WO2013136466A1

WO2013136466A1 - 身の回り品及びその成形方法

Info

Publication number: WO2013136466A1
Application number: PCT/JP2012/056555
Authority: WO
Inventors: 裕一岩瀬; 發文曾
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2012-03-14
Filing date: 2012-03-14
Publication date: 2013-09-19
Also published as: TW201347695A; CN104168792B; TWI542294B; CN104168792A

Abstract

　製造コストを抑制して簡易に装飾性を図ることができる、例えば、スライドファスナー用スライダーの引手をはじめ、その止部、或いはボタン、ナスカンなどの身の回り品を提供する。　身の回り品（３０）は樹脂部（３２）を備え、樹脂部（３２）は、淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分（３２ａ）と、濃色の第２材料で形成される第２部分（３２ｂ）と、第１部分（３２ａ）と第２部分（３２ｂ）との間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分（３２ｃ）と、を有する。

Description

身の回り品及びその成形方法

　この発明は、例えば、スライドファスナー用スライダーの引手や止部、或いはボタン、ナスカンなどの身の回り品及びその成形方法に関する。

　近年、身の回り品として、例えば、スライドファスナー用スライダーの引手にも装飾性が求められるようになってきた。

　そこで、引手に装飾性を付与するため、引手を熱可塑性樹脂の押出成形によって成形し、引手の摘手部に縦又は横方向に貫通する空隙部を設け、その摘手部の表面には凹凸面を形成するものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

日本国特開平９－１６８４１１号公報

　しかしながら、上記特許文献１に記載のスライドファスナー用スライダーの引手では、立体的な加工を施すものであるため構造的に複雑なものであり、コストの面で改良の余地があった。

　本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストを抑制して簡易に装飾性を図ることができる、例えば、スライドファスナー用スライダーの引手をはじめ、その止部、或いはボタン、ナスカンなどの身の回り品を提供することにある。

　本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
（１）樹脂部を備え、樹脂部は、淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分と、濃色の第２材料で形成される第２部分と、第１部分と第２部分との間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分と、を有することを特徴とする身の回り品。
（２）第１部分は透明又は半透明であると共に、混合部分は第１部分よりも色が濃く且つ第２部分よりも色が薄くなるように設けられることを特徴とする（１）に記載の身の回り品。
（３）本体部を更に備え、本体部の一部は樹脂部に接合されることを特徴とする（１）又は（２）に記載の身の回り品。
（４）スライドファスナー用スライダーの引手であることを特徴とする（１）～（３）のいずれか１つに記載の身の回り品。
（５）第１及び第２金型を用いて、身の回り品の樹脂部を成形する成形方法であって、第１及び第２金型の間に、少なくとも淡色又は無色の第１材料の部材及び濃色の第２材料の部材を配置する部材配置工程と、部材配置工程の後に、第１及び第２金型を合わせて型締めをして、身の回り品を成形する圧縮成形工程と、を有し、これにより、樹脂部は、第１材料で形成される第１部分と、第２材料で形成される第２部分と、第１部分と第２部分との間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分と、を有して成形されることを特徴とする身の回り品の成形方法。
（６）第１部分は透明又は半透明であると共に、混合部分は第１部分よりも色が濃く且つ第２部分よりも色が薄くなるように設けられることを特徴とする（５）に記載の身の回り品の成形方法。
（７）身の回り品は、本体部を更に備え、本体部の一部が樹脂部に接合されるように第１及び第２金型により成形が行なわれることを特徴とする（５）又は（６）に記載の身の回り品の成形方法。
（８）部材配置工程において、第１材料の部材として第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を用意すると共に、第２材料の部材として第２材料の第３部材及び第２材料の第４部材を用意し、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を、本体部を両方向から挟み且つ本体部と一部のみが重畳するように配置し、第１材料の第１部材と第１材料の第２部材との間に第２材料の第３部材を配置し、第１材料の第１部材、第１材料の第２部材、及び第２材料の第３部材の隣に第２材料の第４部材を配置することを特徴とする（７）に記載の身の回り品の成形方法。
（９）部材配置工程において、第１材料の部材として第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を用意すると共に、第２材料の部材として第２材料の第３部材を用意し、第１材料及び第２材料とは異なる第３材料の第４部材を更に用意し、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を、本体部を両方向から挟むように配置し、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材の隣に第２材料の第３部材を配置し、第２材料の第３部材の隣に第３材料の第４部材を配置することを特徴とする（７）に記載の身の回り品の成形方法。
（１０）部材配置工程において、第１材料の部材として第１材料の第１部材、第１材料の第２部材、及び第１材料の第３部材を用意すると共に、第２材料の部材として第２材料の第４部材を用意し、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を、本体部を両方向から挟み且つ本体部と一部のみが重畳するように配置し、第１材料の第１部材と第１材料の第２部材との間の内部空間のうち一部分に第１材料の第３部材を、他部分に第２材料の第４部材を配置することを特徴とする（７）に記載の身の回り品の成形方法。
（１１）部材配置工程において、第１材料の部材として第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を用意すると共に、第２材料の部材として第２材料の第３部材及び第２材料の第４部材を用意し、第１材料の第２部材は第１材料の第１部材よりも第１及び第２金型の合わせ面に沿って長くなるように設定され、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材を、本体部を両方向から挟み且つ本体部と一部のみが重畳するように配置し、第１材料の第１部材と第１材料の第２部材との間に第２材料の第３部材を配置し、第１材料の第１部材及び第１材料の第２部材、及び第２材料の第３部材の隣で、第１材料の第２部材と重なり合う状態で第２材料の第４部材を配置することを特徴とする（７）に記載の身の回り品の成形方法。
（１２）身の回り品は、スライドファスナー用スライダーの引手であることを特徴とする（５）～（１１）のいずれか１つに記載の身の回り品の成形方法。

