JPH05257355A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05257355A
JPH05257355A JP4089465A JP8946592A JPH05257355A JP H05257355 A JPH05257355 A JP H05257355A JP 4089465 A JP4089465 A JP 4089465A JP 8946592 A JP8946592 A JP 8946592A JP H05257355 A JPH05257355 A JP H05257355A
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JP
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toner
image forming
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JP4089465A
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English (en)
Inventor
Kenichi Takeda
憲一 武田
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】転写材の両面に画像を形成するとき、最初の面
に形成されるトナー像の濃度を他の面に形成されるトナ
ー像の濃度よりも低くして、両面の画像品質を均等にす
る。 【構成】現像器3Yの現像スリーブ31には現像バイア
ス電源33が接続されており、現像バイアスコントロー
ル手段34が該現像バイアス電源33を制御することに
より現像スリーブ31に印加される現像バイアスをコン
トロールするようになっている。かかる現像バイアスコ
ントロール手段34には両面画像形成モード判断手段3
5が接続されており、転写材の両面に画像を形成すると
きには、最初の面に形成されるトナー像の濃度を他の面
に形成されるトナー像の濃度よりも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写材の両面にトナー
像を形成する画像形成装置に係り、詳しくは、該両面に
形成されるトナー像の濃度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、種々の画像形成装置が提案されて
いる。かかる画像形成装置の一例として、図4に、転写
材の両面にそれぞれフルカラーコピーが可能な複写装置
の一般的な構造を示す。
【0003】この形式の複写装置はプリンタ部1を備え
ており、該プリンタ部1は画像形成部Iを備えている。
【0004】該画像形成部Iは感光ドラム20を備えて
おり、該感光ドラム20は、装置本体Cに対して回転自
在に支持されると共に駆動手段(不図示)により矢印で
示す方向に回転駆動されるように構成されている。ま
た、感光ドラム20の周りには、感光ドラム20の表面
を一様な電位に帯電する1次帯電装置21と、感光ドラ
ム20の表面電位を測定する電位センサ23と、各色ト
ナー(イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラック)を
収納して感光ドラム20上に形成された静電潜像を各色
トナー像とする回転式現像装置(トナー像形成手段)I
Iと、それらの各色トナー像を転写材Pに転写する転写
装置III(後述)と、感光ドラム20上に残留したト
ナーを除去するクリーニング装置22と、が順に配設さ
れている。かかる感光ドラム20の上側には露光装置L
が配設されており、レーザユニット24から出射された
レーザ光Eが、ポリゴンミラー25により走査されて感
光ドラム20上に各色の静電潜像を形成するようになっ
ている。
【0005】また、感光ドラム20に対向すべく配設さ
れた前記回転式現像装置(トナー像形成手段)IIは、
装置本体Cに回転自在に支持される筐体3を備えてお
り、該筐体3には、イエロー現像器3Y、マゼンタ現像
器3M、シアン現像器3C、及びブラック現像器3BK
が搭載されている。そして、該回転式現像装置IIは、
露光装置Lからの信号に基づいて所定の回転位置まで回
転した後停止し、各色現像器3Y,3M,3C,3BK
のうちの所定のものが感光ドラム20の外周面と対向す
るようになっている。
【0006】さらに、前記感光ドラム20に対向して配
設された前記転写装置IIIは、装置本体Cに回転自在
