JPH0611841Y2 - 負圧ブースタ - Google Patents

負圧ブースタ

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JPH0611841Y2
JPH0611841Y2 JP1990110367U JP11036790U JPH0611841Y2 JP H0611841 Y2 JPH0611841 Y2 JP H0611841Y2 JP 1990110367 U JP1990110367 U JP 1990110367U JP 11036790 U JP11036790 U JP 11036790U JP H0611841 Y2 JPH0611841 Y2 JP H0611841Y2
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JP
Japan
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negative pressure
inner peripheral
booster
diaphragm
piston
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JP1990110367U
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JPH0456566U (ja
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孝義 篠原
敏之 諏訪
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • B60T13/569Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by piston details, e.g. construction, mounting of diaphragm

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、負圧源に通じる負圧室に前面を臨ませたブー
スタピストンがブースタシェル内に前後往復動自在に収
容され、入力杆に連なる制御弁を介して前記負圧室また
は大気に選択的に連通される作動室に後面を臨ませたダ
イヤフラムが前記ブースタピストンの後面に重合され、
該ダイヤフラムの外周ビードはブースタシェルに結着さ
れ、ブースタシェルの後壁中央部で前後往復動自在に支
承されるピストンボスには、前記ダイヤフラムの内周ビ
ードを後方側から係合させる段部が環状に設けられると
ともに、前記内周ビードに後方側から当接すべく環状に
形成されるストッパが係止される負圧ブースタに関す
る。
(2)従来の技術 従来、かかる負圧ブースタは、たとえば実開平1−11
4474号公報等により既に知られている。
(3)考案が解決しようとする課題 上記従来のものでは、金属板の打抜き加工により、ピス
トンボスに係合させるべき菊座を内周縁部に有して円形
平板状に形成されたストッパをダイヤフラムの内周ビー
ド後面に当接させるようにしており、倍力作動時にダイ
ヤフラムの半径方向中間部がブースタピストンの前方の
負圧室側に撓むことにより該ダイヤフラムの内周縁部に
ピストンボスの段部から離反する方向の力が作用したと
きに、ダイヤフラムの内周ビードをストッパで押さえる
ことにより前記内周ビードがピストンボスから外れるこ
とを防止するようにしている。ところが、負圧源に負圧
がなく負圧室に負圧が蓄えられていない状態でブースタ
ピストンを前方側に押動すると、作動室は制御弁により
負圧室との連通を断って大気に連通した状態となる負圧
室の空気は圧縮されて負圧源側に排出されようとする
が、その排出抵抗により負圧室の圧力が増大することが
あり、その際、ダイヤフラムは、ストッパの外周縁に対
応する部分を支点として作動室側に撓むことになる。し
かるに上記従来のようにストッパを金属板の打抜き加工
により形成すると、その外周縁は滑らかなものではなく
上述のようにダイヤフラムの後面が該ストッパの外周縁
に強く押付けられると、その部分でダイヤフラムが損傷
