JPH0740041A - ボックスフランジ溶接装置 - Google Patents
ボックスフランジ溶接装置Info
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- JPH0740041A JPH0740041A JP21087793A JP21087793A JPH0740041A JP H0740041 A JPH0740041 A JP H0740041A JP 21087793 A JP21087793 A JP 21087793A JP 21087793 A JP21087793 A JP 21087793A JP H0740041 A JPH0740041 A JP H0740041A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】建築鉄骨の角形鋼の接続部に設けられるボック
スフランジを構成する角筒部とフランジ板との溶接を行
なうためのボックスフランジ溶接装置に関する。 【構成】長さ方向の所定位置に溶接部位を有するワーク
を、ワークの中心線を水平方向に向けた状態で回転させ
るワーク回転機構と、前記ワークに対して所定の間隔に
保持され、かつ水平方向にウイービング自在とした溶接
トーチとを備えたボックスフランジ溶接装置において、
ワーク回転機構をワークの長さ方向に沿って移動可能に
保持する移動機構と、各溶接部位の溶接に際して溶接ト
ーチの向きを反転させる反転機構とを有するようにした
ことを特徴とする。 【効果】ワークの所定位置のそれぞれの溶接部位の溶接
に際しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの
向きを反転させる動作のみで簡単に対応することがで
き、溶接作業の自動化に適したボックスフランジ溶接装
置を提供することができる。
スフランジを構成する角筒部とフランジ板との溶接を行
なうためのボックスフランジ溶接装置に関する。 【構成】長さ方向の所定位置に溶接部位を有するワーク
を、ワークの中心線を水平方向に向けた状態で回転させ
るワーク回転機構と、前記ワークに対して所定の間隔に
保持され、かつ水平方向にウイービング自在とした溶接
トーチとを備えたボックスフランジ溶接装置において、
ワーク回転機構をワークの長さ方向に沿って移動可能に
保持する移動機構と、各溶接部位の溶接に際して溶接ト
ーチの向きを反転させる反転機構とを有するようにした
ことを特徴とする。 【効果】ワークの所定位置のそれぞれの溶接部位の溶接
に際しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの
向きを反転させる動作のみで簡単に対応することがで
き、溶接作業の自動化に適したボックスフランジ溶接装
置を提供することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主に建築鉄骨の角形
鋼の接続部に設けられるボックスフランジを構成する角
筒部とフランジ板との溶接を行なうためのボックスフラ
ンジ溶接装置に関するものである。
鋼の接続部に設けられるボックスフランジを構成する角
筒部とフランジ板との溶接を行なうためのボックスフラ
ンジ溶接装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図７に示すような建築鉄骨を構成
する角形鋼１の端部の間にはボックスフランジ２が介在
しており、このボックスフランジ２と前記角形鋼１の端
部とが溶接される。そしてボックスフランジ２は、ほぼ
４角形断面の角筒部３の両端に四角形のフランジ板４を
肉盛溶接して製造される。５は溶接部である。
する角形鋼１の端部の間にはボックスフランジ２が介在
しており、このボックスフランジ２と前記角形鋼１の端
部とが溶接される。そしてボックスフランジ２は、ほぼ
４角形断面の角筒部３の両端に四角形のフランジ板４を
肉盛溶接して製造される。５は溶接部である。
【０００３】従来、この角筒部３とフランジ板４とを連
続して自動的に溶接を行なうボックスフランジ溶接装置
が開発されているが、角筒部３の両端のそれぞれのボッ
クスフランジの溶接に際しては、角筒部３をその保持機
