JPH0710660U - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPH0710660U
JPH0710660U JP4587793U JP4587793U JPH0710660U JP H0710660 U JPH0710660 U JP H0710660U JP 4587793 U JP4587793 U JP 4587793U JP 4587793 U JP4587793 U JP 4587793U JP H0710660 U JPH0710660 U JP H0710660U
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JP
Japan
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valve
valve body
seat
valve seat
outer peripheral
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Application number
JP4587793U
Other languages
English (en)
Inventor
芳徳 木村
Original Assignee
トーソク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブシートと弁体間の良好なシール性能を
確保しつつ摩耗の発生を防止すると共に、カーボン等に
よるスティックの発生を防止する。 【構成】 補助空気通路の途中に配置されたバルブボデ
ィの内部に、円環状の第1バルブシート21を設けると
共に、該第1バルブシート21に軸方向から離着座して
バルブ孔21aを開閉する第1弁体が設けられている。
バルブシート21は、金属製の外周部22の内周側に低
粘着剤を配合したフッ素ゴム材からなるシート部22
を、突起部24と係合溝25との径方向からの係合を得
て固定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば内燃機関の補助空気流量を制御する流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車用ガソリン機関にあっては、機関運転状態に応じてアイ ドリング回転数を制御するために電磁式の流量制御弁が用いられている。かかる 流量制御弁の一般的な構造を図3に示す。
【0003】 すなわち、この流量制御弁は、機関の吸気通路のスロットルバルブをバイパス する補助空気通路1に設けられており、バルブボディ2とソレノイドケーシング 3とを一体的に有している。前記バルブボディ2は、補助空気通路1の1本の吸 入路が接続される補助空気入口部4aと、該補助空気入口部4aの両側に設けら れた一対の出口部4b,4bとを有し、内部に両端が円環状の金属製バルブシー ト5,6で画成された空気導入室4cと、一端がガイド部7を介してガイド筒8 に摺動可能に保持され、かつ他端がアジャスト端壁9の摺動孔9aに摺動可能に 保持された弁軸10と、該弁軸10の略中央両側に夫々固定されて上記バルブシ ート5,6に離着座して空気導入室4cを開閉する一対の第1,第2弁体11, 12とを有している。
【0004】 また、この両弁体11,12は、合成樹脂材で成形され、アジャスト端壁9側 に装着されたバルブスプリング13と、前記ソレノイドケーシング3内のプラン ジャスプリングとの相対的なばね力によってバルブシート5,6中央のバルブ孔 5a,6aを閉塞する位置に弾持されており、この位置では、第1弁体11の円 錐面11aがバルブシート5のシート面5bに着座している。
【0005】 一方、ソレノイドケーシング3は、内部に電磁コイル及びヨークと、該電磁コ イルの内周に設けられたコアと、該コアに吸引されて摺動するプランジャと、一 端が該プランジャの先端部に連結され、他端が前記弁軸10と同軸上で連結され た駆動ロッドが収納されている。
【0006】 そして、現在の機関運転状態を検出する図外のコントローラから電磁コイルに デューティ制御電流が出力されると、プランジャが駆動ロッド及び弁軸10を介 して両弁体11,12をバルブスプリング13のばね力に抗して図中右方向へ開 弁させて、2つのバルブ孔5a,6aから空気導入室4cに大流量の補助空気を 流入させ、さらに、暖機完了後は、所定の最適な流量を確保するようになってい る。
【0007】 すなわち、機関の始動初期は、両弁体11,12が両バルブ孔5a,6aを大 きく開いて補助空気流量を50l/min〜800l/minまで速やかに上昇させて、 暖機促進を行う。一方機関冷却水温が所定以上に上昇し暖機が完了すると、電磁 コイルへの通電量を低下させてコアの吸引力を弱めると、両弁体11,12がバ ルブスプリング13のばね力によって左方向へ移動して両バルブ孔5a,6aを 閉塞する。
