JPH08133107A - 電動パワーステアリング用コントロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング用コントロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング装置

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JPH08133107A
JPH08133107A JP6295558A JP29555894A JPH08133107A JP H08133107 A JPH08133107 A JP H08133107A JP 6295558 A JP6295558 A JP 6295558A JP 29555894 A JP29555894 A JP 29555894A JP H08133107 A JPH08133107 A JP H08133107A
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motor
value
current
steering
electric current
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JP6295558A
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Akio Okamura
彰夫 岡村
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動パワーステアリング装置に用いられるコ
ントロールユニットと電動パワーステアリング装置にお
いて、モータ温度を検出するセンサを用いることなく、
モータの端子間電圧からモータ温度を推定し、これに基
づいてパワーコントロールすることにより、構成簡単に
して過熱保護機能を実現し、コストダウンを図る。 【構成】 モータの端子間電圧にモータ電流を乗じた値
の平均値又は積分値に応じて、モータへ供給する最大電
流値を制限する。これにより、モータの電機子抵抗は温
度上昇に伴い高くなる現象があることから、モータの相
対温度変化の推定が可能となり、加熱保護のためのパワ
ーコントロールが可能となる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの出力でハンド
ルの操舵力を補助するようにした電動パワーステアリン
グ装置に用いられるコントロールユニットとそれを用い
た電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動パワーステアリング装置にお
いて、モータ駆動用パワー素子が過熱により故障するの
を防止するために、パワー素子が取付けられた放熱ブロ
ックに温度センサを設け、パワー素子の温度を監視し、
もって、異常過熱にならないように通電制御するように
したものがある。また、モータを保護するため、モータ
にも温度センサを設け、モータの温度を監視し、同様に
制御するものがある。さらには、コストダウンを目的に
放熱ブロックの温度センサを無くし、以下の方法で両者
の過熱保護を行うようにしたものがある。すなわち、モ
ータとパワー素子の各温度上昇特性では、モータの温度
上昇の方が速いことに注目し、モータ温度が所定値以上
になるとパワーダウン(最大電流値を低減)し、再び、
所定値以下になるとパワーアップ(最大電流値を元に戻
す)というパワーコントロールを行うものである。そし
て、実用上このパワーコントロールのみでパワー素子が
破壊に至らない程度に放熱ブロックを設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
更なるコストダウン要求の中、温度センサを用いると、
どうしても高価となり、また、温度センサと制御回路と
のコネクタ配線/インタフェース回路も必要であって、
これらは、電動パワーステアリング装置の小型化・ロー
コスト化の阻害要因となっていた。また、モータに温度
センサを設けることなく、モータの平均電流検出値に応
じて最大電流値を制限する方法もあるが、この方法で
は、モータ電流はモータ損失熱量には比例しないので、
モータの定格温度以上で使用してしまう可能性が高い。
また、実車においてフルアシスト(最大電流)状態でイ
グニションのON/OFFを繰り返した場合、モータの
相対温度上昇分が分かるだけで、絶対温度が分からない