することがある。そこでそのダイヤフラムの損傷を回避
するために、ストッパの外周端を180°折曲げてその
折曲端に丸みを付すことが考えられるが、このように金
属板の折曲げによって滑らかな丸みを付すようなことは
容易ではない。
またピストンボスに弾力的に係合させるべき複数の爪部
をストッパに特設したような場合には、該爪部に適度な
弾性を付与すべくストッパの板厚を比較的薄くする必要
があるが、その場合にストッパの、内周ビードを前面で
抑えるべき外周部の剛性が不足気味となる。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、上
記従来のものの問題を解決することができる、量産性に
優れた負圧ブースタを提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案の第1の特徴によれ
ば、ストッパは、金属製環状板と、この環状板の外周部
を覆ってモールド成形される合成樹脂製の被覆部材とよ
り構成され、前記環状板の内周縁には、ピストンボスの
外周面に係合し得る複数の弾性爪部が間隔をおいて一体
に突設され、前記被覆部材は、環状板よりも厚肉の環状
に形成され且つ前面が、該環状板の前面より前方に張出
して内周ビードの後面に密接すべく平坦に形成される基
板部と、その基板部の外周縁から前方側に向けて突出し
且つその前端に丸みを付した環状の係止部とより構成さ
れ、ダイヤフラムの内周ビードは、前記係止部に外周を
係合させるべく後方側に突出したリング状に形成され
る。
また本考案の第2の特徴によれば、上記第1の特徴に加
えて、環状板の内周部には、各爪部の両側に連なるスリ
ットが形成され、このスリットと各爪部の、スリットに
挟まれる基端部を外部に開放する複数の切欠部が前記基
板部の前面及び後面にそれぞれ周方向に間隔をおいて形
成される。
(2)作用 上記第1の特徴の構成によれば、ストッパ外周に設けた
係止部が合成樹脂化され、その前端には被覆部材のモー
ルド成形過程で簡単に丸みを付すことができるので、そ
の係止部前端を支点としてダイヤフラムが作動室側に撓
んでもダイヤフラムが傷つくようなことはない。
しかも金属製の環状板は、その外周部を覆う上記被覆部
材の、内周ビード後面に密接する基板部前面によって、
内周ビードから効果的に離されるから、環状板の端縁部
のエッジや機械加工時に生じるバリ等で内周ビードを傷
つける虞れはない。
また爪部に適度な弾性を付与すべく上記環状板の板厚を
比較的薄くしても、該環状板の、内周ビードを前面で抑
えるべき外周部は、合成樹脂製被覆部材の比較的厚肉の
基板部で補強されているため、十分な剛性が確保され
る。
また上記第2の特徴の構成によれば、上記スリットの形
成によって各爪部の弾性力を高めることができる。また
上記切欠部の特設によれば、上記スリットの形成に伴う
基板部の、内周ビードとの接触面積減少が極力抑えられ
るから、該基板部による内周ビードの押付け効果が損な
われる虞れはない。
(3)実施例 以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示すもので
あり、先ず第1図において、負圧ブースタのブースタシ
ェル1は、対向端を相互に結合する前後一対のシェル半
体1a,1bから成り、該ブースタシェル1内にはブー
スタピストン2が前後往復動自在に収容される。このブ
ースタピストン2の後面にはダイヤフラム3が重合され
る。而してダイヤフラム3の外周ビード3aは、両シェ
ル半体1a,1bの衝合部に形成された溝4に結着さ
れ、該ダイヤフラム3の内周ビード3bは後述の構造に
よりピストンボス5に結合される。しかもブースタピス
トン2およびダイヤフラム3によりブースタシェル1内
は、ブースタピストン2の前面を臨ませる前方側の負圧
室Aと、ダイヤフラム3の後面を臨ませる後方側の作動
室Bとに区画される。
ブースタピストン2は、ピストンボス5の前面に当接さ
れた合成樹脂製抜け止め部材6とブースタシェル1の前
壁との間に縮設された戻しばね7により後退方向すなわ
ち作動室B側に常時付勢され、このブースタピストン2
の後退限はダイヤフラム3の後面に***して形成された