構とともに溶接トーチから外れた位置まで移動させ、角
筒部３の向きを変えて上記保持機構に再度取り付け、溶
接トーチの位置をほとんど変えないで溶接するようにな
っている。そして、角筒部３の吊り上げ機構が装置に付
設されている。
続して自動的に溶接を行なうボックスフランジ溶接装置
が開発されているが、角筒部３の両端のそれぞれのボッ
クスフランジの溶接に際しては、角筒部３をその保持機
構とともに溶接トーチから外れた位置まで移動させ、角
筒部３の向きを変えて上記保持機構に再度取り付け、溶
接トーチの位置をほとんど変えないで溶接するようにな
っている。そして、角筒部３の吊り上げ機構が装置に付
設されている。
【０００４】
【解決しようとする問題点】しかしながら、上記ボック
スフランジ溶接装置においては角筒部を吊り上げ機構に
よっていちいち向きを変える必要があって溶接の準備に
非常に手間がかかり、量産性を損なう原因となってい
た。
スフランジ溶接装置においては角筒部を吊り上げ機構に
よっていちいち向きを変える必要があって溶接の準備に
非常に手間がかかり、量産性を損なう原因となってい
た。
【０００５】この発明のボックスフランジ溶接装置は従
来例の上記欠点を解消しようとするもので、ワーク回転
機構の水平移動手段と溶接トーチの向きを反転させる反
転手段とを備えることにより、溶接作業の自動化にさら
に適したボックスフランジ溶接装置を提供しようとする
ものである。
来例の上記欠点を解消しようとするもので、ワーク回転
機構の水平移動手段と溶接トーチの向きを反転させる反
転手段とを備えることにより、溶接作業の自動化にさら
に適したボックスフランジ溶接装置を提供しようとする
ものである。
【０００６】
【問題点を解決するための手段】すなわちこの発明のボ
ックスフランジ溶接装置は、長さ方向の所定位置に溶接
部位を有するワークを、ワークの中心線を水平方向に向
けた状態で回転させるワーク回転機構と、前記ワークに
対して所定の間隔に保持され、かつ水平方向にウイービ
ング自在とした溶接トーチとを備えたボックスフランジ
溶接装置において、ワーク回転機構をワークの長さ方向
に沿って移動可能に保持する移動機構と、各溶接部位の
溶接に際して溶接トーチの向きを反転させる反転機構と
を有するようにしたことを特徴とするものである。
ックスフランジ溶接装置は、長さ方向の所定位置に溶接
部位を有するワークを、ワークの中心線を水平方向に向
けた状態で回転させるワーク回転機構と、前記ワークに
対して所定の間隔に保持され、かつ水平方向にウイービ
ング自在とした溶接トーチとを備えたボックスフランジ
溶接装置において、ワーク回転機構をワークの長さ方向
に沿って移動可能に保持する移動機構と、各溶接部位の
溶接に際して溶接トーチの向きを反転させる反転機構と
を有するようにしたことを特徴とするものである。
【０００７】そして上記溶接トーチの向きを反転させる
反転機構が、ワークの中心線に対して直角とした回転軸
によって回転する回転機構からなることも特徴の１つで
ある。
反転機構が、ワークの中心線に対して直角とした回転軸
によって回転する回転機構からなることも特徴の１つで
ある。
【０００８】
【作用】この発明のボックスフランジ溶接装置によれ
ば、ワーク回転機構の水平移動手段と溶接トーチの向き
を反転させる反転手段とを備えることにより、ワークの
所定位置のそれぞれの溶接部位の溶接に際しても、ワー
ク回転機構の水平移動と溶接トーチの向きを反転させる
動作のみで簡単に対応することができ、溶接作業の自動
化にさらに適したボックスフランジ溶接装置を提供する
ことができるようになった。
ば、ワーク回転機構の水平移動手段と溶接トーチの向き
を反転させる反転手段とを備えることにより、ワークの
所定位置のそれぞれの溶接部位の溶接に際しても、ワー
ク回転機構の水平移動と溶接トーチの向きを反転させる
動作のみで簡単に対応することができ、溶接作業の自動
化にさらに適したボックスフランジ溶接装置を提供する
ことができるようになった。
【０００９】またワークを吊り上げ機構によっていちい
ち向きを変える必要がなく、溶接の準備に何ら手間がか
からなくなり、量産にふさわしい生産体制を整えること
ができる。
ち向きを変える必要がなく、溶接の準備に何ら手間がか