ので、過熱によりモータ破損まで至る可能性があった。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、モ
ータ温度を検出するセンサを用いることなく、モータの
端子間電圧からモータ温度を推定し、これに基づいてパ
ワーコントロールすることにより、構成簡単にして過熱
保護機能を実現することができると共にコストダウンが
図れる電動パワーステアリング装置に用いられるコント
ロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ハンドル操舵の補助力を発生する
モータを有した電動パワーステアリング装置に用いられ
るコントロールユニットにおいて、モータの端子間電圧
の平均値又は積分値に応じて、モータへ供給する最大電
流値を制限する最大電流制限手段を備えたものである。
また、請求項2の発明は、ハンドル操舵の補助力を発生
するモータを有した電動パワーステアリング装置に用い
られるコントロールユニットにおいて、モータの端子間
電圧にモータ電流を乗じた値の平均値又は積分値に応じ
て、モータへ供給する最大電流値を制限する最大電流制
限手段を備えたものである。また、請求項3の発明は、
請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング用コン
トロールユニットにおいて、操舵トルク又はモータ電流
が所定値以上の時に、モータの端子間電圧をモータ電流
で除した値の平均値又は積分値に応じて、モータへ供給
する最大電流値の制御に補正をかける最大電流制御補正
手段を備えたものである。また、請求項4の発明は、ハ
ンドルの操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、ハ
ンドルの操舵を補助する力を発生するモータと、操舵ト
ルクセンサからの信号を受けてモータへ供給する電流を
制御するコントロールユニットとを備えた電動パワース
テアリング装置において、コントロールユニットは、モ
ータの端子間電圧の平均値又は積分値に応じて、モータ
へ供給する最大電流値を制限する最大電流制限手段を備
えたものである。また、請求項5の発明は、ハンドルの
操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、ハンドルの
操舵を補助する力を発生するモータと、操舵トルクセン
サからの信号を受けてモータへ供給する電流を制御する
コントロールユニットとを備えた電動パワーステアリン
グ装置において、コントロールユニットが、モータの端
子間電圧にモータ電流を乗じた値の平均値又は積分値に
応じて、モータへ供給する最大電流値を制限する最大電
流制限手段を備えたものである。また、請求項6の発明
は、請求項4又は5に記載の電動パワーステアリング装
置において、コントロールユニットが、操舵トルク又は
モータ電流が所定値以上の時に、モータの端子間電圧を
モータ電流で除した値の平均値又は積分値に応じて、モ
ータへ供給する最大電流値の制御に補正をかける最大電
流制御補正手段を備えたものである。
【0006】
【作用】上記の構成の請求項1の電動パワーステアリン
グ用コントロールユニットにおいて、最大電流制限手段
は、モータの端子間電圧の平均値又は積分値に応じて、
モータへ供給する最大電流値を制限する。これにより、
モータの電機子抵抗は温度上昇に伴い高くなる現象があ
ることから、モータ温度を検出するセンサを用いること
なく、端子間電圧よりモータの相対温度変化の推定が可
能となり、加熱保護のためのパワーコントロールが可能
となる。また、請求項2の電動パワーステアリング用コ
ントロールユニットにおいて、最大電流制限手段は、モ
ータの端子間電圧にモータ電流を乗じた値の平均値又は
積分値に応じて、モータへ供給する最大電流値を制限す
る。これにより、モータの損失電力の積分値に基づくモ
ータの相対温度変化を推定でき、加熱保護を図ったパワ
ーコントロールが可能となる。また、請求項3の電動パ
ワーステアリング用コントロールユニットにおいて、最
大電流制御補正手段は、操舵トルク又はモータ電流が所
定値以上の時に、モータの端子間電圧をモータ電流で除
した値の平均値又は積分値に応じて、モータへ供給する
最大電流値の制御に補正をかけるので、上記の作用に加
えて、モータ電機子抵抗算出値からモータの絶対温度に
近いものが推定でき、より的確に加熱保護を図ったパワ
ーコントロールが可能となる。また、請求項4の電動パ
