JPH0667388A - ハロゲン化銀カラー写真画像形成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真画像形成方法

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JPH0667388A
JPH0667388A JP22601292A JP22601292A JPH0667388A JP H0667388 A JPH0667388 A JP H0667388A JP 22601292 A JP22601292 A JP 22601292A JP 22601292 A JP22601292 A JP 22601292A JP H0667388 A JPH0667388 A JP H0667388A
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Japan
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silver halide
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JP22601292A
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English (en)
Inventor
Shuji Kida
修二 木田
Kazuhiro Murai
一裕 村井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色再現性が良好で、迅速処理下においても高
発色性の得られる画像形成方法を提供する。 【構成】 支持体上に支持体側から順に青感光性乳剤
層、緑感光性乳剤層、赤感光性乳剤層のおのおのを少な
くとも一つずつ有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、青感光性乳剤層の少なくとも一つに一般式
〔I〕で示されるイエローカプラーを0.75g/m2以下含有
し、かつ青感光性乳剤層よりも支持体から遠い側にある
層の全膜厚が15μm以下であるハロゲン化銀カラー写真
感光材料を発色現像時間30秒以下で処理する。 【化26】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料を迅速処理する画像形成方法に関し、特に色再
現性が良好で迅速処理においても高発色性が得られる画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、カラープリント用のハロゲン化銀
写真感光材料(以下、感光材料ともいう)は、イエロ
ー、マゼンタ及びシアンカプラーを含む感光材料を発色
現像して各色素画像を形成するものであるが、これらの
カプラーとして特に近年では発色色素の分光吸収特性の
長波側での不正吸収が少なく、色再現性の良好なカプラ
ーが要望されており、例えばイエローカプラーとして
は、特開昭63-123027号、特開平3-209241号、同3-20946
6号等に記載の化合物が提案されている。
【0003】一方、感光材料の処理に対しては、短納期
仕上げに対する要請から処理時間の短縮が強く望まれて
いる。このような処理時間の短縮に対しては迅速化可能
な感光材料と処理の一体として開発することが必須であ
る。近年主流になっている高塩化銀型のカラープリント
材料を迅速処理した場合、ハロゲン化銀の現像よりも感
光材料の膜の膨潤とかアルカリや現像主薬などの膜内へ
の拡散の過程が律速になってくるため、最下層にある青
感性乳剤層の発色低下がより顕著になるという問題点が
あることがわかった。
【0004】この問題を解決する方法として、青感光性
乳剤層を緑感光性乳剤層もしくは赤感光性乳剤層よりも
上層に配置することが考えられるが、画像保存性、特に
光に対する退色が大きくなり好ましくない。また、特開
平3-21947には、全親水性コロイドを2.0〜8.0g/m2にし
て初期膨潤率を30%以上にする技術が開示されている。
しかしながらこのようにゼラチン量を低減して薄膜化す
ると耐圧性が著しく劣化し好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は色再現性が良好で迅速処理下においても高発色性の得
られる画像形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に支持体側から順に青感光性乳剤層、緑感光性乳剤
層、赤感光性乳剤層のおのおのを少なくとも一つずつ有
するハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像処理し
てハロゲン化銀カラー写真画像を形成する方法におい
て、前記青感光性乳剤層の少なくとも一つに前記一般式
〔I〕「化1」で示されるイエローカプラーを0.75g/m2
以下含み、かつ青感光性乳剤層よりも支持体から遠い側
にある層の全膜厚(膜厚T)が15μm以下であるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を発色現像時間30秒以下で処
理することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真画像の
形成方法により達成されることを発見した。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。
【0008】感光材料の最下層にある青感光性層の発色
低下を防止するための手段としてそれよりも上層にある
全層の総膜厚(膜厚T)を薄くすることが考えられる
が、発色現像の処理時間が30秒以下の迅速処理下ではあ
まり効果がないことがわかった。また青感光性層の発色
低下を防止するための一つの手段として、カプラーを低
分子量化することによって青感光性層自体を薄膜化する
ことが考えられる。しかしながらカプラーを低分子量化
していくとカプラーの高沸点溶媒への溶解性の低下のた
めに分散安定性が劣化してしまうことや、カプラーの層
間移動等の問題点が生じることがわかった。また高沸点
溶媒量を減量すると発色性を低下させるとか分散安定性
を劣化させる等の問題点が生じることがわかった。本発
明者は鋭意研究した結果、一般式〔I〕で表されるカプ
ラーを用い、かつカプラーの付量を0.75g以下に減らし
てやると、膜厚Tが厚い時は迅速処理下での発色低下は
大きいのに対して、膜厚Tが15μmよりも薄くなると迅
速処理でも高い発色性が見られるということを発見し
た。
【0009】また、本発明に係る感光材料を用いること
により、現像の迅速化だけでなく、漂白定着工程および
水洗工程も迅速化でき、さらに水洗水の補充量も低減す
ることができた。
【0010】次に一般式〔I〕で表されるカプラーにつ
いて説明する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】上記一般式〔I〕においてR1で表されるア
ルキル基としては、直鎖あるいは分岐のアルキル基、例
えば、メチル基、エチル基、i-プロピル基、t-ブチル
基、n-ドデシル基、および1-ヘキシルノニル基等が挙げ
られる。またR1で表されるシクロアルキル基として
は、例えば、シクロプロピル基、シクロヘキシル基およ
びアダマンチル基等が挙げられる。
【0013】これらR1で表されるアルキル基およびシ
クロアルキル基はさらに置換基を有することもでき、置
換基としては例えば、ハロゲン原子(例えば塩素原子、
臭素原子等)、シアノ基、ニトロ基、アリール基(例え
ばフェニル基、p-t-オクチルフェニル基、2,4-ジ-t-ア
ミルフェニル基等)、ヒドロキシル基、アルコキシ基
(例えばメトキシ基、2-エトキシエトキシ基等)、アリ
ールオキシ基(例えばフェノキシ基、2,4-ジ-t-アミル
フェノキシ基、4-(4-ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ基等)、複素環オキシ基(例えば4-ピリジルオ
キシ基、2-ヘキサヒドロピラニルオキシ基等)、カルボ
