JPH0725210B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JPH0725210B2
JPH0725210B2 JP59095607A JP9560784A JPH0725210B2 JP H0725210 B2 JPH0725210 B2 JP H0725210B2 JP 59095607 A JP59095607 A JP 59095607A JP 9560784 A JP9560784 A JP 9560784A JP H0725210 B2 JPH0725210 B2 JP H0725210B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録媒体に関し、詳しくは、表面平滑
度の低い普通紙に対しても解像力を低下させることなく
良好な色素転写像を与えることができる感熱転写記録媒
体に関する。
[従来の技術] 感熱転写記録媒体は従来からサーマルプリンターやサー
マルファクシミリ等によって普通紙の如き記録シート上
に画像を転写し形成するための記録媒体として使用され
ている。この感熱転写記録媒体は、支持体上に、少なく
とも1層の熱溶融性色材層を有しており、該色材層とし
ては、例えば顔料等の色素からなる着色剤と熱溶融性物
質とを含有する層等が知られている。また、支持体とし
ては、この上に塗設された熱溶融性色材層から得られる
色素転写画像の良好な再現性を得るため、表面平滑性お
よび寸法安定性に優れているフィルム類等が用いられて
いる。
かかる従来の感熱転写記録媒体から得られる色素転写像
(印字像)は、記録シートが普通紙の場合、その表面が
極めて平滑な紙でないと不鮮明であるという欠点があ
る。この点に関して、例えば、色材層中に大量の熱溶融
性物質や着色剤を含有させることによって、平滑度の低
い紙にも比較的鮮明な色素転写像を得ることが考えられ
るが、その分だけ熱溶融性色材層の膜厚を厚くしなけれ
ばならず、そのため、解像力が低下する、という欠点が
みられる。また地汚れ(カブリ)が生じるという欠点も
みられる。一方、低平滑度の普通紙に良好な転写像を得
るには次のような技術も考えられる。即ち、例えば、色
材層の熱溶融性成分の溶融粘度を小さくして紙の凹部へ
流れ込むようにする方法等が挙げられる。しかし、この
技術について本発明者が検討した結果、地汚れ(カブ
リ)を起こしやすいという欠点を有していることが判明
した。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記実情に鑑みて成されたもので、熱転写の際
の解像力低下をきたすことなく、表面平滑度の低い普通
紙に対しても、地汚れ(カブリ)のない鮮明な色素転写
像を与えられるようにすることを技術的課題とする。
[問題点を解決するための手段] 上記技術的課題を解決するための本発明の感熱転写記録
媒体は、支持体上に熱溶融性色材層を有する感熱転写記
録媒体において、該熱溶融性色材層が上下2層に分離さ
れており、かつ該下層が沸点120℃以上のを含有した熱
溶融性色材層であると共に該上層が沸点120℃以上のを
実質的に含有しない熱溶融性色材層であることを特徴と
する。
本発明は熱溶融性色材層を2層構成にし、感度低下およ
び地汚れ(カブリ)を防止したものである。即ち、本発
明の感熱転写記録媒体は支持体上に、下層として高沸点
溶媒を含有した色材層を設け、これにより解像力を向上
させ、かつ被転写紙への付着力を増加させ、一方、上層
として高沸点溶媒を含有させない色材層を設け、被転写
紙への地汚れ(カブリ)を防止したものである。
以下、本発明について更に詳述する。
本発明の感熱転写記録媒体は支持体上に少なくとも熱溶
融性色材層を有しており、該熱溶融性色材層は少なくと
も上下2層に分離されている。このうち支持体に近い方
の色材層が高沸点溶剤を含有する熱溶融性色材層であ
り、支持体から遠い色材層が実質的に高沸点溶剤を含有
しない熱溶融性色材層である。本発明において、単に
「色材層」ないし「熱溶融性色材層」と記した場合は該
上・下両層を含めた意味であり、下層のみを指示すると
きは下部色材層と記す。また、上層のみを指示するとき
は上部色材層と記す。
本発明の下部色材層の組成としては、本発明の高沸点溶
剤を含有せしめる他は、通常の熱溶融性色材層(インキ
層)の組成が特別の制限なく採用されてよい。
