JPH024231Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 「産業上の利用分野」 本考案は面格子固定装置に関する。

「従来の技術」 従来、外部から見た正面図で第１図の角窓、第
２図のアーチ窓に示すような面格子付の窓の場
合、横棧のない面格子の場合は竪棧２全部を窓枠
１（第１図）、４（第２図）にねじ止めし、ねじ
が見えないように押縁３（第１図）、３，５，６
（第２図）を窓枠１，４に嵌め込んでいた。

「考案が解決しようとする問題点」 第１図、第２図に示す面格子の取付方法では押
縁を必要としており、部材が多くなる。第２図に
示すアーチ窓ではアーチ部の押縁５の曲げ加工が
極めて難しく、窓枠４のアーチ部に正確に押縁５
を沿わせることは至難の技であつた。このような
第２図のアーチ窓ではアーチ部の押縁５に続けて
竪棧にも押縁５に相当する形状の押縁６を設けて
形を整える必要がでてくる。

この考案は押縁が不要で、美観を損わない簡潔
な面格子固定装置を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

「問題を解決するための手段」 この考案は面格子の中空押し出し型材よりなる
竪棧の背面の端部を、窓枠に当接し固定した取付
部より窓枠に〓間を与えて垂下した挿入部と挿入
部に続く竪棧の背面の端部を案内するように突き
出した案内部を有する固定金具の挿入部と窓枠と
の間に嵌入固定したものである。

「実施例」 以下図面によりこの考案の実施例を説明する。

第３図はアーチ窓の外部側より見る正面図、第
４図は第３図のＡ−Ａ拡大断面図である。まぐさ
７にライナ８，９を介して、ライナ８，９の下面
に、上部が半円形で両側部が直線形の上部窓枠１
０の取付フランジ１１の突条１１ａと内周部材１
２の外周に設けた突条１３端の頂部を沿わせて当
接し、取付フランジ１１の突条の座１１ｂがまぐ
さ７に当接するようにして、釘或いは木ねじで上
部窓枠１０がまぐさ７に固定されている。

上部窓枠１０の外部端に飾り縁１４が設けら
れ、内部端には縁取り材１５が垂直に設けてあ
る。

上部窓枠１０の一つのガラス溝を構成するため
の突条１６の内部側にＬ型の突条１７と突条１８
が設けられ条溝１９を形成している。上部窓枠１
０のガラス溝を構成するための他の突条２０に先
端に外部側へ向いたグレージングビード２２用の
係止端を有する係止突条２１が設けてある。

ナイロン製の座金２８を介して、小ねじ２９が
固定金具２３の取付穴２５を挿通して、突条１６
にねじ込まれている。

第５図に正面図、第６図に側面図で示す固定金
具２３は取付部２４と挿入部２６と案内部２７を
備えている。上部窓枠１０の突条１６の外部側に
当接する取付部２４の中央に取付穴２５を有し、
取付部に続く挿入部２６は取付部２４からクラン
ク状に屈曲した取付部２４と平行な平板の挿入部
２６と突条１６とは竪棧４４の背部が嵌入される
〓間をもつている。挿入部２６に続く案内部２７
は挿入部２６から斜め下方に伸びた平板である。

窓台３０に下枠３１の外周に設けた突条３２，
３３と、下枠３１の外部側の箱形部材３４の下面
より突き出した突条の取付フランジ３５の先端の
縁の座部とが当接し、窓台３０に下枠３１が釘と
木ねじにより固定されている。

下枠３１の箱形部材３４の上面に上部窓枠１０
の突条と同じく先端部に突条１７，１８により条
溝１９を備える突条１６が直立して設けてあり、
突条１６は窓枠内を一周して配設されている。下
枠３１の突条１６には等ピツチに同じ高さに丸穴
３６が設けられている。

箱形部材３４上のＴ形突条３７により形成され
た条溝３８と下枠３１より直立している逆Ｌ形の
突条３９の上面とにアタツチ材４０が係止され、
アタツチ材４０の先端は上部窓枠１０に設けた突
条２１と同断面の突条２１が設けてあり、突条２
１の係止端にはグレージングビード２２が係止さ
れている。

条溝１９に嵌入され囲繞して配されたグレージ
ングビード４１と係止突条２１に嵌入され囲繞し
て配されたグレージングビード２２とによりガラ
ス溝に嵌入し、ライナ４２に載置されたガラス４
３が固定されている。

面格子の竪棧４４は横断面が第７図、第７図の
Ｂ−Ｂ断面図の第８図に示すように中空の押し出
し型材である。竪棧４４の内部側は平板４５で座
４６が設けてある。竪棧４４の上端は上部窓枠１
０に沿うように切断され、角形の切欠４７を設
け、下端部中央の座４６にねじ穴４８が設けてあ
る。

