JPH0541103Y2 - - Google Patents

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JPH0541103Y2
JPH0541103Y2 JP1989039393U JP3939389U JPH0541103Y2 JP H0541103 Y2 JPH0541103 Y2 JP H0541103Y2 JP 1989039393 U JP1989039393 U JP 1989039393U JP 3939389 U JP3939389 U JP 3939389U JP H0541103 Y2 JPH0541103 Y2 JP H0541103Y2
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valve
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negative pressure
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、主として自動車のブレーキマスタシ
リンダの作動のために用いられる負圧ブースタ、
特に、ブースタシエルに、その内部を前側の負圧
室と後側の作動室に区画すると共に戻しばねによ
り後退方向へ付勢されるブースタピストンを収容
し、このブースタピストンの後端に連設された弁
筒内に、前後動可能の入力杆と、この入力杆の前
後動に応じて作動室を負圧室と弁筒後端の大気導
入口とに連通切換えする制御弁とを配設し、この
弁筒を被覆すると共にその外周面を軸受及びシー
ル部材を介して摺動自在に支承する被覆筒をブー
スタシエルの後面に突設し、この被覆筒の後端
に、入力杆が貫通する環状端壁を形成する一方、
この端壁の内側面に当接して入力杆の後退限を規
制するストツパ板を入力杆に設けた負圧ブースタ
の改良に関する。
(2) 従来の技術 かかる負圧ブースタは、例えば実公昭62−5417
号公報や特開昭62−12453号公報にそれぞれ開示
されているように、既に知られている。
(3) 考案が解決しようとする課題 かかる負圧ブースタにおいて、入力杆の前進
時、ブースタピストンの応答性を良好にするため
には、弁筒の大気導入口を通して行われる作動室
への大気の導入がスムーズであることが必要であ
る。ところで従来のものでは、弁筒の大気導入口
を大気に常時連通させるために、入力杆のストツ
パ板に通気孔を穿設しているが、その通気孔の開
口面積を大きくして大気の導入をスムーズにしよ
うとすると、その通気孔の一部が被覆筒の端壁に
よつて塞がれてしまうため、通気孔の有効開口面
積を増加させるにも或る限界がある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、被覆筒の端壁や入力杆のストツパ板に干渉
されずに大気を弁筒の大気導入口へスムーズに導
入することができるようにした前記負圧ブースタ
を提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は、被覆筒
の周壁壁に、弁筒の大気導入口を大気に常時連通
させる通気孔を穿設し、この通気孔を覆うエアフ
イルタを、ブースタシエルに固着さて被覆筒を囲
繞する筒状のフイルタケース内に収容保持したこ
とを第1の特徴とする。
また本考案は、フイルタケースの一端に形成さ
れたフランジをブースタシエルと、該シエルを支
持する支持壁との間に挟止したことを第2の特徴
とする。
(2) 作用 上記第1の特徴によれば、被覆筒周壁の通気孔
により大気と弁筒の大気導入口との間に通気抵抗
の小さい通気路が、被覆筒の端壁及び入力杆のス
トツパ板に何等干渉されることなく形成されるか
ら、入力杆の作動時には、その通気路を通して大
気が作動室にスムーズに進入する。しかも被覆筒
内に進入する大気が、通気孔を覆うエアフイルタ
により濾過されるので、大気中の塵埃が弁筒と被
覆筒間の軸受やシール部材に付着してそれらを傷
つけることを未然に防止し得る。
さらに第2の特徴によれば、エアフイルタを保
持するフイルタケースのフランジがブースタシエ
