JPH0611977A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0611977A
JPH0611977A JP4193075A JP19307592A JPH0611977A JP H0611977 A JPH0611977 A JP H0611977A JP 4193075 A JP4193075 A JP 4193075A JP 19307592 A JP19307592 A JP 19307592A JP H0611977 A JPH0611977 A JP H0611977A
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JP
Japan
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intermediate transfer
recording medium
toner image
transfer rotator
toner
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Application number
JP4193075A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Shoji
尚史 庄司
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体上に順次形成される色の異なるトナー
像を、中間転写回転体上に順次転写して多重トナー像を
形成し、これを加熱して溶融させ、転写紙に溶融転写す
る画像形成装置であって、多重トナー像を少ない熱エネ
ルギーで効率よく転写紙に溶融転写、定着することがで
きるようにする。 【構成】 感光体1から中間転写回転体2にトナー像を
転写させるときよりも、中間転写回転体2から多重トナ
ー像を転写紙26に転写させるときの方が、中間転写回
転体2の回転速度を遅くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機やプリンター
など、画像情報をトナーによって記録媒体に記録する画
像形成装置に関し、特に高品質な多色画像を得る装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述の画像形成装置において、画像品質
をより高める最良の方式は、オフセット印刷とされてい
る。従来広く用いられている電子写真技術(すなわち像
露光によって、例えば感光体より成るトナー像保持体に
静電潜像を形成し、それをトナーでトナー像として現像
した後、コロナ放電により、静電的にそのトナー像を紙
などの記録媒体に転写し、定着する技術)の問題点は、
画像に濃度ムラを生じたり、或いは、転写部においてト
ナー飛散を生じ、画像上の地汚れを生じたりすることで
ある。又、解像力やドット再現性にも劣るという問題が
ある。
【0003】この原因は転写プロセスによるところが大
きい。すなわち、紙の表面の凹凸のために、紙と感光体
とが完全に密着せず、不均一なギャップが出現し、転写
電界が乱れたり、トナー同士のクーロン反発力を招いた
りするため、画像の品質が劣化するのである。
【0004】ところで、感光体に形成したトナー像を中
間転写回転体に粘着転写し、次いで中間転写回転体から
記録媒体(紙)にトナーを熱溶融転写する方法が従来よ
り知られている(例えば特公昭46−41679号公
報)。この方法は、記録媒体へのトナー像の転写を非静
電的に行うので、上記のような画像品質の劣化が生じに
くくなっている。
【0005】又、中間転写回転体に色の異なるトナー像
を静電的に重ね転写し、更に、中間転写回転体上で多色
の多重トナー像を溶融した後、記録媒体に、その溶融し
た多重トナー像を転写してカラーコピーを得るようにし
た技術が、例えば特開昭51−94939号公報などで
提案されている。この方法によっても、記録媒体へのト
ナー像の転写を非静電的に行うので、上述のような画像
品質の劣化が生じにくくなる。この形式の画像形成装置
においては、中間転写回転体上に形成された多色の多重
トナー像をヒータによって外部から加熱し、このトナー
を溶融状態にしてから記録媒体に一括転写している。
【0006】ところが、本発明者がこの画像形成装置に
ついて各種の試験を行ったところ、中間転写回転体から
記録媒体への多重トナー像の転写不良や、記録媒体上に
転写されたトナー像の定着不良が発生することが判明し
た。
【0007】その原因を究明したところ、中間転写回転
体上で溶融状態となったトナーの熱が、記録媒体への転
写時に、記録媒体に奪われ、当該トナーが記録媒体上で
固まってしまう点に原因のあることが明らかとなった。
【0008】このような不具合を除去するには、記録媒
体を加熱しながら、中間転写回転体上の多重トナー像を
記録媒体上に転写すればよく、これによってその転写性
と定着性を高めることができる。
【0009】ところが、上述のように記録媒体を加熱す
ると、大きな熱エネルギーを必要とする。また記録媒体
は、多重トナー像の転写時に、中間転写回転体に対して
加圧ローラなどの記録媒体押圧手段によって押圧される
のが普通であるが、多重トナー像の温度低下を防止する
には、中間転写回転体や記録媒体押圧手段なども加熱さ
せることが好ましい。ところが、このようにすれば増々
消費される熱エネルギーが増大する。
【0010】また記録媒体に多重トナー像を転写した後
に、中間転写回転体を自然放熱又は強制冷却してその温
度を低下させるように構成した場合には、熱エネルギー
の損失が増大する。
【0011】上述の熱エネルギーの消費に関する問題
は、画像形成装置の記録速度を高めれば高める程、重要
となる。すなわち、記録速度を速めると、感光体や中間
転写回転体の回転速度を速くし、記録媒体の搬送速度も
速める必要があるが、このように記録媒体を高速で搬送
すると、この記録媒体に熱が奪われ易くなるため、記録
媒体等に与える熱量を一層増大させなければならない。
これによって消費される熱エネルギーが増々増大するの
である。逆に言えば、消費熱エネルギーの量を少なくし
ようとすれば、記録速度を大きく下げなければならない
のである。
【0012】また上述の形式の画像形成装置において
は、中間転写回転体上の多色の多重トナー像を記録媒体
に溶融転写させるべく、記録媒体をその転写部に搬送す
るのであるが、このとき記録媒体に搬送トラブルが発生
すると、それまでのプロセスにより中間転写回転体上に
形成された多重トナー像が無駄となる。すなわち、この
トナー像をクリーニング装置によって中間転写回転体か
ら除去し、改めて画像形成動作をやり直さなければなら
ず、経済的にも時間的にも多大なロスが発生するのであ
る。
【0013】また多重トナー像が転写される記録媒体を
中間転写回転体に押圧させる記録媒体押圧手段を用い、
しかもこの押圧手段をも加熱するように構成した場合、
画像形成装置の使用開始に当って、この記録媒体押圧手
段を所定の温度以上に加熱させた後、実際の画像形成動
作を始める必要があり、その作業能率が低下するおそれ
を免れない。記録媒体押圧手段が所定温度以上に昇温す
るまでのウォーミングアップ時間が必要となり、オペレ