に支持された転写ドラム110を有しており、該転写ド
ラム110は感光ドラム20の外周面に当接して矢印で
示す方向に回転するようになっている。該転写ドラム1
10にはグリッパ111が取り付けられており、該グリ
ッパ111が転写材Pの一端縁を把持すると共に転写ド
ラム110の外周面に転写材当接用ローラ109が当接
されることにより、該転写材Pを転写ドラム110の外
周面に巻きつかせるようになっている。また、転写ドラ
ム110内側には、転写ドラム110を挟んで感光ドラ
ム20に対向するように、転写帯電器112が配設され
ており、感光ドラム20上に形成されたトナー像を転写
材P上に転写するようになっている。なお、該転写帯電
器112の側方に配設された分離帯電器113、並び
に、転写材ドラム110の外側に配設された分離帯電器
114及び分離爪115、等により、全てのトナー像の
転写が終了した転写材Pが転写ドラム110から分離さ
れるようになっている。
【0007】一方、かかる構成の転写装置IIIの右方
には、転写材搬送系IVが配設されており、該転写材搬
送系IVは、カセット101,102に収納されている
転写材Pを搬送するようになっている。
【0008】すなわち、装置本体Cの手前側(図中右
側)には、転写材Pを多数収納したカセット101,1
02が二段に着脱自在に取り付けられており、該カセッ
ト101,102の奥側上方には、転写材Pを順次カセ
ット101,102から取り出すためのピックアップロ
ーラ103,104がそれぞれ配設されている。また、
これらのローラ103,104の下流側(図中左側)に
は、給送ローラ105,106、ガイド部材107,1
08等が配設されており、ピックアップローラ103,
104により取り出した転写材Pを転写装置IIIまで
搬送するようになっている。
【0009】また、前述した分離爪115の近傍には、
エンドレスの搬送ベルト116が配設されており、該搬
送ベルト116は、駆動用及び従動用のローラに巻き掛
けられ、転写ドラム110から分離された転写材Pをさ
らに下流側(図中右側、矢印で示す方向)に搬送するよ
うになっている。
【0010】さらに、かかる搬送ベルト116の下流側
(図中右側)には定着装置(定着手段)40が配設され
ており、転写材P上のトナー像を該転写材Pに定着する
と共に該転写材Pを排出用トレイ41上に排出するよう
になっている(詳細は後述)。
【0011】また、この排出用トレイ41には、両面給
紙用ローラ42を備えた両面搬送系Vが配設されてお
り、該両面給紙用ローラ42は、片面のみに画像が形成
された転写材Pを、再び転写材搬送系IVに給送するよ
うになっている。そして、転写材搬送系IVに給送され
た転写材Pは、再び画像形成部Iまで搬送されて他方の
面にも画像が形成され、その結果、転写材Pの両面に対
し画像形成が行われるようになっている(以下、両面画
像形成時の転写材Pにおいて最初に画像が形成される面
を“表側の面”、次に画像が形成される他方の面を“裏
側の面”とする。)。なお、かかる両面に画像形成を行
うか表側の面のみに画像形成を行うかは、所定のスイッ
チ等により選択できるようになっている。
【0012】以上の構成をもつプリンタ部1の上側には
リーダ部2が配設されており、該リーダ部2の上に載置
された原稿Oを照射ランプ202で照射し、前述した露
光装置Lのレーザユニット24に対して原稿画像に応じ
た信号を送信するようになっている。
【0013】次に、定着装置40の詳細について、図5
に沿って説明する。図5は、定着装置40の構造を示す
縦断面図である。該定着装置40は定着ローラ401を
備えており、該定着ローラ401は装置本体Cに回転自
在に支持されている。該定着ローラ401は、駆動手段
(不図示)により矢印bで示す方向に回転駆動されるよ
うになっており、該定着ローラ401の内部には、該定
着ローラ401を加熱するためのヒータが配設されてい
る。
【0014】また、前記定着ローラ401の下方には、
該定着ローラ401と回転軸が互いに平行となると共に
該定着ローラ401に当接するように、加圧ローラ40
2が配設されており、該加圧ローラ402は、不図示の
駆動手段により矢印bで示す方向に回転駆動されるよう
になっている。また、これらのローラ401,402の
外周面には、それらの外周面をクリーニングするクリー
ニング手段404a,404bがそれぞれ当接されてお
り、定着ローラ401の外周面には、離型剤オイル(シ
リコンオイルなど)を塗布するオイル塗布手段403が
