縦断面
図である。
【図１１】同じくコネクタ完全嵌合状態を示す縦断面図
である。
【図１２】同じく嵌合検知部材を操作した状態の縦断面
図である。
【符号の説明】
１ 雄コネクタハウジング ２ 嵌合検知部材 ４ 可撓ロックアーム ６ ロック突部 ６ａ，１０ａ 突出側端面 ７ 押圧板部 ９ 雌コネクタハウジング １０ 係合突部 １３ ガイドレール部 １６ 操作板部 １７ 可撓検知アーム １８ 係合片 ２０ 係止突部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 可撓ロックアームを有する一方のコネク
    タハウジングに嵌合検知部材を装着し、該可撓ロックア
    ームのロック突部に対する係合突部を有する他方のコネ
    クタハウジングに該一方のコネクタハウジングを嵌合さ
    せた際に、該嵌合検知部材がコネクタ嵌合方向にスライ
    ド可能であるコネクタ嵌合検知構造において、該可撓ロ
    ックアームが該嵌合検知部材に対するスライド用のガイ
    ド部を有し、該嵌合検知部材が、該ガイド部に対する係
    合部と、前記ロック突部に対するロックアーム復元方向
    の係止突部を有する可撓検知アームとを具備し、コネク
    タ嵌合状態において該係止突部が前記係合突部とロック
    突部との突出側端面に摺接可能であることを特徴とする
    コネクタ嵌合検知構造。
  2. 【請求項２】 前記ガイド部が前記可撓ロックアームの
    押圧板部に形成され、前記嵌合検知部材が、該押圧板部
    上に係合する操作板部を有し、該操作板部に該ガイド部
    に対する前記係合部が形成され、前記可撓検知アームが
    該操作板部から連成されて該押圧板部に対してロックア
    ーム撓み方向に位置することを特徴とする請求項１記載
    のコネクタ嵌合検知構造。
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