JPH05504028A - フィルム材料を記録ドラムの上に自動的に張設しかつ記録ドラムから自動的に取り去る装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 記録材料の自動的張付け・取外し装置と装置の操作法本発明は、電子式製版技術 の分野に係わり、かつまた、製版機の記録ドラムにフィルム版材を自動的に張付 け、記録装置により露光されたフィルム版材を記録ドラムから取外す装置に関す るものである。この製版機は特にカラースキャナもしくはカラーレコーダである 。

製版技術においては、カラースキャナもしくはカラーレコーダにより多色印刷用 の色分解が行なわれる。

そのためには先ずカラー１稿の３色を光電子式に走査することにより、カラー信 号を得て、これらの信号を色修正により色分解信号に変換する。カラースキャナ またはカラーレコーダの記録ドラム上には、フィルムスリップとかフィルムシー トとも呼ばれるシート状のフィルム版材が張付けられ、カラー分解信号により輝 度調節されている記録手段により各点と行とが露光される。露光されたフィルム シートは、記録ドラムから取外され、現像される。現像されたフィルムシートが 多色印刷用の分解ネガである。

異なるサイズの被露光フィルムシートは、既にカットフィルムとして存在してい るものを、そのカセットから取出して張付けてもよいし、あるいはまた張付は特 表千５−５０４０２８　（６） 前にロールフィルム・カセット内のロールフィルム材料から切取るようにしても −よい。

被露光フィルムシートは、従来のカラースキャナもしくはカラーレコーダの場合 、手で記録ドラムに張付け、接着テープまたは真空吸着により固定されていた。

カラースキャナまたはカラーレコーダを効果的かつ経済的に使用するには、特に 、本来のフィルム露光に必要な時間よりも、カラースキャナに対する準備および 調整の時間を短くすることにより、効率を高める必要がある。この準備・調整時 間短縮は、たとえば良好な複製を得るための最適調整パラメータを、操作員が、 準備工程中に作業準備機１ｉ　（ＡＶ機器）を用いてめ、それらのパラメータを 記憶させ、フィルム露光の直前に短時間、カラースキャナに転送するようにすれ ば可能になる。同時に、通常、操作員が行なう作業ステップ、たとえば、記録ド ラムへのフィルムシートの張付けと取外しを、出来るかぎり自動化する必要があ る。

いわゆる明室機器、すなわち、暗室ではなく書光の下で作業可能な機器の場合は 、更に、保管カセットからのフィルム版材の取出し、記録ドラムへの搬送、遮光 下での張付け・取外しを行なう必要があることに留意せねばならない。

ＤＥ−ＰＳ２２０９５１５により、既にフィルムシートをカラースキャナの記録 ドラムに張付け、またそこから取外す装置が公知である。この装置の場合、見当 穴を有し、シートフィルム・カセットに納められた被露光シートフィルムが、手 動操作式のローラ／レバー機構を介して、その見当穴を記録ドラム上の見当ビン に引掛けられ、記録ドラムの回転につれてカセットから引出され、真空により記 録ドラム上に吸着される。

露光後、フィルムシートは、ローラ／レバー機構によりドラム表面から取外され 、シートフィルム・カセット内へ戻される。

この公知装置の欠点は、見当穴を備えた、所定サイズのフィルムシートしか張付 けることができず、かつまた張付は及び取外しが操作員の手を借りなければ不可 能な点である。

しかしながら、製版技術分野では、穴なしのロールフィルム版材を使用して、そ のロールフィルム版材から、そのつと必要なフィルム長さに断裁して張付ける傾 向が強くなっている。このため、大判のフィルムも、たとえばポスターの作製用 のフィルム等も、相応に大きい記録ドラムに張付け、露光できるようにすること が望ましい、しかしながら、実際には、大判のフィルムシートを精確かつ皺なし に記録ドラム上に手操作にて張付けることは困難であることが分かつている。し かし、フィルムシートを精密かつ平滑に張付けることは、精確な見当による色分 解および高品質の多色刷り製作の不可欠の前提である。

そこで、本発明の根底をなす課題は、製版機の記録ドラムに、穴なしの記録材料 を自動的に着脱するための装置と操作法を提供し、それによって、特に大判のフ ィルム版材の確実かつ平滑な張付けと確実な取外しが保証され、その結果、支障 のない製作過程と高い製品品質が得られるようにすることにある。

この課題は、装置に関しては、請求項１に記載の特徴を有する手段により、また 操作法に関しては、請求項２８に記載の特徴により解決される。

本発明を以下に第１図から第７図について詳説する図面。

第１図はカラーレコーダの記録ドラム上に記録材料を自動的に着脱する装置の原 理図。

第２図は、記録材料の張付は工程開始時の様子を示した図で、記録ドラムは張付 はスタート位置に在る。

第３図は、フィルムループが形成される時点の張付は工程を示した図。

第４図は、長尺フィルムからフィルムシートを切断した後の張付は工程を示した 図。

第５図は、切断されたフィルムシートを記録ドラム上に固定するさいの張付は工 程を示した図。

第６図は、記録材料の取外し工程の開始時の様子を示した図で、記録ドラムは取 外しスタート位置に在る。

第７図は、取外し工程で記録ドラムから露光済みのフィルムシートを剥ぎ取ると ころを示した図。

図１は、カラーレコーダの記録ドラムに記録材料を自動的に着脱する装置の原理 図であるから、図にはカラーレコーダのうちの記録ドラム、露光用の暗室、機器 支持部だけが示しである。

カラースキャナｌの暗室は、左側に遮光装入フラップを有している。装入フラッ プを開くことにより、カラースキャナのカセット装入棚４内へ、送出カセットで あるロールフィルム・カセット３が装入され、機器支持体６の装荷台５の上に置 かれる。機器支持体６に設けられた定心ビン７と、ロールフィルム・カセット３ の壁部に設けられた相応の定心穴８とにより、カセット３は、機器支持体６と記 録ドラム９とに対し、精確に整列せしめられる。ロック機構ＩＯにより装入フラ ップ２を閉鎖しロックしたのち、カセット３は、ばね１１により定心ビン７に押 付けられ、カセット装入棚４内に固定される。下部１２と、取外し可能の遮光ふ た１３とから成るロールフィルム・カセット３は、スリット状のフィルム出口１ ４を有している。

ロールフィルム・カセット３にロールフィルムを装填するさいには、フィルムス プール１５によって予め定められる幅を有するふた１３をカラースキャナの外か ら開いて、フィルムを装填する。その場合、フィルムスプール１５の中空芯がカ セット３の内部に支承された軸１６上に固定される。軸１６の端部は、カセット ３の壁部の穴から外へ案内され、穴の外に駆動軸ｌ特表平５−５０４０２８　（ ７） ７を有している。カセット３を装入棚４に装入することにより、駆動輪１７が巻 取リモータ１８に付加接続される。モータ１８は、機器支持体６に定置取付けさ れ、導線１９を介して制御信号Ｓｌ：より制御される。

