JPH0598586A - 藺草への処理液剤浸透方法および藺草用処理液剤浸透装置 - Google Patents

藺草への処理液剤浸透方法および藺草用処理液剤浸透装置

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JPH0598586A
JPH0598586A JP3285581A JP28558191A JPH0598586A JP H0598586 A JPH0598586 A JP H0598586A JP 3285581 A JP3285581 A JP 3285581A JP 28558191 A JP28558191 A JP 28558191A JP H0598586 A JPH0598586 A JP H0598586A
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JP
Japan
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pressure
treatment solution
air
rushes
strawberries
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Application number
JP3285581A
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English (en)
Inventor
Sadamu Shimokawa
定 下川
Hiromi Nakamura
博己 中村
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】藺草を染色したり、藺草に変色防止処理をする
際に、処理液剤が藺草の内部に十分浸透するようにし
て、染色の場合においては染色ムラが生じないように
し、変色防止処理の場合においては長期間にわたり色が
褪せるのを防止できるようにする。 【構成】藺草を収容する圧力容器(1) と、圧力容器(1)
の内部圧力を調整するコンプレッサー(2) と、圧力容器
(1) 内部への反応染料液の供給および排出を行う反応染
料液タンク(3) およびバルブ(123)(125)(118) と、を備
えている藺草用処理液剤浸透装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編成する前段階におい
て藺草を任意の色に染めたり、変色防止処理を施す際の
藺草への処理液剤浸透方法および藺草用処理液剤浸透装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、編成する前段階の藺草を任意の
色に染めたり変色防止処理をするために、藺草を顔料や
処理液剤に一定時間浸漬する方法あるいは浸漬しながら
加熱する方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した処
理方法には次のような課題があった。すなわち、藺草の
表面はペプチンの薄い皮膜で覆われており、また芯部の
組織の中には空気が入り込んでいる。このため、藺草を
染色する場合には、顔料や反応染料液は芯部の組織に浸
透できず表面に付着するだけで、しかもムラが生じやす
い。このため、編成して花茣蓙などの製品とした後に表
皮に傷や剥れを生じると、染色されていない芯部が露出
するので、傷や剥れが目立ちやすく、花茣蓙やカラー畳
などの製品は結果的に長くは使用できなかった。また、
藺草の自然な緑色が日光によって褪色しにくいようにす
る変色防止処理においては、藺草を処理液剤(硫酸銅や
酢酸銅の溶液)に浸漬し、日光を受けると変色しやすい
藺草のクロロフィルを、変色しにくい処理液剤の金属イ
オンに置換する処理が行われる。しかし、この処理を行
う場合も、染色の場合と同様に処理液剤が藺草の芯部に
は浸透しにくいために、藺草の表面側の極一部しか置換
できず、十分な変色防止効果は得られなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、藺草を処理液剤に浸漬したまま減圧して藺
草から空気を排出させる工程と、藺草を処理液剤に浸漬
したまま常圧に復帰させる工程と、を含む藺草への処理
液剤浸透方法である。第2の発明にあっては、藺草を処
理液剤に浸漬したまま加圧する工程と、藺草を処理液剤
に浸漬したまま常圧に復帰させて藺草から空気を排出さ
せる工程と、を含む藺草への処理液剤浸透方法である。
第3の発明にあっては、所要量の藺草を収容する圧力容
器と、この圧力容器の内部圧力を調整する圧力調整装置
と、前記圧力容器内部への処理液剤の供給および排出を
行う液剤給排装置と、を備えた藺草用処理液剤浸透装置
である。
【0005】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明にかかる藺草用処理液剤浸
透装置の断面図である。符号Aは藺草用処理液剤浸透装
置で、圧力容器1と、圧力調整装置であるコンプレッサ
2と、液剤給排装置である反応染料液タンク3を備えて
いる。圧力容器1は、ほぼ有底円筒形状の容器本体11
と、容器本体11の上部に被冠される蓋体12を備えて
いる。容器本体11の内壁面110の上端部には螺子部
112が設けられている。また、容器本体11の下部に
は筒状の脚台114が設けられており、底板116とほ
ぼ同じ高さには、処理液剤を排出する排出バルブ118
が取付けてある。蓋体12は、椀を伏せたような形状
で、開口側の外周縁には、前記容器本体11の螺子部1
12と螺合する螺子部122が設けられている。また、
蓋体12の上部には、空気を給排するエアバルブ123
と、処理液剤を注入する注入バルブ125が設けてあ