当接されている。
【0015】なお、このように定着ローラ401の外周
面に離型剤オイルを塗布するのは、定着ローラ401へ
のトナーのオフセットを防止するためであるが、フルカ
ラー画像形成の場合は単色画像形成時よりもオフセット
が発生し易いため、離型剤オイルの塗布は特に重要とな
る。この定着ローラ401へのトナーのオフセットが進
行すると、画像汚れを引き起こすばかりか、加圧ローラ
402にまでオフセットが移行してこれがさらに進行す
ると、各ローラへの転写材Pの巻きつきという問題にま
で発展する。このようなオフセットが、フルカラー画像
形成において発生し易いのは、トナーを低粘度の状態ま
で溶融させる必要があり、また、トナー層の厚みが大き
くなり、さらには、各色トナーの定着温度範囲(適正な
定着を行える温度範囲)か異なるために共通の定着温度
範囲が狭くなる、等によるものと考えられる。
【0016】また、定着ローラ401及び加圧ローラ4
02の表層には、シリコンゴムを用いている。これは、
離型剤オイルの濡れ性を良くして、オフセット防止をさ
らに確実なものにすることと、耐熱性とを考慮したもの
である。したがって、単色画像形成時において一般に使
用されるテフロン(商品名)等のフッ素樹脂は使用され
ない。
【0017】さらに、トナーには、低融点のシャープメ
ルトなものを用いると共に、例えば、定着ローラ401
と加圧ローラ402との接触面積(ニップ量)を大きく
するなどして、トナーには十分な熱エネルギを供給する
ようにしている。これは、各色トナー像の多重転写に基
づき、転写材P上には各色トナー(イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)が積層されるが、これらのトナ
ーが溶融し混じり合い易いようにして、原稿画像に近い
色のフルカラー画像を形成するためである。
【0018】次に、フルカラー画像が転写材Pの両面に
形成されるときの作用について、簡単に説明する。
【0019】いま、オペレータが所定のスイッチを押す
と、感光ドラム20が回転すると共に、1次帯電装置2
1は該感光ドラム20の表面を一様な電位に帯電し始め
る。一方、リーダ部2に載置された原稿Oは照射ランプ
202によって照射されるが、該原稿Oからの反射光は
フィルター(不図示)等により1色のみの画像信号(例
えば、イエロー色の画像信号)としての電気信号に変え
られる。そして、該画像信号は、パルス幅変調された後
レーザユニット24に送られる。該レーザユニット24
からは前記画像信号に応じたレーザ光Eが照射され、該
レーザ光Eはポリゴンミラー25により感光ドラム20
上に走査される。これにより、感光ドラム20上にはイ
エロー色用の静電潜像が形成される。また、この間に回
転式現像装置IIは、イエロー現像器3Yが感光ドラム
20に対向する位置まで回転し、その回転位置にて停止
している。そして、静電潜像が感光ドラム20の回転に
伴って前記イエロー現像器3Yに対向する位置まで回転
してくると、該静電潜像にはイエロー色のトナーが付着
し、該感光ドラム20上にはイエロー色のトナー像が形
成される。
【0020】一方、ガイド部材107、給送ローラ10
6、ガイド部材108を経由して搬送されてきた転写材
Pは、所定のタイミングで転写ドラム110のグリッパ
111により把持され、当接用ローラ109及びこれと
対向している電極によって静電的に転写ドラム110に
巻き付けられる。かかる転写ドラム110は、感光ドラ
ム20と同期して矢印の方向に回転しており、感光ドラ
ム20上に形成されているイエロー色のトナー像は、該
転写材Pに転写帯電器112により転写される。
【0021】そして、転写ドラム110は、イエロー色
のトナー像が形成された転写材Pを保持したまま回転を
継続し、次の色(図4においてはマゼンタ色)の転写に
備える。また、感光ドラム20は、その表面に残留して
いるトナーがクリーニング装置22によって除去された
後、再び1次帯電装置21により帯電され、次のマゼン
タの画像信号に基づいた像露光をうける。現像装置II
Iは、感光ドラム20が像露光を受け静電潜像が形成さ
れる間に回転して、マゼンタ現像器3Mを現像位置に停
止せしめ、所定のマゼンタ現像を行う。
【0022】引き続いて上述したプロセスをそれぞれシ
アン色及びブラック色に対しても実施することにより、
転写材Pの表側の面(一側の面)への4色分のトナー像
の多重転写が終了し、転写材Pには各色トナーが積層し
た状態となる。該転写が終了すると、分離帯電器11