本発明における熱溶融性色材層は熱によって被転写紙に
その一部又は全部が転写される着色剤含有層であればよ
く、熱溶融性物質(低融点物質又は低軟化点物質)、着
色剤、柔軟剤を主成分とする。
本発明の下部色材層中に用いることのできる高沸点溶剤
としては沸点が120℃以上のものから選ぶことができ、
より好ましくは160℃以上のものがよい。具体例として
は例えば、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート等のリン酸エステル類;ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル類;ア
マニ油、ナタネ油、ヒマシ油、テレピン油等の植物性
油;豚脂、牛脂等の動物性油;鉱物性油;ラウリン酸、
カプリン酸等の高級脂肪酸;ラウリルアルコール、デシ
ルアルコール等の高級アルコール;等を挙げることがで
き、これらは単用であってもよいし、2以上の併用であ
ってもよい。
本発明の色材層に含有させる着色剤は、染料および顔料
の中から適宜選択すればよく、染料としては例えば塩基
性染料、油溶性染料(油溶性金属錯塩染料を含む)、酸
性染料、直接染料、分散染料等の中から選べばよい。
又、これらの染料はバラスト化染料であってもよい。一
方、顔料としてはフタロシアニン系顔料の如き有機顔料
のほか、カーボンブラック等の無機顔料を用いることが
できる。
本発明の色材層に含有させる着色剤は、特に非昇華性で
あるものがよく、非昇華性着色剤としては、加熱記録に
際し、普通紙等の記録シートに熱溶融性物質と共に転写
することが可能であって、色を有する非昇華性物質であ
ればよい。本発明に好ましく用いられる非昇華性着色剤
は、媒染染料等に用いられる昇華性(溶融ないし溶解を
伴って気化するものを含む)色素を除外した色素であ
る。
本発明の着色剤として好ましく用いられる塩基性染料
は、例えば、クリスタルバイオレット(C.I.42555)、
マラカイトグリーン(C.I.42000)、メチルバイオレッ
ト(C.I.42535)、ビクトリアブルー(C.I.44045)、マ
ジエンタ(C.I.42510)等のトリフェニルメタン系染料
類、オーラミン(C.I.655)等のジフェニルメタン系染
料、アストラフロキシンFF(C.I.48070)、アイゼンカ
チロンイエロー3GLH(保土谷化学工業社製品、C.I.4805
5)、アイゼンカチロンレッド6BH(C.I.48020)アスト
ラゾンゴールデンイエローGL(バイエル社製品、C.I.48
054)、等のメチン系及びアザメチン系染料、ローダミ
ンB(C.I.45170)、ローダミン6G(C.I.45160)等のキ
サンテン系染料類、アストラゾンブルーGL(C.I.1105
2)、アストラゾンレッドF3BL(C.I.11055)等のチアゾ
ールアゾ系及びトリアゾールアゾ系染料、アイゼンカチ
ロンブルー5GH(C.I.11085)、メチンレンブルー(C.I.
52015)等のキノンイミン系染料、アイゼンカチロンレ
ッドGTLH(C.I.11085)、セブロンイエロー3RL(デュポ
ン社製品、C.I.11087)、アストラゾンブルーFGL(C.I.
61512)等の構造末端にオニウム基をもつ絶縁型アゾ染
料及びアントラキノン系染料が挙げられる。
油溶性金属錯塩染料は、例えば、対称1:2型アゾ系金属
錯塩染料、非対称の1:2型アゾ系金属錯塩染料、1:1型ア
ゾ系金属錯塩染料、アゾメチン系金属錯塩染料、ホルマ
ザン系金属錯塩染料、金属フタロシアニン系染料および
これらの染料の有機塩基塩を挙げることができる。具体
的には、アイゼンスピロンイエロー3RH(保土谷化学社
製品、C.I.ソルベントイエロー25)、ザポンファストイ
エローR(BASF社製品、C.I.18690)、アイゼンスピロ
ンオレンジ2RH(C.I.ソルベントオレンジ40)、ザポン
ファストスカーレットB(C.I.12783)、アイゼンスピ
ロンレッドGEH(C.I.ソルベントレッド84)、ザポンフ
ァストレッドBE(C.I.12715)、ザポンファストバイオ
レットBE(C.I.12196)、シアニンブルーBB(住友化学
社製品、C.I.74160)、バリファストブラック#3804
(オリエント化学社製品、C.I.12195)、アイゼンスピ
ロンイエロー3RHスペシャル(C.I.ソルベントイエロー2
5:1)、アイゼンスピロンオレンジ2RHスペシャル(C.I.
