JPH07161801A - 基板ホルダ - Google Patents

基板ホルダ

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JPH07161801A
JPH07161801A JP32959393A JP32959393A JPH07161801A JP H07161801 A JPH07161801 A JP H07161801A JP 32959393 A JP32959393 A JP 32959393A JP 32959393 A JP32959393 A JP 32959393A JP H07161801 A JPH07161801 A JP H07161801A
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JP
Japan
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substrate
plate
metal plate
hollow portion
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Pending
Application number
JP32959393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Sugiura
英雄 杉浦
Ryuzo Iga
龍三 伊賀
Manabu Mitsuhara
学 満原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板と金属板との接触の虞れをなくす。基板
の表面温度測定に際しての誤差を小さくする。 【構成】 バックプレート4’としてシリコン板を用い
る。ピン3に加えてU字型ワイヤ6を中空部2−1の周
囲に120゜間隔で3つ設ける。ヒータ5から放射され
る輻射熱のうち波長1100nm以下の光はシリコン板
よりなるバックプレート4’によって吸収される。この
ため、基板1と金属版2との間の隙間から波長1100
nm以下の光が基板側に漏れることがなく、パイロメー
タを用いた温度測定に際してヒータ5からの漏れ光の影
響を無視できる。また、U字型ワイヤ6の先端部が基板
1の外周面に接触して基板1の位置を規制するので、基
板1と金属板2との接触が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空容器内で化合物
半導体薄膜を形成する分子線エピタキシ法や有機金属分
子線エピタキシ法などに用いて好適な基板ホルダに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体素子は、コンピュータ用の
高速素子ばかりでなく、光通信技術に不可欠な半導体レ
ーザなどの光素子として幅広く用いられている。これら
の半導体素子の作製には、有機金属気相成長法(MOV
PE)、分子線エピタキシ法(MBE)、有機金属分子
線エピタキシ法(MOMBE)などの薄膜形成法が用い
られている。この内、MBEとMOMBEは、真空容器
中内の加熱された基板に分子線状の原料を照射して薄膜
を蒸着する方法である。薄膜の品質は基板温度に敏感で
あるため、基板温度を精密に制御し、かつ基板全体を均
一に加熱する必要がある。前者(基板温度制御)につい
ては、パイロメータによって測定した表面温度をヒータ
電源にフィードバックすることによって、1℃以下の精
度が達成されている。一方、後者(基板の均一加熱)に
ついては、一様な熱接触を得るために、基板をモリブデ
ンでできた金属板にインジウムを用いて糊付けする方法
がとられている。この方法は、ウエーハサイズが小さい
場合および不定型の場合には有効であるが、2インチ基
板のような大きな基板には不向きである。また、成長の
前後においてインジウムの塗布と除去作業を伴うため、
MBEとMOMBEの実用化に大きな障害となる。
【0003】これを解決するために、インジウムを用い
ない基板ホルダ、いわゆるインジウムフリーホルダが検
討されている。このインジウムフリーホルダの断面構造
を図5に示す。同図において、1は化合物半導体基板
(以下、単に基板と言う)、2はリング状の金属板、3
はその一端部が金属板2の中空部2−1の縁面部に溶接
固定されたピン、4はPBN(熱分解ボロンナイトライ
ド)板よりなるバックプレート、5はヒータである。ピ
ン3は中空部2−1の周囲に120゜間隔で3つ設けら
れている。バックプレート4は金属板2の中空部2−1
にそのプレート面を臨ませて載置されている。また、基
板1は金属板2の中空部2−1に配置されており、その
表面がピン3の先端部で押さえられ、バックプレート4
のプレート面との間に挾圧保持されている。このインジ
ウムフリーホルダにおいて基板1はヒータ5の輻射熱に