ル及びその支持壁間に挟止されるので、フイルタ
ケース専用の固着手段は不要である。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明する。
まず本考案の第1実施例を示す第1図におい
て、タンデム型負圧ブースタBのブースタシエル
1の前面には、該ブースタBにより作動されるブ
レーキマスタシリンダMが取付けられる。
ブースタシエル1は、対向端を相互に結合する
前後一対のシエル半体1a,1bと、両シエル半
体1a,1b間に挟止されてブースタシエル1内
部を前部シエル室2と後部シエル室3とに仕切る
隔壁板1cとから構成され、後部シエル半体1b
が図示しない車体に支持される。
前部シエル室2は、それに前後往復動可能に収
容される鋼板製の前部ブースタピストン4と、そ
の後面に重合結着されると共に前部シエル半体1
aと隔壁板1c間に挟着されるゴム製の前部ダイ
ヤフラム5とにより、前側の前部負圧室2aと後
側の前部作動室2bとに区画される。また後部シ
エル室3は、それに前後往復動可能に収容される
鋼板製の後部ブースタピストン6と、その後面に
重合結着され、且つ隔壁板1cと共に両シエル半
体1a,1b間に固着されるゴム製の後部ダイヤ
フラム7とにより、前側の後部負圧室3aと後側
の後部作動室3bとに区画される。
前、後部ブースタピストン4,6はそれぞれ鋼
板により環状に成形され、これらは、隔壁板1c
にブツシユ8及びシール部材9を介して摺動自在
に支承される合成樹脂製のピストンボス10の両
端に次のように結着される。
即ち、ピストンボス10には、深さが該ボス1
0の長さの略半分に達する円形凹部11が前端面
に形成され、またその外周面の後端からやや前方
に寄つた個所にフランジ12が穿設されており、
上記円形凹部11には、前部ブースタピストン4
の内周端に連設された端壁板13a付の連結筒1
3が嵌合され、また前記フランジ12と協働して
後部ブースタピストン6を挟持する押え板14が
ピストンボス10の後端面に重ねられる。そし
て、この押え板14、ピストンボス10及び端壁
板13aの三者は、ピストンボス10の軸線を囲
む複数本(図示では三本)の通しボルト15と、
これらに螺合するナツト16により相互に固着さ
れる。
その際、前部ブースタピストン4とピストンボ
ス10の前端面との間に、前部ダイヤフラム5の
内周ビード5aと、この内周ビード5aの外周面
及び後面を覆う金属製の環状のリテーナ17が挟
入され、またフランジ12と押え板14との間
に、後部ブースタピストン6の内周端を包む後部
ダイヤフラム7の内周ビード7aが挟入される。
したがつて、前、後部ブースタピストン4,6及
びピストンボス10の三者が相互に結着されると
同時に、各ダイヤフラム5,7の内周ビード5
a,7aが対応するブースタピストン4,6に固
着される。
さらに、通しボルト15の挿通のためにピスト
ンボス10に設けられたボルト孔18にはシール
部材19が装着され、これによつてボルト孔18
による前部負圧室2a及び後部作動室3b間の連
通が阻止される。また前記隔壁板13a及びピス
トンボス10間には、複数本の通しボルト15を
囲繞するシール部材20が介装され、これによつ
て、端壁板13a及びピストンボス10の当接面
間隙による後述の第1及び第2ポート30,31
間の連通が阻止される。
各通しボルト15は、角形頭部15aを後部作
動室3b側に向けて配置され、その角形頭部15
aが回転不能に嵌合する同形の凹部21(第2図
参照)が前記押え板14に形成される。したがつ
て、前部負圧室2a側でナツト16を通しボルト
15に螺合する際、該ボルト15の回転が防止さ
れるので、ナツト16の締付けを確実に行うこと
ができる。
上記通しボルト15及びナツト16を利用し
て、連結筒13の端壁板13aに座板22が重合
結着される。この座板22は、複数のナツト16
間でボルト15の突出部の高さよりも高く***し
た複数の座部22a(第3図参照)を備えており、
この座部22aと前部シエル半体1aとの間にピ
ストンボス10を後退方向へ付勢する戻しばね2
3が縮設される。こうして戻しばね23は連結筒