突起8がブースタシェル1の後壁内面に当接することに
より規制される。
ブースタシェル1の後壁中央部には後方側に延びる後方
延長筒9が一体に突設されており、この後方延長筒9の
後端には大気導入口10を形成する端壁11が設けられ
る。またブースタシェル1の前壁には負圧導入管12が
連設されており、負圧室Aは該負圧導入管12を介して
負圧源である内燃機関の吸気マニホールド(図示せず)
内に常時連通する。
次に第2図および第3図を併せて参照して、ダイヤフラ
ムの内周ビード3bのピストンボス5との結着構造につ
いて説明する。ピストンボス5は、前記後方延長筒9に
平軸受13で摺動自在に支承される筒部14と、後方側
に臨む環状の段部16を形成しながら前記筒部14の前
端外周から半径方向に張出すフランジ部15とを備え
て、合成樹脂により形成される。
一方、ダイヤフラム3の内周ビード3bは、ブースタピ
ストン2の内周縁部2aを包み込むようにしてモールド
成形されるものであり、後方側に段差をなして突出する
リング状に形成される。すなわち金属板から成るブース
タピストン2の内周縁部2aは、ピストンボス5のフラ
ンジ部15を囲繞する円筒状の大円筒部2aと、大円
筒部2aの後端から半径方向内方に張出す係合鍔部2
と、係合鍔部2aの内周縁から後方に延びる小円
筒部2aと、小円筒部2aの後端から半径方向内方
に張出す鍔部2aと、該鍔部2aの内周縁から後方
側に折り返されて該鍔部2aの後面に結着される折り
返し部2aとを有するように屈曲成形されるものであ
り、ダイヤフラム3の内周ビード3bは、前記大円筒部
2aの内周面および係合鍔部2aの前面を露出させ
ながら前記内周縁部2aを包むようにモールド成形され
る。しかも内周ビード3bの前面は、前記係合鍔部2a
の前面と面一に形成されており、内周ビード3bは係
合鍔部2aの前面とともに、前記ピストンボス5の段
部16に後方側から当接される。
またピストンボス5には、前記内周ビード3bに後方側
から当接するストッパ17が係合される。
このストッパ17は、内周縁に菊座を有して金属板より
形成される、環状板としてのワッシャ18と、そのワッ
シャ18の少なくとも外周部を覆ってモールド成形され
る硬質合成樹脂製の被覆部材19とから成る。ワッシャ
18は、円形平板状に形成されているワッシャ本体18
aの内周に、菊座を形成すべく周方向に間隔をあけた複
数の弾性爪部17cが一体に設けられて成るものであ
り、各爪部17cは後方側(第2図の右方側)に向かう
につれて半径方向内方に傾斜して形成されている。
また被覆部材19は、前記ワッシャ本体18aよりも厚
肉の環状に形成され且つ前面が、該ワッシャ本体18a
前面よりも前方に張出して内周ビード3bの後面に密接
すべく平坦に形成される基板部17aと、その基板部1
7aの外周縁から前方側に向けて突出し且つその前端に
半円弧状の丸みを付した環状の係止部17bとより構成
される。
このように構成されたストッパ17は、ダイヤフラム3
の内周ビード3bの後面に密接すべく被覆部材19によ
り環状に形成される基板部17aと、該基板部17aの
外周縁から前方側に向けて突出するようにして被覆部材
19により形成される環状の係止部17bと、ワッシャ
18により形成された複数の弾性爪部17cとを備える
ことになる。そしてその各爪部17cの先端は、ピスト
ンボス5における筒部14の外周に設けられる環状の係
合溝20に前方側から係止される。それによりストッパ
17の基板部17aに前方側から後方に向けての押圧力
が作用したときに、各爪部17cは該押圧力に対抗する
弾発力を発揮する。
一方、ダイヤフラム3の内周ビード3bは段差をなして
後方側に突出するリング状に形成されており、係合溝2
0に係合したストッパ17の係止部17bは内周ビード
3bを囲繞する。
再び第1図において。ブレーキペダル21には入力杆2
2が連結されており、該入力杆22に揺動可能に連結さ
れた弁ピストン23がピストンボス5に摺動可能に嵌合
されている。而して前記ブレーキペダル21の操作に応
じた入力杆22の進退作動による弁ピストン23のピス
トンボス5との相対移動に応じて切換作動する制御弁2
4が、作動室Bと、負圧室Aおよび大気導入口10との
