JP3589167B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線カバーを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コネクタには、ハウジングから導出された電線を所定の向き及び位置に固定するための電線カバーを備えたものがあり、その一例として、特開平9−293556号公報に開示されているものがある。このコネクタは、ハウジング内に端子金具を挿入し、その端子金具の後端部に固着した電線をハウジングの後端面から外部へ導出させ、さらにハウジングに対して後方から電線カバーを組み付けたものであり、電線カバーの内部では電線が屈曲された状態で固定され、その電線は電線カバーの外部へ所定の方向へ導出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように電線カバーによって電線を位置決め固定するコネクタの場合、コネクタの固定位置と電線の配索経路などの制約によって、電線をハウジングの後端面に沿うように固定することも考えられる。ところが、ハウジングの後端面(相手側コネクタとの嵌合面とは反対側の面)には、相手側コネクタとの嵌合状態にロックするためのロックアームのロック解除操作部が配置されることが多い。そのため、ハウジングの後端面に沿わせて位置決めした電線が、ロック解除操作部に重なるように位置する可能性があり、このように配置になった場合には、電線が邪魔になってロック解除の操作に支障を来す虞がある。
【0004】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ロックアームのロック解除操作に支障を来すことなく電線を電線カバーによって位置決め固定できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、端子金具が挿入されるとともにその端子金具に接続した電線を外部へ導出させるハウジングと、前記ハウジングに対して後方から組み付け可能であり、前記電線における前記ハウジングからの導出部分を固定する電線カバーと、前記ハウジングに形成され、前記ハウジングと相手側ハウジングとを嵌合状態にロック可能であるとともに、前記ハウジングの後方からロックを解除するための操作が行われるようにしたロック解除操作部を前記ハウジングの後端面に臨ませたロックアームとを備え、前記電線カバーによって固定される前記電線の導出部分が、前記ロック解除操作部よりも後方の位置に配されるようになっているコネクタにおいて、前記電線カバーには、前記電線を、前記ハウジングの後端面上における前記ロック解除操作部の臨む位置に対してオフセット配置されるように保持する電線保持部が設けられている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電線カバーが、前記ハウジングに嵌合されるカバー本体と、前記電線の導出部分を保持可能であり、前記カバー本体に対して前記電線の導出部分を固定する状態に組付け可能とされた電線押え部材とを備えた構成としている。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記カバー本体には、前記電線押え部材を前記カバー本体から外した状態において前記電線の導出部分を位置決め可能な位置決め部が形成されている構成とした。
【0007】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3の発明において、前記電線押え部材と前記カバー本体とがヒンジにより一体に連結され、そのヒンジにより、前記電線押え部材が前記カバー本体に対して一定の軌跡に沿いつつ前記電線の導出部分を固定する状態へ相対変位し得る構成とした。
請求項5の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれかの発明において、前記電線保持部が、その電線押え部材における幅方向一端側へ片寄って配置されており、前記電線押え部材には、その電線押え部材を前記カバー本体に係止させるための係止部が、前記電線保持部とは反対側へ片寄った位置に形成されている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
電線カバーによる電線の固定位置が、ハウジングの外面上におけるロック解除操作部の臨む位置に対してオフセット配置されているので、ロック解除操作部を操作する際に、電線が邪魔にならずに済み、ロック解除操作を支障なく行うことができる。
[請求項2の発明]
ハウジングに対する電線カバーの組付けに際しては、まず、カバー本体だけをハウジングに組み付けておき、その後、電線押え部材をカバー本体に組み付けることで電線の導出部分を固定する。ハウジングに対する組付けと電線の固定とを別個の工程として行うことができるので、個々の工程は簡単な作業で済み、作業性がよい。