ニルオキシ基(例えばアセチルオキシ基、ピバロイルオ
キシ基等のアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基等のアリールオキシ基等)、スルホニルオキシ基
(例えばメタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ基、n-ドデカンスルホニルオキシ基
等のアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニル
オキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基等のアリール
スルホニルオキシ基)、カルボニル基(例えばアセチル
基、ピバロイル基等のアルキルカルボニル基、ベンゾイ
ル基、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゾイル基等の
アリールカルボニル基等)、オキシカルボニル基(例え
ばメトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボ
ニル基、n-ドデシルオキシカルボニル基等のアルコキシ
カルボニル基、2,4-ジ-t-アミルフェノキシカルボニル
基等のアリールオキシカルボニル基、および2-ピリジル
オキシカルボニル基、1-フェニルピラゾリル-5-オキシ
カルボニル基などの複素環オキシカルボニル基等)、カ
ルバモイル基(例えばジメチルカルバモイル基、4-(2,4
-ジ-t-アミルフェノキシ)ブチルアミノカルボニル基等
のアルキルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、
1-ナフチルカルバモイル基等のアリールカルバモイル
基)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル基、トリ
フルオロメタンスルホニル基等のアルキルスルホニル
基、およびp-トルエンスルホニル基等のアリールスルホ
ニル基)、スルファモイル基(例えばジメチルスルファ
モイル基、4-(2,4-ジ-t-アミルフェノキシ)ブチルアミ
ノスルホニル基等のアルキルスルファモイル基、フェニ
ルスルファモイル基等のアリールスルファモイル基およ
びアセチルスルファモイル基、エチルカルボニルアミノ
スルホニル基等のアシルスルファモイル基)、アミノ基
(例えばジメチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、
n-ドデシルアミノ基等のアルキルアミノ基、アニリノ
基、p-t-オクチルアニリノ基等のアリールアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルア
ミノ基、ヘプタフルオロプロパンスルホニルアミノ基、
n-ヘキサデシルスルホニルアミノ基等のアルキルスルホ
ニルアミノ基、p-トルエンスルホニル基、ペンタフルオ
ロベンゼンスルホニルアミノ等のアリールスルホニルア
ミノ基)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、
ミリストイルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基等アリールカルボニルアミノ
基)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、t-オクチ
ルチオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基
等)、および複素環チオ基(例えば1-フェニルテトラゾ
ール-5-チオ基、5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-
チオ基等)等が挙げられる。
【0014】R1は好ましくはアルキル基であり、分岐
アルキル基がさらに好ましく、t-ブチル基が特に好まし
い。
【0015】上記一般式〔I〕においてR2で表されるア
ルキル基およびシクロアルキル基としては、例えば、上
記一般式〔I〕においてR1で表されるアルキル基および
シクロアルキル基と同義の基を挙げることができる。ま
た、上記一般式〔I〕においてR2で表されるアリール基
としては、例えば、フェニル基および1-ナフチル基等が
挙げられる。これらR2で表されるアルキル基、シクロ
アルキル基、またはアリール基は置換基を有することも
でき、置換基としては例えば、上記一般式〔I〕におい
てR1で表されるアルキル基およびシクロアルキル基と
同義の基、および上記一般式〔I〕においてR1で表され
るアルキル基およびシクロアルキル基の置換基として挙
げられている基と同義の基を挙げることができる。
【0016】R2は好ましくはアルキル基であり、無置
換のアルキル基がさらに好ましく、メチル基が特に好ま
しい。
【0017】上記一般式〔I〕においてR3で表されるベ
ンゼン環上に置換可能な基としては、例えば、上記一般
式〔I〕においてR2で表されるアルキル基、シクロアル
キル基、およびアリール基の置換基として挙げられてい
る基と同義の基を挙げることができる。R3は好ましく
はアシルアミノ基、スルホニルアミノ基、オキシカルボ
ニル基およびスルファモイル基である。
【0018】上記一般式〔I〕においてmは0から4の
整数を表し、mが複数の場合、R3は同一であっても異
なってもいてもよい。mは好ましくは1である。
【0019】上記一般式〔I〕において、Zは現像主薬
の酸化体とのカップリング時に離脱しうる基を表し、例
えば、下記一般式〔II〕、〔III〕、〔IV〕で表される
基を表す。
【0020】
【化2】
【0021】上記一般式〔II〕および〔III〕において
4はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基また
は複素環基を表す。これらR4で表されるアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基としては例えば、前記一
般式〔I〕においてR2で表されるアルキル基、シクロア
ルキル基およびアリール基と同義の基を挙げることがで
きる。また、上記一般式〔II〕および〔III〕において
4で表される複素環基としては、4-ピリジル基および2
-ヘキサヒドロピラニル基等が挙げられる。これらR4
表されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基お
よび複素環基は置換基を有することもでき、置換基とし
ては例えば、前記一般式〔I〕においてR2で表されるア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基の置換基とし
て挙げられている基と同義の基を挙げることができる。
【0022】これらR4で表されるアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、および複素環基のうちでは、
アリール基が好ましい。また、R4の置換基としては、
電子吸引性基(例えば、カルボキシル基、メトキシカル
ボニル基あるいはi-プロピルオキシカルボニル基等のオ
キシカルボニル基、アセチル基あるいはベンゾイル基等
のアシル基、トリフルオロメタンスルホニル基あるいは
4-ヒドロキシフェニルスルホニル基等のスルホニル基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ジメチルスルファ
モイル基等のスルファモイル基、アセチルアミノ基ある
いはペンタフルオロベンゾイル基等のアシルアミノ基、
メタンスルホニルアミノ基等のスルホニルアミノ基)が
好ましい。
【0023】上記一般式〔IV〕においてZ1は窒素原子
と共同して5ないし6員環を形成するのに必要な非金属
原子群を表す。ここで非金属原子群を形成するために必
要な原子団としては、例えば、メチレン、メチン、置換
メチン−C(O)−,−N(R5)−,(R5は水素原子、アルキル
基、アリール基あるいは複素環基を表す)、−N=、−O
