JPH0636900Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0636900Y2
JPH0636900Y2 JP1986164531U JP16453186U JPH0636900Y2 JP H0636900 Y2 JPH0636900 Y2 JP H0636900Y2 JP 1986164531 U JP1986164531 U JP 1986164531U JP 16453186 U JP16453186 U JP 16453186U JP H0636900 Y2 JPH0636900 Y2 JP H0636900Y2
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、二重のアンダカット部分を有する物品の射出
成形用金型に関する。
「従来の技術」 この種のいわゆる二重アンダカット部分を有する物品と
して、例えば第7図に示すようなビール瓶ケース1があ
る。
このケース1は、側面に窓2…およびリブ3…を有する
もので、その側面上部にはコ字状の把手4が固定ピン5,
5によって回動自在に取り付けられるようになってい
る。この把手4の一方の端部には凸部6が形成されてお
り、他方、ケース1の側面には、把手4を図中矢印のよ
うに水平に倒した場合に、この凸部6がはまりこむ開口
部7が形成されている。さらに、この開口部7の中に
は、凸部6を係止する係止爪8が設けられており、この
係止爪8により把手4は水平に倒されるとその状態で固
定され、ケース1を持ち運ぶ時以外は邪魔にならないよ
うになっている。
さて、このような形状のケース1を金型内で成形するに
際しては、ケース1側面の窓2…およびリブ3…が金型
の開閉方向に対するアンダカットになる。これらのアン
ダカットだけならば通常の割型を用いた金型によって成
形することができるのであるが、このケース1の場合に
は、把手4を固定するための開口部7を有するため、こ
の開口部7が前記割型に対する第2のアンダカットとな
り、これらの同時成形は通常の割型では不可能である。
そこで従来では、窓2…およびリブ3…と、開口部7と
を一度に成形するのではなく、窓2…およびリブ3…を
通常の割型を用いて形成したのち、開口部7だけは穴明
け等の後加工によって成形するといった方法が一般に採
られる。
「従来技術の問題点」 しかしながら、前述の後加工によって開口部7を形成す
る方法では、このビール瓶ケース1のように生産量が多
い物品の場合、射出成形のサイクルに後加工の処理速度
を合わせることが困難であり、生産効率が低いうえ、生
産コストが高くなるという問題があった。
「考案の目的」 本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、前記のビー
ル瓶ケースのような二重のアンダカットを有する物品
を、後加工なしに成形することができ、しかも成形コス
ト低下が図れる射出成形用金型を提供することを目的と
する。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、外側面に形成され、かつ型開閉方向と異なる
方向に型抜きする第1のアンダカット部分と、この第1
のアンダカット部分の型抜き方向と異なる方向に型抜き
する第2のアンダカット部分とを有する物品を成形する
ための射出成形用金型であって、一対の型板間に、前記
物品を成形するキャビティが形成され、前記一方の型板
に、前記物品の第1のアンダカット部分を成形する複数
の割型が互いに開閉自在に設けられ、かつ前記一方の型
板に、型開き時に前記各割型を互いに開閉させる割型開
閉機構が設けられるとともに、前記割型内に、前記物品
の第2のアンダカット部分を成形するアンダカット入子
が、前記キャビティ内に突き出しおよび抜き出し可能に
収納され、さらに前記一方の型板に、型閉時に前記アン
ダカット入子を前記キャビティ内に突出させる入子駆動
機構が出没自在に内装され、また前記割型に、型開き時
に前記アンダカット入子を前記キャビティから抜き出す
弾発部材が設けられたことを特徴とする。
「作用」 本考案の射出成形用金型にあっては、今までアンダカッ
ト入子をキャビティ内に突出させていた入子駆動機構を
型板内に退避させ、弾発部材によって、前記アンダカッ
ト入子をキャビティから抜き出し割型内に収納して、物
品の第2のアンダカット部分を離型させた後、一対の型
板間を開く型開きとともに、割型開閉機構によって各割
型を互いに開いて、物品の第1のアンダカット部分を離
型させる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例として、前述のビール瓶ケース
1の射出成形用金型を詳細に説明する。
第1図はこの射出成形用金型の縦断面図であり、その固
定側をまず説明すれば、符号10は固定型板、11は固定取
付板、12はノズルタッチ、13はマニホールド、14は射出
ノズル、15は固定埋込板である。
一方、金型の可動側は、可動型板16と、雄型下部17Aお
よび雄型上部17Bからなる雄型17と、この雄型17を四方