【0008】 ここで、第1弁体11は、バルブシート5に着座してバルブ孔5aを完全に閉 塞するが、第2弁体12は、その外径がバルブシート6バルブ孔6aよりも若干 小さく設定されて、両者6,12間にオリフィスが形成されている。したがって 、このオリフィスで暖機完了時の最適な所定の空気流量を確保するようになって いる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の流量制御弁にあっては、バルブシート5が金属で形 成されているため、加工精度上、バルブ孔5aの真円度を十分に得ることが困難 である。このため、閉弁時における第1弁体11の円錐面11aとバルブシート 5のシート面5bとの間のシール性能が低下する。したがって、暖機完了後に空 気流量が増加してしまい、アイドリング回転数が上昇する等、回転を不安定にす る要因となる。
【0010】 そこで、バルブスプリング13のばね力を増加させることも考えられるが、単 にばね力を増加させると、第1弁体11とバルブシート5との異なる材質上の点 から、第1弁体11が繰り返し離着座後に円錐面11aに摩耗が発生して耐久性 が著しく低下してしまう惧れがある。
【0011】 また、電磁コイルへの非通電時にも第1弁体11がバルブシート5に着座して いる、つまり常閉型になっているため、暖機時に両者5,11間に付着したオイ ルミストやカーボン等が機関停止後に固着して第1弁体11がスティックし易く なるという不具合もあった。
【0012】 本考案は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、バルブシート と弁体との摩耗、及び両者間のカーボン等によるスティックの発生が防止された 流量制御弁の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、流通路の途中に配置されたバル ブボディの内部に設けられたバルブシートと、該バルブシートに離着座してバル ブ孔を開閉する弁体とを備えた流量制御弁において、前記バルブシートの内周部 あるいは弁体の外周部のいずれか一方を低粘着剤を配合したゴム部材で形成した 。
【0014】 また、前記バルブシートの外周部内周面あるいは弁体の内周部外周面に係止部 を設ける一方、前記ゴム部材に、前記係止部に径方向から係合する係合部を設け た。
【0015】
【作用】
前記構成においては、バルブ孔を形成するバルブシートの内周部がゴム部材で 形成されているため、弁体との十分な密着性が確保されて、シール性能が向上す る。また、ゴム部材に低粘着剤が配合されているため、カーボン等が付着しても バルブシートと弁体との固着力が低減し、長時間に亘って両者が接触していても 、スティックすることなく容易に離間させることができる。
【0016】 また、前記バルブシートの外周部内周面あるいは弁体の内周部外周面に係止部 を設ける一方、前記ゴム部材に、前記係止部に径方向から係合する係合部を設け れば、係止部と係合部との径方向からの係合により、例えばバルブシートの外周 部とゴム部材との結合性が向上し、ゴム部材の軸方向からの不用意な離脱が防止 される。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図にしたがって説明する。なお、従来と共通の構成 個所には同一の符号を付して説明を省略する。
【0018】 すなわち、本考案の流量制御弁は、従来と同様に自動車用ガソリン機関の補助 空気量制御用に用いられており、図2の2はバルブボディ、3はソレノイドケー シング、4aは補助空気入口部、4b,4bは出口部、4cは空気導入室、10 は弁軸、11,12は弁軸10に設けられた合成樹脂材からなる一対の第1,第 2弁体、13はアジャスト端壁9に一端が弾持されて図外のプランジャスプリン グのばね力との相対圧で両弁体11,12を弾持するバルブスプリングである。 そして、図中21は第1弁体11が離着座して中央のバルブ孔21aが開閉制 御される円環状の第1バルブシート、6は第2弁体12がバルブ孔6a内を摺動 して開口面積が可変制御される第2円環状のバルブシートであり、この第2バル ブシート6は、バルブボディ2に一体に形成されている。
【0019】 一方第1バルブシート21は、バルブボディ2の内周面に形成された嵌合溝2 aに嵌合固定された金属製の環状外周部22と、該外周部22の内周に焼き付け 固定された環状のゴム部材たるシート部23とから構成されている。前記外周部 22は、図1に示すように内周面の第2バルブシート6側の端縁に軸心方向へ突 出した係止部たる突起部24が一体に設けられている。この突起部24は、断面 略クランク状に折曲形成されて、先端部位24aが断面略矩形状に形成されてい る。
【0020】 一方、シート部23は、低粘着剤を配合したフッ素ゴムからなり、図1に示す ように一端側に第1弁体11が離着座する円環状のシート面23aが形成されて いると共に、内部周方向に前記突起部24に径方向から嵌合する係合部たる係合 溝25が形成されている。この係合溝25は、前記突起部24の外形状に沿った 断面略クランク状に折曲形成されていると共に、中央部25aが先端部位24a と同一の断面略矩形状に形成されている。なお、ソレノイドケーシング3内には 、従来と同様に電磁コイル,ヨーク,プランジャ,駆動ロッドが収納されている 。