間に介設されている。該制御弁24は従来周知のもので
あるが、次に該制御弁24の概略構成について説明す
る。
すなわち制御弁24は、ゴムから成る弁体25と、該弁
体25の着座を可能としてピストンボス5の前部内壁に
形成された環状の第1弁座26と、ピストンボス5の前
部に摺動自在に嵌合された弁ピストン23の後端に前記
第1弁座26に囲繞されながら弁体25の着座を可能と
して環状に形成される第2弁座27とを備える。
弁体25は、ゴム等の弾性材により両端を開放した筒状
に形成され、該弁体25の基端部がピストンボス5に嵌
着される弁体保持筒28を介してピストンボス5の内壁
に挟止される。この弁体25の前端は、第1および第2
弁座26,27への着座を可能として厚肉に形成される
とともに弁ばね29により第1および第2弁座26,2
7側に弾発付勢される。而して弁体25は、その中間部
の変形により前記前端部を前後に移動するように撓むこ
とができる。
第1弁座26の外側は、ピストンボス5に設けられた通
孔30を介して負圧室Aに連通される。また第1および
第2弁座26,27の中間部はピストンボス5に設けら
れた別の通孔31を介して作動室Bに連通され、第2弁
座27の内側は弁体25の内部を介して大気導入口10
に連通される。
かかる制御弁24において、弁体25が第1および第2
弁座26,27に着座しているときには負圧室Aおよび
作動室B間の連通が遮断されるとともに両室A,Bの大
気導入口10との連通も遮断される。すなわち制御弁2
4は切換中立状態となっている。
上記切換中立状態から弁ピストン23がピストンボス5
に対して前進作動すると第2弁座27が弁体25から離
反し、作動室Bが大気導入口10に連通する。また弁ピ
ストン23がピストンボス5に対して後退作動すると、
弁体25が第1弁座26から離反し、負圧室Aと作動室
Bとが連通する。
ピストンボス5には、その前面中心部に開口する大径の
シリンダ孔35と、そのシリンダ孔35の後部に同軸に
連なる小径のシリンダ孔36とが設けられ、シリンダ孔
35には、ゴム等から成る弾性ピストン37および出力
ピストン38が相互に当接して摺動自在に嵌合され、シ
リンダ孔36には弁ピストン23の前端面から同軸に突
出する小軸39が突入され、該小軸39は弾性ピストン
37の後端面に対向する。出力ピストン38の前面には
出力杆40が突設され、該出力杆40はブレーキマスタ
シリンダMの作動ピストン41に連結される。而して出
力ピストン38のシリンダ孔35からの脱落は、ピスト
ンボス5の前面に当接している抜け止め部材6により阻
止される。
入力杆22は戻しばね42により後退方向に弾発付勢さ
れ、その後退限は、入力杆22に取付けられた可動スト
ッパ板43が後方延長筒9の端壁11に当接することに
より規制される。而して可動ストッパ板43は、前記後
退限を前後に調節すべく入力杆22に螺合されるもので
あり、その螺合位置は入力杆22に螺合されるロックナ
ット44により固定される。また可動ストッパ板43に
は大気導入口10を閉塞するのを回避すべく通気孔45
が穿設される。
ピストンボス5における筒部14内の後部には、大気導
入口10からの導入空気を浄化するとともに入力杆22
の作動を妨げないように変形可能なフィルタ46,47
が装着される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、ブレー
キペダル21の操作に応じた入力杆22の前進作動に応
じて制御弁24は作動室Bを大気導入口10に連通せし
め、それにより作動室Bに大気圧が作用し、負圧室Aお
よび作動室B間に生じる大きな気圧差によりブースタピ
ストン2が前進作動し、出力杆40を介してマスタシリ
ンダMの作動ピストン41を倍力作動させることができ
る。また入力杆22を、それに作用させていた操作力の
解放により後退作動させると、制御弁24により作動室
Bは大気導入口10との連通を遮断されるとともに負圧
室Aに連通されるので、作動室Bおよび負圧室A間の気
圧差が減少し、戻しばね7の力でブースタピストン2が
後退作動する。
かかる負圧ブースタにおいて、上記倍力作動時には、ダ
イヤフラム3の半径方向中間部が負圧室A側に撓むの