からなくなり、量産にふさわしい生産体制を整えること
ができる。
【００１０】
【実施例】以下この発明のボックスフランジ溶接装置
を、ボックスフランジを例にとって図面に基いて詳細に
説明する。
を、ボックスフランジを例にとって図面に基いて詳細に
説明する。
【００１１】図１ないし図３において、１１は基台で、
水平方向に付設されたこの基台１１上には２本の支柱１
２が所定の間隔で立設されている。前記支柱１２の間に
は水平方向にガイドレール１３が取り付けられており、
このガイドレール１３は支柱１２に沿って昇降可能で、
吊り具１４によって支柱１２の上端に取り付けた横桟１
５に係合できるようになっている。このガイドレール１
３にはスライド体１６が水平方向に移動可能に保持され
ており、スライド体１６には溶接の終ったビードの断面
形状を測定するセンサ１７と、炭酸ガス溶接機等の溶接
トーチ１８とが保持されている。
水平方向に付設されたこの基台１１上には２本の支柱１
２が所定の間隔で立設されている。前記支柱１２の間に
は水平方向にガイドレール１３が取り付けられており、
このガイドレール１３は支柱１２に沿って昇降可能で、
吊り具１４によって支柱１２の上端に取り付けた横桟１
５に係合できるようになっている。このガイドレール１
３にはスライド体１６が水平方向に移動可能に保持され
ており、スライド体１６には溶接の終ったビードの断面
形状を測定するセンサ１７と、炭酸ガス溶接機等の溶接
トーチ１８とが保持されている。
【００１２】すなわちスライド体１６には、溶接トーチ
１８およびセンサ１７を保持したブラケット２１が回転
軸２２を介して吊り下げられており、回転軸２２はスラ
イド体１６に内蔵した正逆回転モータやアクチュエータ
等からなる反転手段２３に連結されている。したがって
反転手段２３を駆動することにより、ブラケット２１を
反転させて、溶接トーチ１８およびセンサ１７の向きを
１８０°反転させることができる。
１８およびセンサ１７を保持したブラケット２１が回転
軸２２を介して吊り下げられており、回転軸２２はスラ
イド体１６に内蔵した正逆回転モータやアクチュエータ
等からなる反転手段２３に連結されている。したがって
反転手段２３を駆動することにより、ブラケット２１を
反転させて、溶接トーチ１８およびセンサ１７の向きを
１８０°反転させることができる。
【００１３】より詳細には、ブラケット２１は水平移動
シリンダ２４を保持しており、この水平移動シリンダ２
４によって駆動されガイドレール１３と直角方向に移動
する水平アーム２５が、溶接トーチ１８およびセンサ１
７を付設したハウジング２６を水平移動させる。２７は
上記水平移動シリンダ２４の下部に回転自在に軸着され
たガイドローラである。そしてスライド体１６はガイド
レール１３に沿って自在に往復動する。
シリンダ２４を保持しており、この水平移動シリンダ２
４によって駆動されガイドレール１３と直角方向に移動
する水平アーム２５が、溶接トーチ１８およびセンサ１
７を付設したハウジング２６を水平移動させる。２７は
上記水平移動シリンダ２４の下部に回転自在に軸着され
たガイドローラである。そしてスライド体１６はガイド
レール１３に沿って自在に往復動する。
【００１４】上記水平方向に伸縮自在とした水平アーム
２５を介して取付けられた炭酸ガス溶接機等の溶接トー
チ１８と、溶接部位ないし溶接の終わった前層のビード
の断面形状を検出するセンサ１７とは、それぞれ別個に
溶接作業、センシング操作を行なうよう制御される。上
記水平アーム２５は、昇降自在のガイドレール１３にブ
ラケット２１を介して吊り下げられた水平移動シリンダ
２４によって昇降自在に保持されており、またその伸縮
によって溶接トーチ１８をＹ軸方向に、上記昇降によっ
てＺ軸方向に移動かつ位置決めするようになっている。
なお前記溶接トーチ１８は、前記水平アーム２５の先端
において首振り可能とされており、ボックスフランジに
対する角度を種々調整できるようになっている。
２５を介して取付けられた炭酸ガス溶接機等の溶接トー
チ１８と、溶接部位ないし溶接の終わった前層のビード
の断面形状を検出するセンサ１７とは、それぞれ別個に
溶接作業、センシング操作を行なうよう制御される。上
記水平アーム２５は、昇降自在のガイドレール１３にブ