ワーステアリング装置において、コントロールユニット
の最大電流制限手段は、モータの端子間電圧の平均値又
は積分値に応じてモータへ供給する最大電流値を制限す
るので、請求項1と同等の作用が得られる。また、請求
項5の電動パワーステアリング装置において、コントロ
ールユニットの最大電流制限手段は、モータの端子間電
圧にモータ電流を乗じた値の平均値又は積分値に応じて
モータへ供給する最大電流値を制限するので、請求項2
と同等の作用が得られる。また、請求項6の電動パワー
ステアリング装置において、コントロールユニットの最
大電流制御補正手段は、操舵トルク又はモータ電流が所
定値以上の時に、モータの端子間電圧をモータ電流で除
した値の平均値又は積分値に応じてモータへ供給する最
大電流値の制御に補正をかけるので、請求項3と同等の
作用が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は電動パワーステアリング装置
の概略構成図である。電動パワーステアリング装置は、
運転者が操舵回転力を与えるハンドル1を含み、ハンド
ル1はステアリングシャフト1aを介してピニオンギヤ
2及びラック軸3に連結され、さらに、このラック軸3
に操行車輪4が連結されている。さらに、電動パワース
テアリング装置は、ハンドル1に加えられる操舵トルク
を検出する操舵トルクセンサ5と、ハンドル1の操舵に
必要な補助駆動力を発生するモータ6と、このモータ6
の補助駆動力をラック軸3に与える補助駆動機構7と、
操舵トルクセンサ5により検出した操舵トルクを受けて
モータ6への通電量を制御するコントロール装置8(コ
ントロールユニット)を有する。このコントロール装置
8には、車速センサ9からの車速信号も入力され、バッ
テリ10から電源が供給されている。
【0008】図2は、電動パワーステアリング装置の具
体構成図である。コントロール装置8は、電動パワース
テアリング装置の全体を制御するCPU21と、このC
PU21により制御されモータ6を駆動制御するモータ
駆動回路22と、モータの電流/電圧を検出してCPU
21に入力するモータ電流/電圧検出回路23と、モー
タ電流が所定の許容値を越えた場合に電流値を制限する
フェイルセーフ回路24と、フェイルセーフのためにモ
ータ駆動回路22への電源を通電/遮断制御するリレー
回路25及びリレー接点26等を備えている。CPU2
1には、操舵トルクセンサ5、車速センサ9からの検出
信号の他に、エンジン回転数信号27が入力される。ま
た、イグニションキースイッチ28がONされること
で、リレー回路25が動作し、モータ駆動回路22に電
源が供給されるようになっている。CPU21は、操舵
トルクセンサ5により検出した操舵トルクに応じてモー
タ駆動回路22をパルス幅変調(PWM)することによ
り、操舵に要する力の補助力を発生するようにモータ6
を通電制御する。
【0009】図3は、図2のモータ駆動回路22及びモ
ータ電流/電圧検出回路23の部分の具体構成を示す回
路図である。上記モータ駆動回路22は、FET駆動回
路22aと、ブリッジ接続されたパワー素子である電界
効果トランジスタFET1〜FET4(以下、FETと
いう)とからなり、モータ6の端子はブリッジの中点間
に接続されている。FET駆動回路22aは過電流検出
時に通電を禁止する禁止回路を付設している。また、上
記モータ電流/電圧検出回路23は、電流検出回路23
aと、端子電圧検出回路23b(地絡検出)とからな
る。電流検出回路23aは、モータ電流が流れるシャン
ト抵抗RSの両端から信号を得ている。端子電圧検出回
路23bは、モータ6の両端端子A,Bの電圧を検出す
る。インターフェイス25aは、リレー回路25に相当
する。昇圧回路29は、CPU21からのパルスにより
駆動され、FET駆動回路22aへ昇圧電圧を印加する
ものである。
【0010】図4は、操舵トルクセンサ検出値とモータ
駆動電流(操舵アシストトルク)との関係図である。図
に示されるように、モータ駆動電流は、モータの耐熱性
等を考慮して最大電流に制限を与えており、しかも、据
切り時や低車速時に比べて高車速時の方が、同じ操舵ト
ルクに対してモータ駆動電流を減少させている。なお、
+,−は操舵の左右各方向に対応する。
【0011】図5は、CPU21により実行されるモー
タ制御機能のブロック図である。操舵トルクセンサ5か
らの操舵トルク検出信号は、トルクセンサ入力部31を
介し、また、車速センサ9からの車速信号は、車速セン