【0009】
[請求項3の発明]
電線押え部材をカバー本体に組み付ける前に、電線の導出部分を位置決め部によりカバー本体に仮保持しておくことにより、電線押え部材の組付けが簡単且つ確実となる。
[請求項4の発明]
電線押え部材がカバー本体に対して一定の軌跡に沿いつつ変位して電線の導出部分を固定する状態に至るので、カバー本体に対する電線押え部材の組付け位置が狂うことがなく、ひいては、電線の導出部分の固定位置をロック解除操作部に対して確実にオフセットさせることができる。
【0010】
[請求項5の発明]
電線押え部材をカバー本体に係止させるための係止部は、電線保持部とは反対側へ片寄った位置、即ち電線保持部の片寄り配置によって生じたデッドスペースに配置されているので、電線押え部材にはスペース的な無駄がない。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、ハウジング10と電線カバー20とから構成される。尚、以下の説明において、前後方向については、図3における左下側及び図4における左側を前側ということにする。また、上下方向については、図1〜図7に示す状態を基準とし、左右方向については、図5における右下方を向く面を左面ということにする。したがって、上下反転させた図8〜図11においては、上下及び左右の向きが反対となる。
【0012】
ハウジング10は、その内部に左右2室のキャビティ11を有し、ハウジング10の後端面10B(ロック解除操作部16Bが臨む外面)に開口する端子挿入口12から各キャビティ11内に端子金具13が挿入されていて、この端子金具13の後端部には電線15が接続されている。電線15は、2本の細電線15Aを絶縁シース15Bで被覆することによって1本に纏めたものであって、円形断面をなしている。電線15の端末から所定長さに亘る部分は、絶縁シース15Bが剥き取られて2本の細電線15Aが個別に露出した状態となっており、この露出した各細電線15Aに端子金具13が圧着などにより接続されている。そして、端子挿入口12からは、2本の細電線15Aが露出した状態で所定長さに亘ってハウジング10の後方へ導出され、その露出している細電線15Aよりも導出方向先方が絶縁シース15Bで被覆された被固定部15Cとなっている。この被固定部15Cは、後述するように電線カバー20によって固定される。また、ハウジング10の左右両側面には、電線カバー20を組付け状態に保持するための係止突起14が形成されている。
【0013】
さらに、ハウジング10の上面には、そのハウジング10を相手側ハウジング(図示せず)と嵌合させたときに、その相手側ハウジングに係止することで両ハウジングを嵌合状態にロックするためのロックアーム16が形成されている。このロックアーム16は、前後方向に長く、長さ方向中央位置の支持部16Aを支点としてシーソー状に弾性変位するようになっている。ロックアーム16の後端部は、ロック解除操作部16Bとなっていて、ハウジング10の後端面10Bに臨んでいる。このロック解除操作部16Bを治具Jによりハウジング10の上面に接近させる方向へ変位させると、ロックアーム16によるロックが解除されるようになっている。また、このロックアーム16は、相手側ハウジングとのこじりを防止するとともに、ロック係止力のバランスを保つために、ハウジング10の幅方向(左右方向)における中央位置に配置されてする。したがって、ロック解除操作部16Bも、幅方向中央に位置していることになる。
【0014】
電線カバー20は、カバー本体21と電線押え部材22とをヒンジ23を介して連結した一体部品からなる。カバー本体21は、前面が全体に亘って開放された有底筒状をなし、ハウジング10に対してその後方から組み付けられる。カバー本体21をハウジング10に組付けた状態では、カバー本体21の左右両側壁21L,21Rの突当部24がハウジング10のストッパ17に当接することでカバー本体21が前止まりされ、カバー本体21の左右両側壁21L,21Rの係止孔25がハウジング10の係止突起14に係止することでカバー本体21の抜けが規制され、カバー本体21の左右両側壁21L,21Rのガイド溝26がハウジング10のガイドリブ18に嵌合することでカバー本体21の上下方向の遊動が規制され、カバー本体21の左右両側壁21L,21Rの前半部分がハウジング10の左右両側面に外嵌することでカバー本体21の左右方向の遊動が規制され、以上によってカバー本体21がハウジング10に対して固定される。
【0015】
また、組付け状態において、カバー本体21の上面壁21Cは、ロックアーム16の後半部分に対して僅かな治具挿入空間27のみを空けて上側(外周側)から重なっており、この治具挿入空間27に対してハウジング10の後方から細長い治具Jを挿入してロック解除操作部16Bを押し下げることで、ロックアーム16によるロックが解除される。