−および−S(O)u−(uは0から2までの整数を表す)等
に挙げられる。
【0024】前記一般式〔I〕で表される化合物のうち
好ましくは以下の一般式〔V〕で表される化合物であ
る。
【0025】
【化3】
【0026】上記一般式〔V〕においてR1およびR
2は、前記一般式〔I〕においてR1およびR2で表される
基と同義の基を表す。
【0027】上記一般式〔V〕においてWは以下の一般
式〔VI〕で表される基である。
【0028】上記一般式〔V〕においてZ2は前記一般式
〔I〕においてZで表される基と同義の基を表す。
【0029】
【化4】
【0030】上記一般式〔VI〕においてXはカルボニル
基またはスルホニル基を表し、好ましくはカルボニル基
である。
【0031】上記一般式〔VI〕においてLはアルキレン
基およびアリーレン基を表し、例えば、直鎖あるいは分
岐のアルキレン基、例えば、メチレン基、エチレン基、
2,3-プロピレン基、および1,2-シクロヘキシレン基、あ
るいは1,4-フェニレン基、1,2-ナフチレン基、および
9,10-アントラニレン基等が挙げられる。これらのうち
好ましくは炭素原子数1から6までのアルキレン基であ
る。
【0032】上記一般式〔VI〕においてYは二価の連結
基を表し、例えば、スルフィニル基、スルフェニル基、
スルホニル基、スルファモイル基、カルボニル基、カル
ボニルオキシ基、カルバモイル基、オキシ基、オキシカ
ルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基、およびスルホ
ニルアミノ基等が挙げられる。これらの連結基のうち好
ましくはスルホニル基、スルファモイル基、カルボニル
オキシ基、カルバモイル基、オキシ基、オキシカルボニ
ル基、およびアシルアミノ基であり、スルホニル基、オ
キシ基、オキシカルボニル基、およびカルバモイル基が
特に好ましい。
【0033】上記一般式〔VI〕においてnは0または1
を表す。
【0034】上記一般式〔VI〕においてR6はアルキル
基、シクロアルキル基、またはアリール基を表す。これ
らR6で表されるアルキル基、シクロアルキル基、また
はアリール基としては、例えば、前記一般式〔I〕にお
いてR2で表されるアルキル基、シクロアルキル基、お
よびアリール基と同義の基を挙げることができる。これ
らR6で表されるアルキル基、シクロアルキル基、また
はアリール基は置換基を有することもでき、置換基とし
ては例えば、前記一般式〔I〕においてR2で表されるア
ルキル基、シクロアルキル基、およびアリール基の置換
基として挙げられている基と同義の基を挙げることがで
きる。
【0035】上記一般式〔V〕においてZ2で表される置
換基は、好ましくは下記一般式〔VII〕、〔VIII〕、〔I
X〕、〔X〕、〔XI〕および〔XII〕で表される置換基で
ある。
【0036】
【化5】
【0037】上記一般式〔VII〕、〔VIII〕、〔IX〕、
〔X〕および〔XI〕において、R7、R8、およびR9はア
ゾール環上に置換可能な基を表し、例えば、前記一般式
〔I〕においてRで表されるアルキル基、シクロアル
キル基およびアリール基を置換基として挙げられている
基と同義の基を挙げることができる。
【0038】上記一般式〔XI〕においてR10は例えば、
前記一般式〔II〕および〔III〕においてR4で表される
アルキル基、シクロアルキル基、およびアリール基と同
義の基、カルボニル基、およびスルホニル基等の基を表
す。
【0039】上記一般式〔X〕および〔XI〕においてZ3
は−N(R11)−(R11は前記一般式〔IV〕においてR5
表される基と同義の基を表す)、−O−、および−S(O)v
−を表す(vは0から2までの整数を表す)。
【0040】上記一般式〔XII〕においてY1は−(R12)
−(R12は前記一般式〔IV〕においてR5で表される基
と同義の基を表す)、−O−、および−S(O)r−(rは0
から2までの整数を表す)等で表されるヘテロ原子、ま
たは−C(O)−、−C(R13)(R14)−(R13およびR14は水
素原子あるいは前記一般式〔I〕においてR2で表される
アルキル基、シクロアルキル基、およびアリール基の置
換基として挙げられている基と同義の基を表す)、およ
び−C(R15)−(R15は水素原子あるいは前記一般式〔I〕
においてR2で表されるアルキル基、シクロアルキル
基、およびアリール基の置換基として挙げられている基
と同義の基を表す)等で表される炭素原子を表す。
【0041】上記一般式〔XII〕においてZ4は−Y1−N
−CO−と共同して5ないし6員環を形成をするのに必要
な非金属原子群を表す。ここで、非金属原子団を形成す
るのに必要な原子団をとしては、例えば、前記一般式
〔IV〕においてZ1で表される原子団と同義の原子団を
挙げることができる。
【0042】前記一般式〔V〕で表される化合物のう
ち、好ましくは下記の一般式〔XIII〕で表される化合物
である。
【0043】
【化6】
【0044】上記一般式〔XIII〕においてR1およびR2
は、前記一般式〔I〕においてR1およびR2で表される
基と同義の基を表す。
【0045】上記一般式〔XIII〕においてZ5は、上記
一般式〔XII〕で表される基と同義の基を表すが、下記
一般式〔XII′〕で表される状態(現像主薬の酸化体と
の反応により一般式〔XIII〕で表される化合物から脱離
したZ5に水素原子を付加させた状態)において、分子
量が235以下の基である。
【0046】
【化7】
【0047】上記一般式〔XIII〕においてW1は以下の
一般式〔XIV〕、〔XV〕、および〔XVI〕で表される基で
ある。
【0048】
【化8】
【0049】上記一般式〔XIV〕および〔XVI〕において
16はアルキル基またはシクロアルキル基を表し、例え
ば、前記一般式〔I〕においてR1で表されるアルキル基
およびシクロアルキル基と同義の基を挙げることができ
る。これらのR16で表されるアルキル基およびシクロア
ルキル基は置換基を有することもでき、置換基としては
例えば、前記一般式〔I〕においてR2で表されるアルキ
ル基、シクロアルキル基、およびアリール基の置換基と
して挙げられている基と同義の基を挙げることができ
る。これらR16で表されるアルキル基またはシクロアル
キル基のうち、好ましくは無置換のアルキル基である。
【0050】上記一般式〔XV〕においてR17はベンゼン
環上に置換可能な基を表し、例えば、前記一般式〔I〕
においてR2で表されるアルキル基、シクロアルキル
基、およびアリール基の置換基として挙げられている基
と同義の挙げることができる。
【0051】上記一般式〔XV〕においてR17は好ましく
は無置換のアルキル基であり、無置換の分岐のアルキル
基がさらに好ましく、炭素原子3から12の無置換の分岐
のアルキル基が特に好ましい。
【0052】上記一般式〔XV〕においてkは0から5の
整数を表し、kが複数の場合、R17は同一であっても異
なっていてもよい。kは好ましくは2である。
【0053】上記一般式〔XV〕および〔XVI〕において
1およびL2はアルキレン基を表し、例えば、前記一般
式〔VI〕においてLで表されるアルキレン基として挙げ
られている基と同義の基を挙げることができる。
【0054】上記一般式〔XV〕においてL1は炭素原子
数3から7のアルキレン基が好ましく、1,3-プロピレン
基、1,1-プロピレン、1,1-ペンチレン基および1,1-ヘキ
シレン基がさらに好ましく、1.3-プロピレン基および1,
1-プロピレン基が特に好ましい。
【0055】上記一般式〔XVI〕においてL2は炭素原子
数3から7のアルキレン基が好ましく、1,3-プロピレン
基、2,2-プロピレン基、2,3-プロピレン基、および1,1-
プロピレン基がさらに好ましく、1,3-プロピレン基およ
び2,3-プロピレン基が特に好ましい。
【0056】上記一般式〔XIII〕で表される化合物のう
ち、好ましくは下記の一般式〔XVII〕で表される化合物
である。
【0057】
【化9】
【0058】上記一般式〔XVII〕においてR1およびR2