から取り巻くように配置された4つの割型18(1つのみ
図示)とから構成されている。この割型18は、アンギュ
ラーピン20を介して可動型板16に取り付けられており、
型開き時には図示しない油圧シリンダ(割型開閉機構)
によって固定型板に向けて突き出され、前記アンギュラ
ーピン20に沿って開かれるようになっている。
そして、前記固定埋込板15、雄型17および割型18の間に
は、成形すべきビール瓶ケース1の形状をなすキャビテ
ィ19が、ノズル14の射出口に連通するように形成されて
いる。
図中IIに示す部分(第1図では見えない)には、ケース
1の第2のアンダカットである開口部7を形成するため
の機構が設けられている。第2図および第3図は、この
部分を示す縦断面図および横断面図である。割型18の内
部には、移動入子21に取り付けられた板状のアンダカッ
ト入子22が摺動可能に収納されており、アンダカット入
子22の先端部はキャビティ19内に突き出しかつ抜き出し
可能となっている。また、割型18内には、前記移動入子
21をアンダカット入子22と同じ側から押圧する2本のス
プリング23,23が配置され、これらスプリング23,23の他
端は固定部材24,24によって固定されている。また、ア
ンダカット入子22から見て移動入子21の後方に隣接する
位置には、後述するコッタ25が下方から差し込まれる空
洞部26が形成されている。
一方、可動型板16の前記空洞部26と対向する位置には、
上下方向に貫通孔が形成されており、この貫通孔内には
上端側が細い四角柱状のコッタ(入子駆動機構の一部)
25が摺動可能に設けられている。そして、このコッタ25
は図示しない油圧シリンダにより上下に移動操作される
ようになっており、これら油圧シリンダおよびコッタ25
によって入子駆動機構が構成されている。
次に、この射出成形用金型の動作を説明する。まず、第
1図のように金型を閉めた状態で、キャビティ19内に溶
融した樹脂を注入し、固化させる。
固化が完了したら、第5図および第6図に示すように前
述の油圧シリンダを作動させ、割型18の空洞部26からコ
ッタ25を引き抜く。すると、それまでコッタ25に当接し
ていた移動入子21はスプリング23,23に押されて後退
し、アンダカット入子22がキャビティ19から抜け、第2
のアンダカットである開口部7がまず離型される。次い
で、第4図のように可動側を固定側から離して型開きす
るとともに、前記油圧シリンダを作動させて割型18を可
動型板16から突き離す。すると割型18は、アンギュラー
ピン20に沿って上昇しつつ、成形されたケース1から離
間し、ケースの第1のアンダカットである窓2…および
リブ3…が離型され、ケース1の離型が完了する。この
ような構成からなる射出成形用金型によれば、割型18の
型開きに先立って、アンダカット入子22を割型18内に引
き込むものであるから、アンダカット部分を成形する割
型18の開閉方向に対してさらにアンダカットが存在して
いる場合にあっても、1回の射出成形によって第1のア
ンダカットである窓2…およびリブ3…と、第2のアン
ダカットである開口部7を同時に形成することができる
ので、開口部7を穴明け等の後加工によって形成する従
来法に比べ、生産効率の向上が図れ、生産コストを低減
することが可能である。
また、入子駆動機構によって金型を開く前にアンダカッ
ト入子22をキャビティ19から引き抜く構成なので、例え
ばコッタ25を可動型板16に固定した金型の開閉と連動し
てアンダカット入子22を引き抜く構成と比べて、成形サ
イクルを速めることができる。
なお、前記実施例では、型開き時に割型18をアンギュラ
ーピン20に沿って固定側に向けて突き出す構成であった
が、その代わりに、アンギュラーピン20を上昇させるこ
とにより、割型18を可動型板16に沿ってスライドさせる
構成としてもよい。
さらに、本考案は前述のようなビール瓶ケース製造用の
射出成形用金型のみに限られるものではなく、同様な二
重アンダカットを有する種々の物品の射出成形用金型と
しても実施可能である。その場合、本考案ではアンダカ
ット入子を油圧シリンダ等の駆動機構により金型の開閉
とは別個に作動させる構成なので、金型の開閉を利用し
てアンダカット入子を作動させる構成と比べ、物品の第
2アンダカット部分の形状に対する制約が少ないといっ
た利点を有する。
「考案の効果」 本考案は、外側面に形成され、かつ型開閉方向と異なる
方向に型抜きする第1のアンダカット部分と、この第1
のアンダカット部分の型抜き方向と異なる方向に型抜き
する第2のアンダカット部分とを有する物品を成形する
ための射出成形用金型であって、一対の型板間に、前記
物品を成形するキャビティが形成され、前記一方の型板
に、前記物品の第1のアンダカット部分を成形する複数
の割型が互いに開閉自在に設けられ、かつ前記一方の型
板に、型開き時に前記各割型を互いに開閉させる割型開
閉機構が設けられるとともに、前記割型内に、前記物品
の第2のアンダカット部分を成形するアンダカット入子
が、前記キャビティ内に突き出しおよび抜き出し可能に