ータはこの時間の間、待機していなければならないので
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、トナー像担持体に形成した色の異なる各トナー像を
中間転写回転体に順次転写し、この中間転写回転体上に
形成された多重トナー像を記録媒体に一括して溶融転写
する形式の画像形成装置であって、トナー飛散がなく、
ドットやラインの再現性、階調再現性、解像力が良好
で、しかも記録速度を大きく下げることなく、少ない熱
エネルギーで効率よく、多重トナー像を記録媒体に溶融
転写して、これを定着することのできる画像形成装置を
提供することである。
【0015】本発明の第2の目的は、記録媒体の搬送ト
ラブルが発生したときも、時間と資源の無駄を最小限に
抑えて、その後の処理を適切に行うことのできる画像形
成装置を提供することである。
【0016】本発明の第3の目的は、記録媒体押圧手段
と、これを加熱する手段を用いたときも、ウォーミング
アップ時間を最小限に抑えることのできる画像形成装置
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の目
的を達成するため、外周表面に、色の異なるトナー像が
順次形成されるトナー像保持体と、外周表面がトナー像
保持体に接しつつ回転する間で、トナー像保持体上に順
次形成される、色の異なるトナー像が、多重トナー像と
なるように重ね転写される中間転写回転体と、中間転写
回転体上の多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得る
ように、中間転写回転体上の多重トナー像を溶融させる
トナー加熱手段と、中間転写回転体の表面線速が、トナ
ー像保持体から中間転写回転体へトナー像を転写させる
ときよりも、中間転写回転体から記録媒体に多重トナー
像を転写させるときの方が遅くなるように、中間転写回
転体を回転駆動する駆動制御手段とを具備する画像形成
装置を提案する。
【0018】その際、トナー像保持体上のトナー像を中
間転写回転体上に転写するとき、トナー像保持体と中間
転写回転体とを接触させ、中間転写回転体から多重トナ
ー像を記録媒体に転写させるときには、トナー像保持体
と中間転写回転体とを非接触状態にする接離手段を設け
ると有利である。
【0019】また本発明は、その第2の目的を達成する
ため、外周表面に、色の異なるトナー像が順次形成され
るトナー像保持体と、外周表面がトナー像保持体に接し
つつ回転する間で、トナー像保持体上に順次形成され
る、色の異なるトナー像が、多重トナー像となるように
重ね転写される中間転写回転体と、中間転写回転体上の
多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得るように、中
間転写回転体上の多重トナー像を溶融させるトナー加熱
手段と、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に
転写させるべくその記録媒体を搬送する記録媒体搬送手
段と、記録媒体が搬送されていることを検出する記録媒
体搬送検出手段と、記録媒体の搬送が記録媒体搬送検出
手段によって検出されないとき、警告を発する警告発生
手段と、多重トナー像が転写される記録媒体を中間転写
回転体に押圧させる記録媒体押圧手段と、記録媒体の搬
送が記録媒体搬送検出手段によって検出された場合に
は、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体上に転
写し得るように、中間転写回転体の回転を続行させ、か
つ記録媒体押圧手段を作動させて記録媒体を中間転写回
転体に押圧させると共に、記録媒体の搬送が記録媒体搬
送検出手段によって検出されない場合には、前記警告手
段が警告を発するように、これを作動させ、かつ中間転
写回転体の回転を停止させ、その後、記録媒体の搬送が
検出された場合に、中間転写回転体上の多重トナー像を
記録媒体に転写させるべく、記録媒体押圧手段を作動さ
せて記録媒体を中間転写回転体に押圧させ、かつ中間転
写回転体を回転させる制御手段とを具備する画像形成装
置を提案する。
【0020】さらに本発明は、その第3の目的を達成す
るため、外周表面に、色の異なるトナー像が順次形成さ
れるトナー像保持体と、外周表面がトナー像保持体に接
しつつ回転する間で、トナー像保持体上に順次形成され
る、色の異なるトナー像が、多重トナー像となるように
重ね転写される中間転写回転体と、中間転写回転体上の
多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得るように、中
間転写回転体上の多重トナー像を溶融させるトナー加熱
手段と、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に
転写させるべくその記録媒体を搬送する記録媒体搬送手
段と、多重トナー像が転写される記録媒体を中間転写回
転体に押圧させる記録媒体押圧手段と、記録媒体押圧手
段を加熱する手段と、記録媒体押圧手段の温度を検出す
る温度検出手段と、画像形成プロセスの開始後に、温度
検出手段が検出する温度が所定値以上である場合には、
中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に転写し得
るように、記録媒体押圧手段を作動させて記録媒体を中
間転写回転体に押圧させると共に、温度検出手段が検出
する温度が所定値より低い場合には、記録媒体押圧手段
を作動させることなく待機状態にする制御手段とを具備
する画像形成装置を提案する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0022】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
要部構成を概略的に示したものである。
【0023】この図において、符号1は、ドラム状の感
光体を示し、この感光体は、外周表面に、色の異なるト
ナー像が順次形成されるトナー像保持体の一構成例を成
すものである。2はドラム状の中間転写回転体を、3は
無端の搬送ベルトをそれぞれ示す。感光体1としては、
例えば、比較的耐圧性や耐熱性に優れた有機物感光体が
用いられる。
【0024】感光体1と、中間転写回転体2と、搬送ベ
ルト3とは、それぞれ図示矢印方向に回転駆動されるよ
うになっていて、このうちの中間転写回転体2は、この
外周表面が感光体1に接しつつ回転し、この間で、中間
転写回転体2の表面に、感光体1上に順次形成される、
色の異なるトナー像が重ね転写される。このように、中
間転写回転体2には多重トナー像が形成されるのであ
る。
【0025】又、搬送ベルト3は、中間転写回転体2上
の多重トナー像を記録媒体に転写させるべく、該記録媒
体を搬送する記録媒体搬送手段の一構成例を成すもので
ある。
【0026】感光体1の回転開始に伴い、その表面が帯
電チャージャ(スコロトロンチャージャ)4により均一
に帯電される。レーザ光学系5は画像信号に応じて変調
されたレーザ光6を出射し、このレーザ光6によって、
帯電後の感光体1の表面に対して光書き込み走査(像露
光)が行われることにより、同表面には所定の静電潜像
が形成される。かかるレーザ光学系5は、例えば、図示
