JPH1152781A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152781A
JPH1152781A JP9211931A JP21193197A JPH1152781A JP H1152781 A JPH1152781 A JP H1152781A JP 9211931 A JP9211931 A JP 9211931A JP 21193197 A JP21193197 A JP 21193197A JP H1152781 A JPH1152781 A JP H1152781A
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fixing
image forming
toner image
temperature
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JP9211931A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面にトナー像を保持した転写材を一括定着
する画像形成装置で、転写材が厚紙であったり、大サイ
ズの転写材であったりしても、プロセススピードを変え
ることなく、連続コピーを可能とする。 【解決手段】 感光体ドラムと、この感光体ドラム上に
トナー像を形成する手段と、前記感光体ドラム上のトナ
ー像をトナー像受像体又は記録紙Pの表面に転写する第
1転写器と、トナー像受像体上に転写されたトナー像を
記録紙Pの裏面に再転写する第2転写器と、記録紙P上
に転写されたトナー像を定着する定着装置30とを有す
る画像形成装置において、定着装置30は、それぞれに
ヒータに設けた記録紙Pの表面に対向する第1定着ロー
ラ310はハードローラ、裏面に対向する第2定着ロー
ラ320はソフトローラとし、定着ローラの温度に応じ
て画像を形成する間隔を変更する制御手段を設け、画像
間隔調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置に係わり、特に転写材
の両面にトナー像を形成して、これを一括して加熱定着
して両面画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写材の両面にトナー像を形成す
る両面コピーにおいては、像形成体上に形成された一方
の面の画像を転写材上に転写、定着し、これを一旦両面
反転給紙装置に収納し、再び像形成体上に形成された画
像とタイミングを合わせて両面反転給紙装置より転写材
を給送し、転写材上に他方の面の画像を転写、定着する
方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材の搬送距離が長くなるた
めコピーに多くの処理時間がかかり、また1度定着装置
を通してカールしやすくなった転写材を再び給送するた
め転写材搬送の信頼性が低く、ジャム等を引き起こす原
因となっていた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、特公昭54−28740号公報、特開平1−444
57号公報、特開平4−214576号公報等により転
写材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行うもの
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両面にトナー
像を有した転写材を一括して定着を行うことは容易では
ない。両面にトナー像を有した転写材を一括して定着を
行うには転写材の両面に加熱手段を有することが必要
で、該加熱手段の両方に電力を供給するため、定着手段
での消費電力は必然的に大となる。またこの方式では、
片面連続コピー時と両面連続コピー時では転写材が定着
装置に搬送される間隔が異なるため、従来方式の定着装
置では定着不良、又は電力の無駄を生じてしまう。
【0006】本発明は、上記問題点を解決し、転写材の
処理枚数をなるべく低下させることなしに、両面にトナ
ー像を保持した転写材を一括定着しても、少ない消費電
力で良好な定着が行われ、また片面にトナー像を保持し
た転写材に対しても同様に少ない消費電力で良好な定着
の行われる画像形成装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、該像形成体上にトナー像を形成する手段と、中間転
写体と、前記像形成体上のトナー像を前記中間転写体又
は転写材の表面に転写する第1転写手段と、前記中間転
写体上に転写されたトナー像を前記転写材の裏面に再転
写する第2転写手段と、前記転写材上に転写されたトナ
ー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置におい
て、前記定着手段の温度に応じて画像を形成する間隔を
変更する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装
置(請求項1に係わる発明)及び、像形成体と、該像形
成体上にトナー像を形成する手段と、中間転写体と、前
記像形成体上のトナー像を前記中間転写体又は転写材の
表面に転写する第1転写手段と、前記中間転写体上に転
写されたトナー像を前記転写材の裏面に再転写する第2
転写手段と、前記転写材上に転写されたトナー像を定着
する定着手段とを有する画像形成装置において、前記転
写材の材質に応じて画像を形成する間隔を変更する制御
手段を設けたことを特徴とする画像形成装置(請求項4
に係わる発明)及び、像形成体と、該像形成体上にトナ
ー像を形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上
のトナー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写す
る第1転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナ
ー像を前記転写材の裏面に再転写する第2転写手段と、
前記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段