　本発明によれば、樹脂部が淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分と、濃色の第２材料で形成される第２部分と、第１部分と第２部分との間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分と、を有するため、樹脂成形のみで身の回り品の装飾性の向上を容易に図ることができ、また、大量生産が可能であり製造コストを大幅に抑制することができる。

　また、本発明によれば、第１部分が透明又は半透明であると共に、混合部分が第１部分よりも色が濃く且つ第２部分よりも色が薄いように設けられるため、身の回り品の装飾性をより高めることができる。

　また、本発明をスライドファスナー用スライダーの引手に適用すれば、大量生産が可能であり引手の製造コストを大幅に抑制して、安価な体裁の良い引手を提供することができる。

本発明に係る身の回り品であるスライドファスナー用スライダーの第１実施形態を説明する平面図である。図１に示す引手を樹脂成形する前の状態を説明する縦断面図である。図１に示す引手を樹脂成形した状態を説明する縦断面図である。第２実施形態の引手を樹脂成形する前の状態を説明する縦断面図である。図４に示す引手を樹脂成形した状態を説明する縦断面図である。第３実施形態の引手を樹脂成形する前の状態を説明する縦断面図である。図６に示す引手を樹脂成形した状態を説明する縦断面図である。第４実施形態の引手を樹脂成形する前の状態を説明する縦断面図である。図８に示す引手を樹脂成形した状態を説明する縦断面図である。第５実施形態の引手を説明する平面図である。図１０のＡ－Ａ線断面図である。第６実施形態の引手を説明する平面図である。図１２のＢ－Ｂ線断面図である。第７実施形態の引手を説明する断面図である。第８実施形態の引手を説明する断面図である。第９実施形態のボタンを説明する断面図である。第１０実施形態のナスカンを説明する平面図である。第１１実施形態のスライドファスナーの止部を説明する平面図である。図１８のＣ－Ｃ線断面図である。

　以下、本発明に係る身の回り品の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。

（第１実施形態）
　まず、図１～図３を参照して、本発明に係る身の回り品の第１実施形態について説明する。なお、本実施形態では、身の回り品としてスライドファスナー用スライダーの引手を対象とする。なお、以後の説明において、スライダーの上側とは図１の紙面に対して手前側、下側とは図１の紙面に対して奥側、前側とは図１の紙面に対して上側、後側とは図１の紙面に対して下側、左側とは図１の紙面に対して左側、右側とは図１の紙面に対して右側とする。また、引手の表側とは図１の紙面に対して手前側、裏側とは図１の紙面に対して奥側とする。

　本実施形態に係るスライダー１０は、図１に示すように、不図示の左右一対のファスナーテープのエレメントが挿通される胴体２０と、胴体２０に取り付けられる引手（身の回り品）３０と、を備える。

　胴体２０は、その上面側に引手取付部２１が設けられており、この引手取付部２１に引手３０が回動自在に取り付けられる。そして、ユーザーが引手３０を前後方向で引っ張ることによりスライダー１０が前後方向に移動して、左右一対のファスナーテープのファスナーエレメントが噛合又は分離される。

　引手３０は、本体部３１と、本体部３１の一部と接合される樹脂部３２と、を有する。引手３０の本体部３１は、金属製の板部材で形成されており、前部において、上下方向に貫通した貫通孔３１ａが形成される。これにより、引手取付部２１と連結する連結環３１ｂが設けられる。また、引手３０の本体部３１の後部にも２つの貫通孔３１ｃ，３１ｃが設けられる。引手３０の本体部３１は、その後部が樹脂部３２に覆われた状態で樹脂部３２と接合している。そして、貫通孔３１ｃ，３１ｃが形成されており、また、樹脂成形などの際に、樹脂部３２が、本体部３１の表裏を一体的に覆いながらこれら貫通孔３１ｃ，３１ｃに入り込むため、樹脂部３２と本体部３１とは互いに強固に接合されることになる。

　引手３０の樹脂部３２は、細長い形状に形成されており、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分３２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分３２ｂと、第１部分３２ａと第２部分３２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分３２ｃと、を有する。また、第１部分３２ａは淡色の透明又は半透明であると共に、混合部分３２ｃは第１部分３２ａよりも色が濃く且つ第２部分３２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。

　次に、樹脂部３２が取り付けられる引手３０の成形方法について図２及び図３を参照して説明する。

　引手３０を成形する樹脂成形装置４０は、第１及び第２金型４１，４２を備えて構成される。そして、第１及び第２金型４１，４２の合わせ面には、互いに対峙する位置に、引手３０の本体部３１が載置される本体載置部４１ａ，４２ａと、引手３０の樹脂部３２の形状に倣って凹んで形成される樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂと、が形成されている。

　このように構成された樹脂成形装置４０を用いて引手３０を成形するには、図２に示すように、予め、第１及び第２金型４１，４２の型開きの状態で、第１及び第２金型４１，４２の本体載置部４１ａ，４２ａの間に引手３０の本体部３１が配置される。さらに、この配置された本体部３１を中心として、第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの間には、本体部３１の後部を上下両方向から挟むように、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６が上下方向に対向するように配置される。ここで、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６は共に同じ形状の板状に形成されている。そして、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６は引手３０の本体部３１の後部よりも更に後方に延出するように設けられる。即ち、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６は、引手３０の本体部３１の一部と重畳するように配置されることになる。なお、本実施形態では、第１材料は淡色の透明又は半透明の樹脂材とされる。