していない半導体レーザ、回転多面鏡、fθレンズなど
から成り、レーザ変調回路が画像信号に応じて半導体レ
ーザの発光を制御する。
【0027】感光体1には、互いに、その周方向に直列
状に並んで設けられた、イエロー現像器7Y,マゼンタ
現像器7M,シアン現像器7C,ブラック現像器7Bが
対置されている。そして、これらの各現像器には、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれ色の異な
るトナーとキャリアを混合した二成分系の現像剤が収容
されている。例えば、イエロー現像器7Yには、高抵抗
の非磁性のイエロートナーと、磁性キャリアとを混合し
た二成分現像剤が収容されている。他の現像器も、トナ
ーの色は異なるが、同様に磁性キャリアを混合した二成
分現像剤が収容されている。なお、各色のトナーは、解
像力が高く、面積階調による階調再現性を良好にし、重
ね合わせによるトナー像の盛り上がりが出来るだけ小さ
くなるように、粒径5μm程度以下のものであることが
望ましい。
【0028】例えば、イエロー現像器7Yは、図2に示
すような構成となっている。すなわち、この現像器は、
内部に磁石8を持ち、回転することによって現像剤を現
像領域に搬送する非磁性スリーブ9や、スリーブ上に搬
送される現像剤の量を規制する現像剤規制板11などで
構成されている。イエロー現像剤は撹拌部材12,1
3,14によって、十分に撹拌され、この間、イエロー
トナーはキャリアと接触して(この実施例ではトナーは
マイナス極性に)帯電する。スリーブ内の磁石8の円周
方向の移動によってスリーブ9上に形成される磁界が変
化するようになっていて、現像領域に現像剤を供給する
か否かが制御される。
【0029】他の現像器も同様に構成されていて、選択
された現像器が現像を行うときは、スリーブ上に現像剤
が供給されるような磁界が形成され、スリーブが回転
し、同時にスリーブ9には、バイアス電圧電源E1によ
り現像バイアス(−300〜−1000V程度)が印加
される。
【0030】現像領域で、感光体1との間で形成される
電界により、トナーのみが感光体上の静電潜像に引き寄
せられ感光体1に付着する。すなわち、スリーブ9上の
キャリアCに付着したトナーTがレーザ光の当たった感
光体1上の露光部に付着するのである。このようにし
て、感光体1上の静電潜像はトナー像として可視像化さ
れるのであるが、選択されていない現像器では現像剤規
制板で現像剤の移動を阻止され、現像領域には現像剤が
搬送されないようになっている。
【0031】なお、現像剤が搬送されないスリーブに現
像を促進するようなバイアスを印加すると、他の現像器
で現像されたトナー像のトナーがその現像器に混入する
ことを防止でき、色の濁りが抑えられるという効果が得
られる。
【0032】図1に戻って、中間転写回転体2は、感光
体1との間で十分な接触面積と均一な圧力が得られるよ
うに適度な弾性を有するものとなっていることが望まし
い。また、その表面は、常温でトナーに対して粘着性を
示し、更に、記録媒体へトナーを効率的に移行させるた
めに、溶融して流動化したトナーを離し易くする特性の
もの、すなわち、加熱された状態ではトナーに対して離
型性を示すものとなっている。例えば、中間転写回転体
2の表面は常温においてトナーに対する粘着性を示し、
加熱されることによりトナーに対して離型性を示すシリ
コーンゴムなどから構成されているのである。
【0033】中間転写回転体2の具体例としては、図3
に示すようなものを挙げることができる。すなわち、こ
れは、アルミニウムなどの剛性材料の支持ドラム15上
に、厚さが500〜5000μmで、ゴム硬度が30〜
80度の弾性層16、カーボンブラックを分散させたポ
リイミドからなる厚さ30〜300μmの導電層17、
厚さが10〜300μmのシリコーンゴムの絶縁粘着層
18から成るシート状体を、弾性層16を内側にして接
着させたものである。なお、このシート状体は、中間転
写媒体となるのであるが、このシート状体を支持ドラム
15に接着せずに、その一端だけを支持ドラム15上に
固定するようにしても良い。
【0034】中間転写回転体2の表面は、感光体1との
密着性が崩れることによる転写抜けを防止するため、ト
ナーの実質的な最小粒径よりも小さい凹凸を有するもの
であることが望ましい。例えばトナーの実質的な最小粒
径が5μmの時、中間転写回転体2の凹凸は5μm以下で
あることが望ましい。導電層17は支持ドラム15とは
絶縁されていて、感光体1から中間転写回転体2へトナ
ー像が転写されるときに、その導電層17には、バイア
ス電圧E2により所定の転写バイアスが印加される。
【0035】中間転写回転体2の内部にはこの回転体と
は別体のヒータ19が不動に設けられている。ヒータ1
9としてはハロゲンランプなどが用いられ、これによ
り、中間転写回転体2の内部から前述のシート状体を経
て、表面に付着している多重トナー像のトナーを加熱す
ることができる。このとき、必ずしも中間転写回転体2
全体を一様に加熱する必要はなく、記録媒体への転写が
なされる位置で一定の温度以上であればよい。トナーは
トナー像が記録媒体に転写されるときに、溶融されやす
いように軟化点以上に加熱される。
【0036】中間転写回転体2は、後述する駆動制御手
段によって、その回転速度を切り替えられるように制御
されて回転駆動される。
【0037】搬送ベルト3は、断熱性と可撓性を有する
材料で作られ、例えばポリイミドベースにシリコーン樹
脂などをコートしたものが用いられる。このベルト3
は、内部から複数のローラに巻き掛けられて駆動され
る。
【0038】搬送ベルト3の内部に設けられる各ローラ
のうち、中間転写回転体2に対向するローラ21の内部
にはヒータ25が設けられ、このヒータ25によって転
写領域の温度が所定値に保たれるように構成されてい
る。かかるローラ21は、これに巻き付けられる搬送ベ
ルト部分をその内側から加圧して該ベルト部分を中間転
写回転体2に圧接させ、後述するように搬送ベルト3上
の記録媒体を中間転写回転体2に圧接させる加圧ローラ
として機能する。加圧ローラ21と、下側のローラ22
とは、連杆23の各端部にそれぞれ回転自在に軸装さ
れ、その連杆23にはソレノイド24が連結されてい
る。
【0039】加圧ローラ21の表面温度は、温度検出手
段によって検出され、かかる手段として本例では加圧ロ
ーラ21の表面に接触したサーミスタ(不図示)が用い
られている。
【0040】中間転写回転体2と、加圧ローラ21との
各軸部には、図示されないばねが介装され、このばねの
力で、加圧ローラ21に巻き付けられたベルト部分が中
間転写回転体2に圧接している。これに対し、ソレノイ
ド24が励磁されると、連杆23が引かれ、図1に破線
で示すようにそのベルト部分が中間転写回転体2から離
れるようになっている。いずれにしても、かかるベルト
部分が所定のシーケンスに応じて中間転写回転体2に対
し離接するようになっているのである。ソレノイド24
に代えて、ローラ接離モータなどの駆動装置によって加
圧ローラ21を中間転写回転体2に対して接離させるよ
うにしてもよい。
【0041】これに対し、感光体1と中間転写回転体2
の間にも、これらの軸間に図示されないばねが介装さ