サ入力部33、車速係数演算部34を経て、電流指令演
算部32に入力される。電流制御部35は、電流指令演
算部32からの電流指令値とモータ電流検出回路23a
からの検出電流とに応じてモータ駆動回路22を駆動制
御する。また、モータ端子(左右)電圧検出回路23b
からの検出電圧は、モータ端子間電圧検出部36を介し
てモータ温度推定部37に入力される。モータ温度推定
部37は、検出したモータ端子電圧とモータ電流検出回
路23aからの検出電流とからモータ温度を推定する。
この推定モータ温度に応じて最大電流制限手段38は最
大電流制限値を決定し、これを電流指令演算部32に出
力する。また、電流指令演算部32には、トルク微分値
演算部39の出力も入力される。
【0012】上記のように構成された電動パワーステア
リング装置の動作、特に、モータ電流制御について、図
6のフローチャートを参照して説明する。電動パワース
テアリング装置のイグニションキースイッチ28がON
されると、コントロール装置8に電源が供給され、CP
U21は、不図示のメインフローチャートにより、操舵
トルクセンサ5からの操舵トルク検出信号、モータ電流
検出回路23aからモータ電流、端子電圧検出回路23
bからのモータ端子間電圧等を読込み、電流指令演算部
32、電流制御部35、最大電流制限手段38等により
モータ電流を制御する。このメインフローチャートから
所定のインターバルにて図6のサブルーチンに入る。
【0013】このサブルーチンでは、センサレスにて、
モータ6やパワー素子の過熱保護を図るために、操舵ト
ルク入力の平均値又はモータ電流平均値が予め定めた規
定値よりも大きいかを調べ(S1)、通常運転中(ハン
ドルがロック状態等でない)においては、操舵トルク又
はモータ電流の平均値は該規定値よりも小さいので(S
1でNO)、S2に進み、モータ電流とモータ端子間電
圧の積(モータ損失電力)の単位時間積分値を算出し、
これをPMとする。PMが、過熱保護の観点から定めた
許容し得る最大の値である規定値1よりも大きいかを調
べ(S3)、規定値1よりも大きくなければ(S3でN
O)、次に、PMが、規定値1よりも小さい所定の規定
値2よりも小さいかを調べ(S5)、規定値2よりも小
さくなければ(S5でNO)、モータ最大電流値を制限
する必要がないとして、本サブルーチンから抜ける。S
3において、PMが、規定値1よりも大きくなると(S
3でYES)、モータ最大電流値制限を行うべく最大電
流値ILIMnを算出し、これに基づいてモータ最大値を低
減する(S4)。上記のような動作を行うことによっ
て、モータ損失電力の積分値によるモータの相対温度変
化の推定より行なう最大電流値制限が行われる。また、
S5において、PMが、規定値2よりも小さくなると
(S5でYES)、上記モータ最大電流値制限を解除す
べく最大電流値ILIMnを算出し、これに基づいてモータ
最大値を復帰させる(S6)。
【0014】また、フルアシスト状態にあって、トルク
又はモータ電流平均値が規定値よりも大きくなると、S
1でYESとなり、S7に進み、これが今回の運転で1
回目であれば(S7でYES)、モータ端子間電圧をモ
ータ電流で除して電機子抵抗値RMを算出する(S
8)。この電機子抵抗値RMによりモータ最大電流制限
値補正を行うための最大電流制限値ILIM0を求め(S
9)、次いで、最大電流制限値ILIM0が、現在の最大電
流値ILIMnよりも小さいかを調べ(S10)、小さけれ
ば(S10でYES)、安全側を取って最大電流制限値
ILIM0を現在の最大電流値ILIMnとし(S11)、小さ
くなければ(S10でNO)、補正は行わず現在の最大
電流値ILIMnのままとする(S12)。なお、S7で1
回目でなければ、S2に進む。上記のような動作を行う
ことによって、トルク大・電流大の時の電機子抵抗算出
値から、モータの絶対温度に近いものが推定でき、この
結果、更に、上記S4で求めた最大電流値制限を補正す
ることができ、フルアシスト状態でイグニションのON
/OFFの繰り返しのような状況においても、早いタイ
ミングでパワーダウン対応ができる。
【0015】フルアシスト状態での通常時において最大
電流制限を行った場合のモータ温度の変化を図7に示
す。この動作は、従来においても本実施例においても同
様である。フルアシスト状態でのイグニションのON/
OFFの繰り返しのような状況において従来方法により
最大電流制限を行った場合のモータ温度の変化を図8に
示し、本実施例により最大電流制限を行った場合のモー
