JPH0675523B2 - 装身具の製造方法 - Google Patents

装身具の製造方法

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JPH0675523B2
JPH0675523B2 JP63318928A JP31892888A JPH0675523B2 JP H0675523 B2 JPH0675523 B2 JP H0675523B2 JP 63318928 A JP63318928 A JP 63318928A JP 31892888 A JP31892888 A JP 31892888A JP H0675523 B2 JPH0675523 B2 JP H0675523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属製の装飾本体に合成樹脂製の装飾部を付
着して成形してある、例えばスライドファスナー用スラ
イダーの引手、イアリング、ネックレスあるいはブロー
チなどの装身具を成形型によって製造する方法に関す
る。
〔従来の技術〕
金属製装飾本体に合成樹脂製装飾部を備えている装身具
を製造する従来の方法として、インサート成形法による
か、あるいは金属製装飾本体と合成樹脂製装飾部をそれ
ぞれ別体に成形し、合成樹脂製装飾部を金属製装飾本体
にスナップ式に取付けて成形する方法が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記方法のうちインサート成形法によるものにあって
は、成形に際しゲートより溶湯を注入するするため、成
形された合成樹脂製装飾部の外表面に、ゲートの跡が明
らかに残り、外観上の体裁が甚だ悪くなるものである。
また前記後者の方法による場合、金属製装飾本体と合成
樹脂製装飾部にスナップ係合するための係合部を設ける
必要があり、その係合部分があるために肉薄の製品を作
ることが出来ず、しかも金属製装飾本体と合成樹脂製装
飾部の密着性に問題がある。
本発明は上記の問題点を鑑み、前述のインサート成形法
によって成形するが、成形時に残るゲート跡を、成形さ
れた合成樹脂製装飾部の外表面に露出されることがな
く、良好な体裁に仕上げられる装身具の製造方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による手段は、金属製装飾本体に合成樹脂製装飾
部を備えた装身具を成形型によって製造する際に、金属
製装飾本体の合成樹脂製装飾部を設ける部分に対面して
開口を穿設する工程と、金属製装飾本体の外周面より肉
内を潜って開口に通じる注入溝を穿つ工程を施してか
ら、合成樹脂製装飾部を成形する成形型内に固定した金
属製装飾本体に、前記注入溝より合成樹脂溶湯を注入し
て成形することを特徴とする。
〔実施例〕
本発明を具体的に説明すると、成形する装身具を第２図
から第５図に亘って示しており、該図示のものはスライ
ドファスナー用スライダーに取付ける引手であるが、金
属製装飾本体１と合成樹脂製装飾部２で一体的に成形し
たもので、その金属製装飾本体１は第６図と第７図図示
のように、板体３の表裏両面における縁部に***する飾
り部４を連ねて設け、上端両側に突設した支持部5,5間
に、スライダー（図示せず）に連結する支軸６が設けて
ある。この金属製装飾本体１の表裏両面に合成樹脂製装
飾部2,2を金属製装飾本体１の縁部が露出するように付
着させると共に、表裏両面の合成樹脂製装飾部2,2が金
属製装飾本体１に明けた複数の開口７を通じて一体に連
結するものである。尚、開口７は表裏両面の合成樹脂製
装飾部2,2を一体に連結して、金属製装飾本体１との一
体化を計る従来から行われている手段である。
上記の装身具を製造するに際して、第６図と第７図図示
のように、金属製装飾本体１の外周面より、その肉内を
潜って開口７にまで至る注入溝８を穿設する加工を施
す。
そこで第１図に図示するように、合成樹脂製装飾部2,2
を成形するキャビティ9,10を備えた互いに密着する一対
の成形型11,12内に前記金属製装飾本体１を、両成形型1
1,12のパーティングラインに沿って固定するが、この両
成形型11,12間に設けたランナー13及びゲート14のう
ち、特にゲート14を、先に説明した金属製装飾本体１の
注入溝８に対向するように設けておく。このように形成
した成形型11,12に金属製装飾本体１を挾むように固定
してから、合成樹脂の溶湯を注入する射出工程を行うこ
とによって製造し、成形型11,12内より外し出した後
に、注入溝８より突出するゲート部（図示せず）で注入
溝８の口縁と面一に切断して取り去るものである。
第８図に示す例は、金属製装飾本体１の片面にのみ合成
樹脂製装飾部２を設けたもので、前記の注入溝８を穿設
する加工を行う際に、注入溝８を数個の開口７に連通
し、しかも開口７は片面にのみ開くように成形してか
ら、前述と同様に射出工程を行なって製造する。
第９図に示す例は、その外観は第２図に示す例と同様で
あるが、金属製装飾本体１を構成する板体３の合成樹脂
製装飾部2,2を付着する部分を肉厚に形成し、これに射
出成形した合成樹脂製装飾部2,2の肉厚を全体に亘りほ
ぼ均一になし、冷却時の収縮率を一定にして、所期の形
状により正確に仕上げられるようにしたものである。