　そして、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６の後部の間に、板状に形成される、第２材料の第３部材３７が配置される。また、第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６よりも後方の位置に、矩形状に形成される、第２材料の第４部材３８が配置される。

　なお、第１～第４部材３５，３６，３７，３８の厚さ（上下方向寸法）は、互いの配置関係や第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの形状などが考慮されて、適宜設定されている。また、本実施形態では、第２材料は濃色の透明又は半透明の樹脂材とされるが、透過性のない樹脂材であってもよい。また、図２及び図３では、淡色の第１材料で構成される第１及び第２部材３５，３６は「－」で表記され、濃色の第２材料で構成される第３及び第４部材３７，３８は「・」で表記されている。また、第１材料及び第２材料の樹脂材としては、例えば、シリコン樹脂が用いられる。

　引手３０の本体部３１及び第１～第４部材３５，３６，３７，３８の配置（部材配置工程）が完了した時点で、図３に示すように、第１及び第２金型４１，４２が合わされ、型締めが行なわれる。型締めが行なわる際には、第１及び第２金型４１，４２の内部空間は高温高圧の状態にされ、これにより第１～第４部材３５，３６，３７，３８は溶融して第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの空間内に充填されることになる（圧縮成形工程）。そして、第１及び第２金型４１，４２の冷却後は型開きが行なわれ、本体部３１に樹脂部３２が接合して成形された引手３０が取り出される。このとき、引手３０の樹脂部３２は、前述したように、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分３２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分３２ｂと、第１部分３２ａと第２部分３２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分３２ｃと、を有することになる。即ち、本実施形態の樹脂部３２は、前後方向において、３つのグラデーションを得ることになる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、引手３０の樹脂部３２が淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分３２ａと、濃色の第２材料で形成される第２部分３２ｂと、第１部分３２ａと第２部分３２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分３２ｃと、を有するため、樹脂成形のみで身の回り品である引手３０の装飾性の向上を容易に図ることができ、また、大量生産が可能であり製造コストを大幅に抑制して、安価な体裁の良い引手３０を提供することができる。

　また、本実施形態によれば、第１部分３２ａが透明又は半透明であると共に、混合部分が第１部分３２ａよりも色が濃く且つ第２部分３２ｂよりも色が薄いように設けられるため、身の回り品としての引手３０の装飾性をより高めることができる。

（第２実施形態）
　次に、図４及び図５を参照して、本発明に係る身の回り品の第２実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。

　本実施形態では、図４に示すように、樹脂成形装置４０を用いて引手５０を成形するには、予め、第１及び第２金型４１，４２の型開きの状態で、第１及び第２金型４１，４２の本体載置部４１ａ，４２ａの間に引手５０の本体部３１が配置される。さらに、この配置された本体部３１を中心として、第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの間には、本体部３１の後部を上下両方向から挟むように、第１材料の第１部材５５及び第１材料の第２部材５６が上下方向に対向するように配置される。ここで、第１材料の第１部材５５及び第１材料の第２部材５６は共に同じ形状の板状に形成されている。また、第１材料の第１部材５５及び第１材料の第２部材５６の後方に、矩形状に形成される、第２材料の第３部材５７が配置され、この第２材料の第３部材５７の後方に、第３材料の第４部材５８が配置される。

　なお、第１～第４部材５５，５６，５７，５８の厚さ（上下方向寸法）は、互いの配置関係や第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの形状などが考慮されて、適宜設定されている。また、本実施形態では、第１材料は無色の透明又は半透明の樹脂材とされ、第２材料は淡色の透明又は半透明の樹脂材とされる。また、第３材料は濃色の透明又は半透明の樹脂材とされるが、透過性のない樹脂材であってもよい。また、図４及び図５では、無色の第１材料で構成される第１及び第２部材５５，５６は「＋」で表記され、淡色の第２材料で構成される第３部材５７は「－」で表記され、濃色の第３材料で構成される第４部材５８は「・」で表記されている。また、第１材料、第２材料、及び第３材料の樹脂材としては、例えば、シリコン樹脂が用いられる。

　引手５０の本体部３１及び第１～第４部材５５，５６，５７，５８の配置が完了した時点で、図５に示すように、第１及び第２金型４１，４２が合わされ、型締めが行なわれる。そして、第１及び第２金型４１，４２の冷却後は型開きが行なわれ、本体部３１に樹脂部５２が接合して成形された引手５０が取り出される。このとき、引手５０の樹脂部５２は、前部に無色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分５２ａと、前後方向中央部に淡色の透明又は半透明の第２材料で形成される第２部分５２ｂと、後部に濃色の透明又は半透明の第３材料で形成される第３部分５２ｃと、第１部分５２ａと第２部分５２ｂの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される第１混合部分５２ｄと、第２部分５２ｂと第３部分５２ｃとの間に位置し、第２材料と第３材料とが混合される第２混合部分５２ｅと、を有することになる。即ち、本実施形態の樹脂部５２は、前後方向において５つのグラデーションを得て、無色から、淡色、そして濃色に変化する。

　以上説明したように、本実施形態によれば、引手５０の樹脂部５２は、前部に無色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分５２ａと、前後方向中央部に淡色の透明又は半透明の第２材料で形成される第２部分５２ｂと、後部に濃色の透明又は半透明の第３材料で形成される第３部分５２ｃと、第１部分５２ａと第２部分５２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される第１混合部分５２ｄと、第２部分５２ｂと第３部分５２ｃとの間に位置し、第２材料と第３材料とが混合される第２混合部分５２ｅと、を有する。このため、樹脂成形のみで引手５０の装飾性の向上をより図ることができる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第３実施形態）
　次に、図６及び図７を参照して、本発明に係る身の回り品の第３実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。