収納され、さらに前記一方の型板に、型閉時に前記アン
ダカット入子を前記キャビティ内に突出させる入子駆動
機構が出没自在に内装され、また前記割型に、型開き時
に前記アンダカット入子を前記キャビティから抜き出す
弾発部材が設けられたものであるから、今までアンダカ
ット入子をキャビティ内に突出させていた入子駆動機構
を型枠内に退避させ、弾発部材によって、前記アンダカ
ット入子をキャビティから抜き出し割型内に収納するこ
とにより、物品の第2のアンダカット部分を離型させる
ことができ、その後、一対の型板間を開く型開きととも
に、割型開閉機構によって各割型を互いに開くことによ
り、物品の第1のアンダカット部分を離型させることが
できる。また、型開き時において、第1,第2のアンダカ
ット部分を離型させた後の物品を金型から取り出す際
に、前記割型が一方の型板に接近離間自在に設けられて
おり、他方の型板と割型との間に何等介在物がないか
ら、物品の取り出しの邪魔にならず、金型からの物品の
取り出しのために十分な空間を容易に確保することがで
きて、円滑に取り出すことができる。その上、以下のよ
うな優れた効果が得られる。
割型の型開きに先立って、アンダカット入子を割型内
に引き込むものであるから、アンダカット部分を成形す
る割型の開閉方向に対してさらにアンダカットが存在し
ている場合にあっても、1回の成形サイクルによって二
重アンダカットを有する物品を成形することができるの
で、第2のアンダカットとなる部分を後加工によって成
形する従来法に比べ、生産効率の向上ならびに生産コス
ト低下が図れる。
入子駆動機構を金型開閉機構と別に設けることによ
り、金型を開く前にアンダカット入子をキャビティから
引き抜くことができるので、アンダカット入子を金型の
開閉を利用して作動させる構成と比べ、成形すべき物品
の第2アンダカット部分を離型させるための型開き速度
に対する制約が少なく、成形サイクルを速めることがで
きる。
アンダカット入子を油圧シリンダ等による駆動機構に
より作動させる構成であるから、金型の開閉を利用して
アンダカット入子を作動させる構成と比べ、物品の第2
アンダカット部分の形状に対する制約が少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のビール瓶ケース用の射出成
形用金型を示す縦断面図、第2図は第1図中枠II部分を
示す縦断面図、第3図は同部分の横断面図である。 また、第4図ないし第6図は、それぞれ射出成形用金型
を型開きした状態における第1図ないし第3図と同様の
図、第7図はビール瓶ケースの斜視図である。 1……ビール瓶ケース (二重アンダカットを有する物品)、 2……窓、3……リブ (第1のアンダカット)、 7……開口部(第2のアンダカット)、 10……固定型板、16……可動型板、 17……雄型、18……割型、 19……キャビティ、 20……アンギュラーピン、 22……アンダカット入子、 23……スプリング(弾発部材)、 25……コッタ(入子駆動機構の一部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側面に形成され、かつ型開閉方向と異な
    る方向に型抜きする第1のアンダカット部分と、この第
    1のアンダカット部分の型抜き方向と異なる方向に型抜
    きする第2のアンダカット部分とを有する物品を成形す
    るための射出成形用金型であって、 一対の型板間に、前記物品を成形するキャビティが形成
    され、前記一方の型板に、前記物品の第1のアンダカッ
    ト部分を成形する複数の割型が互いに開閉自在に設けら
    れ、かつ前記一方の型板に、型開き時に前記各割型を互
    いに開閉させる割型開閉機構が設けられるとともに、前
    記割型内に、前記物品の第2のアンダカット部分を成形
    するアンダカット入子が、前記キャビティ内に突き出し
    および抜き出し可能に収納され、さらに前記一方の型板
    に、型閉時に前記アンダカット入子を前記キャビティ内
    に突出させる入子駆動機構が出没自在に内装され、また
    前記割型に、型開き時に前記アンダカット入子を前記キ
    ャビティから抜き出す弾発部材が設けられたことを特徴
    とする射出成形用金型。
JP1986164531U 1986-10-27 1986-10-27 射出成形用金型 Expired - Lifetime JPH0636900Y2 (ja)

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JPS6370315U JPS6370315U (ja) 1988-05-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5987112A (ja) * 1982-11-11 1984-05-19 Toshiba Corp プラスチツク成形型のアンダ−カツト処理装置

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