は、前記一般式〔I〕においてR1およびR2で表される
基と同義の基を表す。
【0059】上記一般式〔XVII〕においてW2は下記一
般式〔XVIII〕および〔XIX〕で表される基を表す。
【0060】
【化10】
【0061】上記一般式〔XVIII〕において、R18は炭
素原子数が11から21までの直鎖または分岐の無置換のア
ルキル基を表す。
【0062】上記一般式〔XIX〕において、R19は水素
原子または炭素原子数が1から6までの直鎖または分岐
の無置換のアルキル基を表し、好ましくはエチル基、n-
ブチル基、およびn-ヘキシル基である。また上記一般式
〔XIX〕においてR20およびR21は水素原子または炭素
原子数が4から12までの分岐のアルキル基を表す。ただ
し、R20およびR21の炭素原子数の和は4から16の間で
ある。
【0063】上記一般式〔XVII〕においてZ6は、前記
一般式〔XII〕で表される基と同義の基を表すが、前記
一般式〔XII′〕で表される状態(現像主薬の酸化体と
の反応により一般式〔XVII〕で表される化合物から脱離
したZ6に水素原子を付加させた状態)において、分子
量が160以下の基である。
【0064】上記一般式〔XVII〕で表される化合物のう
ち、好ましくは下記の一般式〔XX〕で表される化合物で
ある。
【0065】
【化11】
【0066】上記一般式〔XX〕においてR1およびR
2は、前記一般式〔I〕においてR1およびR2で表される
基と同義の基を表す。
【0067】上記一般式〔XX〕においてR22は炭素原子
数が11から21までの直鎖の無置換のアルキル基を表す。
【0068】上記一般式〔XX〕においてZ7は前記一般
式〔XII〕で表される基と同義の基を表すが、前記一般
式〔XII′〕で表される状態(現像主薬の酸化体との反
応により一般式〔XX〕で表される化合物から脱離したZ
7に水素原子を付加させた状態)において、分子量が128
以下の基である。
【0069】前記一般式〔I〕で表される二当量イエロ
ーカプラーはいずれかの置換基において結合し、ビス
体、トリス体、テトラキス体、あるいはポリマー体を形
成してもよい。
【0070】本発明に係る一般式〔I〕で表されるイエ
ローカプラーは容易に入手できる市販の化合物を出発原
料として用い、従来公知の方法、例えば特開昭63-12304
7号公報および特願平2-245949号明細書に記載されてい
る方法に従い容易に合成することができる。
【0071】本発明の一般式〔I〕における脱離基Zの
具体例を以下に示す。なお、現像主薬の酸化体との反応
により一般式〔I〕で表される化合物から脱離したZに
水素原子を付加させた状態での分子量をかっこ内に示
す。
【0072】
【化12】
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】次に本発明の一般式〔I〕における置換基
3の具体例を以下に示す。
【0076】
【化15】
【0077】
【化16】
【0078】次に、本発明に用いられる一般式〔I〕で
表される二当量イエローカプラーの代表的具体例を示す
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0079】
【化17】
【0080】
【化18】
【0081】本発明において一般式〔I〕のカプラーの
付量は0.75g/m2以下であるが、好ましくは0.70g/m2
下であり、更に好ましくは0.60g/m2以下である。
【0082】本発明において膜厚(T)は15μm以下で
あるが、好ましくは13μm以下であり、更に好ましくは1
1μmである。
【0083】本発明において発色現像時間は30秒以下で
あるが、好ましくは20秒以下である。
【0084】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
は、イラジエーション防止やハレーション防止の目的で
種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができ
る。
【0085】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
用いられるマゼンタ及びシアンカプラーとしては、発色
現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nmより長
波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング生成物
を形成し得るいかなる化合物をも用いることが出来る
が、特に代表的な物としては、波長域500〜600nmに分光
吸収極大波長を有するマゼンタカプラー、波長域600〜7
50nmに分光吸収極大波長を有するシアンカプラーとして
知られているものが代表的である。
【0086】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
好ましく用いることのできるマゼンタカプラーとして
は、特願平2-234208号明細書12ページに記載の一般式
(M−I)、(M−II)で表されるカプラーを挙げるこ
とができる。具体的な化合物は、同明細書13〜16ページ
にMC−1〜MC−11として記載されているものを挙げ
ることができる。中でも同明細書15〜16ページに記載さ
れているMC−8、MC−11は青から紫、赤に到る色の
再現に優れ、さらにディテールの描写力にも優れており
好ましい。
【0087】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
好ましく用いることのできるシアンカプラーとしては、
特願平2-234208号明細書17ページに記載の一般式(C−
I)、(C−II)で表されるカプラーを挙げることがで
きる。具体的な化合物は、同明細書18〜21ページにCC
−1〜CC−9として記載されているものを挙げること
ができる。
【0088】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
用いられるカプラーを添加するのに水中油滴型乳化分散
法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性
高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/または水
溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの
親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散す
る。分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロ
イドミル、フロージェットミキサー、超音波分散機等を
用いることができる。分散後、または、分散と同時に低
沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。カプラー
を溶解して分散するために用いることの出来る高沸点有
機溶媒としては、ジオクチルフタレート等のフタル酸エ
ステル、トリクレジルホスフェート等のリン酸エステル
類が好ましく用いられる。
【0089】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、カプラーと水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー
化合物を、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機
溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー
中に界面活性剤を用いて種々の分散手段により乳化分散
する方法をとることもできる。この時用いられる水不溶
性で有機溶媒可溶性のポリマーとしては、エポキシ基を
含有するポリ(N-t-ブチルアクリルアミド)等を挙げる
ことができる。