とを有する画像形成装置において、前記転写材のサイズ
に応じて画像を形成する間隔を変更する制御手段を設け
たことを特徴とする画像形成装置(請求項7に係わる発
明)により達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】各発明の説明に先だって各発明が
適用される両面にトナー像を形成し一括して定着を行う
ようにした画像形成装置に共通する一実施の形態につい
て説明する。なお、本発明は以下に述べる実施の形態に
限定されるものではない。また本欄の記載は請求項の技
術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、
以下の実施形態の説明において、カラートナー像の転写
材への転写の際に、転写域において像形成体に対向する
側の転写材の面に転写する画像を表面画像、転写材の他
方の側の面に転写する画像を裏面画像という。以下説明
する実施の形態は何れもカラー画像を形成する画像形成
装置の実施例であるが、本発明はモノクロ用の画像形成
装置についても適用される。
【0009】本発明の画像形成装置の実施形態の画像形
成プロセス及び各機構について、図1〜図3を用いて説
明する。図1は本発明の一実施形態を示すカラー画像形
成装置の断面構成図であり、図2は図1の像形成体の側
断面図であり、図3は実施形態に係わる両面のトナー像
形成状態を示す図である。
【0010】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を該
基体の外周に形成したものであり、図1の矢印で示す時
計方向に回転される。
【0011】感光体ドラム10は、図2に示す如く、そ
れを係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10
bが、装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し
両端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベア
リング110a,110bにより軸受けされて回転自在
に支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが
装置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより
所定の方向に定速で回転される。
【0012】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像形
成体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム10の前述した感光層に対し所定の電位に保
持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極からなる放
電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ放電と
によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯
電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与え
る。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用い
ることも可能である。
【0013】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。
【0014】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された発光素子としてのL
ED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状
の発光素子12aと、等倍結像素子としてのセルフォッ
クレンズ12bとが取り付けられる不図示のホルダとか
ら構成される。保持部材20に、各色毎の露光ユニット
12、一様露光器12c及び転写同時露光器12dが取
付けられて感光体ドラム10の基体内部に収容される。
別体の画像読み取り装置によって読み取られ、メモリに
記憶された各色の画像データがメモリより順次読み出さ
れて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号とし
て入力される。
【0015】発光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたもの
が用いられる。この実施形態で使用される発光素子の発
光波長は、通常Y,M,Cのトナーに対して透過性の高
い680〜900nmの範囲のものが良好であるが、感
光体ドラム10の内側(裏面)から像露光を行うことか
らカラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い
波長でもよい。
【0016】画像形成される色順序に従って回転される
感光体ドラムの周面に沿って設けられる現像器13は、
本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラ
ム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感光体
ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が感光
体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器13の
現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロン帯
電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシン
グ138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配
置される。