さらに、カバー本体21の下面壁21Dは、前端から中央部分に亘って大きく切欠されていて、組付け状態ではハウジング10の下面の後端部分のみに対応するようになっている。また、このカバー本体21の下面壁21Dの更に下方には、カバー本体21の右側壁21Rの下端縁から左方へ片持ち状に延出する保護壁21Pが、カバー本体21の下面壁21Dを覆い、且つ下面壁21Dよりも更に先方へ延出するように形成されている。この保護壁21Pの左側縁とカバー本体21の左側壁21Lの下端縁に突成した保護リブ28との間には、細電線15Aが大きな隙間を空けずに通過できる程度の必要最小の隙間を空けた挿入溝29が、保護壁21Pの前端から後端に亘って形成されている。尚、保護壁21Pの左端縁には、下面壁21D側へ突出する抜止めリブ30が形成されている。これらの、下面壁21D、保護壁21P、挿入溝29は、後述するように細電線15Aのハウジング10からの導出部分をつづら折り状に屈曲させるためのものである。
【0016】
また、カバー本体21の後面壁21Bには、その外面から突出する位置決め部31が形成されている。位置決め部31は、後面壁21Bにおける幅方向中央位置において上下方向に延びる長尺リブ31Aと、後面壁21Bにおける右端縁上端に位置する小片状の短尺リブ31Bとからなり、電線15の被固定部15Cはは、この両リブ31A,31Bの間に挟まれることによって幅方向(左右方向)の遊動を規制された状態に位置決めされる。この位置決めされる位置は、幅方向中央から右側に片寄った位置となっている。さらに、カバー本体21の左右両側壁21L,21R及び上面壁21Cには、電線押え部材22をカバー本体21に対する組付け状態に保持するための係止突起32が形成されている。
【0017】
電線押え部材22は、方形薄板状をなすヒンジ23を介してカバー本体21の保護壁21Pに連結されている。電線押え部材22をカバー本体21に組み付ける前の自由状態(成形直後の状態)では、ヒンジ23は、その板面をカバー本体21の後面壁21Bと平行に向けた姿勢で、保護壁21Pの後端部外面(下面)における幅方向中央から延出されており、そのヒンジ23の延出端縁に電線押え部材22が連結されている。電線押え部材22は、その左半分領域が平板部33となっているとともに、右半分領域が電線保持部34となっている。電線保持部34は、成形直後の状態では後方及び下方に開放された収容空間34Sを有し、その収容空間34Sの内周には、電線15の外周への食い込みを可能とされた周方向の突条35が形成されている。さらに、平板部33における成形直後の状態の下端縁、平板部33の左側縁、及び電線保持部34の右側縁には、成形直後の状態において後方へ突出する係止部36A,36B,36Bが形成されている。尚、電線保持部34には、カバー本体21に組み付けたときにその長尺リブ31Aとの干渉を回避するための逃がし部37が形成されている。
【0018】
かかる電線押え部材22は、ヒンジ23を折り返し状に変形させつつそのヒンジ23を略支点として反転させるようにしてカバー本体21に組み付けられ、係止部36A,36Bを各係止突起32に係止させることによって組付け状態にロックされる。組付け状態では、平板部33がカバー本体21の後面壁21Bに対してほぼ密着される。同じく組み付け状態では、電線保持部34の前方への開口部(成形直後の状態においては後方への開口部)が、その下端部を除いた大部分を後面壁21Bで塞がれるとともに、下端部をカバー本体21の下面壁21Dと保護壁21Pとの間の後面側の開口に連通させた状態となり、電線保持部34の上方への開口部(成形直後の状態においては下方への開口部)だけが外部に臨む状態となる。このカバー本体21と電線保持部34との間に構成される収容空間34Sに電線15の被固定部15Cが収容される。
【0019】
また、電線押え部材22をカバー本体21に組み付けた状態では、電線押え部材22の上端縁の高さは、ロックアーム16のロック解除操作部16Bよりも僅かに低い高さとなるので、治具Jを治具挿入空間27に挿入してロック解除操作を行うときに、電線押え部材22がその妨げとなることはない。
次に、本実施形態の作用を説明する。
組付けは、次の手順で行われる。まず、電線カバー20とハウジング10とを離脱した状態で、予め細電線15Aが接続されている端子金具13をキャビティ11内に挿入し、図8に示すように、ハウジング10を上下反転させるとともに、ハウジング10の後端面10Bから導出している電線15を上側(反転しているハウジング10の下面側)へ折り返して前方へ退避させておく。
【0020】