13と共にピストンボス10前面の凹部11に受
容される。
両ブースタピストン4,6の後退限は、後部ダ
イヤフラム6の後面に多数***した突起24がブ
ースタシエル1の後壁に当接することにより規制
される。
ピストンボス10の後端には弁筒25が一体に
突設されており、この弁筒25は、ブースタシエ
ル1の後壁に突設されて弁筒25を覆う被覆筒2
6に軸受27及びシール部材28を介して摺動自
在に支承される。
第5図に明示するように、軸受27及びシール
部材28は、被覆筒26中間部の環状段部55
と、被覆筒26中間部の半径方向外方に***した
環状リブ6内周面に係合した係止環57とにより
挟持される。
前部負圧室2aは、負圧導入管29を介して図
示しない負圧源(例えば内燃機関の吸気マニホー
ルド内部)と接続される。また前、後部両負圧室
2a,3aは、ピストンボス10に形成された二
股状の第1ポート30を介して弁筒25内に連通
し、また前、後部両作動室2b,3bは同じくピ
ストンボス10に形成された一対の第2ポート3
1,31を介して弁筒25内に連通する。そし
て、第2ポート31,31は制御弁32により第
1ポート30と、弁筒25後端の大気導入口33
とに交互に連通切換えされる。
弁筒25内には、ブレーキペダル34に連なる
入力杆35と、これにより制御される前記制御弁
32が次のように設けられる。即ち、弁筒25内
の前部には弁ピストン38が摺合され、この弁ピ
ストン38には、前記大気導入口33を貫通した
入力杆35の前端が首振り可能に結合される。ま
た弁筒25の内周面には環状の第1弁座401
突設され、これに囲繞される環状の第2弁座40
が弁ピストン38の後端面に形成され、これら
弁座401,402と協働する弁体41が弁筒25
内に配設される。弁体41はゴム製であつて、前
後両端を開放した筒状をなしており、その後端部
即ち基端部41aは、弁筒25の内周面に嵌着さ
れた保持筒42により、弁筒25内周面との密着
状態に保持される。この弁体41は、上記基端部
41aから半径方向内方へ屈曲した薄肉の可撓部
41b、及びこの可撓部41bの前端に連なる肉
厚の弁部41cを備えており、その弁部41cは
前記第1及び第2弁座401,402に対向して配
置される。
而して、弁部41cは可撓部41bの変形によ
り前後移動が可能であつて、前進時には第1及び
第2弁座401,402に着座し、後退時には保持
筒42の前端で受止められる。
弁部41cには環状の補強板43が埋設され、
これと入力杆35との間には、弁部41cを両弁
座401,402に向つて付勢する弁ばね44が縮
設される。
弁筒25の内面には、第1弁座401の外側で
前記第1ポート30の一端が、また同弁座401
の内側で前記第2ポート31の一端がそれぞれ開
口する。
また第2弁座402の内側は弁体41及び保持
筒42の中空部を通して大気導入口33と連通す
る。
而して、弁体41、弁ばね44、第1弁座40
及び第2弁座402により制御弁32が構成され
る。
入力杆35及び保持筒42間には、入力杆35
をその後退限に向つて付勢する戻しばね45が縮
設される。
前記被覆筒26の後端には環状の端壁26aが
一体に形成され、この端壁26aの内側面に当接
して入力杆35の後退限を規制するストツパ板4
6が入力杆35に進退調節可能に螺合される。而
して、ストツパ板46を回せば、ストツパ板46
と入力杆35との螺合位置が変わるので、入力杆
35の後退限を前後に調節することができる。こ
の調節後のストツパ板46の固定は、同じく入力
杆35に螺合したロツクナツト47の緊締により
行われる。
弁筒25の大気導入口33を大気に常時連通さ
せるために、上記ストツパ板46及び被覆筒26
周壁にそれぞれ複数の通気孔48,54が穿設さ
れる(第1図及び第6図参照)。通気孔54は、
被覆筒26上、前記環状段部55よりも後方(ブ
レーキペダル34側)に配置される。
被覆筒26の外周には、それを基部から前記通
気孔54周辺部までを囲繞するフイルタケース5
8が配設される。
第5図及び第7図に示すように、このフイルタ
ケース58は合成樹脂製で筒状をなしており、そ
の前端には外向きのフランジ58aが、後端には