3,114は、4色分のトナー像の除電を行い、また、
グリッパ111による転写材Pの把持が解除される。そ
して、転写材Pは、分離爪115によって転写ドラム1
10から分離され、搬送ベルト116により定着装置4
0にまで送られる。
【0023】いま、図5に詳示するように、トナー像T
の付着した転写材Pが矢印aの方向に給送されてくる
と、定着ローラ401と加圧ローラ402とは回転して
いるため、転写材Pはこれらのローラ401,402の
間を通過する。このとき、トナー像Tに接触する定着ロ
ーラ401は、ある一定の温度に保持されているので、
該トナー像Tは溶融される。その結果、転写材P上に積
層されていた各色トナー像Tは、混ざり合って転写材P
に定着され、転写材Pの表側の面にはフルカラー画像が
形成される。該フルカラー画像形成の終了した転写材P
は、両面搬送系Vに送られる。
【0024】該両面搬送系Vは、転写材Pを再び転写材
搬送系IVに給送し、前述したと同様の方法で、該転写
材Pの裏側の面(他側の面)にも、画像形成部Iにて各
色トナー像が多重転写される。該多重転写を終了した転
写材Pは、裏側の面を上にした状態で再度定着装置40
まで搬送され、定着工程を経て排出トレイ41上に排出
される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よると、両面画像形成時には、転写材Pの表側の面に形
成されたフルカラー画像の光沢度は、その裏側の面に形
成されたフルカラー画像のものよりも大きくなり、転写
材Pの表側と裏側とでは、画像の品質が異なっていた。
【0026】その理由は以下の通りである。
【0027】すなわち、定着工程においては、トナー像
は、溶融した状態で定着ローラ401に接触するため、
その表面は平滑になる。一方、両面画像形成時には、転
写材の表側の面に形成されたトナー像は、裏側の面に形
成されたトナー像の定着の際に、加圧ローラ402に接
触する。該加圧ローラ402は定着ローラ401とほぼ
同程度の温度に加熱されているため、表側の面に形成さ
れすでに定着の終わっているトナー像は再び溶融する。
したがって、転写材Pの表側の面に形成されたトナー像
は、定着ローラ401及び加圧ローラ402によって2
度溶融され、その度にトナー像の表面は平滑にされるこ
ととなる。一方、裏側の面に形成されたトナー像は1度
しか溶融されず、したがって、転写材Pのトナー像表面
の平滑度(すなわち、光沢度)は、表側と裏側とでは異
なったものとなる。なお、溶融しているトナー像に接触
するローラがゴム弾性体で形成されている場合は、ハー
ドローラの場合に比べて平滑度はかなり上がる。加圧ロ
ーラ402は、前述したようにゴム弾性体で形成されて
いるため、前記平滑度の違いは顕著となる。
【0028】本出願人は、前述した光沢度及び画像濃度
の違いを実験的に確かめた。
【0029】図6は、両面画像形成時に、転写材Pの表
側の面と裏側の面とで画像の光沢度が異なっている様子
を示したものである。このうち、図6(a) はレッド色
(イエローとマゼンタのトナーを積層させたもの)の画
像を転写材P上に形成したときの光沢度の違いを示して
おり、その縦軸には光沢度を、横軸には階調を、それぞ
れとっている。なお、光沢度の計測は、堀場製作所製の
グロスチェッカIG−320により行った。また、階調
は、パルス幅変調によりレーザ光Eの露光量を8段階と
して、それぞれの露光量における感光ドラムの潜像ポテ
ンシャルに相当するものとした。これは一般的に画像形
成工程を終了した転写材上のトナー量にほぼ相当する。
なお、図6(a) 中、R−1は転写材Pの裏側の面の画像
に関するもの、R−2は転写材Pの表側の面の画像に関
するもの、である。また、図6(b),図6(c) は、それぞ
れイエロー色(Y)、マゼンタ(M)について、実験し
た結果である。
【0030】図6(a) 〜(b) を比較すると、Y、Mのよ
うな単色に比べてRのほうが光沢度が大きくなり、か
つ、表側の面と裏側の面との光沢度の差も大きくなって
いることがわかる。これは、トナー層が厚くなることに
より、微視的には凹凸状態を持つ転写材(紙)の表面形
状にトナー層の表面形状が影響されにくくなり、その結
果、トナー層の表面がより平滑化されるためと考えられ
る。
【0031】以上の光沢度の違いは、画像濃度の差とし
ても効いてくる。図7は、横軸に階調を、縦軸に光学的
な画像濃度(マクベスRD914により計測)をそれぞ
れ取り、転写材の表側の面と裏側の面とにおける画像濃
度の差を示したものである。図7(a) はレッド色の画像