れ、所定のシーケンスに応じて、図示していない接離モ
ータの作動により、カムなどの作用で両者は互いに離れ
たり、圧接したりするようになっている。
【0042】ここで、感光体1上にはそれぞれ異なる色
のトナー像が順次形成されるのであるが、これらの各ト
ナー像が中間転写回転体2上に重ね転写され、中間転写
回転体2上には多重トナー像が得られる。このとき、中
間転写回転体2上のトナー像が乱されないように、搬送
ベルト3は中間転写回転体2から、図1に破線で示すよ
うに離れている。トナー像を中間転写体2に重ね転写し
たあと、感光体1の表面はクリーニング装置10によっ
てクリーニング状態にされる。
【0043】記録媒体の一例の転写紙26は、図1の左
側から送られてくるが、この転写紙26が搬送ベルト3
によって搬送されるのに先立ち、一対の加熱ローラ27
(その全体が50℃〜180℃程度に加熱される)を通
過する間で、これにより予熱状態にされる。このように
転写紙26を、これに接する加熱ローラ27からの伝導
熱で加熱することにより、これを短かい時間で目標温度
にできる。加熱ローラ27は、中空の剛性ローラにシリ
コーンゴムやテフロン樹脂などの耐熱性を有する材料で
コートしたものであり、その内部にハロゲンランプなど
のヒータ(不図示)が備えられている。
【0044】かかる加熱ローラ27によって予熱状態に
された転写紙26は、搬送ベルト3に向けて送られ、こ
の搬送ベルト3によって搬送される間で、加圧ローラ2
1の力で、中間転写回転体2上に押さえつけられ、上述
の多重トナー像が、かかる転写紙26に転写される。す
なわち、この転写時には、搬送ベルト3は図1に実線で
示すように中間転写回転体2に対して圧接し、転写紙2
6を中間転写回転体2に押圧させ、これに多重トナー像
を転写させるのである。
【0045】加圧ローラ21と中間転写回転体2との対
向部よりも、転写紙26の搬送方向上流側には、記録媒
体が搬送されていることを検出する記録媒体搬送検出手
段の一例である転写紙検出センサ41が設けられてい
る。
【0046】ヒータ19により、中間転写回転体2が加
熱されることで、中間転写回転体2上の多重トナー像の
トナーが溶融状態にされると共に、中間転写回転体の表
面の離型性が高められ、トナーがその表面から離れ易い
状態にされ、これによって中間転写回転体表面のトナー
像が転写紙に転移する。このとき、今一つのヒータ25
により通過する転写紙26が加熱されることで、その溶
融状態となった、トナー像のトナーが、転写紙の方に転
移して、紙の繊維内に浸透し、且つ、定着される。この
ときのトナーの溶融状態は、トナーが粉体でなく、少し
融けて移動できる状態、いわば半溶融状態であることが
望ましく、その粘度が過度に低くならない状態であるこ
とが好ましい。
【0047】なお、搬送ベルト3として発熱層をもつも
のを用い、これに所定の電圧を印加してそれを発熱さ
せ、この熱で、搬送される転写紙26を予熱状態にする
ようにしても良い。このように、転写前に転写紙26を
加熱しておくと、ヒータ25による熱付与作用と相まっ
て、熱溶融転写や定着を効率的に行うことができ、記録
の高速化に対応することができる。
【0048】転写紙26に多重トナー像を転写した中間
転写回転体2の部分は、クリーニング装置40によって
清掃され、再び感光体1からトナー像を転写されるが、
このとき中間転写回転体2の表面は既に冷却されて常温
又はこれに近い温度に戻り、該表面の粘着性が高められ
ていて、感光体1から効率よくトナー像を転写される。
【0049】転写紙26への多重トナー像の転写を終え
た中間転写回転体2の表面に送風装置(不図示)によっ
て冷風を送り込んで強制冷却し、これをより確実に常温
ないしはこれに近い温度に戻し、その粘着性を高めて、
感光体1からトナー像を転写されやすくすることが望ま
しい。
【0050】以上、図1乃至図3に示した画像形成装置
の基本構成を説明したが、以下にこの画像形成装置で行
われる画像形成プロセスの一例を図4に示したフローチ
ャートを用いて説明しながら、その他の構成についても
明らかにする。なお、かかるフローチャート中、「B
R」というのは中間転写回転体2のことである(後述す
る図5においても同様である)。
【0051】初期状態では、感光体1は中間転写回転体
2から離間し、また搬送ベルト3も中間転写回転体2か
ら離れている。これらを含めた各要素が非作動状態とな
っていて、次のようにして動作が順次開始される。
【0052】(0) 先ず加圧ローラ21の温度制御シ
ステムを作動させる。 (B1) 前述のサーミスタによって、加圧ローラ21
の温度を検出し、これが所定温度以上になったとき先の
ステップに進み、加圧ローラ21が所定温度より低いと
きは待機状態になる。 (1) 感光体1と中間転写回転体2が互いに圧接す
る。 (2) 感光体1と中間転写回転体2は同じ一定の表面
線速(例えば300mm/s)で図1の矢印方向に高速回転
を始める。 (3) 帯電チャージャ4が放電を開始し、感光体1を
均一に帯電し、その表面電位を約−800Vとする。 (4) レーザ光学系5により、画像信号に基づいて変
調されたレーザ光6が感光体1の表面を走査し、感光体
上に静電潜像を形成する。静電潜像はレーザ光が照射さ
れた部分(表面電位は約−100V)をトナー付着部と
し、非露光部分(表面電位は約−800V)を背景部と
するように形成される。
【0053】(5) 静電潜像をイエロー現像器7Yで
現像する。イエロー以外の現像器7M,7C,7Bでは
現像剤が搬送されないように磁界が形成される。そのと
きイエロー現像器7Yのスリーブ9に印加される現像バ
イアスは−600Vで、反転現像が行われる。このよう
に感光体1上にイエロー色のトナー像が形成される。 (6) 感光体1上のイエロー色のトナー像が形成され
た部分は中間転写回転体2と圧接する位置に達する。感
光体1と中間転写回転体2との間には、0.3〜3.0
kg/cmの圧力が加えられ、中間転写回転体2の導電層1
7には+0.5〜5kvの転写バイアスが印加される。
【0054】感光体1と中間転写回転体2のニップ部分
(接触部分)で電界が形成され、トナーがその電界に応
じて、また中間転写回転体2の表面の粘着性によって感
光体1から中間転写回転体2へ転写される。その際、感
光体1と中間転写回転体2の接触部分ではトナーが両者
に挟まれていてほとんど運動せず、形成される電界によ
る静電気力と中間転写回転体2からの粘着力とによって
中間転写回転体2との付着力が大きくなり、ほとんど界
面方向に移動することなく中間転写回転体に転写する。
回転する感光体にはクリーニング装置10が作用してい
て、この装置10により、イエロー色のトナー転写後の
感光体表面を清掃する。また図示していない除電器によ
って、トナー像転写後の感光体1の表面が除電作用を受
ける。
【0055】(7)(8)(9) ステップ(4)〜
(6)をイエロー現像器7Yの替わりにマゼンタ現像器
7Mが選択されて実行される。中間転写回転体2へのト
ナー像の転写では同様にその導電層17にバイアスが印
加され、イエロー色のトナー像の上にマゼンタ色のトナ
ー像が転写される。感光体1からのトナー像の転写工程
においては、マゼンタ色のトナーは中間転写回転体2の
イエロー色のトナーの存在する領域上でも感光体1と中