竪棧４４を上部窓枠１０、下枠３１に取付ける
には、ガラス４３を取付ける前に行う。第９図に
示すように、先づ固定金具２３を上部窓枠１０の
突条１６に小ねじ２９により取付部２４を上に案
内部２７を下にして固定する。竪棧４４の切欠４
７が上部窓枠１０の固定金具２３の案内部２７の
内部側面に沿うように外部側から竪棧４４を上部
窓枠１０の突条１６に近ずける。竪棧４４の切欠
４７の下縁の座４６を固定金具２３の案内部２７
と突条１６の間に挿入し、次に挿入部２６と突条
１６の間に該座４６の部分を嵌入すると竪棧４４
の上端は上部窓枠１０に沿つて配された形とな
る。次に竪棧４４の下部を内部側に移動して下枠
３１の突条１６に当接させ、小ねじ４９を丸穴３
６を挿通して竪棧４４のねじ穴４８にねじ込む。

次にグレージングビード４１を条溝１９に嵌め
込み、ガラス４３をライナ４２を介して突条３７
上に載せ、ガラス４３と突条２１との間にグレー
ジングビード２２を押し込む。

竪棧４４を窓枠１０，３１から外すには先づグ
レージングビード２２を外し、ガラス４３を外
し、小ねじ４９を外し、竪棧４４の下部を外部側
へ抜き乍ら竪棧４４の切欠４７の下縁の座４６を
固定金具２３の挿入部２６と突条１６との間の嵌
め合せから抜き出すことにより行う。

ナイロン製の座金２８には弾性があるため突条
１６と固定金具２３の挿入部２６との〓間を竪棧
４４の座４６の厚さより少し小さ目にしておくと
竪棧４４の上部の固定が確実となる。

面格子が竪棧４４のみよりなる場合その全部材
を上記のように固定する必要があるが、竪棧４４
が横棧でつながれてユニツトに成つている場合は
小ねじ４９と固定金具２３による固定箇所は少く
てよい。

固定金具２３、小ねじ４９は突条２０、アタツ
チ材４０とグレージングビード２２，４１と竪棧
４４とにかくれて外からは見えないので美観をそ
こなわない。

「考案の効果」 以上説明したように、この考案は面格子の中空
の竪棧の背面の端部を窓枠上部に固定された固定
金具に挿入してなり、固定金具は窓枠に固定する
取付部と、取付部より窓枠と〓間をおいて垂下し
ており、竪棧が該〓間に挿入される挿入部と、挿
入部から突き出した竪棧端部を案内する案内部と
からなり、竪棧の固定金具に挿入される端の部分
は少くとも固定金具の取付部相当部分を欠落させ
てなるため、外部側より見て面格子の固定部が見
えないので、構成が簡潔で美観を損わない。面格
子と共に押縁を付する必要がない。特にアーチ窓
に対しては合せの難しい押縁が不要となり、仕上
げ工数、コストが低減する。取付作業が極めて簡
易である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の面格子を固定した窓を
示す外部側より見た正面図、第３図は本考案の実
施例の面格子を装備した窓の外部側より見た正面
図、第４図は第３図のＡ−Ａ拡大断面図、第５
図、第６図は固定金具の正面図と側面図、第７図
は竪棧の断面図、第８図は第７図のＢ−Ｂ断面
図、第９図は固定金具の取付状況を示す斜視図で
ある。 １……窓枠、２……竪棧、３……押縁、４……
窓枠、５……押縁、６……押縁、７……まぐさ、
８，９……ライナ、１０……上部窓枠、１１……
取付フランジ、１１ａ……突条、１１ｂ……座、
１２……内周部材、１３……突条、１４……飾り
縁、１５……縁取り材、１６，１７，１８……突
条、１９……条溝、２０……突条、２１……係止
突条、２２……グレージングビード、２３……固
定金具、２４……取付部、２５……取付穴、２６
……挿入部、２７……案内部、２８……座金、２
９……小ねじ、３０……窓台、３１……下枠、３
２，３３……突条、３４……箱形部材、３５……
取付フランジ、３６……丸穴、３７……Ｔ形突
条、３８……条溝、３９……突条、４０……アタ
ツチ材、４１……グレージングビード、４２……
ライナ、４３……ガラス、４４……竪棧、４５…
…平板、４６……座、４７……切欠、４８……ね
じ穴、４９……小ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 面格子の中空の竪棧の背面の端部を窓枠上部に
   固定された固定金具に挿入してなり、固定金具は
   窓枠に固定する取付部と、取付部より窓枠と〓間
   をおいて垂下しており、竪棧が該〓間に挿入され
   る挿入部と、挿入部から突き出した竪棧端部を案
   内する案内部とからなり、竪棧の固定金具に挿入
   される端の部分は少くとも固定金具の取付部相当
   部分を欠落させてなる面格子固定装置。