【0017】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の1成分或いは2成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙
を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方
向と順方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径
15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス或いはア
ルミ材で形成された現像スリーブ131を備えている。
【0018】現像スリーブ131が不図示の突き当てコ
ロにより感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば1
00〜1000μmの現像間隔をあけて非接触に保た
れ、各色毎の現像器13による現像作用に際しては、現
像スリーブ131に対し直流電圧或いは更に交流電圧を
加えた現像バイアス電圧が印加され、現像器の収容する
一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像が行
われて、透明な導電層を接地する負荷電の感光体ドラム
10に対してトナーと同極性(本実施形態においてはマ
イナス極性)の直流バイアスを印加して、露光部にトナ
ーを付着させる非接触の反転現像が行われる。この時の
現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20μm程度以下
が必要である。
【0019】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を前記現像バイアス電圧の電圧印加による非接
触現像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナ
ー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であ
り、マイナス極性のトナー)により反転現像する。
【0020】本装置とは別体の画像読み取り装置におい
て、撮像素子により読み取られた原稿画像の画像デー
タ、或いはコンピュータで編集された画像の画像データ
は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)及
びK(黒色)の各色別の画像信号として一旦メモリに記
憶・格納される。
【0021】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により不図示の駆動用の歯車を通して
感光体ドラム10の奥側フランジ10bに設けられた歯
車Gが回動され、感光体ドラム10を図1の矢印で示す
時計方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイ
エロー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下
方に配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用
により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0022】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号即ちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始され
感光体ドラム10の回転走査によってその表面の感光層
に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0023】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイ
エロー(Y)のトナー像が形成される。
【0024】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が重ね合わせて形成される。
【0025】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12及びCの現像器13によ
って更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユ
ニット12及び現像器13によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラ
ーのトナー像が形成される。
【0026】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像
の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受
けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同
等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0027】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わ
せカラートナー像が形成され、この感光体ドラム10上
の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写域14b
において、トナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流電圧が印加される第1転写器14cに
より、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に張架
され、感光体ドラム10に近接或いは接触して設けられ
た中間転写体であるトナー像受像体14a上に一括して
転写される。この際、良好な転写がなされるように、例
えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによ
る一様露光が行われる。