ソルベントオレンジ40:1)、アイゼンスピロンブルー2B
NH(C.I.ソルベントブルー117)、ザポンファストブル
ーHFL(C.I.74350)、アイゼンスピロンブラックBHスペ
シャル(C.I.ソルベントブラック22:1)等を挙げること
ができる。
酸性染料は、例えば、C.I.アシッドイエロー19、C.I.ア
シッドレッド37、C.I.アシッドブルー62、C.I.アシッド
オレンジ10、C.I.アシッドブルー83、C.I.アシッドブラ
ック01等が挙げられる。
直接染料は、C.I.ダイレクトイエロー44、C.I.ダイレク
トイエロー142、C.I.ダイレクトイエロー12、C.I.ダイ
レクトブルー15、C.I.ダイレクトブルー25、C.I.ダイレ
クトブルー249、C.I.ダイレクトレッド81、C.I.ダイレ
クトレッド9、C.I.ダイレクトレッド31、C.I.ダイレク
トブラック154、C.I.ダイレクトブラック17等が挙げら
れる。
分散染料は、C.I.ディスポーズイエロー5、C.I.ディス
ポーズイエロー51、C.I.ディスポーズイエロー64、C.I.
ディスポーズレッド43、C.I.ディスポーズレッド54、C.
I.ディスポーズレッド135、C.I.ディスポーズブルー5
6、C.I.ディスポーズブルー73、C.I.ディスポーズ91等
が挙げられる。
本発明に用いられるバラスト化色素とは、アゾ色素、ア
ゾメチン色素、アントラキノン色素、ナフトキノン色
素、ステリン色素、キノフタロ色素、フタロシアニン色
素等の色素母核に、少なくとも1つのバラスト基を有す
る色素である。バラスト基は熱溶融性物質に溶解性の高
い基でアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、
アルコキシ基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキル
スルホニル基、ヒドロキシルアルキル基、シアノアルキ
ル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシア
ルキル基、アルキルチオ基等の炭素数6以上のアルキル
基又はアルキレン基を有する基である。特に分子中に炭
素数6以上のアルキル基を少なくとも1個有するバラス
ト基が好ましい。本発明に好ましく用いられるバラスト
化色素の構造例としては、本出願人による昭和59年4月
25日提出の特許願(A)に記載のもの等が挙げられる
が、本発明はこれらに限定されない。
本発明に用いられる熱溶融性物質としては、融点(柳本
MPJ−2型による測定値)又は軟化点(環球法による測
定値)が40〜120℃、より好ましくは60〜120℃の固体ま
たは半固体状物質であり、具体例としては、例えばカル
ナバワックス、木ロウ、オウリキュリーロウ、エスパル
トロウ等の植物ロウ、密ロウ、昆虫ロウ、セラックロ
ウ、鯨ロウ等の動物ロウ、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、エステルワックス、酸化ワッ
クス等の石油ロウ、モンタンロウ、オゾケライト、セレ
シン等の鉱物ロウ等のワックス類の他に;パルミチン
酸、ステアリン酸、マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂
肪酸;パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミリシル
アルコール、エイコサノール等の高級アルコール;パル
ミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸
セチル、ステアリン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステ
ル;アセトアミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸
アミド、ステアリン酸アミド、アミドワックス等のアミ
ド類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフ
ェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;フェノー
ル樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香
族系樹脂等の高分子化合物;ステアリルアミン、ベヘニ
ルアミン、パルミチンアミン等の高級アミン類;ポリエ
チレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000等
のポリエチレンオキサイド等が挙げられ、これらは単独
で用いられてもよいし、2種以上を併用してもよい。こ
れらの中、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、
オレイン酸アミド、アミドワックス等の高級アミドが特
に好ましい。また特開昭54−68253号公報に記載されて
いる「常温で固体の熱可融性固体状成分」や、特開昭55
−105579号公報に記載されている「ビヒクル」を用いて
もよい。
本発明の色材層に用いられる低融点物質は、特に硬質ワ
ックスと軟質ワックスとの併用(各1種又は2種以上)
が好ましい。硬質ワックス〔25℃(100g)における針入
度(JIS K 2530による。)が8未満のワックス類〕の例
としては、エステルワックス(カルナバワックス、モ
ンタンワックス等の天然エステル系ワックスやヘキスト
社製Hoechst Wax E,F,KP,KPS,BJ,OP,OM,X22,UおよびO
等の合成エステルワックス等)、酸化ワックス(パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワ
ックスを酸化して得られるワックス、日本精蝋社製のNP
S−9210,NPS−6115、東洋ペトロライト社製PETRONABA.
