JPH07177633A - 成形プロテクタ構造 - Google Patents

成形プロテクタ構造

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Publication number
JPH07177633A
JPH07177633A JP5322842A JP32284293A JPH07177633A JP H07177633 A JPH07177633 A JP H07177633A JP 5322842 A JP5322842 A JP 5322842A JP 32284293 A JP32284293 A JP 32284293A JP H07177633 A JPH07177633 A JP H07177633A
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JP
Japan
Prior art keywords
holding
protector
electric wire
main body
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP5322842A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Nakagaki
和幸 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扁平の成形プロテクタを用いた場合において
も、出口部分で電源回路を中心に配索する。 【構成】 成形プロテクタ10の出口部22には、本体
12の両側壁12Aから一対の保持部24が一体に形成
されている。従って、ワイヤーハーネス16の一般電線
20の半分を先に本体12内に挿入し、次いで重要電線
18を保持部24に保持させ、次いで一般電線20の残
り半分を本体12内に挿入することにより、出口部22
においても重要電線18を中心位置に保持させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンルーム内等に
配索されかつ重要電線及び一般電線から成るワイヤーハ
ーネスを保護するために用いられる成形プロテクタ構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンルーム内等に配索さ
れるワイヤーハーネスを保護するため、扁平矩形断面の
成形プロテクタを用いている。このように扁平矩形断面
の成形プロテクタを用いるのは、以下の理由による。
【0003】電源回路の如き重要電線は大容量のヒュー
ズで保護されているが、万一ショートした場合には他の
一般電線への影響が大きいので、電源回路をワイヤーハ
ーネスの中心に配索するのが好ましい。このため、従来
では、結束具等を用いて最初に電源回路を選別してこれ
を中心に保持させ、次いでその回りに他の一般電線を保
持させる結束方法を採っている。しかしながら、例えば
エンジンルーム内においては、ワイヤーハーネスを配索
するために充分なスペースを確保できないことが多い。
この場合、ワイヤーハーネスを円形断面にしたのでは、
ワイヤーハーネスを配索スペース内に配索できないこと
がある。そこで、エンジンルーム内等配索スペースに制
約がある場合には、前述した如き扁平矩形断面の成形プ
ロテクタを用いる訳である。
【0004】この種の成形プロテクタ構造の一例が実開
平3−80620号公報に開示されており、以下この公
報に開示された成形プロテクタ構造について説明する。
【0005】図9に示されるように、成形プロテクタ1
00は、本体102と、この本体102を閉止する蓋体
104とを備え、蓋体104が本体102に嵌着された
状態では扁平矩形断面となる。なお、蓋体104の長手
方向寸法は、本体102の長手方向寸法よりも短く、従
って本体102の長手方向両端部は蓋体104によって
は閉止されず、別体の蓋片106によって閉止されるよ
うになっている。
【0006】図10に示されるように、蓋片106の両
端部は屈曲垂下されて係止片108とされており、この
係止片108に係止爪110が形成されている。また、
蓋片106の裏面には一対の押さえリブ112が平行に
形成されている。
【0007】これに対応して、本体102の長手方向両
端部には、その上部に蓋片106の係止片108が挿入
係止される被係止部114が一体に形成されている。ま