【0028】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19に至り、感光体ドラム10に
当接したゴム材から成るクリーニングブレード19aに
よってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感光
体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用い
た帯電前の一様露光器12cによる露光によって感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次のカラー画像形成が行われる。
【0029】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。このときにトナー像受像体14a上に形成されて
いる表面画像及び感光体ドラム10上に形成される表面
画像のトナー像の形成状態を図3に示す。なおこの時に
形成される表面画像は、感光体ドラム10上では裏面画
像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを変更す
る必要がある。
【0030】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0031】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材
帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性
に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写
域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行う
ことにより、トナー像受像体14a上のトナー像や感光
体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止して、
トナー像の乱れを防止している。また、転写材帯電手段
としては、トナー像受像体14aに当接及び当接解除可
能な導通ローラやブラシ帯電器等を用いることも可能で
ある。
【0032】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の第1転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の
表面画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写
される。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面
画像は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14a
に存在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段と
しての裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの
周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面
側)に転写する。
【0033】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0034】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0035】以上のことからカラー画像形成において
は、第1の転写手段と第2の転写手段を別々に設け、第
1の転写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー
像を形成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材
の裏面にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好
ましく採用される。
【0036】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴム等の108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ
半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミン
グ防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティング
を行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が
好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.
5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用するこ
ともできる。
【0037】両面にカラートナー像が形成された転写材
である記録紙Pが、転写材分離用としての紙分離AC除
電器14hにより除電され、トナー像受像体14aから
分離され、後に説明する上下両方のローラの内部に加熱
手段(ヒータ)を有する2本の定着ローラで構成される
定着手段としての定着装置30へと搬送される。記録紙
Pは上側の第1定着ローラ310と、下側の第2定着ロ
ーラ320との間で熱と圧力とを加えられることにより
記録紙P上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像記
録がなされた記録紙Pは排紙ローラ18により送られ
て、装置外部のトレイへ排出される。
【0038】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段で
あるトナー像受像体クリーニング装置14iに設けられ
トナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレー
ドによりクリーニングされる。また、転写後の感光体ド
ラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電器
16により除電を受けた後、クリーニング装置19に至
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって不図示の排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10は一様露光器
12cによる露光によって感光体周面の除電がなされた
後、Yのスコロトロン帯電器11によって一様帯電を受
け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0039】上記の画像形成装置において、第1の像担
持手段或いは第2の像担持手段による片面のみのコピー
もなされ得ることは勿論であり、片面コピーとしては感
光体ドラム10による表面のみの片面コピー(片面画像
形成)が多く用いられるが、図4に示すように、感光体
ドラム10による表面のみの片面画像形成時の定着装置
30を通過する記録紙Pは連続的に行われるが、両面画
像形成時の定着装置30を通過する記録紙Pは、一旦ト
ナー像受像体14aに裏面画像を形成した後感光体ドラ
ム10に表面画像を形成する工程を繰返すので間欠的に
行われる。従って、両面画像形成時のプリント速度は表
面のみの片面画像形成時の1/2となる。
【0040】本発明の画像形成装置に用いられる定着装
置30は、表面トナー像に対向する第1定着ローラ31
0も、裏面トナー像に対向する第2定着ローラ320も
共に加熱手段を有して記録紙Pの両面から加熱定着する
ことが必要で、また第1定着ローラ310と第2定着ロ
ーラ320との当接部では記録紙の搬送方向に数mmの
ニップ部が形成されることが定着を行う上では必要で、
ニップ部を形成するには何れかのローラにシリコンゴム
等の弾性体から成る弾性体層を設けることが必要であ
る。弾性体層は金属材に較べて熱伝導性が低いので、弾
性体層を設けた定着ローラは記録紙が通過する際記録紙
に熱を奪われて低下したローラ表面温度は復帰するのに
多くの時間を必要とすることとなる。従ってプリント速
度が速い表面のみの片面画像形成を担当する第1定着ロ
ーラ310をハードローラとし、第2定着ローラ320
に弾性体層を設けたソフトローラとする。
【0041】図5は本画像形成装置に用いられる定着装
置の実施形態を示す構成図である。
【0042】第1定着ローラ310及び第2定着ローラ
320は、何れも内側芯部にハロゲンランプ等からなる
第1加熱手段である第1ヒータ311,第2加熱手段で
ある第2ヒータ321が設けられ、ほぼ同一構造の定着
用回転体である。第1,第2定着ローラ310,320
のローラ部分は金属パイプから成る芯金310a,32
0aの上側に、第1定着ローラ310と第2定着ローラ
320とでは厚さの異なる厚さ0.8〜2.2mmのシ
リコンゴム等の弾性体から成る弾性体層310b,32
0bを設け、表層310c,320cとして厚さ0.0
5〜0.25mmのPFA(パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル)層を設けている。なお表層310c,32
0cとしてはPFA以外にも、PTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)等のフッ素樹脂やシリコン樹脂等耐熱
性の高離型層が用いられる。
【0043】上記第1定着ローラ310の弾性体層31
0bの層厚は、第2定着ローラ320の弾性体層310
aの層厚より小さくするか、又は層厚を0とした所謂ハ
ードローラとし、第2定着ローラ320はソフトローラ
とする。また、第1定着ローラ310の芯金310aの
肉厚を厚くして第1定着ローラ310の熱容量を第2定
着ローラ320の熱容量より大きくする。
【0044】第1,第2定着ローラ310,320の表
面には、表面上に付着したトナーや紙粉等をクリーニン
グするために、例えば不織布からなるウェブクリーニン
グ器312,322が軽く当接するよう構成されてい
る。
【0045】また第1,第2定着ローラ310,320
の離型性を高めるために、ジメチルシリコンオイルや変
性シリコンオイル等の離型剤をローラ表面に塗布するス
ポンジ状でオイルを含浸したオイル塗布ローラ313,
323が設けられている。
【0046】更に第1定着ローラ310、第2定着ロー
ラ320の各々に当接し或いは極く近接した位置にサー
ミスタ等からなる第1及び第2の温度検知手段である第
1温度センサ314、第2温度センサ324が設けられ
ていて、ローラの表面温度が検知され、この検知信号に
基づいて後述するように第1ヒータ311,第2ヒータ
321の通電制御が行われ、所定の温度範囲内に保持さ
れる。
【0047】第1定着ローラ310と第2定着ローラ3
20との間は不図示のバネなどの付勢部材によって線圧
0.8〜1.8kg/cmで圧接されるようになってい
て、この時のニップ部の長さは線圧やローラの硬度によ
って異なるが、第2定着ローラ320をソフトローラと
することによってほぼ2〜7mmのニップ部の長さとな
っている。第1定着ローラ310と第2定着ローラ32
0とはニップ部においてスリップが生じないよう同一の
駆動源によって駆動され、同じ線速(本実施例では16
0mm/sec)で回転し、ニップ部において両面定着
が行われる。
【0048】かかる定着装置30を設けた画像形成装置
では図13に示すブロック図で、本体操作盤には片面、
両面コピモード選択手段であるコピーモード選択釦が設
けられていて、ユーザは片面コピーモード又は両面コピ
ーモードの選択を行う。この他に自動選択を行う自動コ
ピーモードを設け、不図示の原稿読取装置で原稿の画像
読み取りを行う際、原稿裏面について画像の有無を検出
し、裏面画像が検出されない場合には片面コピーモー
ド、裏面画像が検出された場合には両面コピーモードに
自動選択し、画像形成及び定着を行うこともなされる。
【0049】片面コピーモードが選択されたときは、制
御部50はメモリより或いは原稿読取装置から表面の画
像情報を呼び出して、表面画像のトナー像を感光体ドラ
ム10上に形成し、感光体ドラム10上の表面画像のト