ラケット２１を介して吊り下げられた水平移動シリンダ
２４によって昇降自在に保持されており、またその伸縮
によって溶接トーチ１８をＹ軸方向に、上記昇降によっ
てＺ軸方向に移動かつ位置決めするようになっている。
なお前記溶接トーチ１８は、前記水平アーム２５の先端
において首振り可能とされており、ボックスフランジに
対する角度を種々調整できるようになっている。
【００１５】また前記基台１１にはワーク回転機構を、
ボックスフランジの長さ方向に沿って設けたスライドレ
ール５１上に移動可能に保持する移動機構が搭載されて
いる。ワーク回転機構およびその移動機構は下記のよう
な構成となっている。すなわち上記スライドレール５１
上にワークを挟んで一対のアーチ型支持アーム３１が支
持台５２を介して立設されている。アーチ型支持アーム
３１はワークに応じてスライドレール５１上を進退でき
るようになっている。そして支持アーム３１にはステッ
ピングモータ３４が設けられ、例えば角筒部３２および
この角筒部３２の両端に当接されたフランジ板３３から
なるワークを、その中心線を中心として回転させるよう
になっている。上記ガイドローラ２７は、この回転に連
れて角筒部３２の周囲を移動することによって倣いを兼
ねており、なおかつ溶接トーチ１８を角筒部３２上の所
定の間隔に保持している。
ボックスフランジの長さ方向に沿って設けたスライドレ
ール５１上に移動可能に保持する移動機構が搭載されて
いる。ワーク回転機構およびその移動機構は下記のよう
な構成となっている。すなわち上記スライドレール５１
上にワークを挟んで一対のアーチ型支持アーム３１が支
持台５２を介して立設されている。アーチ型支持アーム
３１はワークに応じてスライドレール５１上を進退でき
るようになっている。そして支持アーム３１にはステッ
ピングモータ３４が設けられ、例えば角筒部３２および
この角筒部３２の両端に当接されたフランジ板３３から
なるワークを、その中心線を中心として回転させるよう
になっている。上記ガイドローラ２７は、この回転に連
れて角筒部３２の周囲を移動することによって倣いを兼
ねており、なおかつ溶接トーチ１８を角筒部３２上の所
定の間隔に保持している。
【００１６】支持台５２はスライドローラ５３を介して
スライドレール５１上を走行し、所定位置をセンサによ
って検知して、支持アーム３１に設けたエアシリンダ等
で駆動するストッパ５４をスライドレール５１に当接す
ることにより、位置決めされる。この場合、それぞれ溶
接トーチ１８によって溶接する側の支持アーム３１をス
トッパ５４によって固定することが望ましい。
スライドレール５１上を走行し、所定位置をセンサによ
って検知して、支持アーム３１に設けたエアシリンダ等
で駆動するストッパ５４をスライドレール５１に当接す
ることにより、位置決めされる。この場合、それぞれ溶
接トーチ１８によって溶接する側の支持アーム３１をス
トッパ５４によって固定することが望ましい。
【００１７】なおスライドレール５１は支柱１２の一方
の側においてより長く延長し、当該位置でボックスフラ
ンジのワーク回転機構への取り付け取り外しが簡単に行
なえるようになっている。
の側においてより長く延長し、当該位置でボックスフラ
ンジのワーク回転機構への取り付け取り外しが簡単に行
なえるようになっている。
【００１８】図上、３５は支柱１２の側方に取り付けた
制御盤で、種々の溶接条件を入力することができる。
制御盤で、種々の溶接条件を入力することができる。
【００１９】図４にこの発明のボックスフランジ溶接装
置のシステム構成の１例を示す。
置のシステム構成の１例を示す。
【００２０】上記システムは、ワーク回転機構およびそ
の移動機構、溶接トーチ１８、制御盤３５等からなる溶
接ユニット３６と、上記溶接ユニット３６の各部に電力
を供給する溶接電源３７と、この溶接電源３７に接続配
管された炭酸ガスボンベ３８と、溶接トーチ１８に接続
されたワイヤ供給装置３９とを備えており、望ましくは
制御盤３５にリモコン４１とモニタ用パソコン４２を付
設して、遠隔操作やデータ処理を可能としておけばよ
い。４３はモニタ用パソコン４２に付設したプリンタで
ある。
の移動機構、溶接トーチ１８、制御盤３５等からなる溶