間転写回転体2の間に挟まれてほとんど運動の自由度が
なく、電界による静電圧力によって中間転写回転体2へ
の付着力が強くなり、感光体1と中間転写回転体2とが
離れるときに感光体1から離れて中間転写回転体2上に
付着する。 (10)〜(15) 同様にシアン、ブラック色のトナ
ーでそれぞれ(4)〜(6)が実行され、中間転写回転
体2上に4色の多重トナー像が形成される。
【0056】このようにして、感光体1の外周表面に順
次形成される色の異なるトナー像は、中間転写回転体2
上に、粉体状の多重トナー像となるように重ね転写され
る。かかる転写は、中間転写回転体2の外周表面が感光
体1に接しつつ回転する間に行われるのである。
【0057】(16) 帯電チャージャ4からの放電が
停止される。 (17) 感光体1が中間転写回転体2から離れる。 (18) 中間転写回転体2の回転速度がそれまでより
も遅くなる(例えばその表面線速が100mm/sとな
る)。 (19) 並行して、転写紙26を搬送すべく搬送ベル
ト3が中間転写回転体2の表面線速とほぼ等しい線速で
回転し始める。
【0058】(B2) 転写紙検出センサ41が転写紙
26の有無を検出する。すなわち、このセンサ41は所
定の時期に搬送ベルト3上で光学的反射率を検出し、こ
れが所定値以上である場合には転写紙26が搬送された
と判断してステップ(22)以下に進む。反射率が所定
値より小である場合には転写紙が搬送されていないと判
断して、 (20) その旨を表示部に警告表示し、 (21) 各駆動部分が停止する。 転写紙の搬送が転写紙検出センサ41によって検出され
ないとき、警告を発して、その事実をオペレータに報せ
ると共に、中間転写回転体2を含めた各要素の回転を停
止させるのである。本例では、上記表示部が、記録媒体
の搬送が記録媒体搬送検出手段によって検出されないと
き、警告を発する警告発生手段の一例を構成している。
【0059】(B3) オペレータが転写紙が搬送され
なかった原因を処理して再スタートさせると、ステップ
(18)から再度実行される。転写紙が搬送されてこな
いことに基づいて中間転写回転体2の回転を停止させた
後、転写紙検出センサ41によって転写紙26の搬送が
検出された場合に、中間転写回転体2の回転を再開する
のである。
【0060】(22) 中間転写回転体2の多色の多重
トナー像は、中間転写回転体2の回転に伴なって移動
し、その画像先端が転写紙26の先端に転写されるよう
なタイミングで搬送ベルト3により転写紙が搬送され
る。それを挟んで中間転写回転体2と搬送ベルト3が加
圧ローラによって0.3〜3.0kg/cmの圧力で圧接状
態にされる。ソレノイド24又はその他の駆動装置の作
動により、加圧ローラ21を上昇させて転写紙26を中
間転写回転体2に押圧させるのである。このように、加
圧ローラ21は、多重トナー像が転写される記録媒体を
中間転写回転体に押圧させる記録媒体押圧手段の一例を
構成する。
【0061】中間転写回転体2上の多重トナー像が転写
紙26に接した状態にあるとき、この多重トナー像のト
ナーが溶融しているように、また中間転写回転体2上
に、感光体1から粉体状の各色のトナーが順次転写され
て粉体状の多重トナー像が中間転写回転体2上に形成さ
れることを妨げないようなタイミングで、ヒータ19が
オンする。しかもこのとき加圧ローラ21は内部のヒー
タ25によって加熱されているので、中間転写回転体2
上の多重トナー像は中間転写回転体2の内部からと転写
紙26を介して加圧ローラ21の側から加熱され、容易
に溶融状態となり、転写紙26上を流動して紙の繊維の
中へ浸透する。
【0062】同時に転写紙26に転写されたトナー像は
中間転写回転体2との間では離型性が働くので、中間転
写回転体2にオフセットすることなく定着される。すな
わち、二次転写と定着が同時に行われるのである。本例
ではこのプロセスに先立って、転写紙26は加熱ローラ
27によって予熱されるので、上記作用がより確実に行
われる。
【0063】上述のように、ヒータ19,25は、感光
体1から中間転写回転体2上に転写された多重トナー像
を転写紙26に溶融転写させ得るように、中間転写回転
体2上の多重トナー像を溶融させるトナー加熱手段の一
例を構成する。また、ヒータ25は記録媒体押圧手段を
加熱する手段をも構成する。
【0064】(23) 加圧ローラ21が中間転写回転
体2から離れる。 (24) 中間転写回転体2はクリーニング装置40に
よって表面を清掃され、自然冷却又は強制冷却によって
温度が下げられ、再び粘着性を示し、次のトナー像の転
写に備える。 (B4) 引き続いて記録画像を形成する場合には
(1)のプロセスから再度実行される。 (25) 画像を形成しない場合には各駆動部分が停止
して一連の画像プロセスが終了する。
【0065】上述の画像形成装置においては、感光体1
から中間転写回転体2にトナー像を転写させ、この工程
を繰り返して中間転写回転体2上に多重トナー像を形成
し、この多重トナー像を溶融させて転写紙26に転写す
るので、トナーの飛散を抑え、ドットやラインの再現
性、階調再現性、及び解像力を高めることができる。し
かも中間転写回転体2の表面線速が、感光体1から中間
転写回転体2へトナー像を転写させるときよりも、中間
転写回転体2から転写紙26に多重トナー像を溶融転写
させるときの方が遅くなるように、中間転写回転体2の
回転を制御し、中間転写回転体2から転写紙26への多
重トナー像の溶融転写の速度を他のプロセス速度より遅
くしているので、多重トナー像が中間転写回転体2を転
写紙26との接触部分を通過する時間を長くすることが
できる。
【0066】このため、中間転写回転体2上で溶融状態
となったトナーの熱が、転写紙26への多重トナー像の
溶融転写時に、転写紙26に奪われて、トナーが転写紙
26上ですぐに固まってしまう不具合を防止できる。す
なわち、ヒータ19,25によって中間転写回転体2や
加圧ローラ21をあまり高温にしなくとも、多重トナー
像を支障なく転写紙26に溶融転写させることができ、
消費する熱エネルギーの量を減少させることができるの
である。
【0067】また多重トナー像の溶融転写時に中間転写
回転体が転写部を離れた後、これを冷却する時間も長く
とることができるので、中間転写回転体2の温度を充分
に下げてその粘着性を確実に得ることができ、しかも高
温の中間転写回転体2が感光体1に接することを防止で
きるので、感光体1に熱による悪影響を与える不具合を
阻止できる。
【0068】さらに、感光体1から中間転写回転体2に
トナー像を転写するときは、中間転写回転体2の表面線
速を速くすることができるので、記録速度が遅くなる不
具合も防止できる。
【0069】トナー加熱手段を、ヒータ25を設けず
に、ヒータ19のみで構成したり、或いは中間転写回転
体上の多重トナー像に外部から熱を付与するヒータない
しは輻射エネルギー付与ランプなどによってトナー加熱
手段を構成したときも、上述の効果をそのまま得ること
ができる。
【0070】このようにして、記録速度を下げることな
く、少ない熱エネルギーで効率よく多重トナー像を転写
紙26に溶融転写して、これを定着することができる。
【0071】また感光体1と中間転写回転体2を、常時
当接させておいてもよいが、本例では感光体1上のトナ