ナー像を第1転写器14cによって同期して給送される
記録紙P上に転写する(第1の画像形成工程)。上面に
トナー像を保持し、定着装置30へと搬送された記録紙
Pに対して定着装置30では表面画像の定着がなされ、
定着を終えた記録紙Pは排紙ローラ18により送られ
て、装置外部のトレイに排出される。
【0050】両面コピーモードが選択されたときは、制
御部50は先ずメモリより或いは原稿読取装置から裏面
の画像情報を呼び出して、裏面画像のトナー像を感光体
ドラム10上に形成したのち、第1転写器14cにより
裏面トナー像を中間転写体であるトナー像受像体14a
上に転写を行う。次いで転写・清掃を終えた感光体ドラ
ム10上に表面画像のトナー像を形成する。そして同期
して給送される記録紙Pの上面(表面)には第1転写器
14cによって表面画像のトナー像を転写し(第1の画
像形成工程)、記録紙Pの下面に裏面転写器14gによ
ってトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を転
写する(第2の画像形成工程)。両面にトナー像を保持
し、定着装置30へと搬送された記録紙Pに対して定着
装置30では、両面画像の定着がなされ、定着を終えた
記録紙Pは排紙ローラ18によって装置外部のトレイに
排出される。
【0051】本実施形態の画像形成装置では、両面コピ
ーモードと共に高速プリントがなされる片面コピーモー
ドにも対応するため、第1定着ローラ310はハードロ
ーラとし、第2定着ローラには弾性体層を備えたソフト
ローラとしている。そのため、第1定着ローラ310で
は熱応答性がよいのに対して第2定着ローラ320では
熱応答性が悪い。このことから両面コピーモード或いは
裏面コピーモード時には、連続プリントを行うと第2定
着ローラ320のローラ表面温度が低下して来るという
問題がある。
【0052】図6はこの関係を模式的に示した説明図で
(a)は表面の片面プリントモード時の第1定着ローラ
310の表面温度状態(A1)を示している。第1定着
ローラ310はハードローラであるので、第1ヒータ3
11から発する熱量は熱伝導によってローラ表面まで短
時間内に伝達され、熱容量も大きいことから、1枚目の
記録紙が通過することによる温度低下も僅かであり、ま
た2枚目の記録紙が到達するまでの時間間隔i1は僅か
であるにも拘らず十分初期の温度t0にまで復帰してい
て、多数枚の連続コピーでも良好な定着が断続して行わ
れる。
【0053】図6(b)は両面コピーモード時の第1定
着ローラ310の表面温度状態(B1)と、第2定着ロ
ーラ320の表面温度状態(B2)とを示している。第
2定着ローラ320はソフトローラであるので、1枚目
の記録紙が通過することによって奪われる熱量の熱伝導
による補給も充分でなく、1枚目の記録紙が通過後の第
2定着ローラ320の表面温度は低下している。低下し
た第2定着ローラ320の表面温度は2枚目の記録紙が
到達するまでの比較的長い時間間隔i2の間に上昇し、
初期の温度t0にまで復帰することになる。この時間間
隔i2内での第2定着ローラ320表面での温度上昇に
は、第2ヒータ321の内部から発する熱量の熱伝導も
寄与しているが、主として当接関係にあって回転する第
1定着ローラ310からの熱伝導によるものである。
【0054】図7は両面コピーモードにおける第2定着
ローラ320の表面温度状態を取り出して示したもの
で、(B2)で示したものは定着を行う記録紙として普
通紙を用いたときの表面温度状態を示している。(C
2)で示したのは記録紙として熱容量の大きい材質を用
いた場合の表面温度状態である。記録紙として例えば厚
紙等の熱容量の大きい材料について定着を行うと、定着
時に記録紙は普通紙に較べて熱を多量に吸収し、第2定
着ローラ320の表面温度は低温となる。従って普通紙
を対象として構成した画像形成装置で熱容量の大きい記
録紙上に画像形成を行うと、2枚目の記録紙先頭が定着
装置30に到達した時点では、第2定着ローラ320の
表面温度は初期の温度t0にまで復帰しないで、t0−Δ
Cの温度状態にある。このまま2枚目、3枚目と連続
プリントを行うと、第2定着ローラ320による定着温
度は略ΔtC宛低下して行く。はじめのうちは定着には
殆ど影響はないが、多数枚連続して定着を続けるとつい
には裏面トナー像は定着不良をおこすこととなる。
【0055】図8も図7と同じく両面コピーモードにお
ける第2定着ローラ320の表面温度状態を取り出して
示したもので、(B2)で示したのは定着を行う記録紙
として普通サイズの普通紙を用いたときの表面温度状態
を示している。(D2)で示したものは大サイズの普通
紙の記録紙が通過したときの表面温度状態である。大サ
イズの記録紙の場合には普通サイズに較べて長時間に亘
ってローラから記録紙への熱吸収が行われ、1枚目の定
着が終えた時点では第2定着ローラ320の表面温度は
低温となる。従って普通サイズの記録紙を対象として構
成した画像形成装置で大サイズの記録紙上に画像形成を
行うと、2枚目の大サイズ記録紙先頭が定着装置30に
到達した時点では、第2定着ローラ320の表面温度は
初期の温度t0にまで復帰しないで、t0−ΔtDの温度
状態にある。このまま2枚目、3枚目と大サイズ記録紙
による連続プリントを行うと、第2定着ローラ320に
よる定着温度は略ΔtD宛低下して行く。はじめのうち
は定着には殆ど影響はないが、数〜数10枚の多数枚を
連続して定着を続けるとついには裏面トナー像は定着不
良を起こすこととなる。
【0056】本発明の画像形成装置は、両面コピーモー
ド或いは裏面コピーモードによって熱容量が普通紙に較
べて大きな記録紙を用いて連続プリントを行ったり、或
いは普通サイズに較べて大サイズの記録紙を用いて連続
プリントを行ったりしても、裏面トナー像について定着
不良等が生じないよう、プロセススピードを変更するこ
となく、画像を形成する画像間隔を広げる制御が行われ
る。この制御は1枚毎ではなく、数枚から数10枚の多
数枚の連続プリントに亘って行われる。
【0057】(実施の形態1)本実施形態の画像形成装
置は画像間隔を変更する制御手段を有していて、第2定
着ローラ320の規定温度に対する温度変化が許容範囲