カセット３内には、フィルム出口１４の高さにフィルム搬送ローラ対２０と、シ ールローラ対２１とが配置されている。これらローラ対のうちの一方のローラは 、ふた１３の壁部に、他方のローラは下ｗ（１２の壁部に回転可能に支承されて いる。フィルム搬送ローラ対２Ｑの一方のローラの軸端は、ロールフィルム・カ セット３から外へ出され、駆動ホイール２２を有している。

この駆動ホイール２２が、カセット３の装入時に定置のフィルム搬送モータ２３ と接続される。モータ２３は制御信号Ｓ、により導線２４を介し制御可能である 。

シールローラ対２１は、カセット内室にフィルム出口１４からの光が入らないよ うに遮光している。フィルム搬送ローラ対２０、シールローラ対２１、フィルム 出口１４の各長さは、フィルムスプール１５の、可能な最大幅に合致しており、 この幅は、また、記録ドラム９の設計長さに従って決められる。

ロールフィルム・カセット３の装填のさいには、フィルムスプール１５の先端が 、フィルム搬送ローラ２０内へそう人される。巻取リモータ１８は、付加的に電 気式ばねとして動作する。すなわち、持続的な励磁によって、フィルム搬送モー タ２３のトルクに対し小さい逆トルクを生じさせることによって、長尺フィルム ２５が、搬送ローラ対２０とフィルムスプール１５との間で、常時いくぶん張力 を受けるようにするのである。

張付け・取外し装置は、更に、カッター２７を備えたフィルム断裁装置２６を有 している。この装置２６は、カセット３のフィルム出口１４の前方に配置され、 機器支持体６に取付けられている。カッター２７は、調節部材２８により降下せ しめられる、長尺フィルム２５の幅の舞いカッターとして構成しておくか、もし くは、調節部材２８により長尺フィルム２５に対し直角方向に案内され、そのフ ィルム幅に応じて断裁する円形カッターとして構成しておくことができる。長尺 フィルム２５は、断裁装置２６により案内面３０，３１を介して案内される。フ ィルム断裁装置２６は、長尺フィルム２５から、その時々に張付けられ露光され る所定長さのフィルムシートを切離す。

フィルム断裁装置２６の後方には、フィルム長さ測定装置３２が配置されており 、この装置３２により、通過する長尺フィルム２５の長さが測定される。測定装 置３２は、測定ホイール３３と、ばね支承された支持ホイール３４と、測定ホイ ール３３と接続された回転パルス発生器３５とから成っている。支持ホイール３ ４は、案内面３１の開口から突出しており、長尺フィルム２５を通過時に１定ホ イール３３に押付ける。

フィルム長さ測定装置３２による長尺フィルム２５の搬送のさい、測定ホイール ３３は、回転運動を行ない、この回転運動が回転パルス発生器３５に伝えられる 。

回転パルス発生器３５は、導線３６を介して一連の測定サイクルＴ１を発生させ る。そのサイクル数が、通過する長尺フィルム２５の長さの尺度となる。

カラーレコーダの記録ドラム９は、機器支持体６のところに軸頚を介して回転可 能に支承されているが、この点は詳細には図示されていない。記録ドラム９は、 端側が閉じられた中空シリンダ３７である。中空シリンダ３７の壁部には吸着穴 ３８が設けてあり、これらの吸着穴３８がドラム表面をドラム内室３９と接続し ている。軸頚のうちの１つは中空であり、これによって真空通路が生ゼしぬられ る。この真空通路は、ドラム内室３９を軸頚のところの真空接続片４０を介して 定置吸込導管４１と結合している。吸込導管４１は、真空計４２と制御可能の補 助空気弁４３とを介して真空ポンプ４４に接続されている。真空ポンプ４４は、 導線４５を介して制御信号Ｓ、により入・切される。

補助空気弁４３は、導線４６を介し別の制御信号Ｓ。

により操作される。１定された真空値は、真空計４２から導線４７を介し測定信 号Ｍ、として発信される。

吸着穴３８は、記録ドラム９の軸方向に整列せしめられている。これら吸着六列 の周方向間隔は、張付けられるフィルムシートの慣用の寸法に合わせておくのが 有利である。すなわち、列の間隔は、異なる寸法のフィルムシートの始端と終端 とが、それぞれ吸着水列の区域に来るように選定してお（。

張付けられたフィルムシートが記録装置４８により露光される間、記録ドラム９ は、ベルト伝動装置を介して主モータ４９により駆動される。ベルト伝動装置は 、記録ドラムと結合されたベルト車５ｏと主モータ４９と結合されたベルト車５ １と、ベルト５２とがら成っている。主モータ４９は、導線５３を介して制御信 号Ｓ、により制御される。

フィルムシートの着脱の間に記録ドラム９の位置決めを行なうためには、旋回可 能の位置決め駆動輪＋１１５４が備えられている。この装置５４は、補助モータ ５５と、このモータ５５により駆動される摩擦車５６とから成っている。補助モ ータ５５と摩擦車５６とは、回転可能に支承された支持板５７上に組付けられて おり、支持板５７は、図１に示したように、調節部材５８により摩擦車５６が５ 　ドラム表面に密接したり、ドラム表面から離れたりできるように位置決め可能 である。調節部材５８は、制御信号ｓ７により導線５９を介して操作される。補 助モータ５５は、導線６ｏを介して別の制御信号Ｓ、により入・切される。

記録ドラム９ヘフイルムシートを押付けるためには、旋回可能の押圧装置６１が 設けられている。この１ｔ６１は、張付けられるフィルムシートの始端部がドラ 特表千５−５０４０２８　（８） ム表面と接触する区域に配置されている。押圧装置６１は、固定回転点を中心と して旋回可能のレバー６３のところに回転可能に支承されている押圧ローラ６２ と、調節部材６４とから成っている。導線６５を介し制御信号Ｓ、によって起動 される調節部材６４が、レバー６３を旋回させることにより、押圧ローラ６２は ドラム表面に密着したり、図示の位止位！をとったりする。