ー像を中間転写回転体2上に転写するときは感光体1は
中間転写回転体2に接触するが、中間転写回転体2から
多重トナー像を転写紙に一括して溶融転写するときは、
感光体1は中間転写回転体2から離隔して非接触状態と
なる。すなわち、中間転写回転体2上に粉体状トナーの
多重トナー像を形成しているときだけ、感光体1と中間
転写回転体2を圧接させ、それ以外のときは両者を切り
離している。このような構成によると、感光体1と中間
転写回転体2とに必要以上の負荷をかける不具合を防止
でき、また感光体1を熱の作用で劣化させる不具合も除
去できる。感光体1が中間転写回転体2に対して接離動
作を行うとき、その周辺にある帯電チャージャ4、現像
器7Y,7M,7C,7B、クリーニング装置10など
も、感光体1と共に作動するように、これらを一体的に
組付けておくことが望ましい。
【0072】また、中間転写回転体2に多色の多重トナ
ー像を形成した後、転写紙26が搬送されていない場合
には警告を発すると共に動作を中断し、その後、転写紙
26が適正に搬送されると、中間転写回転体2から転写
紙26へ多重トナー像を転写するプロセスから動作が再
開するように構成されている。すなわち、転写紙26の
搬送が転写紙検出センサ41によって検出された場合に
は、中間転写回転体2上の多重トナー像を転写紙26上
に転写し得るように、中間転写回転体2の回転を続行さ
せ、かつ加圧ローラ21を作動させて転写紙26を中間
転写回転体2に押圧させる。逆に転写紙26の搬送が転
写紙検出センサ41によって検出されない場合には、表
示部が警告を発するようにこれを作動させ、かつ中間転
写回転体2の回転を停止させ、その後、転写紙26の搬
送が検出された場合に、中間転写回転体2上の多重トナ
ー像を転写紙26に転写させるべく、加圧ローラ21を
作動させて転写紙26を中間転写回転体2に押圧させ、
かつ中間転写回転体2を回転させるのである。このよう
な構成により、多重トナー像形成までのプロセス(時
間、消費エネルギー、消耗材など)が無駄にならず、ま
た中間転写回転体2のクリーニングに負担がかからず、
適正に装置を処置した直後に画像を出力できる。
【0073】上記プロセスにおいて、例えばイエロー色
のトナー像が存在している中間転写回転体2上にマゼン
タ色のトナー像を転写する場合、イエロートナーの電荷
の影響で転写電界が弱められ、マゼンタトナーがクーロ
ン反発力を受けやすく、さらにイエロートナーがスペー
サーとなり、感光体1と中間転写回転体2の密着性が弱
まっている。
【0074】そこで、(6)の一次転写工程の条件(転
写バイアス、転写圧力)を、トナーの色ごとに切り替え
て設定することが好ましい。一例として、イエロートナ
ーの転写では+200V(条件1)、マゼンタトナーの
転写では+500V(条件2)、シアントナーの転写で
は+800V(条件3)、ブラックトナーの転写では+
1200V(条件4)を印加する。このようにすると、
既に中間転写回転体2上に転写されているトナーの電気
的影響を弱め、転写圧を次第に増加させて感光体1と中
間転写回転体2との密着性を高めるようにすることがで
きる。
【0075】感光体1と中間転写回転体2、中間転写回
転体2と加圧ローラ21はそれぞれシーケンスに応じて
圧接と切り離しが可能になっている。特に、搬送ベルト
3の表面に直接トナーが転写されることのないように、
該ベルト3が転写紙26を保持しないときは、加圧ロー
ラ21が下がり、中間転写回転体2と搬送ベルト3が接
触しないように制御される。また、加熱ローラ27を、
搬送ベルト3に対向させて設けることもできるが、この
場合にはこの加熱ローラと搬送ベルト3を、該ベルト3
が回転して転写紙26を保持しているとき以外は互いに
非接触となるように離隔制御することが望ましい。
【0076】図4に示した画像形成プロセスにおいて
は、サーミスタより成る温度検出手段によって加圧ロー
ラ21の温度を検出し、その結果によってヒータ25の
オン,オフを制御するように構成し、画像形成動作の開
始時に加圧ローラ21の温度が所定温度以上になったと
き、実際の画像形成プロセスに入り、加圧ローラ21が
所定温度よりも低いときは装置を待機状態に保つように
した。ところがこの構成によると、従来の技術の欄で先
に説明したように、画像形成プロセスの開始前に加圧ロ
ーラ21が所定同度に昇温するまでのウォーミングアッ
プ時間が必要となる。
【0077】そこで、加圧ローラ21の温度がいかなる
状態にあっても、先ず画像形成プロセスを開始し、その
プロセス開始後に加圧ローラ21の温度を検出して、そ
の温度が所定値以上となっているときは、画像形成プロ
セスを続行し、この温度が所定値よりも低いときは、装
置を待機状態にするように構成すれば、画像形成プロセ
スの開始後、実際に加圧ローラ21が転写紙26を押圧
すべく作動を始めるまでの時間を利用して、加圧ローラ
21の温度を高めることができ、オペレータの待ち時間
を少なくし、或いはこれをなくすことができる。
【0078】図1乃至図3に示した画像形成装置によっ
て、このような動作を実行する具体例を図5に示すフロ
ーチャートに従って説明する。なお、この動作は、図4
に示した動作と多くの部分が重複しているので、重複し
た部分については簡略化して説明することにする。また
図5では、中間転写回転体2の回転速度の切り替えに関
する動作は省略してある。
【0079】(0) 加圧ローラ21の温度制御システ
ムを作動させる。 (1) 感光体と中間転写回転体とを圧接させる。 (2) 感光体と中間転写回転体とを一定の同じ線速度
で、図1の矢印方向にそれぞれ回転開始させる。 (3) 帯電チャージャ4をオンにして放電を開始し、
感光体1を均一に帯電させる。 (4) レーザ光学系5により、画像信号に基づいて変
調されたレーザ光6で、感光体表面を走査し、この表面
に静電潜像を形成する。 (5) 静電潜像をイエロー現像器7Yで現像する。イ
エロー以外の現像器7M,7C,7Bでは現像剤が搬送
されないような磁界が形成される。 (6) 中間転写回転体の導電層17に転写バイアス電
圧が印加される。回転する感光体にはクリーニング装置
10が作用していて、この装置10により、イエロート
ナー像転写後の感光体表面が清掃される。
【0080】(7)(8)(9) ステップ(4)〜
(6)をイエロー現像器7Yの替わりにマゼンタ現像器
7Mが選択されて実行される。中間転写回転体2へのト
ナー像の転写では同様に、その中間転写回転体2の導電
層17にバイアス電圧が印加され、イエロートナー像の
上にマゼンタトナー像が重ね転写される。 (10)〜(15) 同様にシアン、ブラックトナーで
それぞれ(4)〜(6)と同じようなプロセスが実行さ
れ、中間転写回転体2上には4色の多重トナー像が形成
される。
【0081】(16) 帯電チャージャ4がオフにさ
れ、その放電が停止する。 (17) 感光体1が中間転写回転体2から離れる。 (B1) 加圧ローラ21の温度を検出する温度セン
サ、本例ではサーミスタからの出力が判定される。その
出力が所定値以上であればステップ(19)に進む。 (18) 温度値が所定値より低ければ、その旨が画像
形成装置の操作パネルの表示部に表示され、当該画像形