接ユニット３６と、上記溶接ユニット３６の各部に電力
を供給する溶接電源３７と、この溶接電源３７に接続配
管された炭酸ガスボンベ３８と、溶接トーチ１８に接続
されたワイヤ供給装置３９とを備えており、望ましくは
制御盤３５にリモコン４１とモニタ用パソコン４２を付
設して、遠隔操作やデータ処理を可能としておけばよ
い。４３はモニタ用パソコン４２に付設したプリンタで
ある。
【００２１】次にこの発明のボックスフランジ溶接装置
の動作について、図５に基いて説明する。
の動作について、図５に基いて説明する。
【００２２】まず、角筒部３２の両端にフランジ板３３
を仮り付けした状態で、角筒部３２の一つの面が水平と
なるようにボックスフランジとなるワークを支持アーム
３１に保持しておく。またあらかじめ溶接線の長さその
他の条件をリミットスイッチなどで設定したり、ＣＰＵ
などからなる制御部に入力しておく。
を仮り付けした状態で、角筒部３２の一つの面が水平と
なるようにボックスフランジとなるワークを支持アーム
３１に保持しておく。またあらかじめ溶接線の長さその
他の条件をリミットスイッチなどで設定したり、ＣＰＵ
などからなる制御部に入力しておく。
【００２３】そしてガイドローラ２７を上記角筒部３２
上に当接するとともに、溶接トーチ１８の先端を一方の
角筒部３２とフランジ板３３との溶接部位に対向させ
る。次いでセンサ１７によって開先断面の形状を測定
し、その結果を判断して水平移動シリンダ２４をガイド
レール１３に沿って移動させながら水平アーム２５を伸
縮させて、上記移動方向と直角の方向にウイービングを
繰り返しつつ溶接を行なう。この動作中ガイドローラ２
７が角筒部３２に対して溶接トーチ１８を所定の間隔に
保持している。
上に当接するとともに、溶接トーチ１８の先端を一方の
角筒部３２とフランジ板３３との溶接部位に対向させ
る。次いでセンサ１７によって開先断面の形状を測定
し、その結果を判断して水平移動シリンダ２４をガイド
レール１３に沿って移動させながら水平アーム２５を伸
縮させて、上記移動方向と直角の方向にウイービングを
繰り返しつつ溶接を行なう。この動作中ガイドローラ２
７が角筒部３２に対して溶接トーチ１８を所定の間隔に
保持している。
【００２４】なお、ボックスフランジの肉厚その他の条
件に応じて次々と溶接ビードを重ねてゆくが、常に溶接
の終わった前層のビードの断面形状をセンサ１７によっ
て測定し、これによって次層の溶接トーチ１８のねらい
位置を決定する。したがって非常に正確に多層の肉盛溶
接を施すことができる。
件に応じて次々と溶接ビードを重ねてゆくが、常に溶接
の終わった前層のビードの断面形状をセンサ１７によっ
て測定し、これによって次層の溶接トーチ１８のねらい
位置を決定する。したがって非常に正確に多層の肉盛溶
接を施すことができる。
【００２５】上記角筒部３２の水平部分およびＲ部分の
溶接に際してスライド体１６を移動させながら溶接トー
チ１８をウイービングさせる動作、角筒部３２のＲ部分
の溶接に際してワーク回転機構を駆動して前記角筒部３
２の周方向に溶接トーチ１８を移動させる動作、および
これらの動作を統合して角筒部３２の水平部分およびＲ
部分を連続して溶接するための制御手段としては、溶接
トーチ１８の移動速度とウイービング幅、ワーク回転機
構を駆動した場合の前記角筒部３２のＲ部位の軌跡およ
び回転速度を計算すれば、最適のウイービングパターン
を求めることができる。
溶接に際してスライド体１６を移動させながら溶接トー
チ１８をウイービングさせる動作、角筒部３２のＲ部分
の溶接に際してワーク回転機構を駆動して前記角筒部３
２の周方向に溶接トーチ１８を移動させる動作、および
これらの動作を統合して角筒部３２の水平部分およびＲ
部分を連続して溶接するための制御手段としては、溶接
トーチ１８の移動速度とウイービング幅、ワーク回転機
構を駆動した場合の前記角筒部３２のＲ部位の軌跡およ
び回転速度を計算すれば、最適のウイービングパターン
を求めることができる。
【００２６】また他の制御手段としては、上記の動作を
何回も繰り返して多数のデータを得、これを制御盤３５
ないし上記モニタ用パソコン４２に内蔵させたＣＰＵで
処理することにより最適のウイービングパターンを求め
