JPH04108214U - クロツク自動切替回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部入力クロックに周波数異常および入力断
などの障害が発生したときにその障害を検知し、自動的
にバックアップ用の内部クロックに切り替える。 【構成】 システム内部に、バックアップ用のクロック
発生部（３）と、外部入力クロックの周波数異常，入力
断等の障害を検知する障害検知部（４）と、この障害検
知部の検知結果によって外部クロックから内部クロック
への切り替えを自動的に行う切替部（５）を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は周波数検知機能を備えたクロック自動切替回路に係わり、特に高信頼 性が要求される多重化装置のマスタークロック切替回路を実現するためのクロッ ク自動切替回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、外部クロックをマスタークロックとするシステムにおいて、システム外 部からの入力クロック（以下、外部入力クロックと呼称する）の周波数異常によ るシステム内部のクロック（以下、内部クロックと呼称する）への切り替えは手 動によって行われていた。 図２に従来のクロック切替回路の一例を示す。 この図２において、１１は多重化装置で、この多重化装置１１は外部入力クロ ック整形回路１２と内部クロック発生回路１３および外部入力クロック整形回路 １２の出力と内部クロック発生回路１３の出力を入力としこれらを切り替えるク ロック切替回路１４ならびにアラーム出力回路１５と，クロック切替回路１４の 出力を入力とする多重化回路１６を含んでいる。 なお、この図２に示す多重化装置１１では、クロック切り替えは手動であり、 周波数異常および入力断の検知は行っていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の多重化装置では、周波数検知によるクロック切り替えは行われ ていないため、外部入力クロックが周波数異常となった場合、手動で内部クロッ クへ切り替えるまでの間、システムが動作不能に陥るという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のクロック自動切替回路は、外部からの入力クロックをマスタークロッ クとするシステムにおいて、システム内部に、バックアップ用のクロック発生部 と、外部入力クロックの周波数異常，入力断等の障害を検知する障害検知部と、 上記クロック発生部の出力を入力とし上記障害検知部の検知結果によって外部ク ロックから内部クロックへの切り替えを自動的に行う切替部とを備えたものであ る。

【０００５】

【作用】

本考案においては、外部入力クロックに周波数異常，入力断などの障害が発生 したときにその障害を検知し、自動的にバックアップ用の内部クロックに切り替 える。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案によるクロック自動切替回路の一実施例を示したブロック図であ る。 この図１において、１は多重化装置、２は外部クロックを入力としその波形を 整形する外部入力クロック整形回路、３は内部クロック発生回路で、この内部ク ロック発生回路３はバックアップ用のクロック発生部を構成している。４は外部 入力クロック整形回路２の出力を入力としその入力断および外部入力クロックの 周波数がある設定された範囲外の周波数であるとき検知信号ａを出力する周波数 検知回路で、この周波数検知回路は、外部入力クロックの周波数異常，入力断等 の障害を検知する障害検知部を構成している。５は外部入力クロック整形回路２ の出力と内部クロック発生回路３の出力を入力とし、周波数検知回路４よりの検 知信号ａによって制御され外部入力クロック整形回路２で整形された外部入力ク ロックと内部クロック発生回路３からの内部クロックとを切り替えるクロック切 替回路で、このクロック切替回路５は上記クロック発生部の出力を入力とし上記 障害検知部の検知結果によって外部クロックから内部クロックへの切り替えを自 動的に行う切替部を構成している。６は周波数検知回路４からの検知信号ａを入 力としアラームを出力するアラーム出力回路、７はクロック切替回路５の出力を 入力とする多重化回路で、この多重化回路７からはデータ出力が送出される。

【０００７】 つぎにこの図１に示す実施例の動作を説明する。 まず、この多重化装置１において、外部入力クロックに周波数異常が起こると 、周波数検知回路４から検知信号ａがクロック切替回路５とアラーム出力回路６ に出力される。 つぎに、この検知信号ａを受けたクロック切替回路５は多重化回路７へのクロ ックを外部入力クロックから内部クロックへと切り替える。 また、検知信号ａを受けたアラーム出力回路６は周波数異常のアラームを出力 する。 このようにして外部入力クロックに周波数異常及び入力断などの障害が発生し たとき手動で内部クロックへ切り替えるのではなく、検知信号により自動的にバ ックアップ用の内部クロックへの切り替えが行われる。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のクロック自動切替回路は、外部入力クロックに周 波数異常，入力断などの障害が発生したときにその障害を検知し、自動的に外部 入力クロックからバックアップ用の内部クロックに切り替えられるようにしたの で、外部入力クロックの障害によりシステムが動作不能に陥ることがないという 効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるクロック自動切替回路の一実施例
を示したブロック図である。

【図２】本考案を使用しない従来のクロック切替回路の
一例を示したブロック図である。

【符号の説明】

１ 多重化装置 ２ 外部入力クロック整形回路 ３ 内部クロック発生回路 ４ 周波数検知回路 ５ クロック切替回路 ６ アラーム出力回路 ７ 多重化回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部からの入力クロックをマスタークロ
   ックとするシステムにおいて、システム内部に、バック
   アップ用のクロック発生部と、外部入力クロックの周波
   数異常，入力断等の障害を検知する障害検知部と、前記
   クロック発生部の出力を入力とし前記障害検知部の検知
   結果によって外部クロックから内部クロックへの切り替
   えを自動的に行う切替部とを備えてなることを特徴とす
   るクロック自動切替回路。