る。そして、エアバルブ123はコンプレッサ2と連結
チューブ(図示省略)によって連結されている。また、
注入バルブ125は反応染料液タンク3と連結チューブ
(図示省略)によって連結されている。符号13は中蓋
で、ほぼ糸巻き状に形成されており、容器本体11の内
部に藺草5を収容して処理液剤を注入したときに藺草が
浮力で浮き上がらないように押えるものである。中蓋1
3の上部円盤131には複数の通孔134が設けられて
いる。また、下部円盤132には芯部の側壁と斜めに貫
通した複数の通孔135が設けられている。図に示すよ
うに、中蓋13の装着時には上部円盤131は蓋体12
の下端面と当接し、下部円盤132は浮き上がろうとす
る藺草5の束の上部と当接する。
【0006】(作 用)図を参照して、反応染料液を使
用して藺草を染色する場合を例にとり、本実施例の作用
を説明する。 (1)藺草内部の空気の排出を減圧により行う場合。 容器本体11に藺草5を根の部分を下にして入れ
る。 中蓋13を容器本体11に入れ、藺草5を押える。 容器本体11に蓋体12を取付ける。 注入バルブ125を開き、圧力容器1の内部に、お
湯で薄めた反応染料液を藺草5が十分に浸るまで満た
す。なお、この際のエア抜きは適宜方法で行う。 注入バルブ125を閉め、エアバルブ123を開け
て空気を引いて減圧し、圧力容器1の内部をほぼ真空状
態にする。これと共に、反応染料液の圧力は下がり、藺
草5の内部の空気が反応染料液内へ気泡となって排出さ
れ、入れ替わりに藺草5の内部に反応染料液が入り込
む。 エアバルブ123を閉め、注入バルブ125を開け
て、反応染料液を圧力容器1の内部に一気に導入するこ
とによって、圧力容器1の内部を常圧に復帰させる。 上記〜の操作を数回繰り返す。 圧力容器1内を常圧に復帰させた後、蓋体12を外
し、中蓋13を取り、藺草5が完全に反応染料液中に沈
んでいることを確認する。次に、藺草5を浸漬ししたま
ま圧力容器1を加熱して反応染料液を煮沸させ、藺草5
を加熱する。これによって、藺草5の内部まで浸透して
いる反応染料が熱反応を起こし、藺草5の内部まで染色
できる。
【0007】(2)藺草内部の空気の排出を加圧により
行う場合。 〜までは上記と同様である。 注入バルブ125を閉め、エアバルブ123を開け
て空気を送り込み、圧力容器1の内部圧力を上昇させ
る。これと共に、反応染料液の圧力は上がるので、藺草
5の内部に空気を圧縮しながら反応染料液が入り込み、
空気が反応染料液内に溶け込む。 エアバルブ123を開放し、圧力容器1内部の圧力
を常圧に復帰させると、反応染料液の圧力も高圧状態か
ら急激に減圧されるので、反応染料液から気泡が湧き出
す。これによって、結果的に藺草5の空気が抜けること
になる。 注入バルブ125から反応染料液を補充しながら上
記〜の工程を繰り返す。 は上記と同様である。なお、本発明は図示の実施例に
限定されるものではなく、圧力容器1に加熱装置を備え
る等、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可
能である。
【0008】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。例えば、反応染料を使用して藺草を染色する場合
に使用すれば、反応染料は藺草の芯部まで十分に浸透す
るので、熱反応後の染色ムラは生じない。また、編成し
て花茣蓙やカラー畳などの製品とした後に表皮に傷や剥
れを生じても、藺草は芯部まで染色されているので傷や
剥れが目立ちにくく、製品を結果的に長く使用できる。
また同様に、藺草の自然な緑色が褪色しにくいようにす
る変色防止処理に使用すれば、処理薬剤が藺草内部に十
分に浸透するので、藺草の内部までクロロフィルと金属
イオンの置換が行われる。これにより、十分な変色防止
効果が得られ、長期間にわたり色が褪せるのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる藺草用処理液剤浸透装置の断面
図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 コンプレッサ 3 反応染料液タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 藺草を処理液剤に浸漬したまま減圧して
    藺草から空気を排出させる工程と、藺草を処理液剤に浸
    漬したまま常圧に復帰させる工程と、を含む藺草への処
    理液剤浸透方法。
  2. 【請求項2】 藺草を処理液剤に浸漬したまま加圧する
    工程と、藺草を処理液剤に浸漬したまま常圧に復帰させ
    て藺草から空気を排出させる工程と、を含む藺草への処
    理液剤浸透方法。
  3. 【請求項3】 所要量の藺草を収容する圧力容器と、こ
    の圧力容器の内部圧力を調整する圧力調整装置と、前記
    圧力容器内部への処理液剤の供給および排出を行う液剤
    給排装置と、を備えた藺草用処理液剤浸透装置。
JP3285581A 1991-10-04 1991-10-04 藺草への処理液剤浸透方法および藺草用処理液剤浸透装置 Pending JPH0598586A (ja)

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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54156879A (en) * 1978-05-27 1979-12-11 Kouji Mitsu Dyeing finish of rush
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