た、本体102の長手方向両端部には、その底部に一対
の押さえリブ116が形成されている。さらに、本体1
02の長手方向両端部には、その上端部に互いに近接す
る方向へ突出された仮押さえ片118が形成されてい
る。
【0008】上記構成によれば、図示しないワイヤーハ
ーネスを成形プロテクタ100内に収容させる場合、ま
ず本体102内にワイヤーハーネスをセットする。この
際、本体102の長手方向両端部においてはワイヤーハ
ーネスを一対の仮押さえ片118間から挿入してセット
する。次いで、蓋体104が、本体102の長手方向両
端部を除く部分に嵌着される。そして最後に、本体10
2の長手方向両端部に蓋片106がそれぞれ嵌着され
る。より具体的には、蓋片106の係止片108が本体
102の被係止部114に係止される。蓋片106が嵌
着された状態では、蓋片106の一対の押さえリブ11
2と本体102の一対の押さえリブ116とによって、
ワイヤーハーネスが押さえ込まれ、これにより本体10
2の長手方向両端部におけるワイヤーハーネスの肥大化
を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構造による場合、ワイヤーハーネスが扁
平矩形状になるようにワイヤーハーネスを拘束すること
はできても、成形プロテクタ100の出口部分となる本
体102の長手方向両端部及び蓋片106に、ワイヤー
ハーネスの電源回路を扁平矩形断面の中心に保持する保
持手段が設けられていないことから、電源回路が扁平矩
形断面の外側に配索されてしまうことがある。特に平面
視で湾曲している成形プロテクタ100の場合には、ワ
イヤーハーネスの復元力が作用することもあって、この
ような不具合が生じやすい。この場合、成形プロテクタ
100の出口部分からこれに続くワイヤーハーネスの一
般部(円形断面部分)への接続部分において電源回路が
外側に配索されることになり、前述した電源回路の中心
配索の要請に反する。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、扁平の成形プ
ロテクタを用いた場合においても、出口部分で電源回路
を中心に配索することができる成形プロテクタ構造を得
ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る成形プロテクタ構造は、エンジンルーム内等に配索
されかつ重要電線及び一般電線から成るワイヤーハーネ
スを内部に収納し、樹脂成形により製作される扁平かつ
内部中空のプロテクタ本体と、このプロテクタ本体にお
ける少なくとも一方の出口部に、重要電線を出口部中心
位置に保持する保持手段と、を有することを特徴として
いる。
【0012】請求項2記載の本発明に係る成形プロテク
タ構造は、請求項1記載の本発明において、前記保持手
段を、前記少なくとも一方の出口部の内部に一体成形し
た、ことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明に係る成形プロテク
タ構造は、請求項2記載の本発明において、前記保持手
段を、略L字形とし、かつ、前記プロテクタ本体に対し
てインテグラルヒンジによって結合した、ことを特徴と
している。
【0014】請求項4記載の本発明に係る成形プロテク
タ構造は、請求項1記載の本発明において、前記保持手
段を、前記プロテクタ本体と別体で構成し、かつ、前記
少なくとも一方の出口部の内部に嵌合又は係合させるこ
とにより固定した、ことを特徴としている。
【0015】請求項5記載の本発明に係る成形プロテク
タ構造は、請求項4記載の本発明において、前記保持手
段は、前記重要電線保持用の第1の保持部と、前記一般
電線中ノイズ対策を要する電線を前記重要電線から離間
した位置に保持する第2の保持部と、を有する、ことを
特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、まず一般電線
の半分を扁平かつ内部中空のプロテクタ本体の内部に収
納させる。次いで、電源回路のような重要電線をプロテ
クタ本体の内部に挿入し、プロテクタ本体の少なくとも
一方の出口部に設けられた保持手段にこれを保持させ
る。その後、一般電線の残る半分をプロテクタ本体の内
部に収納させる。この結果、重要電線が出口部中心位置
に保持される。従って、プロテクタ本体の出口部から円