露光済みのフィルムシートを記録ドラム９がら外すためには、同じ＜１１回可能 の剥ぎ取り装置６６が備えられている。この装ｆｆ１６６は、暗箱ｌの区域に配 置されている。露光済みのフィルムシートは、スリット状のフィルム出口６７か ら搬出される。剥ぎ取り装置６６は、剥ぎ取りフィンガ６８を有し、このフィン ガ６８は、固定回転点を中心として旋回可能なレバー６９のところに取付けられ ている。レバー６９は、別の調節部材７０により旋回せしめられる結果、フィン ガ６８が、図では見えない、 記録ドラム９の周方向みぞ内に突入せしめられる。調節部材７０は、導線７Ｉを 介して制卸信号Ｓ１θにより操作される。

剥ぎ取り装置６６は、更に、案内通路７２を有しており、記録ドラム９から剥ぎ 取りフィンガ６８により剥ぎ取られた露光済みフィルムシートは、この通路７２ を通ってフィルム出口６７の区域の搬出ローラ対７３のところへ案内される。フ ィルムシートを暗箱１から搬出する搬出ローラ対７３は、制御信号Ｓｌｌにより 導線７５を介して入・切される搬出モータ７４によって駆動される。

フィルム出口６７のところには、受取り用フィルム・カセット、もしくは外部の フィルム現像ステーションの搬送通路を遮光状態で接続し、出口６７から送出さ れる露光済みフィルムシートを受取るか、もしくは直ちに継続処理を行なうかす ることができる。

暗箱１内には、フィムルム出口６７の前方に光電パリ７７６が配！されている。

光電バリ７７６によって、露光済みフィルムシートの搬出が監視され、場合によ っては、外部の現像ステージ３ンの搬送通路の駆動輪！が始動し、次のフィルム シートの張付けが開始される。

フィルムシートの張付け、露光、取外しの前に、記録ドラム９は、位置決め駆動 装置５４により所定周位置へ回動されねばならない。これらの所定周位置とは、 張付はスタート位置、露光スタート位置、取外しスタート位置であり、これらの 位置については、図２〜図７で装置の作用形式を説明するさい、関連させて詳説 することにする。更に、もう一つの位置は、記録ドラム９の基準位置である。

記録ドラム９のその時々の周方向位置を確定するためには、位置センサ７７が備 えられており、このセンサ７７は、たとえば、記録ドラム９に取付けた格子板７ ８と定置の光電子ビックアンプ７９とから成っている。ピックアップ７９は、格 子板７８を検知することにより導線８０を介し、記録ドラム９の回転ごとに周方 向パルスＴ２と、一連の積算サイクルＴ３とを発信する。この積算サイクルＴ３ のサイクル数が、記録ドラムのその時々の周方向位置の尺度となる。

記録ドラム９の基準位置では、記録ドラム９に設けられた基準マーク８２が定置 の基準マーク８３と重なるようになっている。格子板７８の調節によって周方向 パルスＴ２は、記録ドラム９が基準位置に来るたびに発せられるようにする。

周方向パルスＴ２と連続積算サイクルＴ３とは、導線８０を介して、また、連続 測定サイクルＴ、は導線３６を介して、更に測定信号Ｍ１は導線４７を介して、 図示されていない制御回路へ送られる。この回路内では、すべての信号Ｓｌ”’ −３１１が発生せしめられる。

張付はスタート位置、露出スタート位置、取外しスタート位置の確定のため、前 記制御回路には複数の位置カウンターが含まれている。この位置カウンターへは 積算サイクルＴ３が算入される一方、周方向パルスＴ２は、このカウンターから 減じられる。この結果、１回転中の成る瞬間に数えられたサイクル数は、基準位 置からの記録ドラム瞬間周方向位置を示す。

前記制御回路は、加えて、複数の位置記憶レジスタを含んでおり、この記憶レジ スタ内には、張付はスタート位置、露光スタート位置、取外しスタート位置の各 位置に相応するサイクル数が入力され、記憶される。

記憶されたサイクル数と、位置カウンターに算入されるサイクル数は、断続的に 相互比較され、等しい場合は、相応の信号が発せられ、これらの信号によりそれ ぞれの周方向位置に到達したことが知らされる。

前記制御回路は、更に、連続測定サイクルＴ１がフィルム長さ測定装置３２によ り算入される複数の長さカウンターと、所定長さがサイクル数として記憶される 相応の長さ記憶レジスタとを含んでいる。

これらの記憶されたサイクル数は、再び連続測定サイクルＴｌの数えられたサイ クル数と比較され、所定長さに達すると信号が発せられる。

所定長さとは、長尺フィルム２５から切出されるフィルムシートのその時々の長 さり、と、長尺フィルム平面内のフィルム長さ測定装置３２の測定ホイール３３ の下方の測定点から、フィルム断裁装置２６のカッ持表千５−５０４０２８　（ ９） り２７の下方の断裁個所までの、機器に制約された定常的な間隔Ｌ２と、記録ド ラムが張付は位！にある場合の測定個所から記録ドラム９上の張付はマークまで の、同じく定常的な間隔Ｌ３と、形成されねばならないフィルムループの長さし ４とを意味している。

図１について装置の構造を説明したので、次に図２〜図７について、フィルムシ ートの張付けおよび取外しの個々の段階での装置の操作法を詳説する。

長尺フィルム２５から切取られたフィルムシートないしは露光済みフィルムシー トの長さＬｌを、制御回路の相応の長さ記憶レジスタに入力したのち、記憶ドラ ム９は、まず位置決め駆動装置５４により張付はスタート位置へ回動され、長尺 フィルム２５が、張付はマーク８４のところまで移動させられる０図２には、そ の様子が示されている。

張付はマーク８４は、記録ドラム９に張付けられた長尺フィルム２５の始端部が 、そのつと位置すべき記録ドラム外とう線を示している。この張付はマーク８４ は、吸着水列３８′の近くに設けであるので、長尺フィルム２５の始端部は、そ のつと吸着水列３８′の上に来て、ドラム表面に吸着される。

記録ドラム９の張付はスタート位置では、張付はマーク８４が仮想定置基準マー ク８５と重なる。張付はスタート位置は、張付はマーク８４が押圧ローラ６２の 区域に来るように選定する。そして、案内面３１により記録ドラム９のところへ 案内される長尺フィルム２５の始端部がドラム表面と、前記区域で接触するよう にする。

記録ドラム９をこの張付はスタート位！へ回動するために、補助モータ５５が、 導線６０を介して制御信号Ｓ８によって起動され、位置センサ７７によって周方 向位置が確定される。補助モータ５５は、記録ドラム９が、張付はスタート位置 に達すると、再び停止する。記録ドラム９を張付はスタート位置に固定するため に、位置決め駆動装置５４の摩擦ホイール５６が旋回して接触したままとなる。