【0090】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特願平2-234208号明細書33ページに記載の化合物
(d-11)、同明細書35ページに記載の化合物(A'-1)
等の化合物を用いることができる。また、これ以外にも
米国特許4774187号に記載の蛍光色素放出化合物を用い
ることも出来る。
【0091】カプラーの塗布量としては、十分に高い濃
度を得ることが出来れば、特に制限はないが、好ましく
は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜5モル、更に
好ましくは、1×10-2〜1モルの範囲で用いられる。
【0092】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
は、バインダーとしてゼラチンを用いることが有利であ
る。
【0093】本発明に係る反射支持体としては、どのよ
うな材質を用いてもよく、白色顔料含有ポリエチレン被
覆紙、バライタ紙、塩化ビニルシート、白色顔料を含有
したポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート支持
体などを用いることができる。中でも白色顔料を含有す
るポリオレフィン樹脂層を表面に有する支持体が好まし
い。
【0094】本発明に係る反射支持体に用いられる白色
顔料としては、無機及び/または有機の白色顔料を用い
ることができ、好ましくは無機の白色顔料が用いられ
る。例えば硫酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸
塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微
粉ケイ酸、合成ケイ酸塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウ
ム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜
鉛、タルク、クレイ等があげられる。白色顔料は好まし
くは硫酸バリウム、酸化チタンである。
【0095】本発明に係る反射支持体の表面の耐水性樹
脂層中に含有される白色顔料の量は、耐水性樹脂層中で
の含有量として10重量%以上であることが好ましく、さ
らには13重量%以上の含有量であることが好ましく、15
重量%以上であることがより好ましい。本発明に係る紙
支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分散度は、特開平
2-28640号公報に記載の方法で測定することができる。
この方法で測定したときに、白色顔料の分散度が前記公
報に記載の変動係数として0.20以下であることが好まし
く、0.15以下であることがより好ましく、0.10以下であ
ることがさらに好ましい。
【0096】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
は、必要に応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照
射、火炎処理等を施した後、直接または下塗層(支持体
表面の接着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩擦性、硬
さ、ハレーション防止性、摩擦特性及び/またはその他
の特性を向上するための1または2以上の下塗層)を介
して塗布されていてもよい。
【0097】ハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材料の
塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用い
てもよい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布す
ることの出来るエクストルージョンコーティング及びカ
ーテンコーティングが特に有用である。
【0098】本発明において用いられる芳香族一級アミ
ン現像主薬としては、公知の化合物を用いることができ
る。これらの化合物の例として下記の化合物を上げるこ
とができる。
【0099】 (CD-1) N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン (CD-2) 2-アミノ-5-ジエチルアミノトルエン (CD-3) 2-アミノ-5-(N-エチル-N-ラウリルアミノ)ト
ルエン (CD-4) 4-(N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)アミ
ノ)アニリン (CD-5) 2-メチル-4-(N-エチル-N-(β-ヒドロキシエ
チル)アミノ)アニリン (CD-6) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-(メタン
スルホンアミド)エチル)-アニリン (CD-7) N-(2-アミノ-5-ジエチルアミノフェニルエチ
ル)メタンスルホンアミド (CD-8) N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン (CD-9) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-メトキシエチ
ルアニリン (CD-10) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-エトキシ
エチル)アニリン (CD-11) 4―アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ブトキ
シエチル)アニリン 本発明に係る画像形成方法に用いる場合に、特に短時間
の現像処理の観点からは、以下に示す化合物がより好ま
しく用いられる。
【0100】これらの発色現像主薬は、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー73巻、3100(1
951)に記載の方法で容易に合成できる。
【0101】
【化19】
【0102】
【化20】
【0103】本発明に係る画像形成方法に用いる発色現
像主薬は単独でもよいし、また、公知の他のp-フェニレ
ンジアミン誘導体と併用してもよい。本発明に係る画像
形成方法において、一般式(Y−1)で表される化合物
と組み合わせて用いる化合物としては、(CD−5)、
(CD−6)、(CD−9)が好ましい。
【0104】これらのp-フェニレンジアミン誘導体は、
硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、硝酸塩、p-トルエンスルホ
ン酸塩などの塩の形で用いられるのが一般的である。
【0105】本発明に係る発色現像液には上記成分の他
に以下の現像液成分を含有させることができる。アルカ
リ剤として、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、メタホウ酸ナトリウム、メタホウ酸カリウム、リン
酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、ホウ砂やケイ酸塩
等を単独でまたは組み合わせて、沈澱の発生がなく、p
H安定化効果を維持する範囲内で併用することができ
る。さらに調剤上の必要性から、あるいはイオン強度を
高くするためなどの目的で、リン酸水素二ナトリウム、
リン酸水素二カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、ホウ酸塩等の各種の塩類を使用することができ
る。
【0106】また、必要に応じて、無機及び有機のカブ
リ防止剤を添加することができる。現像抑制の目的に
は、ハロゲン化物塩イオンが用いられることが多いが、
本発明に係る画像形成方法においては、ごく短時間に現
像を終了する必要があるため主に塩化物イオンが用いら
れ、塩化カリウム、塩化ナトリウム、等が用いられる。
塩化物イオンの量は、おおよそ発色現像液1リットル当