形断面のワイヤーハーネス一般部への接続部分において
も重要電線は常に中心位置に保持される。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、保持手段を少なくとも一方の出
口部の内部に一体成形したので、部品点数の削減を図る
ことができる。
【0018】請求項3記載の本発明によれば、請求項2
記載の本発明において、保持手段を略L字形としかつプ
ロテクタに対してインテグラルヒンジによって結合した
ので、プロテクタ本体に型抜き用の孔を開けずに済む。
【0019】請求項4記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、保持手段をプロテクタ本体と別
体で構成しかつ少なくとも一方の出口部の内部に嵌合又
は係合させることにより保持手段をプロテクタ本体に固
定する構成にしたので、製造が容易であるばかりか、サ
イズ(本数)が異なるワイヤーハーネスに対しても保持
手段のみを設計変更すれば対応することができ、又既存
のプロテクタ本体をそのまま用いることができる。
【0020】請求項5記載の本発明によれば、請求項4
記載の本発明において、保持手段が重要電線保持用の第
1の保持部に加え、一般電線中ノイズ対策を要する電線
を重要電線から離間した位置に保持する第2の保持部を
有するので、重要電線がノイズ対策を要する電線に悪影
響を及ぼすのを防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る成
形プロテクタ構造の一実施例について説明する。
【0022】図3に示されるように、成形プロテクタ1
0は、本体12及び蓋体14を備えた扁平長尺体であ
り、樹脂成形により形成されている。本体12は、平面
視で湾曲形状とされており、又その長手直角断面形状は
コ字形とされている。一方、蓋体14も本体12と同様
の湾曲形状とされており、又その長手直角断面形状はコ
字形とされている。但し、本体12は内部に後述するワ
イヤーハーネス16を収容すべく深底とされているのに
対し、蓋体14は本体12の開口側端部を閉塞できれば
充分であるので浅底とされている。なお、本体12及び
蓋体14には、蓋体14を本体12の開口側端部に嵌着
させた際に嵌着状態を維持するように図示しない係止手
段が設けられている。
【0023】成形プロテクタ10内には、ワイヤーハー
ネス16が収容されている。ワイヤーハーネス16は、
大容量の重要電線(電源回路)18と、小容量の多数の
一般電線(ヒューズ回路及び信号線回路)20とから成
る。なお、ワイヤーハーネス16の内、成形プロテクタ
10内に収納される部分が異形断面部16A(図1参
照)であり、成形プロテクタ10の出口部22から引き
出されて円形断面形状に結束された部分が一般断面部1
6Bである。更に付言すると、ワイヤーハーネス16の
一般断面部16Bは、例えば、内部に重要電線18を保
持しその外周部に一般電線20を保持するための結束具
を用いることにより円形断面形状に結束されている。
【0024】さて、図1に示されるように、上述した成
形プロテクタ10における出口部22には、本体12の
両側壁12Aの中間部に一対の円弧面状の保持部24が
一体に形成されている。これらの保持部24の先端部間
には、所定の隙間が形成されている。なお、隙間の間隙
寸法は、重要電線18の線径寸法よりも若干短く設定さ
れている。
【0025】上述した一対の保持部24を形成するに際
しては、図2に示されるような金型26、28が用いら
れる。なお、この図においては、本体12の外周部に配
置される金型の図示を省略している。一方の金型26は
中央部に突出部26Aを有し、この突出部26Aから基
部26Bへの接続部分に保持部24を形成するための曲
面部26Cが形成されている。また、他方の金型28は
中央部に前記突出部26Aが挿入される凹部28Aを有
し、この凹部28Aの両側部に前記曲面部26Cに近接
する位置まで突出しかつ先端が曲面部26Cと同様の曲
面形状とされた一対の突出部28Bが形成されている。
従って、本体12の出口部22の底壁12Bには、成形
後に他方の金型28の一対の突出部28Bを抜くための
一対の開口30が残る(図3にも図示されている)。
【0026】以下に、本実施例の作用を説明する。ま
ず、一般電線20の略半分を本体12の開口側端部から
挿入させ、本体12の内部底壁側に収納させる。次い