【0021】 したがって、この実施例によれば、第1バルブシート21のシート部23がフ ッ素ゴム材で形成されているため、暖機完了後等において、第1弁体11の円錐 面11aが弾性シート面23aに密着して十分な気密性を確保する。このため、 第1弁体11とバルブシート21間のシール性能が向上し、空気の漏れを確実に 防止することができる。この結果、アイドリング回転数の過上昇や不安定化を防 止することが可能になる。 また、バルブシート21と第1弁体11との衝突が 緩和されるため、摩耗の発生も防止でき、耐久性の向上が図れる。
【0022】 さらに、シート部23には低粘着剤も配合されているため、フッ素ゴム材と相 俟って第1弁体11との離れ性が向上し、機関停止後におけるカーボン等による シート部23と第1弁体11とのスティックが十分に防止できる。
【0023】 しかも、シート部23が外周部22の突起部24に係合溝25を介して径方向 から嵌合固定されているため、結合力が強化され、たとえ第1弁体11に接着し て軸方向の力が作用しても、該シート部23の外周部22からの不用意な抜け出 しが確実に防止され、長期に亘り安定かつ確実な作動が得られる。
【0024】 なお、本考案においては、本実施例と逆に第1弁体11を低粘着剤を配合した フッ素ゴム材で形成することも可能であり、また、突起部24をシート部23側 に、係合溝25を外周部22側に形成することも可能である。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、着座時におけるバルブシートと弁体との間のシ ール性能が一段と向上し、流量を高精度に制御することが可能になる。また、バ ルブシートと弁体との衝突力が緩和されるため、両者間の摩耗が防止され、耐久 性が向上する。しかも、バルブシートと弁体との固着力が低減して離れ性が向上 し、カーボン等によるスティックの発生が防止される。
【0026】 また、バルブシートの外周部内周面あるいは弁体の内周部外周面に係止部を設 ける一方、ゴム部材に、係止部に径方向から係合する係合部を設ければ、バルブ シートの外周部とシート部との結合力が強化されて、シート部の軸方向への不用 意な抜け出しが防止され、長期に亘り安定かつ確実な作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に供されるバルブシートを示す
断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来の流量制御弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 補助空気通路(流通路) 2 バルブボディ 11 第1弁体 11a 円錐面 21 第1バルブシート 21a バルブ孔 22 外周部 23 シート部(ゴム部材) 24 突起部(係止部) 25 係合溝(係合部)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流通路の途中に配置されたバルブボディ
    の内部に設けられたバルブシートと、該バルブシートの
    内周部に離着座してバルブ孔を開閉する弁体とを備えた
    流量制御弁において、前記バルブシートの内周部あるい
    は弁体の外周部のいずれか一方を低粘着剤を配合したゴ
    ム部材で形成したことを特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記バルブシートの外周部内周あるいは
    弁体の内周部外周に係止部を設ける一方、前記ゴム部材
    に、前記係止部に径方向から係合する係合部を設けたこ
    とを特徴とする流量制御弁。
JP4587793U 1993-07-30 1993-07-30 流量制御弁 Pending JPH0710660U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115832A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Nikki Co Ltd 燃料噴射弁におけるシート部材のシール構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115832A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Nikki Co Ltd 燃料噴射弁におけるシート部材のシール構造
JP4690292B2 (ja) * 2006-11-08 2011-06-01 株式会社ニッキ 燃料噴射弁におけるシート部材のシール構造

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