たり3.0×10-2モル以上、好ましくは、4.0×10-2〜5.0
×10-1モルである。臭化物イオンは、本発明の効果を損
なわない範囲において用いることが出来るが、現像を抑
制する効果が大きく、おおよそ発色現像液1リットル当
たり1.0×10-3モル以下、好ましくは、5.0×10-4以下で
あることが望ましい。
【0107】さらにまた、必要に応じて、現像促進剤も
用いることができる。現像促進剤としては、米国特許26
48604号、同3671247号、特公昭44-9503号公報で代表さ
れる各種のピリジニウム化合物や、その他のカチオン性
化合物、フェノサフラニンのようなカチオン性色素、硝
酸タリウムのような中性塩、米国特許2533990号、同253
1832号、同2950970号、同2577127号及び特公昭44-9504
号公報記載のポリエチレングリコールやその誘導体、ポ
リチオエーテル類等のノニオン性化合物、特公昭44-950
9号公報記載の有機溶剤や有機アミン、エタノールアミ
ン、エチレンジアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等が含まれる。また、米国特許2304925号
に記載されているフェネチルアルコール及びこの他、ア
セチレングリコール、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ピリジン、アンモニア、ヒドラジン、チオエー
テル類、アミン類等が挙げられる。
【0108】さらに本発明に係る発色現像液には、必要
に応じて、エチレングリコール、メチルセロソルブ、メ
タノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、β-シク
ロデキストリン、その他特公昭47-33378号、同44-9509
号各公報記載の化合物を現像主薬の溶解度を上げるため
の有機溶媒として使用することができる。
【0109】さらに、現像主薬とともに補助現像剤を使
用することもできる。これらの補助現像剤としては、例
えばN-メチル-p-アミノフェノール硫酸塩、フェニド
ン、N,N'-ジエチル-p-アミノフェノール塩酸塩、N,N,
N',N'-テトラメチル-p-フェニレンジアミン塩酸塩等が
知られており、その添加量としては、通常、現像液1リ
ットル当り0.01〜1.0g用いられる。この他にも必要に応
じて競合カプラー、かぶらせ剤、現像抑制剤放出型カプ
ラー(いわゆるDIRカプラー)、現像抑制剤放出化合
物等を添加することができる。
【0110】さらにまた、その他のステイン防止剤、ス
ラッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用いるこ
とができる。
【0111】上記発色現像液の各成分は、一定量の水に
順次添加・撹拌して調製することができる。この場合水
に対する溶解性の低い成分はトリエタノールアミン等の
前記の有機溶媒等と混合して添加することができる。ま
た、より一般的には、それぞれが安定に共存し得る複数
の成分を濃厚水溶液、または、固体状態で小容器に予め
調製したものを水中に添加、撹拌することにより本発明
に係る発色現像液を調製することもできる。
【0112】本発明においては、上記は色現像液を任意
のpH域で使用できるが、迅速処理の観点からpH9.5
〜13.0であることが好ましく、より好ましくはpH9.8
〜12.0の範囲で用いられる。
【0113】本発明に係る発色現像の処理温度は、35℃
以上、70℃以下が好ましい。温度が高いほど短時間の処
理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からはあま
り高くない方が好ましく、37℃以上60℃以下で処理する
ことが好ましい。
【0114】処理工程は、実質的に発色現像工程、漂白
定着工程、水洗工程(水洗代替の安定化処理を含む)か
らなるが、本発明の効果を損なわない範囲において工程
をつけ加えたり同等の意味をもつ工程に置き換えること
ができる。例えば、漂白定着工程は、漂白工程と定着工
程に分離したり、漂白定着工程の前に漂白工程をおくこ
とも可能である。本発明の画像形成方法に用いる処理工
程としては、発色現像工程後直ちに漂白定着工程を設け
ることが好ましい。
【0115】本発明の画像形成方法に用いる漂白定着液
に使用することができる漂白剤は限定されないが、有機
酸の金属錯塩であることが好ましい。該錯塩は、ポリカ
ルボン酸、アミノポリカルボン酸または、シュウ酸、ク
エン酸等の有機酸が鉄、コバルト、銅等の金属イオンに
配位したものである。このような有機酸の金属錯塩を形
成するために用いられる最も好ましい有機酸としては、
ポリカルボン酸またはアミノポリカルボン酸が挙げられ
る。これらのポリカルボン酸または、アミノポリカルボ
ン酸はアルカリ金属塩、アンモニウム塩もしくは水溶性
アミン塩であってもよい。
【0116】これらの具体的化合物としては、特開平1-
205262号明細書、58〜59ページに記載の化合物[2]〜
[20]を挙げることができる。
【0117】これらの漂白剤は漂白定着液1リットル当
たり5〜450g、より好ましくは20〜250gで使用する。漂
白定着液には前記のごとき漂白剤以外にハロゲン化銀定
着剤を含有し、必要に応じて保恒剤として亜硫酸塩を含
有する組成の液が適用される。またエチレンジアミン四
酢酸鉄(III)酸漂白剤と前記ハロゲン化銀定着剤の他
に臭化アンモニウムのごときハロゲン化物を多量に添加
した組成からなる漂白定着液、さらにはエチレンジアミ
ン四酢酸鉄(III)酸漂白剤と多量の臭化アンモニウム
のごときハロゲン化物との組合せからなる組成の特殊な
漂白定着液などを用いることができる。前記ハロゲン化
物としては、臭化アンモニウムの他に塩酸、臭化水素
酸、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨ
ウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化アンモニウム
等を用いることもできる。
【0118】漂白定着液に含まれる前記ハロゲン化銀定
着剤としては通常の定着処理に用いられるようなハロゲ
ン化銀と反応して水溶性の錯塩を形成する化合物、例え
ばチオ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ア
ンモニウムのごときチオ硫酸塩、チオシアン酸カリウ
ム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウ
ムのごときチオシアン酸塩、チオ尿素、チオエーテル等
がその代表的なものである。これらの定着剤は漂白定着
液1リットル当たり5g以上、溶解できる範囲の量で使用
するが、一般には70〜250gで使用する。なお、漂白定着
液にはホウ酸、ホウ砂、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、水酸化ア
ンモニウム等の各種pH緩衝剤を単独あるいは2種以上
を組み合わせて含有せしめることができる。さらにま
た、各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤を含
有せしめることもできる。また、ヒドロキシルアミン、
ヒドラジン、アルデヒド化合物の重亜硫酸付加物などの
保恒剤、アミノポリカルボン酸等の有機キレート剤ある
いはニトロアルコール、硝酸塩などの安定剤、メタノー
ル、ジメチルスルホンアミド、ジメチルスルホキシド等
の有機溶媒などを適宜含有せしめることができる。
【0119】本発明に係る漂白定着液には、特開昭46-2
80号、特公昭45-8506号、同46-556号、ベルギー特許770
910号、特公昭45-8836号、同53-9854号、特開昭54-7163
4号及び同49-42349号等に記載されている種々の漂白促
進剤を添加することができる。
【0120】漂白定着液のpHは4.0以上で用いられる
が、一般にはpH4.0〜9.5の範囲で使用され、望ましく
はpH4.5〜8.5で使用される。最も好ましくは、pH5.