C,CARDIS 314等)、低分子量ポリエチレンワックス
(特に分子量300〜1000のもので、東洋ペトロライト社
製POLYWAX 500および655等)、酸ワックス(ヘキスト
社製Hoechst Wax SおよびLP等)等を挙げることができ
る。また、硬質ワックス〔25℃(100g)における針入度
(JIS K 2530による。)が8以上のワックス類〕の例と
しては、マイクロクリスタリンワックス(日石マイクロ
ワックス155,180(日本石油社製)、HI−MIC−1080,HI
−MIC−2065,HI−MIC−2095,HI−MIC−1070,HI−MIC−1
045,HI−MIC−2045(日本精蝋社製)、STAR WAX 100,BE
SQUARE175,185,VICTORY,ULTRAFLEX(東洋ペトロライト
社製)等)、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリルアル
コール、白ロウ、蜜ロウ、ステアリン酸ドデシル、ステ
アロン、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチ
レンモノステアレート、或いはダイヤカルナ30やダイヤ
カルナPA30L(三菱化成社製)等を挙げることができ
る。なお、このような硬質ワックスと軟質ワックスとを
組合わせ使用する場合、その使用重量比は、1:9〜9:1
(より好ましくは2:8〜8:2)でよい。
本発明の色材層には柔軟剤を含有せしめることが好まし
い。本発明に用いる柔軟剤としては軟化点(環球法によ
る測定値)が40〜200℃のものが好ましく、親水性ポリ
マー、疎水性ポリマーのいずれでも用いることができ
る。親水性ポリマーとしては、例えばゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、セルロース誘導体、カゼイン等の蛋白質、デ
ンプン等の多糖類等の天然物およびて天然物誘導体、水
溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、アクリルアミド重合体等の水溶性ポリビニル化
合物のような合成水溶性ポリマー、さらに、ビニル系、
ポリウレタン系のポリマーラテックスが挙げられる。疎
水性ポリマーとしては、米国特許第3,142,586号、同3,1
43,386号、同3,062,674号、同3,220,844号、同3,287,28
9号、同3,411,911号に記載の合成ポリマーを例として挙
げることができる。好ましいポリマーとしては、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、エチルセルロース、
セルロースアセテート等のセルロース誘導体、ポリスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、エチレン−エチルアクリレート、エチレン−酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−マレイン酸−ターポリマー、ポリメ
チルメタクリレートのようなアクリル樹脂、ポリイソブ
チレン、エステルガムのようなロジン誘導体、石油樹
脂、クマロンインデン樹脂、環状ゴム、塩化ゴム等が挙
げられる。本発明では、これらの柔軟剤の中から、1種
又は2種以上組合せて用いられる。
本発明の下部色材層の組成比は、熱溶融性物質50〜90%
(重量%、以下同じ)、着色剤10〜50%、柔軟剤が0〜
30%(より好ましくは1〜10%)であり、かつ色材層の
固形分重量の0.1〜20%、好ましくは1〜10%の高沸点
溶剤を含有する。
一方、上部色材層の組成比は限定的ではないが、熱溶融
性物質が50〜95%(より好ましくは70〜95%)、着色剤
が5〜20%、柔軟剤が0〜30%(より好ましくは1〜10
%)である。
本発明の感熱転写記録媒体において、上部色材層は、高
沸点溶剤を実質的に含有しない層である。ここに「実質
的に含有しない」とは、色材層全体に含有される高沸点