で、該ダイヤフラム3の内周ビード3bには、ピストン
ボス5における段部16の外周縁を支点として該段部1
6から離反する方向の力が作用する。而してピストンボ
ス5に係合されたストッパ17が前記内周ビード3bを
後方側から段部16に向けて弾発的に押付ける力を発揮
し、ダイヤフラム3の内周ビード3bがピストンボス5
から外れることが防止される。
ところで、負圧源に負圧がなく負圧室Aに負圧が蓄えら
れていない状態でブースタピストン2を前方側に押動す
ると、作動室Bは制御弁24により負圧室Aとの連通を
断って大気導入口10に連通した状態となり負圧室Aの
空気は圧縮されて負圧源側に排出されようとするが、そ
の排出抵抗により負圧室Aの圧力が増大することがあ
る。この際、ダイヤフラム3は、ストッパ17における
係止部17bの先端を支点として、第2図の鎖線で示す
ように、作動室B側に撓むことになる。しかるに硬質合
成樹脂から成る係止部17bの先端(即ち前端)には丸
みが付されており、ダイヤフラム3の後面が該係止部1
7bの先端に強く押されても、その当接部分でダイヤフ
ラム3の後面が傷付けられることはない。
またストッパ17の爪部17cを内周縁部に有する金属
製のワッシャ18は、その外周部を覆う上記被覆部材1
9の、内周ビード3b後面に密接する基板部17a前面
によって、内周ビード3bから効果的に離されるから、
該ワッシャ18の端縁部のエッジや機械加工時に生じる
バリ等で内周ビード3bを傷つける虞れはない。更に爪
部18cに適度な弾性を付与すべくワッシャ18の板厚
を比較的薄くしても、該ワッシャ18の、内周ビード3
bを前面で抑えるべきワッシャ本体18a外周部は、合
成樹脂製被覆部材19の比較的厚肉の基板部19aで補
強されているため、十分な剛性が確保される。
第4図〜第6図は本考案の第2実施例を示すものであ
り、上記実施例に対応する部分には同一の参照符号を付
す。
この第2実施例のストッパ17′は、前記第1実施例の
ストッパ17に類似した形状を有するものであるが、注
目すべきは、該ストッパ17′に設けられている複数の
爪部17′cの両側にそれぞれ連なるスリット18c′
がワッシャ本体18aの内周部に形成されることであ
る。しかもこのスリット18c′と各爪部17c′の、
スリットに挟まれる基端部を外部に開放する複数の切欠
部19s′が、合成樹脂製被覆部材19′の基板部19
a′の前面及び後面にそれぞれ周方向に間隔をおいて形
成されている。
而してこの第2実施例のものにおいては、上記スリット
18c′の形成によって各爪部17c′の弾性力を高め
ることができる。また上記切欠部19s′の特設によれ
ば、上記スリット18c′の形成に伴う基板部17a′
の、内周ビード3bとの接触面積減少が極力抑えられる
から、該基板部17a′による内周ビード3bの押付け
効果が損なわれる虞れはない。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、ストッパ外周に設けた係
止部が合成樹脂化され、その前端には被覆部材のモール
ド成形過程で簡単に丸みを付すことができるので、その
係止部前端を支点としてダイヤフラムが作動室側に撓ん
でもダイヤフラムが傷つくようなことはなく、しかも上
記丸みの付与が頗る容易であるから、量産性を高めコス
トダウンに寄与することができる。
またストッパの爪部を内周縁に有する金属製の環状板
は、その外周部を覆う上記被覆部材の、内周ビード後面
に密接する基板部前面によって、該内周ビードから効果
的に離されるから、該環状板の端縁部のエッジや機械加
工時に生じるバリ等で内周ビードを傷つける虞れはな
い。更に爪部に適度な弾性を付与すべく上記環状板の板
厚を比較的薄くしても、該環状板の、内周ビードを前面
で抑えるべき外周部は、合成樹脂製被覆部材の比較的厚
肉の基板部で補強されているため、十分な剛性が確保さ
れ、従って該基板部により内周ビードをピストンボス段
部に有効に押付けることができるから、内周ビードのピ
ストンボスへの固定を安定させることができる。
また特に請求項2の考案によれば、環状板の内周部に
は、各爪部の両側に連なるスリットが形成され、このス
リットと各爪部の、スリットに挟まれる基端部を外部に