0〜8.5の範囲で用いられる。処理の温度は80℃以下、望
ましくは55℃以下で蒸発などを抑えて使用する。漂白定
着の処理時間は3〜45秒が好ましく、より好ましくは5
〜30秒である。
【0121】本発明に係る現像処理においては、前記発
色現像、漂白定着工程に続いて水洗処理が施されるが、
以下、水洗処理の好ましい実施態様について説明する。
【0122】水洗液に好ましく用いられる化合物として
は、鉄イオンに対するキレート安定化定数が8以上であ
るキレート剤が好ましい。ここにキレート安定化定数と
は、L.G.Sillen、A.E.Martell著、「Stability Consta
nts of Metalion Complexes」、The Chemical Socie
ty,London(1964) や S.Chaberek、A.E.Martell著、
「Organic Sequestering Agents」、Wiley(1959) 等
により一般に知られた定数を意味する。
【0123】水洗液に好ましく用いられる鉄イオンに対
するキレート安定度定数が8以上であるキレート剤とし
ては、有機カルボン酸キレート剤、有機リン酸キレート
剤、無機リン酸キレート剤、ポリヒドロキシ化合物など
が挙げられる。なお上記鉄イオンは第二鉄イオンを意味
する。
【0124】第二鉄イオンとのキレート安定度定数が8
以上であるキレート剤の具体的化合物としては、特開平
1-205162号明細書63ページ15行目〜64ページ17行目に記
載の化合物を挙げることができる。上記キレート剤の使
用量は水洗液1リットル当たり0.01〜50gが好ましく、
0.05〜20gがより好ましい。さらに水洗液に添加する化
合物として、アンモニウム化合物が特に好ましい化合物
として挙げられる。これらは各種の無機化合物のアンモ
ニウム塩によって供給されるが、具体的には特開平1-20
5162号明細書65ページ5行目〜66ページ11行目に記載の
化合物が挙げられる。アンモニウム化合物の添加量は、
水洗液1リットル当たり1.0×10-5モル以上が好まし
く、より好ましくは0.001〜5.0モルの範囲であり、更に
好ましくは0.002〜1.0モルの範囲である。
【0125】また、水洗液にバクテリアの発生等がない
範囲で亜硫酸塩を含有することが望ましい。水洗液に含
有させる亜硫酸塩は亜硫酸イオンを放出するものであれ
ば、有機物、無機物などいかなるものでもよいが、好ま
しくは無機塩であり、好ましい具体的化合物としては、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウ
ム、重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸カリウム、重亜硫
酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸
カリウム、メタ重亜硫酸アンモニウム及びハイドロサル
ファイト、カルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリウ
ム、コハク酸アルデヒドビス重亜硫酸ナトリウム等が挙
げられる。
【0126】上記亜硫酸塩は水洗液1リットル中に少な
くとも1.0×10-5モル添加されることが好ましく、5×1
0-5〜1.0×10-1モルがより好ましい。添加方法は水洗液
に直接添加してもよいが、水洗補充液に添加しておくこ
とが好ましい。
【0127】本発明において用いられる水洗液は、望ま
しくは防黴剤を含有しておりこれによって硫化防止、画
像保存性の向上などを果たすことができる。本発明に係
る水洗液に用いることのできる防黴剤としては、ソルビ
ン酸、安息香酸系化合物、フェノール系化合物、チアゾ
ール系化合物、ピリジン系化合物、グアジニン系化合
物、モルホリン系化合物、四級ホスホニウム系化合物、
アンモニウム系化合物、尿素系化合物、イソオキサゾー
ル系化合物、プロパノールアミン系化合物、スルファミ
ド系化合物、ピロノン系化合物及びアミノ系化合物であ
る。具体的な化合物としては、特開平1-205162号明細書
68ページ10行目〜72ページ16行目に記載の化合物が挙げ
られる。これらの化合物の中で特に好ましく用いられる
化合物は、チアゾール系化合物、スルファミド系化合
物、ピロノン系化合物である。
【0128】水洗液への防黴剤の添加量は、水洗液1リ
ットル当たり0.001〜30gの範囲で用いられることが好ま
しく、より好ましくは0.003〜5gの範囲で用いられる。
【0129】本発明に係る水洗液にはキレート剤と併用
して金属化合物を含有することが好ましい。かかる金属
化合物としては、Ba、Ca、Ce、Co、In、La、Mn、Ni、B
i、Pb、Sn、Zn、Ti、Zr、Mg、Al、Srの化合物を挙げる
ことができる。これらの金属化合物はハロゲン化物塩、
硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の無機、有機の塩
や水酸化物あるいは水溶性キレート化合物として供給で
きる。これらの化合物の添加量としては、水洗液1リッ
トル当たり1.0×10-4〜1.0×10-1モルが好ましく、4.0
×10-4〜2.0×10-2モルがより好ましい。
【0130】本発明に係る水洗液に含有するものとして
は、上記の他にアルデヒド基を有する化合物を用いても
よい。具体的な化合物としては、特開平1-205162号明細
書73ページ〜75ページに記載された例示化合物1〜例示
化合物32を挙げることができる。
【0131】このアルデヒド基を有する化合物は水洗液
1リットル当たり0.1〜50gの範囲で用いられることが好
ましく、特に、0.5〜10gの範囲で用いられることが好ま
しい。また、本発明に係る水洗水にはイオン交換樹脂に
より処理したイオン交換水を用いてもよい。
【0132】本発明に適用できる水洗水のpHは、5.5
〜10.0の範囲である。本発明に適用できるpH調整剤
は、一般に知られているアルカリ剤、酸剤のいかなるも
のも使用することができる。水洗処理の処理温度は15℃
〜60℃が好ましく、20℃〜45℃の範囲がより好ましい。
また、水洗処理の時間は5〜60秒が好ましく、5〜50秒が
さらに好ましい。複数槽で水洗処理を行う場合には、前
の槽ほど短時間で処理し、後ろの槽ほど処理時間が長い
ことが好ましい。特に前槽の20%〜50%増しの処理時間
で順次処理することが好ましい。
【0133】本発明に係る水洗処理工程での水洗液の供
給方法は、多槽カウンターフローカレント方式にした場
合、後浴に供給して前浴にオーバーフローさせることが
好ましい。もちろん単槽で処理することもできる。上記
化合物を添加する方法としては、水洗槽に濃厚液として
添加するか、または水洗槽に供給する水洗液に上記化合
物及びその他の添加剤を加え、これを水洗補充液とする
等の各種の方法が用いられる。
【0134】本発明に係る水洗工程における水洗水量
は、感光材料単位面積当り前浴(通常漂白定着液または
定着液)の持込み量の0.1〜50倍が好ましく、特に0.5〜
30倍が好ましい。
【0135】本発明に係る水洗処理における水洗槽は1
〜5槽であることが好ましく、1〜3槽であることがよ
り好ましい。
【0136】本発明の画像形成方法に用いるハロゲン化
銀写真感光材料の現像処理装置としては、公知のいかな
る方式の装置を用いてもよい。具体的には、処理槽に配
置されたローラーに感光材料をはさんで搬送するローラ
ートランスポートタイプであっても、ベルトに感光材料
を固定して搬送するエンドレスベルト方式であってもよ
いが、処理槽をスリット状に形成して、この処理槽に処
理液を供給するとともに感光材料を搬送する方式や処理
液を噴霧状にするスプレー方式、処理液を含浸させた担
体との接触によるウエッブ方式、粘性処理液による方式
なども用いることができる。
【0137】本発明の画像形成方法において、露光から
現像までの時間はどのようなものであってもよいが、全
体の処理時間を短くする上では短時間である方が好まし
い。また、本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、
露光から現像までの時間が30秒以下の場合にも画像濃度
の変化が小さく、高画質な画像を安定して得ることがで
きるので、有利に用いることができる。
【0138】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0139】実施例1 坪量180g/m2の紙パルプの両面に高密度ポリエチレンを
ラミネートし、紙支持体を作製した。但し、乳剤層を塗
布する側には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チタ
ンを15重量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレン
をラミネートし、反射支持体を作製した。この反射支持
体上に以下に示す構成の各層を塗設し、多層ハロゲン化
銀写真感光材料、試料1を作製した。塗布液は下記のご
とく調製した。
【0140】イエローカプラー(Y−1)、色素画像安
定化剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST−
2)6.67g、添加剤(HQ−1)0.67gおよび高沸点有機
溶媒(DNP)6.67g に酢酸エチル60cc.を加え溶解
し、この溶液を15%界面活性剤(SU−1)9.5cc.を含
有する10%ゼラチン水溶液220cc.に超音波ホモジナイザ
ーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作
製した。この分散液を下記条件にて作製した青感光性ハ
ロゲン化銀乳剤(銀8.68g含有)と混合し、第1層塗布
液を調製した。第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布
液と同様に調製した。また、硬膜剤として第2層及び第
4層に(H−1)を、第7層に(H−2)を添加した。
なお表3に示した界面活性剤以外に第1層にSU−1を
0.04g/m2、第2層〜第7層に各々SU−1を0.02g/m2
SU−2を0.02g/m2、SU−3を0.02g/m2添加した。