溶剤全量を100%として、該上部色材層に含有される高
沸点溶剤が20%以下であることをいい、好ましくは10%
以下、より好ましくは0〜5%の含有量であることであ
る。下部色材層に含有せしめられた高沸点溶剤は、上部
色材層の塗布時又はその後に該上部色材層に移動し、該
上部色材層中に含まれることとなってもよいが、この場
合にも該上部色材層中の高沸点溶剤の含有量は前記20%
以下であることを要する。本発明の上部色材層に含有さ
れる高沸点溶剤が色材層全体の20%を越える場合、地汚
れ(カブリ)が生じるのを抑制できない。
本発明の上部色材層は1または2以上の熱溶融性物質お
よび着色剤を含有する層である。ここに用いられる熱溶
融性物質および着色剤は前記下部色材層の説明で挙げた
熱溶融性物質および着色剤と同種のものであってもよい
し、異種のものであってもよい。
本発明の色材層は上記の通り上部色材層と下部色材層と
から成るが、該全体としての色材層の組成は高沸点溶剤
成分を除き通常の色材層の組成と同等であってよい。か
かる本発明における色材層は、その乾燥膜厚が通常の熱
溶融性色材層の乾燥膜厚であってよく、例えば、15μm
以下、より好ましくは9μm以下、特に好ましくは1〜
7μmとされる。この色材層のうち本発明の下部色材層
の膜厚は色材層全体の10〜80%、より好ましくは20〜60
%を占めるように設けられるのがよい。
本発明の色材層には各々上記成分の他、各種添加剤が含
有せしめられてもよい。但し、該添加剤の含有量は50%
未満であることが好ましい。例えば、ひまし油、アマニ
油、オリーブ油の如き植物油、鯨油の如き動物油および
鉱油が好適に使用されてよい。
本発明の感熱転写記録媒体に用いられる支持体は、耐熱
強度を有し、寸法安定性および表面平滑性の高い支持体
が望ましい。材料としては、例えば、普通紙、コンデン
サー紙、ラミネート紙、コート紙等の紙類、あるいはポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド等の樹脂フィルム類お
よび紙−樹脂フィルム複合体、アルミ箔等の金属シート
等がいずれも好適に使用される。支持体の厚さは良好な
熱伝導性をうる上で通常約60μm以下、特に2〜20μm
であるのが好ましい。なおまた、本発明の感熱転写記録
媒体は、その支持体裏面側の構成は任意であり、スティ
ッキング防止層等のバッキング層を設けてもよい。
色材層を支持体上にソルベントコーティングまたはホッ
トメルトコーティング等によって塗設することに適した
塗布法は当業界において公知であり、これらの技術は本
発明にも用いることができる。例えば本発明の塗布液
を、リバースロールコーター法、押出コーター法、グラ
ビアコーター法やワイヤバー塗布法等、公知の任意の技
術を用いてソルベントコーティングし、その後溶媒を除
去することによって色材層を塗設することができる。本
発明の色材層は単層塗布法によることが好ましいが、同
時重層塗布法によってもよい。
また本発明の感熱転写記録媒体は少なくとも本発明の色
材層を有するものであり、その他、下引層等の他の構成
層を有していてもよい。即ち、例えば、下引層の例とし
てはシリコン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセター
ル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、フッ素樹脂等があげられ、該下引層の塗布は色
材層の塗布に先立って行うことができる。
本発明の感熱転写記録媒体はその構成層中に及び/又は
支持体中に高熱伝導性微粉末を含有せしめてもよい。該
高熱伝導性微粉末としては前述の柔軟剤より熱伝導率が
大きく(例えば、熱伝導率6.0×10-4〜25.0×10-4cal/s
ec・cm・℃)かつ融点が高いものであればよく、アルミ
ニウム、銅等の多くの金属が使用可能であり、また酸化
スズ、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の酸化
物、窒化チタン等の窒化物も使用可能である。本発明の