第10図に示す例は、金属製装飾本体１にあけた注入溝８
の入口部を漏斗状に拡げ、奥へ至るにしたがって狭くな
るように成形したもので、射出成形後にゲート部を取り
去る際、最も細くなった部分で折られるので、注入溝８
内の樹脂が奥まった位置に隠れ、外観を更に良好に成形
することが出来る。
第11図と第12図に示す例は、金属製装飾本体１の表裏両
面に設ける合成樹脂製装飾部2,2の色彩を異に、または
異種の合成樹脂で成形するもので、この場合には金属製
装飾本体１を第11図図示のように、端面より並列して一
対の注入溝8a,8bを穿設し、一方の注入溝8aを表面側に
のみ解放している開口7a,7aに連通せしめ、他方の注入
溝8bを裏側にのみ解放している開口7b,7bに連通するよ
うに加工する。そこで成形型11,12間に挾み込んで一方
の注入溝8aより溶湯を注入し、一旦成形型11,12より取
り出してゲート部を切断したものを、再び成形型11,12
間に挾み込むが、その際、前記とは表裏の向きを逆にし
て差し込み、他の注入溝8bをゲート14に向合して前記と
は異なる溶湯を注入して成形するものである。
次に第13図と第14図に示す例は、金属製装飾本体１の一
部に合成樹脂製装飾部２を設けたもので、その製造する
方法は前記各例と同様であるが、合成樹脂製装飾部２を
開口７より僅かに突出するもので、合成樹脂製装飾部２
を引手の滑り止めの作用をも兼備するものである。しか
も合成樹脂製装飾部２を透明の合成樹脂で成形し、その
底面に文字または模様を表示する。文字または模様を表
示する手段は、注入溝８の内面に刻設または打ち出しに
よるか、あるいは文字または模様を表示したプレート15
を付着させる。
第15図から第17図に示す例は、金属製装飾本体１に複数
の合成樹脂製装飾部２……を、例えば幾何学的模様を呈
するように散在して設けたもので、注入溝８を金属製装
飾本体１の上端部にまで穿設し、これに連結し且つ各合
成樹脂製装飾部２を設ける位置と対応して開口７……を
設けるように加工し、図示してないが成形型には各合成
樹脂製装飾部２を成形する独立したキャビティを設けて
おき、これに溶湯を射出して成形するものである。
第18図と第19図に示す例は、金属製装飾本体１を円形あ
るいは四角等の角形をなすリング状に形成したものであ
って、この場合も端面より注入溝８を開口７に通じるよ
うに穿設する加工を施し、前述の例と同様に射出成形す
るものである。
〔発明の効果〕
本発明による装身具の製造方法は、金属製装飾本体に開
口を設ける工程と、金属製装飾本体の外周面より肉内を
潜って開口に至る注入溝を穿設する加工を施してから、
金属製装飾本体を、合成樹脂製装飾部を成形するキャビ
ティを備えた成形型内に固定して合成樹脂の溶湯を前記
注入溝より注入して成形するものであるから、合成樹脂
製装飾部にはゲート跡が表出されず、しかもゲート跡が
金属製装飾本体の外周面に存在することになるので、注
入溝を最も死角となる部分に設けることになり、ゲート
跡が外観上視角に入らず、外観の体裁が良好になり商品
価値を高め得るものである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による装身具の製造方法を実施する射出
成形工程を示す断面図、第２図は本発明の装身具の製造
方法によって成形した装身具を示す斜視図、第３図は同
じく正面図、第４図は同じく側面図、第５図は同じく断
面図、第６図は第１図図示の装身具を形成する金属製装
飾本体を示す正面図、第７図は同じく断面図、第８図、
第９図、第10図は成形される他の形態を呈する装身具を
示す断面図、第11図は表裏の合成樹脂製装飾部の色彩を
異ならした例の装身具を成形する金属製装飾本体を示す
正面図、第12図は同じく断面図、第13図は金属製装飾本
体の一部に合成樹脂製装飾部を設けた例の装身具を示す
正面図、第14図は同じく断面図、第15図は独立した複数
の合成樹脂製装飾部を散在して設けた例の装身具を示す
正面図、第16図は第15図に示す装身具の金属製装飾本体
を示す正面図、17図は第15図に示す例による断面図、第
18図はリング状の金属製装飾本体によって成形した例の
斜視図、第19図は同じく断面図である。 １…金属製装飾本体、２…合成樹脂製装飾部、７…開
口、８…注入溝 9,10…キャビティ、11,12…成形型、13…ランナー、14
…ゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】金属製装飾本体（１）に合成樹脂製装飾部
    （２）を備えた装身具を、成形型（11,12）によって製
    造する方法において、金属製装飾本体（１）の合成樹脂
    製装飾部（２）を設ける部分に対面して開口（７）を穿
    設する工程と、金属製装飾本体（１）の外周面より肉内
    を潜って開口（７）に通じる注入溝（８）を穿つ工程を
    施してから、合成樹脂製装飾部（２）を成形する成形型
    （11,12）内に固定した金属製装飾本体（１）に、前記
    注入溝（８）より合成樹脂溶湯を注入して成形すること
    を特徴とする装身具の製造方法
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