で、重要電線18を本体12の開口側端部から挿入させ
て、一対の保持部24内に位置させる。次いで、一般電
線20の残り略半分を本体12の開口側端部から挿入さ
せ、本体12の内部開口側に収納させる。その後、蓋体
14を本体12の開口側端部に嵌着させる。これによ
り、ワイヤーハーネス16を成形プロテクタ10内に収
納させることができる。また、ワイヤーハーネス16を
収納させた状態では、ワイヤーハーネス16は扁平矩形
断面状に結束され、かつ、重要電線18が一対の保持部
24によって矩形断面の中心位置に保持される。
【0027】なお、上記の如くしてワイヤーハーネス1
6を収納させた成形プロテクタ10は、図示しないエン
ジンルーム内等に配索される。エンジンルーム内等に配
索した後においては、成形プロテクタ10によってワイ
ヤーハーネス16が保護される。
【0028】このように本実施例では、成形プロテクタ
10の出口部22の両側壁12Aに一対の保持部24を
形成したので、成形プロテクタ10を扁平にしているに
も拘わらず、その出口部22において重要電線18を中
心位置に保持することができる。従って、成形プロテク
タ10の出口部22からワイヤーハーネス16の一般断
面部16Bに至るまでの接続部分16C(図3参照)に
おいても、依然として重要電線18を中心位置に保持さ
せることができる。このため、ワイヤーハーネス16の
一般断面部16Bの中心位置に重要電線18をスムーズ
に配索することができる。
【0029】また、本実施例では、一対の保持部24を
本体12内に一体成形したので、部品点数の削減を図る
ことができる。従って、コストダウンを図ることができ
る。
【0030】なお、本実施例では、図1図示の如き成形
プロテクタ10を用いたが、重要電線18を矩形断面の
中心位置に保持することができる構成であればよい。以
下、種々の変形例について説明する。なお、変形例の説
明に際し、前述した実施例と同一構成部分については同
一番号を付してその説明を省略する。
【0031】図4(A)〜図4(C)には、保持手段一
体成形型の変形例(請求項2に対応する例)が示されて
いる。
【0032】簡単に説明すると、図4(A)に示される
成形プロテクタ32では、本体12の底壁12Bに略Y
字形の保持部34が一体に形成されている。従って、重
要電線18は、この保持部34の先端二股部内に保持さ
れる。
【0033】また、図4(B)に示される成形プロテク
タ36では、本体12の両側壁12Aに前述した実施例
と同一構成の保持部24が一体に形成されており、更に
蓋体14の裏面中央部に保持部24側へ突出する突起部
38が一体に形成されている。この成形プロテクタ36
では、一対の保持部24によって重要電線18を保持さ
せた後、蓋体14を本体12に嵌着させることにより、
蓋体14の突起部38によって重要電線18を保持部2
4側へ押圧することができる。従って、重要電線18の
一対の保持部24への保持状態がより安定する。
【0034】また、図4(C)に示される成形プロテク
タ40では、本体12の底壁12Bの中央部に蓋体14
側へ凹む凹部42が形成されている。なお、凹部42の
先端部は円弧面状とされている。従って、この成形プロ
テクタ40では、凹部42の先端部に重要電線18が保
持されることになる。この変形例による場合、本体12
に凹部42が形成されるものの前述した実施例の如き開
口30が形成されることはない。従って、水や塵、埃の
本体12内への侵入を防止することができる。
【0035】以上の図4(A)乃至図4(C)に示され
る変形例では、保持手段に相当する保持部34(図4
(A)に示される構成)、一対の保持部24及び突起部
38(図4(B)に示される構成)、凹部42(図4
(C)に示される構成)が本体12(図4(B)に示さ
れる構成では、本体12及び蓋体14)に一体成形され
る構成であるので、前述した実施例同様に部品点数の削
減を図ることができ、ひいてはコストダウンを図ること
ができる。
【0036】図5には、保持手段一体成形型かつインテ
グラルヒンジ型の変形例(請求項3に対応する例)が示
されている。この成形プロテクタ44では、保持手段に
相当する保持部46が略L字形とされており、この保持
部46の端部がインテグラルヒンジ48によって本体1
2の一方の側壁12Aの開口側端部に結合されている。
従って、保持部46はインテグラルヒンジ48を中心と
して回転可能である。また、保持部46の先端部には互