　本実施形態では、図６に示すように、樹脂成形装置４０を用いて引手６０を成形するには、予め、第１及び第２金型４１，４２の型開きの状態で、第１及び第２金型４１，４２の本体載置部４１ａ，４２ａの間に引手６０の本体部３１が配置される。さらに、この配置された本体部３１を中心として、第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの間には、本体部３１の後部を上下両方向から挟むように、第１材料の第１部材６５及び第１材料の第２部材６６が上下方向に対向するように配置される。ここで、第１材料の第１部材６５及び第１材料の第２部材６６は共に同じ形状の板状に形成されている。また、第１材料の第１部材６５及び第１材料の第２部材６６は、上記第１実施形態（図２参照）の第１材料の第１部材３５及び第１材料の第２部材３６よりも更に後方に延出するように設けられる。なお、本実施形態では、第１材料は無色の透明又は半透明の樹脂材とされる。

　また、第１材料の第１部材６５と第１材料の第２部材６６と間に設けられる内部空間のうち前方（一部分）には、板状に形成される、第１材料の第３部材６７が配置され、後方（他部分）には、矩形状に形成される、第２材料の第４部材６８が配置される。

　なお、第１～第４部材６５，６６，６７，６８の厚さ（上下方向寸法）は、互いの配置関係や第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの形状などが考慮されて、適宜設定されている。また、本実施形態では、第２材料は濃色の透明又は半透明の樹脂材とされるが、透過性のない樹脂材であってもよい。また、図６及び図７では、無色の第１材料で構成される第１～第３部材６５，６６，６７は「＋」で表記され、濃色の第２材料で構成される第４部材６８は「・」で表記されている。また、第１材料及び第２材料の樹脂材としては、例えば、シリコン樹脂が用いられる。

　引手６０の本体部３１及び第１～第４部材６５，６６，６７，６８の配置が完了した時点で、図７に示すように、第１及び第２金型４１，４２が合わされ、型締めが行なわれる。そして、第１及び第２金型４１，４２の冷却後は型開きが行なわれ、本体部３１に樹脂部６２が接合して成形された引手６０が取り出される。このとき、引手６０の樹脂部６２は、前部に無色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分６２ａを有する。さらに、樹脂部６２は、後部の上下方向において、最上部及び最下部に第１材料で形成される一対の第２部分６２ｂと、上下方向中央部に濃色の透明又は半透明の第２材料で形成される第３部分６２ｃと、一対の第２部分６２ｂ，６２ｂと第３部分６２ｃとの間に位置し、第１材料と第２材料が混合される一対の混合部分６２ｄ，６２ｄと、を有する。即ち、本実施形態の樹脂部６２は、後部において無色部分から濃色部分の境界の色を薄めて、無色から濃色への変化が極端にならないように設けられる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、引手６０の樹脂部６２は、前部に無色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分６２ａを有する。さらに、樹脂部６２は、後部の上下方向において、最上部及び最下部に第１材料で形成される一対の第２部分６２ｂと、上下中央部に濃色の透明又は半透明の第２材料で形成される第３部分６２ｃと、一対の第２部分６２ｂと第３部分６２ｃとの間に位置し、第１材料と第２材料が混合される一対の混合部分６２ｄと、を有する。このため、樹脂成形のみで引手６０の装飾性の向上をより図ることができる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第４実施形態）
　次に、図８及び図９を参照して、本発明に係る身の回り品の第４実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。

　本実施形態では、図８に示すように、樹脂成形装置４０を用いて引手７０を成形するには、予め、第１及び第２金型４１，４２の型開きの状態で、第１及び第２金型４１，４２の本体載置部４１ａ，４２ａの間に引手７０の本体部３１が配置される。さらに、この配置された本体部３１を中心として、第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの間には、本体部３１の後部を上下両方向から挟むように、第１材料の第１部材７５及び第１材料の第２部材７６が上下方向に対向するように配置される。第１材料の第２部材７６は、第１材料の第１部材７５に対し下方に位置する。また、ここで、第１材料の第１部材７５及び第１材料の第２部材７６は共に板状に形成されているが、第１材料の第２部材７６は、第１材料の第１部材７５よりも更に後方に延出するように設けられている。なお、本実施形態では第１材料は淡色の透明又は半透明の樹脂材とされる。

　また、第１材料の第１部材７５と第１材料の第２部材７６と間に設けられる内部空間に、板状に形成される、第２材料の第３部材７７が配置される。さらに、第２材料の第３部材７７の後方に、第１材料の第２部材７６と重なり合う状態（本実施形態では、載置される状態）で、矩形状に形成される、第２材料の第４部材７８が配置される。

　なお、第１～第４部材７５，７６，７７，７８の厚さ（上下方向寸法）は、互いの配置関係や第１及び第２金型４１，４２の樹脂成形型部４１ｂ，４２ｂの形状などが考慮されて、適宜設定されている。また、本実施形態では、第２材料は濃色の透明又は半透明の樹脂材とされるが、透過性のない樹脂材であってもよい。また、図８及び図９では、淡色の第１材料で構成される第１及び第２部材７５，７６は「－」で表記され、濃色の第２材料で構成される第３及び第４部材７７，７８は「・」で表記されている。また、第１材料及び第２材料の樹脂材としては、例えば、シリコン樹脂が用いられる。