この状態で、同じく上下反転せた電線カバー20のカバー本体21をハウジング10に対して後方から外嵌するように組み付ける。このとき、電線押え部材22は、成形直後の状態(カバー本体21には組み付けない状態)のままにしておかれるので、図9に示すように、電線押え部材22は上方へ突出した状態となる。
次に、前方へ退避させておいた電線15の細電線15A(図9に鎖線で示す)を、カバー本体21の挿入溝29を通しつつ後方へ折り返し、図9に実線で示すように下面壁21Dと保護壁21Pとの間の空間に挿入し、図10に鎖線で示す示すように、両壁21D,21P間の後端の開口から後方へ導出させておく。さらに、図10に実線で示すように、下面壁21Dと保護壁21Pとの間から後方へ導出された電線15の被固定部15Cを後面壁21Bの両リブ31A,31Bの間に挟むようにして位置決めする。この状態では、被固定部15Cは、反転状態のカバー本体21の後面壁21Bに沿って下方(電線カバー20の上面壁21C側)へ延出される。
【0021】
このように電線15を位置決めした状態から、電線押え部材22をカバー本体21の後面壁21Bに組付ける。この時、ヒンジ23を折り返すように変形させつつ、そのヒンジ23を略支点として、電線押え部材22が側方から視て略半円形の軌跡を描きつつ反転する。この組付けに伴い、電線保持部34が、被固定部15Cに対して被さるようになってその被固定部15Cをカバー本体21に対して遊動不能に固定する。
【0022】
このようにして固定された電線15の被固定部15Cは、後方から視ると、図2に示すように、幅方向における中央位置から右側へ片寄った配置となっている。したがって、後方から視たときに、電線15は治具挿入空間27の右端部を僅かに隠すだけであって、治具挿入空間27の大部分は何ら遮られることなく、治具Jの後方からの挿入を許容する状態となっている。即ち、ロックアーム16によるロックを解除するために、後方から治具Jを治具挿入空間27内に挿入する作業は、電線15の存在によって何ら妨げられることはないのであって、これにより、容易且つ確実にロック解除操作を行うことができる。
【0023】
上述のように、本実施形態においては、電線カバー20による電線15の固定位置が、ハウジング10の後端面10B上におけるロック解除操作部16Bの臨む位置に対して幅方向右側にオフセットして配置されているので、ロック解除操作部16Bを操作する際に、電線15が邪魔にならずに済み、ロック解除操作を支障なく行うことができる。
また、電線カバー20を、ハウジング10に嵌合されるカバー本体21と、電線15の被固定部15C(ハウジング10からの導出部分)を保持可能であってカバー本体21に対して電線15を固定する状態に組付け可能とされた電線押え部材22とから構成しているので、ハウジング10に対する組付けに際しては、まず、カバー本体21だけをハウジング10に組み付けておき、その後、電線押え部材22をカバー本体21に組み付けることで電線15を固定することができる。即ち、ハウジング10に対する組付けと電線15の固定とを別個の工程として行うことができるので、個々の工程は簡単な作業で済み、作業性に優れている。
【0024】
また、電線押え部材22をカバー本体21に組み付ける前に、電線15の被固定部15C(ハウジング10からの導出部分)を位置決め部の2つのリブ31A,31Bによりカバー本体21に位置決めしておくことができるので、電線押え部材22を組付ける作業が簡単且つ確実に行うことができる。
また、電線押え部材22とカバー本体21とをヒンジ23により一体に連結し、そのヒンジ23により、電線押え部材22がカバー本体21に対して一定の軌跡に沿いつつ電線15の被固定部15Cを固定する状態へ相対変位し得るようにしたので、カバー本体21に対する電線押え部材22の組付け位置が狂うことがなく、ひいては、電線15の固定位置をロック解除操作部16Bに対して確実にオフセットさせることができる。
【0025】
また、電線押え部材22の電線保持部34が幅方向右側へ片寄って配置されているのに対し、電線押え部材22をカバー本体21に係止させるための係止部36Aが、電線保持部34とは反対の左側へ片寄った位置に形成されているが、これは、電線保持部34の片寄り配置によって生じたデッドスペースを有効利用して係止部36Aを配置することを意味するので、電線押え部材22にはスペース的な無駄がない。
【0026】
また、カバー本体21の挿入溝が左端縁に形成されているのに対し、カバー本体21上で電線15が固定される位置が、挿入溝29とは反対側である右側に設定されている。したがって、電線15に弛みがあっても、下面壁21Dと保護壁21Pとの隙間に挿入した細電線15Aが挿入溝29から外部へはみ出す虞がない。
また、ハウジング10から導出された電線15は、電線カバー20の内部でほぼ完全に覆われた状態となっているので、外部からの異物の干渉(例えば、飛び石や、高圧洗浄水)から電線15を保護することができる。