いに平行に突出する一対の保持片46Aが一体形成され
ており、これらの保持片46Aの間に重要電線18が保
持されるようになっている。
【0037】上記構成によれば、まず、蓋体14を取外
した状態で、インテグラルヒンジ48を中心として、保
持部46を図5図示状態から反時計方向へ回転させる。
これにより、保持部46が本体12外に位置される。こ
の状態で、重要電線18を一対の保持片46Aの間に保
持させる。なお、この際、重要電線18の径寸法が一対
の保持片46A間の距離よりも若干長ければ一対の保持
片46Aの弾性力によって重要電線18を保持すること
ができ、逆の場合には例えばテープ等を使って重要電線
18を一対の保持片46A間に固着すればよい。
【0038】従って、この変形例による場合、本体12
に前述した実施例の如き開口30が形成されないので、
水や塵、埃の本体12内への侵入を防止することができ
る。また、重要電線18の保持部46への組付作業を本
体12外において行うことができると共に重要電線18
の組付作業を一般電線20の組付作業よりも先に行うこ
とができるので、作業性が良い。さらに、保持部46は
本体12に一体成形されるので、部品点数の削減及びコ
ストダウンを図ることができる。
【0039】図6(A)〜図6(C)には、保持手段別
体型の変形例(請求項4に対応する例)が示されてい
る。
【0040】簡単に説明すると、図6(A)に示される
成形プロテクタ50では、本体12の両側壁12Aの中
間部にスリット52がそれぞれ形成されており、これら
のスリット52へ板状の保持ピース54が挿入係止され
ている。この保持ピース54の中間部には一対の保持片
54Aが互いに平行に突出されており、これらの保持片
54Aの間に重要電線18が保持されるようになってい
る。
【0041】また、図6(B)に示される成形プロテク
タ56では、保持ピース58が一般電線20を収容する
断面コ字形の基部58Aと、この基部58Aから一体に
かつ狭幅で延出されて重要電線18を保持する断面コ字
形の延出部58Bとから成る。この成形プロテクタ56
による場合、先に一般電線20の半分を基部58A内に
収容させテープ等で固定し、次いで重要電線18を延出
部58Bに保持させ同じくテープ等で固定する。なお、
逆の作業手順にしてもよい。その後、保持ピース58を
本体12内に装着させ、残りの一般電線20を収納させ
ればよい。
【0042】また、図6(C)に示される成形プロテク
タ60では、保持ピース62が棒状とされており、かつ
一方の端部にはクランプ部62Aが一体に形成され他方
の端部には重要電線18固定用の水平フランジ部62B
が一体に形成されている。この成形プロテクタ60によ
る場合、先に重要電線18を保持ピース62の水平フラ
ンジ部62Bに載置させテープ等で固定する。次いで、
保持ピース62を本体12内に挿入してクランプ部62
Aを本体12の底壁12Bに形成された係止孔64に係
止させればよい。
【0043】以上の図6(A)乃至図6(C)に示され
る変形例では、保持手段に相当する保持ピース54(図
6(A)に示される構成)、保持ピース58(図6
(B)に示される構成)、保持ピース62(図6(C)
に示される構成)が本体12と別体で構成されているの
で、製造が容易であるばかりか、サイズ(本数、径寸
法)が異なる重要電線18に対しても保持ピース54、
56、60のみを設計変更すれば対応することができ、
又既存の本体12及び蓋体14をそのまま用いることが
できる。なお、図6(A)に示される成形プロテクタ5
0では本体12にスリット52が形成されている点にお
いて、又図6(C)に示される成形プロテクタ60では
本体12に係止孔64が形成されている点において、既
存の本体12をそのまま用いることができないようにも
みえるが、スリット52や係止孔64は型抜き用の開口
30とは異なり組付時に本体12に直接穿設することも
可能である。
【0044】図7(A)及び図7(B)には、保持手段
別体型の他の変形例(請求項4に対応する例)が示され
ている。
【0045】簡単に説明すると、図7(A)に示される
成形プロテクタ66では、保持ピース68が互いに平行
に配置された一対の基部68Aと一対の基部68Aをそ
の中間位置で接続する中間部68Bとから成り、全体と
しては略H形とされている。保持ピース68の中間部6
8Bには一対の保持片70が一体に形成されている。な