タ温度の変化を図9に示す。図8の従来の場合は、モー
タ温度が異常に上昇し、モータ破損に至るのに対して、
図9の本実施例の場合は、モータ温度が異常に上昇する
ことはなく、モータ破損に至ることはない。このように
して、モータ温度センサ及びそのインターフェース回路
を用いることなく、モータ等の過熱保護を低コストに行
うことでできる。
【0016】電機子抵抗算出値からセンサレスにてモー
タの絶対温度に近いものが推定できる理由を以下に説明
する。モータ端子間電圧値Eには、下記のように、モー
タ回転(ω)時には逆電圧を含むので、モータ端子間電
圧値Eをモータ電流値Iで除した値は、必ずしも電機子
抵抗値Rにはならない。
【数1】 E/I=(R・I+KE ・ω)/I=R+KE ・ω/I KE :逆起電力定数 但し、ブラシ電圧降下は無視
する。
【0017】しかしながら、操舵トルク値又はモータ電
流値が或る程度大きく継続している時は、モータがほと
んど回転状態ではないと仮定できるので、KE ・ω/I
=0と見做して、E/I=Rとできる。モータ電機子抵
抗値は、図10に示すように温度上昇に伴い高くなる。
図10(a)(b)(c)は、モータ温度が−30℃,
25℃,158℃の時にモータ端子間に5Vステップの
電圧を印加した時のモータ電流波形を示している。
【0018】なお、上記のフローチャートでは、図2に
示した車速センサ9からの車速に応答した制御や、エン
ジン回転数信号27を用いた制御処理については示して
いないが、これら車速感応やエンジン回転数検出をも、
操舵トルクの値と共に考慮してモータ電流制限を行うよ
うにすれば、より一層的確な制御が可能となる。また、
モータ電流低減の方法としては、上記のようなモータ電
流の最大値の制限の他にも、モータ電流の平均値を制限
する方法等も考えられる。また、電流最大値等を求める
際に、上記フローチャートでは、演算により求める方法
を説明したが、演算に代えてテーブルを用いる方法でも
よい。
【0019】
【発明の効果】以上のように請求項1又は4の発明に係
る電動パワーステアリング用コントロールユニット又は
電動パワーステアリング装置によれば、モータの端子間
電圧の平均値又は積分値に応じて、モータへ供給する最
大電流値を制限することにより、モータ温度センサ及び
インターフェース回路を用いることなく、モータの過熱
保護を行え、低コスト化、小型化が可能となる。請求項
2又は5の発明に係る電動パワーステアリング用コント
ロールユニット又は電動パワーステアリング装置によれ
ば、モータの端子間電圧にモータ電流を乗じた値の平均
値又は積分値に応じて、モータへ供給する最大電流値を
制限することにより、モータ損失電力の積分値によるモ
ータの相対温度変化の推定より行なう最大電流値制限が
可能となり、モータの過熱保護を的確に行え、しかも低
コスト化、小型化が可能となる。請求項3又は6の発明
に係る電動パワーステアリング用コントロールユニット
又は電動パワーステアリング装置によれば、モータの端
子間電圧をモータ電流で除した値の平均値又は積分値に
応じて、モータへ供給する最大電流値の制御に補正をか
けるので、上記の効果に加えて、モータの絶対温度に近
いものが推定でき、フルアシスト状態でイグニションO
N/OFFの繰り返しのような状況においても早期にパ
ワーダウン対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電動パワーステアリン
グ装置の概略構成図である。
【図2】電動パワーステアリング装置の具体構成図であ
る。
【図3】電動パワーステアリング装置におけるモータ駆
動回路部分の具体構成を示す回路図である。
【図4】操舵トルクセンサ検出値とモータ駆動電流との
関係図である。
【図5】電動パワーステアリング装置におけるCPUに
より実行されるモータ制御機能のブロック図である。
【図6】電動パワーステアリング装置におけるモータ電
流制御動作を示すフローチャートである。
【図7】フルアシスト状態での通常時の最大電流制限を
行った場合のモータ温度の変化を示す図である。
【図8】フルアシスト状態で従来方法により最大電流制
限を行った場合のモータ温度の変化を示す図である。
【図9】本実施例方法により最大電流制限を行った場合
のモータ温度の変化を示す図である。
【図10】各種温度状態でモータ端子間に電圧を印加し