内向きの端壁58bがそれぞれ屈曲形成される。
このフイルタケース58には、被覆筒26の複数
の通気孔54と対応する位置に同数の通気孔59
が穿設され、また被覆筒26の環状リブ56と対
応する位置に半径方向外方へ***する環状リブ6
0が形成され、さらにフランジ58aから環状リ
ブ60の後方まで延びる複数のスリツト61が設
けられる。
このフイルタケース58は、その複数のスリツ
ト61を開きながら環状リブ60の内周面を被覆
筒26のリブ56の外周面に嵌合することによ
り、被覆筒26に仮止めされる。その際、フラン
ジ58aはブースタシエル1の後壁に当接するよ
うになつている。またフイルタケース58の端壁
58aと被覆筒26の環状段部55との間に画成
される濾過室62に前記通気孔54を覆うエアフ
イルタ63が収容される。
再び第1図において、ブースタシエル1は、そ
の後側に位置する支持壁としての車体のダツシユ
ボード64にガスケツト65を挟んで支持され
る。即ち、ブースタシエル1の後壁には、その後
方へ突設する取付ボルト66が複数本(第1図に
はその一本を示す)溶接により固着されており、
この取付ボルト66がガスケツト65及びダツシ
ユボード66を貫通した後、ナツト67で螺締さ
れる。
その際、フイルタケース58のフランジ58a
はブースタシエル1の後壁とダツシユボード64
との間にガスケツト65を挟んで挟止される。
弁筒25には、大気導入口33から制御弁32
側へ取入れる空気を濾過するためのエアフイルタ
49が入力杆35を取巻いて装着される。このエ
アフイルタ49は入力杆35と弁筒25との相対
変位を妨げないように適度な柔軟性を有する。
ピストンボス10には、その前面中心部に開口
する大シリンダ孔37と、この大シリンダ孔37
及び弁筒25内に両端が開口する小シリンダ孔3
6とが設けられる。そして小シリンダ36には、
前記弁ピストン38と一体または弁ピストン38
に当接する反力ピストン52が摺合され、大シリ
ンダ孔37には、反力ピストン52に対向する弾
性ピストン50、及びこの弾性ピストン50の前
面に重合される出力ピストン51が摺合される。
この出力ピストン51の大シリンダ孔37からの
抜出防止のために、前記端壁板13aの内周縁が
大シリンダ孔37の開口部まで張出されている。
出力ピストン51の前面には出力杆53が突設
され、この出力杆53は前記ブレーキマスタシリ
ンダMのピストン55に連設される。
次にこの実施例の作用を説明する。先ず負圧ブ
ースタBの倍力休止状態では、第1図に示すよう
に、入力杆35は後退限に位置し、制御弁32
は、弁部41cを第1及び第2弁座401,402
に着座させて前、後部両作動室2b,3bを両負
圧室2a,3a及び大気導入口33のいずれとも
不通にした中立状態にあり、このような制御弁3
2により、両負圧室2a,3aには、負圧導入管
29を通して供給される負圧源の負圧が蓄えら
れ、両作動室2b,3bには、大気により適当に
希釈された負圧、即ち負圧室2a,3aの圧力よ
り若干高い気圧が保持される。こうして前、後部
ブースタピストン4,6には、前部の負圧室2a
と作動室2b、後部の負圧室3aと作動室3bの
各間に生じる気圧差により僅かな前進力が与えら
れるが、これらの前進力と戻しばね23の弾発力
とが釣合つて、両ブースタピストン4,6は後退
限から僅かに前進したところで停止している。
いま、車両を制動すべくブレーキペダル34を
踏込み、入力杆35及び弁ピストン38を前進さ
せれば、当初、両ブースタピストン4,6は不動
であるから、第2弁座402が弁部41cから直
ちに離れて両作動室2b,3bを大気導入口33
に連通させる。
その結果、大気はストツパ板46の通気孔48
から大気導入口33に至る第1の経路と、フイル
タケース58の通気孔59から濾過室62及び被
覆筒26の通気孔48を経て大気導入口33に至
る第2の経路とを通つて弁筒25内に進入し、続
いて第2弁座402及び第2ポート31を通つて
両作動室2b,3bに導入される。
その際、特に被覆筒26及びフイルタケース5
8に穿設された通気孔54,59は、相対向する
端壁26a及びストツパ板46に何等干渉される