を転写材P上に形成したときの画像濃度の違いを示して
おり、図中のR−1は転写材Pの裏側の面の画像に関す
るもの、R−2は転写材Pの表側の面の画像に関するも
のである。また、図7(b),図7(c) は、それぞれイエロ
ー色(Y)、マゼンタ(M)について、実験した結果で
ある。図より、表側の面の画像濃度の方が高くなること
がわかる。
【0032】なお、このような光沢度及び画像濃度の違
いを回避する方法としては、両面画像形成時において
は、加圧ローラ402の表面温度を定着ローラ401の
温度よりも低して、表側の面のフルカラー画像が再溶融
しないようにする方法が考えられる。ところが、それぞ
れのローラ401,402の表面温度を検知したうえで
温度コントロールすることにより達成できるが、かかる
加熱冷却にはある程度の時間を要するため実用的とはい
えない。
【0033】また、表側の面のフルカラー画像の定着時
間を、裏側の面のフルカラー画像の定着時間よりも短く
して、両面フルカラー画像への熱エネルギ供給量の差を
少なくする方法も考えられるが、この方法も実用的では
ない。
【0034】そこで、本発明は、トナー像の濃度を転写
材の表側と裏側とで異ならせることにより、両面画像形
成時において画像の品質を均一化する画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、トナー像を形成するトナー像
形成手段と、該トナー像形成手段により形成されたトナ
ー像が付着された転写材を挟持し加熱することにより前
記トナー像を前記転写材上に定着させる定着手段と、を
備えた画像形成装置において、前記転写材の一側の面に
付着されたトナー像が定着された後に、該転写材の他側
の面にもトナー像が付着されることを判断する両面画像
形成モード判断手段と、該両面画像形成モード判断手段
からの信号に基づいて、前記転写材の一側の面に付着さ
れるトナー像の濃度を、前記転写材の他側の面に付着さ
れるトナー像の濃度に比べて薄くするように、前記トナ
ー像形成手段を制御するトナー量調整手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0037】図1は、イエロー現像器(トナー像形成手
段)3Yが感光ドラム20に対向している状態、及び、
該イエロー現像器3Yの詳細構造、を示している。
【0038】該イエロー現像器3Yは、回転自在に支持
されると共に矢印で示す方向に回転駆動される現像スリ
ーブ31を備えており、該現像スリーブ31は、一定比
で混合されたトナーとキャリヤからなる現像剤Dをその
表面に担持する。また、該現像スリーブ31の近傍に
は、現像剤Dの搬送手段32a,32bが配設されてお
り、現像剤Dを現像スリーブ31まで搬送するようにな
っている。さらに、該現像スリーブ31には、現像バイ
アスVDCを印加する現像バイアス電源33が接続されて
おり、現像バイアス電源33には、現像バイアスVDC
印加タイミング等をコントロールする現像バイアスコン
トロール手段(トナー量調整手段)34が接続されてい
る。
【0039】なお、かかる現像バイアスコントロール手
段34は、一般的には、リーダ部2(図4)により読み
取られた原稿Oからの画像信号や、コントロールパネル
(不図示)に設置された画像濃度調整ボリューム(不図
示)からの信号や、温湿度の環境センサ(不図示)から
の信号等に基づいて現像バイアスVDCを調整し、感光ド
ラム20に形成されるトナー像の全体的な濃度を調整す
るようになっている。
【0040】本実施例においては、前記現像バイアスコ
ントロール手段34には、両面画像形成モード判断手段
35が接続されており、感光ドラム20に形成されるト
ナー像が両面画像形成される転写材Pの最初の面(表側
の面)に転写されるものであるか否かの判断をして、該
当すれば現像バイアスVDCを所定量だけ下げて該トナー
像の濃度を全体的に薄くするようにしている。
【0041】次に、この現像スリーブ31へ印加される
現像バイアスVDCについて、図2に沿って説明する。
【0042】図2は、感光ドラム20の表面電位と現像
バイアスVDCとの関係を示したものであり、横軸には感
光ドラム20の露光部、未露光部を、また、縦軸には電
位の大きさをとっている。図中のVD は、感光ドラム2
0の表面を1次帯電装置21により帯電した後露光しな
い部分における電位(暗部電位)を示しており、またV
L は、1次帯電装置21による帯電後に露光した部分に
おける電位(明部電位)を示している。なお、この明部