よって加熱される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインジウムフリーホルダによると、その構造上に2
つの不備がある。第1に、ピン3のバネ力が弱いため、
基板1が定まった位置に固定されず、基板1と金属板2
とが接触する虞れがある。第2に、基板1と金属版2と
の間には隙間があるが、バックプレート4がPBN板で
あって光の波長選択性がないため、この隙間部分からヒ
ータ5の輻射熱が漏れ、パイロメータによる基板1の表
面温度の測定に際し大きな測定誤差を与える。これを避
けるために隙間を小さくすると、基板1が金属板2に接
触する虞れがさらに高まる。基板1が金属板2に接触す
ると、接触部分の温度が10℃以上も上昇してしまい、
基板1全体を均一に加熱することができなくなる。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、基板と金属
板とが接触する虞れがなく、基板全体を常に均一に加熱
することが可能で、またパイロメータによる精密温度制
御も可能なインジウムフリーの基板ホルダを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、中空部の形成された金属板と、こ
の金属板の中空部にそのプレート面を臨ませて配置され
たシリコン板よりなるバックプレートと、金属板の中空
部に配置された基板と、その一端部が金属板の中空部の
縁面部に固定され、その先端部が基板の表面に接触し
て、基板をバックプレートのプレート面との間に挾圧保
持する複数の金属製のピンと、その一端部が金属板の中
空部の縁面部に固定され、その先端部が基板の外周面に
接触して、基板の中空部における位置を規制する複数の
金属製のワイヤとを備えたものである。
【0007】
【作用】したがってこの発明によれば、シリコン板より
なるバックプレートが波長1100nm以下の光を吸収
するため、基板と金属版との間の隙間から波長1100
nm以下の光が基板側に漏れることがない。また、ワイ
ヤの先端部が基板の外周面に接触して基板の位置を規制
するので、基板と金属板とが接触することがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1はこの発明の一実施例を示すインジウムフリー
ホルダの断面構造図である。同図において、1は基板
(化合物半導体基板)、2はリング状の金属板、3はそ
の一端部が金属板2の中空部2−1の縁面部に溶接固定
されたピン、4’はシリコン板よりなるバックプレー
ト、5はヒータ、6はその一端部が金属板2の中空部2
−1の縁面部に溶接固定されたU字型ワイヤである。本
実施例において、基板1は2インチ基板、バックプレー
ト4’は3インチのシリコンウエーハを用いている。ま
た、金属板2,ピン3およびU字型ワイヤ6はモリブデ
ンを用いている。
【0009】図2は図1におけるA方向矢視図である。
ピン3およびU字型ワイヤ6は中空部2−1の周囲に1
20゜間隔でそれぞれ3つ設けられている。バックプレ
ート4’は金属板2の中空部2−1にそのプレート面を
臨ませて載置されている。また、基板1は金属板2の中
空部2−1に配置されており、その表面がピン3の先端
部で押さえられて、バックプレート4’のプレート面と
の間に挾圧保持されている。なお、3つのピン3の基板
1との接触点は、直径44mmの円周上に位置してい
る。また、3つのU字型ワイヤ6の先端部は、基板1の
外径と等しいかあるいはそれよりも若干大きい円周上に
位置している。これにより、U字型ワイヤ6の先端部が
基板1の外周面に接触し、基板1の中空部2−1におけ
る位置を規制する。すなわち、基板1の位置がU字型ワ
イヤ6で中空部2−1の略中央に固定され、基板1と金
属板2との接触が阻止される。この場合、基板1とピン
3およびU字型ワイヤ6との接触は点接触であるため、
金属板2からの基板1への熱伝導は殆ど無視することが
できる。
【0010】図3は基板1に2インチのInP基板を用
いたときの温度分布である。測定にはパイロメータを用
い、観測波長は950+20nmとした。ヒータ5から
放射される輻射熱のうち波長1100nm以下の光はす
べてシリコン板よりなるバックプレート4’によって吸
収される。このため、基板1と金属版2との間の隙間か
ら波長1100nm以下の光が基板1側に漏れることが
なく、パイロメータを用いた温度測定に際してヒータ5
からの漏れ光の影響を無視することができる。図3から
基板1の中央部直径40mmの領域で温度が+1℃以内
に分布していることが分かる。
【0011】なお、図3では、基板1の外周縁に向かう
につれて温度が上昇しているが、これは見かけ上のもの
である。すなわち、パイロメータの空間分解能が直径5
mmであり、基板1の外周縁ではInP以外の熱源すな