より大きいときには、画像間隔を大きくするよう変更す
る。図9は本実施形態の説明図で、図10は本実施形態
の制御系を取り出して示すブロック図である。
【0058】図9は両面コピーモードで、連続コピーを
行ったときの第1定着ローラ310と第2定着ローラ3
20との表面温度の変動状態を示している。ハードロー
ラである第1定着ローラ310は(A1)に示すように
定着時には略初期の規定温度であるt0に維持されて表
面トナー像の定着が行われる。一方、記録紙が熱容量の
大きい記録紙であったり、標準よりも大サイズの記録紙
であったりすると、ソフトローラである第2定着ローラ
320(E2)に示すように徐々に定着時の表面温度は
下がって来る。この時の第1定着ローラ310の温度
は、第2定着ローラ320の温度に引きずられて少し低
下する傾向が生じる。本実施形態においては定着は可能
とするが規定温度t0よりも低い設定温度t1以下にまで
低下したとき、制御部50は画像間隔変更判断回路51
Aによって画像間隔を変更するよう判断し、画像間隔制
御手段52Aによって画像間隔を変更する。なお画像間
隔の変更量としては、上記の判断時(現行)の画像間隔
の1.5〜4倍に変更することが適当である。このよう
な画像間隔の変更によって、第2定着ローラ320によ
る定着時の表面温度は図9に示すように定着動作を継続
しつつ次第に定着温度t0に近付くこととなる。
【0059】尚、上記の画像間隔制御手段52Aによっ
て画像間隔を広くするよう変更したにも拘らず、なお複
数枚例えば5枚以上に亘って第2温度センサ324によ
る検知温度が設定温度t1を下回っているときは更に画
像間隔を広くするよう2次的な画像間隔制御を行うこと
も可能である。
【0060】また制御部50にカウンタを設け、連続コ
ピーを開始してから第2定着ローラ320が設定温度t
1以下となるまでのコピー枚を計量し、例えば20コピ
ー以内に設定温度t1以下となったときは画像間隔を現
行の4倍に広げるよう制御し、また20コピーを越えて
設定温度t1以下となったときは画像間隔を現行の2倍
に広げるよう制御する等、複数段の画像間隔制御を行う
ことによって、画像処理の処理速度の低下を極力抑えて
の画像形成が行われる。
【0061】(実施の形態2)本実施形態の画像形成装
置の画像間隔を変更する制御手段を有していて連続コピ
ーを行う転写材の材質に応じて転写材の熱容量が普通紙
の熱容量に較べて大きいときには画像間隔を大きくする
よう変更する。図11は本実施形態の制御系を取り出し
て示すブロック図である。
【0062】転写材の材質の検知は、転写材の搬送路に
沿って紙質検知手段53Bを設けてもよいが、また図1
に示す画像形成装置で、紙帯電器14fを用いて紙質検
知を行うことも可能である。即ち、ブラシ帯電器とした
紙帯電器14fとトナー像受像体14aとの間で転写材
を挟んだ状態で紙帯電器14fに交流成分を有した電圧
を一時的に印加し、インピーダンスから紙厚(熱容量)
の検知を行うもので、予めメモリとして記憶された普通
紙のインピーダンスとを画像間隔変更判断回路51Bに
よって比較し、画像間隔を広くするか否かの判断を行
い、定着を行う記録紙が普通紙よりも熱容量が大きい厚
紙と判断されたときは画像間隔制御手段52Bによっ
て、現行の画像間隔の1.5〜4倍に変更する。なおこ
の画像間隔の変更は連続コピーの最初から行う必要はな
く、例えば10コピーまでは現行の画像間隔とし、11
コピー以後について画像間隔を広げるよう制御してもよ
い。
【0063】また、記録紙が厚紙の場合には手差し給紙
のことが多いことから、手差し給紙された記録紙に対し
ては無条件に厚紙と判断し、画像間隔を広げるよう制御
してもよい。
【0064】本実施形態の画像形成装置では記録紙の材
質に応じて画像間隔を変更するよう制御するが、実施に
当たっては(実施の形態1)で説明した第2定着ローラ
320の定着時における温度が規定温度より低い温度ま
で低下したときに画像間隔を広げるような制御とを併せ
行うことによって、徒らに処理速度を必要以上に低下さ
せないで良好な定着が行われる優れた効果が得られる。
例えば両面コピーモードでの連続コピー時には先ず紙質
検知手段53Bによって厚紙か否かの検知を行い、厚紙
と検知されたときは、例えば11コピー以後については
画像間隔を初期における画像間隔の1.5〜3倍に変更
する。この変更以降については第2定着ローラ320の
ローラ表面温度を第2温度センサ324が検知し、検知
した温度を設定温度t1と比較し、第2定着ローラ32
0のローラ表面温度が設定温度t1より低くなったとき
は、画像間隔をその時点での画像間隔の1.5〜3倍に
変更する、このような組み合わせた制御によって画像形
成の処理速度を徒らに低下させることがなく良好な両面
定着が行われる画像形成装置が提供されることとなる。
【0065】(実施の形態3)本実施形態の画像形成装
置は画像間隔を変更する制御手段を有していて、連続コ
ピーを行う転写材の搬送方向でのサイズが基準サイズ
(例えばA4サイズ)より大きいときには画像間隔を大
きくするよう変更する。図12は本実施形態の制御系を
取り出して示すブロック図である。
【0066】転写材サイズの検出は紙サイズ検知手段5
3Cによって行われる。この紙サイズ検知手段53Cは
転写材の搬送路に沿って設けたフォトセンサによって転
写材の通過時間を検知することによって行われ、また排
出される記録紙を内蔵した給紙カセットサイズから記録
紙サイズの検知がなされる。画像間隔変更判断回路51
Cでは予めメモリに記憶された基準サイズ(例えばA4
サイズ)との比較がなされる。この比較は給送される記
録紙の給送方向の長さの比較でもよいし、B4サイズ、
A3サイズ等の規格としたサイズの比較であってもよ
い。連続コピーを行う記録紙が基準サイズよりも大であ
ると判断されたときは画像間隔制御手段52Cによっ
て、現行の画像間隔の1.5〜4倍に変更する。また基
準サイズA4に対して検知された記録紙サイズがB4サ
イズであるときは現行の画像間隔の2倍に、また検知さ
れた紙サイズがA3サイズであるときは、4倍というよ
うに予め設けたプログラムによって画像間隔の変更を行