電位は、図6、図7の横軸の階調FFに対応するもので
ある。そして、VD とVDCとの差であるVbackは、非画
像部のカブリを取るカブリ取り電位であり、VL とVDC
との差である現像コントラストVcontは、最大画像濃度
を決定する電位である。したがって、VDCを変化させる
と現像コントラストVcontも変化することになり、画像
の濃度が調整される。
【0043】本実施例においては、暗部電位VD を60
0Vとし、明部電位VL は150Vとなるように、レー
ザ光Eの露光量を決定している。また、両面画像形成時
において、転写材Pの表側の面にトナー像を形成すると
きには、VDCを調整して、現像コントラストVcontを低
め(例えば、260V)とし、裏側の面にトナー像を形
成するとき、及び単色画像形成時には、VDCを450V
に設定している(このとき、現像コントラストVcont
300V、Vback=150Vとなる)。なお、実際に現
像スリーブ31に印加する現像バイアスには、前記現像
バイアスVDCに矩形波交互電圧(交互電圧値VPP2K
V、周波数f2KHZ )を重畳したものを用いている。
【0044】これにより、両面画像形成時において、表
側の面に形成されるトナー像の濃度は、裏側のものより
全体的に薄くなり、したがって、表側の面が2度定着装
置40を通過してその光沢度及び画像濃度が大きくなっ
ても、裏側の面の光沢度及び画像濃度とほぼ等しくな
り、その結果、表側の面と裏側の面とにそれぞれ形成さ
れる画像品質はほぼ均一となる。
【0045】図3は、横軸に階調、縦軸に光学的な画像
濃度をとり、実験結果を示したものである。なお、図中
の太い実線1は、前述の条件で2回の定着を行った場合
のものを、太い点線2は、Vcontを300Vとして2回
の定着を行った場合のものを、細い実線3は、Vcont
260Vとして1回の定着を行った場合のものを、細い
点線4は、Vcontを300Vとして1回の定着を行った
場合のものを、それぞれ示している。そして、前述した
ような条件では、表側の面に形成されるトナー像の濃度
は太い実線1の如く、また裏側の面に形成されるトナー
像の濃度は細い点線4の如くなり、両面の画像濃度の差
はほとんどみられなかった。
【0046】なお、上述した実施例においては、転写材
Pの両面に画像を形成するときには、現像スリーブ31
に印加する現像バイアスVDCを制御することにより、表
側の面と裏側の面とのトナー付着量を調整しているが、
本発明はこれに限るものではなく、特開昭55−161
252に提案されているような交互電圧値VPP、周波数
fや交互電圧の波形、デューティー比といった他の現像
バイアス条件等を可変にしてもよい。
【0047】また、このような現像効率の可変手段とし
て、従来公知の現像スリーブの感光ドラムに対する相対
的な回転速度、現像スリーブ上の現像剤搬送量、感光ド
ラムに対向する現像スリーブ内部のマグネットの極位置
等を可変としてもよい。
【0048】さらに、本実施例では、複数色の現像器に
よるカラー画像形成工程でそれぞれの現像器に対して同
様のVDCを印加しているが、図6からわかるようにそれ
ぞれの現像器によって現像特性は異なるため、一律のV
DC印加の必要はない。
【0049】またさらに、例えばY、M、Cまでの転写
材上の画像形成終了後、BKだけは両面で同一なVDC
印加することは、文字やライン画像の先鋭度劣化を防止
するためには効果がある。
【0050】一方、上述した実施例においては、潜像形
成手段としてレーザ光を用いた場合について説明した
が、もちろんこれに限定されるものでなく、LED、液
晶、イオノグラフィー等のデジタル潜像形成手段及びリ
ーダ部2のような画像読み取り手段を用いずに、画像信
号を光のまま直接感光ドラムに形成させるような、いわ
ゆるアナログ潜像形成手段用いてもよい。このようなア
ナログ潜像形成では、原稿の照明系の露光量や、感光ド
ラムの帯電量(潜像ポテンシャル)をコントロールする
と同時に現像器へのVDC印加もコントロールすることに
より、図3の画像特性カーブのガンマをコントロールす
ることも可能である。例えば、本実施例中、Vcontを2
60VにすることによりVbackは190Vになり、2成
分系の現像剤を用いた場合はキャリヤ付着、また、1成
分系の現像剤の場合は反転カブリといった問題が発生す
る場合もあるが、このような場合は感光ドラムへの帯電
量VD を予め低めに設定しておく(600Vを560V
に下げる)ことにより上記問題が同時に解決される。