次いで、フィルム搬送モータ２３が、導線２４を介して制御信号Ｓ２により起動 され、長尺フィルム２５が、フィルム搬送ローラ対２２、遮光ローラ対２１、フ ィルム断裁装置２６、フィルム長さ測定装置３２のところを通り、案内面３１を 経て記録ドラム９のところに搬送される。長尺フィルム２５の始端部がフィルム 長さ測定装置３２内に入ると、装置３２により、通過するフィルムの長さが測定 される。Ｓ定長さが、記録ドラム９上の測定個所と張付はマーク８４との間の定 常間隔Ｌ３に等しくなると、フィルム搬送モータが停止する。このときには、長 尺フィルムの始端部は、図２に示されているように、張付はマーク８４のところ に来ており、吸着水列３８′の上方に位置している。

図３に示したように、張付はマーク８４のところまで長尺フィルム２５を搬送し たのち、押圧装置６１の押圧ローラ６２が、導線６５を介して制御信号Ｓ９によ って降下せしめられ、ドラム表面に長尺フィルム２５の始端部が押付けられる。

ここで、導線４５を介して制御信号Ｓ４によって真空ポンプ４４が起動され、真 空が発生し、長尺フィルム２５の始端部がドラム表面に吸着される。そのさい補 助空気弁４３は閉じられているので、真空は、その公称値通りの効果を発揮する 。公称値に完全に達するかどうかは、真空計４２により検査される。すなわち、 導線４７を介し、測定信号Ｍｌが、制御回路内で目標公称値と比較される。

真空度の測定により公称値に達していないことが判明すれば、それまでの経過が 元の状態に戻される。すなわち、押圧ローラ６２が持上げられ、真空ポンプが切 られ、長尺フィルムがフィルム搬送モータ２３により再びロールフィルム・カセ ット３内へ戻され、長尺フィルム２５の先端が、図１に示した、ローラ対２２の 間の位置まで引戻される。カセット３内へ長尺フィルム２５が戻されると同時に 、巻取モータ１８が、導線１９を介し制御信号Ｓｌにより起動せしめられ、戻さ れた長尺フィルム２５を再びフィルムスプール１５上に巻上げる。

真空度のチェック時に完全に公称値に達してｂ）ることが判明すれば、長尺フィ ルム２５にフィルムループ８６が形成され始める。すなわち、フィルム搬送モ− タ２３が改めてスタートし、長尺フィルム２５の別の部分がカセット３から搬出 される。長尺フィルム２５の始端部は、真空と押圧ローラ６２とにより、張付は スタート位置の記録ドラム９上に保持されるので、長尺フィルム２５は停滞し、 フィルムループ８６が形成される。このループが形成される間に、フィルム長さ 測定装置３２により搬送される長尺フィルム２５の長さが測定され、この測定長 さが、予め制御回路に投入された、ループ８６の長さＬ４と合致すれば、フィル ム搬送モータ２３が再び停止する。この時点に、フィルム長さ測定装置３２がｔ 、３＋Ｌ４のフィルム長さを測定する。

フィルムループ８６の形成後、補助空気弁４３が、導線４６を介し制御信号Ｓ５ により開弁され、真空度も低い値に引下げられる。この引下げられた値も真空計 ４２で測定され、引下げられた口振公称値と比較される。引下げた真空値に達し ていないことが判明すれば、既述のように、それまでの経過が同じく元へ戻され 、長尺フィルム２５がカセット３内へ戻される。

引下げた目標公称まで下がっていれば、断裁工程ののち、長尺フィルム２５ない しフィルムシート２５′を、図４に示したように記録ドラム９に張付ける作業が 開始される。

導線６０を介して送られる制御信号Ｓ８により、位置決め駆動装置５４の補助モ ータ５５がスタートし、特表千５−５０４０２８　（１０） また、導線２４を介して制御信号Ｓ２が送られることにより、フィルム搬送モー タ２３がスタートする。矢印８７の方向に記録ドラム９が回動することにより、 記録ドラム９の周囲に長尺フィルム２５が張付けられ、そのさい、張付けられた 部分が、ドラム表面に吸着される。記録ドラム９の回転速度と、長尺フィルム２ ５の搬送速度とは、張付は時にフィルムループ８６の大きさがほぼ保持されるよ うに、互いに調整される。

張付は時、フィルム搬送モータ２３は、フィルム長さ測定装置３２の計測したフ ィルム長さの合計が、予め入力されている張付はフィルムシート長さＬｌから、 断裁個所と測定個所との定常間隔Ｌ４を減じた値に合致するまで、長尺フィルム ２５を送出する０合致した時点には、長尺フィルム２５から切出されるフィルム シート２５′の終端部が断裁装置２６のカッタ２７の下方の断裁個所に位置する ようにする。フィルム搬送モータ２３と、位置決め駆動装置５４の補助モータ５ ５とが停止し、導線２９を介し制御命令Ｓ３によって、カッタ２７が長尺フィル ム２５からフィルムシート２５′を切離す。切離し後、フィルム搬送モータ２３ は、逆回転し始め、長尺フィルム２５を再びロールフィルム・カセット３内へ戻 し、長尺フィルムの断裁エツジがフィルム搬送ローラ対２２の間に位置するよう にし、長尺フィルム２５を次の張付は工程のために用意する。

フィルム断裁後、位置決め駆動装置５４の補助モータ５５も再び始動し、記録ド ラム９がフィルムシート２５′全体を張付けるため、更に矢印８７の方向に回転 する。そのさい、張付けられたフィルムシート２５′は、低減された真空値でド ラム表面に吸着される。

フィルムループ８６により、フィルムの搬送は、記録ドラム９の回転運動から切 離され、それによって、ロールフィルム・カセットのよろめき誤差や、記録ドラ ム９上でのフィルムシート２５′の斜めの吸着や、フィルムシート２５′内の歪 みや雛が防止される。加えて、フィルムシート２５′の先端部がフィルムループ ８６により剛度を生じるため、先端部が確実に吸着される。張付は工程の間、真 空度を引下げることにより、フィルムシート２５′の皺発生や傾斜が更に低減し 、応力の生じない張付けが可能になる。

記録ドラム９が、図５に示した露光スタート位置に来ると、位置決め駆動装置５ ４の補助モータ５５が停止する。露光スタート位置では、記録ドラム９の張付は マーク８４は、記録装置４８の光軸８８内に位置するようにする。記録ドラム９ の露光スタート位置では、位置決め駆動装置５４の摩擦ホイール５６と押圧装置 ６１の押圧ローラ６２とが、導線６０．６５を介して制御信号Ｓｓ、ｓ９により 記録ドラム９の表面から離される。同時に、補助空気弁４３の閉頗により、導線 ４６を介して制御信号Ｓ５が、真空を完全に公称値にまで引上げる。真空計４２ による真空度監視により、実際に公称値に達したことが分かると、導線５３を介 して制御信号Ｓ６によって、主モータ４９が起動され、張付けられたフィルムシ ート２５′が記録装置４８により露光される間、記録ドラム９が回転せしめられ る。