高熱伝導率の微粉末はその粒径が3μm以下、より好ま
しくは1μm以下がよい。
[発明の効果] 本発明によれば、支持体上に熱溶融性色材層を有する感
熱転写記録媒体において、該熱溶融性色材層が上下2層
に分離されており、かつ該下層が高沸点溶剤を含有した
熱溶融性色材層であると共に該上層が高沸点溶剤を実質
的に含有しない熱溶融性色材層である構成としたので、
表面平滑度の低い普通紙に対しても解像力を低下させる
ことなく良好な色素転写像を与えることができるし、か
つ従来の感熱転写記録媒体では避けることが困難であっ
た地汚れ(カブリ)の発生をも抑制できるという効果が
ある。
[実施例] 以下実施例を挙げるが、本発明の実施態様がこれらに限
定されることはない。なお、以下に用いる「部」とは
「重量部」を示す。
実施例 1 5.3μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムの上
にワイヤーバーを用いて乾燥膜厚が3μmとなるように
下記の組成の色材層塗布液(A)を塗布し、下部層色材
層を得た。
カーボンブラック 10部 マイクロクリスタリンワックス(マイクロUHF BARECO社
製) 20部 モンタンワックス(加藤洋行社製) 20部 エチレン−エチルアクリレート樹脂(NUC−6070日本ユ
ニカー社製) 2部 トリクレジルホスフェート 3部 トルエン 120部 次に上記色材層塗布液(A)からトリクレジルホスフェ
ートを除いた色材層塗布液(B)を前記の下部色材層の
上にワイヤバーを用いて乾燥膜厚が3μmとなるように
塗布し、本発明の感熱転写記録媒体試料を得た。
比較例 1 上記実施例1の色材層塗布液(A)をおよび(B)を別
々に、5.3μm厚のポリエチレンテレフタレートフィル
ムの上にワイヤーバーを用いて、各々乾燥膜厚が6μm
となるように塗布し比較の感熱転写記録媒体試料およ
びを作成した。
このようにして得られた感熱転写記録媒体試料、お
よびについて次のように試験した。
高感度サーマルプリンター(発熱素子密度8dot/mmの薄
膜型ラインサーマルヘッドを搭載した試作機。)を用い
て1加熱素子当りの印加電力が0.9Wで印加時間が2ミリ
secのエネルギーを与えて記録を行った。被転写紙とし
てはボンド紙(ベック平滑度12sec)等を用いた。その
結果について次の方法で解像力、地汚れ(カブリ)およ
び転写性を評価した。
(解像力) ベック平滑度550secの普通紙にアルファベットを印字
し、印字部分を25倍のルーペで観察した。その結果、試
料は印字がつぶれ、不鮮明であり、試料は細線部分
に白ヌケが生じていて、かすれた印字であった。しか
し、試料は白ヌケもなく、鮮明な印字が得られた。
(地汚れ(カブリ)) ベック平滑度12secの普通紙に様々な漢字を印字し、印
字部分以外の汚れをルーペで観察した。その結果、試料
は全面にわたって著しい地汚れを発生した。試料お
よびはほとんど地汚れが認められなかった。
(転写性) ベック平滑度12secの普通紙にベタ黒印字を行い、光学
反射濃度を測定した。その結果、試料は1.3であり、
試料は1.0、試料は0.5であった。
以上の評価項目を総合して見ると本発明の試料は比較
の試料およびに対して極めて優れていることがわか
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に熱溶融性色材層を有する感熱転
    写記録媒体において、該熱溶融性色材層が上下2層に分
    離されており、かつ該下層が沸点120゜以上の高沸点溶
    剤を含有した熱溶融性色材層であると共に該上層が沸点
    120℃以上の高沸点溶剤を実質的に含有しない熱溶融性
    色材層であることを特徴とする感熱転写記録媒体。
JP59095607A 1984-05-15 1984-05-15 感熱転写記録媒体 Expired - Lifetime JPH0725210B2 (ja)

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