　引手７０の本体部３１及び第１～第４部材７５，７６，７７，７８の配置が完了した時点で、図９に示すように、第１及び第２金型４１，４２が合わされ、型締めが行なわれる。そして、第１及び第２金型４１，４２の冷却後は型開きが行なわれ、本体部３１に樹脂部７２が接合して成形された引手７０が取り出される。このとき、引手７０の樹脂部７２は、前部に淡色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分７２ａを有する。また、樹脂部７２は、前後方向中央部の上下方向において、最上部及び最下部に第１材料で形成される一対の第２部分７２ｂ，７２ｂと、上下中央部に第１材料と濃色の透明又は半透明の第２材料が混合される第１混合部分７２ｃと、を有する。さらに、樹脂部７２は、後部の上下方向において、上部に第２材料で形成される第３部分７２ｄと、下部に第１材料と第２材料が混合される第２混合部分７２ｅと、を有する。即ち、本実施形態の樹脂部７２は、上部と下部を比較して前後方向における色の変化が、上方からは明瞭に視認されるが、後方からはぼやけて視認されることになる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、引手７０の樹脂部７２は、前部に淡色の透明又は半透明の第１材料で形成される第１部分７２ａを有する。また、樹脂部７２は、前後方向中央部の上下方向において、最上部及び最下部に第１材料で形成される一対の第２部分７２ｂ，７２ｂと、上下中央部に第１材料と濃色の透明又は半透明の第２材料が混合される第１混合部分７２ｃと、を有する。さらに、樹脂部７２は、後部の上下方向において、上部に第２材料で形成される第３部分７２ｄと、下部に第１材料と第２材料が混合される第２混合部分７２ｅと、を有する。このため、樹脂成形のみで引手７０の装飾性の向上をより図ることができる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第５実施形態）
　次に、図１０及び図１１を参照して、本発明に係る身の回り品の第５実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。なお、以後の説明において、引手の表側とは図１０の紙面に対して手前側、裏側とは図１０の紙面に対して奥側、前側とは図１０の紙面に対して上側、後側とは図１０の紙面に対して下側とする。

　本実施形態の引手８０は、図１０に示すように、本体部８１と、本体部８１の一部と接合される樹脂部８２と、を有する。引手８０の本体部８１は、金属製の板部材で成形されており、前部に貫通孔８１ａが形成される。これにより、スライダー１０の引手取付部２１と連結する連結環８１ｂが設けられることになる。また、引手８０の本体部８１の後部に取付孔８１ｃが形成される。

　そして、図１１に示すように、本体部８１の取付孔８１ｃには樹脂部８２が取り付けられており、この樹脂部８２は、本体部８１の取付孔８１ｃの縁部部分に接合されると共に、上下方向で膨出するように形成されて、この縁部部分を表裏で挟み込むように設けられている。

　樹脂部８２は、図１０に示すように、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分８２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分８２ｂと、第１部分８２ａと第２部分８２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分８２ｃと、を有する。また、第１部分８２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分８２ｃは第１部分８２ａよりも色が濃く且つ第２部分８２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第６実施形態）
　次に、図１２及び図１３を参照して、本発明に係る身の回り品の第６実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。なお、以後の説明において、引手の前側とは図１２の紙面に対して上側、後側とは図１２の紙面に対して下側とする。

　本実施形態の引手９０は、図１２及び図１３に示すように、本体部９１と、本体部９１の一部と接合される樹脂部９２と、を有する。引手９０の本体部９１は、紐やワイヤーなどからなり、その両端部を引き揃えてループ形状として、その引き揃え部分９１ａを覆うようにして樹脂部９２が設けられる。また、本体部９１の中央の湾曲部９１ｂがスライダー１０の引手取付部２１に連結される。

　樹脂部９２は、図１２に示すように、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分９２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分９２ｂと、第１部分９２ａと第２部分９２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分９２ｃと、を有する。また、第１部分９２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分９２ｃは第１部分９２ａよりも色が濃く且つ第２部分９２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第７実施形態）
　次に、図１４を参照して、本発明に係る身の回り品の第７実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。なお、以後の説明において、引手の前側とは図１４の紙面に対して左側、後側とは図１４の紙面に対して右側とする。

　本実施形態の引手１００は、図１４に示すように、本体部１０１と、本体部１０１の一部と接合される樹脂部１０２と、を有する。引手１００の本体部１０１の前部には貫通孔１０１ａが形成される。これにより、スライダー１０の引手取付部２１と連結する連結環１０１ｂが設けられることになる。また、引手１００の本体部１０１の後部には断面視略Ｃ字状の取付部１０１ｃが形成されており、この取付部１０１ｃ内に樹脂部１０２の前部が入り込むことにより、本体部１０１に樹脂部１０２が取り付けられる。

　樹脂部１０２は、図１４に示すように、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１０２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分１０２ｂと、第１部分１０２ａと第２部分１０２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１０２ｃと、を有する。また、第１部分１０２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分１０２ｃは第１部分１０２ａよりも色が濃く且つ第２部分１０２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第８実施形態）
　次に、図１５を参照して、本発明に係る身の回り品の第８実施形態について説明する。なお、本実施形態も上記第１実施形態と同様に、身の回り品としてスライダーの引手を対象としている。このため、第１実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。なお、以後の説明において、スライダーの前側とは図１５の紙面に対して左側、後側とは図１５の紙面に対して右側とする。

　本実施形態では、図１５に示すように、スライダー１０の引手取付部２１に樹脂部のみから構成される引手１１０が直接取り付けられている。この引手１１０は、スライダー１０の胴体２０に直接樹脂成形することにより取り付けられ、引手取付部２１内に樹脂が入り込み、その部分が取付部１１１となる。また、引手取付部２１は引手１１０の前部により全て覆われている。