【0051】また、本実施例ではレーザ露光によるデジ
タル潜像を反転現像により顕像化したが、通常の正規現
像でもよい。
【0052】さらに、本発明に係る定着装置は、定着時
にトナーの混色を行うフルカラー画像形成装置の両面定
着において特に有効であるが、白黒画像定着装置の両面
定着にも有効であり、定着ローラ及び加圧ローラの材質
としてはシリコンゴムに限らず、フッ素ゴム、フルオロ
シリコンゴム等の耐熱性、高離型ゴム材質でもよい。
【0053】またさらに、本実施例中では2成分現像シ
ステムを例に説明してきたが、1成分現像システムにお
いても適用できることはいうまでもない。
【0054】また一方、上述した実施例においては、両
面搬送系Vにより転写材Pを自動的に再給送することと
したが、もちろんこれに限るものではなく、表側の面に
画像が形成された転写材Pが排出トレイ41に排出され
た後、手動で再給送するものでもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
両面画像形成時には、転写材の一側の面に形成されるト
ナー像の濃度は、その後に形成されるトナー像の濃度よ
りも薄くされるため、前記一側の面に形成されたトナー
像が、他側の面に形成されたトナー像の定着の際に定着
手段に接触して再溶融して濃度が高くなっても、両トナ
ー像の濃度はほとんど等しくできる。したがって、両面
画像形成時における一側の面と他側の面との画像品質を
等しくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に用いる現像装置の
概略構成図。
【図2】現像バイアスについての説明図。
【図3】両面画像形成時における転写材の表側の面と裏
側の面との画像濃度差を表す図。
【図4】両面画像形成装置の概略構成図。
【図5】定着装置の概略構成図。
【図6】従来の両面画像形成時における転写材の表側の
面と裏側の面との光沢度差を示す説明図。
【図7】従来の両面画像形成時における転写材の表側の
面と裏側の面との画像濃度差を示す説明図。
【符号の説明】
1 プリンタ部 2 リーダ部 3 筐体 3Y、3M、3C、3BK トナー像形成手段(現像
器) 20 感光ドラム 21 1次帯電装置 22 クリーニング装置 23 電位センサ 24 レーザユニット 25 ポリゴンミラー 31 現像スリーブ 32a,32b 現像剤搬送手段 33 現像バイアス電源 34 トナー量調整手段(現像バイアスコントロール
手段) 35 両面画像形成モード判断手段 40 定着手段(定着装置) 41 排出用トレイ 42 両面給紙用ローラ 110 転写ドラム D 現像剤 O 原稿 P 転写材 I 画像形成部 II 回転式現像装置 III 転写装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/29 E 9186−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を形成するトナー像形成手段
    と、該トナー像形成手段により形成されたトナー像が付
    着された転写材を挟持し加熱することにより前記トナー
    像を前記転写材上に定着させる定着手段と、を備えた画
    像形成装置において、 前記転写材の一側の面に付着されたトナー像が定着され
    た後に、該転写材の他側の面にもトナー像が付着される
    ことを判断する両面画像形成モード判断手段と、 該両面画像形成モード判断手段からの信号に基づいて、
    前記転写材の一側の面に付着されるトナー像の濃度を、
    前記転写材の他側の面に付着されるトナー像の濃度に比
    べて薄くするように、前記トナー像形成手段を制御する
    トナー量調整手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP4089465A 1992-03-13 1992-03-13 画像形成装置 Pending JPH05257355A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005352410A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007030201A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置

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