お、この保持ピース68の一対の基部68Aは、本体1
2の両側壁12Aの内面に密着している。
【0046】また、図7(B)に示される成形プロテク
タ72では、保持ピース74が互いに平行に配置された
一対の基部74Aと一対の基部74Aをその中間位置で
接続する中間部74Bとから成るものの、中間部74B
は一方の基部74Aを凸字形状に窪ませることにより形
成されている点で前述した成形プロテクタ66とは異な
る。
【0047】いずれの成形プロテクタ66、72におい
ても、保持ピース68の保持片70或いは保持ピース7
4の中間部74Bに先に重要電線18を組付け、次に一
般電線20を収容させる。これにより、保持ピース6
8、74を本体12に装着させる以前に、重要電線18
及び一般電線20を組付けてサブアッセンブリ化するこ
とができる。従って、前述した図6(A)乃至図6
(C)に示される変形例が有する効果に加え、より一層
作業性を向上させることができる。
【0048】図8には、保持手段別体型かつ要ノイズ対
策回路分離型の変形例(請求項5に対応する例)が示さ
れている。
【0049】この成形プロテクタ76では、板状の基部
78Aと、この基部78Aの両端部から互いに同方向へ
突出する一対の側壁78B、78Cと、基部78Aの中
間部から側壁78B、78Cと同方向へ突出しかつ先端
がコ字形とされた保持部78Dと、一方の側壁78Bに
隣接して突出形成された隔壁78Eと、によって保持ピ
ース78が構成されている。
【0050】上記構成によれば、保持部78Dの先端部
には重要電線18が保持され、保持部78Dと一方の側
壁78Bとの間のスペース及び保持部78Dと隔壁78
Eとの間のスペースに一般電線20が収容される。ま
た、隔壁78Eと他方の側壁78Cとの間のスペースに
は、一般電線20の内センサ類に接続されている電線が
収容される。
【0051】従って、この構成においても、前述した保
持手段別体型の変形例が有する効果が得られる他、ノイ
ズに弱いセンサ類に接続されている電線を重要電線18
から分離した位置に保持することができる。このため、
重要電線18が当該電線に悪影響を及ぼすのを防止する
ことができ、ひいてはセンサ類に作動不良が生じるのを
防止することができる。
【0052】なお、上述した実施例及び変形例において
は、図3に図示された成形プロテクタ10の一方の出口
部22に対して本発明を適用したが、これに限らず、図
3において図示を省略した他方の出口部にも本発明を適
用してもよいし、一方の出口部22及び他方の出口部の
双方に本発明を適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る成形プロテクタ構造は、樹脂成形により製作さ
れる偏平かつ内部中空のプロテクタ本体における少なく
とも一方の出口部に、重要電線を出口部中心位置に保持
する保持手段を設けたので、偏平の成形プロテクタを用
いた場合においても、出口部分で電源回路を中心に配索
することができるという優れた効果を有する。
【0054】また、請求項2記載の本発明に係る成形プ
ロテクタ構造は、請求項1記載の本発明において、保持
手段を、少なくとも一方の出口部の内部に一体成形した
ので、コストダウンを図ることができるという優れた効
果を有する。
【0055】また、請求項3記載の本発明に係る成形プ
ロテクタ構造は、請求項2記載の本発明において、保持
手段を略L字形としかつプロテクタに対してインテグラ
ルヒンジによって結合したので、型抜き用の孔が形成さ
れる場合に起こり得る水や塵、埃の侵入を防止すること
ができるという優れた効果を有する。
【0056】また、請求項4記載の本発明に係る成形プ
ロテクタ構造は、請求項1記載の本発明において、保持
手段をプロテクタ本体と別体で構成しかつ少なくとも一
方の出口部の内部に嵌合又は係合させることにより固定
する構成にしたので、適用の自由度が高く、コストダウ
ンを図ることができるという優れた効果を有する。
【0057】さらに、請求項5記載の本発明に係る成形
プロテクタ構造は、請求項4記載の本発明において、保
持手段が重要電線保持用の第1の保持部に加え、一般電
線中ノイズ対策を要する電線を重要電線から離間した位
置に保持する第2の保持部を有するので、ノイズ対策を
要する電線と接続されるセンサ類に作動不良が生じるの