ことなく大気導入口33を大気に常時連通させる
ものであるから、この通気孔54を大径に形成し
たり、その個数を多くしたりすることにより、大
気と大気導入口33との間に通気抵抗の極めて小
さい通気路を形成することができる。したがつ
て、両作動室2b,3bへの大気の導入はスムー
ズに行われる。しかも、フイルタケース58の通
気孔59から濾過室62に流入した大気はエアフ
イルタ63により濾過されるので、大気中の塵埃
が弁筒25の摺動部に侵入することを未然に防止
し、軸受27及びシール部材28の耐用寿命を延
ばすことができる。
両作動室2b,3bが大気の導入により両負圧
室2a,3aより高圧になると、それらの気圧差
に基づく大きな前進力を得て両ブースタピストン
4,6は戻しばね23の力に抗して応答良く前進
し、出力杆53を介してブレーキマスタシリンダ
Mのピストン55を前方へ駆動する。こうして、
ブレーキマスタシリンダMをブレーキペダル34
の踏込みに遅れなく作動させ、車両に制動かける
ことができる。
このような制動中、入力杆35と共に、弁ピス
トン38も前進して反力ピストン52を介し弾性
ピストン50に当接するが、その弾性ピストン5
0は、両ブースタピストン4,6の作動反力を受
けて小シリンダ孔36側へ膨出変形し、反力ピス
トン52に上記反力の一部を作用させるので、そ
の力は弁ピストン38及び入力杆35を介してブ
レーキペダル34側にフイードバツクされる。こ
のような反力作用により操縦者は出力杆53の出
力、即ち制動力の大きさを感知することができ
る。
ブレーキペダル34に対する踏力、即ち入力杆
35の入力の増加により出力杆53の出力が倍力
限界点を越えると、弁ピストン38は前面をピス
トンボス10に当接させるので、前記入力全体が
弁ピストン38、ピストンボス10、弾性ピスト
ン50及び出力ピストン51を介して出力杆53
に伝達することになり、結局、各ブースタピスト
ン4,6の気圧差による前進力と入力による前進
力との和が出力杆53から出力される。
次に、ブレーキペダル34に対する踏力を解放
すると、まず入力杆35が戻しばね45の弾発力
により弁ピストン38と共に後退し、第2弁座4
2を弁体41の弁部41cに着座させると共に
弁部41cを第1弁部401から大きく離間させ
るので、両作動室2b,3bが第1及び第2ポー
ト30,31を介して両負圧室2a,3aと連通
して各ブースタピストン4,6前後の気圧差が直
ちに無くなり、したがつて両ブースタピストン
4,6は戻しばね23の弾発力をもつて後退し、
ブレーキマスタシリンダMの作動を解除してい
く。そして、入力杆35がストツパ板46を延長
筒26の隔壁26aに当接させる後退限まで戻る
と、後部ブースタピストン6は、第4図に示すよ
うに、一旦後部ダイヤフラム7の突起24をブー
スタシエル1の後壁に当接させる後退限まで戻
り、今度は第1弁座401を弁座41cに着座さ
せると共に弁部41cを第2弁座402から僅か
に離間させるので、第2ポート31を通して再び
両作動室2b,3bに大気が導入されるが、それ
により生じる気圧差により両ブースタピストン
4,6が少しく前進すれば第2弁座402及び弁
部41c間の小間隙は無くなり、制御弁32を当
初の中立状態にする。こうして両作動室2b,3
bには大気に希釈された負圧が保持され、負圧ブ
ースタBは第1図の倍力休止状態となる。
第8図は本考案の第2実施例を示すもので、被
覆筒26の端壁26aとのフイルタケース58の
端壁58bに合成樹脂製の整流部材70の両端を
係止した点を除けば前実施例と同様構成である。
上記整流部材70は被覆筒26の端壁26a内周
縁に連なるテーパ状の整流面70aを有し、これ
によりストツパ板46の通気孔48に流入する大
気を整流して風切音の発生を防止することができ
る。
C 考案の効果 以上のように本考案の第1の特徴によれば、被
覆筒の周壁に、弁筒の大気導入口を大気に常時連
通させる通気孔を穿設し、この通気孔を覆うエア
フイルタを、ブースタシエルに固着された被覆筒
を囲繞する筒状のフイルタケース内に収容保持し
たので、相対向する被覆筒の端壁及び入力杆のス
トツパ板に何等干渉されることなく、大気と弁筒