ることもできる。この手法ではワークの種類ごとにウイ
ービングパターンを決定する必要があるが、一旦最適の
ウイービングパターンを得ておけばその後の作業は大し
て困難なものではない。
何回も繰り返して多数のデータを得、これを制御盤３５
ないし上記モニタ用パソコン４２に内蔵させたＣＰＵで
処理することにより最適のウイービングパターンを求め
ることもできる。この手法ではワークの種類ごとにウイ
ービングパターンを決定する必要があるが、一旦最適の
ウイービングパターンを得ておけばその後の作業は大し
て困難なものではない。
【００２７】この動作を繰り返しながら次々と溶接ビー
ドを重ねていく。なお１パスの溶接を終えるたびに開先
断面の形状を測定し、その結果を判断して次層の溶接ト
ーチ１８の狙い位置を制御しながら溶接を重ねるのであ
る。
ドを重ねていく。なお１パスの溶接を終えるたびに開先
断面の形状を測定し、その結果を判断して次層の溶接ト
ーチ１８の狙い位置を制御しながら溶接を重ねるのであ
る。
【００２８】一方の角筒部３２とフランジ板３３との溶
接部位の溶接が完了すると、図２の一点鎖線で示すよう
に支持台５２をスライドレール５１上を走行させて他方
の角筒部３２とフランジ板３３との溶接部位を支柱１２
の間に移動させる。また同時にスライド体１６に内蔵し
た反転手段２３を駆動することにより、ブラケット２１
を反転させて、溶接トーチ１８およびセンサ１７の向き
を１８０°反転させる。その後の溶接作業の手順は上記
と同様である。
接部位の溶接が完了すると、図２の一点鎖線で示すよう
に支持台５２をスライドレール５１上を走行させて他方
の角筒部３２とフランジ板３３との溶接部位を支柱１２
の間に移動させる。また同時にスライド体１６に内蔵し
た反転手段２３を駆動することにより、ブラケット２１
を反転させて、溶接トーチ１８およびセンサ１７の向き
を１８０°反転させる。その後の溶接作業の手順は上記
と同様である。
【００２９】上記において、支持アーム３１等の位置決
めや開閉操作、ガイドレール１３の上昇や下降に伴う溶
接トーチ１８等の自動退避ないし位置決め、ワーク回転
機構の作動等はセンサで自動測定して上記ＣＰＵで処理
することにより、溶接作業を大幅に自動化することがで
きる。
めや開閉操作、ガイドレール１３の上昇や下降に伴う溶
接トーチ１８等の自動退避ないし位置決め、ワーク回転
機構の作動等はセンサで自動測定して上記ＣＰＵで処理
することにより、溶接作業を大幅に自動化することがで
きる。
【００３０】図６はこの発明のボックスフランジ溶接装
置の他の実施例を示すもので、角筒部３２とフランジ板
３３との溶接部位が角筒部の両端以外の中間位置にも存
在している。そしてこの中間位置の溶接部位の溶接に際
しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの向き
を反転させる動作のみで簡単に対応することができる。
置の他の実施例を示すもので、角筒部３２とフランジ板
３３との溶接部位が角筒部の両端以外の中間位置にも存
在している。そしてこの中間位置の溶接部位の溶接に際
しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの向き
を反転させる動作のみで簡単に対応することができる。
【００３１】
【発明の効果】この発明のボックスフランジ溶接装置に
よれば、ワーク回転機構の水平移動手段と溶接トーチの
向きを反転させる反転手段とを備えることにより、ワー
クの所定位置のそれぞれのボックスフランジの溶接に際
しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの向き
を反転させる動作のみで簡単に対応することができ、溶
接作業の自動化にさらに適したボックスフランジ溶接装
置を提供することができるようになった。
よれば、ワーク回転機構の水平移動手段と溶接トーチの
向きを反転させる反転手段とを備えることにより、ワー
クの所定位置のそれぞれのボックスフランジの溶接に際
しても、ワーク回転機構の水平移動と溶接トーチの向き
を反転させる動作のみで簡単に対応することができ、溶
接作業の自動化にさらに適したボックスフランジ溶接装
置を提供することができるようになった。