を防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る成形プロテクタ構造を示す図3
の1−1線断面図である。
【図2】図1に示される成形プロテクタを製作する場合
の型構造を示す断面図である。
【図3】成形プロテクタの外観を示す斜視図である。
【図4】(A)、(B)、(C)は、図1に示される成
形プロテクタ構造の変形例(保持手段一体成形型)を示
す図1に対応する断面図である。
【図5】同じく、成形プロテクタ構造の変形例(保持手
段一体成形型かつインテグラルヒンジ型)を示す図4に
対応する断面図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は、成形プロテクタ構
造の変形例(保持手段別体型)を示す図4に対応する断
面図である。
【図7】同じく、(A)、(B)は、成形プロテクタ構
造の変形例(保持手段別体型)を示す図6に対応する断
面図である。
【図8】同じく、成形プロテクタ構造の変形例(保持手
段別体型かつ要ノイズ対策回路分離型)を示す図7に対
応する断面図である。
【図9】従来構造に係る成形プロテクタ構造を示す斜視
図である。
【図10】図9のA線矢視拡大図である。
【符号の説明】
10 成形プロテクタ 12 本体(プロテクタ本体) 14 蓋体(プロテクタ本体) 16 ワイヤーハーネス 18 重要電線 20 一般電線 22 出口部 24 保持部(保持手段) 32 成形プロテクタ 34 保持部(保持手段) 36 成形プロテクタ 38 突起部(保持手段) 40 成形プロテクタ 42 凹部(保持手段) 44 成形プロテクタ 46 保持部 48 インテグラルヒンジ 50 成形プロテクタ 54 保持ピース(保持手段) 56 成形プロテクタ 58 保持ピース(保持手段) 60 成形プロテクタ 62 保持ピース(保持手段) 66 成形プロテクタ 68 保持ピース(保持手段) 70 成形プロテクタ 74 保持ピース(保持手段) 76 成形プロテクタ 78 保持ピース(保持手段) 78D 保持部(第1の保持部) 78E 隔壁(第2の保持部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム内等に配索されかつ重要
    電線及び一般電線から成るワイヤーハーネスを内部に収
    納し、樹脂成形により製作される扁平かつ内部中空のプ
    ロテクタ本体と、 このプロテクタ本体における少なくとも一方の出口部
    に、重要電線を出口部中心位置に保持する保持手段と、 を有することを特徴とする成形プロテクタ構造。
  2. 【請求項2】 前記保持手段を、前記少なくとも一方の
    出口部の内部に一体成形した、 ことを特徴とする請求項1記載の成形プロテクタ構造。
  3. 【請求項3】 前記保持手段を、略L字形とし、かつ、
    前記プロテクタ本体に対してインテグラルヒンジによっ
    て結合した、 ことを特徴とする請求項2記載の成形プロテクタ構造。
  4. 【請求項4】 前記保持手段を、前記プロテクタ本体と
    別体で構成し、かつ、前記少なくとも一方の出口部の内
    部に嵌合又は係合させることにより固定した、 ことを特徴とする請求項1記載の成形プロテクタ構造。
  5. 【請求項5】 前記保持手段は、前記重要電線保持用の
    第1の保持部と、前記一般電線中ノイズ対策を要する電
    線を前記重要電線から離間した位置に保持する第2の保
    持部と、を有する、 ことを特徴とする請求項4記載の成形プロテクタ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110420A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Yazaki Corp ハーネスプロテクタ
JP2008118773A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Yazaki Corp プロテクタ構造及びプロテクタの製造方法
JP2010132210A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Kanto Auto Works Ltd 自動車のドア用トリムボード及び自動車のバックドア

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