成装置は待機状態にされる。 (19) 並行して転写紙26を搬送すべく、搬送ベル
ト3が、中間転写回転体2とほぼ等しい線速度で回転駆
動される。
【0082】(B2) 転写紙は、転写紙検出センサ4
1によって、その有無が検出され、転写紙が搬送された
と判断された場合には、ステップ(22)以下に進む。
転写紙が搬送されていないと判断される場合には、 (20) 表示部にその旨が警告表示され、 (21) 各駆動部分が停止状態にされる。 (B3) オペレータが、転写紙の搬送されなかった原
因を処理して、再スタートさせると、判定(B1)から
再度実行される。 (22) 搬送された転写紙26を挟んで、中間転写回
転体2と搬送ベルト3とが、加圧ローラ21によって圧
接する。この結果、中間転写回転体2上の多重トナー像
は転写紙26に二次転写・定着される。
【0083】(23) 加圧ローラ21が中間転写回転
体2から離れる。 (24) 中間転写回転体2はクリーニング装置40に
よって、その表面を清掃される。 (B4) 引き続いて記録画像を形成する場合には
(1)のプロセスから再度実行される。 (25) 画像を引き続いて形成しない場合には、各駆
動部分が停止して、この一連の画像形成プロセスが終了
状態にされる。
【0084】以上のように、画像プロセスの開始後に、
温度検出手段の一例であるサーミスタが加圧ローラ21
の温度を検出して、その検出温度が所定値以上である場
合には、中間転写回転体2上の多重トナー像を転写紙2
6に転写し得るように、加圧ローラ21を作動させて転
写紙を中間転写回転体2に押圧させると共に、温度検出
手段が検出する温度が所定値より低い場合には、加圧ロ
ーラ21を作動させることなく待機状態とするので、画
像形成装置の見かけ上のウォーミングアップ時間を節約
し、最初の画像出力までの時間を短縮することができ
る。このことは、中間転写回転体を用いることによって
はじめて可能になることである。
【0085】以上のプロセスは図6に概略を示すような
制御システムによって実行することができる。すなわ
ち、制御部からはポートを介して装置の状態を監視しな
がら各端末に指令が伝達される。制御部ではCPUが制
御プログラムを実行し、帯電チャージャ、レーザ光学
系、各現像器、メインモータ(中間転写回転体を駆動
し、2速切り換え可能)、搬送モータ、ソレノイド、各
接離モータ、表示部、クリーニング装置、加圧ローラ内
ヒータなどを制御する。
【0086】感光体、中間転写回転体、搬送ベルトはそ
れぞれ独立の駆動源か共通する駆動源で回転駆動され
る。中間転写回転体を駆動するメインモータは外部から
入力されるクロックパルスに従った速度で中間転写回転
体を回転させる。または、外部から入力される電流値な
どで制御される速度で回転させるものであってもよい。
メインモータは図4を参照して先に説明したように、中
間転写回転体から多色トナー像を転写紙に転写するプロ
セス実行中には遅く、その他のときには速く中間転写回
転体を回転させる。
【0087】上述の説明から了解されるように、本例で
は図6に示した制御部とメインモータによって、中間転
写回転体の表面線速が、トナー像保持体から中間転写回
転体へトナー像を転写させるときよりも、中間転写回転
体から記録媒体に多重トナー像を転写させるときの方が
遅くなるように、中間転写回転体を回転駆動する駆動制
御手段が構成される。
【0088】同じく本例では、図6に示した制御部と感
光体接離モータによって、トナー像保持体上のトナー像
を中間転写回転体上に転写するとき、トナー像保持体と
中間転写回転体とを接触させ、中間転写回転体から多重
トナー像を記録媒体に転写させるときには、トナー像保
持体と中間転写回転体とを非接触状態にする接離手段が
構成される。
【0089】同様に本例では、図6に示した制御部、メ
インモータ、加圧ローラ接離ソレノイド(又はモータな
どの駆動装置)によって、記録媒体の搬送が記録媒体搬
送検出手段によって検出された場合には、中間転写回転
体上の多重トナー像を記録媒体上に転写し得るように、
中間転写回転体の回転を続行させ、かつ記録媒体押圧手
段を作動させて記録媒体を中間転写回転体に押圧させる
と共に、記録媒体の搬送が記録媒体搬送検出手段によっ
て検出されない場合には、警告手段が警告を発するよう
に、これを作動させ、かつ中間転写回転体の回転を停止
させ、その後、記録媒体の搬送が検出された場合に、中
間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に転写させる
べく、記録媒体押圧手段を作動させて記録媒体を中間転
写回転体に押圧させ、かつ中間転写回転体を回転させる
制御手段が構成される。
【0090】全く同様に、本例では、図6に示した制御
部と加圧ローラ接離ソレノイド(又はモータなどの駆動
装置)が、画像形成プロセス開始後に、温度検出手段が
記録媒体押圧手段を検出した温度が所定値以上である場
合には、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に
転写し得るように、記録媒体押圧手段を作動させて記録
媒体を中間転写回転体に押圧させると共に、温度検出手
段が検出する温度が所定値より低い場合には、記録媒体
押圧手段を作動させることなく待機状態にする制御手段
を構成する。
【0091】以上、4色のトナー像を中間転写回転体2
に形成する例を説明したが、これに限らず、1乃至3色
のトナー像を形成するときも、同様にプロセスで実行す
ることができる。その際、その色数に応じて温度などの
転写・定着条件を変更してもよい。
【0092】またトナー像保持体や中間転写回転体とし
てドラム状のものに代え、ベルト状のものを用い、或い
は記録媒体搬送手段をドラムや搬送ローラなどによって
構成することもできる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、中間転写回転体から記録媒体へ多重トナー像を転写
・定着するときの中間転写回転体の速度を、他のプロセ
ス速度より遅くしたので、高い記録速度を保持しつつ、
少ないエネルギーで多重トナー像を記録媒体に熱溶融転
写同時定着を行うことができる。またトナー像保持体を
不必要に加熱することもなくなる。
【0094】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
トナー像保持体と中間転写回転体に与える負荷を軽減で
き、またトナー像保持体に不要な熱を与える不具合をよ
り確実に防止できる。
【0095】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
記録媒体が搬送されていない場合には動作を中断し、そ
の後記録媒体が適正に搬送されると中間転写回転体から
記録媒体覇多重トナー像を転写するプロセスから動作が
再開することができるので、多重トナー像形成までのプ
ロセス(時間、消費エネルギー、消耗材など)が無駄に
ならず、また中間転写回転体のクリーニングに負担がか
からず、適正に装置を処置した直後に画像を出力でき
る。
【0096】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
記録媒体を中間転写回転体に押圧する部材の温度に関わ
らず画像形成プロセスを開始し、待機動作を記録媒体へ