　引手１１０は、図１５に示すように、後部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１１２ａと、前部に濃色の第２材料で形成される第２部分１１２ｂと、第１部分１１２ａと第２部分１１２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１１２ｃと、を有する。また、第１部分１１２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分１１２ｃは第１部分１１２ａよりも色が濃く且つ第２部分１１２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。
　その他の構成及び作用効果については、上記第１実施形態と同様である。

（第９実施形態）
　次に、図１６を参照して、本発明に係る身の回り品の第８実施形態について説明する。なお、本実施形態では、身の回り品としてボタンを対象としている。なお、以後の説明において、ボタンの上側とは図１６の紙面に対して上側、下側とは図１６の紙面に対して下側、左側とは図１６の紙面に対して左側、右側とは図１６の紙面に対して右側とする。

　本実施形態のボタン１２０は、図１６に示すように、本体部１２１と、本体部１２１の一部と接合される樹脂部１２２と、を有する。本体部１２１は、糸通し孔１２１ｂを有するベース部１２１ａと、ベース部１２１ａの上端部に形成され、ベース部１２１ａの左右方向に延びる板状体のフランジ部１２１ｃと、を有する。樹脂部１２２は、本体部１２１のフランジ部１２１ｃを上方からドーム状に覆うように設けられる。

　樹脂部１２２は、図１６に示すように、上部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１２２ａと、下部に濃色の第２材料で形成される第２部分１２２ｂと、第１部分１２２ａと第２部分１２２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１２２ｃと、を有する。また、第１部分１２２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分１２２ｃは第１部分１２２ａよりも色が濃く且つ第２部分１２２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、ボタン１２０の樹脂部１２２が淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１２２ａと、濃色の第２材料で形成される第２部分１２２ｂと、第１部分１２２ａと第２部分１２２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１２２ｃと、を有するため、樹脂成形のみで身の回り品であるボタン１２０の装飾性の向上を容易に図ることができ、また、大量生産が可能であり製造コストを大幅に抑制して、安価な体裁の良いボタン１２０を提供することができる。

（第１０実施形態）
　次に、図１７を参照して、本発明に係る身の回り品の第８実施形態について説明する。なお、本実施形態では、身の回り品としてナスカン（フック）を対象としている。

　本実施形態のナスカン１３０は、図１７に示すように、図中左側に開閉部材１３１ａを有するリング状の本体部１３１と、本体部１３１の胴体１３１ｂと接合される樹脂部１３２と、を有する。

　樹脂部１３２は、図１７に示すように、一端部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１３２ａと、他端部に濃色の第２材料で形成される第２部分１３２ｂと、第１部分１３２ａと第２部分１３２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１３２ｃと、を有する。また、第１部分１３２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分１３２ｃは第１部分１３２ａよりも色が濃く且つ第２部分１３２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、ナスカン１３０の樹脂部１３２が淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１３２ａと、濃色の第２材料で形成される第２部分１３２ｂと、第１部分１３２ａと第２部分１３２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１３２ｃと、を有するため、樹脂成形のみで身の回り品であるナスカン１３０の装飾性の向上を容易に図ることができ、また、大量生産が可能であり製造コストを大幅に抑制して、安価な体裁の良いナスカン１３０を提供することができる。

　また、本実施形態によれば、ナスカン１３０の胴体１３１ｂに樹脂部１３２が設けられているので、樹脂部１３２がナスカン１３０を手で持つ際の滑り止めとして機能する。

（第１１実施形態）
　次に、図１８及び図１９を参照して、本発明に係る身の回り品の第１１実施形態について説明する。なお、本実施形態では、身の回り品としてスライドファスナーの止部に取り付けられる装飾部材を対象としている。なお、以後の説明において、止部及び装飾部材の表側とは図１８の紙面に対して手前側、裏側とは図１８の紙面に対して奥側、前側とは図１８の紙面に対して上側、後側とは図１８の紙面に対して下側とする。

　スライドファスナー１４０の止部１４１は、図１８及び図１９に示すように、装飾部材１５０を係合させるための貫通孔１４１ａと、止部１４１の表側の周縁の全周に亘って立設される壁部１４１ｂと、壁部１４１ｂの内側に形成され、装飾部材１５０を収容する収容凹部１４１ｃと、を有する。なお、図中の符号１４２は左右一対のファスナーテープ、符号１４３は複数のファスナーエレメントである。

　装飾部材１５０は、樹脂部のみから構成されており、板部材１５１ａと、板部材１５１ａの裏面に突設され、止部１４１の貫通孔１４１ａに係合する係合脚部１５１ｂと、を有する。

　そして、装飾部材１５０は、図１８に示すように、前部に淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１５２ａと、後部に濃色の第２材料で形成される第２部分１５２ｂと、第１部分１５２ａと第２部分１５２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１５２ｃと、を有する。また、第１部分１５２ａは透明又は半透明であると共に、混合部分１５２ｃは第１部分１５２ａよりも色が濃く且つ第２部分１５２ｂよりも色が薄くなるように設けられる。

　以上説明したように、本実施形態によれば、止部１４１の装飾部材１５０が淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分１５２ａと、濃色の第２材料で形成される第２部分１５２ｂと、第１部分１５２ａと第２部分１５２ｂとの間に位置し、第１材料と第２材料とが混合される混合部分１５２ｃと、を有するため、樹脂成形のみで身の回り品である装飾部材１５０の装飾性の向上を容易に図ることができ、また、大量生産が可能であり製造コストを大幅に抑制して、安価な体裁の良い装飾部材１５０を提供することができる。

　なお、本発明は前述した各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
　例えば、携帯電話やカバンなどの携帯品に取り付けられるストラップやキーホルダーを含め、樹脂部を備える身の回り品であれば、本発明を適用することが可能である。