解放する複数の切欠部が前記基板部の前面及び後面にそ
れぞれ周方向に間隔をおいて形成されているので、上記
スリットの形成によって各爪部の弾性力を高めることが
できる。また上記切欠部の特設によれば、上記スリット
の形成に伴う基板部の、内周ビードとの接触面積減少が
極力抑えられるから、該基板部による内周ビードの押付
け効果が損なわれる虞れはない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示すもの
で、第1図は負圧ブースタの縦断側面図、第2図は第1
図の要部拡大図、第3図は第2図のIII−III線断面図で
ある。また第4図ないし第6図は本考案の第2実施例を
示すもので、第4図は第2図に対応した断面図であって
第5図のIV−IV線断面図、第5図は第4図のV−V線断
面図、第6図は第5図のVI−VI線断面図である。 1……ブースタシェル、2……ブースタピストン、3…
…ダイヤフラム、3a……外周ビード、3b…内周ビー
ド、5……ピストンボス、16……段部、17,17′
……ストッパ、17a,17′a……基板部、17b,
17′b……係止部、17c,17c′……爪部、1
8,18′……環状板としてのワッシャ、18c′……
スリット、19,19′……被覆部材、19s′……切
欠部、22……入力杆、24……制御弁、A……負圧
室、B……作動室

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】負圧源に通じる負圧室(A)に前面を臨ま
    せたブースタピストン(2)がブースタシェル(1)内
    に前後往復動自在に収容され、入力杆(22)に連なる
    制御弁(24)を介して前記負圧室(A)または大気に
    選択的に連通される作動室(B)に後面を臨ませたダイ
    ヤフラム(3)が前記ブースタピストン(2)の後面に
    重合され、該ダイヤフラム(3)の外周ビード(3a)
    はブースタシェル(1)に結着され、ブースタシェル
    (1)の後壁中央部で前後往復動自在に支承されるピス
    トンボス(5)には、前記ダイヤフラム(3)の内周ビ
    ード(3b)を後方側から係合させる段部(16)が環
    状に設けられるとともに、前記内周ビード(3b)に後
    方側から当接すべく環状に形成されるストッパ(17,
    17′)が係止される負圧ブースタにおいて、ストッパ
    (17,17′)は、金属製の環状板(18,18′)
    と、この環状板(18,18′)の外周部を覆ってモー
    ルド成形される合成樹脂製の被覆部材(19,19′)
    とより構成され、前記環状板(18,18′)の内周縁
    には、ピストンボス(5)の外周面に係合し得る複数の
    弾性爪部(17c,17c′)が間隔をおいて一体に突
    設され、前記被覆部材(19,19′)は、環状板(1
    8,18′)よりも厚肉の環状に形成され且つ前面が、
    該環状板(18,18′)の前面より前方に張出して内
    周ビード(3b)の後面に密接すべく平坦に形成される
    基板部(17a,17′a)と、その基板部(17a,
    17′a)の外周縁から前方側に向けて突出し且つその
    前端に丸みを付した環状の係止部(17b,17′b)
    とより構成され、ダイヤフラム(3)の内周ビード(3
    b)は、前記係止部(17b,17′b)に外周を係合
    させるべく後方側に突出したリング状に形成されること
    を特徴とする負圧ブースタ。
  2. 【請求項2】環状板(18′)の内周部には、各爪部
    (17′c)の両側に連なるスリット(18c′)が形
    成され、このスリット(18c′)と各爪部(17
    c′)の、スリット(18c′)に挟まれる基端部を外
    部に開放する複数の切欠部(19s′)が前記基板部
    (17a′)の前面及び後面にそれぞれ周方向に間隔を
    おいて形成されたことを特徴とする、請求項に記載の
    負圧ブースタ。
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