【００３２】またワークを吊り上げ機構によっていちい
ち向きを変える必要がなく、溶接の準備に何ら手間がか
からなくなり、量産にふさわしい生産体制を整えること
ができる。
ち向きを変える必要がなく、溶接の準備に何ら手間がか
からなくなり、量産にふさわしい生産体制を整えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のボックスフランジ溶接装置の１実施
例を示す正面図である。
例を示す正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】要部拡大側面図である。
【図４】この発明のボックスフランジ溶接装置のシステ
ム構成の１例を示すブロック図である。
ム構成の１例を示すブロック図である。
【図５】ボックスフランジ溶接装置の動作を説明する概
略図である。
略図である。
【図６】この発明のボックスフランジ溶接装置の他の実
施例を説明する要部拡大図である。
施例を説明する要部拡大図である。
【図７】ボックスフランジの適用部分の斜視図である。
１１ 基台 １２ 支柱 １３ ガイドレール １４ 吊り具 １５ 横桟 １６ スライド体 １７ センサ １８ 溶接トーチ ２１ ブラケット ２２ 回転軸 ２３ 反転手段 ２４ 水平移動シリンダ ２５ 水平アーム ２６ ハウジング ２７ ガイドローラ ３１ 支持アーム ３２ 角筒部 ３３ フランジ板 ３４ ワーク回転機構 ３５ 制御盤 ３６ 溶接ユニット ３７ 溶接電源 ３８ 炭酸ガスボンベ ３９ ワイヤ供給装置 ４１ リモコン ４２ モニタ用パソコン ４３ プリンタ ５１ スライドレール ５２ 支持台 ５３ スライドローラ ５４ ストッパ
Claims (2)
- 【請求項１】 長さ方向の所定位置に溶接部位を有する
ワークを、ワークの中心線を水平方向に向けた状態で回
転させるワーク回転機構と、前記ワークに対して所定の
間隔に保持され、かつ水平方向にウイービング自在とし
た溶接トーチとを備えたボックスフランジ溶接装置にお
いて、ワーク回転機構をワークの長さ方向に沿って移動
可能に保持する移動機構と、各溶接部位の溶接に際して
溶接トーチの向きを反転させる反転機構とを有するよう
にしたことを特徴とするボックスフランジ溶接装置。 - 【請求項２】 溶接トーチの向きを反転させる反転機構
が、ワークの中心線に対して直角とした回転軸によって
回転する回転機構からなる請求項１に記載のボックスフ
ランジ溶接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21087793A JPH0740041A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ボックスフランジ溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21087793A JPH0740041A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ボックスフランジ溶接装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740041A true JPH0740041A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16596578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21087793A Pending JPH0740041A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ボックスフランジ溶接装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740041A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-08-02 JP JP21087793A patent/JPH0740041A/ja active Pending
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