フィルムシート２５′が露光され、記録ドラム９が制動されたのち、図６に示し た取外し工程が開始される。

位置決め駆動装置５４の摩擦ホイール５６が、導線５９を介した制御命令Ｓ７に よって再び記録ドラム９の表面に降下し、位置決め駆動装置５４の補助モータ５ ５が、導線５０を介して制御信号Ｓ８によって起動され、記録ドラム９を矢印方 向８７へ回転させ、取外し位置につける。取外しスタート位置では、記録ドラム ９の固定取外しマーク９０が、剥ぎ取り装置６６の剥ぎ取りフィンガ６８の先端 下に位置している。取外しマーク９０は、張付けられたフィルムシート２５′に より覆われていないドラム表面区域に位置し、剥ぎ取りフィンガ６８が、フィル ムシート２５′の始端と終瑞との間に、それも記録ドラム９の、図示されていな い周面みぞ内へ差込むことができるようになっている。このことから次の要求が 生じる。すなわち、張付けられるフィルムシート２５′の可能な最大長さは、記 録ドラム９の周方向長さより、前記ドラム表面区域の長さだけ短くなければなら ないということである。

取外しスタート位置は、張付けられたフィルムシート２５′のその時々の長さと は無関係である。

取外しスタート位置では、押圧装置６１の押圧ローラ６２が、導線６５を介し制 御信号Ｓ９により起動され、更に、剥ぎ取り装置６６の剥ぎ取りフィンガ６８が 下降し、また、送出モータ７４が導線７５を介し制御信号Ｓｌｌによって起動さ れることで、フィルム送出ローラ対７３が回転する。次いで位置決め駆動装置５ ４の補助モータ５５が、導線６０を介し制御信号Ｓ８により改めて起動され、記 録ドラム９が更に矢印８７の方向に回転する。記録ドラム９の回転により、剥ぎ 取りフィンガ６８が、完全真空下でドラム表面から露光済みフィルムシート２５ ′　を剥ぎ取る。記録ドラム９の回転により露光済みフィルムシート２５′は、 図７に示したように、剥ぎ取り装置６６の案内通路７２を通って送出ローラ対７ ３によって掴まれ、フィルム出口６７を通って暗箱１から送出される。送出モー タ７４は、フライホイールを有し、このフライホイールにより記録ドラム９の回 転速度とフィルム送出ローラ対７３の回転運動との間の速度適応が有利に行なわ れる。