の大気導入口との間に通気抵抗の小さい通気路を
形成でき、したがつて、入力杆の作動時には、そ
の通気路を通して大気を作動室にスムーズに導入
することができ、ブースタピストンの応答性向上
に寄与し得ると共に、通気抵抗の減少により気流
による騒音の低減をも図ることができる。しかも
上記通気孔を覆うエアフイルタによつて、被覆筒
内に侵入する大気を濾過することができるから、
大気中の塵埃が被覆筒と弁筒間の軸受やシール部
材に付着してそれらを損傷させるのを未然に防止
することができ、これにより該軸受及びシール部
材の耐久性向上に寄与することができる。しかも
また上記エアフイルタは、ブースタシエルに固定
の筒状フイルタケース内に収容保持されて、他物
との衝接から有効に保護されるから、該フイルタ
自身の耐久性向上にも寄与することができる。
また本考案の第2の特徴によれば、フイルタケ
ースの一端に形成されたフランジをブースタシエ
ルと、該シエルを支持する支持壁との間に挟止し
たので、フイルタケース専用の固着手段が不要と
なり、それだけ構造の簡素化に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案の第1実施例を示
すもので、第1図はタンデム型負圧ブースタの倍
力休止状態での縦断側面図、第2図及び第3図は
第1図の−線及び−線断面図、第4図は
同負圧ブースタが作動を終えて休止状態に戻る直
前の状態を示す部分縦断側面図、第5図は第1図
の要部拡大図、第6図は第1図の−線断面
図、第7図はフイルタケースの斜視図、第8図は
本考案の第2実施例を示す負圧ブースタの要部の
縦断面図である。 B……負圧ブースタ、1……ブースタシエル、
2a,3a……負圧室、2b,3b……作動室、
4,6……ブースタピストン、25……弁筒、2
6……被覆筒、26a……端壁、32……制御
弁、33……大気導入口、35……入力杆、46
……ストツパ板、54……通気孔、58……フイ
ルタケース、58a……フランジ、62……濾過
室、63……エアフイルタ、64……支持壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブースタシエル1に、その内部を前側の負圧
    室2a,3aと後側の作動室2b,3bに区画
    すると共に戻しばね23により後退方向へ付勢
    されるブースタピストン4,6を収容し、この
    ブースタピストン4,6の後端に連設された弁
    筒25内に、前後動可能の入力杆35と、この
    入力杆35の前後動に応じて作動室2b,3b
    を負圧室2a,3aと弁筒25後端の大気導入
    口33とに連通切換えする制御弁32とを配設
    し、この弁筒25を被覆すると共にその外周面
    を軸受27及びシール部材28を介して摺動自
    在に支承する被覆筒26をブースタシエル1の
    後面に突設し、この被覆筒26の後端に、入力
    杆35が貫通する環状端壁26aを形成する一
    方、この端壁26aの内側面に当接して入力杆
    35の後退限を規制するストツパ板46を入力
    杆35に設けた負圧ブースタにおいて、被覆筒
    26の周壁に、弁筒25の大気導入口33を大
    気に常時連通させる通気孔54を穿設し、この
    通気孔54を覆うエアフイルタ63を、ブース
    タシエル1に固着されて被覆筒26を囲繞する
    筒状のフイルタケース58内に収容保持したこ
    とを特徴とする、負圧ブースタ。 (2) 前記フイルタケース58の一端に形成された
    フランジ58aをブースタシエル1と、該シエ
    ル1を支持する支持壁64との間に挟止したこ
    とを特徴とする、請求項(1)に記載の負圧ブース
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6212453A (ja) * 1985-07-11 1987-01-21 Nissin Kogyo Kk 負圧式倍力装置

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