　　１０　　スライドファスナー用スライダー
　　３０　　引手（身の回り品）
　　３１　　本体部
　　３２　　樹脂部
　　３２ａ　第１部分
　　３２ｂ　第２部分
　　３２ｃ　混合部分
　　３５　　第１材料の第１部材
　　３６　　第１材料の第２部材
　　３７　　第２材料の第３部材
　　３８　　第２材料の第４部材
　　４１　　第１金型
　　４２　　第２金型
　　５０　　引手（身の回り品）
　　５２　　樹脂部
　　５２ａ　第１部分
　　５２ｂ　第２部分
　　５２ｃ　第３部分
　　５２ｄ　第１混合部分
　　５２ｅ　第２混合部分
　　５５　　第１材料の第１部材
　　５６　　第１材料の第２部材
　　５７　　第２材料の第３部材
　　５８　　第３材料の第４部材
　　６０　　引手（身の回り品）
　　６２　　樹脂部
　　６２ａ　第１部分
　　６２ｂ　第２部分
　　６２ｃ　第３部分
　　６２ｄ　混合部分
　　６５　　第１材料の第１部材
　　６６　　第１材料の第２部材
　　６７　　第１材料の第３部材
　　６８　　第２材料の第４部材
　　７０　　引手（身の回り品）
　　７２　　樹脂部
　　７２ａ　第１部分
　　７２ｂ　第２部分
　　７２ｃ　第１混合部分
　　７２ｄ　第３部分
　　７２ｅ　第２混合部分
　　７５　　第１材料の第１部材
　　７６　　第１材料の第２部材
　　７７　　第２材料の第３部材
　　７８　　第２材料の第４部材
　　８０　　引手（身の回り品）
　　８１　　本体部
　　８２　　樹脂部
　　８２ａ　第１部分
　　８２ｂ　第２部分
　　８２ｃ　混合部分
　　９０　　引手（身の回り品）
　　９１　　本体部
　　９２　　樹脂部
　　９２ａ　第１部分
　　９２ｂ　第２部分
　　９２ｃ　混合部分
　１００　　引手（身の回り品）
　１０１　　本体部
　１０２　　樹脂部
　１０２ａ　第１部分
　１０２ｂ　第２部分
　１０２ｃ　混合部分
　１１０　　引手（身の回り品、樹脂部）
　１１２ａ　第１部分
　１１２ｂ　第２部分
　１１２ｃ　混合部分
　１２０　　ボタン（身の回り品）
　１２１　　本体部
　１２２　　樹脂部
　１２２ａ　第１部分
　１２２ｂ　第２部分
　１２２ｃ　混合部分
　１３０　　ナスカン（身の回り品）
　１３１　　本体部
　１３２　　樹脂部
　１３２ａ　第１部分
　１３２ｂ　第２部分
　１３２ｃ　混合部分
　１５０　　装飾部材（身の回り品、樹脂部）
　１５２ａ　第１部分
　１５２ｂ　第２部分
　１５２ｃ　混合部分