た時のモータ電流波形を示す図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 5 操舵トルクセンサ 6 モータ 8 コントロール装置 21 CPU 22 モータ駆動回路 23 モータ電流/電圧検出回路 32 電流指令演算部 37 モータ温度推定部 38 最大電流制限手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 119:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル操舵の補助力を発生するモータ
    を有した電動パワーステアリング装置に用いられるコン
    トロールユニットにおいて、 前記モータの端子間電圧の平均値又は積分値に応じて、
    前記モータへ供給する最大電流値を制限する最大電流制
    限手段を備えたことを特徴とする電動パワーステアリン
    グ用コントロールユニット。
  2. 【請求項2】 ハンドル操舵の補助力を発生するモータ
    を有した電動パワーステアリング装置に用いられるコン
    トロールユニットにおいて、 前記モータの端子間電圧に前記モータ電流を乗じた値の
    平均値又は積分値に応じて、前記モータへ供給する最大
    電流値を制限する最大電流制限手段を備えたことを特徴
    とする電動パワーステアリング用コントロールユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 操舵トルク又はモータ電流が所定値以上
    の時に、前記モータの端子間電圧を前記モータ電流で除
    した値の平均値又は積分値に応じて、前記モータへ供給
    する最大電流値の制御に補正をかける最大電流制御補正
    手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    電動パワーステアリング用コントロールユニット。
  4. 【請求項4】 ハンドルの操舵トルクを検出する操舵ト
    ルクセンサと、前記ハンドルの操舵を補助する力を発生
    するモータと、前記操舵トルクセンサからの信号を受け
    て前記モータへ供給する電流を制御するコントロールユ
    ニットとを備えた電動パワーステアリング装置におい
    て、 前記コントロールユニットは、前記モータの端子間電圧
    の平均値又は積分値に応じて、前記モータへ供給する最
    大電流値を制限する最大電流制限手段を備えたことを特
    徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 ハンドルの操舵トルクを検出する操舵ト
    ルクセンサと、前記ハンドルの操舵を補助する力を発生
    するモータと、前記操舵トルクセンサからの信号を受け
    て前記モータへ供給する電流を制御するコントロールユ
    ニットとを備えた電動パワーステアリング装置におい
    て、 前記コントロールユニットは、前記モータの端子間電圧
    に前記モータ電流を乗じた値の平均値又は積分値に応じ
    て、前記モータへ供給する最大電流値を制限する最大電
    流制限手段を備えたことを特徴とする電動パワーステア
    リング装置。
  6. 【請求項6】 前記コントロールユニットは、操舵トル
    ク又はモータ電流が所定値以上の時に、前記モータの端
    子間電圧をモータ電流で除した値の平均値又は積分値に
    応じて、前記モータへ供給する最大電流値の制御に補正
    をかける最大電流制御補正手段を備えたことを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の電動パワーステアリング装
    置。
JP6295558A 1994-11-04 1994-11-04 電動パワーステアリング用コントロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング装置 Withdrawn JPH08133107A (ja)

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JP6295558A JPH08133107A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 電動パワーステアリング用コントロールユニットとそれを用いた電動パワーステアリング装置

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