国際調査報告 国際調査報告 ＤＥ　９０００６１５ Ｓ＾　３９２７２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．製版機の記録ドラム（９）にフィルム版材を自動的に張付け、かつまた記録 済みのフィルム版材（２５′）を記録ドラム（９）から取外す装置であって、記 録ドラム（９）が製版機の暗箱（１）内に配置されており、記録ドラム（９）の 外とう面が、フィルム版材（２５′）の真空吸着用の吸着穴（３８）を有し、こ れらの吸着穴（３８）が吸込導管（４１）を介して真空ポンプ（４４）と接続さ れている形式のものにおいて、 ａ）回転可能のフィルムスプール（１５）であるフィルム版材（１５）を含み、 スリット状の遮光フィルム送出口（１４）を有するロールフィルム・カセット（ ３）が備えられており、このカセットを製版機の暗箱（１）に収容し、そこに固 定可能であり、しかもフィルム送出口（１４）が記録ドラム（９）の方向を向き 、記録ドラム（９）の軸線方向に延びており、ｂ）ロールフィルム・カセット（ ３）のフィルム送出口（１４）と記録ドラム（９）との間に、フィルムスプール （１５）から繰出される長尺フィルム（２５）用の搬送面と案内面（３０；３１ ）が備えられ、これらの面が記録ドラム（９）の区域で記録ドラム（９）に対し て実質的に接線方向に延びており、ｃ）ロールフィルム・カセット（３）から記 録ドラム（９）へ長尺フィルムを送出するフィルム搬送手段が備えられ、 ｄ）ロールフィルム・カセット（３）と記録ドラム（９）との間に、その時々に 露光される所定長さのフィルムシート（２５′）を長尺フィルム（２５）から切 取るフィルム断裁装置（２６）が配置されておりｅ）ロールフィルム・カセット （３）と記録ドラム（９）との間に、その時々に通過する長尺フィルム長さを検 知するフィルム長さ測定装置（３２）が配置され、 ｆ）押圧ローラ（６２）を有する押圧装置（６１）が備えられ、この押圧ローラ （６２）を、搬送面（３０）と案内面（３１）を介して記録ドラム（９）へ送出 される長尺フィルムの始端部がドラム表面と接触する区域で、ドラム（９）に押 付けることができ、ｇ）記録ドラム（９）を張付けスタート位置、露光スタート 位置、取外しスタート位置へ回転させるための位置決め駆動装置（５４）が備え られており、ｈ）露光済みフィルムシート（２５′）を記録ドラム（９）から剥 ぎ取るため、記録ドラム（９）のところへ旋回可能な剥ぎ取りフィンガ（６８） を有する剥ぎ取り装置（６６）が備えられていることを特徴とする、フィルム版 材を製版機の記録ドラムに自動的に張付け、かつ、記録装置により記録されたフ ィルム版材を記録ドラムから取外す装置。 ２．吸込導管（４１）内に制御可能の補助空気弁（４３）が配置されており、フ ィルム版材の張付け及び又は取外しの間に真空度を減じることを特徴とする、請 求項１に記載の装置。 ３．ロールフィルム・カセット（３）が、フィルム送出口（１４）の区域を遮光 するために、長尺フィルム（２５）の上下に配置されたシールローラ（２１）を 有し、これらローラの長さが、少なくとも、フィルム送出口（１４）の長さに合 致することを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。 ４．フィルム搬送手段（２２；２３）が、ロールフィルム・カセット（３）内に 長尺フィルム（２５）の上下に配置された搬送ローラ（２２）から成り、これら 搬送ローラのうち少なくとも１つがフィルム搬送モータ（２３）により駆動可能 であることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項に記載の装置。 ５．ａ）フィルム搬送モータ（２３）が製版機の機器支持部（６）に定置的に固 定されており、ｂ）被駆動搬送ローラ（２２）がロールフィルムカセット（３） の壁部を介してフィルム搬送モータ（２３）と接続可能であることを特徴とする 、請求項４記載の装置。 ６．フィルムスプール（１５）の軸（１６）が、ロールフィルム・カセット（３ ）内で巻取りモータ（（１８）と接続可能であり、操出された長尺フィルム（２ ５）は、場合によっては再びロールフィルム・カセット（３）内で戻され、フィ ルムスプール（１５）に巻取られることを特徴とする、請求項１から５までのい ずれか１項記載の装置。 ７．巻取りモータ（１８）が、常時励磁されることにより、フィルム搬送モータ （２３）のトルクに対する逆トルクを発生させて、フィルムスプール（１５）と 搬送ローラ（２２）との間で長尺フィルム（２５）に張力を与えうることを特徴 とする、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。 ８．ロールフィルム・カセット（３）が、下方部分（１２）と、取外し可能の遮 光用ふた（１３）とから成ることを特徴とする、請求項１から７までのいずれか １項記載の装置。 ９．シールローラ対（２１）と送出ローラ対（２２）との各一方のローラが、カ セット（３）の下方部分（１２）内に、他方のローラが、ふた（１３）内に支承 されていることを特徴とする、請求項１から８までのいずれか１項記載の装置。 １０．製版機の暗箱（１）が、ロールフィルム・カセットを収容するためのロッ ク可能の遮光装入フラップ（２）を有することを特徴とする、請求項１から９ま でのいずれか１項記載の装置。 １１．ａ）機器支持体（６）が、暗箱（１）内にロールフィルム・カセット（３ ）を設置する装荷台（５）を有しており、 ｂ）記録ドラム（９）に対しロールフィルム・カセット（３）を整列させ、かつ 機器支持体（６）にカセット（３）をロックするための手段（７；８，１１）が 設けられていることを特徴とする、請求項１から１０までのいずれか１項記載の 装置。 １２．長尺フィルム（２５）を断裁するためのフィルム断裁装置（２６）が舞い カッタとして構成されていることを特徴とする、請求項１から１１までのいずれ か１項記載の装置。 １３．長尺フィルム（２５）を断裁するフィルム断裁装置（２６）が円形カッタ として構成され、この円形カッタが長尺フィルム（２５）と直角方向の断裁線に 沿って回転しながら可動であることを特徴とする、請求項１から１１までのいず れか１項記載の装置。 １４．フィルム長さ測定装置（３２）が長尺フィルム（２５）の運動により駆動 される測定ホイール（３３）と、長尺フィルム（２５）を測定ホイールに対しば ね作用を発声しつつ押圧する支持ホイール（３４）と、測定ホイール（３３）と 連結された回転パルス発生器（３５）とから成り、このパルス発生器（３５）が 測定ホイール（３３）の回転をパルス列に変換し、そのさいパルス数が測定され たフィルム長さの尺度となることを特徴とする、請求項１から１３までのいずれ か１項記載の装置。 １５．位置決め駆動装置（５４）が、旋回可能な保持板（５７）と、保持板（５ ７）上に旋回可能に支承された摩擦ホイール（５６）と、保持板（５７）上に取 付けられ、摩擦ホイール（５６）と接続された補助モータ（５５）とから成り、 しかも、保持板（５７）が旋回可能にされていることにより摩擦ホイール（５６ ）が記録ドラム（９）に密接しうることを特徴とする、請求項１から１４までの いずれか１項記載の装置。 １６．暗箱（１）が、剥ぎ取り装置（６６）の区域に露光済みのフィルムシート （２５′）のスリット状出口（６７）を有していることを特徴とする、請求項１ から１５までのいずれか１項記載の装置。 １７．剥ぎ取り装置（６６）が案内通路（７２）を有し、この案内通路が、記録 ドラム（９）への剥ぎ取りフィルム（６８）が接触時にはフィルム出口（６７） の方向を向くようにされていることを特徴とする、請求項１から１６までのいず れか１項記載の装置。 １８．剥ぎ取り装置（６６）とフィルム出口（６７）との間には別の駆動可能の フィルム送出ローラ対（７３）が、備えてあり、露光済みのフィルムシート（２ ５′）が、フィルム出口（６７）を通過して暗箱（１）から送出されることを特 徴とする、請求項１から１７までのいずれか１項記載の装置。 １９．少なくとも１個の光電バリヤ（７６）が、フィルム搬送監視用に備えられ ていることを特徴とする、請求項１から１８までのいずれか１項記載の装置。 ２０．暗箱（１）のフィルム出口（６７）には、露光済みフィルムシート（２５ ′）を受容するための受取りカセットを遮光状態で接続可能であることを特徴と する、請求項１から１９までのいずれか１項記載の装置。 ２１．暗箱（１）のフィルム出口（６７）のところに、フィルム現像ステーショ ンのフィルム搬送通路が遮光状態で接続可能であることを特徴とする、請求項１ から１９までのいずれか１項記載の装置。 ２２．吸着穴（３８）が記録ドラム（９）の外とう面に軸方向に延びる列をなし て設けられており、しかも吸着穴列の周方向間隔が、張付けられるフィルムシー トの慣用の判の長さに適合させてあることを特徴とする、請求項１から２１まで のいずれか１項記載の装置２３．吸込導管（４１）の途中に真空度監視用の真空 計（４２）が接続されており、この真空計が電気測定信号を発することを特徴と する、請求項１から２２までのいずれか１項記載の装置。 ２４．記録ドラム（９）の有する第１の周方向マーク（張付けマーク）が、記録 ドラム（９）上に張付けられるフィルムシート始端部が、張付けスタート位置で そのつど吸着される位置にある外とう線を示していることを特徴とする、請求項 １から２３までのいずれか１項記載の装置。 ２５．記録ドラム（９）の有する第２の周方向マーク（取外しマーク）が、剥ぎ 取り装置（６６）の剥ぎ取りフィンガ（６８）、剥ぎ取りスタート位置で、その 時々に記録ドラム（９）上へ降下せしめられる外とう線を示していることを特徴 とする、請求項１から２４までのいずれか１項記載の装置。 ２６．ａ）張付けられるフィルムシートの最大長さが、記録ドラム（９）の周方 向長さより短く、ｂ）第２の周方向マーク（取外しマーク）が、最大長さの張付 けフィルムシートも届かない記録ドラム外とう区域に設けられていることを特徴 とする、請求項１から２５までのいずれか１項記載の装置。 ２７．記録ドラム（９）の軸が、記録ドラム（９）の張付けスタート位置、露光 スタート位置、取外しスタート位置を標示するための位置センサ（７７）と接続 されていることを特徴とする、請求項１から２６までのいずれか１項記載の装置 。 ２８．製版機の記録ドラム（９）上にフィルム版材を自動的に張付け、かつまた 記録ドラム（９）から、記録装置（４８）により記録されたフィルム版材（２５ ′）を取外す装置を操作する方法であって、記録ドラム（９）が製版機の暗箱（ １）内に配置され、記録ドラム（９）の外とう面に吸着穴（３８）が設けてあり 、これら吸着穴（３８）が、吸込導管（４１）を介して真空ポンプ（４４）と接 続されており、フィルム版材（２５′）を記録ドラム（９）上に固定する形式の ものにおいて、 ａ）記録ドラム（９）を位置決め駆動装置（５４）を介して張付けスタート位置 へ回転させ、ｂ）フィルム搬送手段（２２；２３）をスタートさせ、長尺フィル ム（２５）をロールフィルム・カセット（３）のフィルムスプール（１５）から 繰出し、搬出面及び案内面（３０；３１）を介して記録ドラム（９）へ搬送し、 ｃ）送出された長尺フィルム（２５）の始端部が、張付けスタート位置で押圧装 置の押圧ローラ（６２）の区域と、記録ドラム（９）の吸着穴列（３８′）の区 域に在る場合には、フィルム搬送手段（２２；２３）が停止せしめられ、 ｄ）押圧装置（６１）の押圧ローラ（６２）が、長尺フィルム（２５）の始端部 を記録ドラム（９）に押付けるために、降下し、長尺フィルム（２５）の始端部 が、吸着穴列（３８′）に真空を発生せしめることにより記録ドラム（９）上に 吸着し、ｅ）フィルム搬送手段（２２；２３）と位置決め駆動装置（５４）とを 、記録ドラム（９）を回転させるために始動させ、更に長尺フィルム（２５）を 記録ドラムへ搬送し、そこに張付け、 ｆ）長尺フィルム（２５）の張付け時に、フィルム長さをフィルム長さ測定位置 （３２）内で測定し、フィルム搬送手段（２２；２３）及び位置決め駆動装置（ ５４）は、長尺フィルム（２５）から切離された所定長さのフィルムシート（２ ５′）の端部がフィルム断裁（２６）の下に来ると、停止するようにし、ｇ）フ ィルムシート（２５′）を長尺フィルム（２５）からフィルム断裁装置（２６） により切離し、この切離したフィルムシート（２５′）を位置決め駆動装置（５ ４）を介して記録ドラム（９）上に張付け、次いで押圧装置（６１）の押圧ロー ラ（６２）を記録ドラム（９）から引離し、 ｈ）張付けたフィルムシート（２５′）を記録装置（４８）により、点と行ごと に露光し、ｉ）記録ドラム（９）を、露光後、位置決め駆動装置（５４）により 取外し位置へ回転させ、取外しスタート位置で押圧装置（６１）の押圧ローラ（ ６２）と、剥ぎ取り装置（６６）の剥ぎ取りフィンガ（６８）とを記録ドラム（ ９）上に降下させ、ｊ）露光済みフィルムシート（２５′）を、記録ドラム（９ ）の回転により降下した剥ぎ取りフィンガ（６８）を介して記録ドラム（９）か ら剥ぎ取ることを特徴とする、製版機の記録ドラム（９）上にフィルム版材を自 動的に張付け、かつ記録装置（４８）により記録されたフィルム版材（２５′） を記録ドラムから取外す装置を操作する方法。 ２９．ａ）記録ドラム（９）上に長尺フィルム（２５）の始端部を吸着したのち に、フィルム搬送手段（２２；２３）のみをスタートさせ、ロールフィルム・カ セット（３）から付加的に長尺フィルム（２５）を後続させることにより、長尺 フィルム（２５）の先頭区域に所定長さのループを形成し、 ｂ）このフィルム・ループ（８６）の形成後、位置決め駆動装置（５４）をスタ ートさせて記録ドラム（９）を回転させ、形成されたフィルム・ループ（８６） を維持しながら更に長尺フィルム（２５）を記録ドラム（９）の方向へ送出し、 張付けることを特徴とする、請求項２８記載の操作法。 ３０．露光段階用に定めた真空公称値を、張付け段階の間、補助空気弁（４３） を開くことにより低域し、それによりフィルムシート（２５′）を負圧を低域し て吸着することを特徴とする、請求項２８又は２９記載の操作法。 ３１．ａ）真空の公称値と低域した公称値を真空計（４２）により測定し、 ｂ）測定した実際値を目標値と比較し、ｃ）測定実際値が公称値に達しない場合 には、それまでに行った工程を元へ戻し、長尺フィルム（２５）を再びロールフ ィルム・カセット（３）へ巻戻すことを特徴とする、請求項２８から３０までの いずれか１項記載の操作法。 ３２．ロールフィルム・カセット（３）に製版機の外部でフィルムスプール（１ ５）を装荷し、製版機の暗箱（１）内へ装入し、次いで装荷台（５）に載せてロ ックすることを特徴とする、請求項２８から３１までのいずれか１項に記載の操 作法。 ３３．