【0141】なお、層構成は、下記表の如くである。
【0142】
【表1】
【0143】
【表2】
【0144】
【化21】
【0145】
【化22】
【0146】
【化23】
【0147】
【化24】
【0148】
【化25】
【0149】試料1の第1層のイエローカプラーおよび
その添加量を表3に示す様に変更して添加し、かつ第2
層から第7層までの膜厚(T)を表3に示す様に変化さ
せて試料2〜24を調製した。
【0150】試料を各々常法により露光時間0.5秒で青
色光楔露光した後、下記現像処理工程AおよびBで現像
処理を行った。
【0151】(処理工程A) 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80cc. 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120cc. 水 洗 30〜34℃ 60秒 150cc. 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0152】発色現像液タンク液 純水 800cc. ジエチレングリコール 10g 臭化カリウム 0.01g 塩化カリウム 3.5g 亜硫酸カリウム 0.25g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 6.0g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g トリエタノールアミン 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体) 2.0g 炭酸カリウム 30g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.10に調整す
る。
【0153】発色現像液補充液 純水 800cc. ジエチレングリコール 10g 亜硫酸カリウム 0.5g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 10.0g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 6.0g トリエタノールアミン 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体) 2.5g 炭酸カリウム 30g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.60に調整す
る。
【0154】漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc. 5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5cc. 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウムまたは
氷酢酸でpH=6.5に調整する。
【0155】水洗液タンク液及び補充液 オルトフェニルフェノール 1.0g 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.8g BiCl3(45%水溶液) 0.65g MgSO・7HO 0.2g PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸またはアンモニ
ア水でpH=7.5に調整する。
【0156】(処理工程B) 処理工程 処理温度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 25秒 81cc. 漂白定着 35.0±0.5℃ 25秒 54cc. 安 定 30〜34℃ 25秒 150cc. 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0157】発色現像液タンク液 純水 800cc. ジエチレングリコール 10g 臭化カリウム 0.01g 塩化カリウム 3.5g 亜硫酸カリウム 0.25g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 6.5g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 3.5g ジスルホン酸エチルヒドロキシルアミン 3.5g トリエタノールアミン 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体) 2.0g 炭酸カリウム 30g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.10に調整す
る。
【0158】発色現像液補充液 純水 800cc. ジエチレングリコール 10g 亜硫酸カリウム 0.5g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 10.5g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 6.0g ジスルホン酸エチルヒドロキシルアミン 6.0g トリエタノールアミン 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体) 2.5g 炭酸カリウム 30g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.60に調整す
る。
【0159】漂白定着液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 50g 100g ジエチレントリアミン五酢酸 3g 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc. 200cc. 5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール 1.0g 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 25cc. 50cc. pH 7.0 6.5 水を加えて全量を1リットルとし、アンモニア水または
氷酢酸でpH=6.5に調整する。
【0160】安定液タンク液及び補充液 オルトフェニルフェノール 1.0g 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.8g PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 10cc. 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸またはアンモニ
ア水でpH=7.5に調整する。
【0161】得られたイエロー発色試料の感度(S)、
ガンマ(γ)、最高発色濃度(Dm)を測定し、それぞ
れについて処理工程Aで得られた値と処理工程Bで得ら
れた値の比を求めた。
【0162】結果を表3に示す。
【0163】
【表3】
【0164】表3から、本発明のイエローカプラーを用
いない試料1〜4はいずれも色再現性が劣り、処理Aに
比べて処理B(迅速処理)での発色性の低下が大きいこ
とがわかる。
【0165】また、本発明のイエローカプラーを用いて
もイエローカプラーの付量が多い試料(試料5,9,1
3,17,21)や青感光性乳剤層よりも支持体から遠い側
にある層の全膜厚(膜厚T)が15nmよりも厚い試料(試
料6,10,14,18,22)では処理Aに比べて処理Bでの
発色性の低下が大きく好ましくない。それに対して本発
明の試料(試料7,8,11,12,15,16,19,20,23,
24)は処理Aと処理Bでの発色性の差が小さくまた色再
現性も良好であり好ましい。
【0166】
【発明の効果】本発明により、色再現性が良好で、迅速
処理下においても高発色性の得られる画像形成方法を提
供することができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に支持体側から順に青感光性乳
    剤層、緑感光性乳剤層、赤感光性乳剤層のおのおのを少
    なくとも一つずつ有するハロゲン化銀カラー写真感光材
    料を発色現像処理してハロゲン化銀カラー写真画像を形
    成する方法において、前記青感光性乳剤層の少なくとも
    一つに下記一般式〔I〕で示されるイエローカプラーを
    0.75g/m2以下含み、かつ青感光性乳剤層よりも支持体
    から遠い側にある層の全膜厚(膜厚T)が15μm以下で
    あるハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像時間30
    秒以下で処理することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真画像形成方法。 【化1】 〔式中、R1はアルキル基またはシクロアルキル基を表
    し、R2はアルキル基、シクロアルキル基、およびアリ
    ール基を表す。R3はベンゼン環上に置換可能な基を表
    し、mは0から4までの整数を表す。ただしmが複数の
    時、R3は同一であっても異なってもよい。Zは水素原
    子または現像主薬の酸化体とのカップリング時に脱離し
    うる基を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0779545A1 (en) 1995-12-15 1997-06-18 Konica Corporation Image forming method of silver halide color photographic light-sensitive material

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EP0768570A1 (en) 1995-10-09 1997-04-16 Konica Corporation Image forming method
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