【0027】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0028】
(1)上記実施形態ではロック解除操作部を治具を用いてロック解除操作するようにしたが、本発明によれば、指でロック解除操作部を操作するようにしてもよい。
(2)上記実施形態ではロック解除操作部を幅方向中央に配置するとともに、電線カバーによる電線の固定位置を中央から幅方向へずらして配置したが、本発明によれば、ロック解除操作部が幅方向中央から外れた位置にある場合にも適用することができ、この場合には、電線の固定位置は幅方向中央でもよく、幅方向中央からロック解除操作部とは反対側へずれた位置としてもよい。
【0029】
(3)上記実施形態では電線押え部材をカバー本体に対してヒンジにより変位可能に連結したが、本発明によれば、電線押え部材とカバー本体とを相対変位不能に形成し、電線カバーをハウジングに組み付けるのと同時に電線が固定されるようにしてもよい。
(4)上記実施形態ではカバー本体に位置決めリブを形成したが、本発明によれば、位置決めリブを設けずに、電線押え部材に電線を仮保持した状態で電線押え部材をカバー本体に対して組み付けるようにしてもよい。
【0030】
(5)上記実施形態ではハウジング内のキャビティが左右に2室並ぶ場合について説明したが、本発明によれば、キャビティは3室以上設けられている場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の組付け状態の正面図
【図2】組付け状態の背面図
【図3】組付け状態の斜視図
【図4】組付け状態の断面図
【図5】ハウジングと電線カバーを分離した状態の斜視図
【図6】組付け状態の斜視図
【図7】ハウジングと電線及び端子金具を分離した状態の斜視図
【図8】ハウジングと電線カバーを分離した状態を上下反転して示す斜視図
【図9】ハウジングに電線カバーを組み付けた状態を上下反転して示す斜視図
【図10】電線を位置決めした状態を上下反転して示す斜視図
【図11】組付け状態を上下反転して示す斜視図
【符号の説明】
10…ハウジング
13…端子金具
15…電線
16…ロックアーム
16B…ロック解除操作部
20…電線カバー
21…カバー本体
22…電線押え部材
23…ヒンジ
31…位置決め部
34…電線保持部
36A…係止部
Claims (5)
- 端子金具が挿入されるとともにその端子金具に接続した電線を外部へ導出させるハウジングと、
前記ハウジングに対して後方から組み付け可能であり、前記電線における前記ハウジングからの導出部分を固定する電線カバーと、
前記ハウジングに形成され、前記ハウジングと相手側ハウジングとを嵌合状態にロック可能であるとともに、前記ハウジングの後方からロックを解除するための操作が行われるようにしたロック解除操作部を前記ハウジングの後端面に臨ませたロックアームとを備え、
前記電線カバーによって固定される前記電線の導出部分が、前記ロック解除操作部よりも後方の位置に配されるようになっているコネクタにおいて、
前記電線カバーには、前記電線を、前記ハウジングの後端面上における前記ロック解除操作部の臨む位置に対してオフセット配置されるように保持する電線保持部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記電線カバーが、
前記ハウジングに嵌合されるカバー本体と、
前記電線の導出部分を保持可能であり、前記カバー本体に対して前記電線の導出部分を固定する状態に組付け可能とされた電線押え部材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記カバー本体には、前記電線押え部材を前記カバー本体から外した状態において前記電線の導出部分を位置決め可能な位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記電線押え部材と前記カバー本体とがヒンジにより一体に連結され、そのヒンジにより、前記電線押え部材が前記カバー本体に対して一定の軌跡に沿いつつ前記電線の導出部分を固定する状態へ相対変位し得る構成としたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のコネクタ。
- 前記電線保持部が、その電線押え部材における幅方向一端側へ片寄って配置されており、前記電線押え部材には、その電線押え部材を前記カバー本体に係止させるための係止部が、前記電線保持部とは反対側へ片寄った位置に形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
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