Claims

　樹脂部（３２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２，１１０，１２２，１３２，１５０）を備え、
　前記樹脂部は、
　淡色又は無色の第１材料で形成される第１部分（３２ａ，５２ａ，５２ｂ，６２ａ，６２ｂ，７２ａ，７２ｂ，８２ａ，９２ａ，１０２ａ，１１２ａ，１２２ａ，１３２ａ，１５２ａ）と、
　濃色の第２材料で形成される第２部分（３２ｂ，５２ｃ，６２ｃ，７２ｄ，８２ｂ，９２ｂ，１０２ｂ，１１２ｂ，１２２ｂ，１３２ｂ，１５２ｂ）と、
　前記第１部分と前記第２部分との間に位置し、前記第１材料と前記第２材料とが混合される混合部分（３２ｃ，５２ｄ，５２ｅ，６２ｄ，７２ｃ，７２ｅ，８２ｃ，９２ｃ，１０２ｃ，１１２ｃ，１２２ｃ，１３２ｃ，１５２ｃ）と、を有することを特徴とする身の回り品（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０，１２０，１３０，１５０）。
　前記第１部分（３２ａ，５２ａ，５２ｂ，６２ａ，６２ｂ，７２ａ，７２ｂ，８２ａ，９２ａ，１０２ａ，１１２ａ，１２２ａ，１３２ａ，１５２ａ）は透明又は半透明であると共に、
　前記混合部分（３２ｃ，５２ｄ，５２ｅ，６２ｄ，７２ｃ，７２ｅ，８２ｃ，９２ｃ，１０２ｃ，１１２ｃ，１２２ｃ，１３２ｃ，１５２ｃ）は前記第１部分よりも色が濃く且つ前記第２部分（３２ｂ，５２ｃ，６２ｃ，７２ｄ，８２ｂ，９２ｂ，１０２ｂ，１１２ｂ，１２２ｂ，１３２ｂ，１５２ｂ）よりも色が薄くなるように設けられることを特徴とする請求項１に記載の身の回り品（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０，１２０，１３０，１５０）。
　本体部（３１，８１，９１，１０１，１２１，１３１）を更に備え、
　前記本体部の一部は前記樹脂部（３２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２，１２２，１３２）に接合されることを特徴とする請求項１又は２に記載の身の回り品（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１２０，１３０）。
　スライドファスナー用スライダー（１０）の引手（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０）であることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の身の回り品。
　第１及び第２金型（４１，４２）を用いて、身の回り品（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０，１２０，１３０，１５０）の樹脂部（３２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２，１１０，１２２，１３２，１５０）を成形する成形方法であって、
　前記第１及び第２金型の間に、少なくとも淡色又は無色の第１材料の部材（３５，３６，５５，５６，６５，６６，６７，７５，７６）及び濃色の第２材料の部材（３７，３８，５７，６８，７７，７８）を配置する部材配置工程と、
　前記部材配置工程の後に、前記第１及び第２金型を合わせて型締めをして、前記身の回り品を成形する圧縮成形工程と、を有し、
　これにより、前記樹脂部は、前記第１材料で形成される第１部分（３２ａ，５２ａ，５２ｂ，６２ａ，６２ｂ，７２ａ，７２ｂ，８２ａ，９２ａ，１０２ａ，１１２ａ，１２２ａ，１３２ａ，１５２ａ）と、前記第２材料で形成される第２部分（３２ｂ，５２ｃ，６２ｃ，７２ｄ，８２ｂ，９２ｂ，１０２ｂ，１１２ｂ，１２２ｂ，１３２ｂ，１５２ｂ）と、前記第１部分と前記第２部分との間に位置し、前記第１材料と前記第２材料とが混合される混合部分（３２ｃ，５２ｄ，５２ｅ，６２ｄ，７２ｃ，７２ｅ，８２ｃ，９２ｃ，１０２ｃ，１１２ｃ，１２２ｃ，１３２ｃ，１５２ｃ）と、を有して成形されることを特徴とする身の回り品の成形方法。
　前記第１部分（３２ａ，５２ａ，５２ｂ，６２ａ，６２ｂ，７２ａ，７２ｂ，８２ａ，９２ａ，１０２ａ，１１２ａ，１２２ａ，１３２ａ，１５２ａ）は透明又は半透明であると共に、
　前記混合部分（３２ｃ，５２ｄ，５２ｅ，６２ｄ，７２ｃ，７２ｅ，８２ｃ，９２ｃ，１０２ｃ，１１２ｃ，１２２ｃ，１３２ｃ，１５２ｃ）は前記第１部分よりも色が濃く且つ前記第２部分（３２ｂ，５２ｃ，６２ｃ，７２ｄ，８２ｂ，９２ｂ，１０２ｂ，１１２ｂ，１２２ｂ，１３２ｂ，１５２ｂ）よりも色が薄くなるように設けられることを特徴とする請求項５に記載の身の回り品の成形方法。
　前記身の回り品（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０，１２０，１３０，１５０）は、本体部（３１，８１，９１，１０１，１２１，１３１）を更に備え、
　前記本体部の一部が前記樹脂部（３２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２，１２２，１３２）に接合されるように前記第１及び第２金型（４１，４２）により成形が行なわれることを特徴とする請求項５又は６に記載の身の回り品の成形方法。
　前記部材配置工程において、
　前記第１材料の部材として第１材料の第１部材（３５）及び第１材料の第２部材（３６）を用意すると共に、前記第２材料の部材として第２材料の第３部材（３７）及び第２材料の第４部材（３８）を用意し、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材を、前記本体部（３１）を両方向から挟み且つ前記本体部と一部のみが重畳するように配置し、
　前記第１材料の第１部材と前記第１材料の第２部材との間に前記第２材料の第３部材を配置し、
　前記第１材料の第１部材、前記第１材料の第２部材、及び前記第２材料の第３部材の隣に前記第２材料の第４部材を配置することを特徴とする請求項７に記載の身の回り品の成形方法。
　前記部材配置工程において、
　前記第１材料の部材として第１材料の第１部材（５５）及び第１材料の第２部材（５６）を用意すると共に、前記第２材料の部材として第２材料の第３部材（５７）を用意し、
　前記第１材料及び前記第２材料とは異なる第３材料の第４部材（５８）を更に用意し、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材を、前記本体部（３１）を両方向から挟むように配置し、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材の隣に前記第２材料の第３部材を配置し、
　前記第２材料の第３部材の隣に前記第３材料の第４部材を配置することを特徴とする請求項７に記載の身の回り品の成形方法。
　前記部材配置工程において、
　前記第１材料の部材として第１材料の第１部材（６５）、第１材料の第２部材（６６）、及び第１材料の第３部材（６７）を用意すると共に、前記第２材料の部材として第２材料の第４部材（６８）を用意し、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材を、前記本体部（３１）を両方向から挟み且つ前記本体部と一部のみが重畳するように配置し、
　前記第１材料の第１部材と前記第１材料の第２部材との間の内部空間のうち一部分に前記第１材料の第３部材を、他部分に前記第２材料の第４部材を配置することを特徴とする請求項７に記載の身の回り品の成形方法。
　前記部材配置工程において、
　前記第１材料の部材として第１材料の第１部材（７５）及び第１材料の第２部材（７６）を用意すると共に、前記第２材料の部材として第２材料の第３部材（７７）及び第２材料の第４部材（７８）を用意し、
　前記第１材料の第２部材（７６）は前記第１材料の第１部材（７５）よりも前記第１及び第２金型の合わせ面に沿って長くなるように設定され、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材を、前記本体部（３１）を両方向から挟み且つ前記本体部と一部のみが重畳するように配置し、
　前記第１材料の第１部材と前記第１材料の第２部材との間に前記第２材料の第３部材を配置し、
　前記第１材料の第１部材及び前記第１材料の第２部材、及び前記第２材料の第３部材の隣で、前記第１材料の第２部材と重なり合う状態で前記第２材料の第４部材を配置することを特徴とする請求項７に記載の身の回り品の成形方法。
　前記身の回り品は、スライドファスナー用スライダー（１０）の引手（３０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０）であることを特徴とする請求項５～１１のいずれか１項に記載の身の回り品の成形方法。