フィルム長さ測定装置（３２）を通過した長尺フィルム（２５）の長さを 測定し、測定したフィルム長さを、測定装置（３２）と、記録ドラム（９）の張 付けスタート位置の張付けマーク（８４）との間の定間隔と常時比較し、等しい 値となれば、フィルム搬送手段（２２；２３）を停止させ、そのさいには長尺フ ィルム（２５）の始端部が、張付けマーク（８４）の上に位置するようにするこ とを特徴とする、請求項２８から３２までのいずれか１項に記載の操作法。 ３４．付加的に送出した長尺フィルム（２５）の長さをフィルム長さ測定装置（ ３２）内で測定し、測定したフィルム長さをフィルムループ（８６）の所定長さ と比較し、値が等しくなれば、フィルム搬送手段（２２；２３）を停止させるこ とを特徴とする、請求項２８から３３までのいずれか１項に記載の操作法。 ３５．長尺フィルム（２５）の張付け時に、それまで測定したフィルム長さを前 提として、フィルム長さ測定装置（３２）内での長尺フィルム長さの測定を継続 し、瞬間測定長さを、測定装置（３２）とフィルム断裁装置（２６）との定間隔 を考慮に入れて、その時々に張付けられるフィルムシートの所定長さと比較し、 等しい値になれば、フィルム搬送手段（２２；２３）と位置決め駆動装置（５４ ）を停止させ、そのさいに長尺フィルム（２５）から切取られるフィルムシート （２５）の端部がフィルム断裁装置（２６）の下に来るようにすることを特徴と する、請求項２８から３４項までのいずれか１項に記載の操作法。 ３６．長尺フィルム（２５）が、フィルムシート（２５′）の断裁後、フィルム 搬送手段（２２；２３）と巻取りモータ（１８）との始動により再びロールフィ ルムカセット（３）へ戻され、フィルムスプール（１５）に巻上げられることを 特徴とする、請求項２８から３５項までのいずれか１項に記載の操作法。 ３７．製版機の記録ドラム（９）にフィルム版材を自動的に張付け、かつ記録装 置（４８）により記録されたフィルム版材（２５′）を記録ドラム（９）から取 外す装置の操作法であって、記録ドラム（９）が製版機の暗箱（１）内に配置さ れ、記録ドラム（９）の外とう面には吸着穴（３８）が設けられており、これら の吸着穴が吸込導管（４１）を介して真空ポンプ（４４）と接続されていること によりフィルム版材（２５′）を記録ドラム（９）上に吸着する形式のものにお いて、 ａ）ロールフィルム・カセット（３）に製版機の外部でフィルムスプール（１５ ）を装荷し、製版機の暗箱（１）内へ装入し、装荷台（５）に載せてロックし、 ｂ）記録ドラム（９）を位置決め駆動装置（５４）により張付けスタート位置へ 回転させ、この位置において記録ドラム上の張付けマーク（８４）が、押圧装置 （６１）の押圧ローラ（６２）の区域と吸着穴列（３８′）の区域とに来るよう にし、しかも張付けマーク（８４）は、張付けられるフィルムシート（２５′） の始端が記録ドラム（９）上に位置すべき記録ドラム外とう線を示しているよう にし、 ｃ）フィルム搬送手段（２２；２３）をスタートさせ、長尺フィルム（２５）を ロールフィルム・カセット（３）のフィルムスプール（１５）から繰出し、送出 面と案内面（３０；３１）を介して記録ドラム（９）へ搬送し、 ｄ）フィルム長さ測定装置（３２）を通過する長尺フィルム（２５）の長さを測 定し、フィルム長さの測定値を、測定装置（３２）と、記録ドラム張付けスター ト位置での張付けマーク（８４）との間の定間隔とを継続的に比較し、等値であ ればフィルム搬送手段（２２；２３）を停止し、そのさいフィルム（２５）の始 端が張付けマーク（８４）上に来ているようにしｅ）押圧装置（６１）の押圧ロ ーラ（６２）を記録ドラム（９）上に降下させ、長尺フィルム（２５）の始端を 記録ドラム（９）に押付け、 ｆ）真空ポンプ（４４）を起動し、長尺フィルム（２５）の始端を吸着穴列（３ ８′）を介して記録ドラム（９）に吸着固定し、 ｇ）フィルム搬送手段（２２；２３）を改めてスタートさせ、付加的な長尺フィ ルム（２５）をロールフィルム・カセット（３）から送出し、後続させることに よって長尺フィルム（２５）の始端区域にフィルムループ（８６）を形成するよ うにし、ｈ）この後続フィルムの長さを測定装置（３２）内で測定し、測定値を フィルムループ所定長さと比較し、等値になるとフィルム搬送手段（２２；２３ ）を再び停止させ、 ｉ）記録ドラム（９）を回転させる位置決め駆動装置（５４）及びフィルム搬送 手段（２２；２３）をスタートさせ、記録ドラム（９）へ更に長尺フィルム（２ ５）を送り、回転する記録ドラム（９）上に張付け、そのさいフィルム搬送手段 （２２；２３）と位置決め駆動装置（５４）の速度を互いに同調させておくこと によって、フィルムループ（８６）をほぼ維持するようにし、 ｊ）長尺フィルム（２５）の張付け時には、それまでに測定したフィルム長さを 前提として、測定装置（３２）内での長尺フィルム長さの測定を継続し、フィル ム長さの瞬間測定値を、測定装置（３２）とフィルム断裁装置（２６）との間の 定間隔を考慮した上で、その時々に張付けられるフィルムシート（２５′）の所 定長さと比較し、等値となればフィルム搬送手段（２２；２３）と位置決め駆動 装置（５４）を停止させ、そのさい長尺フィルム（２５）から切離されるフィル ムシート（２５′）の端部がフィルム断裁装置（２６）の下に位置するようにし 、 ｋ）所定長さのフィルムシート（２５′）を長尺フィルム（２５）から断裁装置 により切離し、長尺フィルム（２５）は、フィルム搬送手段（２２；２３）と巻 取りモータ（１８）とを起動することにより再びロールフィルム・カセット（３ ）内へ戻し、フィルムスプール（１５）に巻上げ、 １）位置決め駆動装置（５４）を新たにスタートさせ、切取ったフィルムシート （２５′）を記録ドラム（９）上に張付け、記録ドラム（９）が露光スタート位 置に来たときに、位置決め駆動装置（５４）を再び停止させ、露光スタート位置 では張付けマーク（８４）が記録装置（４８）の光軸内に来るようにし、ｍ）記 録ドラム（９）の露光スタート位置では、位置決め駆動装置（５４）と押圧装置 （５４）の押圧ローラ（６２）とを、記録ドラム（９）から引離し、ｎ）記録ド ラム（９）の回転用主モータ（４９）を起動させ、回転する記録ドラム（９）上 に張付けたフィルムシート（２５′）を記録装置により各点各行ごとに露光させ 、 ｏ）フィルムシート（２５′）の露光後、主モータ（４９）を停止し、位置決め 駆動装置（５４）を再び記録ドラム（９）に接触するように旋回させ、起動させ 、 ｐ）記録ドラム（９）を位置決め駆動装置（５４）により取外しスタート位置に 回転させ、この位置では、記録ドラム（９）の上に降下させた剥ぎ取り装置（６ ６）の剥ぎ取りフィンガ（６８）が、取外しマーク（９０）で示された、ドラム （９）の外とう線上に来るようにし、 ｑ）記録ドラム（９）の取外しスタート位置において、押圧装置（６１）の押圧 ローラ（６２）と剥ぎ取り装置（６６）の剥ぎ取りフィンガ（６８）を記録ドラ ム（９）上に降下させ、フィルム送出ローラ対（７３）用送出モータ（７４）を 起動し、ｒ）位置決め駆動装置（５４）を起動して、露光済みフィルムシート（ ２５′）を、降下させた剥ぎ取りフィンガ（６８）によってドラム表面から剥ぎ 取り、記録ドラム（９）を回転させることにより送出ローラ対（７３）へ送り、 ここから暗箱（１）のフィルム出口（６７）を通り製版機から搬出されることを 、特徴とする、フィルム版材を自動的に製版機の記録ドラムに張付け、かつ記録 装置により記録されたフィルム版材を記録ドラムから取外す装置の操作法。