の多重トナー像転写前に設定することにより、見掛け上
のウォーミングアップ時間を節約し、最初の画像出力ま
での時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の概略構成図で
ある。
【図2】上記画像形成装置に備えられる現像器の1つを
示す概略構成図である。
【図3】中間転写回転体の一部を断面にして拡大して示
した図である。
【図4】本発明実施例に対応したフローチャートを示す
図である。
【図5】別の例のフローチャートを示す図である。
【図6】各実施例の制御システムのブロック図である。
【符号の説明】
1 トナー像保持体としての感光体 2 中間転写回転体 3 搬送手段としての搬送ベルト 26 記録媒体としての転写紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周表面に、色の異なるトナー像が順次
    形成されるトナー像保持体と、外周表面がトナー像保持
    体に接しつつ回転する間で、トナー像保持体上に順次形
    成される、色の異なるトナー像が、多重トナー像となる
    ように重ね転写される中間転写回転体と、中間転写回転
    体上の多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得るよう
    に、中間転写回転体上の多重トナー像を溶融させるトナ
    ー加熱手段と、中間転写回転体の表面線速が、トナー像
    保持体から中間転写回転体へトナー像を転写させるとき
    よりも、中間転写回転体から記録媒体に多重トナー像を
    転写させるときの方が遅くなるように、中間転写回転体
    を回転駆動する駆動制御手段とを具備することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー像保持体上のトナー像を中間転写
    回転体上に転写するとき、トナー像保持体と中間転写回
    転体とを接触させ、中間転写回転体から多重トナー像を
    記録媒体に転写させるときには、トナー像保持体と中間
    転写回転体とを非接触状態にする接離手段を設けた請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 外周表面に、色の異なるトナー像が順次
    形成されるトナー像保持体と、外周表面がトナー像保持
    体に接しつつ回転する間で、トナー像保持体上に順次形
    成される、色の異なるトナー像が、多重トナー像となる
    ように重ね転写される中間転写回転体と、中間転写回転
    体上の多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得るよう
    に、中間転写回転体上の多重トナー像を溶融させるトナ
    ー加熱手段と、中間転写回転体上の多重トナー像を記録
    媒体に転写させるべくその記録媒体を搬送する記録媒体
    搬送手段と、記録媒体が搬送されていることを検出する
    記録媒体搬送検出手段と、記録媒体の搬送が記録媒体搬
    送検出手段によって検出されないとき、警告を発する警
    告発生手段と、多重トナー像が転写される記録媒体を中
    間転写回転体に押圧させる記録媒体押圧手段と、記録媒
    体の搬送が記録媒体搬送検出手段によって検出された場
    合には、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体上
    に転写し得るように、中間転写回転体の回転を続行さ
    せ、かつ記録媒体押圧手段を作動させて記録媒体を中間
    転写回転体に押圧させると共に、記録媒体の搬送が記録
    媒体搬送検出手段によって検出されない場合には、前記
    警告手段が警告を発するように、これを作動させ、かつ
    中間転写回転体の回転を停止させ、その後、記録媒体の
    搬送が検出された場合に、中間転写回転体上の多重トナ
    ー像を記録媒体に転写させるべく、記録媒体押圧手段を
    作動させて記録媒体を中間転写回転体に押圧させ、かつ
    中間転写回転体を回転させる制御手段とを具備すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 外周表面に、色の異なるトナー像が順次
    形成されるトナー像保持体と、外周表面がトナー像保持
    体に接しつつ回転する間で、トナー像保持体上に順次形
    成される、色の異なるトナー像が、多重トナー像となる
    ように重ね転写される中間転写回転体と、中間転写回転
    体上の多重トナー像を記録媒体に溶融転写させ得るよう
    に、中間転写回転体上の多重トナー像を溶融させるトナ
    ー加熱手段と、中間転写回転体上の多重トナー像を記録
    媒体に転写させるべくその記録媒体を搬送する記録媒体
    搬送手段と、多重トナー像が転写される記録媒体を中間
    転写回転体に押圧させる記録媒体押圧手段と、記録媒体
    押圧手段を加熱する手段と、記録媒体押圧手段の温度を
    検出する温度検出手段と、画像形成プロセスの開始後
    に、温度検出手段が検出する温度が所定値以上である場
    合には、中間転写回転体上の多重トナー像を記録媒体に
    転写し得るように、記録媒体押圧手段を作動させて記録
    媒体を中間転写回転体に押圧させると共に、温度検出手
    段が検出する温度が所定値より低い場合には、記録媒体
    押圧手段を作動させることなく待機状態にする制御手段
    とを具備することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3716288A1 (de) * 1987-01-15 1988-07-28 Itw Ateco Gmbh Schliessvorrichtung fuer eine einen hohlraum abschliessende klappe oder dergleichen
US5890045A (en) * 1998-01-08 1999-03-30 Xerox Corporation Elastic intermediate belt and system particularly for use in electrostatographic printing systems
JPH11231562A (ja) * 1998-02-10 1999-08-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法及びこれに用いる記録媒体
US5969746A (en) * 1995-12-18 1999-10-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus for reproducing halftone images
JP2002116634A (ja) * 2000-10-04 2002-04-19 Nexpress Solutions Llc 改良された転写用中間部材

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