わち金属板2やピン3からの輻射の寄与分が増加するた
めである。
【0012】図4はInP基板1にInGaAsP膜を
MOMBE成長した場合のフォトルミネッセンスピーク
の面内分布のヒストグラムである。波長は非常に均一に
分布しており、標準偏差はわずか3nmである。また、
多重量子井戸レーザ構造を作製した場合、そのしきい値
電流密度のばらつきは2インチ基板1の全面にわたって
10%以内であった。また、金属板2やピン3などの材
質としてタンタルを用いたときにも均一な温度分布と組
成の均一なInGaAsP膜が得られた。
【0013】なお、上述においては、基板1をInP基
板としたが、GaAsをはじめとする他の化合物半導体
基板でもよい。また、実施例では基板1を2インチの基
板としたが、ホルダサイズを大きくすることによって3
インチの基板にも適用することが可能であり、2インチ
以下の基板であっても同様にして適用することができる
ことは言うまでもない。また、金属板2を大きくし、こ
の金属板2に中空部2−1を多数形成し、これらの中空
部2−1に基板1を各個に配置し、図1と同様の構造と
して各基板1を保持するものとしてもよい。また、実施
例では、ワイヤ6をU字型としたが、V字型などとして
もよい。また、金属板2は中空部2−1があれば、リン
グ状でなくてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、シリコン板よりなるバックプレートが波
長1100nm以下の光を吸収するため、基板と金属版
との間の隙間から波長1100nm以下の光が基板側に
漏れることがなく、基板の表面温度測定に際しての誤差
を小さくすることができ、パイロメータによる精密温度
制御が可能となる。また、ワイヤの先端部が基板の外周
面に接触して基板の位置を規制するので、基板と金属板
とが接触することがなく、基板全体を常に均一に加熱す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインジウムフリーホル
ダの断面構造図である。
【図2】図1におけるA方向矢視図である。
【図3】基板として2インチのInP基板を用いたとき
の温度分布を示す図である。
【図4】InP基板にInGaAsP膜をMOMBE成
長した場合のフォトルミネッセンスピークの面内分布の
ヒストグラムを示す図である。
【図5】従来検討されているインジウムフリーホルダの
断面構造図である。
【符号の説明】
1 基板(化合物半導体基板) 2 金属板 2−1 中空部 3 ピン 4’バックプレート 5 ヒータ 6 U字型ワイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部の形成された金属板と、 この金属板の中空部にそのプレート面を臨ませて配置さ
    れたシリコン板よりなるバックプレートと、 前記金属板の中空部に配置された化合物半導体基板と、 その一端部が前記金属板の中空部の縁面部に固定され、
    その先端部が前記化合物半導体基板の表面に接触して、
    前記化合物半導体基板を前記バックプレートのプレート
    面との間に挾圧保持する複数の金属製のピンと、 その一端部が前記金属板の中空部の縁面部に固定され、
    その先端部が前記化合物半導体基板の外周面に接触し
    て、前記化合物半導体基板の前記中空部における位置を
    規制する複数の金属製のワイヤとを備えたことを特徴と
    する基板ホルダ。
JP32959393A 1993-12-02 1993-12-02 基板ホルダ Pending JPH07161801A (ja)

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JP32959393A JPH07161801A (ja) 1993-12-02 1993-12-02 基板ホルダ

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730320A (en) * 1980-07-29 1982-02-18 Fujitsu Ltd Substrate holder for molecular beam epitaxy
JPS6081820A (ja) * 1983-10-11 1985-05-09 Rohm Co Ltd 分子線エピタキシヤル装置のウエハ取付装置
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JPH05179428A (ja) * 1991-05-23 1993-07-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜形成装置

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