うこともできる。なおこの画像間隔の変更は連続コピー
の最初から行う必要はなく、例えば検知された記録紙サ
イズがB4サイズの場合には20コピーまでは現行の画
像間隔とし、21コピー以降については画像間隔を2倍
に広げ、検知された記録紙サイズがA3サイズの場合は
10コピーまでは現行の画像間隔とし、11コピー以後
については画像間隔を4倍に広げる等の制御を行うこと
ができる。
【0067】本実施形態の画像形成装置では検知された
記録紙サイズが基準サイズよりも大きいときは画像間隔
を変更するよう制御するが、本実施形態においても先に
説明した(実施の形態2)と同様、(実施の形態1)で
説明した第2定着ローラ320の定着時における温度が
規定温度より低い温度まで低下したときの画像間隔を広
げるような制御とを併せ行うことによって徒らに処理速
度を必要以上に低下させないで良好な定着が行われる画
像形成装置が提供されることとなる。
【0068】また、画像間隔の変更は数段階として定着
温度やその温度変化に合わせて逐次変更する構成とし
て、ユーザにプリントスピードの変更を意識させない制
御とすることもできる。
【0069】
【発明の効果】本発明によるときは、転写材が厚紙であ
ったり或いは大サイズの転写材であっても、両面コピー
モードで連続コピーを行っても定着不良を起こすことな
く、また作動を中止することもなく、同じプロセススピ
ードによって良好な画像形成が行われる画像形成装置が
提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施形態の一例を示す
断面構成図。
【図2】図1の像形成体の側断面図。
【図3】両面のトナー像形成状態を示す説明図。
【図4】コピーモードと画像間隔の関係を示す説明図。
【図5】本発明で用いられる定着装置の断面構成図。
【図6】片面及び両面のコピーモードでの第1定着ロー
ラの表面温度状態を示す説明図。
【図7】転写材の材質を異にしたときの第2定着ローラ
の表面温度状態を示す説明図。
【図8】紙サイズを異にしたときの第2定着ローラの表
面温度状態を示す説明図。
【図9】実施の形態1の作動説明図。
【図10】実施の形態1の制御系のブロック図。
【図11】実施の形態2の制御系のブロック図。
【図12】実施の形態3の制御系のブロック図。
【図13】実施の形態1〜3で共通する制御系のブロッ
ク図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体(中間転写体) 14c 第1転写器(第1転写手段) 14g 裏面転写器(第2転写手段) 14h 紙分離AC除電器 30 定着装置(定着手段) 310 第1定着ローラ 320 第2定着ローラ 311 第1ヒータ(第1加熱手段) 321 第2ヒータ(第2加熱手段) 314 第1温度センサ(第1温度検知手段) 324 第2温度センサ(第2温度検知手段) 51A,51B,51C 画像間隔変更判断回路 52A,52B,52C 画像間隔制御手段 53B 紙質検知手段 53C 紙サイズ検知手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を
    前記転写材の裏面に再転写する第2転写手段と、前記転
    写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有
    する画像形成装置において、前記定着手段の温度に応じ
    て画像を形成する間隔を変更する制御手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着手段の温度変化が許容範囲より
    大きいとき画像を形成する間隔を大きくすることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着手段は、表面トナー像に対向す
    る第1定着ローラはハードローラで、裏面トナー像に対
    向する第2定着ローラはソフトローラであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を
    前記転写材の裏面に再転写する第2転写手段と、前記転
    写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有
    する画像形成装置において、前記転写材の材質に応じて
    画像を形成する間隔を変更する制御手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写材の熱容量が基準値より大きい
    材質のとき画像を形成する間隔を大きくすることを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記定着手段は、表面トナー像に対向す
    る第1定着ローラはハードローラで、裏面トナー像に対
    向する第2定着ローラはソフトローラであることを特徴
    とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を
    前記転写材の裏面に再転写する第2転写手段と、前記転
    写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有
    する画像形成装置において、前記転写材のサイズに応じ
    て画像を形成する間隔を変更する制御手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写材サイズが基準サイズより大き
    いとき画像を形成する間隔を大きくすることを特徴とす
    る請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記定着手段は、表面トナー像に対向す
    る第1定着ローラはハードローラで、裏面トナー像に対
    向する第2定着ローラはソフトローラであることを特徴
    とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
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